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手こぎで川下り200kmの冒険
勉学、部活動、趣味、etc。本学に集う学生でも、多種多様 な生活があります。その中で、気合いを入れて頑張る学生達の 一端をレポートし、あなたの学生生活にスパイスを与えるため のコーナーが、この「学生クローズアップ」 。今回は、今年 7 月に手漕ぎボートで高崎~銚子間約 200km の川下りに挑戦し たという文学部の 3 人をピックアップ。旅を終え、こんがり 日焼けをした阿部さんにお話を伺います。 手こぎで川下り 200km の冒険 まだ川を甘く見ていた序盤 川が浅く流れがないときはボートを手で押しながら進んだ ボートを貸してくれたボート店店主と 1 日目 6:15 環状大橋~ 19:30 上武大付近(20km) 1 日目にしてまさかの転覆 2 日目 5:15 上武大付近~ 19:00 利根大堰直前(34km) ボートが破損 利根川最大の難所利根大堰を運よく回避 3 日目 5:00 ボート店~ 19:30 茨城県境町(36km) ゴムボートを無料で借りて再出発 4 日目 3:30 茨城県境町~ 21:30 若草大橋(51km) 予想以上の遅れに焦り長時間漕ぎ続ける 5 日目 3:00 若草大橋~ 19:18 銚子大橋(65km) 向かい風と上潮によりなかなか進まず 銚子大橋を見たときには感動で涙する 文学部 経済学部経営学科 3 年 阿部 恒幸さん 地域政策学部地域づくり学科 3 年 徳武 直樹さん 13 経済学部経済学科 3 年 石井 哲也さん 三人が利根川に立ち向った瞬間 うゴムボートが宅配されました。 た。途中からの川上りとも言える海 文学部の活動はいつも些細なこと 思いついたら立ち止まらない からの向い波にも酷く体力を奪われ から始まります。今回は図書館に これが文学部の特長です。現在、 ました。しかしゴムボートのパンク あった新聞記事がきっかけでした。 経大と県女の学生 10 名が所属する を契機に “ 出会い ” を呼びこみ、ボー 記事にあった冒険記には、50 年前 文学部は、一見困難なことにでも若 ト店店主から無償でメーカーのゴム に経大生が手漕ぎボートで利根川を さと勢いで果敢に挑みます。今回も ボートを貸して頂き、利根川の情報 銚子港まで下ったことが書かれてい 活動決定から僅かな期間での出航と 提供や飲食の差し入れを貰うなど航 ました。「この本をきっかけに学生 なりました。当初川下りを甘く見 中では辛さ以上に人々のぬくもりを の元気を取り戻してほしい」ともあ ていた我々の相棒は 8000 円のゴム 感じ、それらに救われゴールに辿り りましたが、OB 達もまさか踏襲さ ボートとプラスチックのオール。旅 つきました。 れるとは思っていなかったのではな の始まりは川の水位が低く、5 時間 実稼働時間一日平均 16 時間、総 いでしょうか。しかし数々の奇行を ボートを押すというものでした。そ 計 5 日間の旅。目の前のことに全 成し遂げ、人々に笑いと元気を提供 の後も行く手を阻む 1m の堰の横断 力で挑んだこの冒険。文学部の挑戦 してきた文学部にとっては次なる活 や人工物から発生したスクリューで はこれからも 動が決まった瞬間でした。翌日には の転覆、河川敷での寝袋野宿など危 まだまだ 早速部員の誰かが購入したのであろ 険と隣り合わせのことばかりでし 続きます。 14