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広域ごみ処理施設の整備に伴う施設基本計画策定・環境影響評価 及び

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広域ごみ処理施設の整備に伴う施設基本計画策定・環境影響評価 及び
広域ごみ処理施設の整備に伴う施設基本計画策定・環境影響評価
及び総合支援業務仕様書
Ⅰ
総則
(1)業務の目的
本業務は、安房郡市広域市町村圏事務組合(以下「甲」という。)が計画している広域ごみ処理施
設整備事業において、平成32年度の竣工を目指して、遅滞なく施設整備を進めるため、熱回収施
設及びマテリアルリサイクル施設の施設基本計画、最終処分場の基本計画、造成工事基本設計、中
継施設の基本計画及び搬送方法の検討、PFI等導入可能性調査、環境影響評価等の必要とされる
業務を包括した総合的な支援業務を実施することを目的とする。
(2)業務名
広域ごみ処理施設の整備に伴う施設基本計画策定・環境影響評価及び総合支援業務
(3)業務履行期間
契約締結の日から平成29年9月29日(金)までとする。
(4)業務委託内容
1)検討施設
安房地域のごみ処理広域化に必要とされる施設は以下とする。
・ 熱回収施設
・ マテリアルリサイクル施設
・ 最終処分場(覆蓋方式最終処分場)
・ 用地造成(搬入道路を含む)
・ 中継施設(2 カ所程度を想定)
・ その他上記施設の整備に必要とされるもの
2)業務内容
上記の1)検討施設等を踏まえ以下の項目について検討を行うこと。
①熱回収施設及びマテリアルリサイクル施設(管理機能を含む)の施設基本計画
②最終処分場(覆蓋方式)の基本計画
③造成工事基本設計
④中継施設の基本計画及び搬送方法の検討
⑤PFI等導入可能性調査
⑥環境影響評価(方法書、現地調査、準備書、評価書等)
⑦循環型社会形成推進地域計画変更(案)及び2次計画策定業務
⑧一般廃棄物(ごみ)処理基本計画(構成市町分)の中間点検及び見直し
⑨総合技術支援業務
-1-
(5)提出書類
受託者(以下「乙」という。)は業務の着手及び完了に当たり、次の書類を提出しなければならな
い。
①着手届
②管理技術者及び担当技術者及びその経歴書並びに資格証明書
③工程表、業務計画書
④年度の実施完了業務報告書
⑤納品書
⑥完了届
⑦その他必要な書類
(6)資料の貸与等
本業務の遂行上、必要な資料の収集、調査、検討等は原則として乙が行うものであるが、現在、
甲が所有し、業務に利用できる資料はこれを貸与する。この場合、貸与を受けた資料については、
そのリストを作成の上、甲に提出し、業務完了と共にすべて返却するものとする。
(7)関係法令の遵守
乙は、本業務の実施に当たり、関係する法令、規則等を遵守しなければならない。
(8)秘密の保持と中立性の義務
乙は、本業務の遂行によって知り得た事項を第三者に漏らしてはならない。
また、コンサルタントとしての中立性を厳守しなければならない。
(9)業務の管理
乙は、協議・打合せに際し、議事録を作成し、甲に提出しなければならない。
(10)業務管理体制
乙は、業務の円滑な推進を図るため、十分な経験を有する技術者を配置しなければならない。
管理技術者については、技術士(総合技術監理部門-衛生工学部門(廃棄物に関する専門分野)
)
または、技術士(衛生工学部門-廃棄物に関する専門分野)の資格を有し、平成15年度以降に一
般廃棄物の熱回収施設(100t/日以上)の施設基本計画策定業務の管理技術者の経験(業務実
施中を含む。以下同じ。)及びPFI等導入可能性調査業務の経験を有する技術者を配置するものと
する。また管理技術者は主たる会議(打合せのほか、各種委員会、住民説明会等を含む。)に出席し、
業務の全般にわたり技術監理、調整を行うものとする。
担当技術者には、次の技術資格及び業務の経験を有する技術者を担当技術責任者として配置しな
ければならない。担当技術責任者は当該業務に関連する会議(打合せのほか、各種委員会、住民説
明会等を含む。)に出席し、当該業務に係る技術管理を行うものとし、管理技術者及び他業務の担当
技術責任者と協力し、業務を遂行しなければならない。
-2-
なお、管理技術者は、担当技術責任者との兼務はできないものとする。
①廃棄物中間処理技術責任者 :技術士(衛生工学部門-廃棄物に関する専門分野)を有し、か
つ平成 15 年度以降、一般廃棄物の熱回収施設(100t/日以
上)の施設基本計画策定業務及び PFI 等導入可能性調査の業務
経験を有する技術者。
②最終処分場技術責任者
:技術士(衛生工学部門-廃棄物に関する専門分野)を有し、か
つ平成 15 年度以降、一般廃棄物の最終処分場の施設基本計画策
定業務、基本設計業務、または実施設計業務の経験を有する技
術者。
③環境影響評価技術責任者
:技術士(環境部門-環境影響評価に関する専門分野)または、
技術士(建設部門-建設環境に関する専門分野)を有し、かつ
平成 15 年度以降、一般廃棄物の熱回収施設(100t/日以上)
の都道府県条例に基づく環境影響評価業務、または一般廃棄物
の最終処分場を対象とした環境影響評価法もしくは都道府県条
例に基づく環境影響評価業務の経験を有する技術者。
なお、担当技術責任者の兼務はできないものとする。
(11)検査
本業務は、甲の検査合格をもって完了とする。
なお、納品後に成果品に記入もれ、不備または、誤りが発見された場合は、乙は速やかに訂正し
なければならない。
(12)疑義の解決
本業務の仕様書記載事項及び関連した内容について、疑義が生じた場合、乙は甲と十分な打合せ、
又は協議を行って、業務の遂行に支障のないように努めなければならない。
(13)業務の変更及び停止
甲が必要と認めたときは、業務の変更もしくは停止を命ずることができる。この場合の変更につ
いては、甲乙協議のうえ、契約事項に基づいて行う。
(14)関係官公庁との協議
乙は、関係する官公庁との協議を必要とするとき、又は協議を求められた場合は誠意をもってこ
れに当たり、この内容を遅滞なく甲に報告しなければならない。
-3-
(15)成果品
①熱回収施設及びマテリアルリサイクル施設の施設基本計画報告書
10部
②最終処分場の基本計画報告書
10部
③造成工事基本設計報告書
10部
④中継施設の施設基本計画及び搬送方法の検討報告書
10部
⑤環境影響評価事業計画概要書
30部
⑥環境影響評価方法書及び要約書
方法書100部、要約書100部
⑦環境影響評価準備書及び要約書
準備書100部、要約書100部
⑧環境影響評価書及び要約書
評価書100部、要約書100部
⑨環境影響評価地元説明会配布資料
150部/回
⑩生活環境影響調査書
施設ごとの必要部数
⑪PFI 等導入可能性調査報告書
10部
⑫循環型社会形成推進地域計画変更計画書
30部
⑬一般廃棄物(ごみ)処理基本計画の中間点検及び見直し報告書
50部(安房広域・構成市町分各10部)
⑭打合せ記録簿
1部
⑮ごみ処理広域化推進委員会の会議録
5部
⑯会議等(委員会・議会等)支援資料
1式
⑰その他必要な書類及び電子データ
1式
-4-
Ⅱ
業務内容
1.施設基本計画
(1)施設規模の検証
平成23年度に策定した上位計画である「一般廃棄物処理基本計画」
、「循環型社会形成推進地域
計画」における将来排出量と、平成24年度までの排出量実績値より、施設規模の妥当性について
の検証を行う。
(2)施設基本計画
平成23年度に策定した「ごみ処理施設基本構想」と平成24年度に行った「ごみ処理広域化追
加検討業務」
(併せて「ごみ処理施設基本構想等」という。)の精査を行うと共に、必要となる施設
基本計画策定を行い、事業者選定のための前提条件及び設備条件の設定、予定価格の設定、事業者
選定の募集資料等(要求水準書、発注仕様書等)に資する資料を作成する。
①現況及び基本条件の整理
施設計画の前提となる下記の基本条件について整理し、把握する。
a)建設予定地に関する前提条件
b)施設整備に係る法規制条件
c)ごみ搬入車両等に関する条件
d)「ごみ処理施設基本構想等」における諸条件
【ごみ処理施設基本構想等において計画する施設概要】
a)南房総市千倉町大貫地区内計画地の概要
・熱回収施設
(計画規模:170t/日(85t×2炉))
・マテリアルリサイクル施設
・最終処分場
(計画規模:32t/日)
(計画規模:約40,000m3~117,000m3)
b)鴨川市天津小湊清掃センター跡地の概要
・中継施設
(計画規模:48t/日)
c)鋸南地区環境衛生組合大谷クリーンセンター跡地の概要
・中継施設
(計画規模:26t/日)
-5-
②公害防止条件の検討
広域ごみ処理施設(熱回収施設)から発生する排ガス中の「ばいじん」、「硫黄酸化物」、「塩化
水素」、
「窒素酸化物」、
「ダイオキシン類」、
「一酸化炭素」並びに、その他の項目として、
「重金属
類を含むその他項目などの有害物質」、
「排水の処理」、
「粉じん」、
「騒音、振動」
「臭気」等の性能
条件を設定する。
これらの排ガス性能条件の設定にあたっては、
「大気汚染防止法」や「千葉県条例」などで規制
されている排出基準値以下に設定すると共に、自主規制値の検討を行う。
その際には、排ガス規制値の条件設定により必要となる排ガス処理設備について比較し、検討を
行うものとする。
また、地元との公害防止協定等との調整のために設定する項目の検討も行う。
③土木基本計画
a)土地造成計画
熱回収施設及びマテリアルリサイクル施設、最終処分場、搬入道路、計量棟、管理施設及
びその他必要施設の配置計画に適合するように、周辺地形・地質条件・その他自然条件に基
づいて土地造成に係る基本的事項を検討し、造成工事基本設計に資する資料を作成する。
b)外構施設計画
広域ごみ処理施設の維持管理及び施設の運営を効率よく行うために、ⅰ構内道路、ⅱ構内
排水、ⅲ門・囲障、ⅳ搬入道路、ⅴ植栽の外構施設の基本事項を検討する。
④建築基本設計
a)建築設計
熱回収施設及びマテリアルリサイクル施設を構成する工場棟、管理棟及び計量棟等につい
て、施設の規模、形式、周辺環境を考慮し、基本事項として、ⅰ施設特性からの機能の検討、
ⅱ基本方針に基づいた意匠計画の検討、ⅲ維持管理上からの必要諸室及び建築規模の検討、
ⅳ構造方式の検討、ⅴ仕上げ及び使用材料・仕様の検討、ⅵ施工性の検討を行うものとする。
⑤プラント機械計画
a)基本事項の検討
熱しゃく減量、溶融条件、排ガス性状、放流水質等を満足し、計画ごみ質条件に基づいて
計画ごみ量を処理できるように、熱回収施設として受入・供給設備・燃焼・溶融設備、燃焼
ガス冷却設備、余熱利用設備、通風設備、灰出し設備、給水設備(用水調達計画含む。)排水
処理設備、電気・計装設備等の、マテリアルリサイクル施設として、受入・供給設備、破砕・
選別設備、貯留・搬出設備等の基本事項について検討を行うものとする。
b)容量計算
主要設備容量計算・可燃ごみピット、資源ごみ貯留、各種搬出物の貯留等、その他必要な
もの。
-6-
c)熱回収施設の検討
各設備・装置について、フローシート、型式(方式)、設備構成等を決定し、その設計概要
をまとめる。
・受入供給設備
・焼却溶融設備
・燃焼ガス冷却設備
・排ガス処理設備
・余熱利用設備
・通風設備
・スラグ、飛灰搬出設備
・給水設備
・排水処理設備
・電気計装設備
d)マテリアルリサイクル施設の検討
・受入供給設備
・破砕設備
・選別設備
・貯留搬出設備
・共通機械設備
・給水設備
・排水処理設備
・電気計装設備
⑥基本処理フローの作成
参考見積仕様書の内容を整理するにあたり、各処理工程の基本処理フローを作成するものとす
る。
a)全体処理フロー
b)ごみ焼却・残渣フロー
c)排ガス処理フロー
d)排水処理フロー
e)蒸気・温水フロー
f)資源化ごみ処理フロー
g)粗大ごみ処理フロー
-7-
⑦施設配置・動線計画
施設配置・動線計画にあたっては、工場棟、管理棟、計量棟、オープンスペース等の施設配置
及び動線計画を検討する。また、必要な面積を踏まえ、建設用地条件(開発行為等に係る制約条
件等)を整理し、用地範囲を設定し、敷地造成概略計画を立案し、配置計画図案、概略造成計画
図を作成する。なお、造成計画にあたっては、極力残土処理が発生しない計画とする。
a)施設配置(計量棟、工場棟、管理棟)
b)収集車、持込車、搬出車、各メンテ車両の場内動線
c)職員、見学者の場内動線(見学ルート含む。
)
d)駐車台数(一般車、収集車)
e)収集車、持込車、搬出車、各メンテ車両台数
-8-
(3)余熱利用施設計画
熱回収施設から発生する熱エネルギーの利用用途(ごみ発電含む)、方法などについて検討する。
①現況及び基本条件の整理
施設計画の前提となる下記の基本条件について整理し把握する。
a)建設予定地の立地条件
b)施設整備に係る法規制条件
c)車両等に関する条件
②熱供給条件の検討
熱回収施設から供給される余熱の供給能力・供給条件等についての検討を行う。
③余熱利用施設整備の基本的方向性
a)余熱利用施設整備の課題
b)余熱利用施設整備の基本方針
c)導入可能施設の現状と動向整理
d)導入可能施設の検討
④余熱利用施設計画の設定
上記の検討結果に基づいて、施設計画を設定し計画条件・内容を整理する。
a)施設基本条件の検討
b)施設建設条件の検討
c)管理・運営計画
d)駐車台数(一般用・職員用)
e)概算工事費の算定
⑤売電施設計画の検討
余熱利用施設整備計画において内部消費電力量を上回る発電が見込まれる場合においては、電
力会社への売電の可能性等について検討を行う。
-9-
(4)環境啓発等の設備機能計画
広域ごみ処理施設と合せて、必要となる環境啓発等の設備機能について、必要となる計画条件を
検討する。検討にあたっては甲の構成市町の環境基本計画等を踏まえ行うものとする。
(5)参考見積仕様書の作成
前述までの検討内容を踏まえ、参考見積仕様書の作成を行う。参考見積仕様書の作成にあたって
は、従来型の事業方式(公共直営)による条件設定を行うものとする。
(6)参考工事提案図書の徴集
①参考工事提案図書の徴集メーカーの選定
類似規模、近年の実績等を考慮して、ヒアリングメーカーを選定する。
②参考工事提案図書の徴集
前項までの検討で作成した従来方式で施設を整備運営する場合の参考見積提案書をプラントメ
ーカーに提示し、参考工事提案図書及び事業費(建設費及び維持管理費)を徴集する。
③概算事業費の設定
徴集した見積より、概算事業費を設定する。この設定はPFI等導入可能性調査におけるPS
Cの設定のために使用し、VFM算出に資するものとする。
(7)ごみ処理広域化推進委員会支援
施設の計画条件や処理方式を設定するにあたって、構成市町環境担当課長及び清掃センター長、
学識経験者により構成する、ごみ処理広域化推進委員会による、処理方式の絞りこみ、決定、ま
た事業推進に必要な事項の検討について支援を行うものとする。
-10-
2.最終処分場の基本計画
(1)基本調査
甲の構成市町の一般廃棄物排出量、埋立廃棄物の量、性状等の下記に示す項目等について、一般
廃棄物処理基本計画等の既存資料を基に調査し、整理する。
a)一般廃棄物排出量の実績及び将来計画
b)埋立廃棄物の量・性状の実績及び将来計画
c)収集・運搬体制の現況及び将来計画
d)中間処理施設の現況及び将来計画
また、上記基本計画の調査・整理と合せ、最終処分場建設事業の目的と必要性について整理する。
(2)埋立容量の算出
基本調査の結果を踏まえ、甲の構成市町から排出される埋立対象廃棄物の量、及び質の将来予測
を行い、計画目標年度までの埋立容量を算出する。
(3)基本構造の検討
最終処分場建設予定地の地理的条件、地形的条件、気候的条件等を十分に考慮し、当該施設の貯
留構造物等の基本構造を検討する。
基本構造の検討項目としては、下記の内容を基本とする。
a)最終処分場の構造と埋立工法の検討
埋立廃棄物の性状を踏まえ、最終処分場の構造、埋立工法について検討を行う。
b)埋立計画と全体配置計画
最終処分場を構成する各施設の概略配置及び埋立計画等について検討する。検討項目は以
下の内容を基本とする。
ⅰ.全体配置計画
ⅱ.埋立計画
・覆土計画
・埋立順序
等
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c)施設計画
以下に示す最終処分場の基幹施設について、当計画における基本的なあり方を検討し各施
設の基本計画を策定する。
ⅰ.貯留構造物計画
ⅱ.しゃ水工計画
ⅲ.浸出水集排水計画
ⅳ.雨水集排水計画
ⅴ.地下水集排水計画
ⅵ.ガス抜き施設計画
ⅶ.覆蓋施設計画(散水、換気設備含む)
ⅷ.モニタリング施設計画
ⅸ.飛散防止施設計画
ⅹ.道路計画
ⅹⅰ.管理施設計画
ⅹⅱ.搬入施設計画
ⅹⅲ.防災施設計画
ⅹⅳ.跡地利用施設計画
ⅹⅴ.その他関連施設計画
(4)浸出水処理方法の検討
最終処分場建設予定地の気候条件、埋立対象廃棄物の量及び質を基に、適正に浸出水を処理する
ための処理方法の検討を行うものとする。検討項目については、以下の内容を基本とする。
a)浸出水処理施設規模
b)浸出水調整池容量
c)原水質・処理水質の検討
d)処理システムの検討(再利用)
(5)概算事業費の算出
最終処分場を整備するにあたり必要となる事業費の算出を行うものとする。事業費の算定に当た
っては、基本計画からの概算費用並びに近年における最終処分場、浸出水処理施設、再生利用施設
等の全国的な実勢価格及び県内における建設費実績、議事文献等を基に算出する。
-12-
3.中継施設及び搬送方式の検討
(1)基本条件の把握
圏域内のごみを広域ごみ処理施設に効率的に搬送するため、現状のごみ発生量の把握を行い、必
要となる将来ごみ発生量の確認のうえ、中継施設及び搬送に必要な条件を整理する。また、圏域内
の廃棄物処理及び資源化の現況も整理し、広域ごみ処理施設と中継施設の役割分担について整理を
行い、適切な規模、施設の検討を行う。
平成23年度に策定した「ごみ処理施設基本構想」においては安房圏域において中継施設は2箇
所を想定している。
(2)現況施設の調査
圏域内の既存の処理施設について、中継施設へ改変し、長期的に使用可能か調査を行う。
①土木・建築・機械設備
既存施設の位置等を考慮し、中継施設への転用の可能性について、検討する。
使用を想定した場合には建築物については外観、破損状況、不等沈下、漏水等の検査により状態
の把握を行う。また機械設備についても転用の可能性、状態について検査し把握する。
②その他
その他、必要となる調査を行う。
(3)中継施設の設置の検討
中継施設については、安房圏域の広さを考慮し、2箇所での設置を予定している。
本検討において、箇所数の妥当性、効率を考慮した上での収集運搬計画、施設建設及び運営事業費
についても試算を行うものとする。
①基本事項の検討
中継施設の設置箇所について既存施設の改変、建替え、新設について立地条件、搬送効率等、
また現況施設の調査を考慮した上で決定する。
②概略配置図及び動線計画
中継施設の規模の推計に基づき、必要とされる施設、設備、規模の検討を行い、予定地におい
て概略配置図を作成する。立地条件として、既設取壊し、造成等も考慮のうえ、中継施設建設に
関する概算事業費も把握するものとする。
なお、中継施設の予定地が確定していない場合にあっては、中継施設の規模を踏まえた標準的
な概略配置図を作成するとともに、標準的な概算事業費を把握するものとする。
-13-
(4)搬送方法の検討
将来のごみ発生量を考慮して、効果的で効率的な搬送方法について複数案を検討し、比較検討す
る。検討にあたっては受入貯留方法、中継施設等の有無等考えられる手法を整理、概算費用の算出
を合せて行うものとする。
(5)効果的な搬送計画
前項までの検討を踏まえ、遠距離にある構成市町の効率的なごみ搬送計画をまとめる。
-14-
4.造成工事基本設計
(1)造成計画
本業務は広域ごみ処理施設の用地に関して、造成工事に係る基本的な条件を整理し、発注条件の
設定や認可申請等の基礎調査に資するために、造成工事に関する基本的な事項・内容を整理し、造
成基本設計(調整池を含む)を行い、概算費用を算出するものとする。
造成基本設計にあたっては、必要な施設を整備するためスペースを確保するとともに、切土量及
び盛土量を少なくし、バランスのとれた造成計画に留意する。
資料は、土地造成平面図、縦断図、横断図、数量計算書を作成するものとする。
(2)土地造成概算事業費の算出
土地造成に係る概算事業費を算出する。
概算事業費の算出にあたっては、基本として想定される地質等により概算で行うが、甲が実施す
る地質調査結果が把握されしだい、その内容を反映させるものとする。
-15-
5.PFI等導入可能性調査
(1)公共事業方式の整理
公共事業の事業方式ごと(公設公営方式、公設民営方式、PFI(民設民営)方式)にⅰ)方式
の概要、ⅱ)公共及び民間の責任・リスクの関与度合い、ⅲ)資金調達、設計、施工、運営、管理、
施設所有における公共及び民間の役割、ⅳ)一般廃棄物処理施設整備運営事業における導入事例等
について整理し、各事業方式の特徴を明らかにする。
(2)PFIの最近の動向調査
ⅰ)PFIの概要、ⅱ)国内におけるPFIの適用状況(実施事例)
、ⅲ)関東地方の動向、ⅳ)
廃棄物PFI事業実施のための環境整備状況、ⅴ)一般廃棄物処理事業へのPFI適用条件等につ
いて整理し、PFIの実態を明らかにする。
(3)施設整備運営事業の整理
本計画施設の処理システム、設備構成、管理運営を行う上での運転管理要員、必要なユーティリ
ティ、点検整備頻度及び概算建設費、概算管理運営費等を調査し、本整備運営事業の全体像を整理・
把握する。
(4)施設整備運営事業における事業方式の評価
以下の項目に沿って事業方式の評価を行うものとする。
①事業範囲及び事業スキームの検討
(3)の事業整理のもとに、公共サービス提供事業(施設整備運営事業)について、官民の適
切な役割分担を踏まえた、各施設の整備・運営の業務範囲及び所有形態、支払い方式等、事業範
囲の検討を行うものとする。また、事業スキームについて概略の検討を行うものとする。
②構成市町等より、広域ごみ処理施設への処理切替に伴い必要となる課題の検討
構成市町等の各施設より、広域ごみ処理施設への切り替えにともなって、必要となる課題につ
いて抽出し、その解決策について、公共及び民間の役割分担のあり方を踏まえ、整理・検討する。
③本事業で想定される事業方式の抽出と公共及び民間の役割分担の検討
本計画施設の整備運営事業において、想定される事業方式を抽出すると同時に、公共及び民間
の役割分担のあり方について検討する。
-16-
④法的課題の整理
廃棄物処理法、地方自治法等現行の法制度を踏まえ、本事業をPFI等手法により実施した場
合の課題を整理する。
⑤支援措置の検討
公的な補助(交付金)、税制上の支援や土地の無償貸与、金融上の支援措置等、民間事業者の応
募意欲を高め、事業採算性を向上するための支援措置について検討する。
(5)各事業方式における前提条件の設定
(4)で抽出した各事業方式のⅰ)建設費、ⅱ)維持管理費(必要人員・体制及び人件費、物
品・用役量及び単価、定期点検の内容及び費用、長期補修計画の設定及びその費用、その他附帯業
務の内容及び費用等)
、を設定する。
(6)事業化シミュレーション(VFMの評価)
施設の整備スケジュールを十分踏まえ、事業方式ごとの施設の組合せを設定して、事業化シミュ
レーションを実施する。
①財務シミュレーション
前提条件を踏まえ、事業方式毎に建設費、維持管理費を主なコスト対象としたシミュレーショ
ンを行い、ライフサイクルコスト(建設費及び運営費)の算出、及び資金の内訳(国庫補助、起
債、自主財源)を明らかにする。
②リスク調整費
当該リスクの貨幣換算額(リスク調整費)の算出を行うものとする。
③VFMの評価
上記までの検討結果を踏まえ、各事業方式で期待されるVFMによる財政支出の削減効果を算
出する。
(7)事業方式の評価に考慮すべき項目の抽出
ⅰ)公共性保持の視点、ⅱ)事業リスクの視点、ⅲ)経済性の視点等から事業方式の評価に考慮
すべき項目の抽出を行うものとする。
(8)事業方式の評価
前項にて抽出した評価項目に基づき各事業方式の評価を行い、甲の事業方式として適切な事業方
式の抽出を行うものとする。
-17-
(9)民間事業者の参加意向等の把握(管理運営業務の市場調査)
事業者募集時の民間事業者の創意工夫やノウハウに基づく、競争性、公平性を確保するため、事
業概要書を提示し、参加意欲や参加するための募集要件等についての意見をアンケートにより把握
する。
(10)事業実施にあたっての課題
前項で抽出した事業方式により事業を実施する場合のスケジュール(案)及び課題等について整
理する。
6.環境影響評価
(1)事業計画概要書の作成
千葉県環境影響評価条例(以下、「アセス条例」という。)第5条に基づく事業計画概要書を作成
する。
(2)環境影響評価方法書の作成
アセス条例第6条に基づく方法書を作成する。
(3)方法書に係る手続き
アセス条例第6条の2~第10条の規定に基づき、甲が行う方法書送付後の環境影響評価方法書
手続きを支援する。支援内容は、説明会開催支援、方法書に対する意見の概要の整理及び事業者の
見解の作成、千葉県環境影響評価委員会対応とする。また、千葉県環境生活部環境政策課環境影響
評価指導班との協議に同席し、甲の支援にあたること。
(4)現況調査
アセス条例第10条に基づく方法書についての知事等の意見に配意し、建設予定地及びその周辺
の環境の現況を把握するため、現況調査を実施する。
(5)予測及び評価、環境影響評価準備書の作成
方法書に基づくとともに、アセス条例第10条に基づく方法書についての知事等の意見に配意し、
建設予定地及びその周辺の環境に対して本施設の建設及び供用が与える影響を評価し、必要に応じ
て適切な環境保全のための措置を講ずるため、予測及び評価を実施し、同条例第14条による環境
影響評価準備書の作成を行う。また、千葉県環境生活部環境政策課環境影響評価指導班との協議に
同席し、甲の支援にあたること
-18-
(6)準備書に係る手続き
アセス条例第15条~第23条の規定に基づき、甲が行う準備書送付後の環境影響評価手続きを
支援する。支援内容は、説明会開催支援、準備書に対する意見の概要の整理及び事業者の見解の作
成、千葉県環境影響評価委員会対応とする。また、千葉県環境生活部環境政策課環境影響評価指導
班との協議に同席し、甲の支援にあたること。
(7)評価書に係る手続き
アセス条例第24条~第27条の規定に基づき、環境影響評価書を作成する。また千葉県環境生
活部環境政策課環境影響評価指導班との協議に同席し、甲の支援にあたること。
(8)その他
環境影響評価については、評価書の認可までを一連の業務とし、知事意見を含む県環境影響評価
委員会での指摘事項については、本業務の範囲において対応することを基本とする。
また、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づき、施設設置届に添付が必要な生活環境影響調
査書を作成すること。
7.循環型社会形成推進地域計画変更(案)及び2次計画策定業務
安房地域の循環型社会形成推進地域計画は、平成22年度~平成28年度までの7箇年を1次計画
期間とし、平成29年度~平成33年度を2次計画期間とする予定である。1次計画期間においては、
広域ごみ処理施設整備事業の進捗を踏まえ、適切な時期に変更を行い、期間内事業の整理を行うと共
に、前項までの検討結果に基づき、一般廃棄物の処理の現状及び目標に関して見直しを行うものとす
る。
また、1次計画の整理に併せ、循環型社会形成推進地域計画(2次計画)の策定を行うものとする。
8.一般廃棄物(ごみ)処理基本計画の中間点検及び見直し
前項までの、広域ごみ処理施設整備に関する検討において、精査を行ったごみ処理の現状及び目標
に基づいて、平成27年度において中間点検時期となる構成市町(3市1町)の一般廃棄物(ごみ)
処理基本計画について点検・見直しを行うものとする。
点検・見直しによる一般廃棄物(ごみ)処理基本計画書の改定の必要については、甲と別途協議す
るものとする。
9.総合技術支援業務
本業務の調査、検討、計画立案、設計、必要な許認可手続き等について、甲が判断を行うにあたっ
て、必要となる廃棄物処理、造成、環境影響評価、財務、法務、事業手法等について、技術的支援を
行うものとする。
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