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PDF版 1.42MB - 日本Webアクセシビリティ協会

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PDF版 1.42MB - 日本Webアクセシビリティ協会
日本WEBアクセシビリティ協会
Japan Web Accessibility Association
INDEX
ごあいさつ
3
WEB アクセシビリティとは
4
高齢者に配慮した WEB サイト設計
6
障害者に配慮した WEB サイト設計
7
既存 WEB サイトのアクセシビリティを確保することにより・・・
8
WEB サイト制作者・管理者さまへ
10
「アシスト版」「テキスト版」「モバイル版」追加・設置のメリット
11
日本 WEB アクセシビリティ協会
14
ご入会について
日本 WEB アクセシビリティ協会(JAWAA)は、 国際標準の Web アクセシビリティガイドライ
ンが定める基準に準拠したサイト設計をサポートし、高齢者や障害者を含めた誰もが必要な情報を
安心して受発信できるインターネット環境を普及・振興することを目的として設立されました。
近年 IT 化が進み、コンピュータやインターネットによって生活の中で必要な情報やサービスなどの恩
恵を受けることができるようになりました。
このインターネットの普及は いままで弱い立場に置かれてきた高齢者や障害者にとっても、情報の入
手や発信によって社会参加などをより可能とする新しいツールとなり、今後は更に私たちの生活に欠か
せない存在として必要性が高まることでしょう。
しかし、このように利用が拡大し重要性が高まる一方で、高齢者や障害者にとっては利用しにくい WEB
サイトが多いのが現状であり、現在のインターネット環境は誰にでも優しい環境とはまだまだ言えませ
ん。
障害者の方は身体などに不自由を抱えております。また高齢者の方でも多くの場合、障害者には該当し
ないまでも視覚・聴覚をはじめ加齢に伴う何かしらの不自由を抱えている方も多く、インターネット上
の WEB サイトを利用する際には 便利な情報やサービスを受けることが困難な場合があります。
特に生活に密着した情報やサービスを提供する自治体や企業・公的性の高い WEB サイトは、障害者や
高齢者だけではなく、年齢・性別・国籍、また使用する環境・利用経験などに関わらず、より多くの人々
に対応することが今後の大きなテーマです。そのため、今後は特に WEB サイト制作者やホームページ提
供者は、年齢や身体的条件に関わらず誰にでも使いやすく、伝えたい情報がしっかりと伝わる WEB サイ
トを提供することが重要となります。
そこで、日本 WEB アクセシビリティ協会では、
「みんなにやさしいノンステップ WEB サイトを」をス
ローガンに、WEB サイト制作者に対しての WEB アクセシビリティが確保された WEB サイトづくりの
支援や、高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人に対しての WEB 利用支援などの活動を積極的に
行います。
今後とも皆様の一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
日本 WEB アクセシビリティ協会(JAWAA)
3
代表理事
長内
淳
『WEB アクセシビリティ』とは
アクセシビリティ(accessibility)とは高齢者・障害者を含む誰もが、様々な製品や建物やサービスなどを
支障なく利用できるかどうか、あるいはその度合いを表す言葉です。
WEB アクセシビリティとは、主に高齢者や障害者など身体に障害や不自由のある WEB 利用者に配慮
したホームページなどの WEB サービスを提供し、アクセスした誰もが容易に情報を共有できる状態にあ
ることをいいます。
WEB アクセシビリティは 2000 年 5 月の総務省指針の発表をきっかけに、官公庁・自治体など多くの
公共機関のホームページで取り組みが始められました
そして 2004 年 6 月 21 日に WEB アクセシビリティを規定した日本工業規格(JIS) JISX8341-3 が交付
され官公庁・自治体のみならず WEB アクセシビリティへの注目は高まり、今後アクセシビリティに対応
した WEB サイト制作が大きく求められる事になりました。
WEB アクセシビリティの取り組みは、現在ではアメリカ・ヨーロッパなど世界中で行われております。
W3C(World Wide Web Consortium)
http://www.w3.org/
経済産業省:情報バリアフリー分野の日本工業規格の制定
http://www.meti.go.jp/press/0005345/index.html
JISC(日本工業標準調査会)
http://www.jisc.go.jp/app/pager
4
WEBアクセシビリティの検証方法 例
ホームページのアクセシビリティが確保されているかどうかを検証するための一例として、WEB に関す
る技術開発・標準化に取り組んでいる国際的 Web 関連技術の標準化団体 W3C が公開している「W3C
HTML Validation Service」や「W3C CSS Validation Service」を利用する方法があります。
http://jigsaw.w3.org/css-validator/
http://validator.w3.org/
ホームページのURLを入力して送信することで、正しい文法のチェックをすることができます。
エラーが見つかった場合は、利用者の特性やインターネット環境によってはホームページの情報が十分
に伝わらない可能性があります。
このようにホームページのエラーを解消することが、アクセシビリティ確保の目安の一つとなります。
当協会では、これらのツールでのエラーの解消の他、様々な環境による確認やシミュレーションによる
テストなどによって、アクセシビリティの向上・確保を行っています。
5
高齢者に配慮した WEB サイト設計
現在急速に進む高齢化は、あと数年で超高齢化社会へと突入しようとしています。2020 年には 65 歳以
上の人口は 3,334 万人、高齢化率は 26.9%になると予想され、また 2020 年には全ての都道府県で世帯主
が 65 歳以上の高齢世帯の一般世帯に占める割合も 30%以上、さらに 40%以上と見込まれる県も7県あ
るといわれています。
このような現況で、現在では高齢者(60 歳以上)がパソコンやインターネットを利用する人は若い世代
の方と比較しますとまだ少ない割合ではありながら、年々確実に増加しております。
さらに今後は、現在 50 代の人は自宅や職場などですでにパソコンやインターネットの触れている人が
多いことから、おそらくこれらの方は 60 歳を過ぎてもパソコンやインターネットを利用するかと思われ
ますので、ますますアクセシビリティの重要性は高まります。
今後日本においては高齢化が進んでいく中で、高齢者のインターネット利用者の存在は無視できなるこ
とでしょう。
インターネット利用時の高齢者の声
6
障害者に配慮した WEB サイト設計
障害者の方もその障害の特性に応じて様々な環境で WEB を利用しています。
障害者が持っている障害は、全盲・弱視・色覚障害・聴覚障害・肢体不自由など多様で、人によっては
複数の障害を抱えている方もいますので、利用する上での問題点も利用特性によって異なります。
障害者のインターネット利用率
視覚障害者
(27.3%)
肢体不自由者
(52.3%)
聴覚障害者
(37.6%)
インターネットを利用する障害者の 90.5%が、利用後の生活の変化について「よい方向に変わった」又は
「どちらかと言えばよい方向に変わった」と回答しており、障害者の生活向上のために、インターネット
利用が効果的であることがわかります。その理由としては、「情報収集(発信)がしやすくなった」「趣味・娯
楽が増えた」「交流範囲が広がった」などの声が多くなっています。
さらに、WEB サイトを障害者に配慮することは、障害者の社会参加の支援に役立ちます。
現在では障害のある人が最も利用している情報通信機器はテレビですが、インターネット普及以降はイ
ンターネットを通じて社会参加している様相が伺えます。
7
既存 WEB サイトのアクセシビリティを確保することにより・・・
高齢者・障害者に対する情報伝達の保障やサービス利用の保障は、今後欠くことのできない大きなテー
マです。
特に生活に密着した情報やサービスを提供する自治体や公共施設などは、自らの責任としてアクセシビ
リティ配慮の重要性を十分に認識する必要があります。
現在、自治体や公共施設の WEB サイトが現状抱えている問題点の大多数は、技術的な限界によるもの
ではなく、WEB サイト担当者や外注先の事業者が配慮の必要性を理解していなかったり、配慮の方法を
知らなかったりすることに起因するものがほとんどです。
また、WEB でビジネスを展開する企業にとっても、障害者・高齢者の WEB 利用者の増加は、単に障
害者の方や高齢者の方への対応だけではなく、市場の開拓という点でも大きな意味を持つ時代になって
います。
すでに富士通、日立製作所、日本 IBM、マイクロソフト、アドビシステムズ、三越、などの企業などで
は、アクセシビリティを考慮したウェブサイト構築が始められました。さらに百貨店や銀行など一般消
費者に近い企業もアクセシビリティを考慮した WEB サイト構築を始めていることからも今後さらに波
及的に進展していくものと思われます。
「情報が伝わらない・・・」
「操作が分かりにくい・・・」このような WEB サイトを提供することは、
情報やサービスを利用したいと思っている顧客を逃がしていると同時に、自社の評判を落とし、新たな
顧客獲得のチャンスを失ってしまうことにもつながります。
また、品質のよい WEB サイトを提供することで社会に貢献していく企業の社会的責任や顧客満足度な
どによる企業ブランドのイメージアップは、売上アップの貢献にもつながります。
障害者や高齢者を含め、誰もが自治体や企業などの WEB サイトを利用できるためには、コンテンツの
提供者が WEB アクセシビリティの重要性を認識し、その確保に努めることが重要です。そのためには、
コンテンツの提供者につねに利用者の立場に立つという視点が欠かすことができません。
8
CSR(社会的責任)の強化
ブランドイメージの向上
WEBアクセシビリティの確保
WEBサイトの利便性が向上
利用可能者層が拡大
9
『WEB サイト作成者・管理者』さまへ
日本 WEB アクセシビリティ協会は、ホームページの
WEBアクセシビリティの確保を実現します。
すでに公開されているサイトのアクセシビリティを確保したり修正したりすることは簡単なことでは
ありません。特に、ページ数の多い大規模のサイトや、サイト管理の仕組み上、HTML の修正が困難な
場合には、アクセシビリティの改善は非常に困難になります。例えば、アクセシブルでないテンプレー
トを使用しているシステムなどを導入している場合などが該当します。
WEB サイトをアクセシブルにするためには、正しい HTML の記述、テキスト以外のコンテンツに対
する十分な代替情報などをホームページ上に設置することが必要です。このような WEB サイトを、コン
テンツの表現方法を変更せずにアクセシブルにするには、専門的な技術と長期的な対応コストが必要で
す。
そこで、当協会では既存のホームページ内の全ページに対してすばやくアクセシビリティの確保するこ
とができる様々な機能を提供いたします。
3 つの表示方法「アシスト版」
「テキスト版」
「モバイル版」の追加・設置
10
「アシスト版」ページの特徴
アシスト版では、通常のホームページ構成で、「文字サイズ変更」と「配色変更」のボタンがページ上
部に表示されます。
これにより、ご利用の方が通常のホームページとほぼ同じ状態で閲覧しやすい文字サイズや背景色・文
字色に設定することができます。
音声読み上げソフトなどをご利用の方への配慮として、
ホームページ本文の文頭へスキップすることができます。
小さい文字の閲覧を苦手とする方への配慮として、
文字サイズを小・中・大・特大の 4 段階に変更することができます。
色の識別を苦手とする方への配慮として、背景や文字の色を
4 種類に変更することができます。
表示方法を簡単に変更することができます。
11
「テキスト版」ページの特徴
テキスト版では、ホームページをテキスト形式で構成し、「文字サイズ変更」と「配色変更」のボタン
がページ上部に表示されます。これにより、ご利用の方が閲覧しやすい文字サイズや背景色・文字色に
設定することができます。
また、音声読み上げソフトがより有効的に活用可能、通信速度が問題とされる利用者にとって軽快に表
示可能などのメリットがあります。
音声読み上げソフトなどをご利用の方への配慮として、
ホームページ本文の文頭へスキップすることができます。
小さい文字の閲覧を苦手とする方への配慮として、
文字サイズを小・中・大・特大の 4 段階に変更することができます。
色の識別を苦手とする方への配慮として、背景や文字の色を
4 種類に変更することができます。
表示方法を簡単に変更することができます。
12
「モバイル版」ページの特徴
モバイル版では、ホームページをテキスト形式で構成し、「文字サイズ変更」と「配色変更」を行うペ
ージへのリンクがページ上部に表示されます。
これにより、PDA や携帯電話からの利用がしやすくなります。また、文字サイズや背景色・文字色に設
定することができます。
モバイル版では、利用者の便宜のため
「ページ表示方法の変更」を別ページ
にて行います。
「アシスト版」や「テキスト版」と同
様に、
「配色の選択」
「文字サイズの選
択」などを行うことができます。
ただし、利用者の携帯電話の機種によ
っては一部の機能が利用できない場
合があります。
「オリジナル版」ページ
オリジナル版は、通常の表示形式です。
13
日本 WEB アクセシビリティ協会
ご入会について
一般社団法人 日本 WEB アクセシビリティ協会は皆様の会費とご寄付によって運営されています。本協
会の趣旨に賛同し、活動を支援しようと思ってくださる方でしたら、どなたでも会員になっていただく
ことができます。
現在
医療従事者、行政・福祉関係者、一般市民の皆様など幅広く多くの方々にご賛同いただいており
ます。公営・民営を問わず WEB サイト(ホームページ)を提供されている事業体は、ぜひご加入の上、
WEB アクセシビリティの向上発展の一翼を担っていただきたいと念願申し上げる次第であります。
何卒、当協会の趣旨にご賛同され、ご加入の程をお願い申し上げます。
賛助会員 ( 法人 )
<入会費>
50,000 円
<年会費>(初年度)84,000 円(次年度より)60,000 円
賛助会員 ( 個人 )
<入会費>
15,000 円
<年会費>(初年度)30,000 円(次年度より)24,000 円
※
高齢者・障害者と深く関わりのある事業を経営される事業体(民間)の方には
年会費の特別優遇制度を設けております。詳細は協会事務局にお尋ね下さい。
14
会員の特典
•
3つの表示方法「アシスト版」「テキスト版」「モバイル版」の追加・設置により、
貴ホームページのWEBアクセシビリティを確保
•
ホームページの定期的サポート
•
パソコンやWEBアクセシビリティ支援ツールに関しての無料相談
•
当協会が主催するアクセシビリティやパソコンに関する講習会への無料参加
•
WEBアクセシビリティ、パソコンについての訪問サポート
各種 WEB アクセシビリティに関する優待サービスをご提供させていただきます。
入会申込方法
まずは以下のURLにアクセスいただき、
専用申込フォームから必要項目にご記入の上
専用フォームから入会申込書の申請
【入会申込書の申請】を行ってください。
http://www.jawaa.or.jp/form.html
後日、日本 WEB アクセシビリティ協会
より
当協会よりお申込書類を送付
事務局
入会に必要な申込書類等を送付させていた
だきます。
お申込書類にご署名・捺印の上、返送
※
正式な入会申し込みは 【入会申込書】等の書類に「自署」
(電子入力不可)の申込者署名欄・捺印
などがあるため
WEB からのお申し込み・電子メールにての添付ファイルでのお申し込みは出来ま
せんのでご了承ください。
15
日本 WEB アクセシビリティ協会及び会員に関する詳細は、下記までご気軽にお問い合わせください。
一般社団法人 日本 WEB アクセシビリティ協会
〒277-0005
電話番号
E-mail:
千葉県柏市柏 6-3-21
増田ビル 5F(506)
04-7100-3191
[email protected]
URL:
http://www.jawaa.or.jp/
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