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議事録(PDF形式:45KB)

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議事録(PDF形式:45KB)
コーディネーター
それでは、ただいまから事業番号 C1-4、保養施設管理運営事業につ
いて審議をいたします。資料のほうは、1‐66 ページでございます。それでは、市民スポ
ーツ文化局から事業の概要について説明をしてください。
市民生活部長
はい。それでは、保養施設管理運営事業の概要についてご説明いたします。
さいたま市では、市民の皆さまの健康の増進およびレクリエーションの促進を図ることを
目的として、福島県南会津町にホテル南郷を昭和 63 年 10 月に、千葉県鴨川市にしらさぎ
荘を昭和 54 年3月に、新潟県南魚沼市に六日町山の家を昭和 49 年 12 月に、群馬県水上町
に新治ファミリーランドを平成 13 年4月に開設してございます。これらの施設は、先ほど
の設置目的のほかに、さいたま市と国内友好都市関係にある地元自治体との重要な交流の
拠点施設になっております。
また、ホテル南郷および六日町山の家においては、青少年の健全な心身の発達と学校教
育の一環として行われる自然体験活動を冬季の平日を中心にそれぞれの施設で年間約 2000
人の児童、生徒を受け入れており、こういう部分の役割も担ってございます。また、これ
ら宿泊施設のほかに、市民の皆さまの健康の維持の増進を図ることを目的として、市内緑
区大崎にクリーンセンター大崎の余熱を利用したお風呂や温水プールなどを備えた見沼ヘ
ルシーランドを昭和 62 年 10 月に開設しております。
これらの施設を利用された方は、この会場にも多くいらっしゃると思いますけれども、
お手元のほうに、先ほど職員がパンフレットをお配りしてございますので、また、これか
らスクリーンをご覧いただきながら、各施設についてご説明をさせていただきます。
まず、ホテル南郷でございますけれども、尾瀬国立公園の北東に位置し、伊南川の清流
と静かな自然に囲まれており、春は新緑、夏は釣りやホタル観賞、秋は紅葉、冬はスノー
スポーツと1年を通して楽しむことができる、湯量豊かな温泉ホテルでございます。ご覧
のように赤い屋根が特長で、疲れた心と体を癒やす自慢のお風呂は洋風、和風タイプにそ
れぞれ広々とした内風呂、露天風呂のほかにサウナ等も用意してございます。建物は鉄筋
コンクリート2階建てで、客室は和室が 19 室、洋室が2部屋、収容人数は 81 名となって
います。利用人数につきましては、毎年 8200∼8500 人の間で現在推移をしてございます。
続きまして、しらさぎ荘でございます。房総半島の南東に位置し、城崎海水浴場に隣接
しており、全部の部屋から太平洋が一望できるところでございます。また、夏の期間はプ
ール、一番右のところにありますけど、プールも開設してございます。近くには日蓮聖人
ゆかりの誕生寺ですとか、初日の出の清澄寺、国の天然記念物の鯛の浦などの史跡や鴨川
シーワールド、そういうレジャー施設も充実しているところでございます。また、少し足
を延ばせば、紅葉もきれいな養老渓谷ですとか、花摘みどころの千倉、白浜などがあり、
四季を通して自然を満喫できるところでございます。建物は鉄筋コンクリート3階建てで、
客室数は和室が 24 室、洋室3室で、収容人数は 104 名となっています。利用人数につきま
しては、毎年 7900∼8300 人の間で推移をしてございます。
続きまして、六日町山の家でございます。清流・魚野川を見下ろす坂戸山のふもとに位
1
置し、豊かな自然に恵まれた観光スポットやイベントを体験できる宿泊施設でございます。
日本海へも車で1時間 30 分程度、ですから、夏には日帰りで海水浴を楽しむこともできる
ところでございます。また、八海山を代表とする酒どころとして、また、魚沼産のこしひ
かりで日本一の米どころとしても有名でございます。建物につきましては、鉄筋コンクリ
ート4階建、客室は一般和室が 14 室、特別和室が4室、特別洋室が2部屋で、収容人数は
106 名となっています。利用人数につきましては、毎年 8600∼1 万 500 人程度の間で推移
をしてございます。
続きまして、新治ファミリーランドでございます。群馬県の北に位置するみなかみ町の
旧新治村地区に越後の重要な交通網があった三国街道に猿ヶ京、奥平、法師といった温泉
郷が点在し、豊かな大自然とともに訪れる人の心と体を癒やしてくれるところでございま
す。すがすがしい空気のなかでご家族やお友達の方とアウトドアを満喫できる緑豊かなキ
ャンプ場でございます。
約 4 万 5000 平方メートルの敷地内にバリアフリーコテージが2棟、
コテージが3棟、バンガロー5棟、オートキャンプサイトが9区画、キャンプサイト 16 区
画のほか温泉棟がございます。この施設は、冬の期間閉鎖してございまして、利用期間に
つきましては、4月1日から 11 月 30 日までとなっております。利用人数につきましては、
毎年 4000∼4500 人の間で推移をしてございます。
最後に、見沼ヘルシーランドでございます。先ほども申し上げました通り、市民の健康維
持と心のふれあいをテーマにどなたでも気軽に利用できる施設でございます。地上3階建、
地下1階の建物内で各種のお風呂、温泉、温水プール、トレーニングができるアスレチッ
クルームをはじめ、レストラン、大広間などが備わった総合的な健康と憩いの場となって
ございます。利用人数につきましては、毎年 6 万∼6 万 9000 人の間となっております。以
上で施設の説明は終わらせていただきます。
次に事業概要の説明でございます。事業概要説明書の事業費でございますが、これらの
5つの施設の総計を記載してございます。六日町山の家につてきましては、直営で営業し
てございます。ほかの4施設につきましては、指定管理者制度を導入していることから、
事業費は六日町山の家の管理、運営経費および4施設の指定管理料のほか、施設の修繕料
等となってございます。また、概算人件費は六日町山の家の職員人件費および市民総務課
で保養施設の管理事務を担当する職員の概算人件費となっております。その他、特定財源
につきましては、六日町山の家の宿泊料および食事料のほか、各施設の行政財産使用料で
ございます。
次に、成果でございます。客室稼働率につきましては、見沼ヘルシーランドを除く4施
設の平均値で、概算コストは全施設の平均値でございます。なお、事業費および成果の施
設ごとの内訳は添付した別紙の通りでございます。次に費用対効果につきましては、指定
管理者制度を導入する前と比較して、利用者1人あたりに要する概算コストは減少してお
ります。徐々にではありますが、指定管理者制度導入の効果があがってきております。ま
た、六日町山の家につきましては、利用者の増加等により概算コストは減少しております。
次に、現状の課題等でございます。利用者1人あたりの概算コストは指定管理者制度の
2
導入等により、改善されつつありますが、依然として高い状態にございます。また、施設
の老朽化が進んでおり、耐震化等、今後施設の維持、管理に相当な経費が見込まれるとこ
ろでございます。
次に、他市の状況等でございます。ほかの関東政令指定都市では千葉市が群馬県みなか
み町に少年自然の家を併設した保養施設、それから、相模原市が長野県立科町にキャンプ
場、横浜市が市内に温水プールを備えた温浴施設を保有している状況でございます。以上
で説明を終わりにさせていただきます。よろしくご審議の程お願いいたします。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。それでは、行財政改革推進本部から
論点についてご指摘お願いします。
行革担当
はい。それでは、論点についてご説明をさせていただきます。大きく4点ござ
いますけれども、今、ご説明ありましたように、この事業は県外にあります4つの宿泊施
設と市内にあります一つの温浴施設、計5つの保養施設でございますけれども、最大のポ
イントは、この5つの施設を市が自ら保有して管理、運営を行っているということでござ
います。
それについて、議論を深めていきたいと思いますけれども、まず1点目は、これらの施
設の管理、運営の状況について、経営状況がどうなのかということを確認したいというふ
うに思います。これは、要は税金を投入して管理、運営しているわけですので、その使わ
れ方を確認するというのが1点目でございます。
そのうえで、2点目ですけれども、今度はその利用の状況を確認したいというふうに思
っております。これらの施設がいかに市民に利用されているのかと、それが2点目の論点
でございます。
3点目でございますが、それらを踏まえて、総合的に考えていきたいと思いますが、い
ずれも施設が開設されてから、かなりの年限がたっておりまして、開設当初の状況と今の
時代の背景とかなり変わってきているんではないかということを踏まえて、政策の目的自
体を再確認してみたいというふうに思っています。これが3点目です。
最後は、そのことにも関連いたしますけれども、施設が古くなってきているということ
もありますので、その施設の老朽化の状況、これも非常に重要な政策判断の材料になると
いうふうに思いますので、4つ目の論点として挙げたいというふうに思います。以上4点
で進めていきたいと思っております。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。それでは、その4点の論点に沿って
お願いいたします。
行革担当
はい。それでは、まず1点目の論点に関連しまして、初めに各施設の経営状況、
収支状況につきまして、特に、指定管理者制度を導入されたあとの改善の状況につきまし
3
て、もう少し詳しくご説明をいただけたらと思っております。よろしくお願いします。
市民生活部長
はい。それぞれの施設につきましては、新治ファミリーランドが平成 18 年
度から、六日町山の家を除く、これは直営でございますので、そのほかの施設につきまし
ては、平成 20 年度から指定管理者制度を導入してございます。その結果、平成 21 年度の
決算ベースで職員人件費を含めたことでございますけれども、市の収支は改善に向かって
ございます。個々に数字を申し上げたほうがよろしいですか。
行革担当
結構でございます。時間の関係もありますので。そうしますと、指定管理者制
度導入によりまして、一定の改善が見られるということでございますが、それでも経営状
況は良好ではないと言えるのではないかと私どもは問題意識を持っておりまして、ここで
各施設の利用者1人あたりの概算コストと、利用料金、利用者の1人あたりの概算収入を
比較した表を作ってございますので、スクリーンの右側をご覧ください。
このようなことで、それぞれの施設で比較してみますと、いずれの施設もコストのほう
が上回っている状況にございます。つまり、利用すればするほど、赤字が膨らむといった
状況にあるのではないかということでございまして、そもそも構造的に問題があるのでは
ないかというふうに考えておりますけれども、その点につきましてのご見解をいただけれ
ばと思います。
市民生活部長
当該この保養施設につきましては、先ほどの目的のところでも申し述べた
通りでございます。民間の施設と違いまして、営利を目的としているわけではございませ
んので、利用料金も市民の方々が利用しやすいような形のなかで、低額の利用料金を設定
させていただいておるところでございます。また、先ほどご質問ありましたけれども、利
用者が増えれば増えるほどコストがかかっていくのではないかということでございますけ
れども、これにつきましては、指定管理者制度を導入してございますので、指定管理料、
これについては、増額することはありませんので、指定管理者が企業努力を行って利用者
を増えるということは、指定管理者の収入が増加することであって、増加することによっ
て、指定管理料そのものを減額するということもできますので、コスト的には利用者が増
えることによって、収支が悪くなるということはないというふうに考えております。
行革担当
一定の改善努力はされているということだろうと思うんですけど、確かに設置
当初、条例にも書かれていると思うんですけども、その目的については、設置当初から見
れば、確かに意義があったかというふうなことは私ども考えております。当時にすれば、
民間の施設も少ないような状況もあろうかという状況があったと思いますので。ただ、現
在ではその多くの民間の施設が設立をされております。また、一方で施設を設置した当時
から年数もかなり経過しているところもあるようでございますので、この間、市民の方の
意識というか、ニーズも相当変わってきているんではないかというふうなこともあります
4
ので、むしろそういった状況を踏まえれば、公共サービスとして提供することは、そろそ
ろ限界になりつつあるんではないかと。むしろ市民ニーズからすれば、民間の施設のなか
から選択をするといったほうが、よいのではないかというふうなことを考えております。
この点、指摘をしておきたいと思います。
コーディネーター
行革担当
それでは、その市民ニーズの論点のほうお願いします。
それでは、今のお話と関連しまして、市民ニーズが今どうなのかというところ
を確認していきたいなというふうに思いますけれども、まずは、今の5施設について、実
際の利用状況がどういう状況なのか、どんな市民の方が利用されているのか、そういった
利用者層というんですかね、そういったところは、もし分かりましたら、ご説明いただけ
ればと思いますが、よろしくお願いします。
市民生活部長
一応、施設の利用者につきましては、市内の利用者が7割以上を占めてご
ざいます。見沼ヘルシーランドに至っては、99%市民ということでございます。それから、
リピーターという存在が、複数回利用されるという方ですけども、そういう方たちも結構
いらっしゃっております。現在、指定管理者においては、新規の利用者ということで、い
ろんな形で知恵を出して利用者数の増加に努めているところでございます。
行革担当
利用者数ということではいかがでしょうか。市民の 120 万人以上いる市民のう
ち、どれぐらいの方が利用されているのかというような観点でいうといかがでしょうか。
市民生活部長
先ほど施設の概要のところで、触れたんですけども、ホテル南郷につきま
しては、8200∼8500 人、しらさぎ荘につきましては、7900∼8300 人、六日町山の家につ
きましては、8600∼1 万 500 人程度、新治ファミリーランドにつきましては、4000∼4500
人、ヘルシーランドにつきましては、6 万人∼6 万 9000 人という利用者数でございます。
行革担当
ありがとうございます。ヘルシーランドを別にしますと、県外、遠くにある宿
泊施設については、市民全体での割合で単純に考えると、1%以下、未満というような感
じになるかなというふうに思いますけど、やはり市の保養施設に対する市民のニーズって
いうのは、かなり限定されているんじゃないかなというふうに感じます。認知度も私の肌
感覚ではあまり知られてないというような感じがいたしますけれども、いかがでしょうか。
市民生活部長
確かに 120 何万の市民のなかから、こういう利用者数ということで、パー
セント的には低位であるということは否定はいたしませんけれども、やはりこれを市が保
有してやっているということで、一定の方たちにとっては、良く利用されているんじゃな
いかなというふうに私どもは考えております。
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行革担当
すいません。せっかくの機会でありますので、きょう、市民委員の皆さまと傍
聴の方にお聞きしたいんですけれども、今、この施設ですね、特に市内の施設でヘルシー
ランドがありますけれども、ヘルシーランドからまず聞きたいんですが、このヘルシーラ
ンドの存在についてご存じだった方、挙手をいただけますでしょうか。じゃあ、そのうち
利用されたことのある方っていらっしゃいますか。結構いらっしゃるんですね。
では、市外の施設ですね、いろいろ保養施設ありましたけれども、その存在についてご
存じだった方はいらっしゃいますか。そのうちまた利用されたことのある方は、いらっし
ゃいますでしょうか。分かりました。ありがとうございます。
行革担当
これはどのように評価をされますでしょうか。(笑)。
市民生活部長
今、私のほうでも今日、パンフレットをお手元のほうに配らせていただき
ましたけれども、市報の5月号に保養施設のご案内を1ページ割いてやったり、あとホー
ムページ等で PR をさせていただいているところなんですけど、なかなかご利用、認知され
ていないという状況は確かにございます。
繰り返しでくどいようですけれども、やはり PR をこういう形で一生懸命されて
行革担当
いると、先ほど事業概要の説明のなかでも、指定管理者制度になってからは、今度は指定
管理者もそういう努力をしているというお話で、そういう PR をかなり一生懸命やっても、
利用とか認知が限られているということになれば、やはりこの市民ニーズは限定されてい
ると言わざるを得ないんじゃないかなというふうに感じますけれども、いかがでございま
しょうか。
市民生活部長
確かに設置した当時は、民間の施設もそれほど多くはございませんでした。
それと今みたいに民間の施設も安いところもなかったということで、確かに利用の状況が
今現在は変わってきているのかなと。それと、市民の方にとっても旅行のパターンですと
か、そういう保養のあり方がいろいろ変化してきてる、そういうなかで、選択肢が増えた
なかで、この施設の利用が一定のところでとどまっているっていうのはやむを得ないのか
なと思っております。
行革担当
それでは、その施設の設置当初とだいぶ状況が変わっているということですの
で、3つ目の論点に移らせていただきいと思いますが、そもそもの設置したときの目的で
すね。政策目的があって設置をされたということですけども、今、ご説明もありましたよ
うに、当時とはだいぶ状況は変わって、民間の施設もかなりたくさん出てきて、そのなか
から選ぶこともできるようになったと、そういう状況を踏まえると、先ほどこれは黒字を
出すことが、儲けることが目的ではないというご説明はありましたけど、さはさりながら、
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じゃあ、赤字をどれだけ出してもいいのかということになれば、これはやはり税金をかけ
ているものでありますから、赤字はなるべく少ないほうが望ましいと、経営はしっかりと
改善していかなければいけないということを考えると、今の時代背景になってなお市が自
ら保養施設を保有して管理、運営していくと、これの意義っていうのは、もうなくなって
きているんじゃないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
市民生活部長
そのへんにつきましては、他市の保養施設の廃止とか民間への譲渡という
ような状況のなかでは、確かにおっしゃることは言えるんではないかなというふうに理解
はしてございますけれども、民間施設の多様化とか市民ニーズの多様化とか、いろんな問
題はあるのかなと思いますけれども、現在もこういう経済状況のなかで、一部には本当に
所得が限られて、少ない方も結構いらっしゃるというような状況のなかでは、まだ市が保
養施設を運営してやっていくというものについては、多少あるというふうに思っておりま
す。
行革担当
ありがとうございます。私もこういった意義のすべてを否定するわけではなく
て、特に格差社会が進んでいるということが言われるなかで、むしろ低料金で低コストで
レクリエーション活動ができるということに対しては、ニーズが高まっている面があるか
もしれないなということは感じておりますけれども、ただ、その政策目的を達成する手段
として、この施設を保有してやるという必要があるのかどうかですね。もっと効果的、効
率的なやり方っていうのは、ほかにあるんじゃないかということを感じるわけでございま
す。
それに関連しまして、すいません。最後の論点に移っていきたいと思いますけれども、
いずれにしても、政策目的を達成するために、いかに低コストで成果をあげるという観点
で考えますと、あまりにもコストがかかるやり方というのは、改めていかなければいけな
いと思うなかで、もうひとつ問題があるのが、だいぶその施設が設置されてから時間が経
過をしてきて、施設の老朽化が進んでいるという問題もあるというふうに思っています。
この老朽化が進んでいることによって、老朽化に対する対応というところで、また新た
なコストが発生しているんじゃないかという問題意識を持っているんですけども、そのあ
たりいかがでございましょうか。この施設の老朽化の状況と、それに対する改修とかそう
いった対応の状況についてもお聞きをしたいと思います。よろしくお願いします。
市民生活部長
確かにだいぶ年数がたってきて老朽化が進んでいる施設もございます。バ
リアフリーですとか、そういう面から見ても遅れている面も否めないところでございます。
確かに老朽化に伴う施設の改修等につきましては、利用者の安全を第一に考えた部分で改
修計画というか、改修を適時やっているということでございます。それと、大規模な改修
が必要なものについては、予算をきっちり取って、必要な部分にやっていくということで
考えております。
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また、将来的にこれにつきましては、耐震の問題とか、そういうものがございます。事
実、平成 24 年度に耐震の診断を行うということでございます。平成 26 年度に耐震設計と
いうことになるわけでございますけれども、そのときに莫大(ばくだい)な費用がかかる
ということがございますので、そこのことは確かに今、言われた通りだと思っています。
市民・スポーツ文化局長
すいません。1点、今、耐震化の話が出ましたけれども、耐震
化を図らなければならない施設といいますのが、しらさぎ荘、それから、六日町山の家、
この2軒につきましては、耐震化の診断の結果によってでございますけれども、昭和 56 年
以前の建物でございますので、その必要性が出てくる可能性があります。ほかは新耐震で
ございますので、耐震化の必要はないということです。
行革担当
分かりました。今、ご指摘があったしらさぎ荘と六日町山の家の2施設につい
ては、いわゆる旧耐震基準で作られているために、非常に危険であると、すぐにでも耐震
の対応をしなければいけないと、そういうことでございますね。それについて、先ほどご
説明のあった平成 24 年度にまずは耐震診断を行って、平成 26 年度に改修を行うと、そう
いう理解でよろしいでしょうか。
市民・スポーツ文化局長
ちょっと違いますのが、耐震診断を行った結果で、これ、IS と
いう数値が出てくるのであって、そこで危険度が判定されるということでございますので、
それが平成 24 年度に結果が出るということでございます。
行革担当
それを行うのは、先ほどの2施設ということでよろしいですか。そのときに、
多額なコストがかかる見込みだということなんですけれども、これどのぐらいのコストに
なるかっていうのは、もちろん概算で構わないですけれども、分かりますでしょうか。
市民生活部長
耐震診断をして、どのようなものが必要になってくるかで、違ってきます
ので、そこについては、今、申し上げることはできないということでございます。
行革担当
分かりました。今の耐震診断、耐震化の対応というのは、いわゆる大規模な修
繕とか改修にあたるものかなというふうに思いますけれども、それ以外に毎年、毎年かか
っていくような維持費的な維持管理費的なものというのもかなり多額になってきてるんじ
ゃないかなという予想をするわけですけれども、今、事業費を拝見すると、5施設あわせ
て年間3億円ぐらいの事業費、それ以外に人件費もかかっているわけですけれども、この
3億円ぐらいの事業費のうち維持管理費、そういう経常的な、大規模なものを除いた経常
的な維持管理費がどれぐらいあって、それはたぶん増える傾向にあるんじゃないかと思い
ますけど、そこについてもあわせて教えていただけるとありがたいなと思います。
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市民生活部長
今、3億という数字ですけれど、これは指定管理料と六日町山の家の管理
運営費用なんですけれども、維持管理的なというのが、今、指定管理者制度を導入してい
ますので、そこのなかに全部修繕とか何かも、額的なもので、これ以上の額については、
市のほうでやりますよと、これ以下については、指定管理料のなかで、指定管理者がやっ
てくださいという協定のなかでやっておりますので。
行革担当
制度の確認をしたいんですけれども、指定管理者制度のなかで、指定管理者に
対して委託費を出して、その委託費のなかで、維持、補修をするというのは、確か、100
万円以下のものについては、それで対応する、そういうことですよね。
市民生活部長
行革担当
はい。
ですから、その 100 万円を超えるような修繕というものは、委託費のなかには
入ってこなくて、それについては別途、市で予算を立てて対応していかなければいけない
と、そういう考え方でよろしいですか。
市民生活部長
行革担当
はい。その通りでございます。
そうすると、今、その3億円ぐらいの毎年かかっている管理費以外に、100 万円
を超えるような維持、修繕が発生した場合には、これは別途、予算を確保して対応してい
かなければいけないと、そういうことになるんだろうなという、そういう理解をしたいと
思いますけど、よろしいでしょうか。
市民生活部長
行革担当
はい。その通りでございます。
ありがとうございます。そういうことも踏まえて考えると、やはり市が自らこ
の大きな施設を保有して、指定管理者制度を導入したとはいえ、管理、運営をしていくと
いうのは、非常にそのコストがかかる事業ではないかなというふうに思います。ご説明の
なかでも、他市の状況を見ても、ほとんどがこういった保有施設は廃止もしくは民間へ売
却をしているということかと思います。
資料の 67 ページの他市の状況というところを見ますと、関東政令市のなかでは1市ぐら
いしか保有しているところがないという状況だと思いますので、そういう状況を勘案して
も、本市においても、そういった大規模な改修、修繕が発生するというタイミングで、こ
ういった施設は廃止もしくは民間への売却ということを検討して、別途、市民のレクリエ
ーションの促進ということについては、違う方法を取り入れていくと、そんな考え方がで
きるんじゃないかなというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
9
市民生活部長
今のお話でございますけれども、確かに私どものほうも、耐震の診断等を
やったなかで、建て替えなのかと、あるいは、延命でいくのかというような形もございま
すけれども、そのときにそれなりのコストがかかってくるということは認識してございま
すので、その時点で、市民の方のご意見等を承りながら、この事業を継続していくのか、
あるいは、縮小するのか、あるいは、今、言われた通り、別な形で市民の方のニーズに応
える施策を見いだしていくのか、そういうことは考えていきたいというふうに考えており
ます。
行革担当
ありがとうございます。最後に、私、先ほど申し上げましたけど、民間人員採
用で来ていますので、民間人の視点で、これはこの事業だけではなくて、もしかすると市
役所の全体にも関わる話かもしれないんですが、先ほど耐震の診断を平成 24 年度にやって、
そのあとその状況に応じて解消をしていくっていう話でありましたけれども、そういった
保有している施設の今の状況というのを把握して、大規模な修繕が必要であれば、それは
あらかじめ長期の計画を立てて、そのなかでいつ大規模な修繕をやっていき、そのために
は、どれだけのお金を積み立てなければいけないと、そういうことをきちんと計画を立て
てやっていくのが、民間では常識ではないかなというふうに思いますので、ぜひ公共施設
の管理について、そういった長期的な維持、管理体制の構築と、そのために必要になって
くる情報を常に整備をして公開をしていくという、そういうことは必要ではないかなとい
うことを問題提起させていただきたいというふうに思います。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。そろそろ議論の終結に向かいたいと
思います。市民委員の皆さまの例の評価票でございます。継続ということはいわゆる保養
施設を現状のまま維持、継続をしていくということ。縮小は施設、サービスを今より縮小
をして施設の一部を廃止、売却することを含むということでございます。拡大というのは
施設、サービスを今より拡大していくという。改善は縮小でも拡大でもない改善。例えば、
直営の六日町山の家に指定管理者制度を導入するということなどでございますね。廃止、
これは事業を廃止すべきだと。その他ということで、今、いろいろこの論点に沿った議論
があったと思いますので、それを踏まえて評価表をご記入ください。お願いします。
(評価票を記入)
コーディネーター
だいたい皆さん、よろしいでしょうか。それでは、この保養施設管理
運営事業につきまして、市民の皆さんからご意見を伺いたいと思います。どなたか挙手お
願いします。はい。じゃあ、この左の方。
市民委員
こういう施設って昔はいろんな市でやってたと思うんですね。でも、だんだん
どこの市もなくなっちゃって、ほかの有名大学に売り渡しちゃうとか何かで、そういうふ
10
うになってきたと思うんだけども、やっぱり今の時代でも利用されている方、いるわけで
すよね。先ほど出されたけれども、低所得者の方とか母子家庭の方でやっぱり毎年行って
るんだよって言って、楽しみに家族で子どもと一緒に行くのが楽しみにしている人もいる
わけで、簡単にやっぱり切っちゃうのも問題だなというふうに思うんですよね。
でも、こんなに赤字というか、営利は目的にしないんだけれども、年々、赤字が増えて
いくっていうんであれば、やっぱり考えなくちゃいけないなと思うんだけども、全く民間、
何だっけ、何とか委託にしても、やっぱりうまくいかないんであれば、そっくりもうあき
らめちゃって、その分、利用券みたいな形で、要するに公務員の福利厚生で出しますよね。
あんな形で持って申請、あるいは、そういった方たちにどうですかというふうに呼び掛け
てやっていけば、そういうなかなかそういうところに行けない方も行きやすいんじゃない
か。いくつか山とか海とかに、そういう提携施設を作ってやっていくなんていうのはどう
かななんていうふうに思うんですけど。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。ほかにご意見ございませんでしょう
か。はい。真ん中の方。
市民委員
私もこの施設を利用したのは、ヘルシーランドだけなんですけど、ほかの施設
もいろいろ広報とか見て、知ってはいたんですけどね、実際はまだ行ったことはないし、
行ってみたいなって魅力もあまりなかったものですから、行ってない。ただ、料金が非常
にお安いのは魅力なんですよね。魅力なんですけど、実際行ってないっていうのは、やっ
ぱり民間の施設のほうが魅力があるのかなということなんだと思うんですけど、非常に今、
お話聞いていると、赤字で税金もかなり投入していかないと、今後も継続できないような
状況ですと、非常に先ほどの方も言われたんですけど、これ安く利用できるのはありがた
いんですけど、こういう経済情勢で財政が悪化しているなかにあっては、もう思いきった
決断が必要じゃないかなと思います。
コーディネーター
はい。ありがとうございました。ほかにどなたかいらっしゃいますか。
はい、じゃあ、その隣の方。
市民委員
1点だけなんですけど、私、会社員なんですけど、会社員なんで会社の福利厚
生サービスが受けられるので、私が受けている福利厚生の宿泊料金よりも、残念ながらこ
れ全部高いので、私はどこも利用しないんですけども、何が言いたかったかというと、福
利厚生サービスを会社で受けてない方も市民にはいるということなので、その点について、
どのように考えるかが論点として一つ見えてこなかったので、先ほどもご意見ありました
けれども、廃止してしまうのは簡単なんですけども、私のように会社員でほかで福利厚生
を利用できない方ですね、この方に税金をどう還元するかという観点で検討を深めていた
だきたいと思います。以上です。
11
コーディネーター
はい。ありがとうございました。それでは、市民委員 14 人の方の保養
施設管理運営事業に対するご意見がまとまりましたので、報告させていただきます。14 人
中、縮小すべきが5人、改善すべきが3人、廃止すべきが5人、その他1人という結果で
ございます。それから、ご意見でございますけれども、
「保養施設があるのは知っていたが、
いつの間にか増えて驚いている」と。
「所得の低い方への対応は条件をつけて補助をすれば、
年間3億円はかからないのではないでしょうか」というご意見。それから、「これ以上赤字
を出して継続することは許されない。市民ニーズからして利用したいという思いはないと
思う。民間で十分である」というご意見ですね。
それから、「このような施設があったことをきょう初めて聞いた」と、「そもそも市民に
対する告知がなさすぎるのではないか。継続することによって、赤字が増えることはない
とのことだが、その説明にはどうも納得がいかない。開始当初とは時代も変わり、時代全
体のニーズは変化している」と。ということで、そのほかに「民間に売却して違った形で
市民も引き続き利用できるようにするべきである」というようなご意見をいただきました。
貴重なご意見をいただきまして、ありがとうございました。それらを踏まえまして、ま
た担当のセクションで見直し案という形で、次回、つなげられると思います。以上で4コ
マ目を終わるんですけども、今後、この会といいますか、それがどんなふうになっていく
のか、行財政改革推進本部のほうから、意義づけをお願いします。
コーディネーター
はい。審議はこれで終了いたしますので、ありがとうございました。
計 44 分(了)
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