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インスリンの働きが悪かったり、 不足して血糖値が上がります

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インスリンの働きが悪かったり、 不足して血糖値が上がります
インスリンの
インスリンの働きが悪
きが悪かったり、
かったり、
不足して
不足して血糖値
して血糖値が
血糖値が上がります
ります
●血液中
血液中の
血液中のブドウ糖
ブドウ糖の量を調節するのが
調節するのがインスリン
するのがインスリン
(人間の
人間のホルモンの
ホルモンの中で、血糖値を
血糖値を下げる働
げる働きをもつものはインスリン
きをもつものはインスリンだけ
インスリンだけ)
だけ)
●インスリンは
インスリンはブドウ糖
ブドウ糖を
細胞にとりこむための
細胞にとりこむための
『カギ』
カギ』の役割
インスリン
ブドウ糖
ブドウ糖
アジア人で爆発的に増える糖尿病患者
2000 to 2030
( N Engl J Med 2007 )
(きょうの健康 2007)
mg/dl
空腹時血糖値((((
静脈血漿値))))
糖尿病域
126
境界域
糖尿病域
110
境界域
正常高値
正常域
100
正常域
(糖尿病 2008)
糖尿病合併症
急性合併症
糖尿病ケトアシドーシス
糖尿病ケトアシドーシス
高浸透圧高血糖症候群
感染症
慢性合併症
糖尿病網膜症
糖尿病腎症
糖尿病神経障害
糖尿病足病変
歯周病
動脈硬化性疾患
冠動脈硬化症、
冠動脈硬化症、脳血管障害、
脳血管障害、下肢閉塞性動脈硬化症
認知症
( 糖尿病治療ガイド 2008-2009 )
糖尿病は
糖尿病は合併症が
合併症が恐い病気です
病気です
●血糖値
血糖値が
血糖値が高い状態が
状態が長く続くことによって、
くことによって、合併症を
合併症を引き起こす
●高血糖がもたらす
高血糖がもたらす障害
がもたらす障害の
障害の主なものは大
なものは大きく分
きく分けて2つ
けて つ
●合併症が
合併症が糖尿病の
糖尿病の予後を
予後を悪くしている
細小血管障害
腎症 むくみ
大血管障害
網膜症
神経障害
血 管
動脈硬化の
動脈硬化の進展
しびれ
(心筋梗塞、
心筋梗塞、脳卒中など
脳卒中など)
など)
糖尿病腎症は
糖尿病腎症は透析導入原因の
透析導入原因の第一位
糖尿病になると
糖尿病になると感染
になると感染への
感染への抵抗力
への抵抗力が
抵抗力が低下し
低下し、
感染症にかかりやすくなります
感染症にかかりやすくなります
●主な感染症
おでき、
肺炎、
気管支炎、
胆嚢炎、
おでき
、肺炎
、気管支炎
、胆嚢炎
、腎盂腎炎
予防策は
清潔を
●予防策
は清潔
を保つこと
正常に
正常に働く白血球
体内に
体内 に入ってきた細菌
ってきた細菌は
細菌は、
白血球によって
白血球 によって退治
によって退治される
退治される
など
うまく働
うまく働かない白血球
かない白血球
白血球がうまく
白血球がうまく働
がうまく働かず、
かず、細菌が
細菌が糖分を
糖分を
栄養として
栄養 として増
として増 えるので、
えるので、感染症は
感染症は悪化する
悪化する
(きょうの健康2008)
久山町研究における
久山町研究における糖尿病患者
における糖尿病患者と
糖尿病患者と心血管疾患発生率
脳 梗 塞
冠 動 脈 疾 患
8
頻度
頻度(
(1000
1000患者
患者
患者・
・年)
頻度
頻度(
(1000
1000患者
患者
患者・
・年)
8
6
4
2
0
6
4
2
0
(n)
正常
耐糖能
異常
糖尿病
(1,693)
(474)
(260)
(n)
正常
耐糖能
異常
糖尿病
(1,693)
(474)
(260)
( Diabetes 1996 )
舟形STUDY
STUDY
耐糖能異常は
耐糖能異常は心血管死の
心血管死の危険因子になる
危険因子になる
1.00
正常耐糖能 (n=2016)
0.99
*
0.98
*
耐糖能異常 (n=382)
*
*
0.97
*
*
*
0.96
*
0.95
*
糖尿病 (n=253)
*p<0.05 (正常耐糖能
(正常耐糖能との
正常耐糖能との比較
との比較)
比較)
0.94
0
1
2
3
4
5
追跡期間(年)
6
7
( Diabetes Care 1999 )
糖尿病治療の基本
1. 食事療法と運動療法を励行し、血糖値をコントロ
ールする。また、肥満を解消する。
2. 必要があれば、経口血糖降下薬やインスリン療法
を行う。
3. 血圧や脂質代謝の管理を行う。
4. 治療の目標は、急性・慢性の合併症の予防、合
併症の治療とその進展抑制である。
(科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 2007)
(きょうの健康2008)
食 事 療 法
1. 腹八分目とする
腹八分目とする.
とする.
2. 食品の
食品の種類はできるだけ
種類はできるだけ多
はできるだけ多くする.
くする.
3. 脂肪分は
脂肪分は控えめに.
えめに.
4. 食物繊維を
食物繊維を多く含む食品(
食品(野菜、
野菜、海藻、
海藻、きのこなど)
きのこなど)をとる.
をとる.
5. 朝食、
朝食、昼食、
昼食、夕食を
夕食を規則正しく
規則正しく.
しく.
6. ゆっくりよくかんで食
ゆっくりよくかんで食べる.
べる.
エネルギー摂取量
エネルギー摂取量=
摂取量=標準体重×
標準体重×身体活動量
標準体重(kg)
標準体重(kg)=
(kg)=身長(m)
身長(m)×
(m)×身長(m)
身長(m)×
(m)×22
身体活動量の
身体活動量の目安
軽労作(
軽労作(デスクワークが
デスクワークが主な人、主婦など
主婦など)
など)
25~
25~30kcal/kg
30kcal/kg標準体重
kcal/kg標準体重
普通の
普通の労作(
労作(立ち仕事が
仕事が多い職業)
職業)
30~
30~35kcal/kg標準体重
5kcal/kg標準体重
重い労作(
労作(力仕事の
力仕事の多い職業)
職業)
35~
35~ kcal/kg標準体重
kcal/kg標準体重
( 糖尿病治療ガイド 2008-2009 )
食品交換表を
食品交換表を活用しましょう
活用しましょう
●食品
食品の
食品の分類は
分類は6つのグループ
つのグループに
グループに分けられる
食品の
単位(
80kcal)
たりの重量
重量で
●食品
の1単位
(80kcal
)当たりの
重量
で構成
毎食に
つの基礎食品
基礎食品を
バランスよく
よく組
●毎食
に6つの
基礎食品
をバランス
よく
組み合わせる
20単位
20単位
11
1
4
1.5
1
1
0.5
(糖尿病食事療法のための食品交換表 第6版 )
くだものの食
くだものの食べすぎも血糖値
べすぎも血糖値を
血糖値を
上げる原因
げる原因となります
原因となります
●くだものの甘
くだものの甘みはブドウ
みはブドウ糖
ブドウ糖と果糖で
果糖で、どちらも吸収
どちらも吸収が
吸収が速い
べすぎると血糖値
血糖値を
急激に
●食べすぎると
血糖値
を急激
に上げる
運動療法
1. 運動の
運動の急性効果として
急性効果として、
として、ブドウ糖
ブドウ糖、脂肪酸の
脂肪酸の利用が
利用が促進され
促進され血糖
され血糖が
血糖が低下する
低下する。
する。
2. 運動の
運動の慢性効果として
慢性効果として、
として、インスリン抵抗性
インスリン抵抗性が
抵抗性が改善する
改善する。
する。
3. エネルギー摂取量
エネルギー摂取量と
摂取量と消費量の
消費量のバランスが
バランスが改善され
改善され、
され、減量効果がある
減量効果がある。
がある。
4. 加齢や
加齢や運動不足により
運動不足により筋萎縮
により筋萎縮や
筋萎縮や、骨粗鬆症の
骨粗鬆症の予防に
予防に有効である
有効である。
である。
5. 高血圧や
高血圧や脂質異常症の
脂質異常症の改善に
改善に有効である
有効である。
である。
6. 心肺機能を
心肺機能を良くする。
くする。
7. 運動能力が
運動能力が向上する
向上する。
する。
8. 爽快感、
爽快感、活動気分などに
活動気分などに日常生活
などに日常生活の
日常生活のQOLを
QOLを高める効果
める効果も
効果も期待できる
期待できる。
できる。
● 歩行運動では
歩行運動では1
では1回15~
15~30分間
30分間、
分間、1日2回。1日の運動量として
運動量として歩行
として歩行は
歩行は約1万歩、
万歩、
消費エネルギー
消費エネルギーとしてはほぼ
エネルギーとしてはほぼ160
としてはほぼ160~
160~240kcal
240kcal程度
kcal程度が
程度が適当とされる
適当とされる。
とされる。
● 日常生活の
日常生活の中に組み入れ、 できれば毎日行
できれば毎日行うことが
毎日行うことが基本
うことが基本であるが
基本であるが、
であるが、少なくと
も1週間に
週間に3日以上の
日以上の頻度で
頻度で実施することが
実施することが望
することが望ましい。
ましい。
( 糖尿病治療ガイド 2008-2009 )
(きょうの健康2008)
血糖コントロール
血糖コントロール指標
コントロール指標と
指標と評価
指 標
優
良
HbA1C値
(%)
5.8未満
5.8~
5.8~6.5
空腹時血糖値
(mg/dℓ
(mg/dℓ)
80~
80~110
110~
110~130
未満
未満
未満
食後2
食後2時間 80~
80~140
未満
血糖値(mg/d
血糖値(mg/dℓ
(mg/dℓ)
140~
140~180
未満
可
不十分
不 可
不良
6.5~
6.5~7.0
7.0~
7.0~8.0
未満
8.0以上
未満
130~
130~160 未満
160以上
180~
180~220 未満
220以上
(糖尿病治療ガイド2008-2009)
(きょうの健康2008)
HbA1
HbA1c 1%
1%低下による
低下による合併症抑制
による合併症抑制
( BMJ 2000 )
糖尿病治療の基本
1. 食事療法と運動療法を励行し、血糖値をコントロ
ールする。また、肥満を解消する。
2. 必要があれば、経口血糖降下薬やインスリン療法
を行う。
3. 血圧や脂質代謝の管理を行う。
4. 治療の目標は、急性・慢性の合併症の予防、合
併症の治療とその進展抑制である。
(科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン 2007)
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