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ラベンダーの花被の形態及びそれに関係する諸形質の系統間変異と精油

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ラベンダーの花被の形態及びそれに関係する諸形質の系統間変異と精油
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ラベンダーの花被の形態及びそれに関係する諸形質の系
統間変異と精油含量との関係について
細川, 定治; 津田, 周弥
北海道大学農学部附属農場報告, 12: 106-116
1964-02-28
DOI
Doc URL
http://hdl.handle.net/2115/13270
Right
Type
bulletin
Additional
Information
File
Information
12_p106-116.pdf
Instructions for use
Hokkaido University Collection of Scholarly and Academic Papers : HUSCAP
ラベンダーの花被の形態及びそれに関係する諸形質の
系統間変異と精油含量との関係について
細川定治・津田周弥
か 1パーセント前後であるため,収量,収油率等
I.緒論
ラベンダ~
に関して調査し,又選抜育種を正確に行なうには
(
R
a
v
e
n
d
e
r
)は「しそ科 J(
L
a
b
i
a
t
a
e
),
L
αvandula属の多年生小濯木である。
PARRY,
E
.
長い年月を要する。
乙述べたように,ラベンダー油は主として花
前l
]
.(
1
9
2
1
)の記すところによれば, Lamotheは本属
被ζ
l含まれているものであるから,とれに関連す
を 2つの穫に分け,
る形態学的諸形質の系統聞の差の有無と,それら
1
. Lavandulal
a
t
i
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o
l
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aVIL
L
.
, L
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c
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.L
.
の収泊量,乃至収油率との関係を見出すととがで
2
. L
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sCHAIX,L
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,DC.
,
L
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きれば,非常に有用な選抜指標として役立ちうる
var
.L
であろう。
としたが, JORDANは後者を更に次の 2つの s
u
b
.
d
i
v
i
s
i
o
nに分類している。即ち
L
.jトagrans
これらの立場から,著者らは花について形態学
l関連した諸形質の系
的観察を行ない,日くに花被ζ
統聞の変異の程度を調査し,これらと精油の収量
L
.De
か
んinensisJORDAN
乙のほかに L
.Hybrida俗に Lavandin
といわれている L
.j
向g
ransと L
.l
a
t
i
f
o
l
i
aとの雑
である。
に最も関係の深い形質を見出す ζ とを試み,興味
ある結果を得たので,乙こに報告する乙ととした。
1
1
. 観察結果及び論議
種と考えられているものも広く見出されている。
・
.o/
f
ic
i
n
a
l
i
sCHAIX であっ
栽培ラベンダーは L
1 花の形態
て,香料用の作物として利用され,その精油は花
材料と方法:曽田香料K.K.南沢岡場に定植中
を蒸溜して採集する。ラベンダーはスイスに源を
の系統中,中咲 2
-2を主として用いたが,他の系
発し,その栽培はイギリス,フランスにおいて盛
統も比較のため時に供用した。観察は肉眼と,顕
である。本邦では,北海道にその栽培が集中し,
微鏡を用いて行なった。顕微鏡観察は,ナワツシ
1962年度の栽培面積は 1,
9
9
4
.
7haで
, 4,
058kgの
ン液にて固定,パラフイン切片誌にて厚さ 1
5
μ内
精油を産している。栽培面積は年々増加の傾向に
外のプレパラートを作り,デラフィーノレドヘマト
962年度は 40,
400kgを輸入しており,栽
あるが, 1
キリンによって染色したものによった。
培面積の増加はもとより,収量,品質の向上が強
く望まれている。
然しながら,ラベンダーについての研究は植物
観察結果:花序は穂状輪撒花序を呈し
1本の
花茎 l とは平均 6~ 1lの花輪生体 (Verticil) がある。
1つの花輪生体は 2つの輪轍花序からなり
1つ
学的にも農学的にも殆んど未開拓の分野であって
の輪轍花序には 5~10 前後の花がある(第 1 図 A
著者らの知る限りにおいては,前述のような分類
1及び 2
)
。
と,牧野 (
1
9
4
9,1
9
5
1
)が染色体数を確定し (2n=
花はがく筒,花冠,雄ずい,及び雌ずいの各花
5
0
),又その開花習性ζ
l関して観察を行なっている
),がく筒の下
菜から形成され(第 1図 A 2及び 3
にすぎない。文ラベンダーは,多年性であり,品
部末端から,花冠先端まで, 1.3~ 1.5 cmの長さを
種または系統が栄養系であることと,収油率が僅
有し,がく筒の最大直径は 3~4mm ,花冠開口部
1
0
7
先端の最大直径は約 1cm前後である。
がく筒(第 1図 A-5,B及びc)は長さ 5-7mm
る 1個の基底細胞,これよりやや直径の小さな,
円筒形の 1個の柄細胞,その上 l
乙原形質 l
こ富む 1
で
, 1
3本の維管束が縦に走り,その外側 ζ厚膜組
i
個の盃状の冠細胞からなる。乙の盃状細胞は球形
織が発達する。外面の表皮組織はクチクラの層に
をなすクチクラの薄膜により覆われている。
より取囲まれ,個々の表皮細胞は他の柔組織細胞
4
) 腺毛(第 2図
, D 及び E): しそ科植物に特
'
;至 5
に比して小型且つ扇平である。柔組織は 31
有な腺毛は,がく筒脈問の凹部,花冠外面 l
こ主と
層の細胞からなり,密に充実している場合と海綿
して発達するが,雄ずいにもみられる。基底細胞
状を呈して,細胞間隙が認められる場合とがある。
柄細胞,その上の 8細胞からなるほぽ局平な球型
個々の細胞には葉緑体が含まれている。最内層は
をなす冠細胞群から構成される。冠細胞群はさら
内面表皮で,これは小型の細胞からなり,がく筒
に共通な 1枚 の ク チ ク ラ の 薄 膜 に よ り 覆 わ れ る
/
3までの聞には厚膜構造が発
の長さの下部より 1
(
第 2図
, D 及び E の矢印)。
達するが,乙れらはもろく,鉱物質の沈積がある
5
) 短針状毛茸(第 2図
, F
)
: がく筒,花冠の先
ものと考えられる。外面表皮,先端部の内面表皮
端部,花柱,雄ずい等にみられる 3細胞からなる
ζ
lは後述の多くの種類の毛茸が発達する。
毛茸である。
花冠は上唇と下唇とからなる(第 1図 A 3
)が
,
6
) 乳頭状毛茸(第 l図 C の矢印):花被の表皮
その分化はあまり判然としたものではない。上唇
殆ど至るところにみられる 3細胞からなる毛茸で
は 2裂,下唇は 3裂する。花冠は内面及び外面表
あるが,これは他の毛茸の未分化の状態のものと
, D)
。外面
皮
, 2-3層の柔組織とからなる(第 1図
考えられる。
内面表皮細胞は山型の突起を有し,クチクラの層
精油は花被の柔組織細胞に万遍なく小滴をなし
は薄い。表皮からはやはり多種類の毛茸が発達
て含まれるが,毛茸と気孔細胞には,とくに大型
する。
の油滴が認められる。
J
ζ は気孔が散在する。
以上の花被の外面表皮I:
雄ずい(第 1図 A-4及び 5
)は 4本あり各雄ずい
の蔚は 4室からなる。その結合組織の部分からも
含有量に対する関係
材料と方法.曽田香料K.K.,南沢圃場の優良系
統選抜試験圃場の第 1集区に収められていた次の
毛茸が発達する。
雌ずい(第
2 花に関係する形質の系統間差とその精油
1図 A
6
)は梶棒状を呈し,柱頭は分
裂しない。子房は 4室からなり,子房上位である
(
第 1図
, A-4)
。
1
1系統の除外株の内,任志:の株をサンプノレ個体と
した。
早咲 2-1(E 2-1と略す)
花被上ζ
l発達する毛茸は種々の形態的分化を示
中咲 2-2(M2-2
/
/ )
中咲 2-1(M2-1
/
/ )
1
) 星状多細胞毛茸(第 2図
, A): がく筒を走
遅 咲 1-5(
L 1-5
/
/ )
る脈の部分の外面表皮,及び花冠外面表皮より発
遅 咲 1-4(L 1-4
/
/ )
達するもので,これら器管のほぼ全面を覆ってい
遅 咲 1-3(L 1-3
/
/ )
る。基底細胞,柄細胞,その上ζ
l表皮にほぼ平行
遅 咲 1-1(L 1-1
/
/ )
に,四方 ζ発達する細長い冠細胞群からなり,先
l
遅 咲 2-1(L 2-1
/
/ )
端の冠細胞は尖っている。
早咲 1-3(E 1-3
/
/ )
早咲 2-3(E 2-3
/
/ )
し,次のように分類する
ζ
とができる。
2
) 長針状毛茸(第 2図
,B
)
:花冠咽喉部内外表
皮上に発達し
3つの細胞から成る。
3
) 長根棒状毛茸(第 2図
, C):花冠咽喉部上方
在来種
0本
乙れら個体より株別にランダムに採った 1
乙密生する(第 1図
, A-5) 多細胞毛茸であ
の内面 l
の花茎をサンプルとして,輪生体数(花階数),花
る。長く伸長し,不規則に敏曲する細胞膜を有す
数,花茎上の 1輪生体内の平均花数を調査し,分
1
0
8
分散分析の結果(第 1表),系統聞に有志な差の
散分析した。次に株を無視して各系統停に開花当
日の花 10個をとり,トーションバランスで重量を
あるととが確認された。同一系統の株間にも差が
m g単位で測定し,又別にとった花をがくと花冠
認められるが,一株内での変異は 1乃至 4であっ
とに分けて同じく重量を測定した。
て,比較的少ない。
2
. 1花茎あたり花数
i欠 lζ 以 l二の諸 5~質と,収油量その他の諸形質の
関係を,相関係数を求めることによって倹討した。
I
I
I
.
平均は 60花から 97花までの変異があり,分散
分析の結果(第 2表)系統聞の差は有意である。同
結
果
一系統の株聞にも有意な変異がある。株内では変
1
. 花輪生体数(花階数)
異の少ないもの多いものがあり,平均値の大小と
Table 1
.
S
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a
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n
寸
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1
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57
63
7
0
57
9
0
64
1
1
2
7
1
95
7
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6
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56
63
75
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3
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.
1
1
0
9
第 4表に示したように,開花した花の重量につ
平行しているもののようである。
3
. 1輪生体内花数
い て は l Om gから 14mgまで,平均値聞の変異
花茎毎 l
乙 1花茎上の花数を輪生体数で割った値
があり,分散分析の結果,系統聞に有意の差のあ
ることが示された。
即ち 1輪生体内の平均花数についても系統聞に有
意な差が認められる(第 3表)。系統間では平均値
又花を花冠とがくとに分離して重量を測定した
で 9乃至 13の変異を示し,株内では 2-10の変
結果,第 5表及び第 6表の結果を得た。即ち花冠
異がある。この変異も平均が大きくなければ大と
は 6mg から 9mg まで,がくは 4mgから 7mg
なる。
までの変異があり,いずれも系統聞に有意な差の
4
. 1花の重量
あるととを示している。
Table2
.
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6
110
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. 形質問の相関関係
と対し
た。花の諸形質のうち,収油量及び収油率 l
南沢圃場で得られた 1区あたりの収油量,収油
高い相関関係を示すのは,がくの重さである。が
くの重さは 3区の平均の収油率に対しては
率,及び株あたりの花茎重と今迄調査した諸形質
+0.835柿
の系統毎の平均値を表示すると第 7表のようにな
3カ年の平均収油率に対しては
る。乙れら諸形質問の相関係数を計算したところ
+0.829附
第 8表の通りである。本観察 l
乙関する限り区あた
という,やはり高い相関関係のあることが示され
りの収油量と収油率との聞には極めて高い有意な
正の相関関係が認められるに対し,株あたりの花
た
。 1株花茎重ζ
l対しては花の形質は何の関係も
茎重と収油量には何等の関係も認められなかっ
認められなかった。
Table3
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l ラベンダーの収獲は株全体の約 3分の l
あろうということは容易に推察される。
の花が開花した時ζ
l行なわれる。このような時期
3
. がく上の腺毛数と収油率との関係
には,がくは殆んど全て生育しきっていても,花冠
材料と方法
は生育を終っておらず,従って精油収量や収油率
上記の材料を用い,がくの横断切片をパラフィ
が,がくの重量等に対して至大の関係を有するで
ン法にてっくり,連続切片につき腺鱗数を調査し
Table4
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表の通りであり,がく上の腺毛数の分布密度が異
備的 l
乙調査した。
なっていることがわかる。
観察結果:厚さ 15μ の連続切片につき, 10切
片の腺毛数を測定した。この場合 2切 片
次l
乙,合油率につき高,中,低の 3系統につき
3切片
上,中,下の 3部分における腺毛数を測定したと
にわたるものも,各切片内の腺毛数ζ
l算入した。
乙ろ第 10表の結果を得,分散分析の結果では系統
今 10切 片 お き に こ れ ら の 結 果 を 表 示 す れ ば 第 9
聞に有意な差のある事が示され,収油率の高いも
Table5
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面倒な操作を要し,又分布密度 lζ1個のがく内の
腺毛の分布密度 l
乙差異のあるととを示唆するもの
変異があることと,系統聞に位置による分布密度
と考えられる。
ζ
l差があることは,選抜の指標としては尚検討を
要する問題を含むといえよう。
ソ連邦においてはがく上の腺毛数によって選抜
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. 単位面積あたり収油量と最も高い Eの相闘
4
. 結 論
以上によって,本観察ζ
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があるのは,収油率であり,一方収油率と有意な
量文は収油率と深い関係を有する花の形質は,が
正の相関を有するのは等の重さであることが見出
くの重量と,腺毛の数であることが示されたが,
された。乙の事から,今後の研究の発展により専
今後さらに研究を進めることによって,乙の関係
の重さが収油率についての選抜の指標となるべき
が一層確実に裏付けられるならば,
ことが示唆された。
ラベンダーの
合油量についての選抜の良い指標となりうるであ
引用文献
ろう。乙のような比較的観察容易な形質で,収油
量l
乙対し高い相関関係をもっ形質を探索すること
1
) 北海道農務部,北海道ラベンダー技術協議会・
2
) 牧野岩男 (
1
9
4
9
): ラベンダーの花序と開花に関する
要
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2,3の 観 察 札 幌 農 林 学 会 報 , 38(
2
)
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.
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1
ラベンダーの花について形態学的記載を行
乙花被とに発達する毛茸の種類について
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記載した。
2 花に関係する形質,即ち 1花茎上の花輪生
体(花階)数,花数
1花輪生体内の平均花数 1花
1
の重さ,考及び花冠の重さについて,観察した 1
系統聞に,統計的に有意な変異を認めた。
昭和
37年度ラベンダー試験成績.
は育種上極めて有用であると考えられる。
(
1
9
5
1
): ラベンダーの染色体数.染色体,
8・3
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9
.
4
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5
) 富永保人 (
1
9
5
9
): クラムヨモギの油腺及び分泌腺に
2
3
):
9
7
1
0
0
.
ついて. 日育雑, 9 (
6
) 津田周弥 (
1
9
5
4
): 薄荷の精油分泌腺(腺鱗)の発達過
程について
1
)・1
1
1
7
.
北大農邦文紀要, 2 (
Morphological observations on the flower of lavender (
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