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山形県へき地保健医療計画の概要
山形県へき地保健医療計画の概要 Ⅰ 1 4 基本的事項 計画策定の趣旨 国の策定指針(平成22年5月)に基づき、現行計画における施策の実施状況、現状と課題等を踏ま え、新たなへき地保健医療計画を策定 2 計画の基本方針 ○ 離島やへき地における医師確保や、へき地医療拠点病院等の機能の充実支援 ○ ○ 3 離島やへき地における医療の確保 へき地の病院・診療所への支援を行い、へき地における保健医療の充実支援 計画期間 平成23年度から平成27年度までの5年間 6 へき地医療を充実するための施策の柱 ● 県内唯一の医師養成機関である山形大学医学部と県が連携した 「山形方式・医師生涯サポートプログラム」による、卒前・卒後を通じた キャリアアップ支援の充実 ● 医師が大学等とへき地等地域の医療機関を循環しながらキャリアア ップできる仕組みづくり ● 自治医科大学卒業医師の派遣について、地域医療従事医師確保 修学資金貸与者のへき地等地域の医療機関への勤務と合わせ、関 係者と連携した効率的・効果的な医師配置調整の検討 ● へき地医療拠点病院による代診医派遣等の取組みを支援するなど 順位 44位 44位 43位 H16 2,431 198.8 211.7 26.1 72.5 H18 2,452 203.0 217.5 26.3 74.5 H20 2,499 210.4 224.5 26.8 76.9 【無医地区数の推移】 ○ 近年の交通事情の改善等とあいまって、 県内での無医地区の 数は少なくなっている一方、 人口の減少と高齢化が進展してい ることから、無医地区に準じる地区やその周辺地区も含め、 各々の地域の実情に応じた施策を展開していく必要がある。 体制の強化 ● ドクターバンクに登録する医師数を増やすためのPRの強化 ● 地域の医療機関と基幹病院との役割分担・連携の体制づくり 7 無(歯科)医地区・準無(歯科)医地区の状況 平成16年12月末 平成21年10月末 無医地区数 9地区(4市町村) 1地区(1市町村) 準無医地区数 10地区(5市町村) 8地区(3市町村) 無歯科医地区数 準無歯科医地区数 厚生労働省「無医地区等調査、無歯科医地区等調査」 (2)へき地診療所及び過疎地域等特定診療所の現状 ○ へき地診療所 19か所(平成22年10月末現在) ○ 過疎地域等特定診療所 2か所(平成22年10月末現在) 5 現状と課題 【医師数の状況】 ○ 山形大学医学部卒業生の県内定着や自治医科大学卒業生の 勤務等により、県内の医師数は着実に増加しているものの、全 国と比べると依然として低い水準 ○ 平成20年末現在、人口10万人当たり医師数は、全国平均 224.5人を下回る210.4人(全国第31位) ○ 面積100㎢あたりの医師数をみても、全国平均76.9人を下回 る26.8人(全国第43位) (単位:人) 2 人口10万人あたり 面積100km あたり 医師 県 県 総数 全国 全国 全体 全国 全体 全国 順位 32位 31位 31位 計画の対象地域 無医地区(無歯科医地区)、準無医地区(準無歯科医地区)、へき地診療所や過疎地域等特定診療所が設置さ れている地区をはじめ、その周辺地域も対象 (1)無(歯科)医地区・準無(歯科)医地区の現状(平成21年10月末現在) 無医地区 無歯科医地区 無(歯科)医地区数 1地区(1町) 2地区(2市町) 無(歯科)医地区人口 742人 1,008人 準無(歯科)医地区数 8地区(3村) 6地区(3村) 準無(歯科)医地区人口 1,212人 984人 9地区(5市町村) 2地区(2市町村) 7地区(4市町村) 6地区(3市町村) 無医地区数の推移 昭和41.4月 昭和46.1月 昭和48.5月 昭和53.10月 昭和59.11月 145 89 73 67 27 Ⅲ 厚生労働省「無医地区等調査、無歯科医地区等調査」 へき地保健医療対策に係る具体的支援策 1 へき地医療支援機構の強化について (1)へき地医療支援機構の運営 2 へき地医療を担う医師の動機付けとキャリアパスの構築について (1)安心して勤務できるキャリアパスの構築 (2)医師の育成課程等におけるへき地医療への動機付け 3 へき地等の医療提供体制に対する支援について へき地における医師の確保 (1)自治医科大学卒業医師の派遣 (2)医師修学資金貸与医師による支援 (3)山形県ドクターバンク事業の推進 (4)医学生に対する臨床研修病院ガイダンス等の実施 へき地における医療の確保 (1)へき地診療所の整備 (2)へき地医療拠点病院による地域医療支援 (3)研修機会の確保 (4)ITを活用した診療支援体制の整備 へき地医療を支援する体制 (1)へき地医療拠点病院としての支援 (2)関係機関と連携した支援 (3)遠隔医療への支援 4 へき地等の歯科医療体制に対する支援について (1)無歯科医地区の歯科医療の確保 5 へき地等の医療機関に従事する医療スタッフの確保について (1)看護師リフレッシュ事業との連携 へき地医療の普及・啓発 ○ Ⅳ 平成元.7月 平成6.9月 平成11.6月 平成16.12月 平成21.10月 17 10 9 9 1 へき地の医療提供体制を構築する各主体の役割 (1)県の役割 ○ へき地等の医療提供体制を構築する各関係機関との調整 のもと、へき地保健医療対策の総合的な実施 (2)へき地医療関係者の役割 ○ 医療機関の役割分担等を踏まえた、へき地医療提供体制 の維持 (3)へき地を有する市町村及び住民の役割 ○ へき地勤務医師等の生活環境・勤務環境の整備充実 ○ 高齢者等が適切に医療を受けることができるよう、交通 機関の確保 Ⅱ ホームページ等を活用し、県内外における先進的、モデル的取り組み事例について、市町村や関係機関・団体等へ積極的な周知を図る。 計画の推進 ○ 山形大学医学部、へき地医療拠点病院、医師会、へき地診療所、市町村などの関係機関と十分に連携して取り組む。 ○ 本県においては、特にへき地などでの医師の確保が難しいことや自治体の医療機関の経営も極めて厳しい状況にあることから、国に対 して、必要な財政措置や制度の改善などについて引き続き要望する。