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あいちのスポーツ振興について
第11回 教育懇談会 子どもの体力向上や競技力の強化など、 あいちのスポーツ振興について 1 愛知県スポーツ推進計画(平成25年3月策定) いきいきあいち スポーツプラン ~ 豊かなスポーツライフの創造 ~ スポーツ基本法第10条第1項に規定する 「地方スポーツ推進計画」 県民一人一人のライフステージや興味関心に応じて 「いつでも」 「どこでも」 「いつまでも」 スポーツに親しむことができ 活力ある「スポーツ愛知」を実現する ※平成25年度(2013年度)から平成34年度(2022年度)までの10年間の計画 2 愛知県スポーツ推進計画の基本施策 1 学校と地域における子どものスポーツ機会の充実 子どもの体力水準の低下や運動する 子としない子との二極化 今後10年以内に、子どもの体力が 昭和60年頃の体力水準を上回ることを目指す 2 ライフステージに応じたスポーツ活動の推進 いつでも、どこでも、いつまでも 安全にスポーツに親しめる環境は 明るく豊かで活力ある社会に不可欠 成人の週1回以上のスポーツ実施率60%以上 成人のスポーツ未実施者(年間通し)ゼロ を目標とする 3 住民が主体的に参画する地域のスポーツ環境の整備 総合型クラブ、企業・大学等との連携 による地域スポーツの普及・発展活動 行政だけでなく、地域住民やスポーツ団体、学 校、企業等が積極的にかかわり、生涯スポー ツ社会の実現を目指す 4 競技力の向上を目指す取組の推進 国際大会等による本県選手の活躍によ る県民へのスポーツへの関心の高揚 競技力の高い選手を有する企業・大学・競技 団体との連携を図り、競技スポーツの更なる 普及・推進に取り組む 3 昭和60年と現在における体力テスト結果の比較(小学5年男子) 小学5年男子について、昭和60年と比較可能な4種目では、全国平均・愛知平均ともに反復横とびを 除く3種目の記録は低下しており、特にソフトボール投げは大きく低下している。(資料:文部科学省) (秒) 50m走(小5男子) (回) 反復横とび(小5男子) 43 8.9 42 9.1 41 9.3 40 9.5 全国 9.05 愛知 9.20 9.7 全国 9.38 愛知 9.40 (Kg) 38 37 全国 39.46 36 9.9 S60 全国 41.61 39 S60 H26 握力(小5男子) 愛知 37.60 (m) 愛知 40.30 H26 ソフトボール投(小5男子) 32 19 30 18 28 17 26 16 全国 18.35 愛知 17.50 15 24 全国 愛知 16.55 15.84 22 全国 29.94 愛知 27.60 20 全国 愛知 22.89 22.10 18 14 S60 H26 S60 H26 4 昭和60年と現在における体力テスト結果の比較(小学5年女子) 小学5年女子についても昭和60年との比較では、全国平均、愛知平均ともに小学5年男子と同様の 傾向が見られる。(資料:文部科学省) (秒) 50m走(小5女子) 40 9.3 39 9.4 38 9.5 9.7 全国 9.34 愛知 9.40 9.8 37 36 全国 9.63 愛知 9.64 9.9 S60 (Kg) 反復横とび(小5女子) 41 9.2 9.6 (回) 35 愛知 37.20 全国 39.37 愛知 38.22 34 S60 H26 握力(小5女子) 全国 37.94 (m) H26 ソフトボール投(小5女子) 20 18 18 17 16 16 15 14 全国 16.93 愛知 16.10 全国 愛知 16.09 15.43 S60 H26 全国 17.60 愛知 17.30 12 全国 愛知 13.89 13.46 10 14 S60 H26 5 昭和60年と現在における体力テスト結果の比較(中学2年男子) 中学2年男子について、昭和60年と比較可能な4種目では、全国平均、愛知平均ともに低下しており、 特にハンドボール投げと持久走の低下が著しい。(資料:文部科学省) (秒) 50m走(中2男子) 360 7.9 370 8.0 8.2 380 全国 7.90 愛知 7.90 8.3 全国 8秒03 愛知 8.03 8.09 390 400 全国 愛知 366.40 369.40 410 全国 愛知 393.74 394.61 420 8.4 S60 (Kg) 持久走(中2男子) 350 7.8 8.1 (秒) S60 H26 握力(中2男子) (m) H26 ハンドボール投(中2男子) 23 35 22 30 21 25 20 全国 愛知 31.61 30.60 全国 愛知 29.00 28.19 20 愛知 全国 22.60 22.10 19 15 S60 H26 全国 愛知 20.81 20.70 18 S60 H26 6 昭和60年と現在における体力テスト結果の比較(中学2年女子) 中学2年女子については、全国平均、愛知平均ともに低下しており、特にハンドボール投げと持久走の低 下は著しい。持久走とハンドボール投げについては愛知平均が全国平均を上回っている。 (資料:文部科学省) (秒) 50m走(中2女子) 8.5 270 8.7 8.9 9.0 全国 8.57 280 愛知 8.60 9.1 8秒03 全国 8.87 290 愛知 8.90 9.2 S60 (Kg) 持久走(中2女子) 260 8.6 8.8 (秒) H26 握力(中2女子) 全国 愛知 267.11 266.60 300 愛知 全国 289.47 291.18 310 S60 (m) H26 ハンドボール投(中2女子) 17 28 16 26 15 14 24 22 13 全国 愛知 25.56 25.50 20 全国 愛知 23.68 23.46 12 全国 愛知 15.36 15.70 11 10 全国 愛知 12.81 13.18 9 18 S60 H26 S60 H26 7 児童・生徒の1週間あたりの総運動時間比較(男子) 愛知県の小学5年男子の7.0%、中学2年男子の7.3%が一週間の総運動時間が60分 未満であった。また、中学2年男子では運動する生徒としない生徒の2極化が見られる。 (小学5年 男子) (中学2年 男子) 60分未満7.3% (全国6.9%) 60分未満 7.0% (全国6.3%) 2極化が 見られる 資料:平成26年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 (愛知県 小5年男子 中学2年男子) 8 児童・生徒の1週間あたりの総運動時間比較(女子) 愛知県の小学5年女子の14.4%、中学2年女子の20.8%が一週間の総運動時間が60 分未満であった。また、中学2年女子は運動する生徒としない生徒の2極化が顕著である。 (小学5年 女子) (中学2年 女子) 60分未満 14.4% (全国13.3%) 60分未満20.8% (全国21.8%) 2極化が 顕著 資料:平成26年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 (愛知県 小5女子、中2女子) 9 部活動への所属状況と1週間の総運動時間、体力合計点(中学2年男子・全国) 中学2年男女とも、学校の運動部や地域のスポーツクラブに所属している群は、1週間の 総運動時間が長く、体力合計点が高かった。 (中学2年 男子) 資料:平成26年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(全国) 10 部活動への所属状況と1週間の総運動時間、体力合計点(中学2年女子・全国) (中学2年 女子) 資料:平成26年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(全国) 11 体力テスト合計点と運動好き・運動嫌いの関係(小学5年) 運動が「好き」と回答した児童ほど体力テストの合計得点が高い。 小5男子 (得点) 小5女子 (得点) 60 60 56.9 55 54.6 愛知県平均 53.462点 55 愛知県平均 52.22点 50.7 50 50 47.1 45 47 40.7 40 44.9 45 43.1 40 35 35 30 30 25 25 20 20 好き 72% やや好き 21% ややきらい きらい 5% 2% 好き 54% やや好き ややきらい 32% 10% きらい 4% 資料:平成26年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 (愛知県 小学5年) 12 体力テスト合計点と運動好き・運動嫌いの関係(中学2年) 運動が「好き」と回答した生徒ほど体力テストの合計得点が高い。 (得点) (得点) 中2男子 60 60 55 55 50 50 中2女子 54.8 愛知県平均 48.60点 46.2 45 45 44.1 愛知県平均 40.75点 40 40.1 40 36.7 36.8 35 35 32.5 30.3 30 25 30 25 20 20 好き 62% やや好き 28% ややきらい 7% きらい 3% 好き 46% やや好き ややきらい 33% 15% 資料:平成26年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 (愛知県 中学2年) きらい 6% 13 家庭での運動の「有無」と運動に対する考え方の関係 小学校入学前に「家の人との運動(遊び)の頻度が多かった」と回答した 児童は「運動」に対する肯定的回答が多い。 小5女子 (%) 小5男子 (%) 80 80 70 70 60 60 50 50 40 40 69.5 30 61.4 30 20 20 38.6 64.8 60.9 39.1 30.5 10 35.2 10 0 0 肯定的回答 否定的回答 運動(遊び)多い 肯定的回答 否定的回答 運動(遊び)少ない 肯定的回答 否定的回答 運動(遊び)多い 肯定的回答 否定的回答 運動(遊び)少ない 資料:平成26年度 全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果 (愛知県 小学5年) 14 子どもの体力向上に向けた本県の取組 ■「子どもの体力向上運動プログラム」 体力を高めていくためには、運動が楽しいと感じられる子ども、自ら運動 に親しむことができる子どもを育てることが大切であると考え、低年齢の 時期からいろいろな運動や遊びを体験させ、運動能力の基礎を培っていく ことをねらいとした、「運動プログラム」を県独自に作成した。 平成22年度 小学校低中学年対象 「子どもの体力向上運動プログラム」作成 DVD・リーフレットを県内小学校に配付 平成24年度 「子どもの体力向上運動プログラム・活用事例集」作成 教育委員会ホームページで公開 平成25年度 小学校高学年対象 「子どもの体力向上運動プログラム」作成 教育委員会ホームページで公開 平成27年度 「子どもの体力向上運動プログラム」を学校だけでなく家庭でも取り 組めるよう「子どもスポーツふれあい事業」を実施 15 「子どもの体力向上運動プログラム」実践例 楽しみながら体を動かすことに重点を置き、「もっとうまくなりたい」「もっとやりたい」 といった気持ちを引き出すことにより、運動好きな児童を育てることをねらいとして いる。また、体育授業での取組だけでなく、放課後や家庭においても工夫して楽し めるような内容の運動(遊び)となっている。 【2人でせいの】 【マットボール送り】 背中合わせで座っ た姿勢から、バラ ンスを保って立っ たり座ったりする。 マットを持ち、指示 されたマットの番号 にボールを落とさな いように送る。 【引っ張り合戦】 【リアクションキャッチ】 棒やロープを引っ 張り合い、相手を 動かしたり、引き 込んだりする。 どちらか一方の手か ら落とされたものを床 に落ちる前に素早く キャッチする。 16 親子で運動を楽しむ「子どもスポーツふれあい事業」 【目的】 親子で運動の楽しさにふれ、児童 の日常的な運動機会を増やし、子 どもの体力向上を図る。 1 期 日 平成27年8月~平成28年1月 2 会 場 県内4会場で実施 (東尾張、西尾張、西三河、東三河) 3 参加者 各会場 親子100組(200名) 4 講 師 トップアスリート 5 内 容 本県で作成した『子どもの体力向上 運動プログラム』をトップアスリートと 一緒に親子で体験する。 17 競技スポーツにおける取組 2020年東京オリンピックあいち選手強化事業 2020年に開催される東京オリンピックに、本県ゆかりの選手を多数輩出するととも に、本県のスポーツを一層推進するため、強化指定選手の競技力強化と次世代のス ポーツ人材の育成を図る。 強化指定選手に対する競技力強化事業 1 強化指定選手の認定 トップ(社会人・大学生): 82名 ジュニア(小・中・高生):122名 計204名 ※強化費の支援 トップ…最大20万円 ジュニア…最大30万円 (遠征、競技用具購入、医科学サポートなどに助成) 2 ジュニア強化指定選手育成事業 (公財)スポーツ医・科学研究所との連携 ○ スポーツ外傷・障害のチェック(問診票) ○ 検査・測定(フィジカルチェック) ※8月と2月頃に実施 本人へフィードバック ○ スポーツ教育プログラム(講演会) 「スポーツ医学」「栄養学」「メンタルトレーニング」 等に関する講演会の実施 平成27年12月26日 ウィルあいち(予定) 次世代につなぐスポーツ人材育成事業 ※中高生を対象とした大学・企業との連携事業 1 連携4大学の施設・人材の活用 日本体育大学、至学館大学、中京大学、 東海学園大学と連携し、専門的な実技指導 や講習会を実施する。 (11月から2月までの期間で実施計画中) 2 競技団体による強化事業助成 各競技団体が実施する、次世代向け強化事 業に対し、企業・大学からの講師謝金、旅費、 会場使用料等を助成する。 18 愛知県で開催される(開催を目指している)主な国際競技大会等の状況 2015(平成27)年10月 リオデジャネイロオリンピックハンドボール競技 女子アジア予選愛知・名古屋大会 会場:愛知県体育館 2016(平成28)年 6月 第100回日本陸上競技選手権大会 (リオデジャネイロオリンピック代表選手選考会) 会場:パロマ瑞穂スタジアム 2017(平成29)年 4月 第93回日本選手権水泳競技大会 (世界水泳グアダラハラ代表選手選考会) 会場:日本ガイシアリーナ 2019(平成31)年 9月~10月 ラグビーワールドカップ2019 会場:全国12会場(豊田スタジアムなど) 2020(平成32)年 7月~ 9月 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会 ◇ サッカー、野球・ソフトボール競技の愛知県での開催に 向けて招致活動中 ◇ 愛知県での事前キャンプ実施に向けて誘致活動中 2020(平成32)年10月~11月頃 FIFAフットサルワールドカップ2020 ◇ 愛知県での開催に向けて招致活動中 19 生涯スポーツにおける取組 総合型地域スポーツクラブ育成推進事業 1 総合型地域スポーツクラブとは 総合型地域 スポーツクラブ 地域住民 が主体 ①多種目 ②多世代 ③多志向 スポーツだけでなく 多種多様な志向を持つ人々が気軽に集まれる場 地域コミュニティの核 2 愛知県内の状況 ○ 県内54市町村中50市町村で創設済み ○ 県内で131クラブが活動中(平成27年4月1日現在) 【総合型地域スポーツクラブの意義】 県民の誰もが、「いつでも」、「どこでも」、「いつまでも」スポーツに親しむことができる環境 を作りあげるためにも、今後も計画的な創設が必要である。 【課題】 総合型地域スポーツクラブの運営に携わる人材や指導者の不足が深刻であり、それらの 養成が急務であること、また学校運動部活動との連携についてなど、課題も多い。 20