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第11回日本医学シミュレーション学会学術集会 抄録集
日本医学シミュレーション学会活動報告 第11報
The 11th Annual Meeting of The Japanese Association for Medical Simulation
2016
2016年1月30日
(土)― 31日
(日)
於:
(株)内田洋行 ユビキタス協創広場 CANVAS
Tokyo, Japan
January 30-31, 2016
目 次
会長メッセージ
3
ごあいさつ 4
第 11 回日本医学シミュレーション学会総会 抄録集
5
日本医学シミュレーション学会活動報告書 第 11 報
50
第 11 回日本医学シミュレーション学会学術集会 抄録集
日本医学シミュレーション学会について
日本医学シミュレーション学会(Japanese Association for Medical Simulation)は、
医学シミュ
レーションを通して、医学教育、臨床医学、医学研究、医療の安全管理に貢献することを目
的とする組織です。
当 初、DAM(Difficult Airway Management) 世 話 人 会 と HPS(Human Patient Simulator)
世話人会を中心に活動を開始しましたが、CVC(Central Venous Catheterization)世話人会、
MET(Medical Emergency Team)世話人会、鎮静(SED : Sedation)世話人会が設立され、
これらの世話人会が協力して「初期研修医セミナー」を企画運営してきました。2012 年 11
月 7 日に特定非営利活動法人として認証を受けました。
2015 年 12 月現在の会員数は 414 名です。
会長メッセージ
平成 28 年 1 月 30 日(土)
、31日(日)の 2 日間、第 11 回日本医学シミュレーション学会学術集会を東京で開催
させていただくことになりました。
私は、2002 年にピッツバーグ大学の Wiser シミュレーションセンターに赴き、気道確保のハンズオンシミュレーション
をどのように教えているのかを講習して参りました。帰国後、日本で困難気道確保のハンズオントレーニング(DAM セミ
ナー)
を開始して、そろそろ 15 年目を迎えます。DAM 研究会から発足して日本医学シミュレーション学会となった後も、種々
のシミュレーション教育の場を医療従事者に提供しながら、安全な医療に貢献してこれたのではないかと信じております。
今回、私が務めさせていただく学術集会は、そのテーマを「伝える力を磨く」といたしました。これまで、DAM、HPS、
CVC、SED のセミナーなど、いろいろな種類のシミュレーション教育を無我夢中で開催して参りましたが、教育する機会
が増えれば増えるほど、Non-Technical Skill の教育の問題が残って参ります。これは、教える側にとっても大きな課題で
あります。どのような教育が受講者に効果的に伝わるのか? いつも自問自答しながらシミュレーションを行うインストラク
ターも多いと考えます。そこで、今回の二つの教育講演では、エグゼクティブコーチとして多くの医師にコーチングを教育
されている小林火奈子先生に「コーチング技術」を中心に、また、会社等の初期研修に携わっておられる人材育成コン
サルタントの野々山美紀先生には「インタラクティブティーチング」についてお話ししていただくことになっております。さ
らに特別講演では、JAMS 設立の基石となったピッツバーク大学 Wiser シミュレーションセンターで DAM を教育されてい
た Prof. Schaefer、湘南鎌倉総合病院で研修医に Physical Assessment を教育されている Branch 先生に、母国イギリス
との教育の違いなどを含めてお話ししていただけることになりました。
今回の学術集会は東京駅近くの「内田洋行ユビキタス協創広場 CANVAS」で開催いたします。英語名の「Canvas
Future Class Room」から想像していただければ幸いですが、種々の工夫を活かしたプレゼンテーションが可能な場所で
ございます。特別企画としての「未来の授業:理科」、また、シンポジウムでは「伝わるプレゼンテーションのあり方」を
テーマとして、現在、麻酔科領域で多くの講演をされ、ご活躍されている5人の著名な先生――森本康裕先生、讃岐美
智義先生、鈴木昭広先生、上嶋浩順先生、佐藤敬太先生にご登壇いただき、プレゼンテーションの組み立て方などにつ
いてお話ししていただきます。
ハンズオンワークショップでは、従来どおり、JAMS 主催の DAM 実践セミナー、CVC セミナー、鎮静(SED)セミナー、
患者危機管理(HPS)セミナーに加えて、今まで私が関与して参りました「超音波ガイド下末梢神経ブロックセミナー」を
佐倉伸一先生と武田吉正先生が、「肺エコー+気道エコーセミナー」を鈴木昭広先生が中心になって行っていただく予定
です。
1月下旬の東京駅付近では、まだ丸の内イルミネーションをご覧いただくことができます。新しく生まれ変わった東京駅
と多くの電飾の並木道を散策されながら、本学術集会を実り多い有意義な意見交換の場としていただければ幸いです。多
くの演題のご応募と学術集会へのご参加を心よりお待ち申し上げます。
2016 年 1 月吉日
第 11 回日本医学シミュレーション学会学術集会 会長 野村岳志
(横浜市立大学大学院医学研究科 麻酔科学)
3
ごあいさつ
社会の構造変化にいかに対応するか――。わが国では未曾有の人口減という社会構造変化を迎えています。加えて、
社会に大きな影響を与えているのが、ICT の急速な進化です。その ICT 基盤整備は全世界でも拡大しており、スマートフォ
ンやウェアラブル端末などに代表される新たなデバイスが登場し、クラウドサービス、ビッグデータなどネットワークを活用
した新ビジネスが次々に誕生しています。そして世界規模で ICT 活用による第4次産業革命も動き始めました。
もはや全世界の仕事や生活がつながるユビキタスネット社会が本格的に到来しており、
それらを活用した「働き方」や「学
び方」によって、社会構造変化に対応していくことが求められています。特に、小中高大を問わず教育においては、“ 知
的好奇心を刺激し、他者と協働し、自ら考える ”、アクティブ・ラーニングへの期待が高まっています。
こうした変化を背景として、内田洋行では、独自のノウハウで自在に ICT を活用できる場として「ユビキタス協創広場
CANVAS」(2007 年)を生み出し、さらにその中に、産官学協同研究をもとにアクティブ・ラーニングを実践する「フュー
チャークラスルーム」(2010 年)を設置。ICT を活用した「働く場」「学ぶ場」を提唱しています。
当演目では、この「ユビキタス協創広場 CANVAS」や「フューチャークラスルーム」のご案内とともに、内田洋行の
ICT を活用した「働く場」「学ぶ場」の最前線などについてご紹介をさせていただきます。
最後に、医療や教育の ICT 化が問われる中、「第 11 回日本医学シミュレーション学会学術集会」が「ユビキタス協創
広場 CANVAS」で開催されますことによって、“ これからの医療 ”“ これからの教育 ” を考える一助となりましたら幸いです。
2016 年 1 月吉日
株式会社内田洋行 代表取締役社長 大久保 昇
■内田洋行について
内田洋行は、1910 年(明治 43 年)、中国・大連で創業、2010 年に 100 周年を迎えた。社名の「内田」は宗主・内
田小太郎より、「洋行」は中国語で外国人の店の意味であり、貿易商社を表すとともにパイオニア精神を意味した。
創業時の事業は、南満州鉄道の御用達専業として測量機械、製図用品、事務用品などを販売したのが始まり。大正時
代に、技術者必携の計算道具であった「ヘンミ式計算尺」の国内販売を一手に行うなど当時の先端技術の分野に事業
領域を拡げ、戦後の昭和 23 年、科学教材など教材教具販売で学校教育事業を開始。更にコンピューター黎明期の昭
和 38 年、国産初のオフィスコンピューターとなったオリジナルブランド「USAC」を開発・販売していち早く情報
産業にも進出した。
こうした歴史から、「公共(教育)」「オフィス」
「情報」の特色ある3つの事業分野を柱とする。特に公共関連事業
分野では、小中高大の教育機関を中心に教育機器からデジタルコンテンツの配信、ICT システム構築、サービス&サ
ポートなど幅広いソリューションを手がけ、学校教育分野ではトップブランドとして知名度を得ている。
資本金 50 億円、年商 1,399 億円、社員数約 3064 名、東証第一部上場。
4
開催概要
<会 期>
2016年1月30日(土)〜31日(日)
<会 場>
株式会社内田洋行 ユビキタス協創広場 CANVAS
(東京都中央区新川 2-4-7)
<会 長>
野村岳志(横浜市立大学大学院医学研究科 麻酔科学)
<テーマ>
伝える力をみがく
<参加資格・総会参加料>
【当日参加の場合】
日本医学シミュレーション学会(JAMS)会員:6,000 円
日本医学シミュレーション学会(JAMS)非会員:10,000 円
コメディカル・賛助会員:3,000 円
初期研修医・学生:無料
5
Access Map
至 日本橋
至 人形町
至 門前仲町
茅場町
東西線
東京メトロ
ローソン
永代通り
ベローチェ
1番出口
内田洋行
ユビキタス協創広場
CANVAS
トモズ
霊岸島
東京メトロ
日比谷線
ファミリー
マート
ジョナサン
ホテルサード
ニクス東京
新大橋通り
至 JR 東京駅
まい
ばすけっと
八丁堀
亀島橋
ローソン
デニーズ
至 東京
島 川
B2 出口
鍛冶橋通り
八丁堀
JR 京葉線
ローソン
至 築地
6
至 新木場
八丁堀
ホテル法華
イン八丁堀
亀 A4 出口
会場案内
第1会場:2F
第1会場
第2会場:3F
控室1
第2会場
運営
本部
第3会場:6F
第3会場
7
会場案内
第4会場:7F
第4会場
資材
置場
控室2
第5会場:B1F
展示・歓談コーナー
懇親会会場
受付、
クローク:1F
クローク
受付
8
Time Table (Day 1)
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Time Table (Day 2)
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発表要項
教育講演、シンポジウム、ランチョンの講演をいただく先生方へ
=発表に際してのお願い=
当日の発表は、スライドでの発表をお願いします。プロジェクターは、準備しますので各自
でパソコンをお持ちください。事務局では、Mini D-sub15pin のケーブルを準備します。一
部のノートパソコンでは、本体附属のコネクターが必要になることがありますので、必ずご
持参ください。
また、音声出力をする予定の先生は、パソコン本体にスピーカーがない場合、必要物品の連
絡をお願いします。
=投稿原稿作成のお願い=
日本医学シミュレーション学会では、総会での教育講演、シンポジウム、ランチョンの講演
内容をまとめて、翌年の第1号の日本臨床麻酔雑誌に特集記事として掲載していただく予定
にしております。ご発表内容の投稿をお願いします。
文字数:概ね 5,000 文字くらい(図表は、1つにつき 400 字と計算してください)
文書形態、引用文献書式等は、日本臨床麻酔学会誌投稿規定に準じて作成願います。
原稿締切は平成 28 年 4 月末日です。
原稿送付先は、
第 11 回 JAMS 総会専用アドレス「[email protected]」及び医学シミュレーショ
ン学会事務局「[email protected]」の両方に送付ください。こちらで取りまとめ臨床麻酔学会
誌編集部に送付いたします。
一般演題を登録いただいた先生方へ
=発表に際してのお願い=
発表は、口演発表をお願いします。
口演発表は、発表 7 分、質問 3 分でお願いします。
当日の発表は、スライドでの発表をお願いします。プロジェクターは、準備しますので各自
でパソコンをお持ちください。事務局では、Mini D-sub15pin のケーブルを準備します。一
部のノートパソコンでは、本体附属のコネクターが必要になることがありますので、必ずご
持参ください。
また、音声出力をする予定の先生は、パソコン本体にスピーカーがない場合、必要物品の連
絡をお願いします。
<利益相反に関するスライドのお願い>
最初のスライドに、利益相反に関するスライドを入れ、その有無を開示してください。下記
のスライドをご参照ください。
11
セミナー概要
第 82 回 CVC 指導者養成コース(午後の実践セミナーでの指導が必須です)
開催日時:1 月 30 日(土)9:30 〜 12:00 と 14:30 〜 17:00
会場:第 2 会場(3F)
受講条件:JAMS 会員、後期研修医以降の医師
受講料:20,000 円
定員:4 名
内容:
盲目的な手技を、超音波をガイドに行うというパラダイムシフトは、中心静脈穿刺に限った
変化ではない。外科手技における臓器の穿刺、神経ブロックなど、侵襲的手技への超音波の
利用は普遍的な方向と言える。一方で、高度に進んだ医学と医療の安全確保のために医学教
育も変革の時にきた。手技の標準化やシミュレーションによる教育がそれである。そのよう
な中で、現場の医療に従事しながら指導者としての役割も担う臨床研修病院の中堅医師は、
自らが経験したことのない新たな医学教育を実践しなければならない状況におかれている。
今回、超音波ガイド下中心静脈穿刺法の教育を行う指導者のために、効率のよい教育法の実
践セミナーを行う。初心者が陥りやすいピットフォールをどのように理解させるか、どのよ
うに手技の上達を導くかなど、
教育の Technical Tips を習得できる内容を盛り込んだ。指導者、
これから指導者になる若き人材の参加を望む。
コースディレクター:松島久雄(獨協医科大学越谷病院救命救急センター)
インストラクター :今本俊郎(亀田総合病院救命救急センター)
徳嶺譲芳(杏林大学麻酔科学教室)
浅尾高行(群馬大学大学院がん治療臨床開発学)
井本眞帆(洛和会丸太町病院麻酔科)
金城 僚(沖縄県立南部医療センター・こども医療センター)
第 113 回 CVC 実践セミナー
開催日時:1 月 30 日(土)14:30 〜 17:00 会場:第 2 会場(3F)
受講料:10,000 円
定員:12 名
内容:
病院での臨床研修では様々な手技の習得が求められます。しかしながら、実際にはなかなか
手技を実施する機会に恵まれません。中心静脈穿刺もその手技の中の一つだと思います。中
心静脈穿刺は超音波ガイド下での穿刺が医療安全面から主流となりつつあります。今回中心
静脈穿刺を行う医師を対象に最新シミュレーション機器を使用したトレーニングの機会を企
画しました。安全かつ確実な中心静脈穿刺を実践するために皆様の参加をお待ちしておりま
す。
12
コースディレクター:松島久雄(獨協医科大学越谷病院救命救急センター)
インストラクター :今本俊郎(亀田総合病院救命救急センター)
徳嶺譲芳(杏林大学麻酔科学教室)
浅尾高行(群馬大学大学院がん治療臨床開発学)
井本眞帆(洛和会丸太町病院麻酔科)
金城 僚(沖縄県立南部医療センター・こども医療センター)
第 19 回 ABCD Sonography 肺エコー診断の基礎
開催日時:1 月 30 日(土)
9:00 〜 12:00 会場:第 3 会場(6F)
受講料:15,000 円(会員)
、20,000 円(非会員)
※受講料には学術集会参加料が含まれます。
定員:16 名
内容:
こ の ワ ー ク シ ョ ッ プ(WS) は ABCD-sonography が 全 国 で 開 催 し て い る Point-of-Care
Ultrasound のハンズオントレーニング(HOT)です.今回はその中から肺エコー(ABCD
の B=Breathing:Lung)の HOT を開催します。気胸,胸水,間質症候群の系統的診断を
中心に肺胸郭超音波診断に使える簡便な診断技術(正常、異常)を学びます. WS は事前
e-learning,講義,ハンズオントレーニングからなります.WS 最後は PBL 形式の WS で講習
内容の評価・確認を行う実践的な内容です.この機会にぜひご参加ください。
コーディネーター :鈴木昭広(東京慈恵会医科大学麻酔科学講座)
コースディレクター:小高光晴(東京女子医大東医療センター麻酔科)
チーフインストラクター:西周祐美(横浜市立大学麻酔科)
インストラクター :宇藤 薫(鎌ヶ谷総合病院救急科)
櫻谷正明(JA 広島総合病院救急・集中治療科)
森 英明(島根大学医学部附属病院麻酔科)
神山智幾(杏林大学医学部麻酔科学教室)
久保寺敏(大垣市民病院救命救急センター)
アシスタント
:越後憲之(横浜労災病院麻酔科)
望月利昭(静岡市立静岡病院麻酔科)
第 20 回 ABCD Sonography 肺エコー診断の基礎
開催日時:1 月 30 日(土)14:00 〜 17:00
会場:第 3 会場(6F)
受講料:15,000 円(会員)
、20,000 円(非会員)
※受講料には学術集会参加料が含まれます。
定員:16 名
13
内容:
こ の ワ ー ク シ ョ ッ プ(WS) は ABCD-sonography が 全 国 で 開 催 し て い る Point-of-Care
Ultrasound のハンズオントレーニング(HOT)です.今回はその中から肺エコー(ABCD
の B=Breathing:Lung)の HOT を開催します。気胸,胸水,間質症候群の系統的診断を
中心に肺胸郭超音波診断に使える簡便な診断技術(正常、異常)を学びます. WS は事前
e-learning,講義,ハンズオントレーニングからなります.WS 最後は PBL 形式の WS で講習
内容の評価・確認を行う実践的な内容です.この機会にぜひご参加ください。
コーディネーター :鈴木昭広(東京慈恵会医科大学麻酔科学講座)
コースディレクター:小高光晴(東京女子医大東医療センター麻酔科)
チーフインストラクター:西周祐美(横浜市立大学麻酔科)
インストラクター :宇藤 薫(鎌ヶ谷総合病院救急科)
櫻谷正明(JA 広島総合病院救急・集中治療科)
森 英明(島根大学医学部附属病院麻酔科)
神山智幾(杏林大学医学部麻酔科学教室)
久保寺敏(大垣市民病院救命救急センター)
山田直人(岩手医科大学麻酔科)
アシスタント
:越後憲之(横浜労災病院麻酔科)
望月利昭(静岡市立静岡病院麻酔科)
第 26 回 HPS 周術期危機管理セミナー −「肺塞栓症、危機的大量出血への対応」−
開催日時:1 月 30 日(土)9:30 〜 12:00 会場:第 4 会場(7F)
受講料:5,000 円
定員:12 名
内容:
「周術期危機管理セミナー(高機能シミュレータを使用して急性期治療・管理を学ぶ)
」を開
催します。本セミナーは日本臨床麻酔学会と日本医学シミュレーション学会の共催セミナー
の一つとして行うもので、周術期に遭遇する臨床的危機状態を想定した教育・ 訓練セミナー
であります。コンピュータ制御のマネキン(高機能患者シミュレータ)を使用し、過去臨床
の場で経験した危機的状況に陥った症例や希ではありますが対処を誤った場合に重篤な結果
をもたらすと予測される症例などを再現します。参加者は斯様な想定状況下、当該マネキン
に対し必要な処置を逐次実施し、その結果をリアルタイムで評価します。また、セッション
を経験して頂いた後、デブリーフィングを実施し、問題点や改善点の抽出を行います。
このような参加型セミナーは当該者のスキルアップに極めて有効で医療の場における安全性
を高めるものであると実証されています。参加者の皆様に予め課題を開示し、その課題に対
して充分な予習を行って頂いた上で、高機能患者シミュレータを使った実地体験を楽しんで
頂こうと考えております。
14
今回、日本医学シミュレーション学会でご活躍の先生をお招きし、肺塞栓症、危機的大量出
血時の対応を対象課題と致します。
百聞は一見にしかず、楽しむうちに知識と経験が深まるチャンスです。気楽に参加して頂け
ればと思います。
コースディレクター:森田耕司(浜松医科大学付属病院)
インストラクター :中島芳樹(浜松医科大学医学部麻酔・蘇生学)
下出典子(兵庫医科大学病院手術センター)
15
セミナー予定表
会場
部屋
使用器材など
1時限
課題症例
インストラクター
内田洋行ユビキタス協創広場
CANVASー7F
第4会場
㻥㻦㻟㻜
1) HPS(IMI) x 1
2) 麻酔器(ドレーゲル)
㼤㻌㻝
3) モニタ(日本光電) x1
4) 挿管キット x 1
5) 除細動時体振励起
装置 x 1
6) 輸液セット(点滴台、
乳酸加リンゲル輸液
バッグ) x 1
㻯㼛㼒㼒㼑㼑
㼎㼞㼑㼍㼗
平成28年1月30日
第26回高機能患者シミュレータによる周術期危機管理セミナー「肺塞栓症、危機
的大量出血への対応」
肺塞栓症
中島芳樹
(浜松医科大学
医学部 麻酔・蘇
生学
㼚㼍㼗㼍㼥㼛㼟㻬㼔㼍㼙㼍㻙
med.ac.jp)
危機的大量出
血への対応
下出典子
(兵庫医科大学
病院 手術セン
ター
㼚㼟㼔㼕㼙㼛㼐㼑㻬㼔㼥㼛㻙
med.ac.jp)
㻝㻜㻦㻟㻜
2時限
㻝㻝㻦㻜㻜
㻝㻞㻦㻜㻜
受講12名
受講生12名
セミナーの講師と課題
課題: 肺塞栓症への対応
インストラクター:中島芳樹(浜松医科大学医学部 麻酔・蘇生学 [email protected])
内容
周術期の肺塞栓症は日本麻酔科学会の調査により欧米の頻度と比較しても少なくないことが明らかになっている。軽い低酸素
血症を呈するものから重篤なショック症状に陥るものまで症状は多彩である。周術期の安全管理を考える上で、肺塞栓症の疫
学、予防、発症時の対応など、麻酔科医にとって必須のものと言える。今回のワークショップでは実際に肺塞栓症を再現し、どの
ように治療に至ったかを検証する。
症例
74歳女性、卵巣腫瘍摘出術が予定された。既往歴・家族歴:特記事項なし
本人の希望もあり、全身麻酔が予定され, 硬膜外カテーテル留置の上、吸入麻酔薬による麻酔維持が行われた。手術開始後30
分からSpO2の低下を認めた。
学習目標
1)発症の過程を理解する
2)他の疾患との鑑別と検証について理解する
3)治療や全身管理・医療マネジメントを理解し実践する
課題: 危機的大量出血への対応
インストラクター: 下出典子(兵庫医科大学病院 手術センター [email protected])
内容
大量出血は、術中心停止の原因の中で最も頻度が多い。発生時間は休日や夜間帯が多く、マンパワーは限られている。このよ
うな中で麻酔科医が患者を治療するためには、迅速な対応、起こりうる合併症の予測、チーム医療の推進が必要である。今回
のセミナーでは、高機能シミュレータを用いて、患者の病態理解と適切な処置を学ぶだけでなく、日本麻酔科学会の急性大量出
血マニュアルを理解し、実践できることを目標とする。
学習目標
1)急性大量出血時の病態を理解し、適切な処置をすることができる
2)危機的な状況を外科医に伝え、手術の中断・中止について議論できる
3) 麻酔科医がコンダクターとなり適切なチーム医療を行うことができる
4)日本麻酔科学会「大量出血マニュアル」を理解し、実践できる
5) 大量出血発生時の病院マニュアルについてフローチャートを作成することができる
6)急性大量出血術後の適切なフォローアップをすることができる
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第 4 回 MET セミナー「手術室危機対応訓練」
開催日時:1 月 30 日(土)14:00 〜 17:00 会場:第 4 会場(7F)
受講料:4,000 円、初期臨床研修医:2,000 円 受講条件:原則として学生の方は受講できません。
定員:15 名
内容:
医療機関の中でも手術室は最も安全な医療を提供しなければいけない部門のひとつであるに
もかかわらず、しばしば困難な危機的状況が発生する。これを回避、もしくは最小限に抑制
して患者安全を実現するためにはガイドラインの習熟だけではなく、状況の観察と認識、必
要スタッフの招集と活用、各種専門職との連携に関する Non-Technical Skills(NTS)の修得
が不可欠である。今回、想定される危機的状況のうち、①手術火災と②危機的出血に関する
対応訓練を開催する。シミュレータによるシナリオトレーニングと講義を組み合わせたセッ
ションを受講することで、危機対応のための能力と NTS の重要性について教授する予定であ
る。手術室で研修を始めたばかりの初期臨床研修医から指導医クラスにとっても必須の知識
を獲得する貴重な機会となるため、ご参加をお待ちいたしております。
コースディレクター:中川雅史(堺市立総合医療センター臨床教育支援センター/麻酔科)
インストラクター :児玉貴光(愛知医科大学災害医療研究センター)
鹿瀬陽一(東京慈恵会医科大学附属柏病院麻酔部)
川本英嗣(三重大学医学部附属病院救命救急センター)
超音波ガイド下神経ブロック・3D 解剖とライブデモ1
開催日時:1 月 31 日(日)9:00 〜 11:50 会場:第 2 会場(3F)
受講料:5,000 円(JAMS 会員)
、10,000 円(JAMS 非会員)
※超音波ガイド下神経ブロック・ハンズオンセミナー 2 の受講も可能です。
定員:50 名
コーディネーター :佐倉伸一(島根大学医学部附属病院手術部)
武田吉正(岡山大学附属病院集中治療部)
講演者: 石田亮介(島根県立中央病院救急救命科)
:救急治療に役立つブロック
新屋苑恵(名古屋大学医学部麻酔科)
:体幹のブロック
佐藤 慎(旭川医科大学麻酔科・蘇生科)
:深部のブロック
解剖提示:石川慎一(姫路赤十字病院麻酔科)
超音波ガイド下神経ブロック・3D 解剖とライブデモ2
開催日時:1 月 31 日(日)13:10 〜 16:00 17
会場:第 2 会場(3F)
受講料:5,000 円(JAMS 会員)
、10,000 円(JAMS 非会員)
※超音波ガイド下神経ブロック・ハンズオンセミナー 1 の受講も可能です。
定員:50 名
コーディネーター :佐倉伸一(島根大学医学部附属病院手術部)
武田吉正(岡山大学附属病院集中治療部)
講演者: 深澤圭太(京都府立医科大学疼痛・緩和ケア科)
:疼痛治療のためのブロック
中嶋邦枝(群馬大学医学部麻酔科・蘇生科)
:上肢(鎖骨より近位)のブロック
渡部達範(新潟大学医学部麻酔科・蘇生科)
:上肢(鎖骨より遠位)のブロック
解剖提示:石川慎一(姫路赤十字病院麻酔科)
第 85 回 DAM(Difficult Airway Management)実践セミナー1、2
開催日時:1)1 月 31 日(日)9:00 〜 11:50
2)1 月 31 日(日)13:10 〜 16:00
会場:第 3 会場(6F)
受講料(テキスト、教材費を含む)
:15,000 円(JAMS 会 員 )
、20,000 円(JAMS 非 会 員 )、
5,000 円(コメディカル)
受講条件:医師の場合は後期研修医以降の医師
定員:各 8 名
目的:日本麻酔科学会気道管理ガイドライン 2014 に基づいて,気道管理の関する知識と技
能の修得・再確認し,周術期や緊急時のチーム医療に不可欠な危機管理能力を学習する。
到達目標:上記ガイドラインに従った気道管理に必要な戦略を理解し,必要な手技を習得,
実践できる。さらにチーム医療に必要なノンテクニカルスキルを習得・実践できる。
内容:
・ セミナーは 3 部構成です.まず,講義形式で JSA AMA(日本麻酔科学会気道管理ガイドラ
イン 2014)アルゴリズムに基づき,気道管理における知識と戦略の基本を学びます。次に,
DAM に必要,有用な基本手技を,シミュレータを用いたハンズオントレーニングで修得しま
す。最後は,高機能患者シミュレータで再現した実際の DAM 症例に対して複数の参加者が
ひとつの医療チームとして対応するシナリオトレーニングです。
・ ハンズオントレーニングは,実際の患者ではトレーニング困難な侵襲的手技を含め手技の
習得に安全かつ有効な方法です。今回は、豚喉頭を用いた輪状甲状膜穿刺・切開実習も実施
します。
・ シナリオトレーニングは,単なる技能披露の場ではなく,いかにして患者を危機的状況に
陥らせないかという考え方の理解を深めてもらうのが目的です。同時に,臨床医に求められ
る Non Technical Skills(コミュニケーション、タスク・マネジメント,チームワーク,状況
認知,意志決定など)を向上させる機会としても非常に有用です。
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コースディレクター:水本一弘(和歌山県立医科大学麻酔科学教室)
インストラクター :⼩澤章⼦(NHO 静岡医療センター)
五⼗嵐寛(浜松医科⼤学臨床医学教育学)
中川雅史(堺市⽴総合医療センター臨床研究センター/⿇酔科)
岩下眞之(横浜医療センター救命救急センター)
植⽊隆介(兵庫医科⼤学⿇酔科疼痛制御科)
⽅波⾒謙⼀(北海道⼤学病院先進急性期医療センター)
⽇野博⽂(聖マリアンナ医科⼤学⿇酔科)
吉⽥ 洋(吉⽥病院)
倉⽥⼆郎(東京医科⻭科⼤学⿇酔・蘇⽣・ペインクリニック科)
池野重雄(諏訪⾚⼗字病院⿇酔科)
アシスタント
:⼾⽥法⼦(東北⼤学病院⿇酔科)
⼭⽊良⼀(東⼤阪市⽴総合病院⿇酔科・集中治療部)
⽇下あかり(島根⼤学医学部附属病院⿇酔科)
井本眞帆(洛和会丸太町病院⿇酔科)
三原良介(⼤阪医科⼤学⿇酔科学教室)
守⽥季郎(周東総合病院⿇酔科)
鈴⽊利直(⻲⽥総合病院救命救急センター)
⽇野智⼦(⻲⽥総合病院⿇酔科)
1)第 20 回 SED 指導者養成コース(午後の実践セミナーでの指導が必須です)
2)第 61 回 SED 実践セミナー
開催日時:1)1 月 31 日(日)9:00 〜 11:50 と 13:10 〜 16:00 2)1 月 31 日(日)13:10 〜 16:00 会場:第 4 会場(7F)
受講料: 1)15,000 円(JAMS 会員)
2)8,000 円
受講条件:1)インストラクター資格申請には、① JAMS のA会員、②何らかの専門医資格
かシミュレーション教育の資格を有することが必要となります。
定員:1)4 名
2)16 名
内容:
米国麻酔学会(ASA)は、2002 年に「非麻酔科医のための鎮静・鎮痛薬投与に関する診療
ガイドライン」を発表した。このガイドラインは ASA が麻酔科領域の気道管理、呼吸管理の
知見から、非専門家における安全な鎮静・鎮痛薬投与及び急変時の気道・循環管理について
提示したものである。本邦においても安全な鎮静の施行と危機管理の重要性が高まっており、
非麻酔科医のためのシミュレーションを主体とした講習会を定期的に開催している。
今回のコースでは、安全な鎮静・鎮痛を指導する立場にある麻酔科医が院内講習会開催時に
19
役立つよう、コースの内容を一部変更している。指導者養成コースでは、院内・外で鎮静の
講習会を行えるよう、講習会の内容・資料等の提供も含め、安全な鎮静・鎮痛講習会を学ん
でいただく予定である。実践コースでは、受講生自身が安全な鎮静・鎮痛を学ぶとともに、
院内講習会開催において役立つヒントが見つかると思っている。皆様の参加をお待ちしてい
ます。
コースディレクター:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
インストラクター :安宅一晃(奈良県立医科大学医療安全推進室)
羽場政法(国保日高総合病院麻酔科)
上嶋浩順(昭和大学病院麻酔科)
「ユビキタス協創広場 CANVAS」ツアー 〜「伝える力」を支援する ICT 利活用〜
開催日時:1 月 31 日(日)14:50 〜 16:30 会場:第 1 会場(2F)
、第 4 会場(7F)
受講料:無料
定員:20 名
内容:
内田洋行のイノベーションへの取り組みから、独自のノウハウで ICT と空間を融合し、ICT
と情報を最大限に活用する場として生み出されたのが「ユビキタス協創広場 CANVAS」です。
主にさまざまな社会テーマにおける社外との “ 交流の場 ” として活用されており、以降、延
べ約 10 万人が来場(2015 年 7 月現在)
。教育分野では、産官学の研究成果から開発した “ 未
来の学習空間 ”「フューチャークラスルーム ®」を設置しています(2011 年)
。
このツアーでは、ICT 活用によって「伝える力」の変化を体感いただくことを中心に、具
体的な事例、デモンストレーション、各フロアのご案内などから「ユビキタス協創広場
CANVAS」をご紹介いたします。
これからの医療、これからの教育に向けて、ご一考の一助となれば幸いです。
<「ユビキタス協創広場 CANVAS」
(内田洋行新川本社ビル)>
・JFMA「第 5 回ファシリティマネジメント大賞」奨励賞受賞(2011)
・環境省「省エネ照明デザインアワード」公共施設部門優秀事例選定(2011)
・「世界建築会議(UIA)
」東京大会公式関連イベント開催(2011)
・林野庁「木づかい運動」において農林水産大臣より感謝状授与(2010)など。
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プログラム
1 月 30 日(土)
【会長挨拶】 9:00 〜 9:10
野村岳志(横浜市立大学大学院医学研究科麻酔科学)
【内田洋行社長挨拶】 9:10 〜 9:30
大久保昇(株式会社内田洋行 代表取締役社長)
【シンポジウム】 9:30 〜 11:00
伝える力をみがく
座長:水本一弘(和歌山県立医科大学麻酔科学教室)
「伝わるプレゼンテーションのありかた「ポイントを絞って文字数を減らせ」
」
演者:森本康弘(宇部興産中央病院麻酔科)
「私の伝えたいプレゼン論」
演者:鈴木昭広(東京慈恵会医科大学麻酔科学講座)
「そのプレゼンテーションのゴールはなにか?」
演者:讃岐美智義(広島大学病院麻酔科)
「伝えるプレゼンテーションに必要な3つの要素」
演者:上嶋浩順(昭和大学病院麻酔科)
「伝えるための文字以外のスキル」
演者:佐藤敬太(東京女子医科大学麻酔科学教室)
【教育講演1】 11:00 〜 12:00
「医師のパフォーマンスを上げるモチベーション管理とは
-コーチングが医療現場にもたらす3つのメリット-」
座長:松島久雄(獨協医科大学越谷病院救命救急センター)
演者:小林火奈子(M&H Corporation エグゼクティブコーチ)
【ランチョンセミナー】 12:00 〜 13:00
「医療事故調査制度とシミュレーション」
座長:島田二郎(福島県立医科大学医学部救急医療学講座)
演者:安宅一晃(奈良県立医科大学附属病院医療安全推進室)
共催:ニプロ株式会社
【特別講演1】 13:30 〜 14:30
「80,000 simulations a year: shared lessons on commoditizing simulation and
using metrics to create value」
座長:倉田二郎(東京医科歯科大学麻酔・蘇生・ペインクリニック科)
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演者:John J. Schaefer
共催:レールダル メディカル ジャパン株式会社
(Lewis W. Haskell Blackman Endowed Chair Director, HealthCare Simulation of South Carolina Professor Anesthesia and Perioperative Medicine)
【教育講演2】 14:30 〜 15:30
「自律型人材の育成方法 〜ティーチングとコーチングを若手育成に活かす〜」
座長:五十嵐 寛(浜松医科大学臨床医学教育学)
演者:野々山美紀
(昭 和 女 子 大 学 現 代 教 養 学 科 非 常 勤 講 師、 日 本 コ ー チ 連 盟 正 会 員、
NTT ラーニングシステムズ公開講座担当講師)
【Tele - Simulation(1 部)】 15:30 〜 16:10
座長:野村岳志(横浜市立大学大学院医学研究科麻酔科学)
【Tele - Simulation(2 部)】 16:10 〜 17:00
座長:二階哲郎(島根大学医学部附属病院集中治療部)
※会場 ⇔ 島根大学遠隔中継
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1月31日(日)
【一般演題1】 9:00 〜 10:30
座長:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
一般演題 1-1:高 機 能 患 者 シ ミ ュ レ ー タ( H P S ) ワ ー ク シ ョ ッ プ に お け る
インストラクターとコントローラ間 のコミュニケーションツール
一般演題1-2:エンターテイメントとしてのシミュレーション
一般演題 1-3:過疎地域中核病院におけるシミュレーションスタジオの開設の試み
演者:土井克史(国立病院機構浜田医療センター)
一般演題 1-4:多職種・多病院で行う手術室災害対策を目的とした周術期危機管理
セミナー
演者:三原良介(大阪医科大学麻酔科学教室)
一般演題 1-5:医学部6年生の麻酔科臨床実習における当院での新たな取り組み
演者:日下あかり(島根大学附属病院)
一般演題 1-6:麻酔科医と救急医の困難気道管理に対する意識の比較
〜 DAM 実践セミナー受講生を対象として〜
演者:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
一般演題 1-7:高機能患者シミュレーターを用いた、全身麻酔導入中のメンタル
ワークロードが麻酔科医のパフォーマンスに及ぼす影響の検討
演者:佐藤 仁(横浜市立大学附属病院)
の開発
演者:森田耕司(浜松医科大学医学部附属病院)
〜小学生を対象とした手術室体験プログラムの実施〜
演者:相澤 純(岩手医科大学医学部)
【特別講演2】 10:30 〜 11:30
「 N o n p r o c e d u r a l s i m u l a t i o n s k i l l s t e a c h i n g : P r i m u m n o n n o c e r e :
'above all do no harm'」
座長:上農喜朗(紀南病院麻酔科)
演者: Joel Branch
(Department of Simulation Skills Training; Department of General Internal Medicine, Shonan Kamakura General Hospital)
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【ランチョンセミナー】 12:00 〜 13:00
「区域麻酔法の伝え方:過去、現在、未来」
座長:森本康裕(宇部興産中央病院麻酔科)
演者:佐倉伸一(島根大学医学部附属病院手術部)
共催:株式会社富士フィルムソノサイト・ジャパン
【一般演題2】 13:20 〜 14:50
座長:中川雅史(堺市立総合医療センター臨床教育支援センター/麻酔科)
一般演題 2-1:超音波診断装置を用いた下肢屈曲による大腿静脈径変化の検討
演者:木村哲朗(浜松医科大学医学部附属病院)
一般演題 2-2:初期研修医のマネキンを用いた気管挿管3日連続集中トレーニング:
ビデオ喉頭鏡、McGRATH及びAirway Scopeの比較
演者:村上裕亮(兵庫医科大学病院)
一般演題 2-3:中心静脈穿刺カテーテル挿入可能なシミュレーター(CVC 穿刺挿入
シミュレーター)の評価
演者:駒澤伸泰(大阪医科大学麻酔科学教室)
一般演題 2-4:自己主導型学習による習熟の評価
-全身麻酔の導入から抜管まで-
演者:外村和也(浜松医科大学)
一般演題 2-5:鎮静頻度、目的、医療安全管理に対する看護部署における比較検討
演者:羽場政法(国保日高総合病院麻酔科)
一般演題 2-6:当 院 開 催 ICLS コ ー ス の 歩 み 〜 空 き 病 室 で、 白 衣 で Mega-
code 〜
演者:小澤章子(独立行政法人国立病院機構静岡医療センター麻酔科・
集中治療部)
一般演題 2-7:浜松医科大学医学部附属病院シミュレーションセンターの現状と
今後の展望
演者:市川美智華(浜松医科大学医学部付属病院)
【ユビキタス協創広場 CANVAS ツアー】14:50 〜 16:30
「〜「伝える力」を支援する ICT 利活用〜」
株式会社内田洋行
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1 月 30 日(土)
シンポジウム「伝える力をみがく」
伝わるプレゼンテーションのありかた
「ポイントを絞って文字数を減らせ」
宇部興産中央病院麻酔科
森本康裕
医学領域のプレゼンテーションにもいろいろなシチュエーションがある。ここでは一般演題での発表を想定
して私の考えるプレゼンテーションのありかたを述べる。
まず考えたいのはプレゼンの背景である。ポスターでの発表は会場が明るいため背景は白あるいは明るい色
がよい。スライドの場合は暗い会場が多いので暗めの背景がよい。一般演題なのでそれほど凝った背景は必
要ない。
まず重要なのはタイトルと 1 枚目のスライドである。この 2 つでこの発表をきいてみようかと思わせる。
文字だけでなく、図や写真も使って自分が何故この発表を行う必要があるのかをまとめてみる。
研究の方法はできるだけポイントを絞りながらしかも必要な情報が不足していないように十分注意する。図
や写真の使用は有用である。
結果は一目で分かるようなグラフがよい。表で数字を読ませるのはできるだけ避けたい。有意差のあるポイ
ントが分かりやすいようにグラフ中に図示する。その上でポイントを文章で示すと分かりやすい。発表時間
があれば考慮したい。
考察は、結果をどのように解釈するのかを順にまとめていく。考察というタイトルは必要ない。結果で重要
なポイントを 2 つくらいに絞って文献などを引用してまとめていく。ここでも図の活用がポイントである。
パワーポイントの場合、SmartArt を使ってもよいがいかにもになってしまうので配色などで工夫する。最
後に結語を簡潔に。自分の発表でのポイントを数行以内でまとめる。発表の際は必ずしも読む必要はない。
ここに貴重な時間を使うのはムダである。
実際の作製では、多めに情報を入れて作った後に内容を吟味してギリギリまでそぎ落とす不要なスライドは
思い切って捨てたり、2 枚を 1 枚にまとめてみる。
発表に当たっては、原稿の棒読みでは迫力がない。しかし、スムーズでない発表はもっと迷惑である。発表
の練習を十分行いスマートでしかも堂々とした発表を心がけたい。
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1 月 30 日(土)
シンポジウム「伝える力をみがく」
私の伝えたいプレゼン論
東京慈恵会医科大学麻酔科学講座
鈴木昭広
プレゼンで大事なことは時間厳守
今大会テーマは「伝える力をみがく」だが、磨く以前に最も大切なマナーは、
「時間を守る」事。時間内
に終わらないと、セッションの他の発表者の時間が奪われ(仲間に迷惑)
、座長も聴衆も次のセッション演
者もスケジュールが狂い(学会全体に迷惑)
、あわてて終わらそうとすれば端折るしかない(伝わらない)
。
発表時間を守るための努力を重ねることが結果的にプレゼンをより良いものにする。
スライドは台本。まず自分のために準備する。
演劇や映画と違い、プレゼンでは台本(スライド)を「読む」ことが許され、かつその台本は各人が自分
で自由に作れる。台本は「暗記」する必要はない。自分が読んで違和感のないスライドをつくり、めくりな
がら話を進めればいい。
ジョブズ式プレゼンはやめた方が良い
その意味で、ジョブズ式はよほど時間と記憶力にゆとりのある人以外は避ける。スライド内の情報が少な
ければ、何を話すのか「暗記」しなければならず、練習も必要になる。しかも、セリフ忘れ、想起のための
ペースの乱れ、わき道にそれるなどのリスクにより時間厳守の原則が脅かされる。
自分のペースを知り、聴衆を巻き込む
現在、スライドの枚数制限がない発表が多いので 1 枚のスライドに多くの情報を詰め込むことは避ける。
情報が増えればフォントは小さく見にくくなる。文字を読むスピードは人それぞれ。動きに変化のない 1
枚のスライドをだらだらと「朗読」しはじめると聴衆の関心は離れる。聴衆を自分と同じペースに保つため
に、アニメーションを使うか、スライド枚数を増やして 1 枚ずつで印象付けるようなつくりがよい。自分
が 1 分間に平均何枚使うと心地よく話せるのかを理解すれば、時間厳守はしやすい。
磨く前の原石が大事
いくらプレゼン技巧をこらしても、磨くべき原石がくすんでいては映えない。背伸びせず、自分自身の言
葉で紡いだスライドこそがまず重要である。
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1 月 30 日(土)
シンポジウム「伝える力をみがく」
そのプレゼンテーションのゴールはなにか?
広島大学病院麻酔科
讃岐美智義
プレゼンテーションで最も大事なことはなにか。かっこいいこと。目立つこと。自分を売り込むこと。どれ
もハズレである。
答えは、そのプレゼンテーションの目的を達成することである。プレゼンテーションには必ず目的がある。
プレゼンテーションのゴールを達成するためには、目的に合わせた内容を準備することはもちろんだが、ど
んな状況でプレゼンテーションをするのか、どのように展開するのか、そして目的が達成できたかどうかを
知る(少なくとも聴衆からの手応えを感じる)必要がある。
状況というのは、会場の大きさや設備、聴衆の人数やレベル、持ち時間、その場の雰囲気、他の演者の内容
などである。展開とは、ストーリーすなわち、話しの持って行き方である。よくある間違いは、スライドを
順に説明するだけのプレゼン、綺麗なスライドを示すだけのプレゼンである。ストーリー(話しの流れ)が
重要で、面白い構成でなければ最後まで聴衆をつかんでおくことは難しい。途中でプレゼンから気持ちが離
れていくかもしれない。そして、もう一つ大切なのは聴衆の反応をつかむことである。反応を見て、話し方
や間の取り方に変化をつけることである。すなわち、双方向性のプレゼンテーションを意識することである。
プレゼンしている方を(目と耳だけでなく気落ちも)向いてもらうこと、最後まで飽きずに聞いてもらうこ
と、内容を理解してもらうこと、記憶にとどめてもらうことが必要である。スライド作成だけに力を入れる
のではなく、どのように話しを構成するか、どのように場の状況にあわせて展開するか、どのように反応を
得るのかが鍵を握っている。話しを伝えることには必ず目的があり、それが達成できたかどうかというのは
日常会話と同じである。ただ、プレゼンテーションがそれと異なるのは、“ 伝える状況 ” に対応する必要が
あるだけある。
当日は、“ 伝える ” という視点で、プレゼンテーションについて思いを語りたい。
27
1 月 30 日(土)
シンポジウム「伝える力をみがく」
伝えるプレゼンテーションに必要な3つの要素
昭和大学病院麻酔科
上嶋浩順
私、
「TAPブロックについて講演してください。」とお願いされると、まず3つの要素について頭の中でま
とめる。その3つの要素とは「TAPブロックは現在どこまで明らかにされているのか?」
「講演する相手
は誰なのか?」
「どのように伝えるのか?」である。 なぜ「TAPブロック」について講演するのか、そ
れは教科書を読んでも解りにくいからである。つまり我々は教科書以上の深い理解が必要である。聴衆側は
「内腹斜筋と腹横筋との間の神経血管面に走行している脊髄神経前枝を遮断するブロック」であると聞いて
も分かり難い。聴衆側は「なぜ脊髄神経前枝の遮断が必要なのか?」
「TAPブロックを行いことによって
どんな利点があるのか?」が知りたいのである。さらに医療従事者以外にもわかりやすく説明できる簡便な
言葉も使いこなさなければならない。まず「伝える力を培う」ことがプレゼンテーションには必要である。
聴衆者の対象も重要である。TAPブロックに慣れている麻酔科医に「TAPブロックの基礎」をお話し
ても相手を惹き付けることはできない。慣れている麻酔科医はTAPブロックの使用量など実際の臨床現場
の使用方法で困っていることを知りたい。
「相手を惹きつける」こともプレゼンテーションには重要な要素
である。 最後にプレゼンテーションの作成方法も伝えるために重要な要素である。突然、
「complete
(コンプリート)
TAPブロック」と英語もしくはカタカナ表記で伝えても解ったような気がするだけで伝
わらない。日本人に対してプレゼンテーションを行うときに原則は漢語評価を心掛ける。また図表はあくま
でも「伝える手段」の一つとして作成を心掛ける。「わかりやすく伝えること」が重要である。 「伝える力
を培う」
「相手を惹きつける」
「わかりやすく伝えること」これが私の考える伝わるプレゼンテーションの方
法である。
28
1 月 30 日(土)
シンポジウム「伝える力をみがく」
伝えるための文字以外のスキル
東京女子医科大学麻酔科学教室
佐藤敬太
発表や講演でメッセージをうまく伝えるために何が必要か?
伝えたいことの中身、演者の経歴、人柄と話し方、場所や対象。多くのことが影響しうるが、PowerPoint
や Keynote で作成したスライドも1つの重要なファクターである。スライドの作りや見せ方は十人十色で、
これで決まりというものはない。
今回はスライドの主役たる文字以外の脇役に注目して、聴衆を飽きさせずにメッセージを伝える工夫につい
て考えたい。
・色
・図と表
・写真
・比喩
巷にはプレゼン指南の書籍が溢れているが、あえて私個人の趣味を語ることが、このシンポジウムの趣旨に
沿うものと考える。
29
1 月 30 日(土)
教育講演1
医師のパフォーマンスを上げるモチベーション管理とは
−コーチングが医療現場にもたらす3つのメリット−
エグゼクティブ・コーチ M&H Corporation
小林火奈子
今、医療現場でコーチングのニーズが高まっているのをご存知ですか?
コーチングは、米国の上位 500 社のうち 70% のエグゼクティブが導入しており、組織におけるチーム力の
向上やリーダー開発に活用されています。
医療の現場では、専門家間で調整をとりながら、迅速かつ適確な判断を求められます。また、患者様やご家
族との信頼関係も必要になります。チーム医療を実現させ、患者様の信頼を得るには、リーダーシップとコ
ミュニケーション技術を向上させることが大切です。
コーチングは、1 対 1 で行う人材開発手法で、組織全体に影響し、変革を起こすリーダーシップとコミュニ
ケーション技術が開発されます。
医師がコーチングを身につける3つのメリットとして、
①ご自身のメンタルケアとパフォーマンスの最大化
②チーム医療を実現するリーダーシップとマネジメントの向上
③患者様との信頼関係を築くコミュニケーションの向上 が挙げられます。
コーチングは90年代後半に日本に普及しました。私は 2000 年にコーチングと出会い、ベンチャー企業の
立ち上げを経て、経営者・リーダー専門のコーチとして開業。今年で 12 年目になります。医師の皆様から
のご依頼も多く、3500 時間のコーチングを行ってきました。おかげさまで、現在はエグゼクティブ・コー
チで検索していただくと、個人でトップに表示されます。
本講演では、医師のコーチング活用事例を元に、医師としての長期キャリア形成に役立つコーチング活用方
法をお伝えいたします。
■本講演で扱うテーマ
・コーチングが医療現場にもたらす3つのメリット
・自分のメンタルケアとパフォーマンスを最大化する方法
・チーム医療を実現するリーダーシップを磨くには?
・患者様の信頼関係を築くコミュニケーションを磨くには?
・ティーチングの限界とコーチングの可能性
・医師としての生きがいやキャリアについて
・部下とのやり取り具体例「こんな時、どうされていますか」
30
1 月 30 日(土)
共催:ニプロ株式会社
ランチョンセミナー
医療事故調査制度とシミュレーション
奈良県立医科大学附属病院医療安全推進室
安宅一晃
2015 年 10 月に医療事故調査制度が開始された。事故調査制度としては 1974 年に始まった航空・鉄道事
故調査委員会による事故調査が有名である。2008 年からは船舶事故も含め国土交通省の運輸安全委員会が
担当している。また、消費者庁にも消費者安全調査委員会があり、立体駐車場の事故などを調査している。
これらの事故調査制度は事故の再発防止などに重点を置く行政手続であるため、調査官の処分権限は「犯
罪捜査のために認められたものと解釈してはならない」と法律で明記されている。一方、医療の現場では
2000 年前後に日本では患者取り違え事件や広尾事件などが発生し、反対に大野事件で警察介入といった医
療不信や医療崩壊を起こした。
この頃から内科学会や厚労省が医療事故の調査が必要と考えるようになった。
これらを受けて 2008 年に医療事故調査の大綱案がまとまり、2014 年 6 月に医療法が改正され、2015 年
10 月制度開始に至った。航空や鉄道の事故調査と異なり、各施設での調査を行い、それを報告するという
制度で、報告書は医療事故調査・支援センターと家族に渡される。このため、医療者側と患者家族側でそれ
ぞれの思惑が交錯して、制度そのものがわかりにくい部分がみられる。しかし、この制度では “ 医療 ” や “ 患
者家族 ” などが定義され、特にインフォームド・コンセント(IC)の重要性が浮き彫りになった。今まで、
曖昧にしてきたところを定義したという点では非常に評価できると思う。しかし、“ 予期せぬ ” は病院管理
者が判断するといった定義になった点は混乱をきたしている。この制度によって医療側が自ら重大な有害事
象を分析して、改善策をだせるかという命題を国民から与えられたともいえ、それに応えるには正確な報告
と分析・対策が必須である。対策を実行するにはシミュレーションは必須で、今後さらに重要性が高まって
くると考えられる。
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1 月 30 日(土)
共催:レールダル メディカル ジャパン株式会社
特別講演1
80,000 simulations a year: shared lessons on commoditizing
simulation and using metrics to create value
Lewis W. Haskell Blackman Endowed Chair Director, HealthCare Simulation of South Carolina
Professor Anesthesia and Perioperative Medicine
John J. Schaefer
My journey in simulation in Healthcare began at the University of Pittsburgh as a new faculty member in
the Anesthesia Department tasked with starting a simulation program in 1994. Our simulation program consisted of a
$250,000-dollar human simulator (CAE Link). It took an expert to run it and we recorded performances on videotape for
debriefing. It cost over $300 per hour to use it and we could only run about 2-300 simulations per year though we wanted to
use it to teach 30 residents, 300 medical students and a 130 faculty. Today I direct a statewide simulation collaborative that
performs over 80,000 simulations per year at ~ $60/hour/sim room. The goals of this lecture will be to share key principles
underlying the approach to simulation based training in healthcare that allows this volume. It is important to realize that
this approach is forged in a low resource environment were the value of simulation must outweigh its costs for continued
stakeholder funding.
Over the last twenty years, simulation in healthcare has grown almost exponentially. In 1994 there were just
5 centers were today there are over 600 simulation centers. At this past years Society for Simulation in Healthcare meeting
there were over 3,000 attendees. Academic publications on simulation in healthcare have also grown exponentially. Yet
we are not near the level of value acceptance of simulation in other high cost, high risk industries such as aviation and
multiple surveys in simulation in healthcare point to problems including: underutilization of equipment and facilities, lack of
performance metrics, difficulty in obtaining adequate instructor, curricula, programmed scenarios and other support issues
that limits utilization, increases costs and hampers value sustainability.
Our organization focuses on principles of commoditization developed and applied to simulation in healthcare to
provide access to high volume simulation at a lower operating cost with performance metrics to support value statements
that stakeholders accept. To increase utilization, we specifically focus on reducing the complexity of 1) creating and using
simulation based educational curricula, 2) operating the simulators and 3) the debriefing process. In this approach, a
highly trained, small staff at each center provides is leveraged out to help multiple faculty in different disciplines to create
standardized sets of simulation curricula published on the Internet with one for the participants and one for the facilitators of
the course to use. This standardized curricula approach is similar in principle to courses in colleges in that it is standardized
and can be used by many instructors/facilitators. The goal of the central sim staff is to make it easier for many faculty to create
sim courses through shared expertise. Sets of simulation scenarios are developed by the center staff specific to each training
course objectives. These generally are highly complex (to program) scenarios that in effect are designed specifically to a) be
very easy to run, b) include performance metrics tied to training objectives and c) include debriefing reports on objectives
and performance. In effect the debriefing report which includes performance metrics is the basis for a standardized and
simplified debriefing process for facilitators. Scenario sets usually include: 1) pre-testing scenarios with summative assessment,
2) practice scenarios with formative assessment and 3) post-test scenarios with formative assessment. This coupled with course
surveys support course reporting and quality assessment which is collated by center administrative staff in support of course
directors. This reporting provides stakeholders with direct value statements on educational outcomes. This approach leads to
the development of simulation learning systems that are highly standardized, easy to use and report. Complexity burdens are
shifted from the users of simulation to the center staff who are experts. Operationally once developed and tested, participant
curricula is distributed in advance of the simulation class, equipment is setup by center staff and checked, the course facilitator
comes in, uses the facilitator curricula projected in the room, teaches then leaves and the staff takes care of the equipment and
collates the results for reporting. The facilitator runs the simulator themselves using the pre-programmed scenarios that are
easy to operate and automatically grade. In many cases multiple simulators are used (2-16) were the trainees learn to run the
simulation scenario in 5 minutes and run them themselves using the graded feedback for mastery-based practice.
The net of this approach supports high volume, low cost, standardized simulation training with reportable value
statements for stakeholders. This approached is leveraged across 14 sites in the statewide collaborative in a reproducible
manner applied to various healthcare domains. Future efforts are directed towards automating the reporting process and data
management to support multi-site reporting and research.
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1 月 30 日(土)
教育講演2
自律型人材の育成方法
〜ティーチングとコーチングを若手育成に活かす〜
昭和女子大学現代教養学科非常勤講師
日本コーチ連盟正会員
NTT ラーニングシステムズ公開講座担当講師
野々山美紀
「言われたことだけは実施するが、それ以上のアクションが弱い」は、組織において上位者が若手を評して
よく言われる言葉である。ただ、これは毎年常に繰り返される課題であり、人材育成は常に組織や企業で頭
を抱え打開策に試行錯誤している状況である。
一方、どの組織(企業)も社会背景の変化に対応できる自律型人材が欲しいと考えている。
人材育成には作戦とスキルが必要である。
「作戦」とは相手の個性を見極め相手に合わせた育て方をすること。
「スキル」はティーチングとコーチング手法を効果的に活用することである。
「ゆとり世代」
と言われる言葉が使われて久しいが、最近の若手世代は、素直で真面目、行儀もよい。面と向かっ
て反論したり、熱く関わってくるタイプは少ない。また、プライドが高くネガティブ思考で、他責傾向も強
い。このような若手全般の傾向とは別にさらに個性を分析する際に、「エゴグラム」「エニアグラム」などを
使う企業も増えている。自己分析や他者認知のために使用し、コミュニケーションや信頼関係を向上させる
のが狙いである。また、指導者としての対人傾向や部下分析に使用する場合も多い。
コーチングの効果的活用においては、
「承認」と「質問」によって自らが自律型として動くための答えを引
き出す過程に力を入れる。勘違いしやすいのは「承認」の捉え方で、相手の意見を肯定したり共感したりす
ることであると解釈するとコーチングは破たんする。
「実際のビジネスの現場においてのコーチングの活用
は、部下の「定性的行動目標」を「定量化」したり「具体化」することで目標管理を支援したり、部下の意
欲の仕組みを行動の仕組みに変える過程の試行錯誤に付き合うことで、相手の自律を促すのである。
コーチング手法は日本の社会において、なかなか浸透しなかったが、最近では体系的になり、スポーツコー
チングとは別の「ビジネスコーチング」が確立され成果も生み出している企業が多い。
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1 月 31 日(日)
一般演題 1-1
高機能患者シミュレータ(HPS)ワークショップにおけるインスト
ラクターとコントローラ間 のコミュニケーションツールの開発
1)浜松医科大学医学部附属病院、2)浜松医科大学医学部附属病院医療機器管理部、
3)浜松医科大学医学部医学教育推進センター、4)浜松医科大学医学部麻酔・蘇生学
◯森田耕司 1)、市川美智華 2)、小楠敏代 3)、中島芳樹 4)
(背景)HPSを使用した周術期危機管理訓練などにおけるインストラクターとシミュレータを操作するコ
ントローラ間の意思の疏通は、従来ジェスチャーやかけ声などにより行っていたが、共に受講者に進行の
大筋を察知され、病態の急変など突発的な事態への対応などの教育効果を低減させていた。
(目的)周術期
危機管理訓練などにおけるHPSシナリオの進行やイベントの発動、バイタルサインへの心拍上昇や血圧上
昇などの手動オーバーライドによるバイタルサインの修正などのための従来使用されたジェスチャーやかけ
声などに代わるツールを開発する。
(方法)小型タブレット端末(master)と卓上端末(slave)
のペアからなるコミュニケータ機器を準備した。両者は無線または有線のネットワークにて接続され、マス
ター側からシナリオやバイタル変更などの指示がスレーブに伝達される。ソフトはTCP/IP(通信制御/
インターネットプロトコール)をオブジェクトパスカルプログラム言語により記述した。
(結果)インスト
ラクターはタブレット端末をベルトで腕に固定するなど身につける事により、シナリオの進行、バイタルの
変更、イベントの起動などをコントローラに適切なタイミングで容易に指示できた。またコントローラはイ
ンストラクターの身振り、表情など常に注視する事無く、適時、適切なHPSの制御が可能であった。(考察)
HPSには、卓上の制御端末とは別に、患者サイドでインストラクターの直接制御を可とするノート型端末
を持つが、重量と大きさは物理的負担を強いていた。また両者は排他使用で在るため、インストラクターが
制御を始めるとワークショップセッションの始まりから終了までを完遂の要があるなど、インストラクター
に多大な負担を強いていた。
(結語)本ツールは、インストラクターの意思通りにHPSを制御できかつ、
受講者にその操作を見透かされないメリットを持つ。
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1 月 31 日(日)
一般演題 1-2
エンターテイメントとしてのシミュレーション
〜小学生を対象とした手術室体験プログラムの実施〜
岩手医科大学医学部
◯相澤純、熊谷基、鈴木健二
【はじめに】近年、一般市民に対する啓発活動や、学生に対するリクルートの意味から、小学生〜高校生に
対する医療体験型プログラムが広く行われている。本学でも、がんプロフェッショナル養成講座の一環とし
て、小学生と高校生に対してシミュレーションも含めたがん治療体験プログラムを実施してきたが、今回小
学生を対象とした手術室体験プログラムを別に開催した。【対象】盛岡市内小学生23名(4年生〜6年生)
【方法】最初全員に座学でレクチャーを行った後、5〜6人ずつの4グループに分け、「麻酔」「手術室看護」
「臨床工学技士」
「泌尿器科」のそれぞれのブースにおいて順番に20分間の体験を行った。麻酔ブースでは、
高機能シミュレータに対しての三方活栓からの薬剤投与と、エアウェイスコープを用いた気管挿管を順番に
全員に施行させた。他のブースでは、ダビンチを用いた体験や、電気メス、手術器具の使用などを行った。
【結果】全体評価としては、参加者全員が5段階評価で最高の「とても楽しかった」という評価を行った。
しかし、講義、実習とも「一番面白かった内容」として麻酔科をあげた生徒は一人もいなかった。【考察】
アンケートの個別コメントでは「麻酔が大切なことがわかりました」という記載はあったものの、
「一番面
白い内容は?」
という問いに麻酔のレクチャーや麻酔ブースをあげた学生はいなかった。その原因として、
「順
位付けではなく、上位の1番だけを選択させた」という理由も考えられるが、レクチャーやブースのデザイ
ン自体に工夫が足りなかった事も考えられた。小学生の場合、学年によって、また個人によって成長の度合
いが異なるので、ニーズをどのレベルに合わせるかが難しくなる。しかし、単なる学習ではなく宣伝も兼ね
たイベントの場合、
内容を担保しながらも、
エンターテイメント性にも配慮した実施方法を考える必要があっ
たと思われた。
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1 月 31 日(日)
一般演題 1-3
過疎地域中核病院におけるシミュレーションスタジオの開設の試み
1)国立病院機構浜田医療センター、2)島根大学医学部附属病院
◯土井克史 1)、當田晶子 1)、中田健 1)、松本恵 1)、二階哲朗 2)、狩野賢二 2)
医療過疎地である島根県西部の地域基幹病院で、大学と連携を行い、サテライトシミュレーションスタジオ
を開設したので、その活動を報告する。受講対象者は、院内院外の医療従事者(医師、看護師、その他)で
あり、平成26年度より鎮静セミナー、急変セミナーなどのJAMS認定コース、手術室看護師講習会とし
ての気道確保セミナーを年2回程度ずつ開催している。また院内受講生を対象に大学、院内のインストラク
ターにより呼吸や循環のフィジカルアセセメントの実習、BLS講習会も随時開催している。急変セミナー
とそれに併設した教育講演に対しては、島根県西部地域の介護施設や慢性期病院のスタッフに好評であっ
た。また気道確保セミナーは常勤麻酔科医不在病院の手術室スタッフで有益だったとの意見があった。夕方
の時間帯に行った短時間のフィジカルアセスメントやBLS講習も島根大学スキルアップセンターの専任講
師からの指導を受けることで理解度が向上した。本地域は、大規模の研修病院や大学病院からは離れた距離
にあり、中小病院が点在している。その地域で現在のスタンダードの教育手法や医療知識を直接に指導を受
けることは、今後の教育研鑽に向けての動機付けに有用と考えられた。問題点としては、当スタジオでは専
任のスタッフが不在のため、機器の搬入や管理、また大学のインストラクターとの連携などにおいて遅延が
生じることや開催回数が少ないことなどがあげられる。今後は効率的運用のためにも当地域でのインストラ
クターの養成が必要と考えられた。
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1 月 31 日(日)
一般演題 1-4
多職種・多病院で行う手術室災害対策を目的とした周術期危機管理セミナー
1)大阪医科大学麻酔科学教室、2)北摂総合病院麻酔科、3)第一東和会病院麻酔科、
4)市立ひらかた病院麻酔科
◯三原良介 1)、駒澤伸泰 1)、藤原俊介 1)、南敏明 1)、西原功 2)、田中源重 3)、赤塚正文 4)
緒言:当院では定期的に周術期危機管理セミナーを開催しており、これまでに気道管理、循環管理、中心静
脈管理、産科周術期管理をテーマとしてきた。今回、多職種・多病院で行う手術室災害対策を目的とした周
術期危機管理セミナーを行ったので報告する。
方法:手術室内での災害対策に関する講義を行った。次に小グループに分かれ各領域での麻酔科医および手
術室看護師が合同で、各病院での災害経験と対策、疑問点について討議した。その後、PBLD(Problem-based
learning discussion)形式を用いて、気道火災・地震発生・停電時の対応に関して、シナリオベースの訓練
を行った。最後に周術期危機管理セミナーの総括として手術室内での災害対策向上について議論を行った。
さらに「手術医療の実践ガイドライン」の災害対応項目に基づいた 20 問(20 点満点)のプレテスト、ポ
ストテストにより理解度を評価した。評価はマンホイットニー U 検定を用い P<0.05 を有意とした。
結果:総括におけるディスカッションでは、災害発生時の対応プロトコールの各診療科、各職種間の認識
統一、アクションカードの作成、定期的な訓練、迅速な情報共有と指示系統確率の重要性が述べられた。
受講生の理解度を評価するプレテスト、ポストテストでは、受講により有意に正答率は上昇した(受講前
13.9 ± 2.6 点、受講後 18.7 ± 1.3 点、P<0.001)
結語:多職種・多病院で行う災害対策を目的として周術期危機管理セミナーは医療従事者の災害に対する認
識や、危機管理意識を向上させるのに有効な可能性がある。
37
1 月 31 日(日)
一般演題 1-5
医学部6年生の麻酔科臨床実習における当院での新たな取り組み
島根大学附属病院
◯日下あかり、二階哲朗、横井信哉、本岡明浩、森英明、齊藤洋司
近年、コンピテンシーの獲得に向けて医学部学生に対してクリニカル・クラークシップ充実化が必要とされ
ている。当大学では、5年次の全ての科の必須の2週間、6年次には希望選択で4週間の期間を設けている。
当麻酔学教室では5年生は麻酔、集中治療室、ペインクリニック外来および緩和ケア病棟の大きく3部門を
数日間ずつ経験するスケジュールとし、6年生は3部門いずれかを数週間ずつ選択するシステムを取ってい
る。これまでもベッドサイド実習によるシミュレーション教育を積極的に取り入れ、臨床実習への介入がや
りやすいような方策をとってきた。しかし一方で、医師に向けての実践的な内容になっているのかという疑
問もあり、今回我々は学生が医学部卒業後にすぐに臨床現場で通用する医療技術や考え方などを伝えられる
よう、麻酔科全体としてのカリキュラムの見直しを開始した。科内で各部門の担当者を決め、学習目標およ
び実習内容の詳細について再検討を行った。その一環として、次期6年生の麻酔科選択者を対象に、来年度
4月からの臨床実習の前に特別セミナーを開催することとした。3部門1時間程度、特に重要視する実習内
容について講義、実技、評価を取り入れた内容を行う。麻酔全身管理部門では模擬患者さんを使った、術前
診察、気道確保について、集中治療部門では高機能シミュレーションを用いた重症患者の診方、呼吸循環管
理のポイントなど、痛み・緩和ケア部門ではオピオイド導入に向けてのロールプレイを予定している。これ
らの内容は臨床実習の際に患者自身に実践するものとし、そのレディネス確立を期待しセミナーを開催する
予定である。麻酔科の実習を通して学ぶ全身管理や種々のスキルは、科を問わず将来的に役立つことは確実
であり、医学部卒業後に臨床現場で逞しい医師をつくることにつながるよう、また改善を加えていく予定で
ある。今回の新たな取り組みを報告する。
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1 月 31 日(日)
一般演題 1-6
麻酔科医と救急医の困難気道管理に対する意識の比較
〜 DAM 実践セミナー受講生を対象として〜
1) 大阪医科大学麻酔科学教室、2) 長崎大学歯学部歯科麻酔学、3) 日保日高病院麻酔科、
4) 和歌山県立医科大学附属病院医療安全管理室、5) 浜松医科大学臨床医学教育学、
6) 国立病院機構静岡医療センター麻酔科
◯駒澤伸泰 1)、南敏明 1)、讃岐拓郎 2)、羽場政法 3)、水本一弘 4)、五十嵐寛 5)、小澤章子 6)
緒言:日本医学シミュレーション学会 DAM 世話人会による「DAM 実践セミナー」は、麻酔科医以外の受
講者も増えており特に救急医の参加が多い。今回 DAM 実践セミナー後に困難気道管理に対する麻酔科医と
救急医の意識に関してアンケートを用いて比較検討したので報告する。
方法:本研究は大阪医科大学倫理委員会で申請不要と判断された。2014 年 7 月から 2015 年 7 月までに大
阪医科大学で開催された 3 回の DAM 実践セミナー受講生 35 名中の麻酔科医 12 名、救急医 12 名に対し受
講後に 2013 年度版米国麻酔学会困難気道ガイドライン(ASA-DAM)に関するアンケートを行った。内容は、
①困難気道(マスク換気困難、気管挿管困難等)の遭遇頻度の 5 段階評価(非常によく経験する、よく経
験する、たまに経験する、あまり経験しない、経験したことがない)
、② ASA-DAM の4つの基本的な管理
上の選択枝に対する共感度、③ ASA-DAM の推奨点に対する共感度の 5 段階評価(強くそう思う、そう思う、
どちらでもない、そう思わない、全くそう思わない)とした。統計処理は、カイ二乗検定を用い、P < 0.05
を有意とした。
結果:困難気道管理において「患者の協力困難」は麻酔科医が救急医に比して有意に少なかった(P < 0.001)
。
対照的に「喉頭展開困難」は麻酔科医が救急医に比して有意に多かった(P=0.024)
。ASA-DAM の推奨点に
対する共感度は 14 項目すべてに麻酔科医と救急医間に有意差はなかった。ASA-DAM の4つの基本的な管
理上の選択肢に関しては、
「最初の気道確保方法として非侵襲的手技か侵襲的手技を考慮」に関しては救急
医が麻酔科医に比して有意に共感度が高かった(P = 0.002)。
考察と結語:麻酔科医も救急医も ASA-DAM 困難気道ガイドラインへの共感度は概ね高かった。救急医や麻
酔科医では遭遇する困難気道の性質や施行手技に対する意識が異なることが示唆された。様々な診療科や専
門性を有する医師が受講する DAM 実践セミナーのインストラクションにおいては職種間の経験、診療状況
等を考慮する必要がある。
39
1 月 31 日(日)
一般演題 1-7
高機能患者シミュレーターを用いた、全身麻酔導入中のメンタルワー
クロードが麻酔科医のパフォーマンスに及ぼす影響の検討
1)横浜市立大学附属病院、2)藤沢市民病院麻酔科・集中治療部、
3)横浜市立大学附属市民総合医療センター麻酔科、4)横浜市立大学附属病院麻酔科
◯佐藤仁 1)、宮下徹哉 2)、川上裕理 3)、野村岳志 4)、後藤隆久 4)
(背景)麻酔科医のワークロードの処理能力は臨床経験の多寡に影響を受けると予想される。本研究では、
全身麻酔導入中の麻酔科医のパフォーマンスとメンタルワークロードの処理能力を、麻酔科医の経験年数の
多寡の観点から検討した。
(方法)麻酔科後期研修医(RA群)13名、日本麻酔科学会専門医(CA群)
9名の合計22名が参加した。参加者は、
3つのシナリオで、シミュレーターに全身麻酔の導入を行った。
(シ
ナリオA:通常の全身麻酔、シナリオB:全身麻酔+簡単な計算問題の施行、シナリオC:簡単な計算問題
の施行+不整脈の治療)計算問題は、簡単な2桁の足し算を40問、モニターに5秒毎に表示した。(結果)
シナリオBでは、計算問題の正答率は、RA群とCA群で有意差は認められなかった。(RA:0.853±
0.
162vs.CA:0.
945±0.
046,p=0.109)シナリオCでは、正答率はCA群のほうが
有意に高かった。
(CA:0.
736±0.
051vs.RA:0.370±0.050p=0.0007)(考察)
経験のある麻酔科医は、ワークロードの処理能力が高く、より複雑な臨床的状況に直面しても、メンタルワー
クロードの処理能力を維持できると考えられた。
40
1 月 31 日(日)
特別講演2
Nonprocedural simulation skills teaching: Primum non nocere:
'above all do no harm'
Department of Simulation Skills Training; Department of General Internal Medicine,
Shonan Kamakura General Hospital
Joel Branch
Teaching simulation skills to physicians from another culture, and in another language can be very challenging for the trainer
and for the recipients alike.
Training of Junior doctors in simulation skills encompasses both procedural and nonprocedural components. For basic
teaching of all aspects, the author has developed efficacious methods to train Junior doctors in Japan. In so doing, the author
has been able to provide a challenging and stimulating simulation skills training curriculum conducted entirely in English.
From the author's perspective, with respect to the provision of medical information to Junior doctors, use of graphics and
pictures as opposed to presentations with complicated written sentences, provides a better learning medium for them when
undertaking simulation skills training. Use of simple sentences in English, the application of evidence-based medicine,
challenging rote medical dogma that lacks sufficient supportive evidence, and teaching sessions of shorter duration, provide
several ways of learning.
The use of a complete physical examination worksheet for learning and practicing how the patient interview should be
undertaken is also taught; physical examination training through detailed lectures and practical sessions is also emphasized
to improve Junior doctors basic skills set. The integration of the ‘problem list,’ in order to list up all major problems that the
patient exhibits followed by the consideration of a differential diagnosis is also taught; this is put into practice by all Junior
doctors who receive weekly simulation skills training sessions.
Nonprocedural simulation skills training is also taught through the use of challenging medical and surgical case scenarios
requiring Junior doctors to acquire detailed patient interviews and examinations in a simulated real life situation. The
outcomes of such scenarios depend upon the acquisition of the correct information and instituting the appropriate tests and
treatments, as in real life.
In a unpublished observational study previously undertaken on 18 Junior doctors at Shonan Kamakura General Hospital (SKGH)
in 2006, only 29.7% of a physical examination checklist in an objective structured clinical examination (OSCE)-like examination
of real patients, were correctly performed by Junior doctors at the beginning of their postgraduate training. These Junior
doctors had already passed their standardized medical school OSCE. Through further training by the author, at 8 months of
practice, the Junior doctors scored on average 81.7% of the correct checklist items on examination of real patients.
All Junior doctors currently receive a 10-week physical examination course to prepare them for real physician practice in
SKGH, a busy secondary care hospital in suburban Kamakura City. Such training provides them with the basic foundation for
learning physical examination skills as a basis for better physician practice.
Basic life support (BLS) and Advanced cardiac life support (ACLS)-style practice is also undertaken. Prior to such practice, the
author undertook a small study in 2015, on 12 Junior doctors to ascertain their knowledge base with respect to the American
Heart Association 2010 BLS-ACLS guidelines, in addition to the best current evidence for treatment of return of spontaneous
circulation, also termed ROSC.
Ten questions were posed to the Junior doctors. Questions based on BLS were in general answered better than those based
on ACLS. 74.6% of Junior doctors answered the BLS pretest questions correctly, and they improved to an average of 91.5%
posttest. On the other hand, only 43.9% of the Junior doctors answered the pretest ACLS questions correctly, whereas they
improved to an average of 80.9% posttest. The average Junior doctor pretest overall correct percentage score was 55%,
whereas the posttest percentage score was 86.8% with a Students paired T-test p value < 0.0001. This suggests that training of
ACLS theory prior to practice benefits Junior doctors in terms of knowledge base.
Conclusions: The author's experience of training Japanese Junior doctors using English in simulation skills training suggests
that they benefit from undertaking 1) training in acquiring patient histories, 2) advanced physical examination teaching to
assess skill and to correct poor technique, 3) theoretical, in addition to practical ACLS practice. For basic general training, the
use of graphics, pictures, and simplified explanations in English, can assist Japanese Junior doctors in learning foundation
skills to enable them to provide better physician skills to their future patients. It is also advocated that ACLS, in addition to
the already established training of BLS, be undertaken at all medical schools in Japan to prepare Junior doctors for real life
medical practice prior to graduating as fledgling doctors.
41
1 月 31 日(日)
共催:株式会社富士フィルムソノサイト・ジャパン
ランチョンセミナー
区域麻酔法の伝え方:過去、現在、未来
島根大学医学部附属病院手術部
佐倉伸一
区域麻酔が登場したのは、全身麻酔がエーテルドームで公開されてから半世紀後の 19 世紀末のことである。
1899 年 Bier の論文によって紹介された脊髄くも膜下麻酔は、その後の 2 年間に 1000 以上もの論文で取
り上げられることになり、当時注目を集めたことが推察される。区域麻酔法(Regional anesthesia)の概念
は 1902 年 Cushing によって提唱され、その後メイヨ―クリニックの Labot の教科書 Regional anesthesia
の出版により広がった。そして現在施行されている区域麻酔法の多くが 20 世紀の初めの 10 年間に生み出
された。もっとも、神経の同定に職人的な技術を要し成功率に問題のあった末梢神経ブロックが一般的な麻
酔法となることはなく、対照的に neuraxial anesthesia が広く行われるようになりエビデンスも蓄積された。
しかし今世紀になると外科的侵襲の縮小化や硬膜外血腫など合併症に対する懸念から neuraxial anesthesia
の適応が狭まり、超音波診断装置の進歩とともに末梢神経ブロックが急速に発展する。ワークショップやセ
ミナーが開かれ、多くの人が一同に介して学ぶ機会が増加した。SNS の普及で動画の閲覧や自由に質問が行
えるようになったことで学習環境が広がり、画像媒体が世界共通語となり理解しやすいということから心理
的距離も縮まってきた。日本人も世界各地で開催されるワークショップに参加するようになり、逆に日本国
内のセミナーや医療機関で学ぶ外国人の姿もよく見かけるようになっている。
このように現在、区域麻酔法、特に末梢神経ブロック、に対する関心が以前と比較にならないほどの速度で
増している。一方で問題点もある。例えば、新しいテクニックが次々と考案され紹介されているが、これら
の臨床的意義や安全性の検証は後回しになりがちである。情報があふれ手軽に得られる現在、これらを整理
し安全で臨床的意義のあるものを残していくことが必要である。そのためには臨床研究によるエビデンスの
蓄積を行い、必要な技術や情報を正しく伝える努力が重要と考えられる。
42
1 月 31 日(日)
一般演題 2-1
超音波診断装置を用いた下肢屈曲による大腿静脈径変化の検討
1)浜松医科大学医学部附属病院、2)浜松医科大学臨床医学教育講座
◯木村哲朗 1)、五十嵐寛 2)、加藤孝澄 2)、中島芳樹 2)
【背景】下肢の屈曲により、大腿静脈(FV)径や大腿動脈(FA)とFVの位置関係は変化するが、どの
程度の下肢屈曲が穿刺に最適であるか定量的に検討した報告は見当たらない為、超音波診断装置を用いて
前向きに検討した。
【方法】本研究は院内倫理委員会の承認を得ている。対象は健常ボランティア成人男性
25名(年齢28.
4±6.
1歳、身長171.8±4.4cm、体重64.6±7.7kg)。体位は仰臥位で、
下肢は肩幅程度の自然開脚位とした。角度計を用いて股関節を目標の角度に屈曲させた後、外旋・外転を加
えhemi−frog positionとした。計測する角度は、股関節屈曲前(0°、control)
・
30°・45°
・60°
・75°とした。全例右下肢で鼠径靭帯から2cm遠位の平行線上にリニアプローブ
を置いて計測した。計測項目はFA横径、皮膚−FV前壁距離、FV前後径、FV横径、Exposed
width(FVがFAと重なっていない横径)とし、それぞれの計測値を屈曲前(control)と比較
した。
【結果】屈曲前と比較して、
皮膚−FV前壁距離は30°で有意に短く(15.1mm vs 13.3mm,
p<0.01)、75°で長かった(15.1mm vs 16.4mm,p<0.03)。FV前後径、FV横径
はいずれの角度においても、屈曲前と比べて有意に長かった。Exposed widthは30°
、45°、
60°で有意に長く、30°で最も長かった(9.9mm vs 12.1mm,p<0.01)
。FA横径は、い
ずれの角度においても有意な差を認めなかった。
【結語】成人男性において、股関節を30程度屈曲させた
後に外転・外旋を加えた肢位をとることで、皮膚からFVまでの距離が短くかつFV径が大きくなるため、
穿刺に有用である可能性がある。
43
1 月 31 日(日)
一般演題 2-2
初期研修医のマネキンを用いた気管挿管3日連続集中トレーニング:
ビデオ喉頭鏡、McGRATH及びAirway Scopeの比較
兵庫医科大学病院
◯村上裕亮、下出典子、植木隆介、緒方洪貴、竹中志穂、二木美由希、廣瀬宗孝
初期研修医にとって気管挿管は習得すべき基本的手技の一つである。しかし、Macintosh型喉頭
鏡は習得に時間を要する。近年、数種類の間接声門視認型喉頭鏡が開発されている。今回我々は、従来
のMacintosh型ビデオ喉頭鏡(以下Mac)とAirway Scope&reg;
(以下AWS)、
McGRATH&reg;
(以下McG)の2種類の間接声門視認型喉頭鏡を用いて、初期研修医が3日間で
どの器具が早くかつ確実な手技を習得できるかを調査した。方法:本研究に同意した挿管経験5例未満の初
期研修医15名を対象に、
麻酔科研修初日から3日間連続で実習した。マネキンはAirSim(TruC orp社製:英国)を用いた。麻酔科専門医が、3種類の挿管器具(Mac、AWS、McG)の使用方法
や挿管方法を指導し、初期研修医はその後各10分、計30分間練習した。練習終了後、手技の成否と器具
を手にしてから声門視認までの時間、チューブが声門を通過するまでの時間、Percentage of
glottic opening(以下POGO)スコアを測定した。統計解析にはχ2検定またはTwo−
way repeated ANOVAを用い、p<0.05を有意とした。結果:McGとAWSは1日目
から全例成功したが、Macで1日目2例、2日目1例の挿管手技失敗が認められた。McG及びAWSは
Macに比べ、有意に短い声門視認、挿管時間であり、POGOも3日間を通し有意に高かった。考察:間
接視認型ビデオ喉頭鏡は経験の浅い施行者でも、短時間のインストラスクションで初回から高い成功率が得
られる挿管用デバイスと考えられた。さらに3日間の集中トレーニングはテクニックの向上に有力と思われ
た。
44
1 月 31 日(日)
一般演題 2-3
中心静脈穿刺カテーテル挿入可能なシミュレーター(CVC 穿刺挿入
シミュレーター)の評価
1)大阪医科大学麻酔科学教室、2)獨協医科大学越谷病院救急救命センター
◯駒澤伸泰 1)、三原良介 1)、藤原俊介 1)、南敏明 1)、松島久雄 2)
緒言:超音波ガイド下での中心静脈穿刺訓練の普及は著しい。現在、医学シミュレーション学会の CVC 実
践セミナーで使用されているマネキンはガイドワイヤー挿入まで可能である。今回、新たに開発された
CVC 穿刺挿入シミュレーターの使用経験を報告する。
方法:新たに開発された CVC 穿刺挿入シミュレーター(京都科学)を用いて、当科の麻酔科医 15 名が穿
刺訓練を行い、使用感等を 5 段階(非常にそう思う、そう思う、どちらでもない、そう思わない、全くそ
う思わない)で評価した。中心静脈カテーテルは外径 12G の CVC レガフォース(テルモ社製)を用いた。
結果:参加した麻酔科医の臨床経験は、6.9 ± 3.2 年であった。超音波ガイド下中心静脈穿刺の経験は
140.7 ± 96.2 回であった。全ての麻酔科医が、CVC 穿刺挿入シミュレーターは中心静脈穿刺訓練に有効で
あると回答した。約 90%の麻酔科医がこの CVC 穿刺挿入シミュレーターが臨床での中心静脈穿刺を模して
いると回答した。75%以上の麻酔科医が中心静脈穿刺訓練はカテーテル挿入および固定まで行うべきと回
答した。
考察:中心静脈穿刺における合併症発生はガイドワイヤー挿入までではなく、挿入後もしばしば発生する。
さらに固定方法も事故抜去等の予防の観点から重要である。カテーテルの挿入から固定まで学べる CVC 穿
刺挿入シミュレーターは超音波ガイド下中心静脈穿刺の訓練に有用な可能性がある。
45
1 月 31 日(日)
一般演題 2-4
自己主導型学習による習熟の評価−全身麻酔の導入から抜管まで−
1)浜松医科大学、2)浜松医科大学附属病院シミュレーションセンター、
3)浜松医科大学附属病院麻酔科蘇生科、4)浜松医科大学臨床医学教育学講座
◯外村和也 1)、市川美智華 2)、木村哲朗 3)、小林賢輔 3)、牧野洋 3)、五十嵐寛 4)
【目的】グローバルスタンダード認証評価に向け、医学教育分野別評価基準日本版(世界医学教育連盟(W
FME)グローバルスタンダード2012年版準拠)が開始され、成果基盤型教育(outcome−b−
ased education,OBE)がより求められている。また、医科大学・医学部の使命は明確で
あり、我々医学教育に携わる者は学生の修得すべき能力(コンピテンシー)が効率よく得られるカリキュ
ラムを提供をする必要がある。本研究ではシミュレーションを用いた全身麻酔の導入から抜管までの手技
を、教育ビデオの視聴および自己主導型学習の後、彼らがどの程度全身麻酔の手技を習得したかを評価した。
【方法】本研究に対する目的を理解し、参加を志願した2および3年生、3名(男子2名、女子1名)を協
力者として評価を行った。全身麻酔における酸素化、麻酔薬投与、マスクによる人工呼吸、気管挿管、人工
呼吸、麻酔維持、覚醒および抜管といった一連の流れをビデオとして収め、これを学生に視聴させ、その後
シミュレーションによる自己学習を実施した。学生による自己学習後は学生の習熟度を評価するために、全
身麻酔の導入から抜管まで35項目のチェックリスト作成し、麻酔科専門医によってその評価を行った。
【結果および考察】35項目中2名が31項、そして1名が32項目において正しく全身麻酔に対する処置
を行うことができた。麻酔の導入、維持、そして抜管までといった多岐にわたる煩雑な手技において、学生
がどのようなところに疑問を感じているのか、また躓きやすいのかを注意深く考察し、作製したビデオであ
るが故に全員が高得点であったと思われる。しかし、気管チューブを抜管する際に誤ったことをする傾向に
あるため、
この点に関して教材の改善が必要であることが示唆された。今後は自己主導型の学習ができる場、
そして項目を増やしカリキュラムを改善していく予定である。
46
1 月 31 日(日)
一般演題 2-5
鎮静頻度、目的、医療安全管理に対する看護部署における比較検討
1)国保日高総合病院麻酔科、2)日本赤十字社和歌山医療センター麻酔科、
3)日本赤十字社和歌山医療センター看護部、4)大阪医科大学麻酔科学教室、
5)奈良県立医科大学医療安全推進室
◯羽場政法 1)、伊良波浩 2)、吹田奈津子 3)、駒澤伸泰 4)、安宅一晃 5)
緒言:院内の鎮静の現状について看護部署を比較した報告は現在のところ存在しない。
「どの部署でどのよ
うな目的のために鎮静行為が行われているか?定期的な鎮静の勉強会はなされているか?」という疑問に対
し、当施設(病床数784床)の看護師全体に対しアンケートを行った。方法:鎮静薬使用状況のアンケー
トを院内のすべての常勤看護師885名を対象に行った。アンケート項目は「鎮静の頻度(週4日以上、週
2−3日、週1日、週1日以下から選択)
」
「鎮静の目的(検査・処置、手術、人工呼吸、終末期医療、その
他から選択)
」
「鎮静勉強会の頻度(3ヶ月に1回以上行う、6ヶ月に1回行う、1年に1回行う、新規採用
時に行う、行っていない)
」とした。結果:アンケートの回収率は39.1%(346名)であった。職種別
の鎮静行為の頻度を表1に示す。集中治療部看護師、手術部看護師、放射線科看護師で鎮静行為の頻度が高
く、救急部看護師、外来看護師の約半数で頻度は少ないが継続的に鎮静行為が行われていることがわかった。
職種別の鎮静行為の目的を表2に示す。手術部看護師は手術時の鎮静、集中治療部看護師、救急部看護師は
人工呼吸のための鎮静、放射線科看護師、外来看護師は処置・検査の鎮静が多いことがわかった。鎮静薬使
用場所と鎮静に関する勉強会の頻度を表3に示す。集中治療室、手術室では定期的に鎮静に関する勉強会を
開催していることがわかった。その他の部署では鎮静に関する勉強会がほとんどされていないことがわかっ
た。結語:当院における看護師の鎮静の現状をアンケートによって調査した。鎮静行為を専門とする集中治
療医や麻酔科医が常駐する部署では鎮静の頻度が高く、定期的な勉強会が開かれていることがわかった。し
かし、その他の部署では日常的に鎮静行為が行われているにもかかわらず、鎮静に関する勉強会が行われて
いないことがわかった。
47
1 月 31 日(日)
一般演題 2-6
当院開催 ICLS コースの歩み
〜空き病室で、白衣で Mega-code 〜
独立行政法人国立病院機構静岡医療センター麻酔科・集中治療部
◯小澤章子、今津康弘、雪平基子、野見山延
「はじめに」2008 年に第 1 回静岡医療センター ICLS(Immediate Cardiac Life Support) コースを受講した。
当時、院内インストラクターは一人もおらず、近隣施設と救急隊員の応援を得ての開催であった。
「 経 過 」2009 年から現在までに職員を対 象 と し た コ ー ス は 14 回 で、 コ ー ス コ ー デ ィ ネ ー タ (Course
Coordinator、
以下 CC) は看護師が担当した。総受講者数は 193 名で認定インストラクターは 15 名となった。
毎回、受講生の背景を考慮して目標を立て直し、プログラムを修正した。本年は空き病室のベッドにシミュ
レータを置き、隣のベッドでインストラクターが模擬患者として振る舞い、受講生は通常の業務と同じく白
衣を着て、できる限り実際の勤務に近い形で Mega-code を行った。
「考察」良かった点:①歴代 CC は PDCA サイクル(Plan-Do-Check-Act)に基づきコースを運営し、自分で
考え自分の言葉で伝えることを習得した。②病室で白衣での Mega-code は適度な緊張感を保て、受講生と
インストラクター双方に大変好評であった。③動画を撮影しデブリーフィングに利用した。今後の課題:①
ノンテクニカルスキルトレーニングの具現化、②「いつでも、どこでも、Mega-code」の実現
「結語」ICLS コースを用いて、各々の立場で自主的に学ぶ姿勢が熟成されることを願っている。
48
1 月 31 日(日)
一般演題 2-7
浜松医科大学医学部附属病院シミュレーションセンターの現状と今後
の展望
1)浜松医科大学医学部付属病院、2)浜松医科大学臨床医学教育学講座
◯市川美智華 1)、五十嵐寛 2)、外村和也 2)
浜松医科大学医学部付属病院シミュレーションセンターは2012年4月に正式に開設された。センター開
設時より兼任でシミュレーションセンターの業務を行う臨床工学技士が配置された。シミュレーションセン
ターのスペースは約180m2とセンターとしては中規模に入る。開設1年目の5月よりシミュレーション
センターの利用者に向け利用表の記載をお願いしている。その記録は1年目に総利用人数1117人、2年
目1564人、3年目1655人と2〜3年目にかけては大きな変動は見られないが、センターに関する問
い合わせは増加傾向にあることから、新たな利用者が記録表に記載していないことが推察される。問い合わ
せがあった時や利用表を記載せずに退室しそうな利用者がいた場合にはできるだけ声掛けや案内をしている
が、すべての利用者に対応できていないのが現状である。原因として一番大きく上げられるのは、常駐でき
るスタッフがいない点があげられるのではないかと考えられる。3年半の利用表の記載と利用率の傾向から、
今後の課題や展望を考察していきたいと考える。
49
特定非営利活動法人
日本医学シミュレーション学会
Japanese Association for Medical Simulation
活動報告書 第 11 報
2016 年 1 月
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会 活動報告 第11報
1.会員動向( 年 月 日現在) 名
1) $ 会員: 名
2) % 会員: 名
3) 団体会員: 社($ 会員団体 社、% 会員団体 社)
2. 年度の活動状況
=理事会・世話人会=
年 月 日:第 回理事会(ホテルグランヴィア京都)
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会総会(京都府医師会館)
年 月 日:第 回理事会(神戸ポートピアホテル)
年 月 日:第 回 &9& 世話人会(神戸ポートピアホテル)
年 月 日:第 回 +36 世話人会(神戸ポートピアホテル)
年 月 日:平成 年度第 回 '$0 世話人会(神戸ポートピアホテル)
年 月 日:第 回 6(' 世話人会(神戸ポートピアホテル)
年 月 日:第 回理事会(パシフィコ横浜)
年 月 日:第 回 +36 世話人会(パシフィコ横浜)
年 月 日:平成 年度第 回 '$0 世話人会(パシフィコ横浜)
年 月 日:第 回 6(' 世話人会(パシフィコ横浜)
年 月 日:第 回 &9& 世話人会(パシフィコ横浜)
<これからの予定>
年 月 日:第 回理事会(株式会社内田洋行)
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会総会(ユビキタス協創広場 &$19$6)
=DAMセミナー関連=
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会
第 回 '$0 実践セミナー(京都府医師会館 受講者数: 名)
年 年 日:第 回 '$0 実践セミナー(三重大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(福島県立医科大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(東北大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(静岡医療センター 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(熊本大学医学部附属病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー
第 回 '$0 実践セミナー(大阪医科大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(静岡市立静岡病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー岩手医科大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会(パシフィコ横浜)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー①②(パシフィコ横浜 受講者数:① 名② 名)
年 月 日:日本蘇生学会第 回大会
第 回 '$0 実践セミナー (秋田大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー
第 回 '$0 実践セミナー(大阪医科大学 受講者数: 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(ユビキタス協創広場 &$19$6 募集人員: 名)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(福島県立医科大学 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(東北大学 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 '$0 実践セミナー(静岡医療センター 募集人員:未定)
:第 回 '$0 実践セミナー(三重大学医学部看護科棟 募集人員: 名)
開催日未定 =CVCセミナー関連=
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会(京都府医師会館)
第 回 &9& 指導者養成コース(受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者要セイコース(新潟大学 受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー(新潟大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(福島医科大学 受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー(福島医科大学 受講者数: 名)
年 年 日:第 回 &9& 指導者養成コース(群馬大学 受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー(群馬大学 受講者数: 名)
年 年 日:第 回 &9& 実践セミナー(福島県立医科大学会津医療センター 受講者数: 名)
年 年 日:第 回 &9& 指導者養成コース(島根大学医学部 受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー(島根大学医学部 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(兵庫医科大学 受講者数 名)
第 回 &9& 実践セミナー(兵庫医科大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(兵庫医科大学 受講者数 名)
第 回 &9& 実践セミナー(兵庫医科大学 受講者数: 名)
51
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(湘南鎌倉総合病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(国立国際医療センター 受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー(国立国際医療センター 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(市立新潟病院 受講者数~ 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー 第 回 &9& 実践セミナー(大阪医科大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(島根大学 受講者数 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(新潟大学医療人材育成センター 受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー新潟大学医療人材育成センター 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(千葉大学 受講者数 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(九州医療センター 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(九州医療センター 受講者数 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(兵庫医科大学 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(兵庫医科大学 受講者数 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(水戸協同病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(水戸協同病院 受講者数 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(福島医科大学 受講者数 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー (福島医科大学 受講者数 名)
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(パシフィコ横浜 受講者数: 名)
第 回 &9& 実践セミナー(パシフィコ横浜 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(順天堂大学医学部附属静岡病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー
第 回 &9& 実践セミナー(大阪医科大学 受講者数: 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(ユビキタス協創広場 &$19$6 募集人員: 名)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(ユビキタス協創広場 &$19$6 募集人員: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(福島県立医科大学 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(福島県立医科大学 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(新潟大学 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(新潟大学 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(福島県立医科大学 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(静岡医療センター 募集人員: 名)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(群馬大学医学部附属病院 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(群馬大学医学部附属病院 募集人員未定)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー①、②(諏訪赤十字病院 募集人員未定)
年 月 日:第 回 &9& 指導者養成コース(千葉大学医学部附属病院 募集人員:未定)
年 月 日:第 回 &9& 実践セミナー(千葉大学医学部附属病院 募集人員:未定)
=SEDセミナー関連=
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会(京都府医師会館)
年 月 日:第 回 6(' 指導者養成コース(受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(浜田医療センター 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 ,&8 学会
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(ホテルグランパシフィック /( '$,%$ 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(静岡医療センター 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(隠岐広域連合立隠岐島前病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(隠岐広域連合立隠岐病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(湘南藤沢徳州会病院 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(島根大学クリニカルスキルアップセンター受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(島根大学附属病院みらい棟ギャラクシー 受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪シミュレーションセミナー 年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(大阪医科大学附属病院:受講者数: 名)
年 月 日 第 回 6(' 実践セミナー(福山市民病院 広島県 受講者数: 名)
年 月 日:第 回国立病院総合医学会(ロイトン札幌)
~ 日:第 回 6(' 実践セミナー( 月 日 受講者数: 名、 月 日 受講者数: 名)
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会 年 月 日:第 回 6(' 指導者養成コース(パシフィコ横浜 受講者数: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(パシフィコ横浜 受講者数: 名)
年 月 日:第 回北大阪セミナー
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(大阪医科大学 受講者数: 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会
年 月 日:第 回 6(' 指導者養成コース(ユビキタス協創広場 &$19$6 募集人員: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(ユビキタス協創広場 &$19$6 募集人員: 名)
年 月 日:第 回 6(' 実践セミナー(島根大学附属病院 募集人員: 名)
52
=HPSセミナー関連=
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会
第 回高機能患者シミュレーションワークショップ午前の部(パシフィコ横浜 受講者数: 名)
第 回高機能患者シミュレーションワークショップ午後の部(パシフィコ横浜 受講者数: 名)
年 月 日:日本蘇生学会第 回大会
第 回高機能患者シミュレーションワークショップ(秋田大学)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会
第 回高機能患者シミュレーションワークショップ(ユビキタス協創広場 &$19$6 募集人員: 名)
=METセミナー関連=
年 月 日:第 回日本臨床麻酔学会
年 月 日:第 回 0(7 セミナー「手術室危機対応訓練」(パシフィコ横浜 受講者数: 名)
<これからの予定>
年 月 日:第 回日本医学シミュレーション学会学術集会(ユビキタス協創広場 &$19$6)
年 月 日:第 回 0(7 セミナー「手術室危機対応訓練」(ユビキタス協創広場 &$19$6 募集人員: 名)
3.会議議事録
第回理事会 議事録
開催日:平成年月日(土) 時分 ~ 時分
開催場所:ホテルグランヴィア京都 3) 金葉の間
〒京都市下京区烏丸通塩小路下ル-5京都駅中央口 出席者:尾﨑眞、上農喜朗、安宅一晃、小澤章子、倉田二郎、駒澤伸泰、武田吉正、徳嶺譲芳
今井寛、加藤孝澄、二階哲朗、野村岳志、藤田 智、松島久雄、森田耕司、鈴木昭広
欠席(委任状):五十嵐寛、水本一弘、中島芳樹、中川雅史、 名
上農副理事長から「報告事項」について、説明された。
【報告事項】
1.会員動向の報告(年月日現在) 資料に基づき、報告された。
2.年度活動経過報告 資料に基づき、報告された。
3.年度収支経過報告 資料に基づき、報告された。
4.各委員会報告 各委員会長から、報告された。
・国際交流委員会(倉田先生)-$06学術集会で海外の先生を招致したいと考えている。
・教育委員会(野村先生)今回の-$06学術賞は推敲したが、該当論文が無かったため、-$06学術賞は該当無しで決定したことが報告さ
れた。今後、-$06に登録してもらうように薦める、規約を改訂する、事前の宣伝をする。
・学術・倫理委員会 加藤先生が欠席のため、報告は次回となった。
・広報委員会ニュースレター5号が発行は前回報告済のため、今回の報告事項は特になしと報告された。
5.各世話人会報告 各世話人会から、今年度の活動報告および来年の活動予定が報告された。
・'$0世話人会(小澤先生)第回'$0アドバンスコースは臨床麻酔学会第回大会にて、開催されたことを報告した。今後実践コース
はプロバイダーコースとして位置付け、アドバンスコースと2種類のコースにて活動する方向にて調整し
ている。-$6$0$公表されたことで-$6$0$を中心としたシナリオを構成している。
・+36世話人会(森田先生)第回+36を予定していたが希望者がなく中止となった旨、報告をした。
今年度の+36の活動としては、月日蘇生学会にて開催された。来年度の+36活動は、臨床学会の開催およ
び各学会にて開催を希望している。-$06開催においては、-$06学会に参加される学生に向けて+36シミュレ
ーションワークショップを開催する意向を世話人会内で検討しているので、理事の先生方からもご案内を
して欲しいと依頼された。今後は学生だけでなく、ヘルスアライアンス、看護師、臨床に携わる技師の方々
にも広めていきたいと説明された。
・&9&世話人会(松島先生)2回目の&9&インストラクターの3年更新を迎えるので、システムの問題、書類の問題等も検討し、スムー
ズに更新できるようにしたい。来年度の&9&セミナーの開催は指導者養成コースを回、実践セミナーは
回開催を予定していると報告された。
・6('世話人会(安宅先生、駒澤先生)シナリオをもう少し改訂していきたい。日本臨床麻酔第回大会にて指導者養成コースを開催
したことを報告された。補足説明として、シナリオの問題は、今回の日本臨床麻酔第回大会
内のコースから、シナリオチェック型評価を取り入れた。未だどのようにコースに反映させて
いくかは決まってはいないが、今後もシナリオチェック型評価方法をセミナーで取り入れてい
く。来年度の開催予定は回を予定していると報告された。
・0(7世話人会(中川先生)世話人会にて検討する。
【審議事項】上農副理事から「審議事項」を説明された。
1.年度予算案資料に基づき説明され、承認された。
2.各委員会 ・国際交流委員会(倉田先生)-$06総会で海外の先生招致を検討していくことを説明し承認された。
・教育委員会(野村先生)-$06学術賞該当無し、賞金は次回繰越とすることも検討することで、承認された。 3.各世話人会 各世話人代表から説明され、承認された。
('$0)アドバンスコースを確立し、2コース開催を具体化していく
(+36)-$06学会参加の学生向け、ヘルスアライン、看護師、臨床技師等広めていく
53
(6(')受講者数、インストラクター数も増え、シナリオ改訂を進めていく
(&9&)&9&インストラクター更新をスムーズに行えるようにする。
(0(7)世話人会の開催をする
4.第回-$06学術集会秋の陣について(松島先生)
松島先生より年月日から日鬼怒川温泉にて開催報告、会計報告をされた。
5.第回-$06学術集会について(安宅先生)
安宅先生より年月日から日「シミュレーション臨床応用」をテーマに京都府医師会にて開催する。ニューオリンズから:(%
参加を五十嵐先生が行う等、学術集会における事項や準備の説明と報告がなされた。
6.第回-$06学術集会について(野村先生)
野村先生より、年月日から日「伝える力をみがく」をテーマに㈱内田洋行ユキビタス協創広場&$19$6にて開催する。前日夜
年月日に理事会を予定している。教育セミナーのゲストは、小林火奈子先生、野々山美紀先生とほぼ確定。シンポジウム
とシミュレーション中心の学術集会を予定していることを報告した。
7.第回-$06学術集会について(二階先生)
二階先生より、年月日から日を第一希望にて、島根県内で検討中と報告がなされた。
8.第回-$06学術集会について
小澤先生が推薦され、満場一致で承認された。
9.その他
・個人情報規約(上農先生)-$06には今個人情報の規約はないので、規約作成をしていく方向に進めていくことが報告された。
・医療の質・安全学会 評議員としての活動(上農先生)-$06理事から名選出されて、評議員としての資格を得たことが報告された。
今後、-$06と医療の質・安全学会評議員としての活動をどのようにしていくか
が課題である。
・新理事の推薦(上農先生)旭川医科大学麻酔科・蘇生学 鈴木昭広先生が新理事として推薦され、満場一致で承認された。
・JAMS学術賞(野村先生)今回-$06学術賞の該当がなかったので、賞金は持ち越しとする。
最後に、尾﨑先生より「日本医学シミュレーション学会は年目を迎え、年の結果が出たと思います。その結果をこらからの年を考
え細かいところを検討していければと思います。」とのご挨拶を頂いた。
以上
第回 総会 議事録
開催日:平成年月日(月) 時分 ~ 時分
開催場所:京都府医師会館 3) 第一会場()
〒 京都府 京都市中京区 西ノ京東栂尾町 7(/:
【報告事項】
上農副理事長から、下記「報告事項」について、説明された。
1.会員動向の報告
2.第回-$06学術集会について、報告された 3.年度活動経過報告 4.年度収支経過報告 5.各世話人会報告 各世話人代表者から、活動の報告がされた。
6.第回-$06学術集会の準備状況報告 7.第回-$06学術集会の準備状況報告 8.その他
鈴木昭広先生の理事就任が報告された。
【審議事項】
1.年度予算案について承認された。 2.各委員会、各世話人会
3.その他
第回理事会 議事録
開催日:平成年月日(日) 時分 ~ 時分
開催場所:神戸ポートピアホテル本館) コスモポリタンルーム
〒兵庫県神戸市中央区港島中町 7(/ ポートライナー「市民広場」駅下車 徒歩1分
出席者:尾﨑眞、上農喜朗、倉田二郎、野村岳志、水本一弘、松島久雄、徳嶺譲芳、
駒澤伸泰、五十嵐寛、二階哲郎、藤田智、武田吉正、加藤孝澄、中川雅史、鈴木昭広
欠席(委任状):小澤章子、安宅一晃、中島芳樹、森田耕司、今井寛 名
【報告事項】 上農副理事長から「報告事項」について、説明された。
1.会員動向(年月日現在)資料に基づき、報告された。
$会員:名 %会員:名 合計:名在籍
内訳 更新$会員:名 更新%会員:名 2.年度の活動状況 資料に基づき報告された。
3.年度収支結果報告 資料に基づき報告された。
4.年度予算案 資料に基づき報告された。
前年度該当無しのため保留であった-$06学術賞については年度分円が次年度へ繰越すことが決議された。従って
-$06学術賞の予算円は円に修正となる。修正予算案は次回理事会にて報告する。
5.第回-$06学術集会収支結果報告 資料に基づき、報告された。
6.各委員会、各世話人会報告
【各委員会】各委員会長から、下記の通り報告された。
・国際交流委員会(倉田先生)-$06でサウスカロライナ大学'U6FKDHIHU教授招聘を進めていることを報告された。
54
・教育委員会(野村先生)-$06学術賞のための論文を募るため、登録してもらうように薦める、規約を改訂する、事前の宣伝をす
る、月、月募集をする等を進めることを報告された。
・学術・倫理委員会(加藤先生)個人情報規約案を提案された。審議事項にて報告する。
・広報委員会(五十嵐先生)ニュースレター6号の発行は日本臨床麻酔学会第回大会の頃を目標としている。(年月日
~日)各世話人会にて名掲載者の選出を依頼、次号のリレーエッセーシミュレーションの掲載は、
静岡医療センター 小澤先生を推薦された。
【各世話人会報告】各世話人会代表から、資料に基づき、昨年度の活動報告と、下記の今年度の活動予定が報告された。
・'$0世話人会(水本先生)→年度活動報告の受講者人数が収支計画書の人数と相違しているので状況を把握したい。'$0活動
においては$0$の日本語版作成、電子書籍化を進める。アドバンスコースは内容等改善を要するため、
時間をかけて構築する方向であることを報告された。
・+36世話人会 →森田先生、中島先生が欠席のため、今回の報告は無しとなった。
・6('世話人会(駒澤先生)→年度活動報告の受講者人数が相違していること、湘南藤沢病院の6('セミナーの事務局の対応に
ついて、改善の要望が出された。6('セミナーに評価型のシステムを導入したと報告された。 ・&9&世話人会(松島先生)→'9' 9HUが完成したことを報告された。今後の&9&の活動においては、テキストや'9'の配布方法、
インストラクター新規申請、および年更新手続きのスムーズ化、安全な&9&の普及について協議、検討していく方針であること
を報告された。
・0(7世話人会(中川先生)世話人会および活動が無かったことを報告された。 7.これからの-$06学術集会について
・-$06(野村先生)→資料に基づき報告された。日程、公演内容、公演者について補足説明をされた。-$06の特徴は最先端,7
機器を使ったセミナーを開催することである。更に、7HOH 6XPLOHWLRQ(遠隔医療)が予定され、次回の
学術集会開催地島根大学と東京の会場を繋げてセミナーを行うことを報告された。
・-$06(二階先生)→資料に基づき報告された。
・-$06(小澤先生)→欠席のため今回の報告は無しとなった。
8.日本臨床麻酔学会第回大会における-$06共催セミナーについて
野村先生より資料に基づき、スケジュールの説明がなされた。
武田先生より資料に基づき“3'画像を用いた咽喉頭解剖セミナー”の説明および報告がなされた。
事務局より、+3掲載原稿、受講料、各セミナーのインストラクターの選定等の依頼をした。
【審議事項】上農副理事長から「審議事項」について、説明された。
1.インストラクター資格、世話人会員を有する退会者の処置について
資料に基づき、'$0、6('、&9&のインストラクター規約の現状を説明し、改善を提案された。
2.インストラクター資格の条件に「$会員」を制定することについて
「$会員」であることを制定した場合、$会員でないインストラクターは$会員に移行してもらうよう案内を出す。また、年会費未
納で資格を喪失してしまった先生方へは、半年の猶予を持って$会員の年会費を支払う旨案内をすることで決議された。
3.各委員会、各世話人会審議事項 (各委員会会長、各世話人会代表)
・年会費未納による退会となった先生方のインストラクター資格の復帰方法を検討する。
・今後の活動について検討する。
・日本臨床麻酔学会第回大会の詳細を検討する。
4.個人情報の保護に関する規定(案)について(加藤先生)
資料に基づき、個人情報の保護に関する規定(案)を説明された。同内容の3')を各理事に送付し、後日、加藤先生へご意見等を
お知らせする。その内容等については、次回の理事会にて報告することを提議され、満場一致で承認された。
5.セミナー開催の流れおよび申請書(案)(事務局)
資料に基づき、説明をした。今後活用することを検討していく方針で承認された。
6.その他:次回理事会開催について(尾﨑先生、上農先生)
次回の理事会開催については、日本臨床麻酔学会第回大会の時期年月日~日に予定をすることが、満場一致で可決
した。日時は決まり次第、各理事に報告する。
以上
第回理事会 議事録
開催日:年月日(水):~:
開催場所:パシフィコ横浜 会議センター
〒神奈川県横浜市西区みなとみらい1−1−1 7(/
理事出席者:尾﨑眞、上農喜朗、安宅一晃、五十嵐寛、小澤章子、加藤孝澄、駒澤伸泰、鈴木昭広、中川雅史、中島芳樹、二階哲朗、
野村岳志、水本一弘、森田耕司
監事出席者:武田吉正、藤田 智
欠席(委任状):今井寛、倉田二郎、徳嶺譲芳、松島久雄 名
【報告事項】
1.会員動向(年月日現在)
上農副理事長から会員動向について、説明された。
$会員:名 %会員:名 合計:名在籍
内訳 更新$会員:名 更新%会員:名 2.年度の活動状況
上農副理事長から資料に基づき報告された。
3.年度収支経過報告(年月) 上農副理事長から資料に基づき報告された。
55
4.各委員会、世話人会報告
各委員長から報告された。
・教育・開発委員会(野村理事)6+$/デモ機(アクティブメディカル社)について、紹介された。
・学術・倫理委員会(加藤理事)個人情報管理規定を作成したことが報告された。
・広報委員会(五十嵐理事)ニュースレター号を発行したことが報告された。次回リレーエッセイは、駒澤理事が大阪医科大学
を紹介して頂くこととした。
・HPS世話人会(森田理事)日本臨床麻酔学会第回大会におけるHPSセミナーの内容について、報告された。
・DAM世話人会(水本理事)JSAMAに基づいた講義を行う。インストラクターの更新を後追いで行う。
・MET世話人会(中川理事)日本臨床麻酔学会第回大会におけるMETセミナーの内容について、報告された。
今後については、MET世話人会を維持するのは困難なので閉鎖し、新たな委員会を立ち上げるこ
ととした。初期研修医を対象にした横断的なセミナーなどの案が出された。
・SED世話人会(安宅理事、駒澤理事)最近のセミナー実施状況について、報告された。
5.日本臨床麻酔学会第回大会における-$06共催セミナーについて 上農副理事長から資料に基づき報告された。
6.これからの-$06学術集会(第回、第回、第回)について
・野村理事から資料に基づき、第回-$06学術集会の準備状況について報告された。
・二階理事から資料に基づき、年月日~日に、第回-$06学術集会を島根大学医学部附属病院で開催することが報告さ
れた。学会のテーマは「シミュレーション教育ご縁を結ぶ」とする。
・小澤理事から資料に基づき、年月日~日に、第回-$06学術集会を沼津プラザヴェルテで開催予定であることが報告
された。日本集中治療学会学術集会が重なった場合は、日程を変更する。
・第回-$06学術集会の会長は、安宅理事からの他薦と、駒澤理事の自薦で、駒澤理事が会長をされることが、南敏明教授(大阪
医科大学麻酔科学教室)の許可を得られることを条件に決定した。
7.「第回日本シミュレーション医療教育学会に関する報告と国内医学系シミュレーション学会の動向」について
・五十嵐理事から、日本シミュレーション医療教育学会と日本医療教授システム学会の成立ちとそれぞれの活動内容を
紹介された。日本シミュレーション医療教育学会と日本医療教授システム学会から-$06に同時開催の話があることが報告された。
五十嵐先生は、年月に開催される第回日本シミュレーション医療教育学会会長を務められることになったので、演題登録
等の協力を依頼された。
8.その他
マイナンバー制度の導入にあたって 事務局から、平成年度からマイナンバー制度の対応について、平成年月~月で、謝礼総額万円を超える場合は、事務局
で講師の先生のマイナンバーをお預かりして、源泉徴収を発行すると説明された。詳細については、次回理事会で報告すること
となった。
【審議事項】
1.年度予算案 ・資料に基づき説明され、承認された。
マイナンバー管理費については、次回、理事会で提案、審議することとした。
2.各委員会、各世話人会審議事項 ・世話人会の名称について 「世話人会」の名称を「委員会」、「世話人代表」は「委員長」に、「世話人」を「委員」に名称を変更することとした。国際交
流委員会、教育・開発委員会、学術・倫理委員会、広報委員会は、それぞれ、国際交流部会、教育・開発部会、学術・倫理部会、
広報部会とすることが承認され、定款変更を行うこととした。
3.理事の任期更新について 次回の理事会で、就任承諾書を提出することが承認された。
4.個人情報の保護に関する規定(案)について 加藤理事より、前回の理事会で提案された個人情報管理規定について、特に意見がでなかったので、承認された。細則に個人情報
管理規定を組み込むこととした。
以上
56
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会 2014年度会計報告
■収入の部
■支出の部
単位:円
勘定科目
内 容
金 額
前年度繰越金
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
年会費
単位:円
勘定科目
事務局委託費
㻟㻘㻥㻞㻡㻘㻜㻜㻜
内 容
事務局委託費合計
事業収入
事業収入合計
㻝㻞㻘㻠㻣㻡㻘㻡㻟㻟
㻥㻜㻣㻘㻞㻜㻜
(㈱コンパスHPメンテナンス費(\21,600X6))
㻝㻞㻥㻘㻢㻜㻜
第9回JAMS学術集会秋の陣事務局費用 HP作成費用
㻟㻞㻞㻘㻣㻤㻜
JAMS10懇親会
会議費
理事会ほか打合せ
㻞㻘㻝㻡㻟㻘㻡㻜㻡
旅費交通費
(CVCセミナー)
㻞㻘㻤㻢㻢㻘㻝㻞㻝
通信費
(SEDセミナー)
㻝㻘㻝㻠㻞㻘㻡㻥㻜
(第4回JAMS教育セミナー)
(第5回JAMS教育セミナー)
㻝㻜㻘㻜㻜㻜
(ニュースレター5号広告)
㻟㻞㻠㻘㻜㻜㻜
事務用品費
(第9回秋の陣学術集会関係)
㻡㻠㻢㻘㻜㻜㻜
年会費
※寄附金540,000円を含む
(第10回学術集会関係学会関係) ※
㻝㻣㻜㻘㻢㻢㻠
通信費合計
㻟㻞㻢㻘㻣㻡㻡
㻟㻞㻠㻘㻟㻝㻣
(切手)
㻝㻘㻞㻥㻠
(さくらメールボックスサービス料)
㻝㻘㻝㻠㻠
封筒、ファイル等
㻤㻥㻘㻢㻣㻣
医療安全全国共同行動年会費(正会員)
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
振込手数料
銀行振り込み・学会研究会JP
(ホスピーラ社) ※JAMSへの寄附金
㻡㻜㻜㻘㻜㻜㻜
支払手数料
決算資料税理士監査(浅野税理士)
(アドバンテージ社:臨麻)
㻠㻟㻥㻘㻠㻝㻢
支払い報酬料
受取利息
㻝㻘㻝㻜㻠㻘㻝㻞㻝
打合せ等交通費
㻠㻘㻝㻥㻟㻘㻥㻜㻝
寄附金1,368,000円を含む
㻝㻘㻝㻠㻟㻘㻣㻤㻞
㻟㻞㻤㻘㻜㻜㻜
(郵送料)
㻟㻜㻜㻘㻜㻜㻜
㻝㻘㻡㻜㻠㻘㻝㻤㻜
ニュースレター第5号、フライヤー等
交際費
(DAMセミナー)
㻞㻘㻤㻢㻟㻘㻣㻢㻜
(㈱コンパス(\75,600×12)
第10回JAMS学術集会事務局費用 HP作成費用等
広告宣伝費
金 額
㻝㻤㻣㻘㻡㻣㻞
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
講師報酬
㻝㻘㻣㻤㻝㻘㻣㻥㻥
租税公課
収入印紙代
㻢㻤㻜
事業支出
セミナー関係(日当、交通費、宿泊費、セミナー資材代等)
㻢㻤㻝
(DAMセミナー)
㻝㻘㻠㻟㻡㻘㻢㻣㻥
(CVCセミナー)
㻞㻘㻡㻝㻤㻘㻞㻢㻟
(SEDセミナー)
㻢㻣㻢㻘㻞㻟㻟
(第9回秋の陣学術集会関係)
(第10回学術集会関係)
その他(臨麻、JAMS教育セミナー)
合 計
㻢㻘㻤㻞㻤㻘㻝㻠㻞
小 計
㻝㻤㻘㻞㻠㻢㻘㻥㻣㻜
㻝㻣㻠㻘㻝㻡㻡
㻝㻘㻢㻤㻢㻘㻟㻥㻟
㻟㻟㻣㻘㻠㻝㻥
㻝㻠㻘㻥㻟㻜㻘㻢㻟㻣
■次年度繰越金
内容
年会費:収支1参照
次年度繰越金
事業収入:収支2参照
57
金 額
㻟㻘㻟㻝㻢㻘㻟㻟㻟
貸借対照表
平成27年 3月31日現在
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会
(単位:円)
資産の部
科 目
負債の部
金 額
科 目
【流動資産】
金 額
【流動負債】
現金
㻝㻢㻜㻘㻣㻥㻜 買掛金
㻥㻡㻘㻜㻠㻜
預金
㻡㻘㻢㻡㻢㻘㻞㻤㻣 未払金
㻠㻘㻜㻜㻜㻘㻜㻡㻠
㻥㻥㻘㻜㻜㻜 預り金
㻞㻢㻘㻣㻝㻥
郵便貯金
売掛金
㻣㻟㻤㻘㻢㻟㻣
未収入金
㻣㻤㻟㻘㻠㻟㻞 負債の部合計
㻠㻘㻝㻞㻝㻘㻤㻝㻟
余剰金の部
繰越金
資産の部合計
㻣㻘㻠㻟㻤㻘㻝㻠㻢 負債及び余剰金合計
58
㻟㻘㻟㻝㻢㻘㻟㻟㻟
㻣㻘㻠㻟㻤㻘㻝㻠㻢
収支計算書
自 平成26年 4月 1日至 平成27年 3月31日
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会
(単位:円)
科 㻌㻌㻌目
金 㻌㻌㻌額
収入の部
会費収入
㻟㻘㻥㻞㻡㻘㻜㻜㻜
事業収入
㻝㻜㻘㻜㻢㻣㻘㻡㻟㻟
寄附金
㻞㻘㻠㻜㻤㻘㻜㻜㻜
収入の部合計
㻝㻢㻘㻠㻜㻜㻘㻡㻟㻟
支出の部
事業収入に係る支出
㻢㻘㻤㻞㻤㻘㻝㻠㻞
事務局委託費
㻞㻘㻤㻢㻟㻘㻣㻢㻜
広告宣伝費
㻝㻘㻝㻠㻟㻘㻣㻤㻞
交際費
㻟㻞㻤㻘㻜㻜㻜
会議費
㻝㻘㻝㻜㻠㻘㻝㻞㻝
旅費交通費
㻝㻣㻜㻘㻢㻢㻠
通信費
㻟㻞㻢㻘㻣㻡㻡
事務用品費
㻤㻥㻘㻢㻣㻣
年会費
㻡㻜㻘㻜㻜㻜
振込手数料
㻞㻠㻟㻘㻞㻡㻣
租税公課
㻢㻤㻜
支払報酬
㻝㻘㻣㻤㻝㻘㻣㻥㻥
支出の部合計
㻝㻠㻘㻥㻟㻜㻘㻢㻟㻣
経常収支差額
㻝㻘㻠㻢㻥㻘㻤㻥㻢
事業外収益
受取利息
㻢㻤㻝
当期収支差額
㻝㻘㻠㻣㻜㻘㻡㻣㻣
前期より繰越
㻝㻘㻤㻠㻡㻘㻣㻡㻢
次期繰越金
㻟㻘㻟㻝㻢㻘㻟㻟㻟
(注)会費未納者は未計上
59
財産目録
平成27年 3月31日現在
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会
(単位:円)
科 目
資産の部
現金預金
金 額
現金
㻝㻢㻜㻘㻣㻥㻜
普通預金 =7 ,2 7 7 ,3 5 6 円=
三菱東京UFJ 本郷支店
三菱東京UFJ 本郷支店セミナー
ゆうちょ銀行 第9回JAMS学術集会秋の陣
三菱東京UFJ 第10回JAMS学術集会
郵便貯金
㻣㻡㻣㻘㻡㻞㻣
㻞㻘㻜㻡㻣㻘㻣㻥㻝
㻢㻜㻝㻘㻟㻞㻞
㻞㻘㻞㻟㻥㻘㻢㻠㻣
㻥㻥㻘㻜㻜㻜
事業収入未収金
売掛金 =7 3 8 ,6 3 7 円=
3月分CVCセミナー費用
㻟㻟㻢㻘㻡㻜㻞
3月分SEDセミナー費用
㻟㻝㻟㻘㻢㻠㻠
3月分DAMセミナー費用
㻤㻤㻘㻠㻥㻝
未収入金 =783,432円=
2月分年会費
2月分DAM受講料
㻠㻝㻢㻘㻣㻝㻡
2月分SED受講料
㻞㻘㻤㻠㻝
2月分CVC受講料
㻢㻡㻘㻟㻠㻥
2月分第5回JAMS教育セミナー参加費
㻢㻢㻘㻞㻥㻡
3月分CVC受講料
㻥㻠㻘㻣㻜㻤
3月分DAM受講料
㻟㻣㻘㻤㻤㻟
その他
㻠㻘㻣㻟㻡
㻝㻤㻘㻝㻥㻞
流動資産合計
未払金
㻝㻘㻤㻥㻠
3月分年会費
3月分第5回JAMS教育セミナー参加費
負債の部
㻣㻠㻘㻤㻞㻜
㻣㻘㻠㻟㻤㻘㻝㻠㻢
コンパス請求分 事務局費ほか
㻟㻘㻥㻠㻠㻘㻟㻢㻥
決算時監査費用
㻡㻡㻘㻢㻤㻡
買掛金
豚喉頭、メルカーキッド等
㻥㻡㻘㻜㻠㻜
預り金
源泉徴収税
㻞㻢㻘㻣㻝㻥
流動負債合計
㻠㻘㻝㻞㻝㻘㻤㻝㻟
繰越金の部 翌期繰越金
㻟㻘㻟㻝㻢㻘㻟㻟㻟
差引合計
㻣㻘㻠㻟㻤㻘㻝㻠㻢
60
61
62
63
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会定款
第1章 総則
<名称>
第 1 条 この法人は、特定非営利活動法人日本医学シミュレ
ーション学会という。
英語表記を Japanese Association for Medical Simulation、
略称を JAMS とする。
<事務所>
第 2 条 この法人は、主たる事務所を東京都文京区本郷三丁
目3番11号 NCKビル5階に置く。
<目的>
第 3 条 この法人は、医療従事者等へ医学教育、臨床医学、
医学研究、医療の安全管理に寄与することを目的と
する。これにより、医学シミュレーションの医療へ
の応用に貢献する。
<特定非営利活動の種類>
第 4 条 この法人は、前条の目的を達成するために、次に掲
げる種類の特定非営利活動を行う。
(1) 保健、医療又は福祉の増進を図る活動
(2) 社会教育の推進を図る活動
(3) 学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る
活動
<事業の種類>
第 5 条 この法人は、第 3 条の目的を達成するため、特定非
営利活動に係る事業として、次の事業を行う。
(1) 学術研究会の開催
(2) 教育セミナーの開催
(3) 機関誌の発行等
(4) その他目的を達成するために必要な事業
第2章 会員
<種別>
第 6 条 この法人の会員は、次の3種とし、A 会員をもって
特定非営利活動促進法(以下「法」という。)上の社
員とする。
(1) A 会員 この法人の目的に賛同し、中心となっ
て活動できる個人および団体
(2) B 会員 この法人の目的に賛同し、賛助するた
めに入会した個人および団体
(3) 特別会員・名誉会員 この法人に功労のあっ
た者または学識経験者で理事会において特別
会員または名誉会員として推薦された個人ま
たは団体
<入会>
第 7 条 会員の入会については、特に条件を定めない。
2 会員として入会しようとするものは、理事長が別に定め
る入会申込書により、理事長に申し込むものとする。
3 理事長は、前項の申し込みがあったときは、正当な理由
がない限り、入会を認めなければならない。
4 理事長は、第2項のものの入会を認めないときは、速や
かに、理由を付した書面を持って本人にその旨を通知し
なければならない。
<入会金及び会費>
第 8 条 会員は、総会において別に定める入会金及び会費を
納入しなければならない。
<会員の資格の喪失>
第 9 条 会員が次の各号の一つに該当する場合には、その資
格を喪失する。
(1) 退会届の提出をしたとき。
(2) 本人が死亡し、若しくは失踪宣言を受け、又
は会員である団体が消滅したとき。
(3) 除名されたとき。
(4) 継続して2年以上会費を滞納したとき。
<退会>
第 10 条 会員は、理事長が別に定める退会届を理事長に提出
して、任意に退会することができる。
64
<除名>
第 11 条 会員が次の各号の一つに該当する場合には、総会の
決議により、これを除名することができる。
(1) この定款に違反したとき。
(2) この法人の名誉を傷つけ、又は目的に反する
行為をしたとき。
2 前項の規定により会員を除名しようとする場合は、議決
の前に当該会員に弁明の機会を与えなければなら
ない。
第3章 役員
<種別及び定数>
第 12 条 この法人に次の役員を置く。
(1) 理事 3人以上20人以内
(2) 監事 1人以上2人以内
2 理事のうち、1人を理事長、1人以上 2 人以内を副理事
長とする。
<選任等>
第 13 条 理事・監事は、理事会において選任する。
2 理事長及び副理事長は、理事の互選とする。
3 役員のうちには、それぞれの役員について、その配偶者
若しくは三親等以内の親族が一人を超えて含まれ、また
は当該役員並びにその配偶者及び三親等以内の親族が役
員の総数3分の1を超えて含まれることになってはなら
ない。
4 法第20条各号のいずれかに該当する者は、この法人の
役員になることができない。
5 監事は、理事又はこの法人の職員を兼ねてはならない。
<職務>
第 14 条 理事長は、この法人を代表し、
その業務を総理する。
2 副理事長は、理事長を補佐し、理事長に事故があったと
き、又は理事長が欠けたときは、その職務を代行する。
3 理事は、理事会を構成し、この定款の定め及び総会又は
理事会の議決に基づき、この法人の業務を執行する。
4 監事は、次に掲げる職務をおこなう。
(1) 理事の業務執行の状況を監査すること。
(2) この法人の財産の状況を監査すること。
(3) 前2号の規定による監査の結果、この法人の
業務又は財産に関し不正の行為又は法令若
しくは定款に違反する重大な事実があるこ
とを発見した場合には、これを総会又は所轄
庁に報告すること。
(4) 前号の報告するため必要がある場合には、総
会を招集すること。
(5) 理事の業務執行の状況又はこの法人の財産の
状況について、理事に意見を述べること。 <任期等>
第 15 条 役員の任期は、2年とする。但し、再任を妨げない。
2 補欠のため、又は増員により就任した役員の任期は、そ
れぞれの前任者又は現任者の任期の残存期間とする。
3 役員は、辞任又は任期満了後においても、後任者が就任
するまでは、その職務を行わなければならない。
<欠員補充>
第 16 条 理事又は監事のうち、その定数の3分の1を超える
者が欠けたときは、遅滞なくこれを補充しなければ
ならない。
<解任>
第 17 条 役員が次の各号の一つに該当する場合は、総会の決
議により、これを解任することができる。
(1) 心身の故障のため、職務の遂行に堪えられな
いと認められるとき。
(2) 職務上の義務違反その他役員としてふさわし
くない行為があったとき。
2 前項の規定により役員を解任しようとする場合は、議決
の前に当該役員に弁明の機会を与えなければならない。
<報酬等>
第 18 条 役員は、その総数の3分の1以下の範囲内で報酬を
受けることができる。
2 役員には、その職務を執行するために要した費用を弁償
することができる。
3 前項に関し必要な事項は、総会の議決を経て、理事長が
別に定める。
第4章 会議
<種別>
第 19 条 この法人の会議は、総会、理事会及び世話人会の3
種とする。
2 総会は、通常総会及び臨時総会とする。
<総会の構成>
第 20 条 総会は、A 会員をもって構成する。
<総会の権能>
第 21 条 総会は、以下の事項について議決する。
(1)定款の変更
(2)解散及び合併
(3)会員の除名
(4)事業計画及び予算並びにその変更
(5)事業報告及び決算
(6)監事の解任
(7)役員の職務及び報酬
(8)入会金及び会費の額
(9)資産の管理の方法
(10)借入金(その事業年度内の収入をもって償還
する短期借入金を除く。第 51 条において同じ)
その他新たな義務の負担及び権利の放棄
(11)解散における残余財産の帰属先
(12)事務局の組織及び運営
(13)その他運営に関する事項
<総会の開催>
第 22 条 通常総会は、毎年1回開催する。
2 臨時総会は、次に掲げる場合に開催する。
(1) 理事会が必要と認め、招集の請求をしたとき。
(2) A 会員総数の5分の1以上から会議の目的を記
載した書面により、招集の請求があったとき。
(3)監事が第 14 条第 4 項第 4 号の規定に基づいて、
招集すること。
<総会の招集>
第 23 条 総会は、前条第 2 項第 3 号を除いて、理事長が招集
する。
2 理事長は、前条第 2 項第 1 号及び第 2 号の規定による請
求があったときは、その日から30日以内に臨時総会を
招集しなければならない。
3 総会を招集するときは、会議の日時、場所、目的及び審
議事項を記載した書面または電磁的方法により、開催日
の少なくとも5日前までには
通知しなければならない。
<総会の議長>
第 24 条 総会の議長は、理事長が務める。 <総会の定足数>
第 25 条 総会は A 会員総数の2分の1以上の出席がなければ
開催することができない。
<総会の議決>
第 26 条 総会における議決事項は、第 23 条第 3 項の規定によ
ってあらかじめ通知した事項とする。
2 総会の議事は、この定款に規定するもののほか、出席し
た A 会員の過半数をもって決し、可否同数のときは、
議長の決するところによる。
<総会での表決権等>
第 27 条 各 A 会員の表決権は、平等なものとする。
2 やむを得ない理由により総会に出席できない A 会員は、
あらかじめ通知された事項について書面若しくは電磁的
方法をもって表決し、又は他の A 会員を代理人として表
決を委任することができる。
3 前項の規定により表決した A 会員は、前 2 条及び次条第
1 項の適用については、総会に出席したものとみなす。
4 総会の議決について、特別な利害関係を有する A 会員は、
その議事の議決に加わることができない。
<総会の議事録>
第 28 条 総会の議事録については、次の事項を記載した議事
録を作成しなければならない。
(1) 日時及び場所
(2) A 会員総数及び出席者数(書面若しくは電磁的
方法による表決者又は表決委任者がある場合に
あっては、その数を付記すること。
)
(3) 審議事項
(4) 議事の経過の概要及び議決の結果
(5) 議事録署名人の選任に関する事項
2 議事録には、議長及び総会において選任された議事録署名
人 2 人が、記名押印又は署名しなければならない。
<理事会の構成>
第 29 条 理事会は、A会員である理事および監事をもって構
成する。
<理事会の権能>
第 30 条 理事会は、この定款に別に定める事項のほか、次の
事項を議決する。
(1) 総会に付議すべき事項
(2) 総会の議決した事項の執行に関する事項
(3) その他総会の議決を要しない業務の執行に関す
る事項
<理事会の開催>
第 31 条 理事会は次に掲げる場合に開催する。
(1) 理事長が必要と認めたとき。
(2) 理事総数の2分の1以上から理事会の目的であ
る事項を記載した書面により、招集の請求があっ
たとき。
<理事会の招集>
第 32 条 理事会は、理事長が招集する。
2 理事長は、前条 2 号の規定による請求があったときは、
その日から 14 日以内に理事会を招集しなければならない。
3 理事会を招集するときは、会議の日時、場所、目的及び
審議事項を記載した書面または電磁的方法により、開催
日の少なくても 5 日前までに通知しなければならない。
<理事会の議長>
第 33 条 理事会の議長は、理事長がこれにあたる。
<理事会の議決>
第 34 条 理事会の議決事項は、第 36 条第 3 項の規定によって
あらかじめ通知した事項とする。
2 理事会の議事は、理事総数の過半数をもって決し、可否
同数のときは、議長の決するところによる。
<理事会での表決権等>
第 35 条 各理事の表決権は、平等なものとする。
2 やむを得ない理由のため、
理事会に出席できない理事は、
あらかじめ通知された事項にいて書面または電磁的方法
をもって表決することができる。
3 前項の規定により表決した理事は、前条及び次条第 1 項
の適用については、理事会に出席したものとみなす。
4 理事会の議決について、
特別の利害関係を有する理事は、
その議事の議決に加わることができない。
<理事会の議事録>
第 36 条 理事会の議事については、次の事項を記載した議事
録を作成しなければならない。
(1) 日時及び場所
(2) 理事総数、出席者数及び出席者名(書面表決
者にあっては、その旨を付記すること。)
(3) 審議事項
(4) 議事の経過の概要及び議決の結果
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(5) 議事録署名人の選任に関する事項
2 議事録には、議長及びその会議において選任された議事
録署名人 2 名が記名押印又は署名しなければならない。
<世話人会の目的>
第 37 条 世話人会は本学会の目的に沿った範囲内で目標を定
め、本会の運営に寄与する。
<世話人会の構成>
第 38 条 世話人会は、理事会の附議により総会で審議のうえ
で設立する。
(1) 世話人会は、A 会員である世話人でもって構成
する。
(2) 世話人会は、互選により代表者を選出し、理
事会にて承認を得る。
(3) 世話人会の運営は、世話人会から提案し、理
事会で審議し、総会で承認された世話人規約に従
って運営する。
<世話人会の権能>
第 39 条 世話人会は、この定款に別に定める事項のほか、次
の事項を審議する。
(1) 理事長の諮問に応じて、理事会に付議すべき
事項を審議し、理事長に助言する。
(2)世話人会の運営に関する規定の作成
(3)その他議決を要しない業務の執行に関する事項
(4)各世話人会は、その活動内容を総会に報告する。
(5)世話人会は代表世話人を含む若干名を理事とし
て理事会に推薦できる。
第5章 資産
<構成>
第 40 条 この法人の資産は、次の各号に掲げるものをもって構
成する。
(1) 設立当初の財産目録に記載された資産
(2) 入会金及び会費
(3) 寄付金等
(4) 財産から生じる収入
(5) 事業に伴う収入
(6) その他の収入
<区分>
第 41 条 この法人の資産は、特定非営利活動に係る事業に関す
る資産の1種とする。
<管理>
第 42 条 この法人の資産は、理事長が管理し、その方法は、総
会の議決を経て、理事長が別に定める。 第6章 会計
<会計の原則>
第 43 条 この法人の会計は、法第 27 条各号に掲げる原則に従
って行わなければならない。
<会計の区分>
第 44 条 この法人の会計は、特定非営利活動に係る事業会計の
1種とする。
<事業年度>
第 45 条 この法人の事業年度は、毎年4月 1 日に始まり、翌年
3月31日に終わる。
<事業計画及び予算>
第 46 条 この法人の事業計画及びそれに伴う予算は、毎事業年
度ごとに理事長が作成し、総会の議決を経なければ
ならない。
<暫定予算>
第 47 条 前条の規定にかかわらず、やむを得ない理由により予
算が成立しないときは、理事長は、理事会の議決を
経て、予算成立の日まで前事業年度の予算に準じ収
入支出することができる。
2 前項の収入支出は、新たに成立した予算の収入支出とみな
す。
<予備費>
第 48 条 予算超過又は予算外の支出に充てるため、予算中に予
備費を設けることができる。
2 予備費を使用するときは、理事会の議決を経なければなら
ない。
<予算の追加及び更生>
第 49 条 予算成立後にやむを得ない事由が生じたときは、総会
の議決を経て、既定予算の追加又は更生をすることが
できる。
<事業報告及び決算>
第 50 条 この法人の事業報告書、財産目録、貸借対照表及び活
動 計 画 書 に 関 す る 書 類 は 、 毎 事 業 年 度 終 了 後 、 速やかに、理事長が作成し、監事の監査を受け、総
会の議決を経なければならない。
2 決算上余剰金を生じたときは、次事業年度に繰り越すもの
とする。
<臨機の措置>
第 51 条 予算をもって定めるもののほか、借入金の借入れその
他新たな義務の負担をし、又は権利の放棄をしようと
するときは、総会の議決を経なければならない。
第7章 定款の変更、解散及び合併
<定款の変更>
第 52 条 この法人が定款を変更しようとするときは、総会に出
席した A会員の4分の3以上の多数による議決を経、 かつ法第 25 条第 3 項に規定する事項については、所
轄庁の認証を得なければならない。
2 この法人が定款を変更(前条の規定により所轄庁の認証を
得なければならない事項を除く。)したときは、所轄庁に届
け出なければならない。
<解散>
第 53 条 》 この法人は、次に掲げる事由により解散する。
(1) 総会の決議
(2) 目的とする特定非営利活動に係る事業の成功の
不能
(3) A 会員の欠亡
(4) 合併
(5) 破産手続開始の決定
(6) 所轄庁による設立の認証の取消し
2 前項第 1 号の事由によりこの法人が解散するときは、A
会員総数の4分の3以上の承諾を得なければならない。
3 第 1 項第 2 号の事由により解散するときは、所轄庁の認
定を得なければならない。<残余財産の帰属>
第 54 条 この法人が解散(合併又は破産手続開始の決定によ
る解散を除く。)したとき残存する財産は、法第 11
条第 3 項に掲げる者のうち、総会において議決した
者に譲渡するものとする。
<合併>
第 55 条 この法人が合併しようとするときは、総会において
A 会員総数の4分の3以上の議決を経、所轄庁の認証
を得なければならない。
第8章 公告の方法
<公告の方法>
第 56 条 この法人の公告は、この法人のホームページに掲示
すると共に、官報に掲載して行う。
第9章 事務局
<事務局の設置>
第 57 条 この法人に、この法人の事務を処理するため、事務
局を設置する。
2 事務局には、事務局長及び必要な職員を置く。
<職員の任免>
第 58 条 事務局長及び職員の任免は、理事長が行う。
66
この法人の設立当初の役員の任期は第 15 条第 1 項の規
定にかかわらず、この法人成立の日から平成26年6月
30日までとする。
4 この法人の設立当初の事業年度は、第 50 条の規定にか
かわらず、この法人成立の日から平成25年3月31日
までする。
5 この法人の設立当初の事業計画及び収支予算は、第 48
条の規定にかかわらず、設立総会の定めるところによる。
6 この法人の設立当初の入会金及び会費は、第 8 条の規定
にかかわらず、次に掲げる額とする。
(1)入会金 A 会員(個人・団体)
0円
B 会員(個人・団体)
0円
3
<組織及び運営>
第 59 条 事務局の組織及び運営に関し必要な事項は、総会の
議決を経て、理事長が別に定める。
第 10 章 雑則
<細則>
第 60 条 この定款の施行について必要な細則は、理事会の議
決を経て、理事長がこれを定める。
<附則>
1 この定款は、この法人の成立の日から施行する。
2 この法人の役員は、次の通りとする。
理 事 長
尾﨑
眞
副理事長
上農 喜朗
理
事
倉田 二郎
理
事
野村 岳志
理
事
中島 芳樹
理
事
森田 耕司
理
事
水本 一弘
理
事
小澤 章子
理
事
松島 久雄
理
事
加藤 孝澄
理
事
德嶺 譲芳
理
事
安宅 一晃
理
事
今井
寛
理
事
駒澤 伸泰
理
事
五十嵐 寛
理
事
中川 雅史
理
事
二階 哲朗
理
事
鈴木 昭広
監
事
武田 吉正
監
事
藤田
智
(2)年会費 A 会員
8,000 円
100,000 円
(1口以上)
B 会員 個人
5,000 円
団体
1口
50,000 円
(1口以上)
特別会員・名誉会員
0円
67
個人
団体
1口
特定非営利活動法人日本医学シミュレーション学会 役員
理事長: 尾﨑 眞
東京女子医科大学
副理事長: 上農 喜朗
紀南病院
理事:
倉田 二郎
東京医科歯科大学 国際交流委員会委員長
小澤 章子
静岡医療センター '$0 世話人会総務 野村 岳志
横浜市立大学大学病院医学研究科 麻酔科学 教育・開発委員会委員長 水本 一弘
和歌山県立医科大学 '$0 世話人会代表
加藤 孝澄
浜松医科大学
学術・倫理委員会委員長
森田 耕司
浜松医科大学
+36 世話人会代表
中島 芳樹
浜松医科大学
+36 世話人会総務
松島 久雄
獨協医科大学越谷病院 &9& 世話人会代表
徳嶺譲芳杏林大学医学部麻酔科学教室
安宅 一晃 奈良県立医科大学 6(' 世話人会代表 今井 寛 三重大学医学部附属病院 0(7 世話人会総務
駒澤 伸泰 大阪医科大学 6(' 世話人会総務
中川 雅史
堺市立総合医療センター 0(7 世話人会代表
五十嵐 寛
浜松医科大学
'$0 世話人会副代表 +36 世話人会総務広報委員会委員長
二階哲朗
島根大学医学部
鈴木 昭広 東京慈恵会医科大学
監事: 武田 吉正岡山大学
藤田 智
旭川医科大学
DAM 世話人会
代表:
水本 一弘
副代表:
五十嵐 寛
総務:
小澤 章子
世話人:
中川 雅史、藤田
野村 岳志、越崎
望月 利昭、羽場
HPS 世話人会
代表:
森田 耕司
総務:
中島 芳樹
五十嵐 寛
世話人:
大城 匡勝、尾﨑
中川 雅史、藤本
萬家 俊博
和歌山県立医科大学
浜松医科大学
静岡医療センター
智、松島 久雄、倉田 二郎、木山 秀哉、加藤 孝澄、佐藤 光晴、上農 喜朗、
雅行、楠 真二、長谷 敦子、木村 丘、島田 二郎、瀬尾 憲司、駒澤 伸泰、
政法
浜松医科大学
浜松医科大学
浜松医科大学
眞、上農 喜朗、越崎 雅行、小竹 良文、下出 典子、鈴木 昭広、瀬戸 倫義、武田 吉正、
一弘、水本 一弘、菊池 秀夫、小林 求、野村 岳志、宮田 裕史、松島 久雄、二階 哲朗、
CVC 世話人会
代表:
松島 久雄
獨協医科大学救急医学講座
総務:
湯浅 晴之
近畿大学医学部堺病院麻酔科
アドバイザー 上農 喜朗
紀南病院麻酔科
世話人:
五十嵐 寛、垣花 泰之、加藤 孝澄、中川 雅史、笹野 寛、柴田 純平、深田 智子、福井 秀公、徳嶺 譲芳、武田 吉正、
野村 岳志、下出 典子 、安田 智嗣、竹田 健太、森本 康裕、清川 哲志、豊田 浩作、古谷 謙太、大網 毅彦
MET 世話人会
代表:
中川 雅史
堺市立総合医療センター
総務:
今井 寛
三重大学医学部附属病院救命救急センター
世話人:
藤谷 茂樹、児玉 貴光、川本 英嗣、安宅 一晃、松島 久雄
SED 世話人会
代表:
安宅
総務:
駒澤
世話人:
上農
羽場
一晃
伸泰
喜朗、中川
政法、藤原
奈良県立医科大学医療安全推進室
大阪医科大学麻酔科学教室
雅史、杉岡 伸悟、讃岐 拓郎、植木 隆介、山本 憲康、五十嵐 寛、松島 久雄、上嶋 浩順、
俊介、二階 哲朗、瀬尾 憲司
団体会員
日本光電工業株式会社、GE ヘルスケア・ジャパン株式会社、ドレーゲル・メディカル・ジャパン株式会社、
アイ・エム・アイ株式会社 、スミスメディカルジャパン株式会社 、レールダル メディカル ジャパン株式会社
アッヴィ合同会社、株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパン、日本ライトサービス株式会社
株 式 会 社 イ ン タ ー メ ド ジ ャ パ ン 、 丸 石 製 薬 株 式 会 社 、 コ ヴ ィ デ ィ エ ン ジ ャ パ ン 株 式 会 社
H O Y A 株 式 会 社 、 泉 工 医 科 工 業 株 式 会 社 、 テ ル モ 株 式 会 社
日 本 メ デ ィ カ ル ネ ク ス ト 株 式 会 社 、 M S D 株 式 会 社 、 大 研 医 器 株 式 会 社 、
カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン株式会社、株式会社東機貿、ニプロ株式会社
事務局
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弊社WEBサイト及び独立行政法人医薬品医療機器総合機構
(PMDA)
の医薬品医療機器情報提供ホームページでも閲覧できます。 ※製品の仕様・形状等は、改良等の理由により予告なく変更する場合もございますので、
あらかじめご了承ください。
※Bard、
バードは、C. R. Bard社の登録商標です。 ※バクティガードは、Bactiguard AB社の登録商標です。
製造販売業者
本社 大阪市中央区平野町2丁目5-8(平野町センチュリービル1F)
☎06
(6203)
6541㈹ http://www.medicon.co.jp
You live and breathe excellence. So do we.
患者の安全のため、多様化する医療の
ニーズに応えるため、呼吸ケア分野の
ベストパートナーを目指す私たちの
歩みは、これからも続きます。
McGRATH™
TaperGuard™
Nellcor™
INVOS™
RMS(Respiratory & Monitoring Solutions)事業部
www.covidien.co.jp
COVIDIEN及びCOVIDIENロゴマークはCovidien AGの商標です。
McGRATHはAircraft Medical Limitedの商標です。
その他、TMを付記した商標はCovidien companyの商標です。
©2015 Covidien.
第12 回 日本医学シミュレーション学会学術集会
The 12th Annual Meeting of The Japanese Association for Medical Simulation
シミュレーション教育
ご縁を結ぶ。
-
会期
会場
会長
2017 年
3月18日
土
~
19日
日
島根大学医学部附属病院(島根県出雲市塩冶町89-1)
ビッグハート出雲(島根県出雲市駅南町1-5)
二階 哲朗
島根大学医学部 麻酔科学教室
島根大学医学部附属病院 集中治療部
共催:NPO法人 日本医学シミュレーション学会/島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンター
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