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ゴールドコーストマラソンゴールドコーストマラソン2014参加報2014参加

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ゴールドコーストマラソンゴールドコーストマラソン2014参加報2014参加
ゴールドコーストマラソン 2014
日 程:2014 年 7 月 3 日(木) 7 日(月)
開催地:ゴールドコースト(オーストラリア・クイーンズランド州)
参加者:岩井 一訓(診療放射線技師 部長)
中村 一生(経理)
中島 千晶(チーフコーディネーター)
宮嵜 健人(理学療法士)
宿泊地:アイランダーリゾートホテル
飛行機:福岡空港 14:25→成田 16:20 22:25→ゴールドコースト 6:25
ゴールドコースト 10:55→成田 19:00→羽田 22:55→北九州 0:35
目的:スポーツクリニックスタッフとして、42.195Km を体験・チャレンジし、今後の診療に活
かす。
ゴールドコーストとは、オーストラリアの東部にある都市の一つで、福岡から約 7,300km の
距離。人口は 537,844 人(2013 年 6 月 30 日現在)で、オーストラリアの 6 番目の人口です。
ちなみに、オーストラリアは、当院の始めのロゴマー
クに国旗があります。残りの 2 つが日本とアメリカ。こ
れは、院長の恩師が、各国に 1 人ずついらっしゃること
を示しています。ちなみにオーストラリアの恩師は Dr.
キーンです。
さておき、ゴールドコーストに話を戻しますと、ゴー
ルドコーストは、時差が日本と 1 時間。気候はというと、
南半球であるため、季節が日本と逆で、この時期は冬で
す。とは言っても、もともと温暖な気候のため、最高気
温が 20 度を超えたり、最低気温も 10 度前後で、過ごし
やすい気候です。もちろんマラソンには最高の気候
の
はず。
まず、オーストラリアに着いた日、なら
びに翌日に時間がとれたため、観光をさせ
てもらいました。着いた日は午後から Q1
(タワー)に登り、夜には「土ほたる」を
見に行きました。
Q1 は、高さ 322.5 メートル。ゴールドコーストのみならず世界一高い住居ビルとしてオープ
ンしたリゾート&スパ。その 77 階のQ1展望台からはサーファーズ・パラダイスの景色はもち
ろん、北はブリスベンから南はバイロンベイまでを一望に見渡すことができて素晴らしい景色で
した。ただ、少し曇っていたので、もし晴れていたら、白い永遠と続く砂浜がもっと綺麗だった
と思いました。
土ほたるは、オーストラリアとニュージーランドのみの生息するヒ
カリキノコバエの幼虫です。世界遺産にも指定されているスプリング
ブルック国立公園の中にある洞窟に生息するところを見に行きまし
た。洞窟の天井で青く光るために、すごく幻想的で、プラネタリウム
みたいでした。その途中、夜空を観察することが出来ました。オース
トラリアは空気が綺麗な国であるため、すごく綺麗な満点の星空でした。日本ではなかなか見る
ことの出来ない南十字星も南半球なので容易に見ることができました。 翌日は朝からカランビン・ワイルドライフ・サンクチュアリ(動
物園)に行きました。もちろん目的はコアラとカンガルーです。オ
ーストラリアと言えば、もちろんこの動物たち。会わないわけには
いきません。ホテルからタクシーで約 30 分。荒いタクシー運転に
揺られながら、目的地に着きました。 やはりコアラは可愛く、みんなで抱っこして写真を撮ろうとしたと
ころ、3 ショットで 45 ドル。高い
。でも、せっかくここまで来
たからと写真を撮りました。コアラの毛はふわふわで気持ちよかっ
たです。カンガルーは放し飼いにしてあって、自由に近づき、自由
に触ることができました。しかし、あまりにも触っていると、ジャ
ンプしながら逃げだし、結構早かったです。 それでは本題のゴールドコーストマラソンです。
まず、到着した日の午前中、空港からホテルに行く前に、バ
スでコースの下見をしました。コースはほとんどがビーチ沿い
で景色は最高、標高差も最大 8m で、ほとんどフラット。これ
は走りやすいと思いました。この時まではクリニック最速も行
けるのではと淡い期待がありました。
(下の写真はコースからの眺め)
下見の後は、バスでそのままエキ
スポ会場へゼッケンを受け取りに。
しかし、時間が無かったため、ツア
ーの担当者だけが受け取りに行き、
中には入れずホテルに着きました。
海外の大きなマラソン大会に来て、
エキスポ会場に行かないのはあんまりだろうと、私たちは、タクシーでエキスポ会場に行き直し
ました。エキスポ会場は広く、シューズやウェア、バッグにゼリーまで、多くのブースが並んで
いて、一気にマラソンモードになりました。(ホノルルマラソンや東京マラソンのエキスポ会場
に比べると少し小さいかな。)
到着 2 日目、スタート前日は朝 7 時から砂浜にて軽いジ
ョギングを行いました。砂浜を走るわけですが、海に近い
ところは海水で砂浜が固くなっているので、容易に走るこ
とができました。走っていると、徐々にマラソンの気持ち
が高ぶって行くのが分かりました。
自分達以外にもビーチを走っている人たちや、ストレッ
チをしている人たちなどたくさんの人々が明日に向けた調
整をおこなっていました。
いよいよ本番当日、朝 4 時に起床しバナナ、ゼリーを摂取し、
マラソンスタート地点までのバスに乗り込みました。集合場所
のバス停は長蛇の列で警備員による整備がなされていました。
バスで 15 分、スタート地点の公園に到着しました。ゴールドコ
ーストマラソンには多くの日本人が参加するため、公園の一部
は日本専用のブースエリアでした。そこには、各旅行会社(J○
B、H.○.S、近○日本ツーリストなど)ごとにテントがあり、自
分達も参加しているツアー会社のブースを探しました。しかし、
何度探しても無い。インフォメーションの人に聞いても無いと
のことでした。仕方なく、公園内のベンチでストレッチ等のウ
ォーミングアップを行いました。多くのツアーの場合、専用ブースが
用意され、そこでストレッチや体のメンテナンスを行うのですが、こ
のように無い場合もあるのでご注意を!
ということなので、自分達でストレッチを済ませてから本番に臨み
ました。
スタートの 45 分前に、スタート地点に並ぼうと、スタート地点に行き
ました。しかしながら、誰も並んでない。結局 30 分前以降にしか入場で
きませんでした。あまり早くからアウターを脱いで寒い思いをする必要
がないと思いました。(次回への参考)
朝 7 時 20 分に自分達のフルマラソンはスタートしました。
ちなみに、今回のみんなの目標は、宮嵜、岩井がクリニック最速男に
なること。中村は、今回の最年長(49 才)
、初マラソンで完走すること。
中島は、前回サイパンマラソンの自分の記録を更新することです。
気候は穏やかで、朝は少し冷え込んでいましたが、昼間は 20℃近くま
で気温が上がっていました。
本大会はペースランナーが多く、
「このペースで走ればこの時間でゴール
するよ。」といったランナーが 15 分おきに走っていました。
レース序盤、宮嵜が 3 時間 45 分のペースランナーに着いていき、そ
の後ろに岩井が 4 時間前後のペース、中村がすぐ後ろに着き最後に中島
といった順番で走り始めました。
序盤は人が多く道も狭いため、前に出るのが困難な中、宮嵜が必死に前に出ようとしていまし
た。前半は 3 時間 50 分ほどのペースで折り返しましたが、ここからが大変で 28 ㎞地点、35 地
km 点と徐々にペースダウンし、40km 地点で 4 時間のペースランナーに抜かれました。結局は
4 時間 6 分でゴールしました。
続く岩井も 15km くらいから膝に違和感を感じ、20km を過ぎ
た辺りから痛みが出現しペースダウン、坦々と走り続けていた中
村に先を越されました。
中村はその後もペースを落とさず、4 時間 55 分でゴール。
岩井が脚の痛みに耐えながら、なんとか 5 時間 22 分でゴール
しました。
クリニックメンバーは、全員で完走する強い意志があるため、
ゴールした順に残りのメンバーを迎えに行きます。しかしながら、
ゴール後には様々な所にバリケードがもうけてあり、なかなかコ
ースに戻れません。ゴールの公園を大きく迂回し、沼地(乾燥し
ていて草むら状態)を横断し、コースに戻りました。宮嵜、中村
が岩井に遭遇、そのまま最後の中島を迎えに行きます。痛い脚を
引きずりながら迎えに行っていると、後にゴールした岩井に追い
つかれました。そのまま中島を迎えに行くのですが、どれだけ行
っても会えず、回収車も来る始末。しかし、ほぼ最下位状態で中
島がみんなと合流。そして、みんなでゴールを目指す予定でした。
しかし、歩くのもままならない宮嵜、中村を置き去りにしてゴー
ルしました。
タイムは 6 時間 47 分。
(制限時間は 6 時間 30 分でしたが、待ってくれていました。)
ホテルへの帰り道、14 時までしか送迎バスが無く、オーバーしていたので、タクシーを探し
ました。しかし、なかなかタクシーが見つからず、路線バスで帰ることにしました。痛い脚を引
きずりながら、ゆっくりゆっくりバス停に向かい、なんとか乗車。しかし、まさか路線バスに乗
るとは思っていなかったので、運賃の支払い方が分かりません。乗り降りするオーストラリア人
を見ると、パスカードみたいな物で払っているので現金の払い方が分かりません。どうしようか
と悩みつつ、下車するバス停に着くと、他のマラソンランナー達はお金を支払わず下りていきま
す。疑問に思いながらも自分達もそのまま下車しました。そうです、マラソン当日に限り、ラン
ナーは無料だったのです。おそらく、14 時以降でも多めにみてくれたのでしょう。
ホテルに帰るとみんな動けず、そのままベッドに倒れ込みました。実は、オーストラリア・ゴ
ールドコーストに来たのだから、1 回は海に入ろう!と言っていたのですが、疲労感と全身の痛
みでそれどころでは無かったです。(ゴールドコーストは冬なので、海に入るとしても 15 時頃
までしか寒くて入れませんが。)
今回、4 人それぞれの目標で、中村以外達成することができず、悔しい思いもありますが、そ
れぞれが全力をつくし、みんなで完走でき良かったと思います。江本ニーアンドスポーツクリニ
ックのマラソン部初のゴールドコーストマラソンでした。これまで、ホノルルマラソンやサイパ
ンマラソン、東京マラソンに参加してきて、その場
所場所でマラソン前後の流れや環境が違うことがわ
かりました。今回の大会は初めてなので、今後の活
動の参考になればと思います。
また、当クリニックのマラソン部は、まだまだ多
くのマラソンに参加したいと思っております。これ
からもマラソンの大変さや気持ちよさをみなさんに
伝えていきます。クリニックで今回のメンバーを見
かけたら、気軽に声をかけてください。
最後にメンバーそれぞれの感想です。
中村一生(経理)
見ること聞くこと触れるもの初めてのことばかりで大変だろうと思っ
ていましたが、案外接する人々が良い方ばかりで、一刻一日とコミュ
ニケ−ションを取ることの大事さと難しさが大いに感じられました。と
同時に楽しい時間でした。皆と一緒に食事をし、物を考え、役立とう
とする共同の生活がここでもまた十分に生かされ勉強になりました。
ゴールドコーストマラソンは初めての 42.195km への挑戦で不安でし
たが、実際に走ってみてゴールした自分が想像できてくると同時に、いつのまにか希望で胸一杯
になりながら走っていました。新しい自分がプラスされたことに感謝します。
岩井 一訓
今回、ゴールドコーストマラソン参加で、海外マラソンが 2 回目、海
外の自転車レースを含めると 4 回目です。これまで、膝と腰の状態がよ
くなかったため、主に自転車をやってきました。しかし、再びマラソン
を走る機会をもらい、チャレンジすることにしました。今回、出発前に、
当院理学療法士の 1 年目メンバーにずっとコンディショニングをしても
らったり、有薗製作所(当院専属の装具屋さん)の渡辺さんに靴のイン
ソールを作ってもらったりと、至れり尽くせりで、膝も腰もすごく良い
状態で本番に挑めました。しかし、目標どころか、自己記録にも届かなく、みんなに申し訳ない
気持ちです。結果ことはさておき、マラソンという長い道のりは本当に人生みたいで、ゆっくり
走ったり、歩いたりしながら、自分の今までの人生を考えさせられました。これまで、多くの人
と出会い、多くの人に助けてもらいながら今まで生きてきたんだなぁって思うとつい涙がでまし
た。今回のマラソンはスポーツクリニックとしての経験ともう一つ、これまでの人生についても
考えさせられたレースでした。不在中はご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。
中島千晶
今年から初参加となるゴールドコーストマラソン、正直なところ不
安とプレッシャーを背負っての出発でした。行ってみると、現地は治
安もよく皆とても親切で安心でき、ホテルやタクシー、お店などどこ
に行っても紳士的な対応で、私たちもこういった対応を見習いもっと
患者さんに安心し信頼してもらえるようにと思いました。本番のマラ
ソンでは、制限時間 6 時間 30 分ということで昨年のサイパンでの自己
記録である 6 時間 33 分という記録を塗り替え時間内にゴールすることが目標でしたが、残念な
がら自己記録の更新すらできず時間内にゴールすることができませんでした。完走はしました
が・・・。自分の中でこう走ろう、このペースで行けば・・・と考えていてもそううまくいくものでは
なく、改めてマラソンの難しさを感じました。今回のマラソンおよび現地での経験をクリニック
での対応や業務へ活かしていきたいと思います。不在中はご迷惑をおかけしました。貴重な機会
を頂き感謝しています。
宮嵜健人
今回のゴールドコーストマラソンは自分にとって初のマラソンで
あり、高校の修学旅行以来の海外でした。今まで走ったことのある最
長距離が 30km もないぐらいで、さらに職員の前で 3 時間 45 分で帰
ってきますと宣言してしまい、走る前からとてもプレッシャーを感じ
ておりました。江本院長や先輩方から最初は絶対に飛ばさない方が良
いと散々言われておりましたが、その場の綺麗な空気と綺麗な景色を
見るとテンションが上がり、結果的に人と人の間をすり抜けるように
前に出てる自分がいました。案の定後半きつくなり、脚が何度も止まりそうになりましたが、後
続に抜かれていくのが悔しくて、足を吊りながらも前に出ようとする自分がいました。結果的に
4 時間 6 分と目標には叶わなかったですが、諦めないことの大切さ、積極的になることの大切さ
を再認識したマラソンでした。今回のゴールドコーストマラソンは当院も初参加ということもあ
り、今回の経験で得たことをしっかり皆様に還元していきたいです。不在中は大変ご迷惑をおか
けしました。
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