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H25 7月 その2
【 新 刊 図 書 】 寄贈図書紹介 「日本人の美伝子」 【総記】 *学問の技法(橋本努) *コンピュータが仕事を奪う(新井紀子) *読むことの歓び(明治大学) 藤島博文 著 PHP研究所出版 藤島博文氏は、本校第11回の卒業生です。 体育館の緞帳・その下絵を玄関に掲げています。 著作は、古代より培われてきた日本人の美しい DNAを覚醒し、今こそ世界へ発信すべき・・・ と説く芸術国家論です。 【哲学】 *ニーチェ(中島義道) *図解哲学がわかる本(竹田青嗣) *明日は晴れ(瀬戸内寂聴) 【社会科学】 *伝え方が9割 【歴史】 *ブータン幸せの国の子どもたち *女たちの韓流 *歴史の作法(山内昌之) *在日外国人(田中宏) *できることをしよう *世界史もわかる日本史(河合敦) *新自由主義の帰結(服部茂幸) *震災の真ん中で *新・ローマ帝国衰亡史 *スタバではグランデを買え *いのちと心のごはん学 *旅に出たくなる地図 *ふるさとはポイズンの島 *この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう(池上彰) 【自然科学】 *生命科学が開く未来 *やさしい日本の淡水プランク トン図解ハンドブック 【芸術】 *ヘタウマ文化論 *絵本つくりかた *学べる山歩きの地図読み 【工学】 *自然体のエネルギー戦略 *近代発明家列伝 *ひとり暮らしスタートブック *パウンドケーキ 【文学】 郷土関係図書 *徳島県統計書(平成22年) *阿波学会紀要(第58号) *被災地からの「命言集」 *とくしまの郷土料理 *写楽太平記 *リボン(小川糸) *ふるさと文学さんぽ・京都 *千駄木の漱石(森まゆみ) *ことり(小川洋子) 【言語】 *卒業するわたしたち(加藤千恵) *実践日本人の英語 *ローカル線で行こう(真保裕一) *ことばの力学(白井恭弘) *和菓子のアン(坂木司) *言語と社会(トラッドギル) *黄色い目の魚(佐藤多佳子) *日本語とはどういう言語か *母の影(北杜夫) *言いたいことから引ける慣用句 *きみの友だち(重松清) *言葉はなぜ通じないのか(小浜逸郎)*プラチナデータ(東野圭吾) *ビブリア古書堂の事件手帖 【文庫本】 *スイッチを押すとき(山田悠介) 古典の勉強に役立つシリーズ *沈黙(遠藤周作) (口語訳・解説付き) *砂の女(安部公房) *和泉式部日記 *大鏡 *永遠の〇(百田尚樹) *今昔物語集 *枕草子 *果てしなき渇き(深町秋生) *新古今和歌集 *古事記 *弁護士探偵物語(法坂一広) *堤中納言物語 *源氏物語 *向日葵の咲かない夏(道尾秀介) *百人一首 *蒙求 *ヘタな人生論より夏目漱石(本田 *平家物語 *白楽天 有明) *土佐日記 *伊勢物語 *古今和歌集 *紫式部日記 *唐詩選 *史記 *十八史略 *更級日記 時事問題・小論文に役立つ 岩波ジュニア新書 綾瀬はるか「戦争」を聞く 被爆アオギリと生きる ライフスキル・フィットネス いま、憲法の魂を選びとる 岩波ブックレット 3・11 以後何が変わらないの 文明の渚 3・11 を心に刻んで 原発賠償を問う ギャンブル大国ニッポン 非正規公務員という問題 集団的自衛権 安部改憲政権の正体 性について語ろう 書籍文化の未来 放射能汚染と学校給食 見つけよう、私の一冊 -1- 7月の作家 【森 鴎外】 森林太郎トシテ死セント欲ス 晩年の鴎外(58才頃) 本名は森林太郎。(1862 年 2 月 17 日 – 1922 年 7 月 9 日) 森家は、 津和野藩代々の御典医の家柄。幼少より優秀だったため、通常より早 く大学に入学、卒業し、その後 4 年間ドイツに留学して帰国。その一 方文学面では、『舞姫』『うたかたの記』『文づかひ』の雅文三部作を 発表して、新風を巻き起こした。45 歳で陸軍省医務局長に就任後さら に文学活動は活発化。 『青年』 『雁(がん)』などの長短の現代小説、 『興 津弥五右衛門の遺書』を書き、以後、 『阿部一族』 『山椒大夫』 『高瀬舟』 などの歴史小説に転換し『渋江抽斎』をはじめとする史伝に移行した。 鴎外の仕事は、はなはだ多岐にわたっている。第一は、陸軍省医務 局長まで務めた軍医としての業績、第二は、医事、文学等について啓 蒙、批評、報道に努めた大ジャーナリストとしての仕事、第三は、ド イツ美学の訳述と、美術審査の仕事、第四は、おびただしいヨーロッ パ文学翻訳の業績、第五は、国家に責任をもつ立場からの、思想上、 政治上の諸発言、第六は、晩年の歴史研究。「石見人森林太郎トシテ 死セント欲ス」と願った遺言は文豪として、医者として、明治を代表 する知識人として生きた鴎外の人間性が偲ばれる。 鴎外の生家(島根県津和野町) 木造平屋建て、瓦葺きの簡素な造 りで、日本を代表する文豪・鴎外が 幼少時代を過ごした家。4 畳半の彼 の勉強部屋や、藩医の家らしく調剤 室も残っている。鴎外記念館が隣接。 ドイツ留学時代(22∼26才 ) 【代表作品】 『舞姫』 ・・・自我に目覚めた近代知識人の苦悩と 挫折。ドイツから帰国した鴎外を追って 来日したド イツ人女性エリーゼがモデ ルとされている。 『阿部一族』・・・乃木大将の殉死を契機に書かれ た作品の一つ。封建秩序を背景にした武 士道の醜い部分を描いた。 『雁』・・・一人の女性の自我の解放が偶然の出来 事によって阻まれる悲劇を描いた。 『高瀬舟』・・・足を知るという人生観を示すと同 時に安楽死の是非を問うた作品。 ★★★★★★★★★ 国際的?鴎外の子どもたちの名前 長男 於菟(おと、医学者) 長女 茉莉(まり、随筆家・小説家) 次女 杏奴(あんぬ、随筆家) 次男 不律(ふりつ、夭折) 三男 類(るい、随筆家) ちなみに、於菟の子どもは、長男:真章(ま くす)二男:富(とむ)、三男:礼於(れお)四 男:樊須(はんす)五男:常治(じょうじ)で、 長男と次男は鴎外が命名。於菟の子どもは 全員大学教授だった。 青春の一冊 ・・・脇高生はYonda? ★★★★★★★★★★★★ 吉川英治『水滸伝』『三国志』 (武岡徹先生) 遠藤周作『沈黙』 (中川尚先生) 村上春樹 『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』 三浦綾子『氷点』 (北浦利枝先生) (茅野克利先生) 太宰治『斜陽』『走れメロス』 (金岡典子先生) 井上靖『楼蘭』 (村山恵子先生) 司馬遼太郎『龍馬がゆく』 (松永周二先生) 藤原てい『流れる星は生きている』 (矢島智才・・・ちょっと古いかしら、でもすばらしい本ですよ) 今月は漱石と並ぶ明治の文豪・森鴎外を特集しましたが、興味を持ってくれましたか? また9月まで再見! -2-