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スミダコーポレーション株式会社

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スミダコーポレーション株式会社
スミダコーポレーション株式会社
2016年12月期第2四半期決算説明会
2016年7月29日
2016年度 取り巻く環境と施策
八幡 滋行
CEO
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10
セグメント別、当社を取り巻く環境
車載市場
新車販売は欧米が好調持続。欧州は特に南欧(イタリア・フ
ランス・スペイン)が好調で34ヵ月連続上昇。下半期も維
持。
インダストリー市場
メディカルは堅調も、設備投資関連や太陽光は低調。
家電市場
スマホは低迷、下半期の新製品に期待。更なるコスト削減
を推進。
主力の車載が好調維持で、他の落ち込みをカバー
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13
CEOの八幡です。私のほうから最初にセグメント別で見た、スミダを取り巻く環境を
ご説明いたします。売上高の6割強を占める主力の車載については好調がずっと続いてい
ます。特に欧州での新車販売は34ヵ月連続で上昇を続けています。これはヨーロッパの
債務危機からの回復が遅れていたフランス、イタリア、スペインでようやく回復がすすみ、
消費が好調に推移し始めているのが大きな要因だと考えております。インダストリーにつ
いてですが、まだまだ市場は小さいもののメディカル関連分野は堅調が続いています。 中
国依存度の高い産業機器などの設備投資関連や太陽光発電などが低調となっており、全般
的には大きな変化のない市場動向が続いています。家電市場については、皆様よくご存じ
の通りスマホの販売は低迷しております。ただ、下半期には OEM 側の新製品の投入で部品
需要に良い動きが出る期待をもっております。
中国番禺工場の賃金推移
150
☞2016年度賃金上昇がない中、
人民元安により円ベースでは
2年前の水準へ
140
130
120
110
100
賃金
90
円ベース賃金
80
Jan-14
Apr-14
Jul-14
Oct-14
Jan-15
Apr-15
Jul-15
Oct-15
Jan-16
Apr-16
出所:スミダ調べ
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6
コスト面については、非常に強い追い風が吹いています。欧州の車載が好調であることか
らの増収効果に加えて、中国での賃金が非常に大きくプラスに寄与しております。生産の
55%から60%を占める中国で今年は賃金の上昇がストップしています。これは中国で
の景気低迷が背景にありますが、更に人民元安もすすんでいることから円ベースにした中
国での賃金は2年前の水準にまで下がっていることになります。
昨年、ベトナム、メキシコ、ルーマニア、スロベニア、中国 JiAn で実施した工場スペース
拡張による生産能力増強もコストアップにならずに、利益増に貢献したと考えております。
主力部材の銅線に使われる銅価格推移
US/tonne Copper 3-Month
$8,000
$7,000
$6,000
$5,000
$4,000
Jan-14
Apr-14
Jul-14
Oct-14
Jan-15
Apr-15
Jul-15
Oct-15
Jan-16
Apr-16
出所:LME
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また、家電関連製品のコスト力強化についてはベトナムをはじめとした低コスト工場への
生産シフトを加速させると共に生産自動化もさらにスピードアップし、更なるコスト削減
に取り組み、利益確保を重点課題として経営してまいります。
また、材料における主力の銅線に使われている銅の価格は昨年末より安定的に低水準を維
持しております。利益率の高い車載の増収効果やこうした賃金の低下、原材料費の低下に
より、この第2四半期は営業利益では過去最高をマークすることができました。この良い
流れは下期も続くと考えております。
課題および懸念材料
 課題
新規ビジネス
(M&Aを含む)
70億円が必要
 2017年までにM&Aを達成
 研究開発力の強化
中期経営計画(2015-2017)
の3年間で外部から50名の研究開発
要員を招聘
 懸念材料
売上高
1,000
862
(億円)
1,000
880
営業
利益
500
42
48
50
 英国のEU離脱
英国での売上高は4億円程度だが
しばらくは注視が必要
 車載用工場の再増設
車載用ビジネスの拡大に伴い、
ルーマニア・スロベニア・メキシコ等
の車載用工場を再増設
0
2015
2015
実績
2016
2016
プラン
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2017
2017
プラン
8
最後に、経営の課題と懸念材料をお話したいと思います。既に以前のIRでも何度もお
伝えしている通り、中期経営計画の最終年度である2017年度に営業利益で50億円、
純利益で26億円、そして売上高で1000億円を達成する計画があります。ただ、既存
事業のオーガニックグロースを5%程度で考えておりますので売上目標を達成するには現
在の為替動向から考えると約100億円程度のM&Aが必要となります。買収によるシナ
ジー効果を最優先に複数の企業と交渉しておりますが、正式にお伝えできる時が来ました
ら詳細に説明させて頂きます。もう一つの課題としては新製品を多く出すための研究開発
力の強化です。この中期経営計画では、その基礎となるR&D要員の増強が第一歩だと考
えております。
懸念材料としましては、英国のEU離脱の影響があります。直接、英国に販売している
金額はわずか4億円程度ですが、間接的においてもどんな影響が出てくるのか不透明な面
も多く、今後注視していきたいと考えております。
先程からお話している通り、当社にとって欧米の車載ビジネスが非常に大切になってお
ります。既に昨年までに車載関連工場の拡張をしてまいりましたが、車載ビジネス拡大に
伴い、ルーマニア、スロベニア、メキシコにおきまして、更なるエリア拡大も必要となっ
てきておりますので、必要とあれば積極的に対応しビジネスチャンスを取りこぼしのない
ように全力を尽くしたいと思います。また、グローバルの顧客が Made in Market の要求を
強めている中、当社としても要求に積極的に対応していきます。
以上で私からの説明を終わらせていただきます。
2016年第2四半期決算概況
本多 慶行
CFO
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第2四半期会計期間 前年同期、直前四半期比較
(単位:百万円)
15.2Q
(A)
売
売
上
上
高
総
利
益
売上総利益率
営
業
利
益
営業利益率
21,961
16.1Q
(B)
20,603
16.2Q
(C)
前年同期比
直前四半期比
(C)/(A)
(C)/(B)
20,921
3,908
3,660
4,398
17.8%
17.8%
21.0%
1,224
1,064
1,779
△4.7%
1.5%
45.3%
67.1%
5.6%
5.2%
8.5%
益
987
810
1,528
54.9%
88.7%
親 会 社 株 主 に 帰 属
す る 四 半 期 純 利 益
451
483
1,097
143.1%
126.7%
経
常
利
19.44
20.85
47.26
米ドル/円
120.50
117.22
110.92
ユーロ/円
131.70
128.25
124.63
人民元/円
19.40
17.94
17.01
1株当たり当期純利益(円)
為
替
四半期ベースで過去最高の営業利益 営業利益率8.5%
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5
第2四半期累計期間 前年同期比較
(単位:百万円)
15.2Q累計期間
(A)
売
前年同期比
(B)/(A)
高
43,546
41,525
益
7,512
8,058
17.3%
19.4%
2,227
2,845
5.1%
6.9%
益
1,899
2,339
23.2%
親 会 社 株 主 に 帰 属
す る 四 半 期 純 利 益
1,069
1,581
47.8%
売
上
16.2Q累計期間
(B)
上
総
利
売上総利益率
営
業
利
益
営業利益率
経
常
利
46.10
68.12
米ドル/円
119.76
114.07
ユーロ/円
134.88
126.44
人民元/円
19.23
17.47
1株当たり当期純利益(円)
為
替
△4.6%
27.7%
営業利益が前年同期比で28%の伸び
6
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営業利益増減要因分析 - 16年2Qと15年2Q -
(単位:百万円)
原材料価格
低減
230
15年2Q
営業利益
1,224
増収効果
/製品構成
80
為替変動
の影響
50
生産性向上
180
減価償却
方法の変更
173
中国人件費
/社会保険料 R&D
コスト増
△110
△60
その他
12
16年2Q
営業利益
1,779
限られた利益減少要因
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7
営業利益増減要因分析 - 16年2Qと16年1Q -
(単位:百万円)
生産性向上
290
増収効果
/製品構成
305
16年2Q
営業利益
1,779
原材料価格低減
100
その他
△10
為替変動
の影響
30
16年1Q
営業利益
1,064
第2四半期以降生産性が上昇傾向
8
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連結貸借対照表
15年12月末
流動資産
37,978
16年6月末
33,112
15年12月末
増 減
△4,865
(単位:百万円)
16年6月末
増 減
25,614
23,181
△2,432
7,042
6,473
△568
短期有利子負債
12,970
12,479
△491
その他流動資産
5,601
4,228
△1,372
流動負債
支払手形・買掛金
3,569
3,575
5
受取手形及び売掛金
16,998
15,511
△1,487
たな卸資産
14,262
11,543
△2,719
23,593
20,743
△2,850
3,146
2,482
△664
長期有利子負債
20,200
17,561
△2,638
29,877
26,680
△3,196
その他固定負債
3,392
3,181
△211
有形固定資産
22,676
20,324
△2,351
49,207
43,924
△5,282
無形固定資産
2,912
2,573
△338
投資その他資産
4,289
3,783
△506
20
24
3
現金・預金
その他流動資産
固定資産
繰延資産
資産合計
67,876
15年12月末
59,817
16年6月
△8,058
15年6月
固定負債
負債合計
株主資本合計
その他包括利益累計額
21,862
23,048
1.186
△4,525
△8,455
△3,930
73
122
49
1,258
1,177
△81
純資産合計
18,669
15,893
△2,775
負債純資産合計
67,876
59,817
△8,058
新株予約権
非支配株主持分
流動比率
1.48
1.43
1.46
為替 米ドル/円
120.38
102.75
DEレシオ
1.78
1.89
1.82
ユーロ/円
131.60
114.20
106
100
107
人民元/円
18.53
15.47
CCC(日)
円高により為替換算調整勘定が純資産を圧迫
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第2四半期累計期間連結キャッシュ・フロー
(単位:百万円)
15年2Q累計
営業キャッシュ・フロー
16年2Q累計
差異
2,500
3,386
税金等調整前当期純利益
1,715
2,344
628
減価償却費
1,948
1,357
△590
△1,575
729
2,304
運転資本の増減
その他
886
412
△1,043
△1,456
△2,285
△1,767
518
△2,264
△1,747
517
△20
△19
0
△459
△968
△508
有利子負債の増減
△176
△532
△356
配当金支払
△231
△393
△162
△52
△41
10
3,487
3,546
59
投資キャッシュ・フロー
設備投資
その他
財務キャッシュ・フロー
その他
現金及び現金同等物期末残高
営業キャッシュフローが順調に増加
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8
為替の影響度
為替変動による影響(2016年12月期通期業績予想ベース)
(単位:百万円)
2016年(予想)
2016年
前提為替
レート
対円変動幅
USドル
120円
1円円高で
△261
△13
ユーロ
137円
1円円高で
△259
△33
人民元
18.7円
0.1円円高で
△31
+33
通 貨
売上高
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営業利益
11
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将来予測に関する記述
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づくものです。従って、予期せぬ事象の発生及び経営環境の変化(世界経済情
勢、事業構造、競争状態、技術動向、公的規制、社会環境・労働環境等による
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