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エアアジア (AIRA MK、5099) “高いコスト競争力を背景に収益拡大を持続” 取引市場:マレーシア チーフストラテジスト 庵原 浩樹 DID:03-3666-6980 (内線 266) E-mail: [email protected] フィリップ証券株式会社 15 February 2012 Report type: 銘柄ピックアップ 会社概要 世界トップクラスのコスト競争力を有する格安航空会社。音楽 業界から転じたトニー現 CEO らが 2001 年に設立。2002 年に航 空機 2 機、6 路線で運航を開始。2011 年現在、133 路線(約 40 路線は単独空路)、目的地 65 空港、週 2,201 フライトを実現。マ レーシアのクアラルンプールをはじめ、タイ、インドネシアなど 3 カ国に 12 のハブ空港を有している。同社グループのビジネスモ デルは、①航空機稼働率の高さ~空港での駐機時間 25 分は アジア最短、②低価格実現のためのサービス削減~低価格実 現のためマイレージプログラムやラウンジは設けず、機内食や スナック菓子、ドリンクは有料。③ルートを絞った空路~4 時間 以内の短距離、直行便のみの中距離路線、などが挙げられる。 エアアジア( AIRA MK, 5 0 9 9 ) 終値(MYR) 3.68 2012/2/14 予想配当利回り:(%) 0.82 2010/12通期実績ベース ベータ値 1.64 対FTSEブルサマレーシアKLCIインデックス 時価総額(百万MYR) 10,390.17 企業価値=EV(百万MYR) 16,357.10 3カ月平均売買代金(百万MYR) 403.445 52週高値-安値(MYR) 2.35-4.20 4.5 200 (※)KLCIインデックス、マレーシア航空、スカイマーク は相対株価 千株 MYR 180 4 160 3.5 140 120 3 100 2.5 80 60 2 40 1.5 0 Feb-12 Jan-12 Dec-11 Nov-11 Dec-11 Oct-11 Sep-11 Sep-11 Jul-11 Aug-11 Jul-11 Jun-11 May-11 1 of 2 May-11 株価動向は? 2011/8 のマレーシア航空との資本提携を契機に株価は下落 し、欧州債務危機なども追い打ちをかけた。しかし、株価はその 後再び上昇。今後は、アジアの同社グループ企業がどの程度同 社収益を押し上げていくかが株価動向を左右することになろう。 Mar-11 今後のポイントは? 成長が続く同社の今後は、子会社のタイ(就航 2004 年)、イ ンドネシア(同 2004 年)の収益拡大が大きなポイント。両社は、 2012 年にも上場する計画がある模様。また、その他の子会社、 フィリピン(同 2012 年予定)、日本(同 2012 年予定。全日本空 輸との合弁)の動向も注目される。 Apr-11 直近の関連ニュースは? 2012/2/6 の会社公表資料によれば、2011 年のグループ旅 客数は前年比 16.3%増の 2,986 万人、稼働率は同 2%ポイント 改善の 80%となった。ASK(利用可能座席の飛行距離)は同 13.5%増、RPK(旅客利用座席の飛行距離)は同 18.5%増。フラ イト数は同 12.4%増の 209,085 回、平均飛行距離は同 1.7%増 の 1,196Km であった。保有航空機数は 2011/12 末で 96 とアジ アの格安航空会社の中で最も多い。 同社はエアバス A320 の機種に絞り込んだ調達を行ってお り、会社側によれば現在の 1 機当たりのコストはオリジナル価 格の約 82 百万米ドル(約 64 億円)に対して約 40 百万米ドル (約 31 億円)と調達コストの削減を実現している模様。2012 年 は 17 機を配備し、2026 年までに A320 を 79 機、A320 Neo を 200 機、合計 279 機を導入する予定。ASK 当たりのコストは、 2011Q3(1-9 月)で 4.24 米セント。シンガポールのタイガー・エア ウェイズ 4.89 米セント、米国のジェットブルー・エアウェイズ 6.97 米セントに比べコスト競争力は高い。 Mar-11 20 1 Feb-11 2011 年の旅客数は前年比 16.3%増 エアバスに絞り込んだ航空機の調達を推進 アジアのグループ企業の収益動向が株価を左右しよう 出来高(右軸) エアアジア(AIRA MK・左軸) FTSEブルサマレーシアKLCIインデックス(左軸) マレーシア航空(MAS MK・左軸) スカイマーク(9204・左軸) 主要株主(2011/7/6) (%) 1.Tune Air Sdn Bhd 26.28 2.Employees Provident Fund Board(従業員積立基金) 8.06 3.Genesis Smaller Companies 5.43 業績推移 事業年度 12/09 12/10 12/11E 12/12E 売上高(百万MYR) 3,132.901 3,948.095 4,606.318 5,161.409 純利益(百万MYR) 506.267 1,061.411 759.640 975.120 EPS(MYR) 0.21 0.38 0.27 0.35 PER(倍) 17.86 9.61 13.53 10.64 BPS(MYR) 0.95 1.31 1.53 1.86 PBR(倍) 3.87 2.81 2.40 1.97 配当(MYR) 0.030 0.020 0.016 配当利回り(%) 0.82 0.54 0.43 (※)データは直近値、EはBloomberg集計による市場予想 MYRはマレーシアリンギット (出所:会社公表資料、Bloombergをもとにフィリップ証券作成) Ch ie f Strate gist Hiroki Ih ara [email protected] +81 3 3666 6980 エアアジア(AIRA MK) 15 February 2012 【留意事項】 ○ 上場有価証券等のお取引の際は各商品に所定の手数料等(国内株式の場合は約定代金に対して上限 1.2075%(消費税込み) (ただし、最低手数料 2,100 円(消費税込み))、外国取引の場合は円換算後の現地清算金額(現地における約定代金に、買いの 場合は現地諸費用を加算した額、売りの場合は現地諸費用を減算した額を、当社が定める適用為替レートにより円に換算した 金額をいいます。)の最大 1.05%(消費税込み)(ただし、3,150 円に満たない場合は 3,150 円)の委託手数料等)をご負担いただ きます。 ○ 上場有価証券等は、株式相場、金利水準等の変動による市場リスク、発行者等の業務や財産の状況等に変化が生じた場合の 信用リスク、外国証券である場合には為替変動リスク等により損失が生じるおそれがあります。また新株予約権等が付された金 融商品については、これらの権利を行使できる期間の制限等があります。 ○ 外国証券については、金融商品取引法に基づく企業内容の開示は行われていません。 ○ 金融商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、お取引に際しては、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又は お客様向け資料をよくお読みください。 【免責事項】 ● この資料は、フィリップ証券株式会社(以下、「フィリップ証券」といいます。)が作成したものです。 ● 実際の投資にあたっては、お客様ご自身の責任と判断においてお願いいたします。 ● この資料に記載する情報は、フィリップ証券の内部で作成したか、フィリップ証券が正確且つ信頼しうると判断した情報源か ら入手しておりますが、その正確性又は完全性を保証したものではありません。当該情報は作成時点のものであり、市場の 環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。この資料に記載する内容は将来の運用成果等を保証もしく は示唆するものではありません。 ● この資料を入手された方は、フィリップ証券の事前の同意なく、全体または一部を複製したり、他に配布したりしないようお願 いいたします。 2 of 2