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第10号(PDF:174KB)

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第10号(PDF:174KB)
平成21年3月21日 塾報
【編 集 発 行】
『滋賀の教師塾』事務局
第二期 【第10号】 ちどり
千 鳥
【今日の言葉】
人の品性は、その読む書物によって
判ずることができる。
サミュエル・スマイルズ『自助論』
【本日の講座について】 今日の講演は民間人として会社経営の傍ら多方面でご活躍の
高橋氏がこれまで歩んでこられた人生を開陳していただきます。豊かな経験と実績に基
づく氏から深い人生訓を学び取ってください。また「教師と読書」についての図書館長
講演と、読み聞かせ活動・課題図書・私の一冊と多彩。積極的な参加を期待しています。
【第十一回教師塾開催について】
◎日 時: 平成21年4月18日(土)13:00 ∼ 16:40
◎場 所: 滋賀県総合教育センター(野洲市北桜:希望ヶ丘公園西ゲート横)〔JR野洲駅下車、近江鉄道バス
「花緑公園」行きで野洲駅発 12:00 が1台増発される予定。帰路は西ゲート発 16:55、野洲駅着 17:11。これ
以外のバスはないので乗り遅れないようにしてください。料金は 300 円、タクシー共同利用も可。また、野洲
中学校南側の道路を歩いて約40分でも行けます。美しい自然の中を散策しながらの歩行も楽しんでは?〕
◎内 容: ・講義『教材作りの実際』(県総合教育センター担当研修指導主事)
・講義『指導案作りの基本』
( 同 上 )
・演習『指導案作りの実際』
( 同 上 )
【第9回講座の評価結果について(5段階表示)】
①講義・演習「いじめ問題への対応」………… 4.72
②講義・演習「不登校への対応」……… 4.60
【必修講座「感想と評価」未提出者】 〔第1回〕… 2214、 〔第2回〕… 1406,1423、 〔第3回〕… 1218,1406、
〔第4回〕… 1203,1214,1315,1407,1423,2108,2112,3012、〔第6回〕… 1221,2112,2208(特に FAX 送信者は確認を)
《第9回講座におけるアンケートより》 ①講義「いじめ問題」 ▼「教師はいじめを絶対に許してはいけない」、
「何が何でも子どもを守らなくてはいけない」という思いを改めて強く思い知らされた(小・女)▼学校実地研
修でも実際にいじめを目の当たりにしたので対応の仕方をたくさん聞けてとても勉強になった(小・女)▼教育
とは「今日行く」ことであるとの言葉が印象的だった。いじめの対応に限らず迅速かつ丁寧な対応がポイントで
あると痛感した(小・男)▼深刻かつ重要ないじめ問題を演習問題を通して具体的に考えることができたのでと
ても理解しやすく良かった(小・女)▼講義を聞きながら自分が中学生の時にいじめられたことを思い出した。。
私もあの時は親や先生には相談しなかった。一番の思いは“自分がいじめられていることを知られたくない”と
いうことだった。でも心の中では“助けて欲しい”という相反する気持もあった。教師が常にアンテナを高く張
っておくことは大切と思う(小・女)▼私が小学校高学年の時のいじめに対する先生の対応でとても傷つき、今
でも辛い思い出として残っているので、いじめ対応をとても不安に思っていた。しかし、今日の講義で少し自信
を持つことができた(小・女)▼私自身いじめを受けたり傍観したりしてきた経験があるので、講義内容を自分
の経験に重ねて理解できた。いじめを絶対に許さないという強い思いを持った生徒の救いになれるような教師に
なりたい(中・男)▼私は小4から中2までいじめられていたが、その経験を生かして正義感のある教師になり
たいと思う(中・女)▼「いじめ解決に責任が持てない人は教師になるな」との熱いメッセージは私の心に強く
響いた(中・男)▼ 90 分間がすごく短く感じるほど多くの事例が凝縮されていて貴重な時間だった(中・女)
②講義「不登校問題」 ▼不登校の子どもにどう対応していけばよいのか、その方法や接し方を学ぶことができ
て大変勉強になった。いじめの講義同様、学校現場で使えるものばかりだった(A・男)▼ポジティブレフレー
ミングがとても勉強になった。教師になったら生徒を前向きにさせる手法として使いたい(中・男)▼不登校児
と関わったことがないので、教師になった時にはアセスメントとプラニングを有効に活用して課題解決に取り組
んでいきたい(中・女)▼滋賀県は穏やかな所で子どもも落ち着きがあると思っていたが、不登校生徒在籍率が
どの校種も全国比率より高いと聞き驚いた(中・女)▼何より子どもの気持ちを考えてやることが本当に大切だ
と学んだ。「あなたのことを大切に思っているよ」というメッセージをできるだけ伝えられる教師になりたい(小
・女)▼短所を長所に自分で reframing することは難しいけれども、それを友人や教師などの他者から評価しても
らうことで大きく自分を変えるきっかけや自信につなげられるのではないかと思った。その点で reframing は一つ
の“手段”というよりは“ケア”に近いのかなと思った(中・女)▼4月から大津市のスクーリングケアーサポ
ーターをやる予定だが、意欲的に取り組む気持になれた。事前にこの講義を受けられて本当に良かった(小・女)
▼不登校問題は将来必ず直面するであろう深刻な問題であることを強く感じた。また不登校には様々なタイプや
きっかけ、継続理由が複合的に重なり合った難しい問題であることもよくわかった。学校が心の居場所、存在の
居場所となるような努力を教師が行うことが大切だと思った(小・女)▼ポジティブリフレーミングの演習が印
象的だった。自分の嫌な短所が「長所」として返って来た時、本当に素直に嬉しくなった。すごい効果があるこ
とを直に体験できて良かった(小・女)▼演習では自分が気付かないことを他の塾生や講師から教えて頂けるの
でありがたい(A・男)▼こんなにも学ばせていただける教師塾に感謝の気持ちでいっぱいです(A・女)
塾報『千鳥』【第10号】
(No.2)
【私の一冊】前回、皆さんに提出してもらった[私の推薦する一冊][印象に残る一冊]を下記に一挙掲載します。
〔注:♥は小学・女子、★は小学・男子、♣は中学・女子、◆は中学・男子、▼は不明(塾番号・氏名無記入)を表す。
また、著者の頭に複数のマークがあるものは、その数だけの塾生が推薦したことを示します。〕
♥♥♥◆灰谷健治郎『兎の眼』♣▼▼大村はま『新編・教えるということ』♥大村はま『教室をいきいきと』★ P.
マッツァリーノ『つっこみ力』◆野口克海『私の子ども党宣言』★森博嗣『すべてがFになる』♥前川博司『猫
の気持 犬の智恵』♥▼青木和雄・吉岡多美『Happy Birthday 命輝く瞬間』★園田雅春『学校はドラマがいっぱ
い−育てよう自尊感情』♥村上春樹『海辺のカフカ』♥浅井建爾『日本全国「県境」の謎』♥星野富弘『愛、深
き淵より−筆をくわえて綴った生命の記録』▼星野富弘『かぎりなくやさしい花々』★斎藤孝『身体感覚を取り
戻す−腰・ハラ文化の再生』★さくらももこ『もものかんづめ』♥重松清『きみの友だち』▼重松清『教育とは
なんだ』▼重松清『きみの友だち』♣重松清『ナイフ』♥高垣忠一郎『生きることと自己肯定感』♥高木善之『あ
りがとう』♥山田泉『「いのちの授業」をもう一度』♥品川裕香『怠けてなんかいない!ディスレクシア』♥内山
登紀夫監修『発達障害を考える本④ふしぎだね! ADHD のお友だち』♥三島由紀夫『金閣寺』♥▼▼西條昭男『心
ってこんなに動くんだ』♥大瀬敏昭『輝け!いのちの授業』♥★水谷修『夜回り先生』♥市川拓司『恋愛写真』♥
♥D・ペルザー『“It”(それ)と呼ばれた子』♥河合隼雄『こころの処方箋』▼河合隼雄『子どもと学校』♥▼ル
ース・S・ガネット『エルマーの冒険』♥あいはらひろゆき『くまのがっこう−ジャッキーのたからもの』♥夏
目漱石『坊ちゃん』▼夏目漱石『こころ』♥ニキ・リンコ/藤家寛子『自閉っ子、こういう風にできてます!』
★D・キイス『アルジャーノンに花束を』♥比田井和孝・美恵『私が一番受けたいココロの授業』♥渡辺茂男『も
りのへなそうる』★ジョン・C・マクスウェル『夢を実現する戦略ノート』♥レオ・レオニ『アレクサンダとぜ
んまいねずみ』♥星野道夫『アラスカ風のような物語』★村上春樹『ノルウェイの森』★♥東野圭吾『容疑者χ
への献身』★東野圭吾『手紙』♥東野圭吾『赤い指』♥大平光代『だからあなたも生きぬいて』
♥福田誠治『格差をなくせば子どもの学力は伸びる』♥池田泰佑『わかったか白血病・相手みて
からけんか売れ』♥山本文緒『きらきら星をあげよう』★坪倉優介『ぼくらはみんな生きてい
る』♥佐藤多佳子『一瞬の風になれ』♥ジーン・ウェブスター『足ながおじさん』♥星新一『ボ
ッコちゃん』★▼森絵都『DIVE!!』♥ミヒャエル・エンデ『モモ』♥野口嘉則『鏡の法則』♥武
田双雲『しょぼん ひらがな』♥板倉久子『こんな生き方がしたい 弁護士渥美雅子』♥雫井脩介
『クローズド・ノート』♥横山友美佳『明日も生きていこう 十八歳でがん宣告を受けた私』♥
ノルト/ハリス『子どもが育つ魔法の言葉』♥★壺井栄『二十四の瞳』★宗田理『ぼくらの七十
日戦争』♥佐野洋子『百万回生きた猫』♥鈴木光司『なぜ勉強するのか?』♥浅田次郎『壬生義
子伝』◆遠山啓『数学の学び方・教え方』◆海老久美子『野球食』▼石田衣良『うつくしい子ども』◆石田衣良
『約束』♣茂木健一郎『脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」』◆村上和雄『生命のバカ力』◆♥ダグラス・ラ
ミス『世界がもし 100 人の村だったら』◆佐藤健『イチロー物語』♣星野夏『あおぞら』♣大槻ケンヂ『ロッキ
ンホースバレリーナ』♣ロン・ワラーワ『親と教師にとってすごく大切なこと』♣秋本康『自分地図を描こう』
◆シェル・シルヴァスタイン『続ぼくを探しに、ビッグ・オーとの出会い』♣シェル・シルヴァスタイン『The
Giving Tree』◆サイモン・シン『フェルマーの最終定理』♣▼A・ロビラ&F・T・デ・ベス『Good Luck』▼
♣金城一紀『GO』◆あおぞらきりん『3分でわかる運のちから』◆郡司ななえ『ベルナのしっぽ』◆吉野源三
郎『君たちはどう生きるか』◆馬場雄二『漢字パズル』◆杉山登志郎『発達障害の子どもたち』♣ドラゴン桜公
式副読本『16 歳の教科書−なぜ学び、なにを学ぶのか』◆藤原和博『バカ親、バカ教師にもほどがある−子ど
も化する大人たち』◆黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』◆河合純一『夢追いかけて』◆芥川龍之介『羅生門』
◆S・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』♣義家弘介『不良少年の夢』★山口絵理子『裸でも生きる− 25
歳女性起業家の号泣戦記』◆小貫信昭『Yes − No 小田和正ヒストリー』★はらだみずき『サッカーボーイズ』
▼谷川俊太郎『谷川俊太郎詩集 いまぼくに』▼東山絋『プロカウンセラーの聞く技術』▼ NHK 子どもプロジ
ェクト『4年1組命の授業 金森学級の 35 人』▼赤松光真『一人ひとりちがっていい』▼湊かなえ『告白』▼梨
木香歩『西の魔女が死んだ』▼水口文乃『知覧からの手紙』▼野村克也『野村再生工場』▼浅田次郎『椿山課長
の七日間』▼アレックス・シマラー『青空のむこう』▼松本人志『「松本」の「遺書」』▼湯本香樹実『夏の庭− The
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も晴れ男』▼産経新聞大阪社会部『「死」の教科書∼なぜ人を殺してはいけないか∼』▼松本徳重『教師しぐさ』
▼佐治守夫・飯長喜一郎『ロジャーズ クライエント中心療法』▼親野智可等『「否定しない」子育て』▼毛利恒
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井史『製作あそび百科』▼マザー・テレサ『あふれる愛』▼斎藤茂太『続・いい言葉はいい人生をつくる』
【最近の読書から】
木村美苗『日本語が亡びるとき』 【編集後記】 今回の講座は読書がテーマ。公立図書館が
(筑摩書房)12歳で家族と共に渡米し米国滞在した 充実し、一人当りの貸し出し数が全国一位の滋賀県。生
作家でもある著者の原体験が深く滲み出た言語文化論。涯に亘っての読書環境が充実している我が県ならばこそ
単なる比較文化論ではなく、徹底したバイリンガルの 小さい頃から読書に親しむ習慣を身につけさせる。その
立場から、世界語である英語と絡ませながら母語日本 ためには教師がまず書を愛する気持を持たなくては…。
ね は ん に し
語の将来性を探る。奥深く意味深長な文明論でもある。
比 叡 よ り 県 都 を 包 む 涅槃西風 (和)
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