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平成27年8月24日(PDF:231KB)
堺市監査委員公表第 25 号 監査の結果に基づき、措置を講じた旨の通知があったので、地方自治法第 199 条 第 12 項の規定により、次のとおり公表する。 平成 27 年 8 月 24 日 堺市監査委員 池 尻 秀 樹 同 同 同 山 藤 小 口 坂 杉 典 正 茂 子 則 雄 監査結果に基づく措置通知書 監 査 の 種 出資団体監査 (公益財団法人堺市公園協会) 類 監 査 実 施 期 間 平成 26 年 11 月 1 日~平成 27 年 3 月 26 日 措置を講じた団体等 公益財団法人堺市公園協会 建設局 公園緑地部 公園監理課 指 1 摘 事 項 等 措置内容 団 体 等 規程等について [資金運用の方針に係る規程について(意見) ] 公益財団法人堺市公園協会(以下「協 堺市公金管理・運用基準、堺市債 公益財団法人堺市 会」という。)会計規程には、投資のリス 券運用指針等を踏まえ、他の外郭団 クを抑えるための安全かつ合理的な資金 体等の状況を参考に公益財団法人堺 の運用を行う規定がなく、平成25年度で 市公園協会資金管理運用基準を、平 は理事長決裁により有価証券の購入が行 成 27 年 7 月 31 日に作成しました。 公園協会 われていた。 市の外郭団体として、投資のリスクを 抑えるためにも、協会会計規程等に安全 かつ合理的な資金運用の方針を規定し、 運用されたい。 2 経理について (1) 物品購入に係る事務処理について、次の ようなものがあった。 ア 協会会計規程実施細則では、物品の 今後、物品購買伺書に検収済の表 公益財団法人堺市 納入に当たり照合・検査を完了したと 示を記載することとし、総務グルー きは関係書類に検収済の表示を行うも プ長から各グループ長へ会計規程に のとされている。 基づ い て 事務 処 理す る よう 平 成 27 公園協会 しかし、全ての物品の納入において、 年 1 月 4 日に指導を行いました。 関係書類には、検収の記録がなかった。 イ 協会文書規程では、起案者は、決裁 今後、物品購入伺書に決裁年月日 が終わったときは、起案文書に決裁年 を記入することとし、総務グループ 月日を記入しなければならないとされ 長から各グループ長へ文書規程に基 ている。 づいて事務処理するよう平成 27 年 1 しかし、全ての物品購入伺書に決裁 月 4 日に指導を行いました。 年月日が記載されていなかった。 1 公益財団法人堺市 公園協会 ウ 協会会計規程実施細則では、物品購 平成 26 年 12 月 9 日に、花苗につ 公益財団法人堺市 入伺書により決裁を受けた後、支出伝 いて物品購入伺書を作成の上、決裁 票により支出することとされている。 日を記載し、立替払の精算を行いま 公園協会 しかし、平成26年10月5日に発注し、 した。また、平成 27 年 1 月 4 日に、 同月25日に納入した花苗(1,000円)に 総務グループ長から各グループ長及 ついては、物品購入伺書を作成する前 び係員へ会計規程に基づいて事務処 に職員の立替払により支払が行われて 理するよう指導を行いました。 おり、同年12月1日時点においても当該 立替払の精算及び物品購入伺書の決裁 が未了となっていた。 (2) 協会の決算書において、次のようなもの があった。 ア 退職給付引当資産として購入した有 平成 27 年 3 月 31 日に修正仕訳を 公益財団法人堺市 価 証 券 ( 堺 市 公 募 公 債 平 成 25年 度 第 3 行い、貸借対照表の残高の修正を行 回・堺のびやか債20,000,000円)が、 いました。また、平成 26 年 12 月 9 誤って投資有価証券として計上されて 日に総務グループ長から係員へ会計 いた。 基準に基づいて事務処理するよう指 公園協会 導を行いました。 イ キャッシュ・フロー計算書において、 平成 26 年 6 月 11 日から会計事務 公益財団法人堺市 マイナスとなることのない項目がマイ 所に財務諸表全般の指導を頂くこと ナスになっているなどの誤りが見受け としました。また、平成 26 年 12 月 られた。 9 日に総務グループ長から係員へ会 公園協会 計基準に基づいた事務処理をするよ う指導を行いました。 ウ 財産目録が旧公益法人会計基準に基 づいて作成され、公益法人会計基 平成 26 年度決算書においては、平 公益財団法人堺市 成 20 年公益法人会計基準に沿った 公園協会 準(平成20年基準)において記載すべ 財産目録を作成しました。また、平 き項目とされている「場所・物量等」 成 26 年 12 月 9 日に総務グループ長 及び「使用目的等」の記載がなかった。 から係員へ会計基準に基づいた事務 処理を行うよう指導を行いました。 エ 財産目録に、保有する定期預金 平成 26 年度決算書においては、会 公益財団法人堺市 5,382,000 円 を 金 銭 信 託 と 誤 っ て 記 載 計事務所から指導を受けて、作成し していた。 ました。また、平成 26 年 12 月 9 日 に総務グループ長から係員へ財産目 2 公園協会 録の記載について、誤記が生じない よう確実に確認を行うことを指導し ました。 オ 決算時に相殺すべき未収入金と未払 平成 26 年度決算書においては、財 公益財団法人堺市 金(共に5,833,000円)が貸借対照表に 務諸表及び内部取引の確認、財産目 計上されていた。 録との照合等を会計事務所からの助 公園協会 言、指導を受けて、作成しました。 また、平成 26 年 12 月 9 日に総務グ ループ長から係員へ会計基準に基づ いた事務処理を行うよう指導を行い ました。 [インターネットバンキングによる支払事 務について(意見)] インターネットバンキングによる経費 平成 27 年 3 月 1 日から、支出にあ 公益財団法人堺市 等の支払事務において、支払先・金額等 たり、上席者が内容確認の上、振込 のデータ入力から銀行への支払依頼まで 処理(確定ボタンを押すこと)するこ を担当者が一人で実施していた。 ととしました。 インターネットバンキングの利用に当 なお、最終的な支出(振込)後の確 たっては、組織内部で相互牽制を機能さ 認は、総合振込精査表(送金処理し せるよう事務を改善されたい。 たパソコンから出力された帳票)と 公園協会 支払伝票一覧表の金額を照合するこ ととしました。 [決算書の公表について(意見)] 協会は、税務署提出資料である収益事 平成 26 年度決算から、収益事業の 公益財団法人堺市 業の損益計算書及び利益金処分計算書を 損益計算書及び利益金処分計算書を 決算書と一体のものとして公表している 公表しないこととし、平成 27 年 3 月 が、これらは公益法人会計基準における 1 日に総務グループ長から係員に説 財務諸表等には含まれないものである。 明を行いました。 公園協会 文書を公表する場合、その意味と合理 性を十分吟味してその範囲を決定された い。 [会計処理・経理処理等について(意見)] 協会の経理について関係書類を調査し た結果、物品購入事務、支払事務、会計 平成 26 年 6 月 11 日から、公益法 公益財団法人堺市 人会計に詳しい会計事務所からの指 3 公園協会 処理及び財務諸表等の表示において不適 導、助言を得ながら経理処理を行う 切な事例が数多く見受けられた。 こととしています。また、平成 26 年 また、協会は平成25年7月に公益財団法 12 月 9 日に総務グループ長から係員 人へ移行し、経理処理、財産管理等にお に会計基準に基づいた事務処理を行 いて、これまで以上に経理的基礎が求め うよう指導を行いました。 られることになっている。 協会として、会計処理の知見を有して いる者によりチェックできる体制を構築 するとともに、会計処理・経理処理につ いて疑義が生じた場合には、所管課や市 の担当部局、外部の専門家等に助言を求 めるなども検討されたい。 3 財産管理について (1) 協会会計規程では、金銭の出納及び保管 は、出納員が行うものとされている。 しかし、平成 26 年 6 月分及び 7 月分の 市民協働事業会計の現金出納帳には出納 ご指摘を受け、押印漏れや現金出 公益財団法人堺市 納帳の作成漏れを防ぐため、月末に 公園協会 は上席者立会いのもと、現金出納帳 と現金の実査を行うこととしまし 員の押印がなく、さらに、8 月分以降は現 た。 金出納帳自体が作成されていなかった。 (2) 収入印紙について、受払簿に残高を記載 ご指摘を受け、現物確認を行った 公益財団法人堺市 しているにもかかわらず現物がないもの、 際は受払簿に出納責任者の総務グル 受入れの記録がないにもかかわらず現物 ープ長が押印し、月末には上席者立 があるものがあった。 会いのもと、受払簿と収入印紙の実 また、受払簿と現物との照合も行って 公園協会 査を行うこととしました。 いなかった。 4 事業運営について (1) 業務委託契約書では、市から委託を受け 平成 27 年 1 月 19 日に業務の一部 公益財団法人堺市 た業務の一部について再委託をする場合、 再委託の届出をし、市から再委託の 受注者はあらかじめ発注者と協議をし、再 承認を受けました。また、総務グル 委託しようとする相手方の商号又は名称、 ープ長から係員に契約書に基づき事 業務の内容及びその理由等を、書面をもっ 務処理を行うよう、同日(平成 27 年 て発注者に届出しなければならないとさ 1 月 19 日)に指導を行いました。 れている。 しかし、市から委託を受けた業務につ いて、届出を行わずに他者へ再委託を行 4 公園協会 っているものがあった。 [委託業務の見直しについて(意見)] 市から協会に委託している公園緑地公 平成 27 年度より荒山公園駐車場 園愛護会活動支援業務には荒山公園駐車 外開閉業務を公園緑地公園愛護会活 場外開閉業務が含まれている。同業務は 動支援業務に含めず、個別の業務と 公園緑地公園愛護会の活動目的と直接の して契約を実施しました。 関係があるとは考え難く、同業務を公園 緑地公園愛護会活動支援業務に含めて随 意契約により協会に委託することは適切 ではない。 市は、荒山公園駐車場外開閉業務を公 園緑地公園愛護会活動支援業務に含め ず、個別に業務を実施するよう検討され たい。 5 公園監理課