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東海会広報委員会 深谷委員
日 時:平成25年10月28日(月)9:40 場 所:岐阜大学教育学部附属小学校 内 容:ハロー!会計~ピザ屋さんどうやって配達しようかな?~ 報告者:広報委員 深谷 ~ 10:25 玲子 記念すべきハロー会計となりました。岐阜県で行う初めてのハロー会計です。 岐阜県在住の新開智之先生のご紹介で、岐阜県の教育モデル校でもある岐阜大学教育学部附属 小学校で実施させていただく運びとなりました。 今回は「ハロー!会計 ピザ屋さんどうやって配達しようかな?」です。会計とは何か、原価 計算とは何かに軽く触れ、ピザ 1 枚を作る場合を例に原価計算をします。そして、ピザ 1 枚の原 価が計算できたところで宅配ピザ屋を開店します。ここからがこの授業のクライマックスです。 配達方法は車、スクーター、自転車。さて、どれが一番儲かるのでしょうか?とにかくたくさん 配達できる車が一番多く売ることができるんだから一番儲かるはず。でも。実は車、スクーター、 自転車それぞれ購入費がかかるよね。それを考えるとどうかな?そう、自転車。いやいや待って。 車もスクーターも自転車も買い替えサイクルが違うよね。1 年あたりに置き換えて考えたらどう かな?そう、この場合はスクーター。 そんな流れで進めたい私。それに対して子供たちは、最初の設定(車、という答えを期待して いる)で、いきなり、「スクーター」と答えます。反応を伺う子供たち。私はあえての余裕の笑 顔。「そうね、「会計」というモノサシを使って、順番に考えてみよっか。」そして逸る子供た ちを抑えつつ、テンポをあげてスクーターまでたどり着きます。そこで終わらないのが今回の子 供たちのすごいところでした。 この授業内容を小学生対象に実施するのは初めてのことです。小学生には難しすぎるのではな いか、内容が多すぎないか等々心配したのですが、全くの杞憂でした。子供たちには、さらにも っともっと、という欲求があったのです。自分で条件を見つけ出し、それを冷静に判断していく ために、「会計」というモノサシが役に立つんだよ。というメッセージをうけて、子供たちは、 「取りに来たら 1 枚無料とかやってるよね。」「スクーターはもっと長く使えるはずだよ」「走 って宅配したら?」等々の条件を自分たちで設定したのです。 これには驚きました。与えられた条件の中で結論が出て終わりではなく、自分で条件を考えて 最良の結論を導こうとする。そんな自分の頭で考えることのできる子供達。自発的な子供たちで した。 小学生を対象にハロー会計を行う場合は、社会貢献という側面をより強く感じています。「会 計」という一つの武器を自然に身につけてもらえたらと思っています。今回、自発的な子供たち に出会えたことは、とても嬉しいことでした。