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2013 年度採択 前期 研究の国際化推進プログラム 研究
立命館大学研究部 2014 年 5 月 16 日 2013 年度採択 前期 研究の国際化推進プログラム 研究成果報告書 採択者 (研究代表者) 研究課題 所属機関・職名: 情報理工学部・教授 氏名: 西浦 敬信 次世代音響技術の戦略的国際研究発信 Ⅰ.国際的研究成果発信の目的・意義の概要 今次の国際的研究成果発信の目的・意義について、概要を記入してください。 2013 年 6 月にカナダ、モントリオールにて開催される音響系最大の国際会議 The 21st International Congress on Acoustics(ICA2013)にて 16 件の研究成果を戦略的に国際発信した。研究代表者が主宰する情報理工学部音情報 処理研究室では、博士前期・後期課程生が国際会議にて積極的に発表することを推奨しており、博士前期課程生は 国外開催の国際会議にて国際発表(ポスター) 、さらに博士後期課程生は国外開催の国際会議にて国際発表(オーラ ル)を目標にこれまで活動を続けてきた。その結果、研究室学生の国際発表は 2010 年度 21 件、2011 年度 23 件、 2012 年度 25 件を達成し、権威のある国際会議や国際ジャーナルに採録される論文も増え、国際化に向けて努力を 惜しまない体制で研究室を運営している。さらに、国際化の相乗効果により学術雑誌掲載論文数も飛躍的に増加し たことで、多くの意欲ある学生が立命館大学博士後期課程に進学し、国際化を柱として学校法人立命館の博士後期 課程の進学者増にも貢献した。この国際化活動の一環として、2013 年 6 月にカナダ、モントリオールにて開催され る音響系最大の国際会議 ICA2013 に音情報処理研究室から多数の研究論文を投稿し、論文査読審査の結果 16 件の 研究論文(博士後期課程 4 名(在籍者 4 名中 4 件) 、前期課程 12 名(在籍者 15 名中 12 件)が採択された。本国際 会議 ICA は、世界中の音響研究者が集まる音響系最大の国際会議であり、6 日間で約 1,000 件の口頭発表が行われ た。この国際会議にて多数の研究成果を戦略的に国際発信することで、学校法人立命館の研究力を社会にアピール するだけでなく、国際発表学生の人間力向上や成長へと繋がり、将来的には博士後期課程へのさらなる進学者増に 繋がるのではと期待している。 Ⅱ.国際的研究成果発信の成果と今後の展開計画の概要 今次の国際的研究成果発信で得られた成果と今後の展開計画について、概要を記入してください。 本研究課題である「次世代音響技術の戦略的国際研究発信」は、研究代表者の主宰する音情報処理研究室のほぼ 全ての研究成果を包括しており、16 件の研究発表を含む本研究課題を音響系最大の国際会議 ICA2013 にて国際発 信することで、国際社会に大きなインパクトを与えるだけでなく、様々な文化やバックグラウンドを持つ外国人研 究者と有益な活気ある研究ディスカッションを行い、大きな刺激を受けることができた。特にメディア等の注目度 の高い「音像プラネタリウム」や「騒音の快音化」を中心に、ここ数年重点的に推進している「音響サーベランス システム」や「デジタルアーカイブ」および「音響解析」も含め、音情報処理研究室が有する独創的な次世代音響 技術を、世界に先駆けて戦略的に国際発信することで、今後国際イニシアティブを取りたいと考えている。 大学院生が国際社会を実体験できる機会は稀であり、特に理工系は英語に潜在的に苦手意識を持つ学生が多いの が現状である。そうした学生の英語に対する不安を自信へと導き、社会で活躍できる自信に満ち溢れた人材に成長 する場として当該国際会議は最適な環境であると研究代表者自身大きな期待を寄せている。当該国際会議 ICA は音 響系最大の国際会議であるが、全採択数約約 1,000 件のうち立命館大学音情報処理研究室から 16 件の採択を得た。 この結果には、教員だけでなく現場で博士前期課程生の指導を補助する博士後期課程生らが強く誇りに感じており、 研究活動を通じて自身らの成長を強く実感していた。この経験が将来の「愛校心」へと繋がり「立命を支える力」 になればと期待している。次年度も同様に多数の学生が国際会議に採択されるよう重点的に指導を行い、社会で役 立つ人材を育成する所存である。 1