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現代の生活と健康

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現代の生活と健康
健康スポーツマネジメント入門
健康スポ
ツマネジメント入門
土江寛裕
健康とは
健康とは・・・
– 病気でない状態
– 虚弱でない状態
– 身体的・精神的・社会的に完全な良好な状態(
身体的・精神的・社会的に完全な良好な状態(well
良
well--being)
being
g)
(世界保健機関(WHO
(世界保健機関(
WHO)憲章,
)憲章,1946
1946))
アルマアタ宣言(
ア
アルマアタ宣言(1978
アタ宣言(1978))
– 「2000
2000年までに世界中の人々が社会的にも経済的にも生産的な生活
年までに世界中の人々が社会的にも経済的にも生産的な生活
を送ることのできるような健康水準への到達」を目標
– プライマリ・ヘルス・ケアの充実
プライ リ
ケアの充実
人々にとって身近なところで提供される保健サービス
オタワ憲章(1986
オタワ憲章(
1986))
ヘルスプロモーション 人々が自ら健康をコントロールし改善すること
ができるようにするプロセスである
わが国の現状と
主要死因の変化
– 第2次大戦前後で大きな違
次大戦前後で大きな違い
乳児死亡率の低下
伝染病 → 脳血管疾患,がん,心疾患
食生活の変化
食生活 欧米化(戦後)
– 食生活の欧米化(戦後)
総摂取カロリー約2000kcal・・・あまり変化していない
総摂取カロリー約2000kcal
・・・あまり変化していない
植物性たんぱく質→
植物性たんぱく質
→動物性たんぱく質
糖質→
糖質
→脂質
高コレステロール
生活習慣と健康
1972年
1972
年 生活習慣と疾病との関連が科学的に明らか
にされる(Breslow
にされる(
Breslowら)
ら)
1978年
1978
年 日本でも「習慣病」という用語(日野原ら)
1996年
1996
年 「成人病」⇒
「成人病」
成人病」⇒「生活習慣病」
生活習慣病」
(脳卒中・がん・心疾患)
2005年
2005
年 内臓脂肪型肥満による心血管系疾患の危険
「メタボリックシンドローム」
生活習慣と健康
内臓脂肪
皮下脂肪
不健康な生活習慣
(食事量と運動量のバランス → 摂取エネルギー超過に)
内臓脂肪の蓄積
腹囲(男性85cm/女性90cm以上)
→脂肪細胞から多彩なホルモンが分泌される
TNF-α,FFA,レジスチン↑↑
(※1 インスリン抵抗性を引き起こす因子)
→インスリンが効きにくくなり,血液中の
糖が使われな
糖が使われない→血糖値の上昇
血糖値
高血糖
FFA(遊離脂肪酸)↑↑
→中性脂肪として血液中に多く出て行くこと
により,反比例してHDLコレステロールの量
が減る→中性脂肪値の上昇
が減る→中性脂肪値の上昇,
HDLコレステロール値の減少
高脂血症
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドロ ム
アンジオテンシノーゲン↑↑
→血管収縮
→血圧上昇,
→血圧上昇
高血圧
不健康な生活習慣
(食事量と運動量のバランス → 摂取エネルギ
摂取エネルギー超過に)
超過に)
メタボリックシンドローム
高血糖
高脂血症
高血圧
アディポネクチン↓↓
デ ポネクチ
→動脈硬化を抑制
→インスリン効果を上げる
PAI-1↑↑
→血栓を作りやすくし
動脈硬化を進める
動脈硬化
冠動脈の変化・・・心電図検査
頸部動脈の変化・・・頸部エコー検査
細動脈の検査 眼底の検査
細動脈の検査・・・眼底の検査
腎動脈の検査・・・血清クレアチン
進行
糖尿病合併症(人工透析・失明)など
脳卒中・心疾患(心筋梗塞)など
我が国の生活習慣病対策
1978年
1978
年 「第一次国民健康づくり対策」
「
康づ
策
健康診査の充実
市町村保健センターなどの整備
保健婦・栄養士などマンパワー確保
1980年
1980
年 「第二次国民健康づくり対策」
(アクティブ80ヘルスプラン)
(アクティブ80
ヘルスプラン)
運動習慣の普及に重点を置いた対策
運動指針の策定
健康増進施設の推進
運動指導プログラム 指導者の養成
運動指導プログラム,指導者の養成
我が国の生活習慣病対策
2000年
2000
年 「健康日本
「 康
「健康日本21
21」
」
「21
21世紀における国民健康づくり運動」
世紀における国民健康づくり運動」
一次予防重視
健康づくり支援のための環境整備
目標などの設定と評価
(目標:2010
(目標:
(目標
2010年までに生活習慣病
年
年までに生活習慣病20
活習慣病20%抑制)
%抑制)
抑制)
多様な実施主体による連携のとれた
効果的な運動の推進
健康日本21
健康日本
21
目的
的
1. 壮年期死亡の減少
2. 健康寿命の延伸
3 生活の質の向上
3.
一次予防
健康
悪い生活習慣
基本方針
1. 1次予防から
次予防から2
2次予防へ
2. さまざまな関係者の連携
3 目標設定と評価,対策
3.
目標設定と評価 対策
4. 多様な実施主体
二次予防
病気
死亡・・
健康日本21
健康日本
21の
の9つの
つの分野
分野
1. 栄養と食生活
6. 歯の健康
2. 身体活動・運動
身体活動 運動
7 糖尿病
7.
3. 休養
休養・こころの健康づくり
こころの健康づくり 8. 循環器病
4. たばこ
5. アルコール
9. がん
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