...

ステム - いずみの園

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

ステム - いずみの園
第20巻 第7号 平成7年10月20日 第3種郵便物認可 2014年7月1日発行 毎月1回T日発行 ISSN1341
‐6383
介護のプロヘの応援誌
拂■ ■ ‐
◆
#
h
\〕
ゞ
◆
-一--- -テコ
割 篭
-
-
-
-
■IF鼾 n
ノ例伊『
□乏 =ナ
- 三事写さ;さき諺
逆
さ対立ラ
フ
登録#既製灘覇
一一
、
}ベ
rJ
)ミー
′
‘)
1ト ーキ
ー
一
ふき 畿き が壽璧±てき
ゞ鍾ぢ′
、
i ;
{ ノ
ご馨邑』
ーャき捧較瓱巨
、 " 穀J轢畑野、
霊 脛
特集
これからの地域包括ケアシステム
ふれあい訪問
特別養護老人ホーム 北松園ハイツ
全国社会福祉協議会
◆
◆
7
J m , 20 14
ケア
これからの
、
旦包
システム
7年度から の3力年間)に向 けての
第 6期介護保険事業計画 (
平成 2
介護保険制度改正の基本的な考え方は、「
地域包括ケアシステムの構築」と
「
介護保険制度の持続可能性の確保」の2点です。
4年度から スタートした 「
特 に、平成 2
地域包 括ケ アシステムの構築 」にお いて、
高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、
在宅 医療 ・介護連携 、認知症施策 、地域ケ ア会 議 の推進に加 え、
生活支援サービスの充実や介護予防の推進などの地域支援事業の見直しも
求められています。介護保険制度改正の視点から
これま での地域包括支援 センタ ーなど の動向を振り返 り、
きめ細かな支援 に向けて介護 現場 で職員が知 っておくべき、
これから の地域包 括ケ アシ ステムの方向性など について考 えます。
10
2014.7 ふれ賜い偽
;=
地域包括ケアシステムの進化と
今後の課題
田 中
滋
慶應義塾大学 名誉教授
-- 印
.
①
地域の資源を活かしたフ
地域の資源を活かした介護予防の取り組み
ー
市町村介護予防強化推進事業のモデル実施から
河島 貴子
東京都 ・世田谷区高齢福祉部 介護予防 ・地域支援課 保健師
①
地域包括ケアシステムは
福祉の地域 (街)づくり
冨永 健司
大分県 ・社会福祉法人 九州キリスト教社会福祉事業団
中津総合ケアセンター いずみの園 理事長
①
地域包括ケアシステムにおける連携と
地域ケア会議の充実
土屋 幸己
静岡県 ・富士宮市健康福祉部 福祉総合相談課 参事/
富士宮市地域包括支援センター センター長
①
津幡町に高齢者が地域で暮らし続けられる
仕組みをつくる
総合相 談を支えるネットワークから
寺本 紀子
石川県 津 幡町地域包括支援センター
センター長
「地域における医療及び
介護の総合的な確保を推進するための
関係法律の整備等に関する法律」 の概要
11 小趨い多 20147
l
斗
ー
i
事例 2
地域包括ケアシステムは
福祉の地域 (街)づくり
-
ー、平成 9年 には訪問看護 サービ スを開
ー ム ヘル パ ー事 業 と 在 宅 介 護 支 援 セ ン タ
ー を 設 置 し た のを は じ め 、 平 成 2年 に ホ
分 県 で第 1号 の老 人 デ イ サ ー ビ ス セ ン タ
3年 に大
員 350人 の事業所 です。 昭和 6
る、特養事 業部 ほか 6事 業部を擁 した職
位 ・自立支援を趣旨とし、利用も措置制
で支えよう と いうも のでした。利用者本
題とな った ことから、高齢者を社会全体
の長期化など、 いわゆる社会的入院 が問
の事情 や、引き取り拒否 による入院生活
上昇 やケ アの担 い手 が いな いなど の家庭
2年 に介護保険制度 が スタートし
平成 1
ました。高齢化社会 のなか で、医療費 の
介護保険制度と3基本方針
始す るなど、従来、在 宅 サービ ス事 業 に
度 から契約制度 に変 わりました。病院 や
-
力 を 入 れ てき ま し た 。
在宅生活支援 ・在宅 サービ スの充実が、
7年 め と な
いず み の園 は 、 今 年 で創 設 3
2年 の介護保険制度導 入
当 園は、平成 1
を控え た平成 9年、施 設改革 3か年 戦略
こ の制 度 の本 来 のね ら いだ と 思 いま す 。
入 、 ⑥ ブ ラ ンド イ メ ー ジ の確 立 、 ⑦ 組 織
業 務 ソ フト ) の導
ービ ス、 ⑤ パ ソ コン (
し て の マナ ー 、 ④ 専 門 的 技 術 と プ ロ のサ
多機能化、② 地域密着、③ サービ ス業と
て 「
選ばれる施設」をめざ し、①施設 の
ービ スの両立を図り、人間性を尊重した
3基本方針 です。施設 サービ スと在宅 サ
③ 「ロー カ リ テ ィ」 =地 域 密 着 主 義
義 、 ② 「ヒ ュー マ ニテ ィ」 =人 間 主 義 、
① 「ア メ ニテ ィ」 =快 適 (
サ ー ビ ス) 主
ー ビ ス コ ンセプ ト ) を 策 定 し ま し た 。
施設 に頼りがちな高齢者を地域 で支え る
1年 度 ) を 実 施 し ま し た 。 利
1
当園 ではこ の頃、 三 つの基本方針 (
サ
力 の開発 などを目標と し て取り組 みまし
快適 な サービ スを提供し て、地域 の福祉
(
平成 9
用者 はお客様 であり、民間参 入も見越し
た 。 3 か年 戦 略 のト ップ は 「
多 機能化 」
拠点とし て の役割をめざ しました。
また、
特養 は IS0 (
国際標準化機構 )
の
であり、続く 2番 め に 「
地域密着」を掲
げま した。
小教務い
勘 20147
く
21
一
難
椴
緻
偉
3
勝
織
縦鱒
大分県 ・社会福祉法人 九州キリス ト教社会福祉事業団 中津総合ケアセンター いずみの園 理事長
富永 健司
■図 1 『2 4 時間地域巡回型訪問サービス』 について
ず 情報共有 ト 、、 訪問看護
、
′在宅療養支援診療所
テ-ション
‐
-一
' ℃
オ
ペレ
ーションセンタ一
ブ
看護師が同
ジ
24時間訪問介護サービス -
倒
時訪 。 悶
′
「 短時間の定期巡回訪問 ー- - - ′
コール端末
24時間地域巡回型訪問サービスモデル事業
2 4 時間地域巡回型訪問サービスの提供エリア
コールに適切に対応
合 型 デイ サ ー ビ ス セ ン タ ー を 開 始 し 、 平
5年 に高齢者と障が い者 の複
また、平成 1
リを開設 し、医療事業部を設置 しました。
4年 から、さらに多機能化を推進
平成 1
しました。敷地内 に診療所と通所 リ ハビ
地域 ケ アの推進 と
施設 サービ スの見直 し
リーダー実習施設 に指定 されま した。
型 個 室 を 増 床 ) に 取 り 組 ん で、 ユ ニ ット
9年 に 鱒名 定 員 の ユ ニ ット
トケア (
平成 1
9 0 0 1を 導 入 し 、 多 床 室 な が ら ユ ニ ッ
全
ノ
ノ! 、、
、、
リジ
匹
.
,
.
“
魁
・
園
、
の
の見直 しがうたわれ、市 町村 による
地域支援事業、介護 予防 の推進 が打
ち 出 さ れ ま し た 。 施 設 か ら 在 宅 へ、
「地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム」 の始 ま り
です 。
2年 に、神奈 川県小 田原市 に
平成 2
あ る潤生園 の時 田理事 長 のご指導を
受 け て、夜 間対応型訪 問介護事業を
3
①
に
線
地域包括 ケ アシ ステム の
しま し た。
「寄 り 合 いセ ンタ ー いず み」 も 開 設
問 あ り の小 規 模 多 機 能 型 居 宅 介 護
ま た 同 時 期 に 、 通 い ・泊 ま り ・訪
安心」と評判を呼びま した。
ル パ ー さ ん が 来 てく れ て、 自 宅 でも
。図
を
務
た 一戸建 て の有料老 人ホームを建築 、続
デイ サ ービ スセ ンタ ー は 3 カ所 と な り
多 機 能 化 を す す め た こ と で、 こ の当 時 、
1月 に は 靴 人 、 年
用 者 は 8月 に は 国 人 、 1
を 第 人 の利 用 者 で ス タ ー ト し ま し た 。 利
2年 4月 に、夜間対応型訪問介護
平成 2
展開
定 員 巧名 ・最 終 的 に は 5 ヵ所 で定 員
(
度 末 の翌 年 3月 に は 範 人 に達 し ま し た 。
81 即
第 3期介護保険事 業計画 (
平成 1
2)を受託 し、平成 4
2年 5月 に正式 に介
巡 回 型 訪 問 サ ービ ス モ デ ル事 業 (
図1 ・
3年 2月 に2
4時間地域
同時進行 で、平成 2
年 ) で は 地 域 ケ ア の推 進 と 施 設 サ ー ビ ス
え ま し た。
1 1 5 名 )、 ホ ー ム ヘ ル パ ー は 節 人 を 超
9年 には、中津市 の委 託を受 け
いて平成 1
て学童保育事業 を開始 しました。事業 の
「
開始 し ま し た。 これ は 「
夜 中 でも ヘ
■図 2
8年 に は 、 そ れ ま であ ま り 例 のな か っ
成1
い
!
○ 24時間のオンコール体制を活用した随時の訪問による 「安心感」の提
供
○短時間の巡回を含む定期的な訪問による 「利用者のニーズや生活ス
タイルに合ったサービス提供」を可能に (例 "起床介助→昼食介助→
服薬介助→水分補給→就寝介助→深夜の排泄介助)
○利用者からのコールを受診するオペレーションセンターを活用し、
訪問看護や在宅療養診療所との情報共有による 「医療との連携」を推
進 (地域の訪問サービス拠点としての機能強化)
22
20147 リ鰍奪い場
廳 うたれからの地域包括ケアシステム
がおられます。私たちはそ こを素通り で
瞳 が い者 や児童 ・母子家庭 ・低所得者な
な お、 夜 間対 応 型 訪 問 介 護 と定 期 巡
、
き ま せ ん で し た 。 そ こ で平 成 4
2年 4月
を 実 施 す る こと が 地 域 包 括 ケ ア シ ス テ ム
ー ト さ せ ま し た 。 現 在 、 両 型 の利 用 者 の
回 ・随時対応型訪問介護 の違 いは、前者
護保 険 制 度 に新 た に導 入 さ れ た定 期 巡
合 計 は 1 0 9 人 と な って いま す (
図 3①
が訪問 1回ごと に料金 が設定 され て いる
. 「いず み の園 新 5 か年 プ ラ ン」 を 策 定 し
ま し た 。 概 要 は 次 の通 り です 。
ど 、 福 祉 サ ー ビ スを 必 要 と さ れ る方 が た
④ )。
のに対 し、後者 は施設と同じよう に1カ
① 「
中 津 総 合 ケ ア セ ン タ ー いず み の園 」
だ と 思 いま す 。
中 津 市 の人 口 は 約 8 万 5 0 0 0 人 、 高
包 括 払 い) と な って いま す 。
月定 額 制 (
回 ・随時対応型訪問介護看護と し てスタ
4 % です 。 今 のと こ ろ ヘル パ
齢 化 率 は約 2
ン タ ー 」 と 称 し て いた )、 地 域 包 括 ケ ア
構想 (
これま では 「
介護保険総合 ケ アセ
おり、派遣 にかか る平均時間 は4
1分 ほど
シ ス テ ムを 推 進 し 、 高 齢 者 ・障 が い者 ・
②平成2 3 年度 登録者数推移
タ
3月
9月 1o月 11月 12月 T月
3月
6月
8月
7月
2月
7月
8月
9月 10月 性月 T2月 1月
3月
4月 5月
2月
ー の派遣は合併前 の旧市内を対象と し て
です 。 自 宅 に い ても 施 設 と 同 じ ケ アサ ー
2
児童 ・母子家庭 ・貧 困など、地域 の福祉
(人)
地域密着 をめざ した在宅 サービ スを展
③平成2 4 年度 登録者数推移
ビ スが受 けられるよう、訪 問看護と連携
(人)
100
ニーズ 全 般 に 対 応 でき る 総 合 ケ ア セ ン タ
①平成2 2 年度 登録者数推移
開す るなか、地域 には高齢者だけ でなく 、
÷◆一 夜間対応型訪問介護
一I 二 24時間地域巡回型訪問サービスモデル事業
※平成24 ・2 5年度は 「定期巡回 ・随時対応型訪問介護看護」
を図りながら上質な施設 ケ アの地域展開
(人)
2月
9月 10月 11月 12月 T月
8月
7月
6月
4月 5月
6月
4月 5月
小れ拶いを 2014.7
23
夜間対応型訪問介護 / 2 4 時間地域巡回型訪問
サービスモデル事業登録者推移
■図 3
域包括 ケ アシ ステム の推進 がそ の回答 だ
会 を開催 し てきました。認知症 にな って
行政 ・地域包括支援 セ ンターなど で研修
街 ) づ く り です 。 そ のた め に は 地 域 ・
、(
た地域 で、最後ま で自由 に暮 らせる地域
シ ス テ ムと は 、 地 域 の人 び と が 住 み慣 れ
と 私 た ち は 考 え て いま す 。 地 域 包 括 ケ ア
も本人 の意 思が尊重され、 でき る限り住
学校 ・医療 ・行政 ・商店街 ・経済界と の
私たち は平成 3
2年 に中津市認知症ネ ット
ワーク研究会を つくり、定期的 に医師 ・
様
み慣れた地域 で生活が継続 でき るよう、
綿密 な協力 と連携 が必要 であり、信頼 関
ェ
医療 ・介護 ・生活支援 サービ スを有機的
フ
継 続 支 援 A ・B 型 ワー ク セ ン タ ー の建 設
ーを めざす、②障 が い事業 の開発、就労
マネ ジ ャー ・市 職 員 が 連 携 し て務 め て い
看護師 ・社会福祉士 ・介護福祉士 ・ケ ア
ます (
写百50 ス タ ッ フは 、医 師 ・保 健 師 ・
ンジ カ フ ェ(
認 知 症 カ フ ェ)」を 行 って い
援 マ ップ を 作 成 し 、 市 内 4 か 所 で 「オ レ
また、認知症 ケ アパ ス ・認知症地域支
こ の地 域 でも 市 内 の ア ー ケ ー ド は シ ャ ッ
方 の人 口減 少 が 問 題 と な って いる よう に、
極 的 に参 加 し て いる よう です 。 昨 今 、 地
商店街 の集まり や河川 の清掃活動 にも積
年会 議所 (
J C) に所 属 し て いる職 員 は 、
長 を 務 め て いた り し て いま す 。 ま た 、 青
たり、警察署協議会 の委員 やPTA の会
当法人 の職員は、地元 の消防団 に入 っ
係 の構築が重要 です。
力
ジ
"
5年 4月事 業開始)、③ 共生 型福
(
平成 2
ます。
昨年、商 工会議所 に加入したと ころ、大
祉 の里 セ ン タ ー ・サ マリ ア館 の建 設 (
平
さらに、平成 4
2年 から徘徊模擬訓練も
実施 し、地域自治会 ・警察 ・介護 関係 ・
変歓迎され て福祉 サービ ス委員会が新設
現在、社会福祉法人 や特別養護老人 ホ
ー ム の存 在 意 義 が 問 わ れ て いま す が 、 地
願 って いま す 。
ア シ ス テ ムを 地 元 に完 成 さ せ た い、 そう
0年 かけ て地域包括 ケ
貢献 し、 これから 1
働きが地域づくり (
福祉 の街づくり) に
施 設 ・法 人 の理 念 と 職 員 一人 ひ と り の
タ ー 通 り と な って いま す 。 そ う し た な か
部 機 能 の強 化 、⑥ サ ー ビ ス の質 の確 保 、
行政が 一体とな って認知症 に対す る理解
7年 4月事 業 開始 予定 )、④新 規事 業
成2
の調査開発、⑤組織 ・機構改革、法 人本
⑦ ワ ー ク ・ライ フ ・バ ラ ン ス の推 進 な ど 。
さ れ ま し た。
認知症対策
認 知 症 に つ いて は 連 日 、 テ レビ な ど で
認知症 の行方不明者 が年 間 1万人」と
「
報 道 さ れ 、 大 き な 問 題 と な って いま す 。
地域包括 ケ アシ ステムは
と 支 援 を す す め て いま す 。
と し て いま す 。
に連携させるネ ット ワークづくりを目的
o
24
2014.7 8・れ執"@ -
Fly UP