取 扱 説 明 書 MAS-0662 オーディオ・スイッチャー

取
扱 説 明 書
ＭＡＳ-０６６２
オーディオ・スイッチャー
機種番号 1001-820-001
1
保証・サービス
弊社の電子計測器をご使用いただき、ありがとうございます。
本器は一年間保証いたしますので、この期間中の弊社責任による故障等は無料で修理いたしま
す。
故障修理・校正等につきましては、下記の弊社営業部･営業所または販売代理店にご連絡下さい。
（株）目黒電波測器
本社営業部
〒212－0055
川崎市幸区南加瀬 4－11－1
TEL 044－589－0805（代表）
FAX 044－589－0825
（株）目黒電波測器
大阪営業所
〒530－0043
大阪市北区天満 1－19－4
センチュリーパーク東天満 9 階東
TEL 06－6357－5513
FAX 06－6357－5593
2
ご使用上の注意
1.
本器を長期間安定に動作させるため、振動、直射日光、温度差、湿度、電磁界、ホコリな
どの少ない安定した場所でお使い下さい。
2.
本器の適応温度範囲は、5～35℃ですので、この範囲でお使い下さい。
3.
電源電圧は部品の寿命や測定結果の信頼性などから、ＡＣ規定電圧の範囲で使用して
ください。
4.
信号入力端子には、直流電流は印加しないでください。
3
目
次
1
概要 ............................................................................................................................................................ 5
2
仕様 ............................................................................................................................................................ 5
3
4
2.1
電気特性............................................................................................................................................................ 5
2.2
インターフェイス電気特性 ............................................................................................................................ 6
2.3
機械的仕様 ....................................................................................................................................................... 6
2.4
付属品 ................................................................................................................................................................ 6
インターフェイス設定 ............................................................................................................................... 7
3.1
インターフェイスコネクター ........................................................................................................................... 7
3.2
スイッチ設定 ..................................................................................................................................................... 8
3.3
ポートアドレス ................................................................................................................................................... 9
3.4
スタッキングアドレス／入力ショート ....................................................................................................... 10
ディストリビュータ（出力）スイッチャーショート機能 .......................................................................... 11
4
1
概要
この取扱説明書は、オーディオ用コレクタ・（入力）スイッチャーおよびディストリビュータ（出力）スイッ
チャー共用取説明書です。
このオーディオ用スイッチャーは 16ch×１の入出力チャンネル切換えはすべて外部からの制御信号
により行えます。また、このスイッチャーは 16 台までスタッキング出来ますので、最大 256ｃｈの信号
まで拡張できます。スタッキング用のカスケード端子を背面に有します。
2 機種の識別は、機種番号最後の文字で識別します、C は入力用および D は出力用スイッチャーで
す。
MAS-0662-C
コレクタ（入力）スイッチャー
MAS-0662-D
ディストリビュータ（出力）スイッチャースイッチャー
ディストリビュータ（出力）スイッチャーは、被測定機器に選択信号を出力するスイッチャーで、信号源
の信号出力の切換え装置です。また選択チャンネル出力をショートにする機能があります。（出力シ
ョート時信号源側「はオープンになります。）非選択チャンネルの出力端子間は 600Ω でつながれま
す。詳細は 4 ディストトリビュータ(出力)スイッチャーショート機能を参照の事。
コレクタ（入力）スイッチャーは、被測定機器からの出力信号を選択する装置で、被試験機器より出
力される信号を選択し測定器に信号を送る装置です。非選択チャンネルはオープン状態になりま
す。
2
仕様
オーディオ用 16 チャンネルスイッチャーの仕様は以下に示します。
(オープンコレクタ仕様)
2.1 電気特性
切換え信号数
16ch×1 系統
1 系統
入力
最大許容入力電圧
125VrmsA.C．
最大許容通過電流
500mA
周波数
5Hz 以上
（直流印加は不可）
クロストーク
≧120dB
直列抵抗
≦0.1Ω
制御
外部より８bit パラレル制御
切換え時間
≦5ms
電源電圧
100、110、200、220V プラグにより切換え
5
2.2 インターフェイス電気特性
入力電圧 TTL レベル(最大値－1～5.5Ｖ)
オープンコレクタ仕様
入出力電気特性
電圧値
入力電流
出力電流
H レベル
≧2.0V
≦10µA
≦4mA
L レベル
≦0.8V
>-4.2mA
≦8mA
2.3 機械的仕様
外形寸法
430×100×300 ［W］×［H］×［D］mm 突起を含まず
2.4 付属品
品名
数量
備考
電源コード
1
JIS ( KP210-KS16BY )
ヒューズ
1
0.2A スロ－ブロー
取扱説明書
1
MAS－0662 用(本紙)
6
3
インターフェイス設定
3.1 インターフェイスコネクター
コントロール用インターフェイスコネクターは、装置背面に有りインターフェイス入力用 D-Sub(ソ
ケット)と出力用 D-Sub(ピン)があります。
入出力信号レベルは、TTL レベルで 5V を超えない電圧でドライブしてください、ファンアウト数
は 1 です。
Control input に入力された信号はスイッチャー内部のバッファーを通り Control output の同番号
ピンに出力されます。
POY/POX はディストリビュータ(出力)スイッチャー用制御ピンで、PIY/PIX はコレクタ（入力）スイ
ッチャー用制御ピンです。
ピン番号
Control ｉｎｐｕｔ
Control ｏｕｔｐｕｔ
3
CSY
CSX
5
POY（7）
POX（7）
6
POY（6）
POX（6）
7
POY（5）
POX（5）
8
POY（4）
POX（4）
9
POY（3）
POX（3）
10
POY（2）
POX（2）
11
POY（1）
POX（1）
12
POY（0）
POX（0）
13
GND
GND
18
PIY（7）
PIX（7）
19
PIY（6）
PIX（6）
20
PIY（5）
PIX（5）
21
PIY（4）
PIX（4）
22
PIY（3）
PIX（3）
23
PIY（２）
PIX（２）
24
PIY（1）
PIX（1）
25
PIY（0）
PIX（0）
表 1コントロールピン配置
7
3.2 スイッチ設定
背面中央下部に ADDRESSING の切り欠き窓があり、その窓の中に図 1 に示すように二つのビ
ットスイッチが有ります。アドレス・スイッチは A と B の二つ有り A スイッチは未使用で、B スイッ
チの設定によりスタッキングアドレス設定およびショート機能の設定ができます。
A は現在使用しないのですべて OFF にしてください、図の設定は出荷時設定でスタッキングアド
レスは１です。
3.2.1 スタッキングアドレス設定
スタッキングアドレス設定に用する
ビット・スイッチは、B スイッチの 1～4
のスイッチを使用します。
図 1アドレス・スイッチ
スイッチは上に上げて OFF（１）になり、下げると ON（０）になります。
スタッキングアドレスの設定は B スイッチを使用しスイッチ右側が LSB 側で、左側が MSB と
なります。
B スイッチ
割り付けられる
割り付けられる
1 MSB
2
3
4 LSB
スタッキングアドレス
入出力ポート
0
0
0
0
1（出荷設定）
1～16
0
0
0
1
2
17～32
0
0
1
0
3
33～48
0
0
1
1
4
49～64
0
1
0
0
5
65～80
0
1
0
1
6
81～96
0
1
1
0
７
97～112
0
1
1
1
8
113～128
1
0
0
0
9
129～144
1
0
0
1
10
145～160
1
0
1
0
11
161～176
1
0
1
1
12
177～192
1
1
0
0
13
193～208
1
1
0
1
14
209～224
1
1
1
0
15
225～240
1
1
1
1
16
241～256
表 2 スタッキング・アドレス
8
3.2.2 ショート機能
ビットスイッチ B の 5 ビット目は、MAS‐0662-D でのみ機能するスイッチです。
このビットスイッチを ON（0）にするとショート機能がイネーブルされ、OFF（1）にするとショート
機能はディスイネーブルされます。
ショート機能がイネーブルされた場合、ショート機能はコントロール入力の 3 ピンにより制御
されます。またディスイネーブル状態では回路信号源直結状態（非ショート）になりコントロー
ル入力の 3 ピンの信号は無視されますが、CSY の信号はそのまま CSX に出力されます。
B スイッチ 5
機能
OFF（1）
ショート機能非動作（コントロール端子より制御不可）
ON（0）
ショート機能動作可能（コントロール端子より制御）
表 3 ショート機能
3.3 ポートアドレス
スイッチャーのチャンネル設定コントロール信号のロジックは、表 2 のように設定されます。
0： LOW （0Ｖ）
1： HIGH
（5Ｖ）
PIY／POY
MAS－0662－D/MAS－0662－C
3
2
１
0
入出力チャンネル設定ロジック
0
0
0
0
1
0
0
0
1
2
0
0
1
0
3
0
0
1
1
4
0
1
0
0
5
0
1
0
1
6
0
1
１
0
7
0
1
１
1
8
１
0
0
0
9
１
0
0
１
10
1
0
1
0
11
1
0
1
1
12
1
1
0
0
13
1
1
0
1
14
1
1
1
0
15
1
1
1
1
16
表 4 チャンネル選択
9
3.4 スタッキングアドレス／入力ショート
スイッチャーのスタッキング設定コントロール信号のロジックは、表 5 のように設定されます。
PIY／POY
MAS－0662－D／MAS－0662－C
7
6
5
4
入出力スタッキング設定
0
0
0
0
1
0
0
0
1
2
0
0
1
0
3
0
0
1
１
4
0
1
0
0
5
0
1
0
1
6
0
１
1
0
7
0
１
１
1
8
1
0
0
0
9
1
0
0
1
10
1
0
1
0
11
1
0
1
1
12
1
1
0
0
13
1
1
0
1
14
1
1
1
0
15
1
1
1
1
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表 5 スタッキング選択
10
4
ディストリビュータ（出力）スイッチャーショート機能
ディストリビュター（出力）スイッチャーの出力ショートは、CSY ピンによりコントロールされます。
CSY ピンはコントロール用インターフェイスコネクターの 3 ピンになります。
CSX ピンは、カスケード出力用でピンは同様に 3 ピンとなります。
信号値
機能
0
出力信号接続
1
出力短絡
表 6 ショート機能信号
この機能は、MAS-0662-D のみに有する機能です。MAS-0662-C ではピンはスルーピンになってい
ます。
MAS-0662-D の出力スイッチャーショート機能の回路は図 2の通りです。
図2ディストリビュータ（出力）スイッチャー
図 2に示すように RL-SH リレーにより選択チャンネルをショート状態にします。また信号源側は開放
状態になります。
このリレーRL-SH は CSY の信号によりコントロールされています。
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