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取得の日・譲渡の日

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取得の日・譲渡の日
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取得の日・譲渡の日
Q
A
所有期間をかぞえるときの決め手と
なる取得の日・譲渡の日は、どのよう
に考えればいいのですか?
個人が事業用不動産を売るとき
ことになっています。
「 譲 渡の日」は、この「 取得 の日」の裏 返しで、相手に引
渡した日が原則です。こちらも、個人の場合は売買契約発効
の日とすることができます。
なお、「 取得 の日」を契 約発 効の日とし、「 譲 渡の日」を
引渡し日とする場合や、またその逆、あるいは両方を契約発
効の日とすることもできます。
法人では、
「 取得の日」
「譲渡の日」の考え方が少し違い
ます。
取得の日・譲渡の日は、ともに引渡しの
日が原則です。個人では、契約発効の日
とすることもできます。
コラム
賃 貸 用 不 動 産の税 金 Q&A
不動産の譲 渡にかかわる所得 税の額が、その不動産の所
有 期 間によって大 きく変 わ ることは 、もうご 説 明しました
(⇒4 2ページ)。ところで、所有 期間を正 確にか ぞえるに
は、取得の日と譲渡の日がはっきりしていなければなりませ
ん。
では、不動産の「取得の日」とは、いつのことでしょう。売
買契約を結んだ日か、代金を支払った日か、所有権の登記を
した日か、それとも引渡しを受けた日か…。考えると迷って
しまいますね。
税法では、この「取得の日」は原則として引渡しを受けた
日とされています。ただし個人の場合は、このほかに売買契
約の効力発生の日(通常は契約日)をもって取得の日とする
ことができます。
また、特定の固定資産の交換によって取得した場合には、
交 換前の資 産の取得日、相続や贈与によって取得した資 産
については、被相続 人 及び贈与 者が 取得した日を引き継ぐ
会社設立がやさしくなったことから、会社を通して不動産
投資をする人が増えています。そうした会社(法 人)の場合
は、
「取得の日」「譲渡の日」も、ともに原則引渡し日である
ことは、個人の場合と同じです。けれど「 取得の日」につい
ては、引渡し日について特 約が なければ、土 地 などの売 買
代 金の30 % 以 上の 金額を支 払った日から引渡し日までの
間の一定の日を取得日として経理していれば、その日をもっ
て取得日とすることができます。
また、固定資産の交換の特例を受けて交換取得した土地
などは、交換によって譲渡した資産の取得日を引き継ぐこと
になっています。
法人の場合の「譲 渡の日」については、引渡し日とするほ
か、土地などの譲渡のときには個人の場合と同じく、その譲
渡に関する契約発効日(通常は契約日)とすることもできま
す。
なお、引渡し日については、相手方が使用収益ができるこ
とになった日となっています。また、山林や原野など、引渡し
日がいつであるかはっきりしないときは、代金のうちおおむ
ね50%以上を受け取った日か、所有権移転登記の申請をし
た日のうちの早いほうの日とされます。
簡単な「所有期間」のかぞえ方
1. 所有期間が短期(5年以下)か、長期(5年を超える)かを調べるには、その不動産を取得してから何回元日を迎えたか
をかぞえ、その回数から1を引けばいいのです。元日を迎えた回数が6以上なら長 期、5以下なら短期です。平成26年
中の譲渡は取得の日が平成21年1月1日を境に長短が分かれます。
2. 所有期間算定の基礎となる「取得の日」「譲渡の日」とは原則として住宅の「引渡しの日」を言いますが、個人の場合は
契約効力発生の日(契約日)でも良いことになっています。
3.「 取得 の日」と「 譲 渡の日」の判 定 基 準が 違っても 差し支 えありません。たとえば一戸の住宅について「取得の日」を
「契約効力発生の日」とし、
「 譲渡の日」を「引渡しの日」にすることができます。
ただし、建設中のマンションを購入される場合は注意が必要です。契約時にまだ存在しない資産については、物件の「引渡
しを受けた日」が「取得の日」となるからです。たとえば平成20年10月に建設中のマンションの売買契約をして、平成21年
3月に引渡しを受けたケース。この場合は、平成26年中にこのマンションを売買すると、短期譲渡になります。
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