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「遺伝子組換え農作物を考える」シンポジウムを開催しました~平成20年1

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「遺伝子組換え農作物を考える」シンポジウムを開催しました~平成20年1
未定稿
「遺伝子組換え農作物を考える」シンポジウム
を開催しました!
平成 20 年1月 18 日(金)、京都市内で近畿農政局及び大阪府立大学の主催による「遺伝子組換
え農作物を考える」シンポジウムを開催し、消費者(団体)、生産者(団体)、食品メーカー、地方
公共団体、近畿農政局等の 250 名の参加のもと、日本の食糧事情や日本農業の現状を理解していた
だくとともに、遺伝子組換え農産物の必要性等について考えるため、人材派遣会社から一般消費者の
モニター(50 名)を含み、リスコミ方式のシンポジウムを開催し、国民の理解の醸成を図った。
な手法として位置
◇開催趣旨
付けられている。
食の安全・安心へ
我が国では、遺伝
の関心が高くなって
いる中、国内の食料
子組換え農作物の
自給率の低下や世界
商業栽培は行われ
的なバイオ燃料など
ていないが、世界で
に起因するとうもろこしや大豆価格の高騰も、これ
は、22 カ国で栽培され、日本の国土面積の3倍近
からの日本の食を考える上で大きな懸念材料となっ
くの面積にあたる約1億 ha で遺伝子組換え農作物
ている。
が栽培されている。なおかつ、世界的に急増してお
このような中、世界的には、食品の原料や家畜の
り、国際的な研究開発競争が激化している。
飼料として、遺伝子組換え農作物が多く使われ、生
世界人口の急増や原油価格の高騰により、世界の
産も大幅に増えてきている中、世界の人口増加や地
穀物の在庫は緊迫傾向となり、穀物価格も高騰して
球規模での温暖化の影響などから、今後の日本の食
いること、また、我が国の農業生産者の高齢化や、
の安定供給を考える上で、遺伝子組換え農作物の導
低い自給率(39%)であることから、食料の6割は
入は避けて通れない問題になるものと考えられてい
海外に依存している。輸入している大豆、とうもろ
る。
こし、なたねは、輸出先では遺伝子を組換えたもの
しかしながら、日本国内では、商業栽培はおろか、
遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多
も作付けされており、相当量のものが輸入されてい
ることから、実際食べているものと思われる
様性の確保に関する法律(カルタへナ法)に基づく
一方、我が国のイネゲノム研究等の成果について
試験栽培も困難な状況にある。
も、活用できる段階にあるが、国民の受け入れの問
このため、世界における日本の食糧事情や日本の
題もあり、実用化・商品化まで至っていない状況
農業の現状を理解していただくとともに、遺伝子組
となっている。
換え農作物の必要性等について考えるための、正確
こうした状況を踏まえ、農林水産省では、平成
な情報を発信し、国民の理解の醸成を図ることを目
19 年5月に「遺伝子組換え農作物等の研究開発の
的とする。
進め方に関する検討会」を開催し、12 月 17 日に
最終とりまとめを公表したところである。
◇近畿農政局斎藤局長あいさつの要旨
この中で、今後、実用化を重点的に進める分野と
遺伝子組換え技術を含むゲノム科学の利用につ
して、遺伝子組換え技術でなければ実現・達成でき
いては、昨年2月のイノベーション 25 戦略会議に
ないものを対象に、政策的重要性、受容の可能性等、
よる「イノベーション 25 中間とりまとめ」や、同
年4月の「21 世紀新農政 2007」などにおいて、
環境・エネルギー・食料問題に対応するための有効
-1-
総合的に勘案の上、重点分野として、交雑低減技術
開発、不良環境耐性農作物、機能性食品等を設定し
たところである。
食べていると認識(局長の挨拶の影響もあるもの
さらには、遺伝子組換え技術の理解の促進を図
と思慮)。
るために、規模の大小を問わず、国民とのコミュ
◎
遺伝子組換え食品の表示の仕組みについて
ニケーションの場を設ける等の取組をしていると
○
近畿農政局農産課山本課長
ころである。ま た 、近畿地域は、京阪神という大
(行政の立場)
消費地を抱え、消費者・市民の食・農業への距
・
表示は、食品衛生法及びJAS法の2つの法律
離が近いという特性並びに生命科学等の大学・
で義務化されており、表示の方法は、「遺伝子組
企業研究所が多くあり、いわば「知」の拠点の
換え」「遺伝子組換え(不分別)」「遺伝子組換え
集積がみられるという特性がある。
でない」となっている。
このような特性を踏まえ、本日は、日本の食料
・
事情や日本農業の現状を理解していただくととも
表示は、義務化、任意表示があり、流通段階で
意図しない混入は5%までは認められている。
に、遺伝子組換え農作物の必要性等について考える
・
ため、リスコミ方式のシンポジウムを開催した。
加工食品で、遺伝子やタンパク質が検出できる
豆腐、油揚げ、納豆、味噌等については、表示義
務となるが、遺伝子等が検出されない油や醤油等
◇
については任意表示となる。
第1部「私たちの食生活と遺伝子組換え農
・
作物」についてパネルディスカッションを
リカから輸入されており、アメリカの作付けの4
実施
分の3が遺伝子組換え大豆であることから、実際
(パネリストの主な発言)
◎
には食べているものと考えられる。
大阪府立大学
○
小泉望氏(遺伝子
京都生協福永晋介氏
(消費者団体の立場として、食の安全・安心の視点
組換え農作物や
で消費者への情報提供に尽力)
・ 遺伝子組換え食
食品の研究者)が
コーディネータ
品に対する方針
ーになり進行
○
は、①消費者にで
きるだけ選択でき
モニターを対象に遺伝子組換え食品の意思表示
るようにする。②
(イメージ)や意見について確認
任意表示の油、醤
(イメージ)
油も極力表示する。
・ ほとんどのモニタ
・
ーが、遺伝子組換え
遺伝子組換え食品の表示について、たけのこや
きゅうりは、そもそも組換え作物はない。優良誤
食品の表示に関心
認はJAS法違反となる。
がある。
○
・ 6割から7割のモ
サントリー(株)水谷正子氏
(民間の立場で遺伝子
ニターは、遺伝子組換え食品であることを購買の
組換え農作物として、
際に気にする。
花きで活用し、青い
(意見)
バラや青カーネーシ
・ 遺伝子組換えは、昆虫の駆除として利用してい
るものがあるが、人体には本当に大丈夫なのか。
・
国内の消費として、油用の大豆の多くは、アメ
研究ではっきりしていないものがある段階で、
口にすることは疑問である。
ョンの開発に携わっ
ている者)
・ 食料品を買う際のポイントとして、私は、カロ
リー、特売、栄養分である。
(イメージ)
・
・ ほとんどのモニターは、遺伝子組換えの食品を
植物の育種は、①何千年もの期間をかけて取り
組んでいる「交配育種」、②放射線や薬剤による
-2-
「変異育種」、③他
栽培していることになる。世界では、アメリカ、
の生物の遺伝子を組
カナダ、ヨーロッパ、中国、インド等の 22 カ国
み換える育種の「組
で商業栽培されている。
・
換え育種」がある。
・
なぜ、広がったかであるが、農業は雑草との戦
いであり、労力をかけない農業技術として、遺伝
交配育種では限界
子組換え技術が活用されている。
があり、自分の家族に例えれば、交配技術は、親
・
の良いところのみの遺伝はできない。望ましくな
日本の農業は高齢化が進んでおり、規模が零細
で、自給率も 39%と先進国で最低の水準となっ
い形質も遺伝する。
・
ている。
遺伝子組換えの利点は、特定した生物の遺伝子
・ 米であれば、1kg は1kg として食べられるが、
資源の活用が可能であり、狙った形質のみの変更
食生活の変化により、牛肉1kg を食べるには、
ができる。
・
11kg の飼料が必要となる。
バラの遺伝子の中には、青色遺伝子がない。自
○
然界にいるアグロバクテリウム(バクテリア)を
(株)グリーンちゅうず(生産者)田中良隆氏
(15 年に遺伝子組換え作物を作付けした経験
利用し、青い遺伝子をもつペニュチアの遺伝子を
があり生産者の立場で発言)
バラに導入することによって、青いバラやカーネ
ーション(ムーンダスト)を作製した。生物多様
・ 現在、滋賀県野
性影響評価への対応として、①競合における優位
州市で 150ha の
性(越冬等)、②有害物質の産生性(悪いものを
農地を預かり、稲
産出していないか)、③交雑性(交雑等)技術を
・麦・大豆を栽培
実施している。
している。15 年
・
に遺伝子組換え農作物を植えたものの、こてんぱ
会場から、遺伝子組換えは、倫理面から問題な
んにやられた。
いのかの問いに対し、「倫理面は、人間に対する
・
メリットとデメリットを考慮して行う。デメリッ
組換え大豆を播種した。約3週間後に、関東の生
トの大きいものは、開発できないものである」
◎
当時の話をすると、15 年7月 28 日に遺伝子
協やマスコミ等が遺伝子組換えの種子を播いた
表示のまとめ
らしいという情報を得て、大豆をすき込めとの電
・ 遺伝子組換え食品は知らないうちに食べている。
表示制度が正しく伝わっていない。透明性の高い
話やメールがあった。厚生省や農水省は安全とい
情報が求められている。
っていたのにどうしてつぶさなければならない
かと感じたが、滋賀の農産物は買わないとまで言
◇
われ、3日後にすき込んだ。
第 2 部「日本農業と遺伝子組換え農作物」
についてパネルディスカッションを実施
・ 大豆は、夏作物であり雑草との戦いである。特
に、生育初期に除草することは重要である。
(パネリストの主な発言)
◎
大阪府立大学
・
日本の農産物の現状や日本の農業の問題点につ
・
小泉望氏がコーディネーター
今は環境こだわり農産物も取り組んでいるが、
遺伝子組換え技術は必要だと思う。しかし、売れ
れば栽培するが、売れないものは作らない。
いて話を進める。
○
パネリストによる意見交換
山本氏(行政):農業者の方が、色々な技術を取り
○
近畿農政局農産課山本課長
・
遺伝子組換え農作
組んでいただくことは重要である。4年前につい
物は、
世界で1億 ha
ては、事前に周辺住民と理解しながら進めていた
栽培しており、世界
経緯がある。
の耕地面施の7%程
田中氏(生産者):地元の行政、JA、住民には、
度となっている。日
事前に説明していた。儲けようとして栽培したわ
本の耕地面積は 500 万 ha であり、20 倍程度で
けではない。
-3-
福永氏(消費者団体):地元への説明会やコミュニ
し、100 以上の質問が寄せられ、各パネラー
ケーションは、実際あったのか
が主な意見に対
田中氏(生産者):地元への説明は実施し、除草剤
し回答を行った)
で枯れるか調査した後、潰そうと考えていた。当
小泉(学識経験者):
時、風評被害を心配し、安全と安心は違うと感じ
「10 年、20 年食
た。
べて、安全性は本当
小泉氏(学識経験者):滋賀県は、その後ガイドラ
に大丈夫か、日本で
インを作成した。日常食べているものの、栽培す
の状況はわかったが、アメリカやヨーロッパでは
ると風評被害が起きる。
どうなのか」に対し、「科学的に見れば、遺伝子
山本氏(行政):今は風評被害というと誰かが加害
組換え作物は悪いものとは思えない。ヨーロッパ
者になるため、そのような言葉は使わないように
の状況は日本によく似ている。アメリカは、知ら
している。
ずに食べている人と、理解し安心して食べている
当時、田中さんは売ろうとして栽培されたの
人に分かれる」と回答
田中氏(生産者):「味は違うのか。コストが下が
か。
田中氏(生産者):売ろうとは思ってなかった。試
り、消費者は安く買えるか」に対し、「味は変わ
験ベースで栽培したもので、5年たった今もまっ
らないと思う。コストは大きくは下がらないので
たく変わっていない。
はないか」と回答
福永氏(消費者団体):「環境問題や食料自給率の
小泉氏(学識経験者):5年前と変わっていないと
の発言もあったが、消費者の意識はどうか。
低下に対し、どのように対応しようとしているの
福永氏(消費者団体):表示は、知る権利として認
か」に対し、「遺伝子組換え農作物に対し、メリ
識している。ただの入口ではなく、売り場で表示
ットはあるのかなど、しっかり理解できるように
を見て、これは一体何なのかを感じることが重要
対応する」と回答
である。遺伝子組換えについては、漠然とした不
水谷氏(民間):「青いバラの開発は、研究者の満
安がある。勉強会をする場合、反対ではなく、よ
足のためだけではないか」に対し、「何年か前ま
くわからないから、知りたいというスタンスであ
では、青いバラはできないと思われていた。前会
る。最終的には、自分で調べて考えてもらうこと
長から「やってみなはれ」と言われ、どうして月
としている。話し合う場の提供を生協がすべきと
に行ったのかと同じで、挑戦することに対し、強
考えている。
い信念のもと行ってきた。これまでのバラやカー
ネーションについては、好意的であったと思う。
小泉氏(学識経験者):正
しい情報は伝わってい
遺伝子組換え作物については、必要な技術と考え
ない。ネガティブな情報
ており、花での技術が他作物に活用できるきっか
が多い。行政はどう考え
けになればうれしいと考えている」
山本氏(行政):「国の立場は推進しているのか、
るのか
山本氏(行政):自給率も
自給率の問題や国産農産物の有利性はどのよう
低い。このような場の提
に考えるのか」に対し、「有用性・有効性なもの
供により正しい情報を
を排除すると国益にならない。消費者への理解を
きちんと伝える。
推進することとする」
◇
第 3 部「遺伝子組換え農作物とどう向き合
その他、会場からの
うのか」について、会場とパネリストとの
質問として、「遺伝子
意見交換を実施
組換え技術は開発さ
れて長い年月が経つ。
(2部終了後、事前に会場からの質問票を回収
危険性もないように
-4-
思える。国益の観点から、技術立国、科学立国とし
え技術に対する「認知」「許容」から、実用化に
てしっかり取り組んでほしい」「安心・安全の観点
際しての問題点や利用のあり方など、実践的な議
をどのように考えるのか、生産者は高齢化、食品で
論ができる土壌が醸成さるよう、ご支援をお願い
残ったものを1千トン以上廃棄している現状から、
する。
農業についてはしっかり取り組んで欲しい」などの
激励の意見もだされところである。
◇
アンケートの概要
シンポジウム参
◇
最後に、近畿農政局島田生産経営流通部長
加者にアンケート
からあいさつ
を実施したので、
本日は、学識経験
その一部を紹介す
る。
者である大学、民間
・
のサントリー(株)、
アンケート回答
消費者に最も近い立
者に、遺伝子組換え農作物を原料とする食品を意
場での京都生活協同
識するか伺ったところ、「時々意識している」が
組合、生産者の立場であるグリーンちゅうずにお願
52%と最も多く、次いで、「常に意識している」
いし、難しいテーマであるが、それぞれの立場から
が22%となり、参加者の約7割が遺伝子組換え
遺伝子組換え農作物に対する知見や熱い想いのお
食品を意識していると回答している。
話しをいただき感謝する。
世界人口の急増や原油価格の高騰により、世界の
遺伝子組換え農作物を原料とする食品を意識しますか
その他 1%
わからない 1%
穀物の在庫は緊迫傾向のため、穀物価格が高騰して
いること、また、我が国の農業生産者の高齢化や、
意識している
低い自給率(39%)の現状において、遺伝子組換
8%
22%
常に意識している
16%
あまり意識していない
え技術は、その解決に向けて、可能性のある農業技
術の1つであるものと考えられる。
ご出席の皆様に3点ほどお願い。
①
52%
時々意識している
消費者にあっては、実際、遺伝子組換え農作物
を原料とする食品を食べていること。我々として
も、信頼でき、正しい情報提供を通じた、一層効
・
アンケート回答者に、食生活の中で遺伝子組換
果的なコミュニケーションを行い、遺伝子組換え
え農作物が含まれていることを知っていたか伺
技術の内容や技術のメリット・限界を分かりやす
ったところ、9割の方が「知っていた」と回答し
く説明するので、理解に向け醸成されることを期
た。
待。
②
生産者(団体)、加工・販売する実需者にあっ
食生活の中で遺伝子組換え農作物が含まれていることを知ってい
ましたか
ては、科学的データに基づく遺伝子組換え技術の
その他
内容、安全管理の実態、国際的な利用状況等に関
知らなかった
9%
1%
する情報に接することにより、遺伝子組換え技術
の有効な利用方法等を考える機運も生じてきてい
る。このため、一層効果的な国民とのコミュニケ
知っていた
ーション活動を推進することとしているので、一
90%
層のご支援をお願いする。
③
最後に、行政・試験研究・学識経験者にあって
なお、モニターの回答(推定)では、約8割
は、今後とも、コミュニケーション活動を効果的
の方が「知っていた」と回答した。
・継続的に実施する。国民の間にも、遺伝子組換
-5-
れたような気がする。
食生活の中で遺伝子組換え農作物が含まれていることをしっていまし
たか(モニターのみ(推定))
③
知らなかった
消費者は、健康上、問題がないと証明されれ
ば、安心して購入できると思う。
21%
④
消費者の意識改革の必要性を感じた。現在の
日本の食糧難や補助制度なしに生産が継続でき
知っていた
ない状況とあわせて啓発が必要である。
79%
⑤
食料自給率との関係をもっと伝えてほしかっ
た。
・
⑥
アンケート回答者に、シンポジウムに参加して
安全と安心は違うという言葉は印象的であっ
遺伝子組換え農作物に対する意識は変わったか
た。もっと、消費者にわかりやすい「良いイメー
伺ったところ、「変わった」「少し変わった」を
ジの情報」がほしい。
⑦
合わせて53%となった。逆に、「あまり変わら
学者も行政も技術の中身をもっと伝えていた
だきたい。
ない」「変わらない」は、合わせて44%であっ
⑧
た。消費者の意識の変化は感じられる。
情報リテラシーの向上。遺伝子組換えもそれ
につきるかと思う。
⑨
シンポジウムに参加して遺伝子組換え農作物に対する意識は変わ
りましたか
その他
わからない
変わらない
れば、遺伝子組換え農作物は必要不可欠なものか
2%
1%
21%
もしれないというのはよくわかったが、表示等の
変わった
16%
日本の食料自給率の低さと世界的人口を考え
面で不透明なところがあり、きっちり情報発信を
してもらいたい。
あまり変わらない
少し変わった
23%
⑩
37%
遺伝子組換え農作物に関して良し悪しを論じ
る前に、まず正しい情報をより多くの消費者に伝
えることが大切である。賛否両論よりも、デメリ
・
ット・メリットの両方もすべてオープンに知らせ
なお、モニターの回答(推定)では、「変わっ
る場がもっともっと必要である。
た」「少し変わった」を合わせると85%であっ
⑪
た。
今後、必要不可欠なものであると思うが、ま
だまだ色々なデータを積み重ねた上で、国民全体
の了解を得ながら、広めていくべきである。
シンポジウムに参加して遺伝子組換え農作物に対する意識は変わり
ましたか(モニターのみ(推定))
⑫
変わらない
9%
あまり変わらない
遺伝子組換えの安全性をきちんと説明する場
をもってほしい。あいまいな状態にしたまま、遺
6%
伝子組換えが拡大している事実をよく認識する
34% 変わった
必要がある。
⑬
少し変わった
食料自給率が落ちているので組換え作物が必
要というのは、とんでもない議論のすり替えでは
51%
ないか。
⑭
・
世界の状況を見るとGM食品があふれている
シンポジウム全体の感想について、遺伝子組換
が、10 年後の将来の農業に、しいては人類に問
え農作物に関する主な意見は、以下のとおりとな
題が出てこないか不安である。行政は、GMは何
っている。
の問題もないという考えに基づいて論議を進め
①
このようなシンポジウムは、もっともっと数
ているが、果たして生態系への影響は。
を開催するべきである。双方向コミュニケーショ
⑮
ンの場を作るべき。
②
GMOはどうして安全なのか、危険でないの
かをという消費者とのシンポジウムを企画すべ
今まで持っていた安全面・倫理面での不安が
きであり、また、もっと反対団体との対峙が必要
このシンポジウムに参加したことで少しだけ薄
である。
-6-
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