...

『“ゆとり”の現実、“さとり”の真実』を発表

by user

on
Category: Documents
10

views

Report

Comments

Transcript

『“ゆとり”の現実、“さとり”の真実』を発表
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
2013年12月9日
公益社団法人東京広告協会
「ゆとり世代」に大規模調査!
『“ゆとり”の現実、“さとり”の真実』を発表
トピックス①“ゆとり教育”を評価する大学生は約半数
トピックス②「さとり世代」の認知は、たった3割
トピックス③ ゆとり世代、実は4タイプ?
「真性ゆとり層」と、「あせり層」「きっちり層」「つっぱしり層」
公益社団法人東京広告協会主催の「大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013」では、首都圏の大学生800名を
対象に、「ゆとり教育に関する意識調査」を実施しました。(調査期間: 2013年7月17日~8月2日)
「大学生のゆとり教育に関する意識調査」 対象:首都圏の大学生800サンプル
トピックス①“ゆとり教育”を評価する大学生は約半数
大学生に、自身が受けてきた「ゆとり教育」制度は良かったか聞いたところ、「良かった(計)」
「良くなかった(計)」と回答した人はそれぞれ約5割で(図表A)、良かった理由の上位は「勉強以
外の経験や自分のしたいことができたから」「休みが増え、自分の時間ができたから」「勉強量が少な
く、楽に勉強できたから」となり(図表B)、良くなかった理由の上位は「学習時間が減ったことで一
般常識や学力が低下したから」「『ゆとり』といわれ、他の世代にバカにされるから」という結果とな
りました(図表C)。これらのことから、現在の大学生にとって「ゆとり教育」の評価は意見が二分し
ていることがわかります。
図表A 「ゆとり教育」評価
<「ゆとり教育」経験者ベース:n=776>
あまり良くなかった
35.3%
良 かった計
良 くなかった計
良くなかった
12.1%
良かった
16.1%
・
やや良かった
36.5%
52.6%
47.4%
図表B 「ゆとり教育」評価理由
図表C 「ゆとり教育」評価理由
<「良かった」ベース:n=408>
良かった理由
<「良くなかった」ベース:n=368>
計(人数)
良くなかった理由
計(人数)
1位
勉強以外の経験や自分のしたいことができたから
91人
1位
学習時間が減ったことで一般常識や学力が低下したから
2位
休みが増え、自分の時間ができたから
86人
2位
「ゆとり」といわれ、他の世代にバカ にされる から
91人
66人
3位
意味のある 政策に思えなかったから
29人
3位
勉強量が少なく、楽に勉強できたから
※上位3項目までを ピ ックアップ
122人
※上位3項目までを ピ ックアップ
1
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
トピックス②「さとり世代」の認知は、たった3割
また、近年世間でいわれる「さとり世代」という言葉を知っているか聞いたところ、「知っている
(計)」と回答した人が約3割しかいない結果となりました(図表D)。さらに、世間一般に言われる
「さとり世代」の特徴についても聞いてみると、「あてはまる」と回答した人の割合は、「海外旅行に
興味がある」が約7割、「浪費しがちだ」が約6割という結果となり(図表E)、「ゆとり」の派生型
として世間で言われている「さとり」であるが、実際には大学生には自身がさとりであるという実感が
なく、性格面でもあてはまらないことがわかりました。
図表D 「さとり世代」認知度
図表E 自分自身の性格について(さとり世代の特徴提示)
<全体:n=800>
よ く知っている
4.9%
<全体:n=800>
100%
65.8
認知者計
聞いたことが
ある 程度
20.4%
58.6
50%
40.1
35.9
34.1
32.5
31.9
31.9
30.3
23.6
22.6
18.6
15.6
14.0
2.1
あてはまるものはない
肉食系である
恋愛に積極的
“意識高い”
一点豪華主義
お金の使い方は
異性と話すのが得意
貯金が好き
結婚願望が強い
興味がある
高級品やブランド品に
地元志向が強い
流行りものが好き
には手を出さない
結果の分かっていること
草食系である
25.3%
浪費しがちだ
0%
海外旅行に興味がある
知らない/聞いたことがない
74.8%
トピックス③ ゆとり世代、実は4タイプ?
「ゆとりの自覚の有無」×「ゆとりと言われることへの抵抗感の有無」で質問間クロスを実施
ゆとり自覚あり
<真性ゆとり層> 36%
<あせり層> 33%
・男女半々、1~2年生に多い
・女性約6割、3年生に多い
ゆとり教育の余韻に浸り、今を楽しむ俗にいう
「ゆとり」イメージど真ん中の層
きょk
「ゆとり」と呼ばれるコンプレックスをばねに努力するが
、自分を過小評価しがちであせりやすい心配性
【大学生活】
・授業ほか学びにたいして消極
的な姿勢
【性格/価値観】
・現状に満足しがち
・人との競り合いを求めない
・自分に甘く、無気力
⇒いわゆる世間の「ゆとり」イメージそのもの
【将来】
・安定志向、責任を負わないこと
を求む
【対ゆとり教育】
【大学生活】
・ゆとり教育を「学力が低下するから」 ・授業ほか学びにたいして積極的な姿勢
「バカにされるから」と、ゆとり教育を
評価しない「ゆとり反抗型」
【将来】
・夢や目標に行動をするものの、
【性格/価値観】
自分への自信のなさから将来不安あり
・負けず嫌いだが、弱気な性格
・「ゆとり」とひとくくりにされることに
嫌悪感、コンプレックスを抱く
<つっぱしり層> 11%
<きっちり層> 20%
・男性約7割、4年生に多い
ゆとり抵抗あり
ゆとり抵抗なし
【対ゆとり教育】
・ゆとり教育を「休みが増えたから」と肯定
ゆとり抵抗感がない「ゆとり受容型」
・男女半々、3~4年生に多い
「ゆとり」なんてなんのその、 持ち前の自信で他人を
気にせずつきすすむ、「ゆとり教育が目指した存在」
【対ゆとり教育】
【大学生活】
・ゆとり教育を「多様な経験ができた」と評価、 ・授業への不満を他で補う
自覚や抵抗感がない「ゆとり無関心型」
【将来】
【性格/価値観】
・自分への自信から将来への
・タフでチャレンジ精神が強い
希望を感じる
・人の目を気にせず、わが道を進む
・安定を求めず、新しいことを
・努力を伴わない自信がある
求める
ストイックな努力に基づくプライドと自信を持っており、
「ゆとり」という自覚がない
【対ゆとり教育】
・ゆとり教育に賛否両論、
元から努力をしているので
ゆとりとひとくくりにされることに抵抗感
「ゆとり否定型」
【性格/価値観】
・自分に厳しく、目標に向けてコツコツ努
力
・「ゆとり」の特徴とはかけ離れている
ゆとり自覚なし
【大学生活】
・授業ほか学びに対して積極的
な姿勢
【将来】
・将来に対して前向き
・夢や目標にむかって計画的に
行動
2
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
本レポートでは、4タイプの具体的な特徴や、それぞれの就職意識の違いについても分析をしており、
「現状に満足気味の“真性ゆとり層”」
「ゆとりにコンプレックスを感じる“あせり層”」
「ゆとり風評被害には屈しない“きっちり層”」
「ゆとりなんか気にしない“つっぱしり層”」
「ゆとりもイロイロ、未来もイロイロ」
といった示唆を得ています。
今回、一部のデータとトピックスをご紹介させていただきましたが、これ以外にも様々なデータ、分析をしておりますの
で、ぜひご興味をもたれた方はご参照いただければと存じます。
【調査主体】
大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2013)
●このプロジェクトは、首都圏の大学でマーケティングを学んでいる大学生によって
結成され、1995年より続いているものです。
(※FUTUREとは、Five Universities in Tokyo, Uni-REsearchの略です)
●本調査の企画・実施・分析など一連の作業は、すべて大学生自らが行いました。
【協賛・企画協力】
公益社団法人 東京広告協会
東京広告協会は、上記プロジェクトからの要請を受け、調査実施にあたっての
費用協賛や企画・技術指導などを全面的に支援しています。
【調査目的】
「ゆとり教育」を受けてきた現在の大学生は、自身が受けてきた「ゆとり教育」をどのように評価しているのか。また、現在の
大学生は世間一般がいう「ゆとり」に当てはまるのか。そして、近年いわれる「さとり」という側面を本当に持っているのか。
過去、現在、未来の視点から、「ゆとり教育」が現在の大学生に与えた影響を様々な角度から検証する。
【調査期間】
2013年7月17日~8月2日
【調査方法】
アンケート自記入法
【調査対象者】
首都圏の大学に在籍する大学生1~4年の男女
【調査対象大学】
駒澤大学
上智大学
専修大学
東洋大学
日本大学
【サンプル数】
有効回収数1,112票(このうち800票を集計対象としました)
【この調査に関するお問い合わせ先】
本速報は結果のごく一部です。詳細なレポートもご用意しております。
グラフのデータもご提供可能です。お問合わせは下記までお願いします。
公益社団法人 東京広告協会 担当:高堀
〒104-0061 東京都中央区銀座7-4-17 電通銀座ビル7階 Tel:03-3569-3566(代表)
3
ゆとり の現実
「
」
さ「とり」
の真実
大学生1,000人にきいた
「
ゆとり教育」
に関する意識調査 結果報告書
2013年12月
大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2013)
公益社団法人 東京広告協会
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
【CONTENTS】
調査結果サマリー
・・・・・6
レポートトピックス
・・・・・7~25
定点観測結果
・・・・・26
レポートの詳細篇目次
・・・・・27
5
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
【調査レポートサマリー】
「ゆとりの現実」・「さとりの真実」
~ゆとり、ひとくくり、もううんざり~
ここまで「ゆとり教育」の評価、「ゆとり」自覚度と抵抗度から分けられる4層の特徴をみてきたが、これらを
まとめると以下のように言える。
「ゆとり世代」と世間ではひとくくりにされてきた大学生は大きく4つのタイプにわかれることがわかった。未
だに「ゆとり」の居心地の良さから抜けられない「真性ゆとり層」、「ゆとり」と呼ばれないように努力する「あ
せり層」、「ゆとり」なんてなんのその、我が道を行く「つっぱしり層」、「ゆとり」の覚えがなく、目指すこと
にまっすぐな「きっちり層」の4タイプ。彼らは就職観についても、いずれも異なった価値観を持っていることが
わかった。ではそもそもなぜ4層に分けられたのか。
それは「ゆとり教育」に対して彼らが賛否両論あったからだ。「ゆとり教育」を受けた側として主観的な目で見
ると、賛成している。しかし、受けた側として世間の目も考慮して客観的に判断すると、反対する傾向にある。大
きく彼らの評価を分けた要因として挙げられるのは、「ゆとり教育」が制度化されたことで「ゆとり」という言葉
だけがひとり歩きを始め、世間が目に見えてわかる事実から「ゆとり教育」=よくないものと判断してしまったこ
とだろう。これは学力の低下、教科書が薄くなったこと、週休二日制、そして何より「真性ゆとり層」の存在によ
るものである。これらの目に見えるマイナス面から、何か際立った失敗や行動があると、教育面だけでなく日常生
活のあらゆることに関しても「ゆとりだから」の一言で片づけられるようになってしまった。しかし、失敗をする
人やちょっとした変わり者はいつの時代にもいたのではないだろうか。たしかに「真性ゆとり層」のように将来の
ことを考えずに怠けた生活を送っている学生は以前よりも増えたかもしれない。しかし、コツコツと努力する
「きっちり層」のような真面目な学生もいただろう。今はそれに加えて、「ゆとりコンプレックス」をバネにいつ
か見返す日を信じて頑張る「あせり層」や「ゆとり」風潮など最初から気にしていない「つっぱしり層」も誕生し
た。
世間で言われている「ゆとり」にあてはまるのは4割しかいないとすると、「ゆとり世代」に付随して流行して
いる「さとり世代」とはどこが違うのだろうか。「さとり世代」は、あてはまる特徴もみてとれないこともあり認
知度が低かった。それでも世間が大学生を「さとり世代」であると感じるのには何か要因があるのだろう。
「さとり世代」とは、世の中が変わることはないと諦めて現状で満足する開きなおった世代であると言われてい
る。実際に、「真性ゆとり層」は現状に満足しがちである。しかし、彼らは決して上昇欲がなかったり諦めたりし
ているわけではない。上昇志向の強い「つっぱしり層」や、夢や目標を明確にもち努力を続ける「きっちり層」が
いる。「ゆとり」だと認めたうえで、その負けず嫌いさから見返そうと努力する「あせり層」がいる。彼らが、諦
めている、さとっていると言われるのは、彼らのいたって冷静に世の中をみている現実的なものの考え方からでは
ないだろうか。たしかに夢や希望のスケールが小さくなったとバブルを知っている世代からは思われるだろう。し
かし彼らは「失われた20年」と言われる時代を過ごし、数々の失敗や世の憂いなど世間の良い面だけではなく悪い
面とも向き合わざるを得なかったのだ。そんなときに「ゆとり教育」が始まり、不況の中浮かれることもできず、
「ゆとり教育」の時間の“ゆとり”と共に“静”の時代を過ごしてきた。
「ゆとり教育」がもたらした時間の“ゆとり”の使い方は人それぞれだった。自由になった時間を使って得た経
験は、彼らに考える機会を与えた。その経験は、自分をどのように成長させたのか、また、何の成長機会にもなら
なかったのかを誰しも振り返っただろう。経験から得た喜びや後悔は、自分自身を振り返って得た成果だといえる
のではないだろうか。彼ら大学生には“ゆとり”の時間が自分と向き合う時間だった。学力の低下という悪い面だ
けでなくこの「ゆとり教育」は“ゆとり”の時間を通してさまざまな価値観を与えてくれたのだ。
そしてこれから、「ゆとり」たちの“動”の時代が始まるのである。今までのように大企業に就職し、地位と名
誉を獲得して成功したい人だけではなくなった。リスクを恐れず起業をする人が出てきたり、社会貢献を第一に考
えた就職や、東京で成功することだけが正解ではないと地元で就職をする人が増えた。そして今までの「当たり
前」の選択肢だけでなく新たに自分で選択肢を増やして動き始めるのである。「ゆとり」や「さとり」として扱わ
れてきた私たちの大人から見て誤解を生むような行動や意識は、そもそも世間がもっていた評価基準や価値観だけ
では、はかりきれなくなってきている。これは本来「ゆとり教育」が目指していたとされる、学業だけでは培えな
かった新たな価値観が生まれているからなのだ。「ゆとり教育」によって自分の好きなことや得意なことを見つけ、
うちこむ機会が創出された。だからこそ自身の将来に対する選択肢が広がっていることも自身の経験に基づいた価
値観の多様化という点で納得がいく。
こうして「ゆとり教育」で生まれた“ゆとり”のある時間が、この不景気で様々な常識を再考する時期にあった
ことで、よりどりみどりの大学生を生み出すことに一役買ったのではないだろうか。
6
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
【レポートトピックス①】
「ゆとり」と呼ばないで。でも「さとり」って何?
~「ゆとり教育」に賛否両論のゆとり世代~
「ゆとり教育」を受けてきた現在の大学生は、世間一般から「ゆと
り世代」といわれること、そして「ゆとり教育」そのものをどのよ
うに評価しているのだろうか。
図表1 「ゆとり世代」認知度
知らない/
聞いたことがない
0.4%
認知者計
99.6%
<全体:n=800>
感じた計
感じなかった計
まず「ゆとり世代」という言葉を知っているか聞いたところ、「よ
聞いたことが
ある程度
く知っている」と回答した人が約9割という結果となった (図表
12.8%
1)。また、「ゆとり教育」とは「従来の 『知識を重視した詰め込
み教育』を見直し、学習時間と内容を減らすことでゆとりを持たせ
ることを目指した、経験重視型の教育方針」といわれているが、実
よく知っている
際に“ゆとり”を感じたか聞いたところ、「感じた(計)」と回答
86.9%
した人は約6割という結果となった(図表2)。これらのことから、
現在の大学生は過去の学校教育の中で“ゆとり”を実感していたこ
とがわかる。
では、自身が受けてきたこの「ゆとり教育」をどう評価しているの
だろうか。「ゆとり教育」制度は良かったか聞いたところ、「良
図表2 「ゆとり教育」実感度
かった(計)」「良くなかった(計)」と回答した人はそれぞれ約
5割で(図表3)、良かった理由の上位は「勉強以外の経験や自分
ゆとり教育を受けた経験がない
のしたいことができたから」「休みが増え、自分の時間ができたか
3.0%
ら」「勉強量が少なく、楽に勉強できたから」となり(図表4)、
良くなかった理由の上位は「学習時間が減ったことで一般常識や学
感じなかった
.
感じた
9.0%
力が低下したから」「 『ゆとり』といわれ、他の世代にバカにされ
25.0%
るから」という結果となった(図表5)。これらのことから、現在
あまり感じなかった
.
の大学生にとって「ゆとり教育」の評価は意見が二分していること
26.5%
がわかる。
<全体:n=800>
やや感じた
36.5%
61.5%
35.5%
図表3 「ゆとり教育」評価
図表4 「ゆとり教育」評価理由
<「ゆとり教育」経験者ベース:n=776>
<「良かった」ベース:n=408>
1位
勉強以外の経験や自分のしたいことができたから
91人
2位
休みが増え、自分の時間ができたから
86人
3位
勉強量が少なく、楽に勉強できたから
良くなかった
12.1%
あまり良くなかった
35.3%
良かった
16.1%
・
良かった計
計(人数)
良くなかった計
ゆとり教育評価
やや良かった
36.5%
66人
※上位3項目までをピックアップ
47.4%
図表5 「ゆとり教育」評価理由
<「良くなかった」ベース:n=368>
ゆとり教育評価
計(人数)
1位
学習時間が減ったことで一般常識や学力が低下したから
2位
「ゆとり」といわれ、他の世代にバカにされるから
122人
91人
3位
意味のある政策に思えなかったから
29人
※上位3項目までをピックアップ
7
52.6%
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
さらに、「ゆとり教育」を自分の子供にも受けさせたいか聞いたと
ころ、「受けさせたいと思わない」と回答した人が約7割(図表
6)、その理由の上位は「子どもの時に多くのことを学ぶべき /勉
強しない子どもに育ってほしくないから」、「良識のある大人に
なってほしい /必要な知識を身につけてほしいから」、「 『ゆとり
世代』というだけでバカにされるから」という結果になった(図表
7)。これらのことから自身の「ゆとり教育」に対する評価は賛否
両論だったが、子供の将来を考えるとあまり評価をしていないこと
がわかる。
このように「ゆとり教育」に対してやや否定的な大学生だが、近年
世間でいわれる「さとり」についてはどうだろう。まず、「さとり
世代」という言葉を知っているか聞いたところ、「知っている
(計)」と回答した人が約3割しかいない結果となった(図表8)。
「さとり世代」とは「現状に満足しており、何の変化も無く平凡な
暮らしを望む草食系世代」と言われているが、自身を「さとり」だ
と思うか聞いたところ、「そう思う(計)」と回答した人が約3割
と低い結果だった(図表9)。また、世間一般に言われる「さとり
世代」の特徴について聞いてみると、「あてはまる」と回答した人
の割合は、「海外旅行に興味がある」が約7割、「浪費しがちだ」
が約6割という結果となった(図表 10)。このように「ゆとり」の
派生型として世間で言われている「さとり」であるが、実際には大
学生には自身がさとりであるという実感がなく、性格面でもあては
まらないことがわかった。
図表6 「ゆとり教育」を実子に受けさせたいか
<「ゆとり教育」経験者ベース:n=776>
受けさせたいと思う
32.6%
受けさせたいと思わない
67.4%
図表7 受けさせたいと思わない理由
<受けさせたいと思わないベース:n=523>
受けさせたくない理由
1位
子どもの時に多くのことを学ぶべき/勉強しない子どもに
育ってほしくないから
88人
2位
良識のある大人になってほしい/必要な知識を身に付けてほしいから
68人
「ゆとり世代」というだけでバカにされるから
3位
これらのことから、現在の大学生は、「さとり」については実感も
なく、性格においても当てはまるものがないため、世間では騒がれ
ているが、自分とは関係のないものととらえていることが分かった。
その一方で、「ゆとり」に対しては賛否が分かれる結果となり、こ
の世代を「ゆとり」として、一括りにすることはどうやら難しいよ
図表8 「さとり世代」認知度
うだ。
やや変化した
46.1%
65人
※上位3項目までをピックアップ
<全体:n=800>
よく知っている
4.9%
認知者計
図表9 自分自身「さとり」実感度
計(人数)
<全体:n=800>
そう思う
7.1%
ややそう思う
.
21.5%
そう思う計
そう思わない計
そう思わない
そう思わない
41.8%
41.8%
聞いたことが
ある程度
20.4%
知らない/聞いたことがない
74.8%
25.3%
あまりそう思わない
29.6%
71.4%
28.6%
図表10 自分自身の性格について(さとり世代の特徴提示)
<全体:n=800>
100%
65.8
58.6
50%
40.1
35.9
34.1
32.5
31.9
31.9
30.3
23.6
22.6
18.6
15.6
14.0
2.1
あてはまるものはない
肉食系である
恋愛に積極的
“
意識高い”
一点豪華主義
お金の使い方は
異性と話すのが得意
貯金が好き
結婚願望が強い
興味がある
高級品やブランド品に
地元志向が強い
流行りものが好き
には手を出さない
結果の分かっていること
草食系である
浪費しがちだ
海外旅行に興味がある
0%
8
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
【レポートトピックス②】
発見!「ゆとり世代」の4類型
~“自覚”と“抵抗感”で分かれる「ゆとり世代」~
<全体:n=800>
そう思わない
7.9%
そう思う計
そう思う
22.8%
あまりそう思わない
23.3%
ややそう思う
46.1%
31.1%
68.9%
図表12 自分以外の同世代を「ゆとり」と思うか
<全体:n=800>
そう思わない
3.8%
そう思う計
そう思わない計
まず、自身を「ゆとり」だと思うか聞いたところ、「そう思う
(計)」と回答した人は約7割だった(図表 11)。一方、自分以外
の同世代の人を「ゆとり」だと思うか聞いたところ、「そう思う
(計)」と回答した人が約8割だった(図表 12)。また、自身が
「ゆとり」だと言われることに抵抗があるか聞いたところ、「抵抗
がある(計)」と回答した人が約5割だった(図表 13)。これらの
ことから、自身も同世代の人も「ゆとり」であると認識しているこ
とがわかる。しかし、「ゆとり」であるという自覚の有無は二分さ
れ、さらに「ゆとり」と言われることに抵抗がある人とない人も半
数ずつにわかれた。
次に、まわりの人たちから「ゆとり」だと言われた経験があるか聞
いたところ、約5割の人が「言われたことがある」と回答した(図
表14)。また、どのようなときに指摘されたか聞いたところ、「一
般常識を知らなかった /知らない知識があったとき」、「(アルバ
イト先などで)失敗をしたとき」、「小・中学校時代、土日が休み
だったことを前提に話をしたとき」が上位3つの理由となった(図
表15)。これらのことから、大学生は教育面だけでなく生活面で
あっても周りから「ゆとり」だと指摘された経験があることがわ
かった。
図表11 自分自身の「ゆとり」自覚度
そう思わない計
前章では、「ゆとり教育」のとらえ方に賛否両論あることが判明し
た。ではなぜこのような結果になったのだろうか。「ゆとり教育」
が制度化されたことにより「ゆとり」という言葉が誕生し、大学生
の「ゆとり」に対する認識の違いからこのような結果となったので
はないだろうか。そこで本章では、大学生の「ゆとり」のとらえ方
について詳しくみていく。
そう思う
27.8%
,
あまりそう思わない
20.0%
ややそう思う
48.5%
23.8%
<全体:n=800>
抵抗がある計
抵抗がない計
このように、本来の「ゆとり教育」の意味とは異なった、「ゆと
り」という言葉が使われだしたことで、世間では「ゆとり」=マイ
図表13 「ゆとり」抵抗度
ナスのイメージとして、認識されてしまった。自身が受けてきた
「ゆとり教育」に対するとらえかたと世間の「ゆとり」へのイメー
ジのズレが、大学生の自覚と抵抗の有無に影響を与えたのだろう。
抵抗がない
14.8%
「ゆとり教育」に対する評価が二分し、自覚や抵抗の有無があるこ
とを考えると、それぞれ違った特徴を持った「ゆとり」という枠で
は収まらない大学生たちが生まれたのではないか。
あまり抵抗がない
32.3%
そこで彼らの特徴を大きくわける要因である、自覚度と抵抗感とい
う二つの質問を軸に、この世代を4つのタイプに分類してみていく。
47.0%
76.3%
抵抗がある
25.5%
やや抵抗がある
27.5%
53.0%
図表14 「ゆとり」指摘経験
参考) 4タイプの分類図
言われたことがある
0%
「ゆとり」の自覚あり
<全体:n=800>
言われたことがない
50%
48.1
「ゆとり自覚あり×抵抗あり」層
構成比:36%
構成比:33%
男女比:5:5
男女比:4:6
図表15 「ゆとり」指摘経験
<ゆとり指摘経験ありベース:n=385>
ゆとり指摘シーン
計(人数)
1位
一般常識を知らなかった/知らない知識があったとき
52人
構成比:20%
2位
(アルバイト先などで)失敗をしたとき
28人
男女比:5:5
3位
小・中学校時代、土日が休みだったことを前提に話をしたとき
25人
4位
(勉強内容の差など)他の世代と比較されたとき
22人
5位
(遅刻をする/10分前行動ができないなど)時間にルーズだったとき
20人
「ゆとり自覚なし×抵抗なし」層
「ゆとり自覚なし×抵抗あり」層
構成比:11%
男女比:7:3
「ゆとり」の自覚なし
9
「
ゆとり」
への抵抗あり
「
ゆとり」
への抵抗なし
「ゆとり自覚あり×抵抗なし」層
100%
44.8
51.9
※上位5項目までをピックアップ
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
「 ゆと り 」の 自 覚 あり
「ゆとり自覚あ り×抵抗なし」層
構 成 比 :3 6 %
男 女 比 :5 : 5
「ゆとり自覚あり×抵抗あり」層
構成比:33 %
男 女 比 :4 : 6
「ゆとり自覚なし×抵抗なし」層
「ゆとり自覚なし×抵抗あり」層
構成 比 : 2 0 %
男女 比 : 5: 5
構成比:11 %
男 女 比 :7 : 3
現状に満足気味の“真性ゆとり層”
「 ゆと り 」の 自 覚 な し
~ゆとりのなごりが今も続くのんびり派~
図表16 「ゆとり教育」の評価
<「ゆとり教育」経験者ベース:n=776>
良かった
やや良かった
あまり良くなった
0%
50%
良くなかった
100%
良かった計 良くなかった計
12.1
5.3
52.6
47.4
>
まずはじめに、過去に受けた「ゆとり教育」の評価をみてみると、
「良かった(計)」と回答した人が約7割で、全体よりも約 15ポイ
全体
16.1
36.5
35.3
<n=776>
ント高かった(図表 16)。その理由は「休みが増え、自分の時間が
できたから」が最も多かった (図表17)。また、まわりの人から 『あ
自覚あり
なたはゆとり』だと「言われたことがある」と回答した人が約5割
×
23.0
44.7
27.0
抵抗なし
という結果になった (図表18)。このことから、この層は休みが多
<n=282>
かったという点で「ゆとり教育」を評価しているため、「ゆとり」
といわれることに抵抗感があまりないと考えられる。
さらに、彼らの価値観の上位は全体と大きな差はないが、「現状に
満足しており、特に変化を求めない」が約4割で、全体より約9ポ
図表17 「ゆとり教育」評価理由(自覚あり×抵抗なし)
イント高い一方で、「自分で考えて行動することが得意なほうだ」、
「人より秀でたい気持ちが強い」、「自分にプライドがあるほう
だ」については、それぞれ全体より低かった (図表19)。このことか
「ゆとり教育」良かった理由
ら、この層は、そもそも現状に満足しやすい傾向が強いため、ゆと
りといわれても抵抗感がないともいえる。
1位
休みが増え、自分の時間ができたから
>
本章では、自身を「ゆとり」と自覚している一方で、「ゆとり」と
言われることに抵抗がない層についてみていく。(この層は、全体
の約4割程度で、1~2年生が約6割を占め、男女比はほぼ同じで
ある。)この層はなぜ「ゆとり」という自覚がありながら、「ゆと
り」と言われることに抵抗がないのだろうか。
67.7
32.3
<良かったベース:n=191>
計(人数)
51人
2位
勉強以外の経験や自分のしたいことができたから
39人
3位
勉強量が少なく、楽に勉強できたから
36人
※上位3項目までをピックアップ
図表18 ゆとり指摘経験
言われたことがある
言われたことがない
0%
図表19 あてはまる価値観
100%
全体
<n=800>
48.1
51.9
自覚あり
×
抵抗なし
<n=285>
51.2
48.8
<自覚あり×抵抗なし:n=285>
77.1
62.6
67.0
72.0
67.8
60.9
64.0
48.8
48.6
48.5
50%
35.4
34.0
36.4
30.5
自分に自信があるほうだ
32.1
自分で決めるものだ
自分の評価は
26.1
特に変化を求めない
現状に満足しており、
.46.0
比較で決めるものだ
自分の評価は他人との
50.2
期待をしていない
世の中に対して
51.6
手を出さない
結果のわかっていることには
54.0
自分にプライドがあるほうだ
59.3
出していないと思う
自分はまだ本気を
60.0
気持ちが強い
人より秀でたい(
ひいでたい)
62.1
得意なほうだ
自分で考えて行動することが
62.5
過程よりも結果を重視する
62.8
意識高いと言ってしまう
先取りしている人に
68.8
チャレンジしたい
出来るだけ人とは違うことに
気になることが多い
他人からの目が
78.9
100%
<全体:n=800>
70.8
0%
50%
10
「
ゆ とり」への抵 抗 あ り
タイプ①
「
ゆ とり」への抵 抗 な し
【レポートトピックス③】
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
では現在の大学生活はどうなのか。今の大学生活に対しては「満足
している (計)」と回答した人が約9割と満足度は高く(図表 20)、
その中でも最も「友人」に満足している(図表 21)。また、自身の
授業を受ける態度や姿勢の客観的評価を聞いたところ、「良くない
ほうだと思う (計)」と回答した人が約5割で、全体よりも約7ポ
イント高い(図表22)。さらに、大学の授業以外で将来に向けた勉
強を「していない」と回答した人が約7割で、全体より約 12ポイン
ト高い結果となった(図表 23)。これらのことから、ゆとり教育を
評価し、現状に満足してしまう性格から、特に自分に対する危機感
や問題意識が低いため、学校の授業や、それ以外の勉強に対しても
消極的な姿勢を持っていることがわかる。
図表20 大学生活全般満足度
非常に満足
やや満足
0%
21.1
全体
<n=800>
自覚あり
×
抵抗なし
<n=285>
あまり満足していない
全く満足していない
50%
100%
満足
満足
している(計) していない(計)
61.8
19.3
66.0
13.1 4.0
82.9
17.1
11.63.2
85.3
14.8
図表21 大学生活の各項目における満足度
<ゆとり自覚あり×抵抗なし:n=285>
やや満足している
あまり満足していない
満足していない
40.4
41.8
全体
25.0
自覚あり
×
抵抗なし
26.0
30.5
17.2
24.9
<大学の授業
以外の勉強>
11
73.5%
13.9%
33.0
10.2 3.9 11.2
74.7%
14.0%
69.4%
20.8%
72.6%
17.5%
16.5 4.3 9.9
14.4 3.2 9.8
11.4 4.8
13.7 3.5
46.0
自覚あり
4.2
×
抵抗なし
自覚あり
×
抵抗なし
4.6%
9.9 4.0 12.6
46.7
20.6
全体
<恋人>
94.7%
33.1
44.4
全体 5.0
<大学の授業>
3.5
0.7
やや良い方
あまり良くない方
50%
全体
14.3
<n=800>
自覚あり
×
抵抗なし 12.3
<n=285>
44.6
39.3
良くない方
100%
33.4
38.2
良い(計)
良くない(計)
7.8
58.9
41.1
10.2
51.6
48.4
図表23 将来に向けての勉強
全体
自覚あり
×
抵抗なし
31.6
良い方
0%
>
63.2
<サークル/部活>
自覚あり
×
抵抗なし
<ゼミ/研究室>
4.9%
1.10.8
自覚あり
×
抵抗なし
全体
<アルバイト>
4.1 0.6 94.5%
32.4
62.1
全体
図表22 授業を受ける態度
満足
満足
している していない
100% (計)
(計)
50%
0%
<友人>
経験していない
>
非常に満足している
44.6
21.9
16.0
13.7
19.6
全体 8.6
25.4
自覚あり
×
抵抗なし 7.0
24.9
16.8
38.6
36.8
42.1%
17.2%
0.3
7.4
51.0%
48.8%
7.0
48.8%
51.2%
37.9%
28.6%
33.3%
28.1%
34.0%
50.4%
31.9%
47.7%
33.5
12.4
11.2
16.1%
40.7
44.2
16.3
51.1%
32.8
41.4
38.6
11.8
10.9
している/していた
15.6
20.4
0%
全体
<n=800>
自覚あり
×
抵抗なし
<n=285>
していない
50%
46.6
34.4
100%
53.4
65.6
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
<自覚あり×抵抗なし層:n=285>
<全体:n=800>
28.3
35.9
32.8
31.6
28.5
19.0
15.6
4.4
2.1
ない
あてはまるものは
18.6
KY
時(間にルーズ等 )
社会的常識がない
努力を嫌う
37.5
物事を深く考えない
38.6
漢(字、歴史を知らない等
一般教養がない
38.6
現実的で夢を見ない
苦労を知らない
言われたことしかやらない
競争心がない
38.9
4.7
26.0
4.7
34.7
)
図表25 「自分の将来」への希望/不安度
どちらかといえば希望
0%
どちらかといえば不安
50%
全体
11.0
<n=800>
27.5
100%
45.5
51.2
16.0
15.4
希望計
不安計
38.5
61.5
>
24.6
とても不安
>
とても希望
自覚あり
×
8.8
抵抗なし
<n=285>
図表26 「自分の将来」への希望/不安理由(自覚あり×抵抗なし)
打たれ弱い
ハングリー精神がない
この層は、入学したばかりの1~2年生が多く、受験や就活といっ
たストレスを抱えなくて済むため、将来のことを考えるよりも友人
と今を楽しんでいる。現実から目をそらして好きなことをする、
「ゆとり世代」の悪いイメージがそのまま現れているような怠惰な
面があるこの層は、いつまでもゆとり教育の余韻にひたり、居心地
の良いぬるま湯から出ようとしない、ゆとり教育のなごりが残る、
「真性ゆとり」タイプといえるのではないだろうか。
失敗を恐れる
自分に甘い
図表24 自分自身の性格について
また、この傾向は彼らの性格にも現れている。あてはまる性格につ
いては、特に全体との差分が大きかったのは、「自分に甘い」、
100%
「失敗を恐れる」、「ハングリー精神が無い」がそれぞれ全体より
も5ポイント以上高く、さらに「競争心がない」、「言われたこと
66.5
61.5
しかやらない」、「苦労を知らない」と回答した人はそれぞれ約4
割だが、全体より10ポイント以上高い結果となった(図表 24)。つ
44.4
まり、この層は、世間一般で言われる「ゆとり世代」の特徴を多く 50%
41.8
32.1
29.8
持ち、自分に甘く、他人と競い合ってまで努力をする気もない無気
力な性格であることがわかった。
ではこの層は、これからの将来に対してどう考えているのだろうか。
将来に対して、「不安がある(計)」と回答した人が約7割で全体
71.9 66.7 51.2 45.3
43.2 39.6
0%
よりも約5ポイント高く(図表 25)、その理由を聞いたところ、
「明確な夢や目標、将来像が決まっていないから」と回答した人が
62人で最も多い結果になった(図表 26)。また、卒業後、社会に通
用する「自信がない(計)」と回答した人が約7割で全体より約7
ポイント高い結果となった(図表 27)。これらのことから、この層
は現状に満足し無気力な性格であるがゆえに、自らの将来について
の考えを持たないのだろう。将来のビジョンを持とうとしないこの
層は、将来に対し漠然とした不安を抱えていることがわかった。
33.4
66.6
<不安を感じるベース:n=190>
計(人数)
図表27 卒業後、社会に通用する自信
1位
明確な夢や目標、将来像が決まっていないから
62人
2位
就職できるか不安だから
48人
非常に自信あり
3位
自分に自信がないから
18人
0%
50%
全体
9.1
<n=800>
自覚あり
×
6.0
抵抗なし
<n=285>
<全体:n=800>
あまり自信がない
32.4
26.7
全く自信がない
100%
46.1
51.9
自信ある計
自信なし計
12.4
41.5
58.5
>
※上位3項目までをピックアップ
やや自信あり
>
「自分の将来」へ不安を感じる理由
15.4
32.7
67.3
12
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
「 ゆと り 」の 自 覚 あり
「ゆとり自覚あ り×抵抗なし」層
構 成 比 :3 6 %
男 女 比 :5 : 5
「ゆとり自覚あり×抵抗あり」層
構成比:33 %
男 女 比 :4 : 6
「ゆとり自覚なし×抵抗なし」層
「ゆとり自覚なし×抵抗あり」層
構成 比 : 2 0 %
男女 比 : 5: 5
構成比:11 %
男 女 比 :7 : 3
「
ゆ とり」への抵 抗 あ り
タイプ②
「
ゆ とり」への抵 抗 な し
【レポートトピックス④】
「 ゆと り 」の 自 覚 な し
ゆとりにコンプレックスを感じる「あせり層」
~不安をバネに挑む努力派~
では、自身を「ゆとり」として自覚している一方で、「ゆとり」と
いわれることに抵抗がある層についてみていく。(この層は、全体
の約3割程度で、学年差はないが女性が約6割占めていることが特
徴。)この層はなぜ、「ゆとり」という自覚がありながら、「ゆと
り」だと言われることに抵抗があるのだろうか。
図表28 「ゆとり教育」評価
<「ゆとり教育」経験者ベース:n=776>
良かった
やや良かった
0%
あまり良くなった
良くなかった
50%
100%
3位
意味のある政策に思えなかったから
>
>
良かった計 良くなかった計
まずはじめに、過去に受けた「ゆとり教育」の評価をみてみると、
全体
「ゆとり教育」制度が「良くなかった(計)」と回答した人が約7
36.5
35.3
16.1
12.1
47.4
52.6
<n=776>
割で、全体より約22ポイント高かった(図表28)。その理由の上位
は、「学習時間が減ったことで一般常識や学力が低下したから」、
自覚あり
「『ゆとり』といわれ、他の世代にバカにされるから」という結果
×
31.0
69.0
26.1
51.0
18.0
5.0
抵抗あり
となった(図表 29)。また、まわりの人から『あなたはゆとり 』だ
<n=261>
と「言われたことがある」と回答した人が約6割で、全体より約 12
ポイント高かった(図表30)。このように、「ゆとり教育」制度に
よる学力低下や、バカにされる意味でのゆとり指摘経験が多いため、
そもそもゆとり教育自体を評価していない。
図表29 「ゆとり教育」評価理由
さらに、彼らの価値観の上位項目に注目すると、「他人からの目が
<自覚あり×抵抗あり層/良くなかったベース:n=180>
気になることが多い」、「人より秀でたい気持ちが強い」がそれぞ
れ約8割、「自分はまだ本気を出していないと思う」が約7割と、
「ゆとり教育」良くなかった理由
計(人数)
それぞれ全体より約5ポイント程度高かった(図表 31)。これらの
ことから、この層は、他人よりも秀でたい負けず嫌いな性格なため、
1位
学習時間が減ったことで一般常識や学力が低下したから
62人
今の自分を“ゆとり”としてひとくくりにされることに嫌悪感があ
「ゆとり」といわれ、他の世代にバカにされるから
53人
2位
るようだ。
13人
※上位3項目までをピックアップ
図表30 「ゆとり」指摘経験
言われたことがある
0%
全体
<n=800>
図表31 あてはまる価値観
60.2
100%
<自覚あり×抵抗あり:n=266>
77.1
<全体:n=800>
72.0
67.0
70.8
60.9
62.6
64.0
67.8
48.5
50%
48.8
48.6
36.4
32.1
26.1
50.0
49.6
28.9
28.6
17.7
特に変化を求めない
現状に満足しており、
52.3
決めるものだ
自分の評価は自分で
得意なほうだ
自分で考えて行動するのが
65.0
自分に自信があるほうだ
66.5
自分にプライドがあるほうだ
言ってしまう
先取りしている人に意識高いと
66.5
世の中に対して期待していない
67.3
いないと思う
自分はまだ本気を出して
チャレンジしたい
出来るだけ人とは違うことに
過程よりも結果を重視する
69.5
手を出さない
結果のわかっていることには
69.9
決めるものだ
自分の評価は他人との比較で
77.1
人より秀でたい気持ちが強い
13
82.0
ことが多い
他人からの目が気になる
0%
50%
48.1
自覚あり
×
抵抗あり
<n=266>
言われたことがない
100%
51.9
39.8
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
では、過去のこういった経験は現在の大学生活にどういった影響を
与えているのか。今の大学生活に対しては「満足している(計)」
と回答した人が約9割と満足度は高く(図表 32)、具体的には各項
目総じて満足度が高いが、特に「大学の授業」が約6割、「ゼミ/
研究室」が約6割で、全体よりそれぞれ約6ポイント高かった(図
表33)。さらに、大学の授業以外で将来に向けた勉強を「している
/していた」と回答した人が約5割で、全体より約8ポイント高
かった(図表 34)。さらに、自身の授業を受ける態度や姿勢の客観
的評価を聞いたところ、「良いほうだと思う(計)」と回答した人
が約6割だった(図表 35)。このことから、他世代から「ゆとり」
と揶揄されているために、学力低下を指摘されないよう現在の勉強
や学びに対して積極的に取り組んでいることがわかる。
図表32 大学生活全般満足度
非常に満足している
あまり満足していない
やや満足している
全く満足していない
0%
50%
全体
<n=800>
21.1
自覚あり
×
抵抗あり
<n=266>
18.4
13.1
61.8
67.7
11.7
100%
満足
満足
している していない
(計)
(計)
4.0
82.9% 17.1%
2.3
86.1% 13.9%
図表33 大学生活の各項目における満足度
<ゆとり自覚あり×抵抗あり:n=266>
非常に満足している
やや満足している
あまり満足していない
満足していない
経験していない
図表34 将来に向けての勉強
50%
62.1
全体
自覚あり
×
抵抗あり
4.1 0.6 94.5%
0.8
4.9%
33.8
3.4
95.9%
3.4%
73.5%
13.9%
62.0
全体
33.1
40.4
<サークル/部活>
自覚あり
×
抵抗あり
36.1
全体
25.0
44.4
自覚あり
×
抵抗あり
25.6
44.0
全体
20.6
<アルバイト>
32.4
30.5
22.6
9.4 3.011.3
16.5 4.3 9.9
18.8 2.6 9.0
11.4 4.8
32.8
9.4 6.0
34.6
27.4
している/していた
0%
76.3%
12.4%
69.4%
20.8%
69.5%
21.4%
51.1%
16.1%
>
自覚あり
×
抵抗あり
9.9 4.0 12.6
40.2
<ゼミ/研究室>
0.8
>
0%
<友人>
満足
満足
している していない
(計)
(計)
100%
57.1%
15.4%
41.4
7.4
51.0%
48.8%
46.6
自覚あり
×
抵抗あり
<n=266>
54.1
0.4
自覚あり
4.1
×
抵抗あり
全体
52.6
21.9
16.0
37.6
16.3
12.4
5.3
33.5
>
<大学の授業>
56.8%
42.9%
37.9%
28.6%
<恋人>
自覚あり
×
抵抗あり
19.2
全体 8.6
<大学の授業
以外の勉強>
自覚あり
×
抵抗あり 10.5
16.5
25.4
24.4
15.0
15.4
38.6
42.1
33.8
11.8
15.6
12.0 10.9
35.7%
30.5%
34.0%
50.4%
35.0%
54.1%
100%
53.4
45.9
図表35 授業を受ける態度
良い方
やや良い方
0%
>
46.0
50%
全体
<n=800>
0.3
全体 5.0
していない
あまり良くない方
50%
良くない方
100%
良い計
良くない計
全体
<n=800>
14.3
44.6
33.4
7.8
58.9
41.1
自覚あり
×
抵抗あり
<n=266>
15.4
47.7
31.6
5.3
63.1
36.9
14
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
図表36 将来実現したい夢や目標の有無
では、そんな彼らはこれから将来に対してどう考えているのだろう
か。将来実現したい「夢や目標がある(計)」と回答した人が約7
割(図表 36)、その夢や目標に向けて「行動している(計)」と回
答した人が約7割で、全体より約6ポイント高かった(図表 37)。
具体的な方法を聞いたところ、「まじめに授業を受ける」と回答し
た人が約4割で、全体より6ポイント高かった(図表 38)。このこ
とから、将来を見据えて大学での学びに自発的に取り組むことで、
着実に夢や目標をかなえようとしている姿がみえてくる。
明確にある
漠然とある
見つけたいが見つかっていない
0%
全体
<n=800>
50%
20.4
自覚あり
×
抵抗あり
<n=266>
100%
46.5
19.5
21.5
<夢や目標ありベース:n=707>
0%
行動していない
行動
行動
している計 していない計
100%
50%
全体
<n=707>
63.9
自覚あり
×
抵抗あり
<n=239>
36.1
70.3
29.7
63.9%
36.1%
70.3%
29.7%
図表38 夢や目標に向けての具体的な行動
<自覚あり×抵抗あり:n=168>
100%
<全体:n=452>
47.8
42.9
50%
36.1
30.3
29.4
28.5
28.8
20.4
4.9
8.3
4.0
4.8
1.8
1.2
5.3
3.0
その他
7.7
10.1
株取引をしている
9.3
10.1
料理学校に通うなど、習い事をしている
14.9
就職支援室を利用する
14.9
パソコンのスキルを習得する
15.5
ボランティアをする
13.5
一人で家事をこなす
12.2
OB・
OGと交流する
12.8
インターンシップに参加する
18.5
大学で良い成績をとる
22.0
貯金をする
26.8
新聞や本などを読み情報を集める
28.6
外国語の勉強をする
31.5
ゼミ・
研究室で勉強する
36.3
まじめに授業を受ける
36.3
サークル・
部活に所属する
46.4
資格取得のための勉強をする
15
アルバイトをする
0%
51.2
17.3
11.6
22.622.6 10.2
47.7
図表37 夢や目標に向けての行動有無
行動している
特にない
夢や目標
ある計
見つかって
ない/ない計
66.9
33.1
67.2
32.8
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
7.9
×
抵抗あり
<n=266>
このように、この層はゆとり教育に対して否定的で、「ゆとり」と
呼ばれることにコンプレックスを抱きつつ、それを糧に日々勉学に
取り組み、挽回しようとする層であることがわかった。しかし、こ
ういった努力も、「ゆとり」と揶揄し続けられ、さらに弱気な性格
から、なかなか自分に対する自信につなぐことができず、将来が不
安でしょうがない「あせり」な側面もどうやらあるようだ。
不安を
感じる計
38.5% 61.5%
19.5
47.0
25.6
希望を
感じる計
100%
>
>
図表39 「自分の将来」への希望/不安度
一方で、将来に対して「不安がある(計)」と回答した人が約7割
で全体よりも5ポイント高く(図表 39)、その理由を聞いたところ、
「明確な夢や目標、将来像が決まっていないから」が 55人、「就職
とても希望を感じる
どちらかといえば希望を感じる
できるか不安だから」が53人、「自分に自信がないから」が 17人
どちらかといえば不安を感じる とても不安を感じる
だった(図表40)。また、卒業後、社会に通用する「自信がない
(計)」と回答した人が約7割で全体より約7ポイント高かった
(図表41)。また、彼らの性格の上位項目に注目すると、「自分に
0%
50%
甘い」、「失敗を恐れる」が約7割、「ハングリー精神がない」
「打たれ弱い」と回答した人が約5割で全体より高かった(図表
16.0
27.5
全体
11.0
45.5
42)。このことから、将来に向けた準備をしっかりしている層のよ <n=800>
うに見えたが、具体的な目標は見えておらず、今の自分の能力に対
する過度な自信のなさが浮き彫りとなる結果となった。
自覚あり
33.5% 66.5%
図表40 「自分の将来」への希望/不安理由
<自覚あり×抵抗あり/不安を感じるベース:n=191>
「自分の将来」へ不安を感じる理由
計(人数)
1位
明確な夢や目標、将来像が決まっていないから
55人
2位
就職できるか不安だから
53人
3位
自分に自信がないから
17人
図表41 卒業後、社会に通用する自信
※上位3項目までをピックアップ
非常に自信がある
やや自信がある
0%
32.4
自信が
ない計
自信が
100% ある計
50%
全体
9.1
<n=800>
46.1
12.4
41.5% 58.5%
27.8
50.0
15.4
>
>
自覚あり
×
6.8
抵抗あり
<n=266>
あまり自信がない
全く自信がない
34.6% 65.4%
図表42 自分自身の性格について
<自覚あり×抵抗あり:n=266>
100%
66.5
<全体:n=800>
61.5
44.4
50%
41.8
35.9
32.8
31.6
29.8
28.5
32.0
31.6
32.1
28.3
19.0
15.6
21.1
18.0
4.4
2.6
ない
あてはまるものは
KY
社会的常識がない
25.9
苦労を知らない
30.5
競争心がない
努力を嫌う
やらない
言われたことしか
33.1
考えない
物事を深く
36.1
一般教養がない
36.5
現実的で夢を見ない
49.2
打たれ弱い
49.6
ハングリー精神がない
67.3
失敗を恐れる
自分に甘い
0%
74.1
16
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
「 ゆと り 」の 自 覚 あり
「ゆとり自覚あ り×抵抗なし」層
構 成 比 :3 6 %
男 女 比 :5 : 5
「ゆとり自覚あり×抵抗あり」層
構成比:33 %
男 女 比 :4 : 6
「ゆとり自覚なし×抵抗なし」層
「ゆとり自覚なし×抵抗あり」層
構成 比 : 2 0 %
男女 比 : 5: 5
構成比:11 %
男 女 比 :7 : 3
「
ゆ とり」への抵 抗 あ り
タイプ③
「
ゆ とり」への抵 抗 な し
【レポートトピックス⑤】
「 ゆと り 」の 自 覚 な し
ゆとり風評被害には屈しない「きっちり層」
~ストイックで自律的な堅実派~
次に、自身を「ゆとり」と自覚していない一方で、「ゆとり」と言
われることに抵抗がある層についてみていく。(この層は、全体の
約2割程度で、3~4年生が6割を占め、男女比が半々が特徴。)
前章とは異なり、この層はなぜ「ゆとり」という自覚がないにも関
わらず、「ゆとり」と言われることに抵抗があるのだろうか。
まず、過去に受けた「ゆとり教育」の評価をみてみると、「ゆとり
教育」制度が「良かった(計)」「良くなかった(計)」が共に約
5割で割れる結果となった(図表 43)。「よかった(計)」の理由
は「ゆとり教育を悪いものだと思っていないから」が 17人で最も多
く(図表44) 、「良くなかった」理由では「「ゆとり」と他の世
代にバカにされるから」が 20人で最も多かった(図表 45)。また、
まわりの人から 『あなたはゆとり』だと「言われたことがない」と
回答した人が約6割で、全体より約8ポイント高かった(図表 46)。
また、自分以外の同世代の人を「ゆとり」だと思うか聞いたところ、
「そう思わない(計)」と回答した人が約6割で、全体より約 33ポ
イント高かった(図表 47)。このことから、この層はゆとり教育に
は賛否両論だが、指摘経験も多くなく、同世代をゆとりと認識して
いないことからも、世代全体をゆとりとしてひとくくりされること
には抵抗があるようだ。
さらに、彼らの価値観の上位項目に注目すると、 「人より秀でたい
気持ちが強い 」、「自分で考えて行動することが得意なほうだ 」、「自
分にプライドがあるほうだ 」と回答した人が3項目とも約8割で、
全体と比べて約 10ポイント高かった(図表 48) 。
図表43 「ゆとり教育」の評価
良かった
やや良かった
0%
あまり良くなった
50%
良くなかった
100%
良かった(計) 良くなかった(計)
全体
<n=776>
自覚なし
×
抵抗あり
<n=148>
16.1
36.5
16.9
33.1
35.3
12.1
33.1
16.9
52.6
47.4
50.0
50.0
図表44 「ゆとり教育」の評価理由
<自覚なし×抵抗あり,良かったベース:n=74>
ゆとり教育が「良かった」と思う理由
計(人数)
1位
ゆとり教育を悪いものだと思っていないから
17人
2位
休みが増え、自分の時間が増えたから
15人
3位
勉強以外の経験や、自分のしたいことができたから
11人
※上位3項目までをピックアップ
図表45 「ゆとり教育」の評価理由
<自覚なし×抵抗あり,良くなかったベース:n=74>
ゆとり教育が「良くなかった」と思う理由
図表46 「ゆとり」指摘経験の有無
言われたことがある
0%
全体
<n=800>
計(人数)
言われたことがない
1位
「ゆとり」と言われ、他の世代にバカにされるから
20人
50%
2位
学習時間が減ったことで一般常識や学力が低下したから
19人
3位
自力で勉強しなければならず同世代間の学力の差が生まれるから
10人
100%
48.1
※上位3項目までをピックアップ
51.9
図表47 同世代を“ゆとり”だと思うか
40.5
59.5
そう思う
ややそう思う
0%
全体
<n=800>
あまりそう思わない
50%
そう思わない
100%
そう
そう思わ
思う(計) ない(計)
27.8
48.5
20.0
3.8
<自覚なし×抵抗あり:n=158>
100%
72.0
67.8
<全体:n=800>
64.0
70.8
77.1
67.0
62.6
自覚なし
10.8
×
抵抗あり
<n=158>
60.9
36.4
48.5
48.6
48.8
50%
32.1
26.1
21.5
特に変化を求めない
現状に満足しており、
34.2
自分で決めるものだ
自分の評価は
42.4
手を出さない
結果のわかっていることには
46.2
期待をしていない
世の中に対して
48.1
比較で決めるものだ
自分の評価は他人との
52.5
自分に自信があるほうだ
56.3
出していないと思う
自分はまだ本気を
58.9
意識高いと言ってしまう
先取りしている人に
66.5
過程よりも結果を重視する
72.2
気になることが多い
他人からの目が
74.7
チャレンジしたい
出来るだけ人とは違うことに
76.6
自分にプライドがあるほうだ
78.5
得意なほうだ
自分で考えて行動することが
17
81.6
気持ちが強い
人より秀でたい(
ひいでたい)
0%
32.3
45.6
11.4
76.3
23.8
>
図表48 あてはまる価値観
>
自覚なし
×
抵抗あり
<n=158>
43.0
57.0
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
図表49 自分自身の性格について
<自覚なし×抵抗あり:n=158>
100%
<全体:n=800>
61.5 66.5
44.4
50%
41.8
35.9
32.1
32.8
31.6
28.5
28.3
29.8
15.6
4.4
6.3
9.5
KY
あてはまるものは
ない
8.2
19.0
社会的常識がない
14.6
かやらない
言われたことし
15.8
苦労を知ら
ない
17.7
努力を嫌う
17.7
一般教養がない
21.5
物事を深く考えない
22.2
競争心がない
29.7
現実的で夢を見ない
33.5
打たれ弱い
34.2
ハングリー精神がない
48.1
自分に甘い
0%
56.3
失敗を恐れる
彼らの性格を見てみても、ゆとりに特徴的な性格といわれるすべて
の項目で、「あてはまる」が全体を下回る結果となり、特に差が顕
著なのは、「自分に甘い」、「言われたことしかやらない」、「一
般教養がない」で、それぞれ全体よりも 15ポイント以上低かった
(図表49)。このことから、この層はそもそも自分に厳しく、自ら
やるべきことを考え行動に移している。そのため世間一般に言われ
る「ゆとり」の特徴とは大きく異なることがわかる。
では、現在の大学生活はどうなのか。今の大学生活に対しては「満
足している(計)」と回答した人が約8割(図表 50)、具体的には、
「友人」と回答した人が約9割と最も高い結果になった(図表 51)。
また、自身の授業を受ける態度については、「良いほうだと思う
(計)」と回答した人が約7割で、全体より約8ポイント高かった
(図表52)。
図表50 大学生活全般満足度
非常に満足
図表51 大学生活の各項目における満足度
非常に満足している
やや満足している
あまり満足していない
満足していない
自覚なし
×
抵抗あり
63.9
全体
33.1
9.9 4.0 12.6
4.9%
あまり満足していない
満足
100%
している
(計)
50%
21.1
自覚なし
×
抵抗あり
<n=158>
61.8
27.2
全く満足していない
53.8
満足
していない
(計)
13.1 4.0
82.9
17.1
13.9 5.1
81.0
19.0
6.3%
73.5%
13.9%
67.7%
15.2%
69.4%
20.8%
図表52 授業をうける態度
26.6
41.1
25.0
自覚なし
×
抵抗あり
22.8
全体
20.6
自覚なし
×
抵抗あり
24.7
11.4 3.8 17.1
16.5 4.3 9.9
44.4
42.4
30.5
11.4 4.8
31.6
65.2%
22.8%
32.8
51.1%
16.1%
56.3%
13.3%
7.4
51.0%
48.8%
7.6
55.7%
44.3%
37.9%
28.6%
46.2%
25.9%
30.4
9.5 3.8
やや良い方
0%
7.0 12.0
15.8
良い方
全体
<n=800>
自覚なし
×
抵抗あり
<n=158>
あまり良くない方
50%
良くない方
100%
良い計
良くない計
41.1
14.3
44.6
33.4
7.8
58.9
>
自覚なし
×
抵抗あり
>
<ゼミ/研究室>
4.10.6 94.5%
0.8
1.3
5.1
93.7%
29.7
40.4
全体
<アルバイト>
32.4
やや満足
0%
全体
<n=800>
満足
満足
している していない
100% (計)
(計)
62.1
全体
<サークル
/部活>
経験していない
50%
0%
<友人>
<ゆとり自覚なし×抵抗あり:n=158>
17.1
49.4
26.6
7.0
66.5
33.5
0.3
全体 5.0
<大学の授業>
46.0
自覚なし
×
8.2
抵抗あり
全体
41.4
47.5
21.9
16.0
36.7
16.3
33.5
12.4
<恋人>
自覚なし
×
抵抗あり
全体
<大学の授業
以外の勉強>
25.9
8.6
自覚なし
×
8.9
抵抗あり
25.4
24.7
20.3
16.5
38.6
39.2
27.8
9.5
11.8
15.6
34.0%
50.4%
12.0
15.2
33.5%
51.3%
18
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
次に大学の授業以外で、将来に向けての勉強を自主的にしているか
聞いたところ「している/していた」と回答した人が約5割で、全
体より約7ポイント高かった(図表 53)。具体的な方法を聞いたと
ころ、「参考書を用いて勉強する」と回答した人が約6割で約9ポ
イント、「新聞を読む /ニュースを見る」と回答した人が約5割で
約19ポイント全体より高かった(図表 54)。このことから、この層
の大学生は人付き合いも大切にし、大学の授業やそれ以外の勉強に
も積極的に取り組んでいることがわかる。
では、そんな彼らはこれから将来に対してどう考えているのだろう
か。将来に対して、「希望がある(計)」と回答した人が約5割と、
全体より約13ポイント高かった(図表55)。次に将来実現したい夢
や目標があるか聞いたところ、「夢や目標がある(計)」と回答し
た人が約8割で全体より約 13ポイント高かった(図表 56)。また、
その夢や将来に向けて行動しているか聞いたところ「行動している
(計)」と回答した人は約7割で、全体より約6ポイント高かった
(図表57)。また、卒業後社会に通用する自信があるか聞いたとこ
ろ、「自信がある(計)」と回答した人は約6割で全体より約 14ポ
イント高かった。(図表58)。これらのことから、この層は、将来
に対して前向きであり、自分の夢や目標に向かって現在から計画的
に行動している。
図表53 将来に向けての勉強
している/していた
していない
0%
50%
全体
<n=800>
100%
53.4
46.6
自覚なし
×
抵抗あり
<n=158>
46.2
53.8
図表54 将来に向けての具体的な行動
<自覚なし×抵抗あり:n=85>
100%
<全体:n=373>
46.1
31.4
50%
34.9
20.6
7.2
7.1
4.7
4.0
4.7
聴講する
他大学の授業を
5.4
7.1
研究会に参加する
9.9
通信教育を受講する
9.1
9.4
専門学校に通う
(
ダブルスクール)
12.9
その他
17.6
参加する
ボランティアに
23.5
27.1
海外に留学する
とても不安
38.0
38.5
61.5
明確にある
0%
51.3
10.8
48.7
全体
<n=800>
見つけたいが見つかっていない
50%
20.4
自覚なし
×
抵抗あり
<n=158>
図表57 夢や目標に向けた行動の有無
漠然とある
46.5
27.8
特にない
100% 夢や目標
ある計
見つかって
ない/ない計
11.6
66.9
33.1
>
34.2
16.0
不安計
>
45.5
図表56 将来実現したい夢や目標の有無
希望計
>
自覚なし
17.1
×
抵抗あり
<n=158>
27.5
17.2
100%
>
全体
11.0
<n=800>
どちらかといえば不安
50%
13.7
参加する
インターンシップに
どちらかといえば希望
0%
16.9
聞きに行く
講演会 セ
/ミナーを
とても希望
40.0
独学している
図表55 将来への希望の有無
50.6
新聞を読む
ニュースをみる /
0%
55.3
勉強する
参考書を用いて
このように、この層は日々努力を重ねてきたため、「ゆとり」とい
う自覚がなく、だからこそ「ゆとり」と呼ばれることには抵抗を感
じる。彼らはそのストイックさを根拠とした高いプライドと自信を
持っており、世間に言われる「ゆとり」の特徴にはまるで当てはま
らない。彼らは将来に対しても前向きで、自発的に行動をはじめて
いる「きっちり」層であると言える。
13.3 7.0
79.7
20.3
21.5
51.9
<夢や目標ありベース:n=707>
行動している
0%
50%
100%
図表58 卒業後、社会に通用する自信
非常に自信あり
やや自信あり
0%
19
69.4
30.6
あまり自信がない
50%
全体
<n=800>
9.1
自覚なし
×
抵抗あり
<n=158>
13.3
32.4
100%
46.1
46.8
全く自信がない
33.5
あり(計)
なし(計)
12.4
41.5
58.5
>
自覚なし
×
抵抗あり
<n=147>
<全体:n=800>
36.1
63.9
>
全体
<n=707>
行動していない
6.3
60.1
39.9
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
「 ゆと り 」の 自 覚 あり
「ゆとり自覚あ り×抵抗なし」層
構 成 比 :3 6 %
男 女 比 :5 : 5
「ゆとり自覚あり×抵抗あり」層
構成比:33 %
男 女 比 :4 : 6
「ゆとり自覚なし×抵抗なし」層
「ゆとり自覚なし×抵抗あり」層
構成 比 : 2 0 %
男女 比 : 5: 5
構成比:11 %
男 女 比 :7 : 3
ゆとりなんか気にしない「つっぱしり層」
「
ゆ とり」への抵 抗 あ り
タイプ④
「
ゆ とり」への抵 抗 な し
【レポートトピックス⑥】
「 ゆと り 」の 自 覚 な し
~夢と希望にあふれる熱血派~
図表59 「ゆとり教育」の評価
最後に本章では、自身を「ゆとり」と自覚していない一方で、「ゆ
とり」と言われることに抵抗がない層についてみていく。(この層
は、全体の約1割程度で、4年生が約4割を占め、男性が約7割が
特徴。)この層はなぜ「ゆとり」という自覚がなく、「ゆとり」と
言われることにも抵抗がないのだろうか。
良かった
やや良かった
0%
あまり良くなった
50%
良くなかった
100%
良かった(計) 良くなかった(計)
全体
<n=776>
16.1
36.5
35.3
12.1
まずはじめに、過去に受けた「ゆとり教育」の評価をみてみると、
52.6
47.4
「ゆとり教育」制度が「良かった(計)」と回答した人が約7割で、
全体より約20ポイント高かった(図表59)。その理由は「自分の時
自覚なし
25.9
47.1
18.8
8.2
×
72.9
27.1
間が増え、勉強以外の経験や自分のしたいことができたから」が最
抵抗なし
も多かった(図表60)。また、まわりの人から『あなたはゆとり』
<n=85>
だと「言われたことがない」と回答した人が約8割という結果と
なった(図表 61)。このことから、ゆとりの指摘経験が少なく、勉
強以外の習い事、スポーツ、旅行などの経験ができたことをポジ
ティブに捉えており、ゆとり教育を非常に評価していることがわか
図表60 「ゆとり教育」の評価理由
<自覚なし×抵抗なし,良かったベース:n=62>
る。このことが「ゆとり」といわれることに抵抗感を示さない理由
だろう。
ゆとり教育が「良かった」と思う理由
計(人数)
さらに、彼らの価値観の上位項目に注目すると、「人より秀でたい
気持ちが強い」、「自分で考えて行動することが得意なほうだ」、
1位
勉強以外の経験や自分のしたいことができたから
17人
「過程よりも結果を重視する」、「出来るだけ人とは違うことに
チャレンジしたい」が全体より高かった。その一方で、「他人から
2位
休みが増え、自分の時間ができたから
10人
の目が気になることが多い」は約7割と全体より約 11ポイント低
ゆとり教育を悪いものだと思っていないから
3位
9人
かった(図表 62)。このことからこの層は、他人の目は気にせずに
※上位3項目までをピックアップ
自分の考えに基づき、わが道を進んでいることから、ゆとりと言わ
れても気にしないタイプのようだ。
図表61 「ゆとり」指摘経験の有無
言われたことがある
0%
全体
<n=800>
自覚なし
×
抵抗なし
<n=91>
図表62 あてはまる価値観
言われたことがない
50%
100%
48.1
16.5
51.9
83.5
<自覚なし×抵抗なし:n=91>
100%
<全体:n=800>
72.0
67.8
70.8
67.0
77.1
64.0
62.6
60.9
36.4
50%
48.8
48.5
48.6
32.1
29.7
特に変化を求めない
現状に満足しており、
33.0
自分で決めるものだ
自分の評価は
45.1
期待をしていない
世の中に対して
46.2
比較で決めるものだ
自分の評価は他人との
47.3
手を出さない
結果のわかっていることには
48.4
自分に自信があるほうだ
54.9
出していないと思う
自分はまだ本気を
57.1
意識高いと言ってしまう
先取りしている人に
65.9
自分にプライドがあるほうだ
65.9
気になることが多い
他人からの目が
73.6
過程よりも結果を重視する
73.6
チャレンジしたい
出来るだけ人とは違うことに
74.7
得意なほうだ
自分で考えて行動することが
78.0
気持ちが強い
人より秀でたい(
ひいでたい)
0%
26.1
20
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
図表63 大学生活全般満足度
非常に満足
0%
あまり満足していない
全く満足していない
100%
50%
21.1
自覚なし
×
抵抗なし
<n=91>
61.8
24.2
45.1
13.1 4.0
82.9
>
満足
満足
している(計) していない(計)
全体
<n=800>
これは、彼らの性格にも現れている。自分に当てはまるものとして、
「自分に甘い」が約6割だが全体に比べ約7ポイント低く、「失敗
を恐れる」が約4割、「ハングリー精神がない」が約3割、「打た
れ弱い」が約2割と、それぞれ全体より約 24ポイント、約19ポイン
ト、約19ポイントと低かった。このことからこの層は比較的タフで
あり、チャレンジ精神の強い性格であることがわかる。(図表 65)
やや満足
>
では、現在の大学生活はどうなのか。今の大学生活に対しては「満
足している(計)」と回答した人が約7割で、全体より約 14ポイン
ト低かった(図表63)。具体的には、「友人」、「サークル /部
活」が高い一方で、「大学の授業」と回答した人は約3割で、全体
より18ポイント低いという結果になった(図表 64)。ただし、「ゼ
ミ/研究室」、「大学の授業以外の勉強」では全体と同様あるいは
全体よりも高い傾向となっており、この層は、大学の授業に満足し
きれていない分をゼミや研究室などの活動で補っているようだ。
9.9
69.2
30.8
20.9
17.1
図表64 大学生活の各項目における満足度
<自覚なし×抵抗なし:n=91>
非常に満足している
やや満足している
あまり満足していない
満足していない
全体
56.0
4.9%
6.6
91.2%
7.7%
73.5%
13.9%
71.4%
15.4%
69.4%
20.8%
65.9%
25.3%
51.1%
16.1%
52.7%
19.8%
7.4
51.0%
48.8%
14.3 1.1
33.0%
65.9%
37.9%
28.6%
44.0%
29.7%
35.2
1.1
全体
33.1
40.4
<サークル/部活>
自覚なし
×
抵抗なし
9.9 4.0 12.6
24.2
47.3
全体
25.0
44.4
自覚なし
×
抵抗なし
24.2
41.8
全体
20.6
30.5
18.7
7.7 7.7
7.7 8.8
17.6
32.8
13.2 6.6
34.1
13.2
16.5 4.3 9.9
11.4 4.8
<ゼミ/研究室>
自覚なし
×
抵抗なし
4.1 0.6 94.5%
0.8
32.4
62.1
自覚なし
×
抵抗なし
<アルバイト>
満足
満足
している していない
(計)
(計)
100%
50%
0%
<友人>
経験していない
27.5
0.3
全体 5.0
46.0
41.4
<大学の授業>
自覚なし
4.4
×
抵抗なし
全体
28.6
21.9
51.6
16.0
16.3
12.4
33.5
<恋人>
図表65
自覚なし
×
抵抗なし
自分自身の性格について
全体 8.6
100%
66.5
<自覚なし×抵抗なし:n=91>
61.5
<全体:n=800>
44.4
50%
35.9 32.8
41.8
28.3
31.6
32.1
29.8 28.5
19.0
15.6
12.1
4.4
7.7
KY
ない
あてはまるものは
13.2
社会的常識がない
18.7
努力を嫌う
18.7
やらない
言われたことしか
19.8
競争心がない
23.1
苦労を知らない
23.1
打たれ弱い
25.3
ハングリー精神がない
26.4
物事を深く考えない
30.8
一般教養がない
36.3
現実的で夢を見ない
37.4
失敗を恐れる
21
自分に甘い
0%
59.3
<大学の授業
以外の勉強>
自覚なし
×
抵抗なし 7.7
29.7
14.3
25.4
30.8
17.6
38.6
33.0
12.1
26.4
11.8
15.6
34.0%
50.4%
13.2
15.4
38.5%
46.2%
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
このように、この層は勉強以外の習い事など個性を伸ばす経験をで
きたゆとり教育を高く評価している。そして、カリキュラムの目的
のひとつである自主性を伸ばすことができた。その結果、他人の目
を気にせず、人とは違うことに積極的にチャレンジしたいという価
値観が備わった。現在はまだ暗中模索の状態で、将来に向けての明
確な行動はできていないものの、将来への希望や、自信は持ててお
り、従来の「ゆとり」のイメージとは大きく異なる特徴を持ってい
る。また、この層は、ゆとり教育が目指す自主性以外にも、持ち前
の自信と積極性で自分の興味があることに取り組み、他人を気にせ
ず突き進んでいく「つっぱしり」層であるといえる。
図表66 将来への希望の有無
とても希望
どちらかといえば希望
全体
11.0
<n=800>
自覚なし
×
抵抗なし
<n=91>
どちらかといえば不安
50%
27.5
16.5
とても不安
100%
45.5
30.8
36.3
希望(計)
不安(計)
16.0
38.5
61.5
>
0%
>
では、そんな彼らはこれから将来に対してどう考えているのだろう
か。将来に対して、「希望がある(計)」と回答した人は約5割で
全体より約9ポイント高かった(図表 66)。次に将来実現したい夢
や目標があるか聞いたところ、「夢や目標がある(計)」と回答し
た人は約7割で全体との差はみられなかったが(図表 67)、その夢
や目標に向けて行動しているか聞いたところ「行動している」と回
答した人は約6割で、全体より約6ポイント低かった(図表 68)。
一方で、卒業後社会に通用する自信があるか聞いたところ、「自信
がある(計)」と回答した人は約6割で全体より約 16ポイント高
かった。(図表 69)。このことから、この層は自分の夢に向かって
現在から行動している人が全体と比べて少ない割には、将来に対し
自信を持つ人が多いことがわかる。つまり、現在の話でも将来の話
でも全体と比べて根拠のない自信を持ちやすく、その自信が前向き
で明るい将来を目指すもととなっているのであろう。
16.5
47.3
52.7
図表67 将来実現したい夢や目標
明確にある
漠然とある
見つけたいが見つかっていない
0%
全体
<n=800>
50%
特にない
100%
夢や目標 見つかって
ある計
ない/ない計
20.4
自覚なし
×
抵抗なし
<n=91>
46.5
24.2
21.5
42.9
16.5
11.6
16.5
66.9
33.1
67.0
33.0
図表68 夢や目標に向けた行動の有無
<夢や目標あり/模索中ベース:n=707>
行動している
0%
全体
<n=707>
自覚なし
×
抵抗なし
<n=76>
行動していない
50%
63.9
57.9
100%
36.1
42.1
図表69 卒業後、社会に通用する自信
非常に自信あり
やや自信あり
0%
あまり自信がない
50%
全く自信がない
100%
あり(計)
全体
<n=800>
9.1
自覚なし
×
抵抗なし
<n=91>
18.7
32.4
46.1
38.5
12.4
38.5
4.4
なし(計)
41.5
58.5
57.1
42.9
22
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
【レポートトピックス⑦】
ゆとりもイロイロ、未来もイロイロ
~タイプで異なるゆとり世代の将来像~
図表70 卒業後の「勤め人」意向
ここまで、現在の大学生を4つのタイプに分けて、その属性を見て
きたが、それぞれのタイプで、将来の就職観に違いはあるのだろう
か。本章では4つの層を比較しながら、その特性を見ていく。
全体:<n=800>
なりたいと思う
将来勤め人に「なりたいと思う」と回答した人はすべての層で約8
割以上となった。その中で、将来への不安を感じている「あせり
層」は「なりたいと思う」と回答した人が約9割と全体より約4ポ
イント高く、将来に自信のある「つっぱしり層」は「なりたくない
と思う」が約2割と全体より約7ポイント高かった(図表 70)。こ
れらのことから、いずれの層も基本的には将来勤め人になりたいと
感じていながらも将来に不安があり、自信ももてなくなってしまっ
た「あせり層」は勤め人になり安定を、将来に希望があり、自信も
ある「つっぱしり層」は勤め人以外の道を模索しようとしている傾
向がみられた。
さらに、勤め人になりたい理由を聞いてみると、全体と比較して
「きっちり層」は「入りたい組織・やりたい仕事があるから」が約
4割と全体より約12ポイント高く、「真性ゆとり層」は「安定した
生活が送れるから」が約7割で、全体より約6ポイント高かった。
また「つっぱしり層」は「お金を稼ぎたいから」が約6割、「組織
の中で実力をつけたい・試したいから」が約4割、「社会的信頼が
得られるから」が約3割と、全体よりそれぞれ約8ポイント、約8
ポイント、約6ポイント高かった。「あせり層」に関しては、全体
と比較して特に高い項目はみられなかったが、最も高い項目は「安
定した生活を送れるから」で約7割だった。将来の目標があり、既
に活動をはじめている「きっちり層」は、具体的にやりたいことが
できる仕事をするため。将来への不安はあるが、特に行動はしてい
ない「真性ゆとり層」は安定のため。将来に自信がある「つっぱし
り層」はお金や社会的信頼と、組織の中で様々な経験をするため。
将来に不安があり、自信もない「あせり層」は明確な就職理由を持
てないでいる等、4層で働くモチベーションに違いがあることが分
かる(図表71)。
なりたくないと思う
0%
50%
全体
<n=800>
84.5
自覚あり×抵抗あり
(あせり層)
<n=266>
15.5
88.0
自覚あり×抵抗なし
(真性ゆとり層)
<n=285>
84.2
自覚なし×抵抗なし
(つっぱしり層)
<n=91>
22.0
82.9
17.1
図表71 「勤め人」意向理由
<「勤め人」意向ありベース:n=676>
全体
自覚あり×抵抗あり
(あせり層)
n=234
自覚あり×抵抗なし
(真性ゆとり層)
n=240
自覚なし×抵抗なし
(つっぱしり層)
n=71
自覚なし×抵抗あり
(きっちり層)
n=131
100%
63.5
52.5
50%
29.6
27.5
23.5
15.4
その他
周囲がみんな「
勤め人」
になるから
組織に入るのが当たり前
社会に出たら企業等の
社会的信頼が得られるから
つけたい・
試したいから
組織の中で実力を
やりたい仕事があるから
入りたい組織・
お金を稼ぎたいから
23
11.5
3.4
3.8
65.4 69.2 47.9 58.0 53.4 48.3 60.6 54.2 29.9 22.1 31.0 42.0 31.2 19.2 35.2 32.1 27.4 15.8 29.6 27.5 13.7 16.7 8.5 19.8 8.5 14.6 9.9 12.2 3.4 2.1 7.0
安定した生活が送れるから
0%
12.0
15.8
78.0
自覚なし×抵抗あり
(きっちり層)
<n=158>
100%
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
図表72 就職したい企業のタイプ
では、各層ごとに、将来どのような働き方をしたいかということに
違いはあるのだろうか。就職したい企業のタイプを二者択一で聞い
全体 <n=800>
たところ、「きっちり層」は「転勤等が多くいろいろな仕事を経験
自覚あり×抵抗あり(あせり層) <n=266>
自覚あり×抵抗なし(真性ゆとり層) <n=285>
できる会社」が約4割。「残業が多いが仕事は面白い会社」が約5
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層) <n=91>
割。「休みは少ないが、給料は多い会社」は約7割と、それぞれ全
自覚なし×抵抗あり(きっちり層) <n=158>
体より約6ポイント、約9ポイント、約6ポイント高い結果となっ
た。「真性ゆとり層」は「性年代に応じた責任を伴う仕事を任され
転勤等が少なくひとつの
る会社」が約4割で、全体より約5ポイント高かった。「つっぱし
仕事に取り組める会社
り層」は、「誰でも知っている大企業」が約7割、「自分の能力次
第でポストや給料が決まる会社」が約6割。「残業が多いが、仕事
全体
70.8%
は面白い会社」が約5割。「性年代に関係なく責任ある仕事を任さ
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
71.1%
れる会社」が約7割。「世界を飛び回って仕事をする会社」が約5
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
74.7%
割。「休みは少ないが、給料は多い会社」が約8割と、それぞれ全
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
68.1%
体より約8ポイント、約8ポイント、約8ポイント、約 12ポイント、
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
64.6%
約7ポイント、約9ポイント高い結果となった。「あせり層」は、
回答が非常に平均的で、全体と比べて顕著に特徴が現れる項目は見
られなかったものの、過半数を超えている項目として「転勤等が少
性年代に関係なく責任ある
なくひとつの仕事に取り組める会社」が約7割、「社内での使用言
仕事を任される会社
語が日本語である日系の会社」が約7割、「仕事は普通だが、自分
全体
62.9%
の時間を取りやすい会社」が約6割、「性年代に関係なく責任ある
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
62.8%
仕事を任される会社」が約6割という結果になった(図表 72)。こ
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
57.5%
のように、各層の働き方も、それぞれが勤め人になりたい理由と密
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
74.7%
接に関係していることが分かる。
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
このように、4層を見てみるといずれも就職観について異なる意識
65.8%
を持っていることが分かる。「きっちり層」は将来好きな仕事をバ
リバリしながら稼ぎたいという“ストイックスタイル”。
「真性ゆとり層」は、安定を求め、若いうちは責任を負わずに仕事
誰でも知っている
をしたいという、やや“消極的スタイル”。「つっぱしり層」は、
大企業
ストイックに働きながら、性年代関係なく、世界を飛び回る等、新
全体
59.4%
しいことを経験したいという“チャレンジスタイル”。「あせり
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
57.5%
層」はチャレンジ精神をちらつかせながらも、自分への自信のなさ
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
57.5%
ゆえに、確実かつ低リスクを一番に望む“安全第一スタイル”であ
67.0%
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
るといえる。
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
年齢に応じてポストなどが
自分の能力次第で
⇔ ポストや給料が決まる会社
保障されている会社
52.3%
⇔
47.6%
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
全体
53.4%
⇔
46.2%
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
54.4%
⇔
45.6%
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
44.0%
⇔
56.0%
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
51.3%
⇔
48.7%
世界を飛び回って
仕事をする会社
⇔
日本国内のみで
仕事をする会社
全体
全体
⇔
転勤等が多くいろいろな
仕事を経験できる会社
⇔
29.3%
⇔
28.9%
⇔
25.3%
⇔
31.9%
⇔
35.4%
⇔
性年代に応じた責任を伴う
仕事を任される会社
⇔
37.1%
⇔
37.2%
⇔
42.5%
⇔
25.3%
⇔
34.2%
⇔
今後知名度が上がりそうな
小さな会社
⇔
40.6%
⇔
42.5%
⇔
42.5%
⇔
33.0%
61.4%
⇔
38.6%
残業が多いが
仕事は面白い会社
⇔
仕事は普通だが、自分の
時間を取りやすい会社
41.1%
⇔
58.9%
36.8%
⇔
63.2%
37.5%
⇔
62.5%
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
49.5%
⇔
50.5%
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
50.0%
⇔
50.0%
休みは多いが、
給料は少ない会社
⇔
休みは少ないが、
給料は多い会社
40.5%
⇔
59.5%
32.9%
⇔
67.1%
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
41.0%
⇔
59.0%
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
35.3%
⇔
64.7%
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
36.1%
⇔
63.9%
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
36.5%
⇔
63.5%
47.3%
⇔
52.7%
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
24.2%
⇔
43.7%
⇔
56.3%
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
27.2%
⇔
75.8%
72.8%
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
社内での使用言語が
英語である外資系の会社 ⇔
全体
全体
社内での使用言語が
日本語である日系の会社
31.3%
⇔
68.8%
自覚あり×抵抗あり(あせり層)
31.6%
⇔
68.4%
自覚あり×抵抗なし(真ゆとり層)
28.8%
⇔
71.2%
自覚なし×抵抗なし(つっぱしり層)
33.0%
⇔
67.0%
自覚なし×抵抗あり(きっちり層)
34.2%
⇔
65.8%
24
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
ゆとり自覚あり
<真性ゆとり層> 36%
・男女半々、1~2年生に多い
<あせり層> 33%
・女性約6割、3年生に多い
ゆとり教育の余韻に浸り、
今を楽しむ俗にいう「ゆとり」
イメージど真ん中の層
【対ゆとり教育】
・ゆとり教育を「休みが増えたから」と肯定
ゆとり抵抗感がない「ゆとり受容型」
きょk
「ゆとり」と呼ばれるコンプレックスを
ばねに努力するが、自分を過小評価
しがちであせりやすい心配性
【対ゆとり教育】
・ゆとり教育を「学力が低下するから」
「バカにされるから」と、ゆとり教育を
評価しない「ゆとり反抗型」
【性格/価値観】
・負けず嫌いだが、弱気な性格
・「ゆとり」とひとくくりにされることに
嫌悪感、コンプレックスを抱く
【大学生活】
・授業ほか学びにたいして消極的な姿勢
【大学生活】
・授業ほか学びにたいして積極的な姿勢
【将来】
・安定志向、責任を負わないことを求む
【将来】
・夢や目標に行動をするものの、
自分への自信のなさから将来不安あり
<つっぱしり層> 11%
・男性約7割、4年生に多い
<きっちり層> 20%
ゆとり抵抗あり
ゆとり抵抗なし
【性格/価値観】
・現状に満足しがち
・人との競り合いを求めない
・自分に甘く、無気力
⇒いわゆる世間の「ゆとり」イメージそのもの
・男女半々、3~4年生に多い
「ゆとり」なんてなんのその、
持ち前の自信で他人を気にせずつき
すすむ、「ゆとり教育が目指した存在」
【対ゆとり教育】
・ゆとり教育を「多様な経験ができた」と評価、
自覚や抵抗感がない「ゆとり無関心型」
【性格/価値観】
・タフでチャレンジ精神が強い
・人の目を気にせず、わが道を進む
・努力を伴わない自信がある
ストイックな努力に基づく
プライドと自信を持っており、
「ゆとり」という自覚がない
【対ゆとり教育】
・ゆとり教育に賛否両論、
元から努力をしているので
ゆとりとひとくくりにされることに抵抗感
「ゆとり否定型」
【性格/価値観】
・自分に厳しく、目標に向けてコツコツ努力
・「ゆとり」の特徴とはかけ離れている
【大学生活】
・授業への不満を他で補う
【将来】
・自分への自信から将来への希望を感じる
・安定を求めず、新しいことを求める
【大学生活】
・授業ほか学びに対して積極的な姿勢
【将来】
・将来に対して前向き
・夢や目標にむかって計画的に行動
ゆとり自覚なし
25
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
NEWS RELEASE
【定点観測結果】
~大学生の好きな広告・今年の日本の顔~
サントリーの「GREEN DA・KA・RA」が好感度ナンバーワンに!
大学生の好きな広告は、「サントリー /GREEN DA・KA・RA グリーンダカラちゃん」がナンバーワンだった。 08年度より5年連続1位を獲
得していた「ソフトバンクモバイル /白戸家シリーズ」は今年は2位となった。去年ランク外だった「日清 /カップヌードル/SURVIVE!シ
リーズ」、「カルピス /カルピスウォーター」が同率3位という結果になった。
(全体:n=800)
1位: サントリー/GREEN DA・KA・RA グリーンダカラちゃん
27人 ( 男性
9人 : 女性
18人 )
2位: ソフトバンクモバイル/白戸家シリーズ
23人 ( 男性
4人 : 女性
19人 )
3位: 日清/カップヌードル/SURVIVE!シリーズ
12人 ( 男性
12人 : 女性
0人 )
3位: カルピス/カルピスウォーター/能年玲奈
12人 ( 男性
6人 : 女性
6人 )
5位: JR東日本/JR SKISKI/GARA篇
10人 ( 男性
1人 : 女性
9人 )
5位: KDDI/au/Real篇
10人 ( 男性
0人 : 女性
10人 )
5位: ルミネ/橋本愛
10人 ( 男性
5人 : 女性
5人 )
8位: コーセー/雪肌精/新垣結衣
6人 ( 男性
4人 : 女性
2人 )
9位: Apple/iPhone/Photos Every Day篇
5人 ( 男性
1人 : 女性
4人 )
9位: トヨタ/「Re BORN」シリーズ
5人 ( 男性
2人 : 女性
3人 )
9位: 大塚製薬/カロリーメイト/浪漫飛行篇
5人 ( 男性
4人 : 女性
1人 )
9位: 大和ハウス/ベトナムにも篇
5人 ( 男性
0人 : 女性
5人 )
▼参考:’12年度結果 (全 体:n=800)
1 ソフトバンクモバイル/白戸家シリーズ
サントリー/GREEN DA・KA・RA
2 グリーンダカラちゃん
2 トヨタ自動車/ドラえもんシリーズ
4 アップル/iPhone・iPad
ソフトバンクモバイル/SMAPシリーズ
▼参考:’10年度結果 (全 体:n=816)
▼参考:’11年度結果 (全 体:n=800)
36人
1 ソフトバンクモバイル/白戸家シリーズ
45人
1 ソフトバンクモバイル/白戸家シリーズ
59人
20人
2 ACジャパン/あいさつの魔法編
24人
2 ロッテ/Fit's/佐藤健・佐々木希
16人
20人
3 エステー/消臭力
20人
2 日産/NOTE/低燃費少女ハイジ
16人
4 東京メトロ/新垣結衣・宮崎あおい
12人
8人
4
日本コカ・コーラ/コカコーラ
NTTドコモ/スマートフォン
12人
16人
5 NTTドコモ/木村カエラ・渡辺謙
9人
5 西友
9人
5 earth music&ecology/宮崎あおい
9人
8 アップル/ipod・iphone・ipad
8人
7人
5
6 ルミネ
6人
6 日本コカ・コーラ/ジョージア
9人
7 ホンダ/負けるもんか篇
5人
7 日本コカ・コーラ/AQUARIUS
7人
7 スズキ/ラパン海へ篇
5人
7 サントリー/上を向いて歩こう編
7人
8 ニチレイ/アセロラ/アセロラ体操/仲里依紗
8人
5人
9 グリコ/アイスの実
6人
10 KDDI/au/嵐
7人
4人
9 ソフトバンクモバイル/SMAP
6人
10 カゴメ/野菜生活/AKB48
7人
5
東京ディズニーリゾート/夢がかなう場所 /
7 Where Dreams Come True
10 JR東海/そうだ、京都行こう
最近1年間の日本の顔は、安倍晋三首相に
今年の「日本の顔」は「安倍晋三」首相が 305票を獲得し初の1位に。次いで、男子サッカーの「本田圭佑」が 65票を獲得し2位、「香川
真司」が 55票を獲得し3位にランクイン。その他には「林修」、「剛力彩芽」、「きゃりーぱみゅぱみゅ」がランクインを果たした。
▼参考:2012年の今年の顔
<全 体:n=800>
(全体:n=800)
1位:
安倍晋三
2位:
本田圭佑
305人 ( 男性 142人 : 女性 163人
65人 ( 男性
31人 : 女性
34人
)
1位:澤穂希
147人
)
2位:香川真司
125人
96人
3位:
香川真司
55人 ( 男性
42人 : 女性
13人
)
3位:野田佳彦
4位:
林修
28人 ( 男性
13人 : 女性
15人
)
4位:スギちゃん
51人
5位:
剛力彩芽
25人 ( 男性
10人 : 女性 15人
)
5位:橋下徹
26人
6位:前田敦子
25人
7位:ダルビッシュ有
20人
8位:本田圭佑
17人
8位:小沢一郎
17人
10位:芦田愛菜
16人
6位:
きゃりーぱみゅぱみゅ
21人 ( 男性
7人 : 女性
7位:
山中伸弥
13人 ( 男性
7人 : 女性
8位:
橋下徹
12人 ( 男性
5人 : 女性
9位:
キンタロー。
11人 ( 男性
1人 : 女性
14人
)
6人 )
7人)
10人
)
10位:
イチロー
9人 ( 男性
7人 : 女性
2人
)
10位:
松井秀喜
9人 ( 男性
5人 : 女性
4人
)
26
大学生意識調査プロジェクト FUTURE2013
目 次
大学生の「ゆとり教育」に関する意識調査
Ⅰ 大学生活全般 について
大学生活全般 満足度
大学生活 各要素満足度
授業を受ける態度
将来に向けての勉強(自分の大学の授業以外)
具体的な勉強方法
Ⅱ 自分自身の将来像 について
「自分の将来」への希望/不安度
景気回復実感度
将来実現したい夢や目標の有無
夢や目標に向けての行動有無/具体的な行動
大学(院)卒業後の「勤め人」意向/「勤め人」になりたい理由
就職したい企業のタイプ
大学(院)卒業後の社会に通用する自信
現状において高い地位と収入を得ている人
将来、高い地位と収入を得るべき人
Ⅲ 自分自身と同世代の意識 について
パーソナリティー①(自分自身/同世代の人たち)
パーソナリティー②(自分自身/同世代の人たち)
Ⅳ ゆとり教育とそれに関する意識 について
「ゆとり世代」認知度
「ゆとり教育」実感度
「ゆとり教育」評価
「ゆとり教育」を実子に受けさせたいか
「ゆとり」指摘経験
自分自身「ゆとり」実感度
自分以外の同世代「ゆとり」実感度
「ゆとり」抵抗感
行動意識
ゆとり世代と言われてきたことによる影響が大きいと感じるもの
Ⅴ さとり世代に関するイメージや意識 について
「さとり世代」認知度
「さとり」指摘経験
自分自身「さとり」実感度
自分以外の同世代「さとり」実感度
「さとり」抵抗感
「ゆとり」vs「さとり」
自分は“○○”世代
Ⅵ 定点観測
広告関心度
広告関心度(時系列比較~過去10回調査での動き)
広告に対する意見
広告に対する意見(時系列比較~過去10回調査での動き)
大学生が選ぶ最近1年間の日本の顔
好きな広告
NEWS RELEASE
29
30
31
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
62
63
64
65
66
67
68
69
70
71
72
73
74
75
76
77
27
Fly UP