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岡本版・屋外広告物ルール(まち協案)の提案

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岡本版・屋外広告物ルール(まち協案)の提案
7
平成26年6月23日
2
神戸市長
久元 喜造 様
美しい街岡本協議会
会長 橋谷 惟子
岡本版・屋外広告物ルール(まち協案)の提案
(岡本駅南都市景観形成地域の景観計画への追加について)
拝啓 梅雨の候、ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。平素は、当協議会の活動
に対しまして、格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、当協議会では、昭和57年の協議会発足以降、32年間、
「うるおいと調和のある美
しいまち」を基本理念に、景観まちづくりに取り組んでまいりました。
当地区は、住宅地から発展し、住と商が絶妙のバランスで共存しながら、このまちらしさ
を醸成してきました。しかし、近年は、地価の高騰によって個人商店が減り、ナショナルチ
ェーンへと変わる流れが加速し、看板の新設や付け替えなどで、街の様子が大きく変わって
きています。我が店ばかりが目立とうとする看板や、景観を損なう看板、全国どこのまちに
もある看板を出す店舗が増えています。
当協議会は、このままでは岡本が美しい街ではなくなってしまうのではないか、岡本らし
さが失われてしまうのではないかとの危惧から、美しい街岡本に似合わない看板を規制し、岡
本に似合う看板を増やすために、平成21年度から岡本オリジナルの屋外広告物ルールとガイド
ラインの検討に取り組んでまいりました。
ルール案では、道幅や広告を見せる対象(歩行者、ドライバー、電車待ちの人など)によ
る見せ方・見え方を考慮することとし2階以上に設置する場合は、道幅に合わせた基準を設
け、一方、1階部分においては、歩行者の目線高さに配慮して、道幅に関係なく共通の基準
を設けることとしています。具体的な項目としては、看板サイズ・数量の規制、文字の大き
さの制限、文字率の制限、内側から掲載される窓面広告の規制など、細かな内容を定めるこ
とを提案しています。
ルールおよびガイドラインの内容については、幹事会にて、十分審議し、岡本商店街振興
組合をはじめ、地域の商業者・住民等との話し合いや説明会、周知活動を重ね、この度、平
成26年5月25日開催の美しい街岡本協議会定期総会において、神戸市に提案するための
「岡本版・屋外広告物ルール&ガイドライン(まち協案)」が承認されました。
このうち、
「ルール案」を、別紙のとおり提案いたします。景観法に基づく岡本駅南都市景
観形成地域の景観計画ならびに神戸市屋外広告物条例の設置基準に定める内容として、審
議・手続きを進めていただきますようお願い申し上げます。
私たちの街岡本が、岡本らしく美しい街であり続けるために、何卒、ご支援いただきます
よう、重ねてお願い申し上げます
敬具
平成 26 年 5 月 25 日 定期総会にて承認された
岡 本 版 ・ 屋 外 広 告 物 ル ー ル & ガ イ ド ラ イ ン ( ま ち協 案 )
屋外広告物ルール案
共通(全ての広告物)のルール
基準の項目
場所
JR線路沿い
山手幹線沿道
その他
自家用広告のみとする(=貸広告は設置できない)
種別
屋上広告は設置できない
ネオン管その他照明装置を利用する場合は点滅させない
照明
※パトランプも点滅とみなす
電光掲示板等文字が動くもの、文字が点滅するもの禁止
映像・動画禁止
※例外:商店街の液晶掲示板やまちの掲示板
その他意匠
電動などで動きがあるもの、形状が変化するもの禁止
※例外:自然の風などで揺れるもの、ケース内で動くもの
集合看板は、1つの建物につき、1つの道路に対して 1 基以下
建物単位
店舗入口の数+3基以下
設置数
※テント利用広告は含まない
店単位
※間口が20m以上の場合、広告物の間を20m以上空けるごとに1基
追加することができる
住宅用途の建物には設置しない
住商複合建物の場合、住宅用途の部分には設置しない
設置位置の制限
道路に面しない壁面には設置しない
※ただし、店舗入り口があるなど空間として利用されている場合は、そ
の面に進入口がある限り設置できる
25cm四方以内
1文字あ 屋号、ロ 1 階部分 40cm四方以内
50cm四方以内
たりの大 ゴマーク 2 階以上 80cm四方以内
文字 きさ
10cm四方以内
その他の内容
15%以下 (文字率=文字の面積/広告物の面積)
文字率
※文字の大きさの制限と文字率の制限のどちらか一方を満たすことを最低限のルールとする
壁面広告のルール
基準の項目
大きさ
横幅
表示
面積
地上~下端までの高さ2.5m未満
地上~下端までの高さ2.5m以上
山手幹線沿道
場所
JR線路沿い
その他
10 ㎡以下
店舗正面の横幅以下
1.5 ㎡以下
7㎡以下
5㎡以下
突出広告のルール
基準の項目
高さ
出幅
大きさ
設置
位置
設置数
山手幹線沿道
1階部分
2階以上
1階部分
2階以上
1階部分
2階以上
1階部分
2階以上
1面あたりの
表示面積
1基あたりの表示
面積の合計
上端の高さ
地面から下端までの高さ
1つの道路に対する設置数
場所
JR線路沿い
70 ㎝以下
2.5m以下
65 ㎝以下
3m以下
95 ㎝以下
その他
2m以下
75 ㎝以下
0.3㎡以下
2㎡以下
1㎡以下
0.6㎡以下
4㎡以下
2㎡以下
軒下より下
(壁面後退部分において)地面から下端までの高さ2m以上
1店舗につき 1 基以下
1
平成 26 年 5 月 25 日 定期総会にて承認された
岡 本 版 ・ 屋 外 広 告 物 ル ー ル & ガ イ ド ラ イ ン ( ま ち協 案 )
テント・庇利用広告のルール
基準の項目
場所
JR線路沿い
山手幹線沿道
表示位置
設置範囲
テント・庇の下からぶら下げる場合
その他
テント・庇の前面に表示すること(傾斜部分や側面には表示しない)
窓面や入口を覆い隠さない
突出広告の内容にならう
地上広告
基準の項目
場所
JR線路沿い
山手幹線沿道
地上から上端までの高さ
広告物の高さ
大きさ
広告物の横幅
1面あたりの表示面積
1基あたりの表示面積の合計
1つの道路に対する設置数
2m以下
2m以下
その他
1.5m 以下
1.5m 以下
1m 以下
1㎡以下
2㎡以下
1建物につき 1 基以下
置き看板・立て看板
基準の項目
大きさ
山手幹線沿道
高さ
横幅
1面あたりの表示面積
1基あたりの表示面積の合計
場所
JR線路沿い
その他
1.2m 以下
60cm以下
0.6 ㎡以下
1.2 ㎡以下
窓面広告
基準の項目
表示率
山手幹線沿道
1階部分
2階以上
場所
JR線路沿い
10%以下
20%以下
ロゴマークのみ可
1 開口部につき2個まで
表示内容
設置数
2
その他
平成 26 年 5 月 25 日 定期総会にて承認された
岡 本 版 ・ 屋 外 広 告 物 ル ー ル & ガ イ ド ラ イ ン ( ま ち協 案 )
参考資料
岡本版・屋外広告物ルール&ガイドラインの基本方針とそれそれの役割
ルール&ガイドラインの基本方針・岡本に似合うデザインの考え方
岡本の街の遺伝子を
活かす
小さく、かわいい岡本
の街に似合う
道ごとの特徴・雰囲気
に合わせる
歩く人の視点を意識す
る
空が広く開放感のある
街の雰囲気を損ねないボ
リューム、石畳に合わせ
た外観、背景の六甲山を
意識した緑化計画など、
岡本の街の遺伝子である
空、緑、石畳を活かすデ
ザインによって街の雰囲
気を守り育てていきま
す。
かわいい街、小さい街
に合せた小さい看板、間
口の小さいお店、どこか
かわいらしく、暮らしに
密着した温かいデザイ
ン、街のスケールに合わ
せた人間サイズのデザイ
ンが岡本の街らしさで
す。
山手幹線、岡本坂やフ
ェスティバル通り、キャ
ンパス通りなど、岡本に
は様々な道があります。
道ごとに、建物外壁面・
敷き際・道路面・空の感
じ方が異なるため、「通
り」のイメージに合わせ
たデザインが岡本の街に
似合います。
歩いて楽しい、散歩に
ちょうどいい街として、
歩く人の視点を意識した
デザインが岡本の街に似
合います。歩行者の目線
高さで見たときのデザイ
ンや雰囲気・演出にもこ
だわることが、岡本の街
並みに物語や奥行きを感
じさせます。
屋外広告物ルール(設置基準)
屋外広告物ガイドライン(推奨基準)
条例になる、必ず守ってもらう最低限のルール
より岡本らしい看板、より美しい看板を提案するデザイン指針
ルールの役割
 美しい景観を損なう看板、街並みに
そぐわない看板を規制する
ルールの軸となる考え方
 道幅や広告を見せる対象(歩行者、
ドライバー、電車待ちの人など)に
よる見せ方・見え方を考慮する
 1 階部分、歩行者の目線高さにおい
ては、道幅に関係なく共通の基準を
設ける
ガイドラインの役割
 岡本に似合う看板、素敵な看板を増やす
 より踏み込んだ(望ましい)広告物の在り方を提示する
 広告物によって岡本らしさを具現化する
「看板で岡本の街そのものを宣伝する」
 広告物によって道ごとの街並み景観を特徴づける
ガイドラインの軸となる考え方
 山並みに映え,建物のデザインに溶け込む
 敷地内の空地を活用し,にぎわいをつくる
 岡本に似合う色を使う
 まちのアクセントになる
 緑につつまれ、緑と調和する
 岡本らしいしゃれた表示内容とする
3
平成 26 年 5 月 25 日 定期総会にて承認された
岡 本 版 ・ 屋 外 広 告 物 ル ー ル & ガ イ ド ラ イ ン ( ま ち協 案 )
道ごとの特徴と看板デザインのポイント
分類
岡本坂
道ごとの
性格とイメージ
大切にしたいこと 看板デザインの
道ごとに
気をつけたいこと
ポイント
推奨したい看板の出し方
六甲山と空を背景 坂道を上るとき、坂 道 の 地 形 と 背 す っ き り と し た デ ザ イ
に、曲がった坂道
が印象的な道
山に抱かれた坂の
まち岡本の南玄関
坂道
ゲート坂
フェスティバ
ル通り東(ゲ
ート坂以東)
通り
小 さ な 建 物 が 多 道 幅 の 狭 い 通 り 小さな店・建物が 小さくかわいい、通りの
く、昔ながらの雰
囲気を残した通り
銀行とスーパーが
フェスティバ ある生活の通り
ル通り西(ゲ 日祝日は歩行者天
ート坂以西) 国に
小径を学生が行き
キャンパス通
り
JR 通り
下 る と き に 見 え 景の六甲山・空を ン で 洗 練 さ れ た 雰 囲 気
る山や空の印象、 意 識 し た デ ザ イ を演出しましょう
山 や 空 と 街 並 み ンにしましょう 山 や 空 を 邪 魔 し な い 大
の 調 和 を 大 切 に ま ち の 魅 力 を 予 き さ と 設 置 位 置 に し ま
しましょう
感 さ せ る デ ザ イ しょう
ンにしましょう か わ い い テ ン ト や 突 出
広告で、坂道に華を添え
ましょう
建 物 壁 面 と 一 体 的 に デ
ザインされた壁面広告
で、岡本坂独特の曲がっ
た坂道を印象づけまし
ょう
交い、住商の混在
が岡本らしさを感
じさせる通り
で、大きな看板・ 並 ぶ 温 も り の あ ス ケ ー ル に 応 じ た 大 き
高 い 位 置 に 設 置 る 雰 囲 気 を 大 切 さにしましょう
さ れ た 看 板 は 圧 にしましょう
規 模 が 大 き く な っ て し
迫 感 を 与 え て し 親 し み や す さ と ま い が ち な 集 合 看 板 は
まったり、空を隠 岡 本 の 生 活 セ ン 避けましょう
してしいがちで スを感じさせる
す
デザインにしま
通 り で は 圧 迫 感 しょう
を与えないこと、
道 幅 の 狭 さ を 考
空を隠さないこ
慮したワンポイ
とを意識しまし
ントデザインに
ょう
しましょう
味わい深い JR 線
味 わ い 深 い 雰 囲
路沿いの片側商店
の通り
気を大切にしま
しょう
御影と芦屋をつな 車 向 け の 広 告 物 歩 行 者 目 線 を 意 車 に 乗 っ て い る 人 に 向
山手
幹線
ぐ地区内唯一の歩
車分離の幹線道路
周囲には高い建物
が立ち並ぶが、広
く開放的
山手幹線
がヒューマンス 識したデザイン けた広告物を設置する
ケ ー ル を 逸 脱 し にしましょう
場合も、歩行者に圧迫感
てしまわないよ
を与えない大きさと設
うに気を付けま
置位置にしましょう
しょう
建 物 壁 面 と 調 和 の と れ
道幅が広く、大き
た壁面広告で通りの印
い建物が建ち並
象をセンスアップさせ
ぶ山手幹線では、
ましょう
建物壁面が通り
の印象を大きく
左右することを
意識しましょう
4
平成 26 年 5 月 25 日 定期総会にて承認された
岡 本 版 ・ 屋 外 広 告 物 ル ー ル & ガ イ ド ラ イ ン ( ま ち協 案 )
屋外広告物ガイドライン案
共通(全ての広告物)のガイドライン
 岡本のまちのスケールに合わせた小さくかわいいサイズにしましょう
 歩行者の目線高さに設置する広告物は、ヒューマンスケールを意識しましょう
 間接照明、スポット照明などを利用して看板をセンスアップさせましょう
照明スタイル
 内照式照明はできるだけ避け、ひと工夫したおしゃれな看板でキラリと個性を発揮しま
しょう
 照明の色、明るさは、あたたかく、やさしく照らすことで、暮らしに密着した街を表現
しましょう

石畳、青い空に溶け込む素材感のあるものに仕上げましょう
素材感
 素材使いで、六甲山や街なかの緑との調和を図りましょう
 すっきりとしたデザイン文字で洗練された雰囲気を演出しましょう
文字スタイル
 デザインされたロゴ字体など、こだわりを感じさせましょう
表 現 方 法 ・ 演 出  形でイメージできるシンボリックなイラストや形状で、誰にでもわかりやすく伝えるサ
イン計画を心がけましょう
方法
 取扱い商品やサービス内容をわかりやすく伝えましょう
 手作り感や、ひと手間かけたデザインで親しみやすさを演出しましょう
 風俗営業・風俗関連営業を連想させるような看板はやめましょう
 広告物の同一面に同じ文言を繰り返さない(一つのロゴマークとして成立している場合
表示内容
は除く)
 店名、社名、ビル名、ロゴマークなどに留め、簡潔ですっきりとした表示にしましょう
 その他の内容は、小さく控えめな表示に留めましょう
 表示面積が 0.5 ㎡以上の広告物につい
推奨色
て、右図の点線の範囲の色を基調色とし
て推奨します
(右図はモノクロ印刷となっていますが、
色見本はルール&ガイドライン説明小冊
子P35 をご参照ください)
大きさ
種類別ガイドライン
窓面広告
 建物壁面との一体感をもたせ、建物デザインとの調和を図りましょう
 すっきりとまとめましょう
 山や空を邪魔しない大きさと設置位置に配慮しましょう
 マークやイラスト、シンボリックなデザイン、凝った装飾などを積極的に取り入れ街並
みに華を添えましょう
 人の手で容易に動かせる大きさにしましょう
 強風の時などは速やかに撤去しましょう
 窓面・ガラス面を覆う広告物はやめましょう(内側から掲出する場合も含む)
音広告
 音の出る広告はやめましょう
のぼり・貼り紙
 のぼり・貼り紙による広告はできるだけやめましょう
 設置する場合は、きちんと管理を行い、色褪せ、破れ、ホツレ等美しくないものは撤去
しましょう
壁面広告
突出広告
置き・立て看板
5
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