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Page 1 Page 2 認知症とは ~、 認知症とは、脳や身体の疾患を原因

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Page 1 Page 2 認知症とは ~、 認知症とは、脳や身体の疾患を原因
認知症と在宅介護
/憧
-
-
宇 2,せE
C
OEプ-
-
断
70シェウト
認知症とは、
脳や身体の疾患を原因として、
記憶 ・
判断力などの障害が起こる病気です。
老化にともなう「もの忘れ」よりも急速に脳が萎楯して、記憶の一部ではなく全てがな
くなったリします。また、
人格崩壊、妄想・
幻覚といった症状を引き起こすこともあり、日
常生活に支障をきたすことが多いのが認知症です。
(
2004年12月より「痴呆」は 「認知】
症」と呼ばれています)
■ 認知症をもつ人の数はとの位?
認知症 は身近な問題になってきています 。6
5歳以上では、
約1
0人に一人が認知症に
8
5歳以上では、
発症率が非常に高くなっていますO
なっています。また、
図 l 認矢口
症高齢者の推移
1
995
20
00
2
8
05
2
01
0
図2 認知症高齢者の年齢層別出現割合
2
01
5
2
02
0
6
5-・
.
69 70-7
4 75'
L
-79 80-84 85以上
搬(
)内は 85J
A以上の宅人人Dに対する即 症の7
Kお古の出現串
厚生省(
当時)
「1994年 .痴呆性壱人対矧 こ関する検討会 稽告」より
平成 4年 2月宅計 第29号、宅A
!1
4号
「
老人保健首祉計画旅屋 に当たっての痴呆老人の
把Z
E万法等について」より
L 認知症の種類:
アルツハイマ-病と脳血管性認知症
認知症の多くはアルツハイマー病 (
431
0
/
o)と脳血管性認知症 (
30.
1
%)です。
両者は次のように違っていますo
、
-
- - fl J
i
・
■・
アルツハイマー病
脳 血 管性 琵 知症
「
原因
脳の糾軽EZ
l
胞が急 激に減少しJ蛸が
梢的に萎縮するO老人斑 、
BE
I
経脱線
離変化がある。
脳の血管に血液が詰まったり、血管が破れたりす
ることによって認知症になる。
症状
「
もの忘れ」。初期は古い記憶は比較
的保たれている。「判断力の低下」も
みられる。さらに時 間、場所 ,人掬 の
判断がつかなくなる。新 しい山 架蔀
が覚えにくく、
忘れやすくなる。進行す
ると、
もの忘れのために生手
引こ文節(
杏
きたるようになる.初期の段 階では迎
動 僻沖 や感覚 障害などの神社 症状
はない。
もの忘れ、
手足 のしびれ、
虎痛 、めまい、耳舶り苛
があることがある。脳卒中の発作 が起こるたびに
段 階的に認知症がひどくなることが多い。
障害された場所によって、
能力が低下することと、
しないことがあり、
認知 はまだら状に低 下する。記
憶 障害がひどくても人格 や判 断力 は保たれてい
ることが多い。口によって症状にも差がある。麻嫌、
頭痛、
めまい、
などの神経症状を伴う。
程過
,
ゆっくりと発病し、
徐々に恕化していくD 障害された部位や程皮によりさまざまE
岩書
初馴 二は薬物療法の適応がある。
脳血召疾.
馴 二村する治療を行う。
(
塩酸ドネペジル など)
罷 知 症 チ ェ ック リス ト
■ ご家族・
介護者のための認知症チェック項巨
[
コ 殻 近の 出来事 を思 い出せ ない
□ 同じことを何 度も言う
ロ 物をどこに置 いたのか忘 れることがある
□ 物 の名前 を言 えないことがある
□ 身だしなみを構 わず、だらしなくなった
□ 引きこもることが多 くなった
□ 生 活へ の意欲 が低 下 している
□ 掛 、
物 をしたときにお金 の計 算 ができない
口 火の消 し忘 れ、水 道 の止 め忘 れなどがある
[
コ 怒 りっぽくなった
症 の 方 と接 す る 原 則
G
認知症の人は記憶が失われていくことを理解していますので、少し前のこと、自分が誰
だかわからなくなることなどがとても「
不安」なのです。また、
認知症の人の行動には「意
味」があります。わたしたちの感覚で否定せず、「受け入れる」ことが大切です.
■ 認 知 症 の 人 に対 応 す るときの 原 則
認知症の人のペースに合わせましょう
認知症の人が
求めているもの
受容と理僻のある態J
箕が大切 です
全てがうまくいっていることを話し、
安心させましょう
良い点を認めましょう
間違いであっても受け入れ、
怒らないようにしましょう
納得できるように話しましょう
非言語 的なコミュニケーション一手を軽 くなでる、
背中をさするなビーも大切 です
一人で放促しないようにしましょう
絶えず良い刺激を与えて廃用症候群を予 防しましょう
今を大切に生きる人として接しましょう
介 護 の ア ドバ イ ス
G
認知症の方を家庭で介護するには、
認知症の方の状態に合わせて方法を選び、
=夫して
いくことが大切です。こ本人の状態に合わせて必要なところを拳考にしてみて下さい。ま
た、
個別相談によるアド^'
ィスが必要であれば、「認知症お役立ちサイト」にある個別相
読(
予約制)を利用してみて下さい。
■ 主 な 対 応 と工 夫
記憶 障害へ の対 応
排 梱- の対応
固執 へ の対 応
不 擬行為
見 当識 担T
f
害 による不安 へ の対 応
攻撃 的言動
幻 覚 妄 想へ の対 応
性 的言動
P_
チ
脚
f
t
m_
-
■ 記憶障害への対応
刺激のある一 日の生活を工夫しましょう
記憶しておくことへ の工夫をしましょう
例えば、
大きなカレンダーを目に触 れるところに貼 り、日にちや曜 日など碓 認しやす くします
また、
予定などをi
i
r
き込むようにし、
一緒に折 に触 れ確 認するとよいでしょう
季節感のある話題の会話をす る、
記憶ノートを活用する、
などがあります
t 匡I
軌への対応
忍耐をもって接 しましょう
■ 見当識障害による不安への対応
受容と共感的態 度で接しましょう
受容していることを表現するために、
相づちを打 ったり、
領いたり、
言発を練 り返しなが ら
本人の話しを聴きましょう。感情を正椛に把握して、
舌炎で返しましょう
例 「
今 ○○だから怒っているのね」「
心 配なのね」
怒ったり、
叱 賢したりしない
穏やかだか、
刺政のある生活を支援する一楽しく、
人と接 するような環境 、
役割をもてる環境を作 りましょう
心地よい生活空 I
u
lを工夫しましょう
I 幻覚・
妄想への対応
置き忘れを「
なくした」でなく、「
盗 られた」と表現 することがあります oまた、
嫉妬 妄想といって、
妻の不貞を信 じ、
攻撃 することもあります。
いじめられ妄想 :「
姓にご飯も食べ させてもらえない」は孤独感から生じることがあります
ー 本人が見えているもの、
感じているものを把超しましょう。しかし、あまり郷か く質 問しすぎな
いようにしましょう
妄想を増 強するので、否定するのは逆効果です
● 受容的態度で黙って開き、
肯定も否定もしないようにしましょう
● 蛭くした物が見つからないと不 安がるようなら、「
一稀 に探 しましょう」と対応 し、
本 人に見つ
けてもらうように普段 から保管 しておいて、
必要 に応 じて差 し出したり、見つけるように誘 導
したりしてみましょう
4
■排個 への対応
排樹とは、認知症 高齢者が撫E
]
的に歩き回る様をいいますが、
本 人にとっては意味があって
歩いているのです。排宿には次のような分類がありますO
(
1)外 ,
1
1
すると道や場所が分からなくなり、
迷子になることがあります
(
2)転居や入院などで、
馴染みのない場所に移ると、
見当識節害と不安から排梱することが
あります
(
3)興部した状態 (
せん妄)で/
T
h
・
き回ったり、ぼんやりとして活動性が低下することがあります
夜 間に起こるものを夜 間せん妄といいます
(
4)脳の粒質障害によって現れる症状の一部です
いつもと同じような軌跡 を描き、
早足で、
整い表情で、
前に人がいても押しのけるように歩く
のが特徴です
(
5)「
帰って家族の夕飯の支度をしなければ ・
」など、
最も生き生きと生活していた時-
戻りたいという願望から生じることがあります
● 対応の基本は、
不安を減らすこと
(
場所を覚える、
環境に親しむ、
今いる場所が楽しい所になる、
他にどこも行くところがない
と思うようになるなど)
● 今いる場所がわかるように表示する
● 廊下や部屋をI
9
=
J
るくして不安を少なくする
● 運動 、
散歩など興味を引くものに注意を向ける
● 楽しみや仕事を提供する
● 外 に山て気分をほぐす
■ 不潔行為
便 尿など排他物をもてあそんだり、
まき散らしたりすることがあります。
身体拘束は禁物! 原 E
qを探り、
対処しましょうo
● 蒸れる、
暑い、
かゆい
- おむつをはずし、
言葉や行動、
サインで尿意を把振し、トイレ誘導します
● 皮J
T
Yの疾患がある場合 は皮膚科に受診して治療をします
● 残便 ・
残尿による不快 感があるために、
手で億を取 り出そうとする
- 水分摂取を増やして、
腹部マッサージや温湿布で排便を促してみます
●排便後の後始末ができない
-居室、トイレでの様子や臭気を早期に把握して対処します
見えるところにトイレットペーパーを置くと良いでしょう
自分で処理しようとした行為を認めることも大切です
● トイレまで間に合わない
-排尿 ・
傍のリズムやサインを見つけ、トイレ誘暮します
夜 間は寝室にポータブルトイレを置くのもよいでしょう
l
t:
●汚れた衣類をタンスや押入れに入れる
一 差恥 じ
、
やプライドからそうしているため、
決して怒らず、
本 人がいないときに処理します
●誤認や空 間失認 (
トイレの場所が認識できない、
ごみ箱に放尿する)
- ポータブルトイレを見えやすいところに置き、「
便所」と書いて貼っておきましょう
■ 攻撃的言動
感情のコントロールがうまくいかないため、
一 度怒り出すとひどい言葉で非推したり、
暴力をふ
るったりすることがありますO安田を調べて取 り除きましょうO
l
す
●状況判 断や理解ができないで怒りL
L
-少しの間、
冷静に様子を観察していると、しばらくすると何に腹を立てていたのか忘れてし
まい、
元の状態に戻ることがあります
●無理矢理何かをしようとしたとき(
声をかけずにおむつ交換したりするとき)、
手をはね除け
たり、大声で怒耶られたりする
-何かをする前には、
必ず声をかけましょう
■ 性的言動
体の自立 度の高い認知症高齢者で、自己抑制が効かない場合生じやすいといわれています。
割、
女性の約2
鰍 こ体に触れる、
卑役なことを言う、
布 団の中
施設に入所すると、
男性の約 3
に入るように言う、
風 呂を覗くなどの性 的なトラブルがあるという報告もあります。
●寂しさ、
不安からこのような行為に及ぶことを理解しておきましょう
● 自称 L
,
を傷つけないように、
できれば冗談を交えて対応しましょう
●強い口調、
拒否の態度は混乱や不安を招き、
暴力的にさせることがあります
●淋しさのためにスキンシップを求めている場合もあるため、
体や足をマッサージしたり、
両手を掘ったりすることで対応してみましょう
●夜 間は嫁の寝室にかざをかけるのも一つの方法です
6
軽減をはかること、
また、
生活環境 家庭領境の整備についてH]
ることで、
認知症の高齢者も安心して長期
に寮庭で生活できるようになります。
次のt
h閑にて認知症のサポート、
相談等を受け付けています。また、
認知症に関する文献等も参照してみ
て下さい。
A 相談窓 口
◆ 地域 包 括 支 控 センター
◆ 在 宅 介 護 文枝 センター
◆居 宅介 誰 支 援 耶 業所 ・
介 護支桟5
.
l
l
-門
◆ 訪 問看 護 ステーション
◆ 成 年後 見制 度は市 町村 窓 口
貝
◆ 高 齢 者 介 護 支 えあい相 諺
(
フリーダイアル電 希 相 談 )
TEL●
01
2
O-0
7
0-6
08 FAX1
01
2
0-5
02-5
88
◆社 F
i
l
法 人認 知 症 の人 と家 族 の 会
(
判 断 能力 が不 十 分となった場 合 にそれを補 い、
代 行 決定 す る青 年 後 見 人が 支 援 す る。
家 庭 裁 判 所 が 申し立 てを受 けて、判 断 能力 の碓 認 、適切 な青 年 後 見 人 等 の 選任 、
付 与 する。椎 隈の 内容 を判 断 す る。また、生 前 誼 恩 表示 を助 ける)
号 舘 るか な び 高 齢 者 在 宅 介 護 相 談
I 聖題 加 看 護 大 学 2
I
I
Ol
F
#から1
2時 (
予 約制)
毎週火曜 E
■ デイサー ビス (巳中 6時 間 程 度 の適 所 サー ビス)
介 護老 人保 健 施 設 、
特 別養 護 老 人ホームに併 設 されています 。
■ 認 知症 グルー プホ ー ム
■ 施設入所
特 別 養 護老 人ホーム
L 短 期 入 所 (1週 間程 度 の施 設 入 所 )
介 護老 人保 他 施 設 、
特 別 養 護 老 人 ホームに併 設 されています 。
L ディサ- ビス (E
]
中 6時 間程 度 の適 所 サー ビス)
介 護 老 人保 他 施 設 、
特 別 秦 護 老 人ホームに併 設 されています O
■ インター ネットによる情 報提 供
◆ 認 知 症 を知 るホームペ ージ 1
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◆ 社 団法 人認 知症 の人 と家 族 の 会 ht
◆ 認知 症 介 誰 十
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報 ネットワークht
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◆ 認 知症 になってもだいじょうぶ 。認 知 症 を知 る1
年 キャンペ ーンだいじょうぶ ネット
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■ 善書図書
◆柴 田博 満端 光雄 監 訳
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痴呆性老人のためのやさしい住まい、
在宅介護を成功させるために ワールドプランニング 2
◆山口碕保輔新、
佐土板朗.於沼記代、
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L徹 也
認知症の正しい月】
解と包括的医J
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ケ7のポイント 協 同1
2
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1山版社 2
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◆私井智子、
南川雅子、
久代利加子
最新やさしくわかる在宅介護-負担を減らし、
明るく過ごすために一 E
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本文芸f
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