Comments
Description
Transcript
PDF(246KB)
2 3 ニホンジカ個体群との共存に向けての課題 古林資恒乎 CoexIstencewIththepopulationofSikadeer( C e r U l ιnippon) KengouFURUBAYASHI 1 ニホンジカ問題とは ニホンジカ問題の代表格の一つに、神奈川県丹沢山地 ( 1 9 7 0 )によってヒマラヤタール (Hemitragusjemlahius) を用いて実証され、良好な食物条件が有蹄類の偲体数を の事例がある。丹沢山地におけるニホンジカ問題とは、 支配する要因として主唱されることとなった。ニホン 5年間にもわた 大規模にわたる経年的な森林の伐採と 1 a j ie tα 1 .( 1 9 8 8 ) が北海道洞爺湖の ジカについては、 K るシカの捕獲禁止施策が枢まって、シカが短期間に急激 中島の冷晶帯林において移入個体群の動態について調査し、 に増加し、植林木への被害が発生するようになったこと、 個体数を支配する要因として食物説を強調した。 さらには、スズタケの退行に始まり、優占分布していた p o l d これらの食物説より前に打ち出された説としてLeo 植物種の消失、シカの不晴好性植物の分布域の拡大、 e t0 1 .( 19 4りの捕食者説がある。北米におけるシカの急 樹木の剥皮・枯損、シカ個体群の低質化など森林生態系 0 0例をアンケートによって 激な個体数増加に関して約 1 9 9 7 )。 の劣化が発生したことをいう〔神奈川県 1 9 1 0年 調査し、アメリカ西部におけるすべての事例が 1 ニホンジカと農林業の乳様問題は、今に始まったこと ではない。洪積世台地や沖積層平野部を開発し、田畑を 頃の公有地での連邦政府の捕食者コントロ ノレに引き続い て起こったものであり、これに先行して起きた例は一つ 造成していた時代からニホンジカとの戦いが始まって l e ee ta . 1 もないと結論づけている。これをうけて、 A 9 9 9 )。つまり、戦いの場が平坦な平野部か いる(古林 1 ( 19 4 9 )は 、 ' P r i n c i p l e so fa n i m a le c o l o g y ' の中で、 ら急峻な森林地帯に移動したということである。高標高 「シカやムースなどの有蹄類は、かなり最近まで効果的 域における森林生態系の劣化問題は、これまで経験がな な捕食者を持っていたために、シカ個体群には食物供給 かったことと考えるが、定かな証拠はない。 を維持するレベノレを上回って増加するのを避けるための なぜこのような事態を招くことになったかについては、 機構が欠如していた」という考えを示している。 社会学的側面・生物学的側面からのアプローチが必要に ここで指摘しておかなければならないのは、捕食者の なるが、まずは、森林地帯でシカが種を存続し続ける コントロールを個体数の支配要因として掲げると同時に、 メカニズムについて考えてみることとしよう。 2 森林の伐採についてもふれ、森林伐採による影響は、 a f t e rde阻d田 (20~30 年後)という言葉を用いて説明を シカの個体数変動にかかわる諸要因 加えていることである。有路類の急激な個体数の増加が シカの伺体数変動にかかわる諸要因として、良好な食 常に大型捕食者の根絶、あるいは不在をともなって起こ R i n e y1 9 6 4 ) 0R i n e y( 19 6 4 ) は、良好な 物条件がある ( n n o l l y1 9 7旬、あらゆる有蹄類の るものだけではなく(Co 食物条件が偶蹄類伺体群の個体数を増加させる大きな引 急激な個体数の増加をただ一つの原因によって説明しよ き金になること、個体数の変化のプロセスは、植生の変化、 うとする試みは意味がないと考える。 動物自身の採食による植生の貧化にともなって、「増加期ム 9 7 2" 1 ド か ら 神奈川県丹沢山地では、シカの生息密度調査が 1 「停滞期」、「減少期」、「相対的安定期」という 4つの段 1 9 7 9年にかけて行われた。 1 9 7 0年の初頭には 4 7頭 / k n lとい a u g h l y 階を経るというモデノレを示した。このモデルは、 C 9 6 0年 う高い生息密度になっていたこと、狩猟圧の低さと 1 代の森林伐採とか相乗的に働いたことにより高い生息密度 *東京農工大学助教授 9 9 7 )。 がもたらされたことが実証された(古林・山根 1 山梨県森林総合研究所研究報告 N.21(2000) 24 このようにシカの個体数を支配する要因として食物払 捕食者説、さらには食物説と捕食者説の相乗効果といっ たことが論議の中心になっていることがわかった。 3 森林を伐採するとシカが増加するメカニズム シカの体重の変化を通して季節的にシカの要求する エネルギー量(図 1) を推測すると、メスの成獣は、 仔ジカを出産・育児する期間 (6- 9月)には、他の季 節に比較して 2-3倍のエネルギーを必要とする。それ E 悪業期 は、授乳と自身の身体のコンデジョンを維持しなければ ならないためである。また、雄の成獣にとっても 9月の 成長期 落蒙期休止期 植物の成長周期 図-1 ニホンジカの体重の季節約変化の模式図 繁殖期に向けて体重を増加させなければならない時期で ある。この時期、日本列島は植物の成長期に該当するこ とからシカにとって都合の良い条件が整っている。しかし、 集団で生活する大食漢のシカのえさ植物を極相林や 高木・麗高木が発達する階層構造を持つ森林の下層植物 森林時探後植生・幼齢植林地における醒 グループによる餌極集団の車底 に求めることは到底無理で、 6-9月にかけてのシカの 主要なえさ場は、森林を伐採した跡地、伐採のために切 性成熟年齢の若齢化/妊握率出生率の 増加/死亡率の畦下 り開いた林道周辺部、伐採後槌林した幼齢植林地に求め なければならない(古林 1 9 9 6 )。 古林・佐々木 ( 1 9 9 5 )は 、 シカの個体散の増加 5h aの幼齢植林地におい てニホンジカの行動を記録し、幼齢植林地が成獣のメス ジカとその仔によって採食と休息のためによく利用され ていること、とくに 5月から 7月にかけて最大(1時間 図 2 森林の伐採に始まるシカ白個体数の増加を説明する 7 Dー 今 告 1 0 0 あたり 6 . 3頭)となり、採金地としての幼齢植林地の重 要性について明らかにしている。 図 -2には、森林の伐採、スギ・ヒノキの績林が行わ 50 れている場所では下草が多くなり、集中的にシカが利用 する結果、シカの個体数が急激に増加する条件が森林地 ? r 、 0 4 mwvJWF 帯で整っていく一連のフローが示されている。 ? 2月 シカは、毎日胃袋を満たすために相当の植物を採食し なければならない。図 3はシカの食性の季節性につい て示したものである。シカの胃袋を満たす植物が季節的 に変化していることがわかる。 植物の成長期には、単子葉植物と双子葉植物を含めた 草本植物の割合が高く木本植物の 2-3倍となっている。 落葉期には、落葉と単子葉革本への依存度が高くなる。 植物の生長休止期には、多くの革本横物は枯死し、木本 植物は落葉する種が多いため、えさ植物としては常緑の 植物が重要になる。シカはそれをササの葉やスギ・ヒノ キの枝葉に求めた。食害の発生である。 ササは日本列島に特有の植物であり、広く森林地帯の 下層に発達する植物である。広くササが分布する場所で 図-3 食性の季節変化 上は、神奈川県丹沢山地の標高 5凹 mlこ位置する札掛地区において、 人慣れしたシカを追跡調査した結果を示す(牧野古林 1 閉め 下は、神奈川県丹沢山地の標高1. 400mから1, 500mにおいて行動する 人慣れしたシカを追跡調査した結果を示す(三苔 1 9 9 5 ) ニホンジカ個体群との共存に向けての課題(古林) 2 5 森林が伐採されればシカの周年を通してのえさ場ができ あがることになる。実際、シカの捕獲が禁止されていた 時期に森林の伐採地が増加するに従い、シカの個体数は 爆発的に増加し、分布域が急激に拡大した経緯がある (古林 1ω6)。 「シカは奥山で増えたから里に下りてきて、農作物を 荒らしている」といった間違った知識を持っている人が 多い。森林地帯でシカが増えたのではなくて、人間の生 A 産活動はシカを増やす環境を絶えず造成していることを 忘れてはいけない。 4 地上部の食物現存量・食物エネルギー量・ 純エネルギー量の関係 NE B 食物エネルギー量と純エネルギー量の関係は図 4のよ うになっている。消化と代謝の過程には、エネノレギーが 消失するいくつかの段階のあることがわかる。質の高い 食物を摂取した場合と、質の低い食物を摂取した場合の 食物ヱネルギー量と純エオJ レギー量の関係をみると、質 の高い食物の方が質の低い食物に比べて純エネノレギー量 が高くなることがわかる。 食物エネルギー量については、シカの食性を種レベル ED 題-4 食物エネルギー量と純エネルギー量の関係 摂取された童物エネルギ←白分配の摸式図 ( B i g G 四 e o f N o r t hAme r i c a . L . S . c h m i d t1 9 7 8 )より転載した。 D . L G i l b e r t& J 童物エネルギー (CE) から糞のエネルギー (FE) を差し引くと、代謝 エネルギー (ME) となり、さらに消化過程で必要なエネルギー (ED) を差し引いたものを純エネルギー (NE) という。 Aは、責の高い植物を摂取した場合を示す。 Bは、貴国低い植物を摂 取した場合を示す。 で明らかにし、採食様式採食部位(たとえば当年成長 の葉・芽、当年枝、新梢など) ・採食空間など を調査 T o t a lb i o m a s s し、地上部現存量からシカが利用しないエネノレギー量を 差し引いて求めることになる。図 5は模式図であるが、 地上部現存量・食物現存量・食物エ才、 Jレギー量・純エネ Jレギー量の関係を示している。 良好な食物条件は、森林の伐採や山火事によって引き 起こされることが知られている (Murphy&Eh r e n r e i c h 1 9 6 5,Lyon& S t i c k n e y1 9 6 6,Biswe l 1e tal .1 9 5 2,Dasman .Wal 1 moe ta l .1 9 7 2,Penge l 1y1963,R e y n o l d s1 9 6 2, n1 9 71 T a k a t s u k i1 9 8 9,古林 1 9 9 6 )。それ以外には、植林・林道 の開設・崩壊地の緑化といった人為的援乱を挙げること 給することができるかについての研究事例はほとんどな いといって良い。 これまでに、食物現存量(利用可能量)の報告が 1報 (古林 1 9 9 6 ) あるにすぎないこと、また、可消化エネル ギ量の調査も、丹沢山地のシカと富士北麓のシカを対 象に 1 9 9 8年 1 1月から始まったばかり(時田・古林ら投 稿中)という状況下にある。 e 場合、森林に比較してニホンジカのえさとなる植物を供 m m u このような人為的撹乱によって生息地が改変された e a ができる。 F a l l W i n t e r 図 5 地上部現存量と可消化現存量・消化現存量の関係の模式図 W i l d l i f e1 1 a n a g e m e n tC R . H . G i l 阻止 1 9 7 8 )より転載した。 山梨県森林総合研究所研究報告ぬ 21(2000) 2 6 ニホンジカ個体群の管理を行うに際して、環境収容力 を明らかにすることは、避けて通ることができない道で あるが、遅々として進んでいなし、。 5 r 不幸な関係」にあるシカと森林地帯で共存す るための課題 生物の多様性の保全、シカの種の存続が加わる。 農林業との乳畿の軽減は、主に個体数コントロ-}レ、 フェンスの設置という方法が採られている。シカを間引 いて個体数を低くしても植林木への食害が解決しない事 例は、枚挙にいとまがない。食害をセ、ロにするには、 江戸時代のシシ垣の現代版といえるフェンスを植林地に 森林の伐採によりシカのえさ植物が増加し、シカの個 設置することで容易に解決するが、予算化できないこと 、古くから平地で発生していた人 体数が増加するにつ才L がその実行を阻んでいる。野生生物を公共財として問う 間とシカの乳諜問題は、いつしか森林地帯に舞台を移す 意識が薄い故の結末なのかもしれない。 こととなった。シカと人間との聞には、森林を伐採する そのため今後もシカを駆除する管理が続くこととなる ことによりシカの個体数を増加させる好適な環境を造成 が、その際、シカ個体群を健全に維持し、遺伝子の多様 する一方で、増加したシカにより農林業に乳繰が生じる 0 0頭以上の 性を保全するために最低限必要とされる1,0 不幸な関係がいつの世にも存在することがわかる(古林 個体が生息できる環境を保証しなければならない。それ 1 9 9 9、1 9 9 6 )。つまり、シカ問題は、われわれに突きつ には分布のコアーをどこにし、どのような方法で個体群 けられた永遠の課題なのかもしれない。 管理を行うかが最大の関心事にならなければならない均七 冒頭でふれたように農林業の乳擦に加えて、今日のシ カ問題は、森林生態系の劣化というかつてなかったかも いつの世になっても僧体数コントロ ルに強く依存する 管理が先行している。 しれない問題へとヱスカレートし、全国各地で大きな社 シカ問題は今に始まったことではない。シカを排除す 会問題となっている。神奈川県丹沢山地に始まり、栃木 る論理から共存する論理へと脱却しなければならないカえ 県表日光一帯・足尾山紘奈良県大台ケ原、岩手県五葉山、 それには新たな管理方法を確立させるための基礎的データ 兵庫県、群馬県、東京都奥多摩地域と数え上げればきり の収集が急がれる。その上にたって、土地所有構造をは がない。 じめとする社会的条件、気侯風土といった地域の生態的 鳥獣保護区によるゾーニング規制が行われている現場 特性に応じた実効策を打ち出していかなければならない。 では、保護区内や隣接部で森林の伐採が行われると、 そのためには各地に専門家を置き、時間をかけた取り組 シカの個体数は増加し、生息密度が高くなる。一般に、 みができる調査研究体制を確立させることと並行させな シカの個体数変動は高密度に到達した後、豪雪などが原 がら、「野生生物との共存」についての社会的な合意を 因して急減する「崩壊型」が知られている(Leo 戸l d 取り付ける必要がある。 1 9 4 3、S c h e f f e r1 9 5 1 、 ,K l e i n1 9 6 8、Ch r i s t i a ne ta 1 .1 9 6 0、 引用文献 大泰司ほか 1 9 8 5 、伊藤 1 9 8 6 、丸山・高野 1 9 8 5 )。 しかし神奈川県丹沢山地では、シカの生息密度は漸減 ALEE ,w .C.,H.E.E1¥ffiRSON,O.RARK,T.PARKandK. 傾向を示していることが明らかになった。古林・山根 P. 民 S cm 担凹 DT( 仰 1 9 4 紛 の :出P r 口1 汀r 即 ( 1 9 9 7 )は、この個体数変動を「漸減到と呼び、「漸減到 W. B . 鼠 Sa 四 u n d 白e r 悶s C ω o . , 吋 P h i 日 l a d e 叫l 悼 p h i 叫 ι a,P a . 8 3 勾 7 p . の個体数変動は、生息限界密度 (Dasmann1 9 6 4 )に近い BISWELL ,H.H.,R .D .TABER,D .W.HEDRICKandA.M 状態で長時間持続するために、環境に及ぼす影響が大き nagemento fc h a m i s eb r SCHULTZE( 1 9 5 2 )・Ma くなると結論づけた。とくに寡雪地帯において強度の採 u s h l a n d si nt h en o r t hc o a s tr e g i o no fCa l i f o r n i a . 食圧に対して抵抗性が高いササ(たとえばミヤコザサ、 f .F i s handG a m e 3 8 ( 4 ):4 5 3 . 4 8 4 . C a l i ミヤマク 7 ザサなど)に依存できる地域では、生存限界 CAUGHLY,G .( 19 7 0 ):E r u p t i o no fu n g u l a t ep o p u l a t i o n s 密度に近い状態が持続するため、植生への影笥幼隠し、 w i t he m p h a s i sonHimalayant h a ri nNewZ e a l a n d . 森林生態系の劣化は顕著なものになると考えられる。適 E co l o g y51 (1 ):5 3 7 2 . 正なシカの管理を行わないで、ゾーニング規制を続けた CHRIST lA N, J . J .,V .FLYGERa n dD . E .DAVIS ( 19 6 0 )・ 場合、烏獣保護区内の森林は草地化する事態が予測される。 F a c t o r si nt h emassm o r t a l i t yo fah e r do fs i k a これらのことからニホンジカ問題が発生している地域 における森林管理の目標は、農林業との乳諜の軽減に、 d e e r,C e r v u sn i p p o n . Ch e s a p e a k eS c i e n s e, l 7 9 9 5 . ニホンジカ個体群との共存に向けての課題(古林) .E .( 1 9 7 8 ): P r e d a t o r s a n d p r e d a t o r c o n t r o l CONOLLY,G i nB i g Game o f North A m e r i c a .3 6 9 3 9 4 p p . DASMANN,R . F .( 1964) :W i l d l i f eB i o l o g y . JohnW i l e y の食性,日林講, 1 0 7:2 8 3 2 8 6 丸山直樹・高野慶一 ( 1 9 日5 ) ニホンジカ個体群への andSons, NewYork , 2 3 4 p . 1 9 7 1 ) :I fd e e ra r e加 s u r V I V 8 . 古田 DASMANN,W. ( S t a c k p o l eC o . .Harrisburg. 128p. 1 9 8 4年豪雪の影響 森林環境の変化と大型野 生動物の生息動態に関する惹礎的研究, p p . 2 3 2 - 古林賢恒(1ω6 心 丹沢山地のニホンジカの保護に腐す る研究森林施業・狩猟・被害管理によるシカ 個体群および森林生態系への影響についての生 位論文 GameandF i s hComm.4 6:1 8 1 1 9 3 . 牧野佐絵子・古林賢恒 ( 1 9 9 6 ):丹沢山地低山帯上部に おける人慣れしたニホンジカ(Cer v u s国p p o n ) S t a c k p o l eBook s, H a r r i s b u r g,4 9 4 p . 態学的・社会学的分析 2 7 1996年度京都大学学 2 4 7,環境庁自然保護局, 310p ,東京 1 9 9 5 ) 丹沢山塊塔/岳のニホンジカ ( C e r v u s 三谷奈保 ( n i p p o nTemminck) の採食行動, 1 9 由5年度東京大 学修士論文。 MURPHY, D.A., andJ .H .EHRENREICH( 19 6 5 ) :E f f e c t s 1 8 6 p 古林賢恒 ( 1 9 9 6 b ) 丹沢山地における植物成長期のニホ ンジカの植物利用可能量,野生生物保護, 1 o ft i m b e rh a r v e s tands t a n di m p r o v e r n e n to f f o r a g e p r o d u c t i o n .J .W i l dl .M a n a g e . 2 9 ( 4 ):7 3 4 7 3 9 . 大泰司紀之・梶光一・小泉透 ( 1 9 8 5 ) :洞爺初中島 9 6 1 0 2 . 古林賢恒(19 9 9 )・武蔵野台地から森林地帯ヘシカ問題 におけるニホンジカの個体群調節機構に関する p .2 2 0 2 3 7, の舞台は移る.森の公開講座, p 研究森林環境の変化と大型野生動物の生息動 東京農工大学演習林, 314p,東京. p .1 2 3 1 4 0,環境庁自 態に関する基礎的研究, p 9 5 ) ・丹沢山地における 古林賢恒・佐々木美弥子(19 ニホンジカの幼齢植林地の利用,日本林学会誌, 然保護局, 310p,東京. PENGELLY, W.F .( 19 6 3 ) :T i m b e r l a n d sandd e e ri nt h e k i e s .J . F o r e s t r y, 6 1日 1 ( 734-740. n o r t h e r nRoc 7 7:4 4 8 4 5 4 古林賢恒・山根正伸 ( 1 9 9 7 ) 丹沢山地長尾根での森林 REYNO 回日, H.G .( 1 9 6 2 ):E f f e c to f l o g g i n gonu r 由 r s t o r y 皆伐後のニホンジカとスズタケの変動.野生生 v e g e 恒t i o nandd e e ru s ei nap o d e r o s ap i n ef o r e s t 物保護 2 ( 4 ):1 9 5 2 0 4 . o fA r i z o n a .U.S .F o r e s tS e r v ., Roc k yMt.F o r e s 七 Gl LES,J r . .R .H. (1978) :WildlifeManagement. W.H. FreemanandCompany ,SanFrancisco,416p 伊藤健雄 ( 1 9 8 6 ):金華山島におけるニホンジカの偲体 KAJI ,K., T .KOIZUMIandN.OHTAISHI( 1 9 8 8 )・町f e c 回 o fr e s o u r c el i m i 同t i o nont h ep h y s i c a land re~ p r o d u c t i v ec o n d i t i o no fs i k ad e e ro nNakanoshim aI s l 回 d ,H o k k a i d o .ActaThe r i o , . l3 3・1 8 7 2 0 8 KLEIN ,D .R .( 19 6 8 ) :Thei n t r o d u c t i o n,i n c r e a s e,and t t h e wI s l a n d,J o u r . c r a s ho fr e i n d e e ronS t .Ma o fW i l d l i f e1 品n agement ,32・350-367 的o n B u l l e t i n, 8:1 1 1 国 OPOLD , A . ,L .K .SOWLSandD.L .SPENCER( 19 4 7 )・ As u r v e yo fo v e r -p o p u l a t e dd e e rr a n g e si nt h e ゃ U n i t e dS t a t e s .J .W i l d l .Manage.1 1( 2 ) :1 6 2 1 7 7 . LYON,L .J .andP .F .STICKNEY ( 1 9 6 6 ) :' l ¥ vof o r e s t f i r e sanヨ80mes p e c i f i ci m p l i c a t i o n si nb i ggame h a b i t a tmanagement ん P r o cW e s t .A s s o s .S t a t e 白 SCHFFE R .V.B.(1951) :官1 e口s eandf a l lo far e i n d e e r h e r d .TheS c i e n t i f i cMonthly ,7 3:3 5 6 3 6 2 ,S . (1989) :αmnges i nf o r a g e biomass TAKA TSUKI 3:2 9 3 1 . 数変動,晴乳類科学, 5 日 O四 回 , M94$・ D e e r i r r u p t i o n s .WisconsInωns 倒 andRan g eE x p t λ S t a .R esearchNoted8 0 . .7p f o l 1owingl o g g i n gi nas i k ad e e rh a b i t a tn e a rMt Goyo.E c o l o g i c a lReview,2:1 8 .