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ブラジルレアルは買いか?売りか?
2013年 11月7日号 Vol.126 ブラジルレアルは買いか?売りか? 最大の敵は「インフレ」 実質金利上昇後、何が起こる? 日本では高金利通貨として人気のブラジル レアル。しかし、通貨の変動が大きく、特に 今年は5月以降大きく下げた経緯もあり、ブ ラジルレアルは売ったほうがいいのか?買っ たほうがいいのか?悩みどころではないでし ょうか。ブラジルレアルが変動する背景は 様々ですが、ひとつの指標として「実質金利 (名目金利-インフレ率)」をご紹介します。 実質金利の影響はブラジルレアルにどのよ うな影響があるのでしょうか?過去、実質金 利が上昇した後、ブラジルレアル(対ドル)が 上昇する傾向にありました。 ■ ブラジル実質金利とレアル(対ドル)の推移 (月次、期間:2002年12月~2013年9月) 痛みを伴う利上げ ブラジルはかつて物価のコントロールに失敗 し、お金の価値が激減した苦い経験がありま す。ブラジル中央銀行は高止まりするインフ レ率を下げるため、景気を犠牲にしても、利 上げを実施してきました。その結果、利上げ により金利が上昇する一方で、インフレ率は 低下し、実質金利は上昇しました。 ■ ブラジル政策金利とインフレ率の推移 (月次、期間:2002年12月~2013年9月) 背景としては、①名目金利の上昇で金利面 の魅力が増したこと②名目金利上昇による インフレ圧力の低下③利上げの影響で国内 消費が抑えられ輸入が減少し、経常収支が 改善したこと、などが挙げられます。 直近、実質金利は上昇しており、ブラジルレ アル(対ドル)の今後の動向が注目されま す。 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市 場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績 は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全 性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることが あります。●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護 機構の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかな る情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。