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都市計画法の改正(H12改正内容)
宮崎県の都市計画HP 都市計画法の改正(H12改正内容) 平成 12 年 5 月の都市計画法の改正によって、県や市町村が住民のみなさんの意見を取 り入れながら、地域の個性をいかしたまちづくりができるようになりました。 H12&14改正-1 宮崎県の都市計画HP 1 区域区分するかどうかを県が選択することになりました 都市計画区域の中で、 「市街化区域と市街化調整区域の区分(区域区分)」をするかどう かを、県が地域の実情を踏まえて判断することになりました。 2 開発許可の基準を地域の実情に応じて変更できるようになりました 市街化調整区域内で、周辺環境との調和を図りながら、一定の要件を満たす区域を条例 で定め、住宅などの建設ができるようにしました。あわせて、既存宅地の特例を廃止し、 許可制とすることになりました。 県または市町村が条例によって、開発許可の技術的基準を実情に応じて強化または緩和 できるようになりました。 3 良好な環境を確保するための制度が追加されました 「自然的環境の整備又は保全への配慮」を義務づけました。 非線引き白地地域(区域区分を行わない都市計画区域のうち、用途地域の指定のない区 域)で、「特定用途制限地域」を定めて、周辺との調和の図れない建築物などの建築を制 限できるようになりました。 4 既成市街地を再編するための制度が追加されました 商業地域内の一定の地区において、関係者の合意に基づき、他の敷地の未利用容積を活 用できる「特例容積率適用区域制度」が新設されました。 区域区分をするかどうかに関わらず、用途地域を定めているすべての区域で地区計画を 定めることができるようになりました。 5 都市計画区域外の開発行為と建築行為に対する規制が導入されました 都市計画区域外で、インターチェンジ周辺や幹線道路沿道など都市的土地利用の見込ま れる区域について、市町村が「準都市計画区域」を指定し、土地利用に関する事項などを 都市計画で決めることができます。 都市計画区域外や準都市計画区域外でも、一定の規模以上の開発行為については、開発 許可制度が適用されることになりました。 H12&14改正-2 宮崎県の都市計画HP 6 都市計画に関するマスタープランを定めることになりました 県がすべての都市計画区域について「整備・開発及び保全の方針」 (都市計画区域マス タープラン)を定めることになりました。 7 都市計画決定システムの透明化と住民参加が促進されました 県などが住民に対して、「都市計画に関する知識の普及や情報の提供」を行わなければ ならないことを定めました。 条例に定めることで、住民から市町村に対して地区計画などの策定を求めることができ るようになりました。 ◆法改正の背景◆ 以前の都市計画法は、日本の高度成長期に急速に都市に人や機能が集まり、さまざまな問題が起き たため、計画的にまちづくりを行うことが大切であるとの意識から、昭和 43 年に制定されました。 しかし、30 年以上がたって、 「都市へ人口集中の沈静化と少子・高齢化による人口減少への移行」 「住民のまちづくりへの参加意欲の高まり」 「急速に都市が拡大する「都市化社会」から、安定・成熟した「都市型社会」の到来」 など、私たちやまちづくりをとりまく状況は大きく変わりました。 そこで、21 世紀の「都市型社会」にふさわしい新しいまちづくりの仕組みが必要になり、都市計 画法が見直されました。 H12&14改正-3 宮崎県の都市計画HP 都市計画法の改正(H14改正内容) 平成 14 年 7 月の建築基準法の改正とあわせて、都市計画法の一部が改正となりました。 1 まちづくりに関する都市計画の提案制度が創設されました。 地域の住民のまちづくりに対する取り組みを、都市計画行政に活かしていくために、土 地所有者やまちづくり団体等からの都市計画の提案の手続きを明確にしました。 ◆法改正の概要◆ 土地所有者、まちづくり NPO 等は、一定規模以上(原則は 0.5ha 以上)のまとまった土地の区 域で、その提案内容が都市計画の基準に適合し、土地所有者などの 3 分の 2 以上の同意を得た都市 計画の案(計画提案といいます)を都道府県または市町村に提案することができます。都道府県ま たは市町村は、計画提案を踏まえた都市計画の決定または変更が必要かどうかを判断し、必要な対 応を行います。 2 (法第 21 条の 2~5 都市計画の決定等の提案) 用途地域における容積率等の選択肢が広がりました。 商業・業務機能の集積、都心居住の推進、市街地環境の確保等の地域のまちづくりの課 題に対応できるよう容積率や建ぺい率などの選択肢を広げました。 用途地域 第一種 ・ 第二種 低層住居専用地域 第一種 ・ 第二種 中高層住居専用地域 容積率(%) 50,60,80,100,150,200 30,40,50,60 100,150,200,300,400,500 第一種・第二種住居地域 準住居地域 建ぺい率(%) 100,150,200,300,400,500 近隣商業地域 50,60,80 60,80 200,300,400,500,600,700 商業地域 800,900,1000,1100,1200 80 1300 準工業地域 工業地域 工業専用地域 100,150,200,300,400,500 100,150,200,300,400 注)赤字下線(400 など)が追加された数値です。 H12&14改正-4 50,60,80 50,60 30,40,50,60 宮崎県の都市計画HP 3 地区計画制度を見直しました。 地区計画は、昭和 55 年の創設以来、社会経済情勢の変化に対応して、改正を繰り返し た結果 、類似制度や分化などにより、複雑なものとなっていました。この複雑さを解消 するために、地区計画制度の見直しを行いました。 ◆法改正の概要◆ 地区計画制度を整理・合理化し、ひとつの地区計画で、地区の特性に応じて用途制限、容積率制 限等を緩和または強化することができるようになりました。具体的には、以下のとおりです。 (法第 12 条の 4~12) ・住宅地高度利用地区計画及び再開発地区計画を廃止し、地区計画に統合しました。 ・地区計画に、従来の住宅地高度利用地区計画または再開発地区計画に相当する区域として、再開 発等促進区を定めることができるものとしました。 ・適正な配置、規模の公共施設を備えた区域において、その合理的な高度利用と都市機能の更新を 図るために、高度利用型地区計画を定めることができるものとしました。 ・地区計画で定めた用途について、条例で用途地域の制限を緩和できるものとしました。 ・地盤面の上にある通 路などの地区施設を定めた場合、その地区施設下の建築物について建ぺい率 の制限を緩和できるものとしました。 ・その他、地区計画における特例規定などの整理を行いました。 H12&14改正-5