...

Technical Newsletter

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

Technical Newsletter
Technical Newsletter
daVinci - part 2
Volume 1, Issue 7 March 2007
ステップごとのくわしい手順でアプリケーションへの対応
マウスを数回クリックすれば単純なシステム監視用の GUI
に焦点をあてながら、独自の機能のいくつかに注目していく
を構築することができ、また新しく学んだスキルを試してみ
今回のテーマは、前号に続いてお役に立つものと思います。
る機会にもなるでしょう。
BIAMP ではこのテクニカルニュースレターにできるだけ多く
このニュースレターは daVinci の主な機能をまとめている
の内容を盛り込もうと努力しています。皆さんからご質問や
だけですが、新しいプラットフォームの基本としては十分な
ご意見、アイデアなどをお寄せいただければ幸いです。
内容です。経験豊富な皆さんのためには今後のプロジェクト
他のどんなソフトウェアでも同じですが、daVinci を学ぶ最
の設計をより良くするための参考にしていただけるよう、今
善の方法は使ってみることです。
号はテンプレートに daVinci ファイルをご用意しました。
daVinci とパソコン
OS との互換性
BIAMP のソフトウェアはすべて Windows© 2000、XP professional、XP Tablet、Vista Ultimate Package での互換性が確
認されています。
Windows Vista では BIAMP のソフトウェアをインストールした後、アプリケーションを起動するためのショートカット ( デス
クトップまたはスタートメニュー ) について別の作業が必要です。ショートカットを右クリックして「プロパティ」を選択してく
ださい。開いたダイアログの中から「互換性」タブを選択し、「互換モード」で Windows XP SP2 を選択して互換モード
でこのプログラムを実行するにチェックを付け、下にあるデスクトップコンポジションを無効にするにチェックを付けてくだ
さい。その後 OK をクリックしてプロパティを閉じてください。
UMPC(Ultra Mobile PC)
小型で持ち運びに便利で、経済的なワイヤレスタッチパネルで daVinci を動作させるには ?
UMPC の製品が良い選択肢でしょう。くわしくはメーカーのウェブサイトでご確認ください。
daVinci に使う画像
マウスを数回クリックするだけで画像データでデザインをカ
スタマイズすることができます。
オブジェクトツールバーの Picture アイコンをクリックすると Image ダイアログ
ボックスが開きます。このダイアログボックスで Load をクリックすると使いたい
画像ファイルを参照することができます。サポートしている形式は bmp、jpg、gif、
emf、wmf、tif、png、ico です。このダイアログには 3 つのオプションもご用意して
います。
・Link…daVinci を起動しているパソコンに保存されている元のファイルへの参照用
リンクを作ります。大きな画像ファイルを使うときに推奨の方法です。
・Embedded Internal…画像は Audia/Nexia の標準メモリに保存されます。この
メモリはコンフィギュレーションファイルの保存にも使われるので、サイズは制限
されるし変化もします。このためごく小さな画像を使うときだけこのオプションを
選択してください。
・Embedded External…画像ファイルは Audia の画像専用メモリに保存されます。Nexia にはこのメモリはありませんので
ご注意ください。このメモリは 1.5MB です。
Volume 1, Issue 7 March 2007
daVinci のページ制御
視覚的なブラウズはどんなコントロールインターフェースでも必須条件
タブ形式のデザインでは、ページ制御ボタンを付けるとページの間を素早く簡単に移動することができます。
タブ付きデータを作るときの
かんたんステップガイドです。
レイアウトツールバーで Edit Page
Selection アイコンをクリックします。
ページ制御
オブジェクトツールバーの Paging Control アイ
Add で追加、Name
ボタンが完成 !
コンをクリックして制御するページを選択します。
で名称編集します。
ギャンググループ
基本
ギャンググループは同じ種類のコントロールを複数組み合わせて操作するためのものです。どのブロックでもギャングマス
ターまたはギャングスレーブにすることができ、1 つのギャンググループに複数のギャングマスターを設定することもできます。
ギャンググループを設定できる機能は下記の通りです。
・エディットコントロール ( フローティングポイントタイプのみ )
・エディットスピンコントロール (dB 値を持つもののみ )
・トグルボタン
・フェーダー
・グラフコントロール
ギャンググループを作る
1 Layout メニューまたはツールバーのアイコンで Edit Gang Groups
をクリックします。
2 Gang Groups ダイアログボックスで Add をクリックするとギャンググ
ループを作ることができます。いちばん下の Label で名前を変える
こともできます。
3 新しいギャンググループを作ると、コントロールサーフェスにトグルボ
タンが表示されます。このボタンで所属する全コントロールのギャン
グされた動作を ON/OFF することになります。
4 コントロールブロックを互換性のあるギャンググループにアサインする
には、まずプロパティシートの Data Attributes タブでギャンググルー
プの種類を指定してください。これでコントロールブロックのプロパティ
シートにあるドロップダウンリストには、互換性のあるギャンググルー
プだけが表示されることになります。
5 プロパティシートで 1 つないし複数のギャングマスターを指定してくだ
さい。
テストモードで正常に動作させるためには、ギャンググループに所属するすべてのコントロールブロックのインスタンス ID
が必要です。
NOTE プロパティシートの設定については、今号のテンプレートになっている daVinci ファイルをご参照ください。
Volume 1, Issue 7 March 2007
コマンドストリングスと daVinci
Audia/Nexia の制御とは別に、daVinci は反応を必要としない外部機器の制御にも使える強力なツールです。
コマンドストリングスはボタンコントロール
ボタンコントロールに画像を割り当てて視覚的
のプロパティシートでアサインします。
なインターフェースにすることもできます。
ホットスポット機能
ホットスポットを描く
ホットスポット機能は、下記のような動作やコマンドを割り当てるための多角
形を描く機能です。
・Full Screen…全画面表示への切り替え
・Full Window…ウインドウビューへの切り替え
・Change Page…選択したページへの移動
・Start/Stop Audio…制御するシステム全体で入力や出力をミュート
・User Login/Logout…ユーザーアカウントによるアクセス制限に使用
・Disconnect from System…daVInci をシステムと切断する
・Exit daVinci…daVinci を終了する
ホットスポット機能はコントロールツールバーの Hotspot
Control アイコンをクリックして使います。カーソルポインター
はプロパティシートから選択できます。
一般的な使い方…フロアを制御する
絵は 1000 語以上の文字に匹敵します。部屋やゾーンを文字だけのリストで見るよりフロ
アの見取り図で操作する方が好まれることも多いでしょう。こんなときはホットスポット機能
の出番です。
・見取り図を画像として daVinci に貼り付けます。
・見取り図の各ゾーンにホットスポットを作ります。
・特定のゾーン等を制御するために別ページを作るのが一般的です。ホットスポットの
Change Page 機能を見取り図上の各ゾーンに配置すると良いでしょう。
一般的な使い方…カスタマイズしたボタンを作るためにホットスポットを非表示にする
デフォルトではホットスポットはコントロールサーフェス上に表示されます。たとえば
会社のロゴなどの画像をクリックして別のページに移動させる場合など、非表示のコ
ントロールを作る場合は、ホットスポットのプロパティシートで Pen Width を 0 にして
ください。
Note 今月のテンプレートになっている daVinci ファイルでは、daVinci のロゴに非表
示のホットスポット機能を割り当てています。
Volume 1, Issue 7 March 2007
Tips & Tricks…ポップアップウインドウ効果
daVinci の限界を破ってよりアプリケーションにフィットさせるためにはどうしたらいいか、というヒントを 1 つご紹介します。
ページの一部分だけアップデートさせたいときに使うポップアップウインドウの作り方です。daVinci ではこの機能そのものに
対応してはいませんが、ここではトリックを使っています。
ポップアップウインドウに含める操
作部を、違うページの同じ位置にコ
ピー & ペーストで配置します。
これで見た目にはポップアップウ
インドウの効果が発揮され、別のイ
コライザーを調整するたびに効果的
にページが変化します。
NOTE 今月号のテンプレートでも
この機能を使っています。どうぞご
参照ください。
今号の設計ファイル
今月のテンプレートはこのニュースレターでご紹介した内容をカバーした daVinci のファイルになっています。
・わかりやすい GUI でナビゲートしたタブ付きデザイン
・フェーダーブロック、エディットスピン、ミキサーのクロスポイント、EQ などのギャンググループ
・見取り図を使ったホットスポット
・ホットスポットを非表示にしたボタンコントロール
・ルーターコントロールブロックのカスタマイズ
・ポップアップウインドウ効果
Fly UP