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縮性側索硬化症のー例

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縮性側索硬化症のー例
2
93
学
会
記
た (
ハ ミル トンうつ病評価尺度 :24点 ). 入院 第
事
6日に呼吸困難感 が出現 し,検 査 上 両 側 の 肺 炎 と
診断 され,王
CU入室 して内科 によ る治 療 が開始 さ
れた 肺 炎が改善後,呼吸 リハ ビ リテーシ ョンで
胸郭 とtj
l
支帯 の筋萎縮 を指摘 され,神経 内科で精
第 1 1 回 新 潟 G H P 研 究 会
査 したところÅⅠ
鳥 と診断 され た.その後,神経 内
科で保存的 に治療 が行われていたが,Ⅹ年 9月に
平成 2
1年 2月 28日 (
土)
日 時
午 後 2時 1
5分 -
会
場
新潟大学医学部
死亡 した.
【
考察】本症例 は意欲低下,食欲低下 などの症状
有壬記念館
が前景 とな り,呼吸困難,胸部圧迫感 などの呼吸
筋萎縮 に よ る症状 に発 行 して出現 してい たため,
MDD と診断 され精神科 に入院 となった.ALSは
運動 ニューロン障害 であるが発症の様式 は様 々で
Ⅰ.一
般
演
あ り, また ALS自体 に MDD が併発す ること も
題
あ り,MDD と初期の Ai
J
Sの鑑別 には十分な注意
1 大 うつ病性障害 との鑑別が困難 であった筋萎
が必要であると考 えさせ られた,
縮性側索硬化症の l例
高 狽 繍 乎 ・遠 藤
染矢
太 鄭 ・金 子
尚史
2 バロキセチンとロプラゼプ酸エチルの併用 に
俊幸
新潟 大学医蘭学総合病院精神科
【は じめ に】筋 萎 縮 性 側 索硬化 症 (
ALS) は進
よ り新生児離脱症候群 を呈 した 1例
井 L絵 美 千 日易川
尊 行 t橘
行性の神経難病で,9%に太 うつ病性 障害 が併存
宮本
忍 ・鈴 木
拳明 *・風 間
す ると報告 されている.我々は うつ病 を疑われ精
板垣
成 孝 **・庄 司
圭介 **
MDD) の諺断
神科 を受診 し,太 うつ病性障害 (
金子
尚 更 ***
県立小 出病院
で 入院 したが,治療 中に ALSが明 らか となった
同
症例 を経験 したので報告す る.
同
輝
芳樹 *
精神神経科
産婦人科 *
小 児科 **
8歳,男性.X-2年 か ら徐 々に体重 が
症例 は 7
減少 し,Ⅹ-1年秋頃か ら食欲低下,意欲の低下が
出現 した.X年 1札
肘軟骨除去術 を受 けたが,
【は じめに】妊娠後期 か ら分娩次 期 までのベ ン
リハ ビリへの意欲 が湧かず,運動機能の回復が不
ゾジアゼ ピン系薬物の内服 による新生 児離脱症候
良で あった.2月頃 か ら食欲の低下 が悪化 し,輿
群 は多数報告 されてい る. また,近年 SSRIに関
味の減退,思考力の低下,呼吸困難感,胸部圧迫
連 した新生児離脱症候群の発生の危険性 が指摘 さ
感,易疲労感が出現 し, 日中 も臥床 して過 ごす よ
れてい る,今回我々は,パニ ック発作 を繰 り返す
うになった 1年間で 1
8
kgの体重減少 を認め,当
院内科 を紹 介受診 した.精査 されたが体重減少の
切迫早産の妊婦 に対 し,パ ロキセチ ンとロプラゼ
原因は不明で,易疲労感や意欲の低下 などもあ り
群 と考 えられ る症状 を里 した 1例 を経験 したので
MDD が疑われて 5月に当科 を紹介受診 した. そ
報 告する.
プ酸 エチル を授与 したところ,新生児に離脱症候
の後,歩行 も国雄 とな り,食欲低下 も改善 しない
症例 は 3
1歳,女性.X年 4月 (
妊娠 2
7遇)切
ため 6円に MDD の診断で当科 に入院 した.入院
迫早産で A病院産科 に入院.子宮収縮抑 制薬 を点
時,興味 ・者びの消失,意欲の低下,易疲労感,食
滴 された ところ動博 が出現 した. この頃か ら出産
欲低下,胸部圧迫感 を訴 えたが希死念鹿 は否定 し
への不安 が増強 し,パニ ック発傍 を繰 り返す よ う
2
9
4
新潟 医学 会雑誌
第
1
2
4巻
第
にな った.A病院 でパ ロキ セチ ン 2
0mg, ロプ ラ
5号
平成
2
2年 は0
1
0
)5月
0巨
=二は幻 視 や幻聴 が
した. 9日か ら多弁傾 向,1
ゼプ酸 エ チル 1mgを処 方 され たが改 善せ ず, B
4日
出現 し,次 第 に 言動 もまとま らな くな った.1
病院精 神科 を受診 しエ チ ゾ ラム 1
.
5
mg, リル マザ
B病 院精神科 を受診 したが,急激 発症 で あ るため
ホ ン 2mgを追 加 され た. その後 も状態 改善せず,
身体 疾 患 を疑 われ
入院 目的 に同年 6月に 当科 を紹 介 され初 診. 切迫
CU 入院 とな り,血液 ・尿検 査,心電 図,胸
当院 I
早産 が あ り安 静 を要 す るが,焦燥 が強 く動 き回 り
T,頭 部 MR王
,脳波 ,髄液検査 を施
部 Ⅹ線 ,頭部 c
安静 を保 て ない ため, 同 冒当科 へ任 意 入院 した.
行す るが,明 らかな身体疾患 が認 め られ なか った.
同 日当院 小 児科 を受 診 した.
入院 後, エチ ゾラム, リル マザホ ンは中止 し,パ
1
5日精神疾患 を疑 われて当科初診 した.見当識障
0mg, ロ プ ラゼ プ酸 エ チル 2mgへ
ロキ セテ ン 3
害 ,幻聴 ,幻 視,まとま らない言動 が認 め られ,症
4mg頓 用 で経 過観 察
の増 量 とアル プ ラゾ ラム 0.
状 には変動 があった.特定不能のせ ん妄 ,特定不
した. 入院後 は安 静 を保 て,不安,パ ニ ック発作
能 の精 神病性 障害 と診断 し,小 児科 で身体疾患の
も徐 々 に軽快 した. ロプ ラゼ プ酸 エチル 1mgに
7日幻覚 や まとま らない言動 が
精査 を継続 した.1
減量 し,妊娠 3
6週 5日産科 病棟へ転科 .妊娠 37
週 5日に経膿 分娩.
増 悪 して興奮著 しいため, 当科へ転棟 して医療保
r
【新 生 児 の 経 過 】 出 生 時 体 重 2970g.Apga
して経 過 を観察 した.2
0日マ イコプ ラズマの抗体
Sc
or
e(
1分)5息
Sl
ee
pi
ngBa
by,新生 児仮 死,
護 入院 とな った.Ha
l
ope
r
i
dol
, Di
a
z
e
pa
m を使 用
価 の異常 高値 が判 明 し, マ イコプ ラズマ感染症 に
gg五
mgで蘇生.酸 素投
新生 児一過性 多呼吸 あ り Ba
よ る脳 炎が疑 われ た.再施 行 され た頭 部 CT,鶴
与▲
, 輸 滴 を開始 され た.振 戦 や けいれ ん を認 め,
液検 査 で は有意 な所 見はなか ったが,身体疾患 の
フェ jパ ル ピタ-ル, ミダゾラムな どで治療 され
治 療 の ため ,2
1日当科 を退院 し I
CUへ 転棟 とな
T では異常 な く,脳波 にて右 前頭部 に
た.頭部 C
った,抗 生剤 とステ ロ イ ドに よる治療 で精神症状
s
pi
keの 多発 がみ られ た.薬物 治療 に よ る呼吸抑
は改 善 し,2
4日一般 病棟へ 転棟 し 1
1月 7日に退
制 が揖現 したため,生後 5日目に C病院小 児科へ
院 した, 当科再診時,精神症状 は認 めず家族 も以
転院 した.その後,治療 によ り回復 し,生後
1
5日
日に C病 院退院 とな ってい る.
前 の状態 と同様 と評価す るため, 当科 は終諺 と し
た.
【まとめ】急激 発症 で あったため,当初 か ら身体
疾 患 を疑 った ものの 明 らかで はなか った. マ イコ
3 マ イ コプ ラズマ感染症 によ り幻覚妄 想状態 を
呈 した 1例
熊田
プ ラズマの抗体価の異常高値 以外 には有意 な所 見
はな く,確定診断 は困難 で あった.精神症状 の急
智 ・金子
孝之 *・新藤
雅廷
激 発症 の場合,常 に身体疾患 の可能性 を考 えるこ
とが重要 で あ ることを再認識 させ られ た費重 な症
小河原寛人
県立新発E
E
l
病院精神科
同
例で あ った.
小児科 *
【は じめ に 】 マ イ コ プ ラ ズ マ 感 染 症 に よ り脳炎
が 発 症 す る場 合 が あ る こ と は 知 られ て い る. 今回
我 々 は , マ イ コ プ ラ ズ マ 感 染 症 に よ り幻覚妄想状
態 を 星 した 症 例 を経 験 した の で 報 菖す る.
症 例 は 13歳 ,男 性 .発 達 歴 , 発育歴に特記すべ
き こ と な し.精 神 疾 患 の 家 族 歴 な し
Ⅹ 年 10月 3日, 39度 の 発熱 が あ り A小 児 ク リ
L
I ピモ ジ ドの過量服薬 によ り心室性不整脈 を繰
り返 した境界性 パ ーソナ リテ ィ障害の 1例
渇川
宮本
尊行 ・井 l
二
絵 美 子 ・橘
忍 ・前沼
輝
梅酒 *・療藤
有庸 **
県、
i
^
小出病院摘神神経科
岡 内科*
ニ ッ ク を受 診 した. 溶 連菌感染症 の診断 で治療 を
岡
脳神経 外科
受 け 5 日 に は解 熱 し 8日か ら*学校へ登校 を開始
【は じめ に】抗 精神 病薬 は心筋細 胞 腰 の が )ラ
*
*
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