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03月30日 マレーシア【マキシス(MXSC)】

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03月30日 マレーシア【マキシス(MXSC)】
2016 年 3 月 30 日
マキシス(MXSC)
2016/12 通期は増収増益の見通し
フィリップ証券株式会社
マレーシア | 通信 | 業績レビュー
BLOOMBERG MAXIS:MK | REUTERS MXSC.KL

2015/12 期 4Q(10-12 月)の売上高は前年同期比 2.5%増の 21.8 億
MYR、純利益は同 38.1%増の 4.7 億 MYR となった。

デバイス販売やハビング(※)を含む非通信サービス事業が減収と
なったものの、主力の通信サービス事業は好調だった。
(※):ハビング( Hubbing )とは複数の端末機器のケーブルを 1 箇所に集約
し、ハブ(Hub)を介して国内・海外の相互通信を行う技術。

2016/12 期の市場予想は売上高が前期比 1.9%増の 87.6 億 MYR、純利
益が同 9.5%増の 19.1 億 MYR である。
What is the news?
2015/12 期 4Q の売上高は前年同期比 2.5%増の 21.8 億 MYR、営業利益
は同 29.0%増の 7.7 億 MYR、純利益は同 38.1%増の 4.7 億 MYR となっ
た。好調なモバイルやインターネットなど通信サービス事業は収益を押
し上げた。
デバイス販売やハビングを含む非通信サービス事業が減収となったも
のの、主力の通信サービス事業は好調だった。非通信サービス事業の売
上高は前年同期比 44.8%減の 1,600 万 MYR となった。デバイス販売の売
上高は同 1.7 倍と好調となったが、ハビングは同 81.8%減収と非通信サ
ービス事業の売上高を押し下げた。好調な携帯サービスのけん引で主力
の通信サービス事業の売上高は同 3.2%増の 21.6 億 MYR となった。同社
の顧客に占める携帯電話のユーザー構成比は 72%と前年同期から 1%ポ
イント上昇となった。携帯電話ユーザーの大半は 3G であるが、高速通信
規格の 4G の構成比が引き続き上昇した。特に、4G を搭載する携帯デバ
イスの契約数は同 2.3 倍の 283 万 1,000 台と大幅に増加した。
加入者 1 人当たりの月間売上高(ARPU)は、プリペイドで 3Q 及び前
年同期並みとなったが、ポストペイド(月払い等後払い)では 3Q 及び前
年同期の 98MYR に対して 102MYR と約 4%の上昇となった。契約ユーザ
ー数は 3Q 比 3.2%減、前年同期比 2.4%減の 11,579 千人となった。一方
で、全体の ARPU は 55MYR と 3Q の 53MYR 及び前年同期の 54MYR を上回
った。ARPU は 2015/2Q の 51MYR を底に回復基調にある。
配当予想(MYR)
0.22
(予想はBl oomberg)
終値(MYR)
6.31
2016/3/29
会社概要
1993年に設立した移動サービスを提供している通信会
社。1999年にホットリンクというサービスの運営を契機に
モバイルサービスを展開。また、2005年から3G LTEネット
ワー ク サー ビス の提供を開始し、2013/1に引き続きマ
レーシア国内初の4G LTEネットワークをロー ンチした。国
内に高速ネット サー ビス を提供す る最大手として、固定
回線、国際ゲートウェイサービスも手掛けている。
企業デ ー タ(2016/3/29)
ベータ値
0.59
時価総額(百万MYR)
47,389
企業価値(百万MYR)
56,001
3ヵ月平均売買代金(百万MYR)
29,346
百万株
MYR (※)KLCIインデックスは相対株価
10
7.5
8
7
6
6.5
4
6
2
5.5
2015/3
2015/6
2015/9
出来高(右軸)
2015/12
MAXIS(左軸)
0
2016/3
KLCI(左軸)
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
主要株主(2016/3)
(%)
1. BINARIANG GSM SDN
64.91
2. SKIM AMANAH SAHA
8.29
How do we view this?
同社は携帯電話を充電できるポット「マキシス S.O.S パワーポット」
を発表。同製品は沸かした水によってお茶やコーヒーが飲めるだけでな
く、USB 経由で熱している間の熱エネルギーを電気エネルギーに変換し
携帯電話の充電器として利用できる。2015/12 通期の会社見通しでは、サ
ービス売上高、EBITDA 及び設備投資額で前期並みの水準を見込んでい
る。引き続き、事業の効率化に取り組む意向。市場予想は売上高が前期
比 1.9%増の 87.6 億 MYR、純利益は同 9.5%増の 19.1 億 MYR である。
3. EMPLOYEES PROVIDENT FUND
8.10
業績推移
事業年度
hi roki .iha ra @phi l l i p.co.jp
売上高(百万MYR)
純利益(百万MYR)
EPS(MYR)
PER(倍)
BPS(MYR)
PBR(倍)
配当(MYR)
配当利回り(%)
※参考レート1MYR=28.463円
2013/12
9,085
1,766
0.24
26.29
0.80
7.89
0.40
6.34
2014/12
8,389
1,717
0.23
27.43
0.63
10.02
0.32
5.07
2015/12
8,601
1,739
0.23
27.43
0.56
11.27
0.20
3.17
2016/12F
8,763
1,905
0.26
24.27
0.61
10.34
0.22
3.49
2017/12F
8,960
1,981
0.27
23.37
0.62
10.18
0.23
3.65
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
ア ナリスト
袁鳴
mi ng.yua n@phi l l i p.co.jp
+81 3 3666 0707
庵原 浩樹
+81 3 3666 6980
(出所:会社公表資料やBl oombergをもとにフィリップ証券作成、F=予想はBl oomberg)
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マキシス(MXSC)
2016 年 3 月 30 日
【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリッ プ証券株式会社 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
フィリップ証券 リサーチ部 アナリスト 袁 鳴
当資料は、情報提供を目的としており、 金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリッ プ証券は、レポートを提
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