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本巣市地域福祉計画

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本巣市地域福祉計画
本巣市地域福祉計画
平成25年度~平成29年度
平成25年3月
は
じ
め
に
本巣市では、平成20年3月に、“ふれあい、つながり、
支え合う
安心とやさしさに包まれたまち
もとす”を基
本理念とする「本巣市地域福祉計画(平成20年度~平成
24年度)」を策定しました。この計画の期間においては、
福祉協力員制度の創設をはじめ市民の皆さまと共に計画
に掲げる施策を推進してまいりました。こうした取り組み
により、私たちの福祉意識は高まってきており、少しずつですが、基本理念の実現に
近づいております。
しかしながら、北部地域の少子高齢化、あるいは南部地域における地域のつながり
の希薄化、さらに昨今の景気の低迷など、社会環境の変化が私たちの生活にも大きな
影響を与えており、地域における福祉課題もさらに複雑・多様化しております。そし
て、あの未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生により、安全に対する人々の
不安が増大すると同時に、地域の絆の大切さを改めて認識したところです。
こうした背景のもと、この度策定しました「本巣市地域福祉計画(平成25年度~平
成29年度)」では、前計画の基本理念を引き継ぎ、その実現のために〈人づくり〉
〈仕
組みづくり〉
〈場づくり〉を、市民と行政が協働で進めていくことをめざしております。
地域福祉の推進にあたりましては、行政のみならず、市民の皆さま、各種団体、福
祉事業者など多様な主体がそれぞれの役割を担うことが大切です。それぞれの主体が
協働しながら計画の実現に取り組むことにより、今後も地域福祉の一層の推進に努め
てまいりますので、皆さまの更なるご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、本計画の策定にあたり、格別のご尽力をいただきました本巣市地域福祉推
進委員会および各地域部会の皆さまをはじめ、貴重なご意見をお寄せいただきました
市民、関係の方々に心より感謝申し上げます。
平成25年3月
本巣市長
藤原
勉
本巣市地域福祉計画
平成25年度~平成29年度
-もくじ-
第1章
1
計画の概要
計画策定の背景 ······················· 4
(1)
変わりゆく地域社会と求められる支え合いのまちづくり ··· 4
(2)
地域福祉計画の法定化と本市におけるこれまでの経緯 ···· 4
2
計画の性格 ························· 6
(1)
計画の法的な根拠 ···················· 6
(2)
他計画との関連 ····················· 7
(3)
計画の期間 ······················· 7
3
計画の策定体制 ······················· 8
(1)
地域福祉推進委員会 ··················· 8
(2)
地域部会 ························ 8
4
市民アンケート調査の実施 ·················· 9
(1)
調査の目的 ······················· 9
(2)
調査方法、回収結果等 ·················· 9
第2章
重点課題
課題1
地域の課題は住民同士の助け合いで解決 ······· 10
課題2
地域の担い手・後継者の不足 ············· 10
課題3
地域のつながりの希薄化 ··············· 11
課題4
一人暮らし高齢者・高齢者のみの世帯の増加 ····· 11
課題5
地域ぐるみの安全対策の必要性
··········· 11
課題6
わかりやすい情報提供の必要性
··········· 12
《重点課題にかかる市民アンケート調査の結果》 ······· 12
第3章
基本的な考え方
1
基本理念 ························· 17
2
基本目標 ························· 18
3
本巣市がめざす地域福祉像 ················· 20
4
施策の体系 ························ 21
1
第4章
1
2
3
4
5
基本計画
地域を支える人づくり ··················· 22
(1)
あいさつ運動・声かけの推進 ·············· 24
(2)
世代を超えた交流活動の推進 ·············· 25
(3)
福祉教育の推進 ···················· 26
(4)
ボランティア・NPOの育成 ·············· 28
(5)
高齢者や障がいのある人の能力活用 ··········· 29
地域を見守る仕組みづくり ················· 31
(1)
高齢者や障がいのある人への見守り ··········· 33
(2)
子どもと子育て家庭への見守り ············· 34
(3)
高齢者や障がいのある人の移動手段の確保 ········ 35
(4)
災害時要援護者支援の推進 ··············· 36
地域で安心して暮らすための情報と交流の場づくり ····· 37
(1)
情報提供の充実 ···················· 39
(2)
相談体制の周知・充実 ················· 40
(3)
安心の確保に関する施策の充実 ············· 41
(4)
地域福祉推進団体等への支援 ·············· 42
(5)
地域福祉の拠点づくり ················· 43
優先施策 ························· 44
優先施策1
一人暮らしの高齢者や障がいのある人の見守り ·· 45
優先施策2
災害時要援護者支援の充実
優先施策3
高齢者や障がいのある人の移動手段の確保 ···· 47
計画の推進 ························ 48
(1)
計画の推進と連携の促進 ················ 48
(2)
庁内の推進体制 ···················· 48
(3)
社会福祉協議会との連携 ················ 48
(4)
各種地域組織・団体等との連携 ············· 48
(5)
福祉事業者との連携 ·················· 49
(6)
計画の進行管理 ···················· 49
(7)
広報・啓発 ······················ 49
■資料1
1
··········· 46
本巣市の現状
人口構造 ························· 50
(1)
人口の推移 ······················ 50
(2)
人口ピラミッド ···················· 51
2
2
3
(3)
地域別人口 ······················ 52
(4)
地域別人口の推移 ··················· 53
(5)
合計特殊出生率 ···················· 53
世帯状況 ························· 54
(1)
世帯の推移 ······················ 54
(2)
世帯の家族類型 ···················· 54
(5)
住宅の所有関係 ···················· 55
就業者等の状況 ······················ 55
(1)
産業分類別就業率 ··················· 55
(2)
夜間人口と昼間人口 ·················· 56
4
障がいのある人の状況 ··················· 57
5
要支援・要介護認定者の状況 ················ 57
6
子育て世帯の状況 ····················· 58
(1)
子どものいる世帯 ··················· 58
(2)
ひとり親家庭 ····················· 58
■資料2
計画の策定経緯等
1
計画の策定経緯 ······················ 59
2
本巣市地域福祉推進委員会等 ················ 62
(1)
要綱
························· 62
(2)
推進委員会名簿 ···················· 64
(3)
地域部会名簿 ····················· 65
3
第 1章
1
計画の概要
計画策定の背景
(1)
変わりゆく地域社会と求められる支え合いのまちづくり
本巣市においても、少子高齢化・核家族化は例外なく進展しています。それに加え、
人口の流出入などの事情により、地域のつながりが薄れ、地域でお互いが助け合い、支
え合うといった相互扶助の機能が失われつつあります。地域で支援を必要としている人
のニーズは、介護や日常生活の支援もさることながら、地域社会や家族との関係の希薄
化、孤立化によって生じるものが少なくありません。地域での生活を継続していくため
に、日常的な見守りなどの支援の必要性が高まっています。さらに、子どもを巻き込ん
だ事件や虐待、高齢者や障がいのある人をねらった悪質な商法、ひきこもり、家庭内暴
力など複雑多様化している生活上の諸課題への対応が必要となってきています。
このような状況下において、誰もが地域で安心して暮らし続けられるよう、市民の福
祉意識を高め、地域福祉活動を通して、支え合いの充実したまちづくりを進めることが
求められています。本巣市では、ボランティアなどの市民主体の活動が盛んになってき
ており、福祉をはじめさまざまな地域活動を通じた新たなつながりが現れてきています。
多くの市民がボランティア活動への参加意向を示しているように、福祉意識は徐々に
高まってきており、これまで市民一人ひとりが培ってきた自らの能力や技能を発揮でき
る場としても地域福祉活動の存在は大きくなってきています。
本巣市では、着実に少子高齢化が進行しています。特に北部地域においては、その傾
向が著しく、地域を支える後継者の不足など深刻な問題となって現れてきています。身
近で利用できるさまざまなサービスの整備と地域で支え合う仕組みを整えておくこと
が緊急の課題となっています。
(2)
地域福祉計画の法定化と本市におけるこれまでの経緯
社会福祉法には、地域社会を基盤とした福祉(地域福祉)の推進が明確に位置づけら
れ、「地域福祉計画」に関する規定が設けられています。
この規定に基づき、本巣市では、平成18~19年度に、議会議員、福祉・介護関係者、
民生委員児童委員、自治会等団体関係者、学校教育関係者等からなる地域福祉計画策定
委員会および地域部会での審議を経て、「本巣市地域福祉計画」を策定しました。
4
この前計画が平成24年度に最終年度を迎えたため、平成23~24年度に見直しを行
い、平成25~29年度を期間とする新たな「本巣市地域福祉計画」を策定しました。
●地域福祉とは
地域福祉とは、住民一人ひとりが人としての尊厳をもって、家庭や地域の中で、障
がいの有無や年齢にかかわらず、その人らしく安心した生活が送れるよう支援をして
いくことです。
◎地域には、介護を要する高齢者、障がいのある人、子育て中の親、生徒・児童、
ひとり暮らしの人など、何らかの支援を必要としている人たちがいます。
◎住民の生活課題に対しては、これまでは行政が中心となって福祉サービスなどで
対応してきましたが、必要とされる支援の内容が多様化してきているなど、公的
なサービスだけでは対応できなくなってきています。
◎そこで必要となるのが、地域で生活する住民同士の支え合いです。身近な地域住
民同士が見守り支え合う暮らしは、誰もが安心して生活できる環境となります。
◎住民、各種団体、福祉事業者、社会福祉協議会、行政等が力を合わせることによ
って、住民一人ひとりが、その人らしく安心した生活が送れるよう支援をしてい
く体制をつくることが地域福祉の目標であり、その指針となるのが地域福祉計画
です。
行政のサービス
住民同士の支え合い
5
福祉事業者のサービス
2
(1)
計画の性格
計画の法的な根拠
この計画は、社会福祉法第107条に規定する「市町村地域福祉計画」です。
●根拠法と計画に盛り込むべき事項
◎社会福祉法(抄)
〔昭和26年法律第45号-最終改正:平成23年法律第122号〕
(市町村地域福祉計画)
第 107 条
市町村は、地域福祉の推進に関する事項として次に掲げる事項を一体的に
定める計画(以下「市町村地域福祉計画」という。)を策定し、又は変更しようと
するときは、あらかじめ、住民、社会福祉を目的とする事業を経営する者その他社
会福祉に関する活動を行う者の意見を反映させるために必要な措置を講ずるよう努
めるとともに、その内容を公表するよう努めるものとする。
一
地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項
二
地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項
三
地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項
地域福祉計画に盛り込むべき事項
一
地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項
・課題を抱える人の発見と把握
・福祉サービスを必要とする人に対する相談支援体制の整備
・地域での福祉サービスに関する情報提供・共有のしくみづくり
・サービス利用者の権利擁護と利用支援のしくみづくり
二
地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項
・地域にある社会資源の掘り起こし
・NPO・ボランティアのサービスを公的サービスとつなげるしくみづくり
・福祉と保健・医療等の生活関連分野の連携
・福祉事業者の地域に密着した事業展開(施設の開放、情報提供等)
三
地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項
・ボランティア等福祉に携わる人材の育成
・NPO法人等の社会福祉活動の支援等
・福祉意識の醸成、交流の機会づくり
+
*災害時等にも対応する要援護者に係る情報の把握・共有および安否確認方
法等(平成19年8月社援発第0810001号)
6
(2)
他計画との関連
この計画は、本巣市総合計画を上位計画とし、本巣市老人福祉計画、本巣市次世
代育成支援対策行動計画、本巣市障がい者計画、本巣市障がい福祉計画など、市の
福祉分野の計画との整合性を図り策定しました。さらに、高齢者、子育て家庭、障
がいのある人をすべて含むものが地域であり、地域福祉という視点からこれらの分
野をつなぎ、包み込んだ計画です。
●地域福祉計画の位置づけ
本巣市総合計画
本巣市
地域福祉計画
地域福祉を推進する上での共通理念
地域福祉 活動計画
(社会福祉協議会)
◎ 社 会 福 祉 に関 する 活 動へ の住
民の参加促進
◎ 社 会 福 祉 を 目 的 と す る 事 業の
健全な発達
◎ 福 祉 サ ー ビ ス の 適切 な 利 用促
進
本巣市障がい福祉計画
本巣市老人福祉計
も
とす介護保険事業計 画
画
(もとす広域連合)
本巣市障がい者計画
本巣市次世代育成支援行動計画
(3)
地域福祉計画に関する具体的な施策
計画の期間
この計画の期間は、平成25年度~平成29年度の5年間とします。
●計画期間
年
度
20
21
22
本巣市地域福祉計画
23
24
25
26
27
28
29
見直し
見直し
7
3
計画の策定体制
(1)
地域福祉推進委員会
地域福祉計画策定には、地域住民はもとより幅広くさまざまな分野からの意見を反映
させる必要があります。そこで、議会議員、福祉・介護関係者、民生委員児童委員、自
治会等団体関係者、学校教育関係者等による地域福祉推進委員会を設置し、本計画の審
議機関としました。
(2)
地域部会
地域住民が自ら考え、さまざまな意見をまとめ、地域の課題や特性を明確にしていく
ために、地域部会を開催しました。根尾、本巣、糸貫、真正の各地域で開催し、①地域
の課題の把握→②課題解決に向けた取り組みの方向性→③取り組みの具体策について
検討しました。
●策定体制
本巣市地域福祉推進委員会
根尾地域部会
自
本巣地域部会
治
学
糸貫地域部会
真正地域部会
会
民生委員児童委員
ボランティア
校
社会福祉協議会
福 祉 施 設
各種団体(老人クラブ、障がい者団体、日赤奉仕団等)
●計画策定の流れ
推 進委 員 会
各地域部会
地域の課題の把握・取り組み方向性について諮問
課題→
取り組み
整理・調整
8
計画案の
検討→承認
4
市民アンケート調査の実施
(1)
調査の目的
本巣市民を対象に、福祉に対する意識、住んでいる地域の課題、地域活動やボランティ
ア活動への参加状況等をお聞きして、地域についての多様な考え方、ニーズ等を把握しま
した。
本市にお住まいの満20歳以上の方から抽出した2,000人と市内中学校に通う2年
生全員にアンケート調査を行いました。
(2)
調査方法、回収結果等
①
住民一般調査

調査対象者:平成 23 年9月1日現在、20 歳以上の市民 2,000 人を無作為に抽出
(ただし、調査対象者の居住地域にあっては、根尾地域 200 人、本巣
地域 500 人、糸貫地域 650 人、真正地域 650 人としました。)

調査方法
:郵送配布・郵送回収

調査期間
:平成 23 年 10 月1日~10 月 14 日

回収結果
配布数
2,000
②
回収数
1,002
回収率
有効回答数
50.1%
996
有効回答率
49.8%
中学生調査

調査対象者:平成 23 年9月1日現在、市内中学校に通う2年生全員

調査方法
:各学校を通じて配布・回収

調査期間
:平成 23 年 10 月1日~10 月 14 日

回収結果
配布数
373
回収数
372
回収率
有効回答数
99.7%
370
9
有効回答率
99.2%
第 2章
重点課題
市民アンケート調査の結果、各地域部会の討議などから、本巣市における地域福祉の課題
が明らかになってきました。当然、地域福祉に関する課題は、一朝一夕に解決できるもので
はなく、前計画から引き続き重点課題として掲げるものもあります。これらの課題を市民が
共有し、当事者意識を持って、それぞれが持てる“力”を出し合い、解決にあたることが地
域福祉の目的であり、その指針となるのが本計画です。
課題1
地域の課題は住民同士の助け合いで解決
市民アンケート調査の結果によると、地域の課題の解決方法としては「住民同士で協力
して解決したい」〈住民主体型〉が51.4%と過半数を占め、「行政に解決してもらえるよ
うに、積極的に要求していきたい」
〈行政依存型〉の29.9%を大きく上回っています。平
成19年に実施した前回の調査結果では、
〈行政依存型〉が〈住民主体型〉を上回っており、
この5年間に、地域の支え合いや見守り活動などを通じて地域福祉の考え方が市民に浸透
してきていることがわかります。
こうした市民一人ひとりの意識をつなぎ合わせ、より強固な支え合いの体制を築くこと
が本市における地域福祉の目標になります。
課題2
地域の担い手・後継者の不足
市民アンケート調査の結果によると、本巣市の最大の課題は「地域の担い手・後継者の
不足」です。また、中学生調査の結果からも、将来は本巣市以外の別の場所で暮らしたい
と考えている中学2年生が25%近くいることがわかりました。
地域部会の討議でも、高齢化が進む中、伝統的な地域行事などの継承が難しくなってき
ていることや、仕事中心のいわゆる現役世代がボランティア活動等に参加できない現状が
あるという意見がありました。
地域を支えるための人材を確保・育成するために、子どもや、その親の世代が気軽に地
域活動に参加できる環境を整えるとともに、魅力ある地域づくりを進めていく必要があり
ます。
10
課題3
地域のつながりの希薄化
市民アンケート調査の結果によると、本巣市の地域の課題で「地域の担い手・後継者の
不足」に次いで高いのは「地域の人たちのつきあいが希薄になっている」です。
地域福祉の基本は、“お互い様”という言葉に表される支え合いの気持ちです。つきあ
いが希薄になれば、ご近所をはじめ地域に対する関心が薄れ、地域社会が本来持っていた
互助の力を弱めることになります。
地域部会の討議の中で、世代を超えて住民同士が交流することが重要であるという意見
もありました。市民一人ひとりが住んでいる地域に関心を持ち、地域の課題を自らの課題
として捉え、住民同士の連携により解決していける仕組みづくりを進めていく必要があり
ます。
課題4
一人暮らし高齢者・高齢者のみの世帯の増加
市民アンケート調査の結果によると、70歳以上では一人暮らしまたは夫婦のみの世帯
が3分の1以上を占めています。このようにたとえ介護が必要でなくても、家の保守点検・
修理や高い所の作業など日常生活を送る上でちょっとした不自由を感じている人が多く
いるものと推測されます。また、「困っている世帯にどんな対応をするか」という設問で
は、約半数の人が〈何らかのお手伝いをしたい〉と答えています。潜在的なニーズと住民
一人ひとりの支え合い気持ちをつなげ、ちょっとした生活上の支援を地域の中で自然にで
きるような仕組みづくりを進めていく必要があります。
課題5
地域ぐるみの安全対策の必要性
市民アンケート調査の結果によると、これからの福祉において重点にすべきこととし
て、「災害時等に高齢者や障がい者の安全を確保するまちづくり」が前回の調査に比べ高
くなっています。東日本大震災を経験したことで、私たちは住民と行政の連携による防災
体制の確立の重要性を認識しました。
災害時要援護者の支援体制の確立も含め、不安のない地域づくりを進めて行く必要があ
ります。
11
課題6
わかりやすい情報提供の必要性
市民アンケート調査の結果によると、必要な福祉サービスを安心して利用するために、
市が取り組むべきこととしては、「わかりやすい情報の提供」が最も高くなっています。
地域部会の中でも、市民に福祉サービスに関する情報が届きにくい状況があることや相
談窓口がわかりづらいという意見もありました。
地域福祉計画に盛り込むべき事項として「地域における福祉サービスの適切な利用の推
進に関する事項」があります。福祉サービスを必要とする人に情報が確実に届き、サービ
スを円滑に利用できるよう情報提供と相談支援体制の充実を図る必要があります。
《重点課題にかかる市民アンケート調査の結果》
図表Ⅱ-1
住んでいる地域で、問題や困りごとが生じた場合、どのような方法で解決するのがよいと思いま
すか
解住
決民
し同
た士
いで
協
力
し
て
全
7.5
29.9
5.6
5.5
30.2
3.5
7.0
6.3
5.6
52.3
7.0
47.6
地域別
地 本巣地域 n=286
域
別 糸貫地域 n=311
5.9
53.4
真正地域 n=304
☆
し 積も行
て 極ら政
い 的えに
き にる解
た 要よ決
い 求うし
にて
51.4
体 n=996
根尾地域 n= 86
前
任 人地
せ た域
て ちの
お にこ
き と
た に
い 熱
心
な
8.4
52.6
8.6
39.7
回 n=889
34.6
8.5
0%
27.6
42.1
50%
12
27.7
そ
の
他
無
回
答
6.1
5.3
5.5
4.5
5.9
4.2
100%
図表Ⅱ-2
あなたの住んでいる地域には、どのような課題や問題があると感じていますか
(地域別・複数回答)
単位:%
根尾
区
前回
糸貫
今回
前回
真正
前回
今回
125 人
86 人 223 人 286 人 276 人 311 人 249 人 304 人
分
回答数
本巣
今回
前回
今回
地域の担い手・後継者が不足している
73.6
67.4
40.4
40.2
29.7
35.4
24.9
24.0
地域の人たちのつきあいが希薄になっている
14.4
14.0
22.0
19.6
18.8
23.8
25.3
19.7
5.6
10.5
22.9
18.5
22.8
20.6
21.3
16.8
高齢者の生きがいづくりの場が少ない
15.2
14.0
14.8
13.6
14.5
13.5
12.0
15.1
異なる世代間の交流が少ない
12.8
9.3
17.0
14.3
17.8
13.8
12.4
12.5
家庭の介護力が低下している
12.0
11.6
11.2
11.9
11.2
12.2
10.8
8.6
一人暮らし高齢者などが孤立化している
23.2
18.6
10.3
12.2
5.1
9.0
8.0
7.2
地震や災害に対する備えが悪い
10.4
11.6
12.6
10.1
6.5
8.7
6.0
10.5
健康づくりの場や機会が少ない
11.2
2.3
15.7
10.8
15.2
7.4
12.4
12.8
医療の体制が十分でない
34.4
17.4
17.9
9.1
12.0
7.1
14.1
8.2
5.6
1.2
14.8
8.0
12.3
8.0
12.4
10.5
13.6
11.6
12.6
8.0
9.4
5.5
6.8
9.9
1.6
1.2
3.1
1.4
9.8
3.9
19.3
5.9
公園など子どもの遊び場が少ない
地域の人たちの環境美化に対する意識が低い
地域の文化が失われつつある
治安がよくない・交通事故が多い
※1234 は上位5項目です。なお、回答率が比較的低い項目については表記を省略してあります。
図表Ⅱ-3
全
【中学生】大人になっても本巣市に住み続けたいと思いますか(市全体)
体 n=370
根尾地域 n= 15
15.4
29.2
地域別
24.6
11.7
30.3
33.8
31.3
15.4
無
回
答
わ
か
ら
な
い
33.3
19.7
19.1
回 n=325
暮 場将
ら 所来
し では
た 別
い の
40.0
11.3
真正地域 n=169
☆
い一
つ度
かは
は外
戻に
り出
たて
いも
6.7
地 本巣地域 n= 71
域
別 糸貫地域 n=115
前
住
み
続
け
た
い
20.6
50%
13
35.2
23.1
28.9
0%
20.0
29.6
20.0
30.8
0.5
29.6
37.8
1.2
0.9
100%
図表Ⅱ-4
ご近所に一人暮らしの高齢者・障がい者などで困っている世帯があったら、どんな対応をしますか
全
10.7
体 n=996
地域別
し なお
ま い節
う の介
でと
た思
めわ
られ
った
てく
糸貫地域 n=311
10.3
真正地域 n=304
7.6
16.4
43.0
12.6
本巣地域 n=286
よ
く
わ
か
ら
な
い
15.0
36.3
17.7
36.5
14.0
3.6
5.8 7.0
24.4
8.2
無
回
答
2.7
16.4
6.3
5.5
19.1
そ
の
他
20.9
6.7
7.0 5.8
43.4
0%
図表Ⅱ-5
な 分す 福
い がれ 祉
手ば サ
伝よ
うく ビ
必特 ス
要に を
は自 利
用
39.0
17.4
根尾地域 n= 86
地
域
別
で多
き少
るの
お
手
伝
い
は
ー
いで
をき
しる
た限
いり
の
お
手
伝
23.7
50%
2.4
3.8
2.9
2.9
2.0 3.0
100%
これからの福祉は、何を重点にすべきと思いますか(複数回答)
地域福祉活動を率先して行うリ
ーダーの育成
ボランティアやNPOなどの市
民活動への支援
その他
無回答
5.6
0.8
5.5
今 回 n=996
35.2 35.1 28.1 27.4 24.0 21.9 21.3 15.7 11.1 10.6
8.0
0.9
4.6
14
子どもや子育て家庭への支援
9.1
市民の健康や生きがいづくりへ
の支援
地域や職場における福祉教育の
推進
保育園・幼稚園や学校における福
祉教育 の推進
高齢者や障がい者の地域での自
立支援
災害時等に高齢者や障がい者の
安全を確保する体制づくり
福祉サービスや暮らしに必要な
情報提供の充実
9.3
市民が気軽に利用できる地域福
祉の拠点づくり
36.3 38.2 29.9 31.0 18.4 21.9 20.9 24.3
分
問題が起こってもすぐに対応で
きる危機管理体制の充実
前 回 n=889
区
図表Ⅱ-6
災害時要援護者台帳に登録していますか
登
録
し
て
い
る
9.3
体 n=996
地域別
地
域
別
52.3
20.9
本巣地域 n=286
7.3
糸貫地域 n=311
11.6
真正地域 n=304
10.2
55.8
15.4
12.8
8.2
4.7
54.2
18.3
17.4
12.8
8.7
14.3
50.5
5.5
14.1
51.0
0%
図表Ⅱ-7
無
回
答
今
17.4
5.8
根尾地域 n= 86
そ
の
他
、
全
後登
登録
録し
して
たい
いな
い
が
登
録
す
る
必
要
が
な
い
9.2
12.2
50%
100%
福祉サービスの利用者が必要なサービスを安心して使うためには、本巣市は今後どのようなこと
に取り組む必要があると思いますか
体 n=996
9.1
9.4
根尾地域 n= 86
7.0
12.8
地域別
11.2
本巣地域 n=286
糸貫地域 n=311
8.4
真正地域 n=304
8.2
ビ
ス
の
質
の
確
保
11.5
8.4
7.6
費
用
の
負
担
軽
減
ー
サ
全
地
域
別
ー
ー
確サ
保
ビ
ス
の
種
類
・
量
の
サ
のわ
提か
供り
や
す
い
情
報
ビ
ス
利
用
に
か
か
る
口 で相
の も談
整 対や
備 応苦
で情
きに
るい
窓つ
28.7
し な判
く い断
み 人能
づ を力
く 保が
り 護十
す分
るで
31.1
23.3
29.1
26.6
6.3
5.8
29.9
0%
50%
15
4.9
4.9
1.8
無
回
答
5.7 2.3
10.5
8.7 5.6
35.7
31.9
5.4
4.7 8.1
28.0
29.6
そ 特
の に
他 な
い
2.8
5.1
2.3
4.7
4.2
1.0
1.4
4.5 1.6
7.2
3.0
100%
図表Ⅱ-8
全
必要な福祉サービスに関する情報をどの程度入手できていると思いますか
十
分
で
き
て
い
る
お
お
む
ね
で
き
る
あ
ま
り
で
き
て
い
な
い
体 n=996 1.6
18.9
33.6
地域別
根尾地域 n= 86 1.2
地
域
別
29.1
1.7
18.9
糸貫地域 n=311 1.9
17.7
本巣地域 n=286
真正地域 n=304
いほ
と
ん
ど
で
き
て
い
な
25.8
26.7
無
回
答
16.4
2.7
1.0
2.3
2.3
14.0 1.4
17.4
27.3
36.2
が入
な手
いす
る
必
要
23.3
28.3
31.5
0%
図表Ⅱ-9
15.1
35.0
0.7 17.1
わ
か
ら
な
い
16.1
25.3
50%
0.7
4.2
2.6
2.0
100%
悩みや不安について誰に(どこに)相談していますか
社会福祉協議会の窓口
福祉サービス提供事業
者
自 治会 の 役 員
民生委員・児童委員
ボランティア
相談できる人(ところ)
はない
無回答
2.5
2.2
1.8
0.6
3.5 10.6
3.1
5.5
今 回
n=996
75.1 31.7 12.2 10.9
3.2
4.7
3.4
2.1
2.2
0.3
3.0
4.5
3.5
どこに相談したらいい
かわからない
市役所の相談窓口
4.0
16
その他
医療機関
4.4
職場の同僚等
70.1 31.7 13.2 12.3
分
近所の人 や 知 人
n=889
家族・親族
前 回
区
9.4
第 3章
1
基本的な考え方
基本理念
本市では、
“ふれあい、つながり、支え合う
安心とやさしさに包まれたまち
もとす”
という前計画のキャッチフレーズのもと、住民、福祉事業者、行政等の協働により、誰も
がいつまでも安心して暮らせる地域づくりを進めてきました。福祉協力員制度の創設、三
世代交流事業の実施、ふれあいいきいきサロンの拡充、災害時要援護者の把握、福祉事業
者見守りステッカーの作成・見守りパトロールの実施などの実践をとおして、市民の地域
福祉に関する意識も徐々に向上してきました。
こうしたなか、平成23年3月11日、東日本一帯に巨大地震が発生し、多くの生命と生
活基盤を根こそぎ奪う未曾有の被害をもたらしました。自然という巨大な力がもたらした
惨状は、被災地から遠く離れた私たちにも大きな衝撃を与え、さまざまな思いを胸に刻む
こととなりました。震災の復興が進む過程で聞こえてくるのは「絆」という言葉です。ふ
だんの生活においても、家族や地域との「絆」(=人と人とのつながり)がなければ、地
域社会は成り立たないことが浮き彫りになってきました。
翻って本市の現状をみると、前述したとおり、市民の地域福祉に関する意識は向上して
きてはいるものの、ご近所のつきあいや助け合いといった地域の関係は希薄になり、かつ
て家庭や地域が有していた介護力や子育て力は弱まり、地域のつながりや支え合いが薄れ
てきているのも事実です。
地域福祉計画は、地域において何らかの支えを必要とする人が、地域社会を構成する一
員として、日常生活を営み、さまざまな社会活動に参加する機会を与えられるようにする
ことをめざすものであり、薄れかけている〈人と人とのつながり〉を強く結び直すための
計画です。本計画では、それを再認識するとともに、これまで本市が進めてきた施策をさ
らに発展させるため、前計画の「めざすべき地域福祉像」を基本理念として継承し、施策
を推進していきます。
家族と地域を見つめ直し、
みんながつながり支え合う、安心のある
やさしさに包まれたまちづくりをめざします。
“ふれあい、つながり、支え合う 安心とやさしさに包まれたまち もとす”
17
2
基本目標
“ふれあい、つながり、支え合う
安心とやさしさに包まれたまち
もとす”を具体化
するために、次の基本目標に基づき地域福祉を推進していきます。
平成20年度からの前計画では、6つの目標(①地域を担う人づくり、②地域を支える
連携のしくみづくり、③地域を見守る支え合いのしくみづくり、④地域で安心して暮らす
ための環境づくり、⑤誰もが気軽に利用できるやさしいサービスのしくみづくり、⑥地域
福祉の拠点づくり)を掲げましたが、今回策定する計画においては、より効果的に事業を
進められるよう、①と②と統合し、人材の発掘・育成、ネットワークの構築に関する目標
として〈基本目標1
地域を支える人づくり〉、③と④を統合し、住民主体の見守りや安
全対策に関する目標として〈基本目標2
地域を見守る仕組みづくり〉、⑤と⑥を統合し、
情報提供・相談体制、交流拠点に関する目標として〈基本目標3
地域で安心して暮ら
すための情報と交流の場づくり〉の3つの基本目標に整理し施策を展開していきます。
基本目標1
地域を支える人づくり
地域を支える人づくりのため、ボランティアなど地域福祉活動を担う人材育成を推進す
るとともに、市民の福祉意識を高め、地域の課題解決に向けた行動を起こせるよう、福祉
教育を推進していきます。また、住民同士のふれあい・対話を通じてお互いの理解が進み、
支え合いの基盤ができるよう、さまざまな交流の機会づくりを進めます。
【施策の展開】
■あいさつ運動・声かけの推進
■世代を超えた交流活動の推進
■福祉教育の推進
■ボランティア・NPOの育成
■高齢者や障がいのある人の能力活用
18
基本目標2
地域を見守る仕組みづくり
高齢でひとり暮らしであっても、介護が必要になっても、障がいがあっても、住みなれ
た地域で安心して暮らせるまちづくりを地域ぐるみで推進します。
また、子どもを事故や犯罪から守る取り組み、災害時などに支援を必要とする人の把握
と支援体制の構築をめざします。
【施策の展開】
■高齢者や障がいのある人への見守り
■子どもと子育て家庭への見守り
■高齢者や障がいのある人の移動手段の確保
■災害時要援護者支援の充実
基本目標3
地域で安心して暮らすための情報と交流の場づくり
介護を必要とする高齢者、障がいのある人、子育て家庭等、何らかの支援を必要とする
人が、地域で安心して暮らしていけるよう、福祉サービスに関する情報提供の充実を図る
とともに、市民一人ひとりが抱える生活上の問題に対して、身近なところでいつでも気軽
に相談ができ、その問題に対し迅速に対応できるような体制づくりをめざします。
また、さまざまな人が集い、福祉に関する情報提供・相談窓口などの機能を備えた地域
福祉の拠点づくりを既存の施設の活用を前提に進めます。
【施策の展開】
■情報提供の充実
■相談体制の周知・充実
■安心の確保に関する施策の充実
■地域福祉推進団体等への支援
■地域福祉の拠点づくり
19
3
本巣市がめざす地域福祉像
地域福祉を主体的に進めていくのは市民です。地域の問題・課題の解決にあたっては、
市民が自らの手で解決できることは自ら行う“自助”と、市民が助け合って課題解決を図
る“共助”を考え方の基本とします。
行政の役割はそれを支援すること。すなわち、市民主体の活動を担う〈人〉を育てるこ
と、市民とともに問題・課題の解決を図る協働の〈場〉と〈仕組み〉を整えることと考え
ます。
●本巣市がめざす地域福祉のイメージ
ふれあい、つながり、支え合う
学
安心とやさしさに包まれたまち
民生委員
児童委員
《市民》
校
もとす
福祉協力員
福祉施設
支援を必要とする人
自治会
金融機関
郵 便 局
老人クラブ
子育て家庭
《市民》
子ども
《市民》
障がいのある人
商
店
コンビニ
障がい者団体
ひとり暮らし
高齢者のみの世帯
配
食
新聞配達
介護を要する人
ボランティア
N P O
認知症の人
支援
相談
支援
本
巣
市
福祉敬愛課
20
支援
社会福祉協議
4
施策の体系
1
地域を支える人づくり
ふれあい、つながり、支え合う 安心とやさしさに包まれたまち もとす
■あいさつ運動・声かけの推進
■世代を超えた交流活動の推進
■福祉教育の推進
■ボランティア・NPOの育成
〈課題1〉
地域の課題は住民同士の
助け合いで解決
■高齢者や障がいのある人の能
力活用
〈課題2〉
地域の担い手・後継者の
不足
〈課題3〉
地域のつながりの希薄化
2
地域を見守る仕組みづくり
〈課題4〉
一人暮らし高齢者・高齢
者のみ世帯の増加
〈課題5〉
地域ぐるみの安全対策の
必要性
■高齢者や障がいのある人への
〈課題6〉
わかりやすい情報提供の
必要性
■子どもと子育て家庭への見守り
見守り
■高齢者や障がいのある人の移
動手段の確保
■災害時要援護者支援の充実
3
地域で安心して暮らすための
情報と交流の場づくり
■情報提供の充実
■相談体制の周知・充実
■安心の確保に関する施策の充
実
■地域福祉推進団体等への支援
■地域福祉の拠点づくり
21
第 4章
1
基本計画
地域を支える人づくり
【現状と課題】
市民アンケート調査の結果によると、「地域の担い手・後継者の不足」と「地域の人た
ちのつきあいが希薄になっている」の2点が本巣市にとって大きな課題であることがわか
りました。地域福祉を推進するにあたっては、まず“人”がいて、つながって“支え合う”
ことが大切です。この最も重要な部分が弱くなってきているのが本巣市の現状といえます。
こうした中、地域住民の世代を超えたふれあい活動の一環として、各地域の小中学校を
中心にあいさつ運動が進められています。地域によって取り組み方は異なりますが、あい
さつを通じて子どもと地域住民との交流の原点となっています。さらに、地域と学校が連
携した三世代交流会の開催などによって世代を超えた住民同士のつながりづくりを進め
ています。
また、本市では、広報もとすや市のホームページを活用して福祉に関する情報提供や啓
発活動を行っています。社会福祉協議会においても、社会福祉大会の開催、福祉協力校の
指定、ボランティアスクールなど、小中学生を対象とした福祉教育を推進しています。
これらの取組からも、将来に向けた人づくりは徐々に進んでいると考えられますが、少
子高齢化の進行に歯止めがかかるわけではなく、依然として課題は残ったままです。
地域の担い手や後継者を育てることは、一朝一夕にできることではありません。ゆっく
り時間をかけて、市民の誰もが安心して住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、地域を
支える人づくりを進めていく必要があります。
【市民アンケートから】(第2章図表Ⅱ-2・3参照)
○地域の課題としては「地域の担い手・後継者の不足」を最も多くの人があげており、
特に北部地域において顕著に表れています。
○将来、別の場所で暮らしたいと考えている中学2年生が約25%あります。
○地域の課題として二番目に多いのが「地域の人たちのつきあいが希薄になっている」
であり、南部地域ほど高い傾向にあります。
○近所付き合い程度は、南部に行くほどつきあいが浅くなる傾向にあります。
22
【施策の体系】
基本
目標
施策の展開
(1)
施策の内容
あいさつ運動・声か あいさつ運動の推進
けの推進
子どもへの声かけの推進
三世代交流事業の推進
(2)
世代を超えた交流活 ラジオ体操を活用した交流の推進
動の推進
伝統行事を通じた交流の推進
1
地域を支える人づくり
(3)
(4)
(5)
頁
24
24
25
25
25
サロン活動の推進
25
学校における福祉教育の推進
26
生涯学習を通じた福祉教育の推進
26
広報・啓発の充実
26
地域組織を通じた福祉教育の推進
26
企業の社会貢献に関する理解の促進
26
ノーマライゼーション理念の普及
27
ボランティア情報の提供
28
ボランティア活動の体験機会の創出
28
福祉教育の推進
ボランティア・NP
ボランティア情報掲示板の開設の検討
Oの育成
ボランティアリーダーの育成
28
28
次代のリーダーの育成
28
障がいのある人の就労支援
29
障がい者就労施設等からの物品等の優先調達
29
高齢者や障がいのあ 高齢者ボランティアの促進
29
る人の能力活用
地域行事・活動における高齢者や障がいのある
29
人の能力活用
老人クラブ活動への支援
23
30
(1)
あいさつ運動・声かけの推進
〈あいさつ運動の推進〉
●地域で支え合う気持ちは無関心からは生まれません。住民が地域に関心をもち、地域
の人を知ることによって支援が可能になり、犯罪の抑止にもつながります。まずはあ
いさつを交わし、お互いの顔をおぼえることが必要となるため、地域の中でのあいさ
つ運動を広めていきます。
★取組の主体⇨市、学校、地域住民
〈子どもへの声かけの推進〉
●日常的なあいさつはもちろん、通学路のパトロールや交通安全指導、地域住民と学校
との交流などを通して地域の子どもを知り、子どもへの声かけを進めます。
★取組の主体⇨市、民生委員児童委員、学校、地域住民
24
(2)
世代を超えた交流活動の推進
〈三世代交流事業の推進〉
●地域住民が一緒に活動に関わることでつながりが生まれます。三世代交流事業などの
充実・推進を図ることにより、身近な地域における世代を越えた関係づくりを進めま
す。
★取組の主体⇨市、民生委員児童委員、自治会、学校、老人クラブ、地域住民
〈ラジオ体操を活用した交流の推進〉
●夏休みのラジオ体操を、住民が自然に集う場として位置づけ、地域の実情を考慮しな
がら、できるだけ多くの人が参加できるような方法で実施していきます。
★取組の主体⇨自治会、学校、地域住民
〈伝統行事を通じた交流の推進)
●子どもたちは、多くの伝統行事や祭りに参加することにより、地域の歴史や文化を学
び、地域の大人や年齢の異なる子どもとふれあう中で、さまざまな体験をします。ま
た、こうした行事は、転入してきた住民が地域に溶け込むきっかけともなります。さ
らに、運営に携わることで地域の人々の新しいつながりが生まれます。このため、伝
統行事や地域のイベントなどを通じた交流を推進します。
★取組の主体⇨自治会、商工会、地域住民
〈サロン活動の推進〉
●ふれあいいきいきサロン※など地域を拠点としたボランティア活動が、より多くの地
域に広まり、多くの市民の参加が得られるよう、社会福祉協議会との連携のもと、地
域への働きかけ、立ち上げのための情報・ノウハウの提供等の支援を行っていきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、民生委員児童委員、福祉協力員、地域住民
※ふれあいいきいきサロン
社会的孤立感の解消、自立生活の助長および介護予防を目的
として、住み慣れた地域で高齢者が集いレクリエーション等
を通じて交流を楽しむ場・活動。主に民生委員児童委員等の
地域ボランティアが中心となって実施している。
25
(3)
福祉教育の推進
〈学校における福祉教育の推進〉
●小中学校の総合的な学習の時間や道徳の時間、ボランティア活動などにおいて、社会
福祉協議会、社会福祉施設などとの連携を図り、介護などの体験活動を通して交流す
ることで、児童生徒の福祉の心を育んでいきます。
★取組の主体⇨社会福祉協議会、学校、社会福祉施設
〈生涯学習を通じた福祉教育の推進〉
●生涯学習、各種講座等の社会教育の場において、福祉に関する知識の普及に努めると
ともに、地域福祉活動の必要性を伝えていきます。
★取組の主体⇨市
〈広報・啓発の充実〉
●広報もとす、市のホームページ、こちら本巣市情報局、社協だより、自治会の掲示板
などを通して地域福祉の必要性、地域福祉活動の状況等を伝え、福祉意識を高めてい
きます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈地域組織を通じた福祉教育の推進〉
●自治会をはじめ、老人クラブ、子ども会など、地域の中で強いつながりを持つ組織を
通して、福祉意識を高めていきます。
★取組の主体⇨自治会、老人クラブ、子ども会
〈企業の社会貢献に関する理解の促進〉
●商工会など関係機関と協力して、子育て支援、障がいのある人の就労支援や社会的配
慮、バリアフリー※化の推進など、企業の社会貢献についての理解促進を図ります。
★取組の主体⇨市、商工会、企業、地域住民
※バリアフリー〔barrier freen〕
住宅建築用語として、障がいのある人が社会生活をしていく上で障壁(バ
リア)となるものを除去するという意味で、具体的には段差等の物理的障
壁の除去をいう。広義では、障がいのある人の社会参加を困難にしている
社会的、制度的、心理的な全ての障壁の除去という意味でも用いられる。
26
〈ノーマライゼーション理念の普及〉
●地域住民が認知症や障がいの特性などについて理解を深めることにより、誤解や偏見
をなくし、高齢者や障がいのある人など見守りや手助けが必要となる人が地域で普通
に暮らせる社会をめざすノーマライゼーション※理念の普及を促進します。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
小学生と地域の人たちとの交流
※ノーマライゼーション〔normalization〕
デンマークのバンク-ミケルセンが知的障がいのある人
の処遇に関して唱え、北欧から世界へ広まった障がい者福
祉の最も重要な理念。障がいのある人等、社会的に不利を
負う人々を当然に包含するのが通常の社会であり、そのあ
るがままの姿で他の人々と同等の権利を享受できるように
するという考え方・方法。
27
(4)
ボランティア・NPOの育成
〈ボランティア情報の提供〉
●ボランティア活動参加への動機づけとなるよう、広報もとす、市のホームページ、ケ
ーブルテレビ、社協だよりなど、さまざまな媒体を活用し、ボランティア活動の状況
や参加機会の情報提供を行い、活動への参加を呼びかけていきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈ボランティア活動の体験機会の創出〉
●ボランティア活動を体験してみることによって、参加する楽しさや大切さを実感し、
それによって継続的な活動に発展すると考えられます。社会福祉協議会と協力して、
ボランティア活動の体験機会を創出していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈ボランティア情報掲示板の開設の検討〉
●ボランティア同士の情報交換、ボランティアのやり手と受け手のコーディネート等が
円滑に行われるよう、社会福祉協議会のボランティアセンターとの連携のもと、イン
ターネット等を活用したボランティア情報掲示板の開設を検討するとともに、ボラン
ティアコーディネーターの育成に努めます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈ボランティアリーダーの育成〉
●ボランティア活動が広がり、活発な活動を展開するためには、地域の推進役となるボ
ランティアリーダーの役割が非常に重要です。このため、社会福祉協議会と協力して
リーダーの育成に努めます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈次代のリーダーの育成〉
●子どもを対象として行う、思いやりの心を育てることを目的としたボランティア活動
の体験学習を支援していくとともに、次代の地域福祉のリーダー育成の観点から、卒
業後もボランティア活動が続けられる環境を整え、福祉への関心を高める取り組みを
推進します。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、学校
28
(5)
高齢者や障がいのある人の能力活用
〈障がいのある人の就労支援〉
●障がいのある人の生きがいや経済的基盤となる就労機会の拡大と安定が図られるよ
う、企業、障がいのある人の当事者団体等との連携を図り、障がいのある人の一般就
労への理解を求めます。また、障がいのある人の雇用義務制度などについての周知を
図るとともに、障がいのある人を雇用している企業や、企業で活躍している障がいの
ある人の紹介を行うなど、企業、市民への理解促進に努めます。
★取組の主体⇨市、企業、地域住民
〈障がい者就労施設等からの物品等の優先調達〉
●障がいのある人の雇用に積極的に取り組む企業を支援するとともに、企業における障
がいのある人の雇用を促進するため、市の発注について、障がいのある人の雇用状況
を評価し、必要に応じて優遇できる措置を講じることについて検討します。
★取組の主体⇨市
〈高齢者ボランティアの促進〉
●高齢者は必ずしも支援を必要とするだけの存在ではありません。むしろ元気に生活し
ている人が多く、今後は、地域における保健福祉事業の展開にあたって、高齢者の協
力を得ていくとともに、子どもの登下校の見守り、高齢者相互の見守りといった地域
福祉はもとより、環境、観光など幅広い分野でのシルバーボランティアの活用を促進
します。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、地域住民
〈地域行事・活動における高齢者や障がいのある人の能力活用〉
●高齢者や障がいのある人の生きがいづくりと社会参加を促進するために、地域での行
事などを中心に、年齢や障がいの有無にかかわらず誰もが気軽に参加できる交流の場
づくりに努めます。また、地域の子育て支援など高齢者等の経験や知識が活かされる
場への積極的な参加を求め、生きがいづくりの場とするとともに、住民同士が支え合
う豊かな地域づくりの場として位置づけ支援していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、ボランティア団体
29
〈老人クラブ活動への支援〉
●高齢者の社会参加を通じた生きがいづくりを促進するため、老人クラブの活動を支援
するとともに、老人クラブが主体となって行う地域の特色を活かしたものづくりを推
進します。
★取組の主体⇨市、老人クラブ
30
2
地域を見守る仕組みづくり
【現状と課題】
市民アンケート調査の結果によると、地域の課題について「住民同士で協力して解決し
たい」が過半数を占めていました。また、ひとり暮らしの高齢者や障がいのある人の世帯
に対して、〈何らかのお手伝いをしたい〉が半数近くありました。地域の少子高齢化が進
む中、住民同士の支え合いが必要であることを認識し、いざという時には自ら活動しよう
という意識を持った人が増えてきていることがわかります。そして、その背景には、東日
本大震災の影響があることも否めません。これからの福祉の重点施策については、「災害
時等に高齢者や障がい者の安全を確保するまちづくり」が前回に比べ大幅に高くなってお
り、地域の安全や安心を確保するには、住民自らと行政の協働が必要不可欠であることが
市民の共通認識として普及してきています。
こうした中、本市では、平成23年度から福祉協力員制度を始めました。福祉協力員は、
地域住民の立場で地域福祉活動を担うことを目的としており、民生委員児童委員との連携
のもと、ひとり暮らし高齢者等への訪問活動を行っていますが、地域によっては担い手の
確保が難しかったり、逆に必要性が低かったり、今後は地域の実情に応じた展開を考えて
いく必要があります。
子どもの見守りについては、地域のボランティアによる登下校の見守りが、各地域とも
定着しつつあります。一方、旧来からあった「子ども110番の家」は、昼間誰もいない
家が指定されているなど形骸化の傾向にあります。
災害時要援護者については、登録方式で台帳整備を進めていますが、必要な情報がすべ
て把握されているわけでなく、今後、更に台帳登録を促進する必要があります。また、災
害時に的確に対応できるよう、台帳の管理や利用方法を検討していく必要があります。
【市民アンケートから】(第2章図表Ⅱ-1、4~6参照)
○地域の課題の解決方法は、「住民同士で協力して解決したい」が、「行政に解決しても
らえるように、積極的に要求していきたい」を大きく上回っています。
○一人暮らしの高齢者・障がい者など困っている世帯への対応は、
「できる限りのお手伝
いをしたい」が10.7%、「多少のお手伝いはできる」が39.0%です。
○災害時要援護者台帳への登録は、
「登録していないが、今後登録したい」が50%以上あ
ります。
○これからの福祉の重点施策については、前回に比べ「災害時等に高齢者や障がい者の
安全を確保するまちづくり」が大幅に高くなっています。
31
【施策の体系】
基本
目標
施策の展開
(1)
2
地域を見守る仕組みづくり
(2)
(3)
(4)
施策の内容
頁
地域住民による見守り活動の促進
33
福祉協力員制度の充実
33
高齢者や障がいのあ
見守りネットワークの構築
る人への見守り
33
認知症サポーターの養成
33
地域包括ケアシステムの構築
33
通学路パトロールの推進
34
子どもと子育て家庭 地域ぐるみの見守りの推進
への見守り
危険箇所の点検
34
34
緊急避難所の検討
34
福祉有償運送の推進
35
高齢者や障がいのあ
ボランティア等による移動手段の確保
る人の移動手段の確保
35
公共交通機関における利便性の確保
35
災害時要援護者の把握
36
災害時要援護者の防災訓練等への参加
36
災害時要援護者支援
災害時要援護者支援体制の確立
の推進
36
災害支援ボランティアの促進
36
福祉避難所の整備
36
32
(1)
高齢者や障がいのある人への見守り
〈地域住民による見守り活動の促進〉
●高齢者や障がいのある人が、できる限り地域で自立した暮らしを営めるよう、民生委
員児童委員や福祉協力員の訪問活動はもとより、地域住民の主体的な見守り活動を促
進します。
★取組の主体⇨市、民生委員児童委員、福祉協力員、地域住民
〈福祉協力員制度の充実〉
●民生委員児童委員との連携のもと、地域住民の立場で地域活動を担う人材である福祉
協力員制度の充実を図り、各地域の実情に合った見守り活動を進めていきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈見守りネットワークの構築〉
●日々訪問を主としている事業所等(新聞配達、郵便局、金融機関、各種検針員等)の
協力を得て高齢者宅等の異常の早期発見と通報体制のネットワークを設け見守り体
制の強化を図ります
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈認知症サポーターの養成〉
●地域住民が認知症についての理解を深め、地域で認知症の高齢者と家族を見守るた
め、認知症サポーターの養成を進めます。また、あらゆる機会を利用して認知症理解
の促進に努めます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈地域包括ケアシステムの構築〉
●今後、一層進むことが予想される高齢化、認知症やひとり暮らし高齢者等の増加に対
し、地域で安心して暮らせるよう、サービスの基盤整備を促進するとともに、介護、
医療、予防、生活支援、住まい等を一体化して提供する地域特性に合った地域包括ケ
アシステムの構築を進めます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
33
(2)
子どもと子育て家庭への見守り
〈通学路パトロールの推進〉
●登下校時の事故や犯罪を防止するため、地域のボランティアによる通学路パトロール
を推進していきます。また、ボランティア登録に関わりなく、地域住民による子ども
の見守りが行われるよう協力を呼びかけていきます。
★取組の主体⇨民生委員児童委員、自治会、学校、PTA、老人クラブ、地域住民
〈地域ぐるみの見守りの推進〉
●住民の防犯意識を高め、地域ぐるみの見守りを推進し、子どもが安心して遊べる環境
づくりを推進します。
★取組の主体⇨市、地域住民
〈危険箇所の点検〉
●PTAが中心となって通園・通学路などの危険箇所の点検・調査を実施していますが、
今後も引き続き、危険な場所などを把握し、子どもの安全確保に努めます。
★取組の主体⇨市、自治会、学校、PTA
〈緊急避難所の検討〉
●子どもを巻き込んだ犯罪等を未然に防ぐため、
「子ども110番の家」の充実とPRを
図るとともに、子どもに限らず、地域の困っている人が気軽に立ち寄ることができ、
非常時に避難できる場の確保を検討していきます。
★取組の主体⇨市、学校、福祉施設、地域住民
通学路等の危険箇所の点検
34
(3)
高齢者や障がいのある人の移動手段の確保
〈福祉有償運送の推進〉
●市民主体の外出支援である福祉有償運送が円滑に実施でき、サービスの安定した供給
ができるよう、担い手の確保・育成など活動の支援に努めます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、NPO
〈ボランティア等による移動手段の確保〉
●自動車を運転できない人の社会参加を促進するため、ボランティア等による移送サー
ビスの立ち上げを支援します。なお、担い手にあっては、福祉有償運送も含め、地域
の埋もれた人材を発掘する契機として捉え、その育成を積極的に支援していきます。
また、地域の実情に合った柔軟な移送サービスの方法を検討していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈公共交通機関における利便性の確保〉
●高齢者や障がいのある人が、安心して公共交通機関を利用できるよう、交通事業者と
の連携を強化し、利便性の高い運行体系や誰もが利用しやすい車両の普及などを促進
します。また、より実効性のある移動支援として、公共交通機関の利用を促進する方
策を検討していきます。
★取組の主体⇨市、交通事業者
35
(4)
災害時要援護者支援の推進
〈災害時要援護者の把握〉
●ひとり暮らしの高齢者や障がいのある人が災害時に支援が受けられるよう、民生委員
児童委員と自主防災組織を中心に個人情報の保護に留意しながら、避難時に支援を必
要とする災害時要援護者の把握を行います。また、地域住民による日常的なあいさつ
や地域活動を通じた隣近所の災害時要援護者把握を推進していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、民生委員児童委員、福祉協力員、自治会、地域住民
〈災害時要援護者の防災訓練等への参加〉
●地域と学校の連携により、児童の引き渡しや災害時要援護者の避難に関する訓練がで
きる防災訓練の実施を検討していきます。また、災害時要援護者自身の訓練参加によ
り、避難経路、避難所などの課題を把握します。
★取組の主体⇨市、自治会、学校、地域住民、
〈災害時要援護者支援体制の確立〉
●把握した災害時要援護者について、自主防災組織、民生委員児童委員、住民など地域
の支援者による支援体制を構築します。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、民生委員児童委員、自治会、地域住民
〈災害支援ボランティアの促進〉
●市内外の災害救援ボランティアが円滑に活動できるような体制づくりを進めます。ま
た、東日本大震災の教訓をもとに、中高生が災害支援ボランティアとして活躍できる
仕組みを研究していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、学校
〈福祉避難所の整備〉
●災害時に要介護者、重度障がいのある人などが安心して避難生活を送れるよう福祉避
難所の設置を進めます。
★取組の主体⇨市、福祉施設
36
3
地域で安心して暮らすための情報と交流の場づくり
【現状と課題】
市民アンケート調査の結果によると、福祉サービスを利用者が安心して使うためには
「わかりやすい情報提供」が必要であると多くの人が答えています。また、不安や悩みに
ついて、どこに相談したらいいかわからない人が10%近くあり、多くの市民が不安を抱
えながら日々の生活を送っていることがわかります。当然、それを解消するために、安心
を確保するための施策や福祉の拠点が求められています。
本市では、広報もとすや市のホームページなどで福祉サービスなどに関する情報提供を
行っていますが、必ずしも情報を必要としている人に届いているとは限りません。むしろ、
福祉サービスを必要としている人は、介護支援専門員や福祉サービス事業者などから情報
を得ることが多いのが現状です。また、地域包括支援センター、障害者生活支援センター、
子育て支援センターといった相談機関は、市域の広い本市では、住民にとって身近な窓口
にはなり難く、地域の実情に合った柔軟な情報提供・相談支援の方策が求められます。
こうした中、学校、福祉施設、市庁舎、公民館、集会所など既存の地域資源の有効活用
が求められており、今後、住民同士の交流や支え合いを通じて、情報を得たり、不安や悩
みを共有したりすることができる場として、その活用を検討していく必要があります。
また、安心を確保する施策としては、平成24年11月から70歳以上のひとり暮らし高
齢者を対象に、緊急連絡先や医療情報等を記入したカードを筒型容器に入れ、冷蔵庫に保
管する救急医療情報キットの配布を、民生委員児童委員の協力のもと実施しています。今
後は、効果等を検証しながら利用の促進を図っていく必要があります。
【市民アンケートから】(第2章図表Ⅱ-7~9、5参照)
○福祉サービスの利用者が必要なサービスを安心して使うために必要な取組としては、
「わかりやすい情報の提供」が31.1%と最も高くなっています。
○必要な福祉サービスに関する情報は、
「あまりできていない」が33.6%と最も高く、次
いで「ほとんどできていない」が25.8%となっています。
○悩みや不安の相談相手は、
「家族・親族」が75.1%と最も高く、相談機関や専門機関で
は「医療機関」が10.9%ですが、その他の項目は5%未満です。なお、
「どこに相談し
たらいいかわからない」が9.4%あります。
○これからの福祉の重点施策については、「問題が起こってもすぐに対応できる危機管
理体制の充実」の次に「市民が気軽に利用できる地域福祉の拠点づくり」が高くなっ
ています。
37
【施策の体系】
基本
目標
施策の展開
施策の内容
頁
39
人を介した情報提供の仕組みづくり
39
3
福祉サービス等に関する情報提供
(1)
情報提供の充実
地域で安心して暮らすための情報と交流の場づくり
コミュニケーション障がいのある人への情報提供 39
(2)
相談体制の周知・充
実
(3)
相談窓口の周知
40
相談機関の充実
40
身近な相談体制の充実
40
救急医療情報キットの拡充
41
安心の確保に関する
成年後見制度の周知
施策の充実
日常生活自立支援事業の周知
(4)
地域福祉推進団体等 民生委員児童委員との連携
への支援
各種団体等への支援
地域住民の交流の拠点
地域福祉の拠点づく 相談・情報の拠点
(5)
り
41
41
42
42
43
43
福祉ボランティアの拠点
43
地域ボランティアの拠点
43
小学校の校門でのあいさつ運動
38
(1)
情報提供の充実
〈福祉サービス等に関する情報提供〉
●広報もとす、社協だより、ガイドブック、ホームページ、自治会の掲示板などを通し
ての情報提供を行うとともに、福祉施設などの公共施設に加え、必要に応じて民間の
店舗や公共交通機関にも協力を依頼して、身近な場所で情報が得られるよう工夫して
いきます。
★取組の主体⇨市
〈人を介した情報提供の仕組みづくり〉
●ひとり暮らし高齢者などに対し、福祉サービスに関する情報を伝えるには、広報やホ
ームページだけではなく、人を介した伝達が有効です。情報媒体の充実を図るととも
に、地域の団体等を通じた人を介する情報提供の充実に努めます。
★取組の主体⇨市、民生委員児童委員、福祉協力員、自治会、介護支援専門員
〈コミュニケーション障がいのある人への情報提供〉
●点字・点訳、拡大写本、手話・要約筆記、対面朗読、パソコンを活用したコミュニケ
ーション支援などのボランティアの養成を図り、身近なマンパワーの活用により、情
報提供の充実を推進します。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
39
(2)
相談体制の周知・充実
〈相談窓口の周知〉
●高齢者、障がいのある人、子育て等についての相談窓口は、市役所のほか、地域包括
支援センター、障害者生活支援センター、子育て支援センターなど利用対象者や相談
内容に応じた窓口を設けています。また、より専門性の高い相談については県の相談
機関などがあります。これらの情報について、継続して広報紙、ガイドブック、ホー
ムページなどで紹介を行うとともに、関係団体、福祉関係者等を通して周知を図りま
す。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈相談機関の充実〉
●地域包括支援センター、障害者生活支援センター、子育て支援センターなど、利用者
の増加やニーズに対応できるよう、相談員の研修・学習会等の開催を支援するととも
に、必要に応じ増員などを検討していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈身近な相談体制の充実〉
●地域の身近な相談員である民生委員児童委員および福祉協力員による相談が利用し
やすくなるよう、その活動をPRするとともに、民生委員児童委員等が参加する地域
活動や相談機会の充実を支援していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、民生委員児童委員、福祉協力員
救急医療情報キット〈命のバトン〉の配布
40
(3)
安心の確保に関する施策の充実
〈救急医療情報キットの拡充〉
●ひとり暮らし高齢者等の自宅での安心した生活を支援するため、緊急連絡先やかかり
つけ医療機関、治療中の病気などを書き込んだ救命カードを筒型容器に入れ、冷蔵庫
に保管する救急医療情報キット〈命のバトン〉を、ひとり暮らし高齢者等のうち希望
者に無料配布しています。今後も事業の周知を図ります。
★取組の主体⇨市、民生委員児童委員
〈成年後見制度の周知〉
●認知症や障がいのために判断能力が十分でない人が不利益を被らないように保護し
支援する成年後見制度※について、その周知を図るとともに、必要に応じて制度利用
のための支援を行います。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
〈日常生活自立支援事業の周知〉
●社会福祉協議会においては、成年後見制度を補完する事業として、認知症や障がいの
ために判断能力が十分でない人などが、地域で自立した暮らしが送れるよう、生活支
援員による福祉サービスの利用援助や日常的金銭管理を行う日常生活自立支援事業
を行っています。特に障がいのある人の地域生活への移行を推進するために必要性が
高まる事業と考えられることから、成年後見制度と併せて事業の周知に努めます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会
※成年後見制度
認知症高齢者、知的障がい者、精神障がい者など精神的
な障がいがあるため判断能力が不十分な人が不利益を生じ
ないよう、代理人を立てて契約を行ったり、あるいはそれ
を取り消したりできるようにする制度。
41
(4)
地域福祉推進団体等への支援
〈民生委員児童委員との連携〉
●民生委員児童委員は、市民の身近な相談相手として、また、具体的な援助者としてさ
まざまな活動を展開しており、地域の保健福祉を推進するにあたっての中心的な役割
を担っています。今後も市民の立場に立った地域福祉の要として位置付け、連携を強
化していきます。
★取組の主体⇨市、民生委員児童委員
〈各種団体等への支援〉
●老人クラブ、障がいのある人の当事者団体等と情報交換を行い、市の施策に反映して
いくとともに、団体等の活動への支援を行います。また、地域の理解や協力が必要な
内容については、共通認識を持つことができるよう、自治会、ボランティア、関係機
関等に情報を伝えていきます。
★取組の主体⇨市、老人クラブ、各種福祉関連団体
多くの市民が集う花とほたる祭り
42
(5)
地域福祉の拠点づくり
〈地域住民の交流の拠点〉
●学校を地域住民の交流拠点として位置づけ、各種学校行事への地域住民の参加促進、
学校ボランティアへの参加促進、三世代交流会の開催など地域に開かれた学校として
いきます。
★取組の主体⇨市、学校、地域住民
〈相談・情報の拠点〉
●住民にとって昔からなじみのある各市庁舎を、相談・情報の拠点として位置づけ、福
祉サービスをはじめ各種行政サービスに関する相談と情報提供が的確に行われるよ
う各市庁舎間のネットワークの強化を図ります。
★取組の主体⇨市
〈福祉ボランティアの拠点〉
●特別養護老人ホームなど地域の福祉施設を福祉ボランティアの活動の拠点として位
置づけ、小中学生も含め住民全体の福祉に対する支援活動のきっかけづくりの場とな
るよう、各福祉施設との連携を強化します。
★取組の主体⇨市、学校、福祉施設、地域住民
〈地域ボランティアの拠点〉
●ひとり暮らし高齢者や閉じこもりがちな高齢者を対象とした、ふれあいいきいきサロ
ンを、地域ボランティアの活動拠点として位置づけ、高齢者の日常的な居場所や介護
予防の場となるよう拡充していきます。
★取組の主体⇨市、社会福祉協議会、民生委員児童委員、自治会、地域住民
43
4
優先施策
基本目標に基づく基本計画は、すべて重要な施策ですが、一人暮らし高齢者の増加や、
地震をはじめとする自然災害に対する備えなど、緊急な対応を要する課題に対応する施策
については、優先的に取組を進めていかなければなりません。
そこで、市民アンケート結果および下記の現状・背景を踏まえた上で提示した3つの優
先施策について、各地域部会において具体的な取組を提案していただきました。その結果
は、基本計画に盛り込み、特に優先的に推進していきたいと考えます。
(現状・背景)
○高齢者のいる世帯の推移をみると、高齢者単身世帯と高齢者夫婦世帯が年々増加してい
ることがわかります。
平成12年
n=4,119
平成17年
n=4,560
平成22年
n=5,176
同高
居齢
世者
帯
夫高
婦齢
世者
帯
単高
身齢
世者
帯
72.8
17.9
9.3
67.0
61.9
21.8
24.3
11.3
13.8
単位:%
資料:国勢調査
○平成23年3月11日に発生した東日本大震災は、多くの被害をもたらし、大勢の方が犠
牲となられました。被災地では、各地から駆けつけた多くのボランティアによる献身的
な復旧支援活動が続くとともに、被災者同士の助け合いや励まし合いが育まれ、人と人
とをつなぐ「絆」を大切にする地域社会の重要性が改めて認識されたところです。また、
災害発生時には、高齢者や障がいのある人が犠牲になる確率が高く、これまでの教訓を
もとに、事前の防災対策の推進と徹底を図る必要があります。
○本巣市では、民間の公共交通機関に加え、市民の日常生活における移動の利便性を図る
ため市営バスを運行しています。しかし、高齢者や障がいのある人などは、こうした交
通機関を利用するための発着場まで行くことができなかったり、一人では乗り降りがで
きなかったり、さまざまな不自由を感じる場合があると思われます。誰もが気軽に外出
し、社会参加ができるような支援策を検討する必要があります。
44
優先施策1
一人暮らしの高齢者や障がいのある人の見守り
誰もが、年齢や世帯の状況、障がいの有無などに関わらず、住み慣れた地域で暮らし
続けられるよう支援していくことが地域福祉のめざすところです。今後も増加していく
一人暮らし高齢者や高齢者夫婦世帯の人が、不自由なく日常生活を送ることができ、緊
急の時には助けが得られるよう、地域の実情を把握するとともに、民生委員児童委員、
福祉協力員および自治会など、地域のさまざまな社会資源と住民の連携のもと、地域ぐ
るみの見守り活動を進めていきます。
【具体的な施策】(内容は本章2(1)参照)
〈地域住民による見守り活動の促進〉
〈福祉協力員制度の充実〉
〈見守りネットワークの構築〉
〈認知症サポーターの養成〉
〈地域包括ケアシステムの構築〉
45
優先施策2
災害時要援護者支援の充実
地震をはじめ災害時には、自助、共助、公助が必要となると考えられます。災害時に
何らかの支援を必要とする人の安全と安心を確保し、不安のない地域をつくるには、住
民同士の、そして住民と行政との連携が必要不可欠です。災害時要援護者の把握に努め
るとともに、自主防災組織、民生委員児童委員、地域住民などによる支援体制の構築は
もとより、中高生などもボランティアとして活躍できる仕組みを整えていきます。
【具体的な施策】(内容は本章2(4)参照)
〈災害時要援護者の把握〉
〈災害時要援護者の防災訓練等への参加〉
〈災害時要援護者支援体制の確立〉
〈災害支援ボランティアの促進〉
〈福祉避難所の整備〉
46
優先施策3
高齢者や障がいのある人の移動手段の確保
年齢や心身の状態により、自家用車を利用できない人や運転に不安がある人が増加し
ています。本市は市域が広く、公共施設をはじめ医療機関、商業施設など生活に必要な
施設が分散しています。誰もが気軽に外出し社会参加できるよう、福祉有償運送をはじ
め住民主体のボランティア・NPOの活動を推進するとともに、利用しやすい公共交通
の確保に努めていきます。
【具体的な施策】(内容は本章2(3)参照)
〈福祉有償運送の推進〉
〈ボランティア等による移動手段の確保〉
〈公共交通機関における利便性の確保〉
もとバス
47
5
計画の推進
(1)
計画の推進と連携の促進
地域福祉の推進にあっては、自助(自分や家族で)
・共助(地域で)
・公助(行政等の
支援で)の意識を持ち、それぞれが当事者意識を持って課題解決に取り組む必要があり
ます。したがって、〈連携〉が最も重要な要素となります。市、社会福祉協議会、民生
委員児童委員、自治会、福祉協力員、学校、福祉事業者、地域の各種団体、地域住民等、
これまで個別に活動していた多種多様な主体が、それぞれの役割を自覚し、つながるこ
とで、より一層大きな力を生み出します。市民一人ひとりの自立が地域社会を支え、地
域社会が市民一人ひとりの自立を支えられるよう、市が中心となってさまざまな連携を
促進し、市民の主体的な活動を支援していきます。
(2)
庁内の推進体制
本計画は、福祉の分野を中心に教育、まちづくり、防災など広い分野にわたっていま
す。そこで、健康福祉部福祉敬愛課が中心となり、庁内関係部署が相互に連携して施策
を推進していきます。
(3)
社会福祉協議会との連携
本計画を推進するにあたっては、地域福祉活動を進めていく住民主体の団体である社
会福祉協議会の役割が重要となってきます。社会福祉協議会は、地域福祉活動における
住民主体の行動指針として地域福祉活動計画を策定しました。本計画と地域福祉活動計
画が、本市における地域福祉推進の両輪として機能し、これらに掲げた施策が、効果的
かつ効率的に展開できるよう、行政と社会福祉協議会との連携を一層強化していきます。
(4)
各種地域組織・団体等との連携
本計画を多様な主体と協働して推進するため、民生委員児童委員をはじめ地域福祉に
関係する組織・団体との連携を強化し、協力体制を整えます。
また、県、近隣自治体と連携し広域的な課題や共通する問題に適切に対応できるよう
にします。
48
(5)
福祉事業者との連携
各種施設をはじめさまざまな福祉サービスを地域において提供している福祉事業者
は、地域を支える安心のネットワークの要として重要な位置づけとなります。また、住
民主体の地域福祉活動の拠点として期待されます。今後は、地域の福祉事業者と行政と
の連携を一層強化し、各福祉施設を安心して暮らせる地域づくりの拠点の一つとして位
置づけていきます。
(6)
計画の進行管理
本計画の進行管理にあたっては、本巣市地域福祉推進委員会を設置し、地域福祉の推
進に関し必要な事項について審議するとともに、計画の進捗状況の確認、評価などを行
います。また、根尾、本巣、糸貫および真正の4地域に地域部会を設置し、各地域の課
題や特性に応じた計画推進状況の掌握や方向性の再検討を行うとともに、委員会を通し
た地域間の情報共有や連携の強化を図っていきます。
(7)
広報・啓発
地域福祉を推進するためには、できる限り多くの市民の理解と参画が必要となります。
そこで、本計画の概要版を作成するとともに、広報紙やホームページ等を通して、地域
福祉に関する情報提供を行い、市民が主体的に活動できるような環境を整えていきます。
49
■資料1
1
本巣市の現状
人口構造
(1)
人口の推移
平成22年の国勢調査によると、本市の総人口は35,047人です。昭和50年から平成
22年までの35年間で8,850人、33.8%増加しています。
年齢構成比の推移をみると、0~14歳の年少人口は低下の一途をたどっていました
が、平成22年に人口が増加に転じたことにより、15.1%に上昇しています。65歳以
上の高齢者人口は大幅に上昇を続けており、平成22年は23.0%、人口数は8,000人
を上回りました。
図表Ⅴ-1
(人)
人口の推移
0~14歳
15~64歳
65歳以上
32,824
33,297
33,900
34,603
35,047
4,350
5,219
6,044
6,973
8,046
20,526
22,144
22,530
22,695
22,516
21,662
31,315
30,000
26,197
2,731
28,245
3,639
3,111
20,000
17,247
18,423
6,219
6,711
7,150
6,330
5,548
5,161
5,114
5,288
昭和50年
昭和55年
昭和60年
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
10,000
0
(注)平成22年は総数に年齢不詳(51人)を含む
資料:国勢調査
図表Ⅴ-2
年齢構成の推移
100%
50%
10.4
11.0
11.6
13.3
15.7
17.8
20.2
23.0
65.8
65.2
65.5
67.5
67.7
66.9
65.1
61.9
23.7
23.8
22.8
19.3
16.7
15.2
14.8
15.1
昭和50年
昭和55年
昭和60年
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
0%
0~14歳
15~64歳
資料:国勢調査
50
65歳以上
(2)
人口ピラミッド
昭和60年、平成22年の本市の人口ピラミッドをみると、年少人口の減少、高齢者人
口の増加にともない裾がすぼまるつぼ型に変わってきています。また、昭和60年のピ
ラミッドでは35~39歳と10~14歳、平成22年のピラミッドでは60~64歳と35~
39歳といった、ベビーブーム世代と第2次ベビーブーム世代にあたる年齢層が突出し
ています。
図表Ⅴ-3
人口ピラミッド
【昭和60年】
(歳)
85~
80~84
75~79
70~74
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
15~19
10~14
5~9
0~4
女性(人)
男性(人)
2,000
1,500
1,000
500
0
500
1,000
1,500
2,000
【平成22年】
(歳)
85~
80~84
75~79
70~74
65~69
60~64
55~59
50~54
45~49
40~44
35~39
30~34
25~29
20~24
15~19
10~14
5~9
0~4
男性(人)
2,000
1,500
女性(人)
1,000
500
0
資料:国勢調査
51
500
1,000
1,500
2,000
(3)
地域別人口
図表Ⅴ-4は、各地域における人口の年齢別構成割合をみたものです。
いずれの地域も、65歳以上の老年人口割合(高齢化率)が0~14歳の年少人口割合
を上回っています。
本市の高齢化率は23.0%ですが、根尾地域は44.0%と非常に高くなっています。
図表Ⅴ-4
地域別の人口と年齢別構成割合
本巣市
人
全体
口:35,047人
0~14歳: 5,288人(15.1%)
15~64歳:21,662人(61.9%)
65歳以上: 8,046人(23.0%)
根尾地域
人
口: 1,677人
0~14歳:
15~64歳:
65歳以上:
127人( 7.6%)
812人(48.4%)
738人(44.0%)
本巣地域
人
口: 8,082人
0~14歳:
964人(12.0%)
15~64歳: 4,897人(60.7%)
65歳以上: 2,205人(27.3%)
糸貫地域
人
口:12,069人
0~14歳: 1,833人(15.2%)
15~64歳: 7,561人(62.7%)
65歳以上: 2,658人(22.1%)
真正地域
人
口:13,219人
0~14歳: 2,364人(17.9%)
15~64歳: 8,392人(63.6%)
65歳以上: 2,445人(18.5%)
(注)市全体および各地域の「人口」には年齢不詳を含む。(
資料:国勢調査(平成22年)
52
)内の数値は年齢不詳を除く構成比。
(4)
地域別人口の推移
図表Ⅴ-5は、地域別人口の推移を表したものです。真正地域は年々増加しており、
平成22年は1万3,000人を上回りました。本巣地域および糸貫地域は、平成2年以降、
概ね横這い状態です。それらに対して、根尾地域は35年間で約半数の1,600人台にま
で減少しています。
図表Ⅴ-5
地域別人口の推移
(人)
15,000
根尾地域
本巣地域
糸貫地域
真正地域
11,505
11,076
11,657
10,086
9,225
10,000
10,013
9,769
8,921
8,327
7,606
5,000
12,505
11,799
11,556
11,908
12,069
8,445
8,361
8,285
8,082
2,453
2,184
1,905
1,677
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
10,742
7,465
6,003
6,036
3,363
3,202
3,005
2,979
0
昭和50年
昭和55年
昭和60年
平成2年
13,219
資料:国勢調査
(5)
合計特殊出生率
合計特殊出生率は、15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものであり、
1人の女性が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に産むとした時の子ども数を表
したものです。この合計特殊出生率が2.07を下回ると将来人口が減少するとされてい
ます。
平成22年10月1日現在、本市は1.43あり、全国および岐阜県を上回っているもの
の低い数値であることに変わりはありません。
図表Ⅴ-6
合計特殊出生率
1.50
本
1.40
市
1.37
岐阜県
1.26
国
1.38
1.35 1.35
1.46
1.37
1.43
1.37
1.37
1.36
1.30
全
1.32
1.34 1.34
1.40
1.39
1.35
1.27
1.20
平成17年
平成18年
平成19年
資料:岐阜県統計課
53
平成20年
平成21年
平成22年
2
世帯状況
(1)
世帯の推移
図表Ⅴ-7は、世帯数(一般世帯および施設等の世帯)と1世帯当たり人数の推移を
みたものです。世帯数は年々増加しているのに対し、1世帯当たり人数は年々減少して
います。
図表Ⅴ-7
世帯の推移
(人)
3.83
4.25
世帯数
3.81
3.63
3.57
平均世帯人員
4.00
3.42
3.28
15,000
10,000
7,375
9,034
8,229
9,328
(人)
10,561
9,907
3.14
11,150
3.00
2.00
6,168
5,000
1.00
0.00
0
昭和50年
昭和55年
昭和60年
平成2年
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
資料:国勢調査
(2)
世帯の家族類型
平成22年の一般世帯の家族類型をみると、核家族世帯が60.0%、その他の世帯が
23.6%、単身世帯が16.4%となっています。その他の世帯はこの10年間で6.3ポイ
ント減少していますが、依然として全国および岐阜県より高いのが本市の特徴です。
図表Ⅴ-8
世帯の家族類型
0%
平成12年 n= 9,886
50%
100%
55.7
29.9
14.2
平成17年 n=10,543
58.2
26.3
15.2
平成22年 n=11,132
60.0
23.6
16.4
全 国 (平成22年)
56.3
岐阜県 (平成22年)
57.4
11.3
19.0
核家族世帯
その他の世帯
資料:国勢調査
54
32.4
23.6
単独世帯
(3)
住宅の所有関係
図表Ⅴ-9は、住宅の所有関係について、全国、岐阜県と比較したものです。本市の
持ち家率は85.6%と高く、全国を23.7ポイント、岐阜県を12.2ポイント上回ってい
ます。
図表Ⅴ-9
住宅の所有関係
持ち家
単位:世帯、(%)
公営・公団
民営の借家
公社の借家
給与住宅
間借り
その他
計
区
分
本
市
9,404
(85.6)
154
(1.4)
1,092
(9.9)
177
(1.6)
157
(1.4)
148
本巣地域
2,249
(89.0)
89
(3.5)
80
(3.2)
73
(2.9)
35
(1.4)
21
真正地域
3,364
(83.6)
52
(1.3)
487
(12.1)
70
(1.7)
51
(1.3)
61
糸貫地域
3,140
(83.6)
-
(-)
521
(13.9)
31
0.8)
65
(1.7)
62
根尾地域
651
(96.2)
13
(1.9)
4
(0.6)
3
(0.4)
6
(0.9)
4
岐阜県
(73.4)
(2.9)
(20.6)
(2.2)
(0.9)
全
(61.9)
(6.0)
(28.1)
(2.8)
(1.1)
国
11,132
2,547
4,085
3,819
681
(注)( )内は「その他」を除く構成比
資料:国勢調査
3
就業者等の状況
(1)
産業分類別就業率
本市の産業分類別就業率の推移をみると、第1次産業および第2次産業が減少してい
る一方、第3次産業は年々増加を続けており、平成22年は60%に達しています。
図表Ⅴ-10
産業分類別就業率の推移
0%
50%
昭和55年
21.7
昭和60年
40.7
17.1
平成2年
12.8
平成7年
11.7
平成12年
10.2
平成17年
9.5
平成22年
8.1
100%
37.6
42.7
40.2
44.6
42.6
40.1
48.2
37.6
52.2
33.6
57.0
31.9
60.0
第1次産業
第2次産業
資料:国勢調査
55
第3次産業
(2)
夜間人口と昼間人口
平成22年の国勢調査によると、本市の人口は35,047人です。このうち市外に就業・
通学している人が10,597人おり、逆に市外から本市へ就業・通学している人が9,551
人います。したがって、本市では昼間人口が夜間人口より1,000人以上少なく、ベッ
ドタウン的な傾向が強くなっています。
市外の主な就業・通学先は、岐阜市、大垣市、瑞穂市、北方町、名古屋市などです。
逆に、市外に住んでいて本市を就業・通学先としている人が多いのは、岐阜市、瑞穂市、
大野町、北方町などです。
図表Ⅴ-11
本市の夜間人口と昼間人口(平成22年)
本巣市の常住人
口(夜間人口)
-
本巣市民であっ
て市外での就
業・通学者
35,047人
+
他市町村民であ
って本巣市での
就業・通学者
10,597人
9,551人
(流出人口)
(流入人口)
本巣市の昼間人
口
=
34,001人
(注)夜間勤務の人、夜間学校に通っている人も便宜的に昼間勤務、昼間通学とみなして昼間人口に含んで
います。ただし、この昼間人口には、買い物客などの非定常的な移動については考慮していません。
資料:国勢調査
図表Ⅴ-12
(人)
主な就業・通学先の状況(平成22年)
4,438
流出人口
4,000
流入人口
3,029
2,000
1,369
1,042
1,186
1,023
814
672
909
579
168 158
243 158
羽
島
市
各
務
原
市
373 412
450
147 294
38
0
岐
阜
市
大
垣
市
瑞
穂
市
資料:国勢調査
56
揖
斐
川
町
大
野
町
池
田
町
北
方
町
名
古
屋
市
4
障がいのある人の状況
平成24年3月末現在、本市には、身体障害者手帳所持者が1,438人、療育手帳所持者
が278人、精神障害者保健福祉手帳所持者が129人おられます。
図表Ⅴ-13
①
各手帳所持者数(平成24年3月末現在)
区分別身体障害者手帳所持者数
区
分
視覚障害
身体
②
聴覚障害
66
言語障害
122
肢体不自由
10
内部障害
844
合
396
単位:人
等
A
療育
A1
22
級
別
A2
41
B1
53
B2
87
18歳未満
(再掲)
18歳以上
(再掲)
83
195
75
等級別精神障害者保健福祉手帳所持者数
区
分
計
1,438
等級別療育手帳所持者数
区分
③
単位:人
計
278
単位:人
1級
精神
合
2級
3級
31
77
合
計
21
129
資料:市福祉敬愛課
5
要支援・要介護認定者の状況
平成24年3月末現在、本市の介護保険の要支援・要介護認定者数は1,280人です。こ
のうち介護保険サービスを利用している人は1,109人で受給率は86.6%です。なお、在
宅サービスの利用者は854人、施設サービスの利用者は255人です。
図表Ⅴ-14
(人)
介護度別認定者数の比較(各年3月末)
平成19年
300
201 193
154
200
69
100
44
317
平成24年
263
244
187
169 173
119 136
63
0
要支援1
図表Ⅴ-15
区
本
要支援2
要介護1
要介護2
要介護3
介護サービスの受給状況(平成24年3月末)
分
市
認定者数
1,280
受給者数
資料:市福祉敬愛課
57
要介護5
単位:人、(%)
在宅サービス
1,109
(86.6)
要介護4
854
(77.0)
施設サービス
255
(23.0)
6
子育て世帯の状況
(1)
子どものいる世帯
平成22年の本市の18歳未満親族のいる世帯は3,560世帯、6歳未満親族のいる世
帯は1,469世帯です。一般世帯は年々増加しています。子どものいる世帯の総数が減
少傾向にある中、6歳未満親族のいる世帯は平成7年以降微増を続けていますが、構成
比率は低下傾向にあります。
図表Ⅴ-15
世帯の推移
区
単位:人、(%)
分
平成2年
一般世帯
18歳未満親族がいる世帯
6歳未満親族がいる世帯
平成7年
平成12年
平成17年
平成22年
9,019
9,319
9,886
10,543
11,132
4,285
(47.5)
3,848
(41.3)
3,597
(36.4)
3,493
(33.1)
3,560
(32.0)
1,448
(16.1)
1,294
(13.9)
1,388
(14.0)
1,462
(13.9)
1,469
(13.2)
資料:国勢調査
(2)
ひとり親家庭
平成22年の本市のひとり親家庭は135世帯です。母子家庭が118世帯、父子家庭が
17世帯あり、母子家庭は増加傾向にあります。ひとり親家庭全体に占める6歳未満の
子どもをもつひとり親家庭の割合は、ピーク時の平成12年から低下していますが、こ
の20年間で約3倍に上昇したことになります。
図表Ⅴ-16
ひとり親家庭の推移
区
分
単位:人
平成2年
ひとり親家庭
(6歳未満親族のいる世帯の割合)
平成17年
平成22年
62
81
113
135
(5.7%)
(4.8%)
(24.7%)
(21.2%)
(16.3%)
54
46
65
96
118
(3)
(3)
(16)
(23)
(20)
33
16
16
17
17
(2)
-
(4)
(1)
(2)
父子家庭
(6歳未満親族のいる世帯)
平成12年
87
母子家庭
(6歳未満親族のいる世帯)
平成7年
資料:国勢調査
58
■資料2
1
計画の策定経緯等
計画の策定経緯
年
月
日
平成23年10月1日
~10月14日
内
容
地域福祉に関する市民アンケート調査の実施
・20歳以上の市民2,000人を無作為抽出
・市内中学校に通う2年生の生徒全員
平成24年3月23日
第1回本巣市地域福祉推進委員会
・アンケート調査結果の報告について
・現計画の進捗状況
平成24年6月5日
第1回真正地域部会
・地域福祉計画の概要について
・アンケート調査結果にみる地域の課題について
・地域の課題について
平成24年6月27日
第1回根尾地域部会
・地域福祉計画の概要について
・アンケート調査結果にみる地域の課題について
・地域の課題について
平成24年7月3日
第1回本巣地域部会
・地域福祉計画の概要について
・アンケート調査結果にみる地域の課題について
・地域の課題について
平成24年7月10日
第1回糸貫地域部会
・地域福祉計画の概要について
・アンケート調査結果にみる地域の課題について
・地域の課題について
平成24年8月26日
第2回本巣市地域福祉推進委員会
・各地域部会からの報告について
・地域福祉の重要課題、計画の骨子・方向性について
・その他
59
年
月
日
平成24年10月22日
内
容
第2回根尾地域部会
・第1回各地域部会のまとめ
・地域福祉の重点課題、計画の骨子・方向性について
・課題解決に向けた取組み提案シートについて
・優先的重要課題・取組み事項について
平成24年10月25日
第2回本巣地域部会
・第1回各地域部会のまとめ
・地域福祉の重点課題、計画の骨子・方向性について
・課題解決に向けた取組み提案シートについて
・優先的重要課題・取組み事項について
平成24年10月29日
第2回真正地域部会
・第1回各地域部会のまとめ
・地域福祉の重点課題、計画の骨子・方向性について
・課題解決に向けた取組み提案シートについて
・優先的重要課題・取組み事項について
平成24年11月1日
第2回糸貫地域部会
・第1回各地域部会のまとめ
・地域福祉の重点課題、計画の骨子・方向性について
・課題解決に向けた取組み提案シートについて
・優先的重要課題・取組み事項について
平成24年12月17日
第3回本巣市地域福祉推進委員会
・各地域部会からの報告について
・基本計画素案について
・その他
平成25年1月28日
第3回糸貫地域部会
・第2回各地域部会のまとめ
・基本計画素案について・
平成25年1月31日
第3回真正地域部会
・第2回各地域部会のまとめ
・基本計画素案について・
60
年
月
日
平成25年2月6日
内
容
第3回根尾地域部会
・第2回各地域部会のまとめ
・基本計画素案について・
平成25年2月8日
第3回本巣地域部会
・第2回各地域部会のまとめ
・基本計画素案について・
平成25年2月27日
第4回本巣市地域福祉推進委員会
・各地域部会からの報告について
・計画案の承認について
・その他
平成25年3月6日
本巣市地域福祉推進委員会から市長へ報告
61
2
本巣市地域福祉推進委員会等
(1)
要綱
○本巣市地域福祉推進委員会要綱
平成20年1月31日
告示第12号
改正
平成24年3月27日告示第20号
(設置)
第1条
市の地域福祉の推進並びに本巣市地域福祉計画の策定及び進捗管理のため、本
巣市地域福祉推進委員会(以下「委員会」という。)を置く。
(所掌事務)
第2条
委員会は、市の地域福祉の推進並びに本巣市地域福祉計画の策定及び進捗管理
に関し、調査、審議及び調整を図るものとする。
(組織)
第3条
2
3
委員会は、委員15人以内で組織する。
委員は、次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。
(1)
市議会議員
(2)
福祉・介護関係者
(3)
民生委員児童委員
(4)
自治会等団体関係者
(5)
学校教育関係者
(6)
前各号に掲げる者のほか、市長が必要と認める者
委員の任期は、2年とする。
(委員長及び副委員長)
第4条
委員会に、委員長及び副委員長各1人を置く。
2
委員長及び副委員長は、委員の互選による。
3
委員長は、会務を総理し、委員会を代表する。
4
副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故あるとき又は委員長が欠けたときはそ
の職務を代理する。
(地域部会)
第5条
委員会に地域部会を設けることができる。
62
2
地域部会は、委員会の補助機関として各地域の課題の整理、調査、審議及び調整を
図る。
3
地域部会の部会員は委員長が選任する。
4
地域部会に部会長を置き、委員長が指名する。
5
部会長は、地域部会の会務を総括する。
(会議)
第6条
2
委員会の会議は、委員長が招集し、委員長はその議長となる。
委員長は、必要に応じ会議に関係者の出席を求め、その意見を聴くことができる。
(庶務)
第7条
委員会の庶務は、健康福祉部福祉敬愛課において処理する。
(補則)
第8条
この告示に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員長が別
に定める。
附
則
この告示は、平成20年4月1日から施行する。
附
則(平成24年告示第20号)
この告示は、公布の日から施行する。
63
(2)
推進委員会名簿
区
分
市議会議員
福祉・介護
関係者
民生委員児
童委員
自治会等団
体関係者
学校教育関
係者
所 属 等
本巣市議会議員
氏
名
若原
敏郎
鷲見
良雄
坪内
重正
近藤
史佳男
中村
節
江﨑
隆雄
糸貫民生委員児童委員協議会会長
鵜飼
奎示
本巣民生委員児童委員協議会副会長
小里
孝
根尾民生委員児童委員協議会会長
中野
洋一
主任児童委員
坂下
好美
本巣市連合自治会長会
古藤
澄夫
坂井
一夫
高橋
恵美子
郷
勝子
梅田
幸次
本巣市社会福祉協議会
事務局長
もとす広域連合
老人福祉施設大和園 園長
社会福祉法人 淡墨会
事務長
社会福祉法人 井ノ口会
フレンドリーおりべ 施設長
本巣市民生委員児童委員連合協議会会長
真正民生委員児童委員協議会会長
岐阜県身体障害者福祉協会
本巣市支部長
本巣市赤十字奉仕団
糸貫分団長
本巣市赤十字奉仕団
本巣分団長
本巣市小中学校長会代表
本巣中学校長
64
備
考
委員長
副委員長
(3)
地域部会名簿
区
真正地域
分
所 属 等
真正民生委員児童委員協議会
会長
真正民生委員児童委員協議会
副会長
真正自治会長会会長
真正地区老人クラブ連合会
女性部
身体障害者福祉協会
本巣市支部 真正分会長
もとす広域連合
幼児療育センター
本巣市社会福祉協議議会
地域活動支援センター
弾正小学校長
糸貫地域
氏
名
江﨑
隆雄
高田
禮子
古藤
澄夫
堀
福田
洋一郎
武内
由美
岡崎
良高
関谷
たへ子
溝口
泰子
鵜飼
奎示
古田
良子
糸貫自治会長会会長
丸毛
忠
福井
久子
岡本
喜代治
高橋
恵美子
中村
節
糸貫中学校長
三本木
本巣市社会福祉協議会
糸貫支所長
水野
65
隆
範子
考
部会長
美津子
本巣市社会福祉協議会
本所長
糸貫民生委員児童委員協議会
会長
糸貫民生委員児童委員協議会
副会長
糸貫地区老人クラブ連合会
女性部
身体障害者福祉協会
本巣市支部 糸貫分会長
本巣市赤十字奉仕団
糸貫分団長
社会福祉法人 井ノ口会
フレンドリーおりべ 施設長
備
部会長
区
本巣地域
分
所 属 等
本巣民生委員児童委員協議会
副会長
本巣民生委員児童委員協議会
副会長
本巣自治会長会会長
本巣地区老人クラブ連合会
女性部
身体障害者福祉協会
本巣市支部 本巣分会長
本巣市赤十字奉仕団
本巣分団長
もとす広域連合
老人福祉施設大和園
社会福祉法人 淡墨会
事務長
外山小学校長
根尾地域
備
小里
孝
松尾
綾子
鷲見
満男
鈴木
由美子
坂井
一夫
郷
勝子
加藤
清美
近藤
史佳男
清水
久司
本巣市社会福祉協議会
本巣支所長
根尾民生委員児童委員協議会
会長
根尾民生委員児童委員協議会
副会長
杉本
京子
中野
洋一
坂下
好美
根尾自治会長会会長
跡路
博美
根尾地区老人クラブ連合会
女性部
小野島美保子
商工会
高橋
和夫
根尾特産
堀口
武彦
農業委員
所
満
根尾小学校長
松下
友幸
本巣市社会福祉協議会
根尾支所長
吉田
守
66
考
部会長
部会長
本巣市地域福祉計画
平成25年度~平成29年度
平成25年3月
発行
本巣市 健康福祉部 福祉敬愛課
〒501-0494
岐阜県本巣市下真桑1000番地
TEL 058-323-7752
FAX 058-323-1142
URL http:// www.city.motosu.lg.jp/
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