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公益財団法人平成基礎科学財団2012年度事業報告

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公益財団法人平成基礎科学財団2012年度事業報告
公益財団法人平成基礎科学財団2012年度事業報告
-2012年4月1日~2013年3月31日-
I.
事業の部
1.「小柴昌俊科学教育賞」の顕彰
1)表彰の目的と基準
本賞は児童・生徒の基礎科学への興味と関心を高めるため、新しい発想と工夫に満ちた理科
教育プログラムを開発・実践し、理科教育に関し著しい教育効果を上げた団体及び個人に対
し贈るものとする。また、その実践事例に対し助成する。その基準は以下のような事項を目
安とする。
(1)児童・生徒の思考を深め、創意や主体性を促進し、創造性や独創性などを高めるための
指導を行っている。
(2)効果的な教材・教具等を開発し、それらを利用して楽しく、かつ、奥深い授業を実践し
ている。
(3)授業内容や観察・実験の準備や実施方法などで、教える事柄を工夫している。
(4)自然科学に対する興味と関心を高め、科学的な能力・態度の育成に重点を置いた良好な
学習環境を整備している。
*ここで理科教育とは幼児教育や小学校、中学校、高等学校に於ける理科、算数・数学に
関する教育をいう。
2)表彰
(1)優秀賞(賞牌-金メダル-及び副賞100万円)
1件
(2)奨励賞(賞牌-銀メダル-及び副賞50万円)
3件
優秀賞
奨励賞
各受賞者には受賞プログラム名、受賞者名、受賞年月日を入れた楯を新たに作成する。
*金メダル・銀メダルについて
「智の女神と梟」
-ギリシャ神話の知恵の女神・ミネルヴァと同じく智の鳥・梟をデザイン-
デザイン: 小野かおる 東京造形大学名誉教授
1
金メダル
銀メダル
* 表彰プレートについて
小柴昌俊理事長による直筆のメッセージ
優秀賞: 夢の第一歩ですね
奨励賞: 夢に近づきましたね
3)選考委員
朽津 耕三
平成基礎科学財団評議員、東京大学名誉教授、東京農工大学客員教授
荒船 次郎
平成基礎科学財団理事、東京大学名誉教授
梶田 隆章
平成基礎科学財団理事、東京大学宇宙線研究所所長
古在 由秀
平成基礎科学財団評議員、国立天文台名誉教授
佐藤 文隆
平成基礎科学財団評議員、京都大学名誉教授
曽田 邦嗣
理化学研究所 生命システム研究センター 研究員、
長岡技術科学大学名誉教授
髙﨑 史彦
高エネルギー加速器研究機構名誉教授
4)選考のプロセス
第1次選考:応募締切日迄に郵送された申請書類により第1次審査を行う。
現地調査: 第1次審査を通過した申請プログラムに対し、選考委員が実際に現地に出
向き、申請者へのインタビュー、プログラムの実施状況、成果、生徒の生
の反応など約20項目にわたる慎重な調査を実施する。
第2次選考:各現地調査の結果を審議し、最終選考会へ進む申請プログラムを選抜する。
最終選考会:第2次審査を通過した4件(最多)のプログラムの申請者(団体の場合は
代表者)によるそれぞれ15分のプレゼンテーション及び10分程度の選
考委員との質疑応答を公開で実施し、その結果を踏まえ、同日、最終選考
会において、優秀賞1件、奨励賞3件(いずれも最多件数)を決定する。
5)第9回小柴昌俊科学教育賞選考のプロセス
・応募期間:2012年6月22日から10月26日
2
・第1次選考委員会
開催日:2012年11月29日
第1次審査結果: 上記1)に示す目的と基準に照らし厳正な審査を実施。
・現地調査
期間:2013年1月2日~2月8日
対象:第1次審査を通過した活動プログラム申請者
調査内容:申請者へのインタビュー、プログラムの実施状況、成果、生徒の生の
反応など約20項目にわたる慎重な調査を実施。
・第2次選考委員会
開催日:2013年2月19日
第2次審査結果:現地調査の結果を踏まえ3件を選抜。
選考委員会では主に下記の観点からの議論が交わされた。
・ 理科教育において創意や工夫、独創性が見られる
・ 児童、生徒に科学的好奇心を植え付け、興味・関心を喚起している
・ 時代や社会が求める革新的な理科教育を実施している
・ 児童、生徒が自発的、主体的に活動に参加している
・ 作業や体験を通して、科学的思考や態度を育成している
・ 実際に成果を上げている
・ 定期的、組織的に行っている
・ 活動が将来にわたって継続される可能性が高い
・ 活動が長い歴史を持つ
・ 多くの人々を対象にしている
第2次選考を通過した活動プログラム3件(登録順)
①
プログラム名
申請者名
②
プログラム名
申請者名
③
プログラム名
申請者名
「ダイヤモンドの物理と化学を体感させる実験」
河合 孝恵(所属:富山高等専門学校)
「高校生が小学生に行う理科実験授業の指導」
一木 博(所属:京都府立南丹高等学校)
「変形菌の世界に市民をいざなうボランティア活動」
国立科学博物館教育ボランティア「変形菌・きのこ
グループ」代表者 島野 田鶴子
・最終選考会(公開 最終プレゼンテーション・表彰式)
開催日:2013年3月20日(水・祝)
会
場:東京大学「小柴ホール」
次
第:10:30-12:30 申請者によるプレゼンテーション
13:00-14:00 最終選考会
14:00-14:45 表彰式
出席者:38名
3
・審査結果
*優秀賞-1件:
★「変形菌の世界に市民をいざなうボランティア活動」
-国立科学博物館教育ボランティア「変形菌・きのこグループ」
代表者 島野 田鶴子
*奨励賞-2件
★「ダイヤモンドの物理と化学を体感させる実験」
-河合 孝恵(所属:富山高等専門学校)
★「高校生が小学生に行う理科実験授業の指導」
-一木 博(所属:京都府立南丹高等学校)
6)授賞活動の概要と審査講評
a) 優秀賞
応募プログラム名:
「変形菌の世界に市民をいざなうボランティア活動」
応募者名: 国立科学博物館教育ボランティア「変形菌・きのこグループ」
代表者 島野 田鶴子
活動概要
「変形菌」と「きのこ」という、独特なライフサイクルを持ちながら一般の理科教育で
ほとんど取り上げられない生物種に16名のアマチュアグループが着目し、標本教材の確
保、館内外での児童と市民向けの演示、教材と関連情報の館外への提供などに1997年以
来チームワークを発揮しているプログラム。
審査講評
本グループの2012年度の活動実績(年11回のイベント、延べ活動日数21日、参加者総数
2829名)に見られるように、例年の活動は驚異的である。グループ全員の結束は固く、
それぞれの資質と特技を出しあって演示の企画、教材の準備、博物館および外部との学
問的・事務的な活動を独自に、適切に続けている。特に児童に対する優しく行き届いた
指導ぶりは、初等教育のプロのように見える。また教材標本の作製・確保・本博物館と
全国の学校および一般市民に対する標本と資料の提供や使い方の指導など、学問に沿っ
た努力とサービスも絶やさない。選考委員会は、代表者をはじめグループ全員の理想と
熱意、卓越した実績を高く評価し、活動のさらなる発展と波及効果を期待して、このプ
ログラムを小柴昌俊科学教育賞優秀賞に値すると全員一致で判断した。
b) 奨励賞
応募プログラム名:
「ダイヤモンドの物理と化学を体感させる実験」
応募者名: 河合 孝恵(所属:富山高等専門学校)
活動概要 :
16年にわたる周到な計画と準備のもとに、あらゆる学生・生徒や市民に、この周知の宝
石が持つ様々な物性、特に光学的・熱的性質と化学反応を、安全で簡単な実験により体
4
験させ、背後にある自然現象の不思議さと奥深さに感動させるプログラム。
審査講評 :
河合氏が畢生の情熱と努力を傾けて開発されたダイヤモンドの実験は、「安全・安価・
容易で短い操作」などの点で理科教室での模範的な演示教材にまで進化し、同氏の隅々
まで行き届いた工夫と配慮により、学生・生徒から一般市民にまで、著しい教育的効果
をあげている。同氏が既に構想されている側面として、
「この見事な科学ショーに感動
し、同氏の指導のもとで自発的な研究活動に参加する若い青少年たち」の出現にも期待
したい。
選考委員会は、応募者の理想と熱意、抜群の創意・指導力と実績を高く評価し、活動の
さらなる発展と波及効果を期待して、このプログラムを小柴昌俊科学教育賞に相応しい
と判断した。
応募プログラム名:
「高校生が小学生に行う理科実験授業の指導」
応募者名:一木 博(所属:京都府立南丹高等学校)
活動概要 :
高校の正規授業計画の一環として、高校生が小学校上級生に対してエネルギーと環境を
主題とする理科実験授業を、生徒自らが探究的に立案し実行できるように指導し、テー
マ・教材・教育効果の向上をめざして8年にわたり不断に改良を続けているプログラム
審査講評 :
本プログラムの著しい特徴は、小高連携授業の一環として高校1年生のクラス全員が、
小学校6年または 5,6 年生のクラス全員に対して太陽電池や自転車発電などの実験授業
を毎年行い、高校と小学校のいずれの側においても教育の成果を着実にあげていること
である。応募者の優れた指導力および牽引力と、生徒たちの懸命な工夫と自発的な努力
による活動ぶりを選考委員会は高く評価し、ますますの発展を願って、小柴昌俊科学教
育賞に相応しい活動であると判断した。
2.
「折戸周治賞」
「戸塚洋二賞」の顕彰
1)創設の趣旨
基礎科学である、衝突型加速器による素粒子研究あるいはそのための加速器研究、なら
びに、ニュートリノ研究及び非加速器素粒子研究、において実験または理論の優れた研
究業績を挙げた研究者に対し顕彰を行う。
2)分野
・折戸周治賞
ビーム衝突型加速器による実験あるいは関連する理論研究、ならびに衝突型加速器の
研究および開発
・戸塚洋二賞
ニュートリノ実験または非加速器素粒子実験、あるいは関連する理論研究
5
3)対象
我が国の研究者、あるいは我が国の大学、研究機関に所属する外国の研究者。
4)募集
当財団の依頼した推薦人からの推薦。
5)選考委員会
「折戸周治賞」
選考委員長:
山田 作衛 (平成基礎科学財団理事、東京大学名誉教授、高エネルギー加速器
研究機構名誉教授)
選考委員:
荒船 次郎 (平成基礎科学財団理事、東京大学名誉教授)
川合
光 (京都大学大学院理学研究科教授)
駒宮 幸男 (東京大学理学部教授、東京大学素粒子物理国際研究センター長)
生出 勝宣 (高エネルギー加速器研究機構加速器施設長)
鈴木 厚人 (平成基礎科学財団理事、高エネルギー加速器研究機構長)
「戸塚洋二賞」
選考委員長:
荒船 次郎 (平成基礎科学財団理事、東京大学名誉教授)
選考委員:
川合
光 (京都大学大学院理学研究科教授)
駒宮 幸男 (東京大学理学部教授、東京大学素粒子物理国際研究センター長)
生出 勝宣 (高エネルギー加速器研究機構加速器施設長)
鈴木 厚人 (平成基礎科学財団理事、高エネルギー加速器研究機構長)
山田 作衛 (平成基礎科学財団理事、東京大学名誉教授、高エネルギー加速器
研究機構名誉教授)
6)表彰
各賞:
(表彰楯及び100万円)
表彰楯
折戸周治賞
戸塚洋二賞
7)第4回「折戸周治賞」
「戸塚洋二賞」選考のプロセス
選考委員会
開催日:2013年1月31日
6
選考結果:
・
「折戸周治賞」
受 賞 者: 小林 富雄
東京大学・素粒子物理国際研究センター・教授
近藤 敬比古 高エネルギー加速器研究機構名誉教授・同特別教授
山本
明
高エネルギー加速器研究機構・教授、低温工学センー長
授賞対象: LHCによる TeV 領域物理実験の開拓
授賞理由:
CERN の大型陽子・陽子衝突装置 LHC は最高エネルギーでの陽子衝突により、TeV 領域
の素粒子物理研究に新しい可能性をもたらした。加速器は順調に性能を上げ、昨年は
全エネルギー8TeV での実験を行った。ATLAS、CMS の二つの国際チームが精力的な解
析を行い、既に Higgs 粒子と矛盾しない性質を持った新粒子の発見や超対称性粒子の
探索等で、成果を上げている。我が国の研究者も多数 ATLAS 実験に参加して、その測
定器の設計・建設に当初から寄与したほか、LHC の建設自体にも超伝導技術で寄与し
ており、こうした成果を上げる上で、多大の貢献をしている。
とりわけ、小林、近藤、山本 3 氏の貢献は大きく、日本のチームを形成かつリードし、
国際的な共同作業の中心となって実績を上げて来た。小林氏は、ATLAS グループ形成
当時から、我が国チームの中核として、LHC 実験への参加を計画し、ATLAS の中でも
指導的な役割を果たしてきた。近藤氏は、SSC が中止になったことを契機に、同じ研
究を目指す ATLAC に参加し、小林氏と協力して日本チームを率いる中核となった。両
氏を中心として、我が国の ATLAS チームは、研究所と大学の連携を活かして、長年に
わたり薄型ミューオン検出器、半導体飛跡検出器などの測定器の建設、その後のデー
タ解析基盤の構築も含めた実験準備に邁進した。実験開始後は現地と国内での精力的
な活動を続け、今日の成果へと導いた。近藤氏の停年まで、両氏が日本 ATLAS グルー
プの共同代表を務め、小林氏は今も共同代表の一人である。
山本氏は、世界屈指の超伝導の専門家として、ATLAS 測定器の超伝導ソレノイド建設
に責任を持つ一方で、LHC 加速器の超伝導磁石の建設も分担し、アメリカの BNL、FNAL
の研究者とも協力して、多くの超伝導電磁石を完成させ、LHC と ATLAS の成功に不可
欠の貢献をした。
このように、3 氏は緊密な協力と連携のもとに、LHC と ATLAS 実験の全体に対して、
20 年余の貢献をし、最高エネルギーの陽子衝突による物理実験に道を開いた。未知の
領域を探求する実験研究の基盤を築いた功績は大きい。
・
「戸塚洋二賞」
受 賞 者: 鈴木 厚人
井上 雄
高エネルギー加速器研究機構長
東北大学・理学系研究科・教授、同ニュートリノ科学
研究センター長
授賞対象: 液体シンチレータを用いたニュートリノ研究、特に地球反ニュ-トリノ
の観測
7
授賞理由:
鈴木厚人氏は 1990 年代に神岡に 1000 トンの液体シンチレータを用いた測定器(カム
ランド)を建設し、日本中の原子炉で生成される反電子ニュートリノを観測して、太
陽ニュートリノ問題の解明とニュートリノ振動の研究を行うことを提案しました。そ
れと共に鈴木氏は地球内部のウランやトリウムの崩壊起源の反電子ニュートリノを
同じ測定器で観測できる可能性を示しました。井上雄氏はカムランド実験に 1998
年より参加し、当時の研究代表者である鈴木厚人氏のもとで反電子ニュートリノの研
究を始めました。2006 年に鈴木氏が KEK 機構長として転出した後はカムランドの代表
として更に研究を進めました。
両氏の努力の結果、原子炉から放出される反電子ニュートリノのエネルギーに依存し
た欠損を明確に観測し、電子ニュートリノの振動の確定に非常に大きな貢献をし、ニ
ュートリノ振動パラメータを精密決定しました。
2005 年に地球反電子ニュートリノ観測の兆候を報告後、測定器内のバックグラウンド
を徹底的に理解し、2011 年に地球内部のウランやトリウムの崩壊起源の反電子ニュー
トリノをカムランドで観測し、地表の熱流量 44 兆ワットに対し、地球内部での放射
性熱生成が 24±9 兆ワットであると初めて測定しました。これが 44 兆ワット以下で
あることから,熱の起源が放射能だけではなく地球創成時の原始の熱が残っているこ
とを初めて示しました。この研究は、いわば「ニュートリノ地球物理学」の研究分野
を創設したと言えます。これらの成果は、基礎科学にとって非常に重要な成果です。
8)表彰式
開催日: 2013年3月20日(水・祝)15:00-16:00
会
場: 東京大学「小柴ホール」
出席者:28名
3.楽しむ科学教室の開催
1)趣旨
基礎科学の分野に関心を持つ若い人材を育てる一助にと、高校生と大学生を対象に全国で開
催する。
講師にその分野の第一線の研究者を招き、最先端科学をレベルを落とさずに、十分な時間を
かけ、1時限目に十分な予備的説明を、2時限目に研究の真髄をわかりやすく伝え、また質
疑応答の時間も十分に取り、基礎科学の諸分野に関心のある学生が基礎科学の面白さと魅力
を実感し、また参加者が講師との個人的接触を持ったと実感できる講演会を目指している。
意欲ある学生自身が自分の意志で参加することを重視し、学生が各々自分で応募することを
原則としている。
2)開催
第71回
開催日:2012年5月13日(日)
会
場:東京大学 小柴ホール
8
講
師:荻野 博 放送大学名誉教授
題
目:「ケイ素の化学」 ~シリコンとシリコーン~
司
会:武田 暁
対
象:高校生・大学生
構
成:80分授業2回+質疑応答
共
催:東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
後
援:NHK
平成基礎科学財団理事、東京大学・東北大学名誉教授
出席者:76名
★この「楽しむ科学教室」は平成基礎科学財団がDVDに制作し、全国高等学校・大学に
寄贈した。
第72回
開催日:2013年7月21日(土)
会
場:東京大学 小柴ホール
講
師:長谷川 眞理子
総合研究大学院大学 先導科学研究科 生命共生体進化学専攻 教授
題
目:
「進化とは何だろうか?」 ~生物の進化、ヒトの進化~
司 会:武田 暁 平成基礎科学財団理事、東京大学・東北大学名誉教授
対
象:高校生・大学生
構
成:80分授業2回+質疑応答
共
催:東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
後
援:NHK
出席者:110名
★この「楽しむ科学教室」は平成基礎科学財団がDVDに制作し、全国高等学校・大学に
寄贈した。
第73回
開催日:2012年9月30日(日)
会
場:東京大学 小柴ホール
講
師:香取 秀俊
東京大学大学院工学系研究科・物理工学専攻・教授、
理化学研究所・香取量子計測研究室・招聘主任研究員
題 目:
「宇宙誕生から 1 秒も狂わない時計を作る」 ~時空の歪みをみる時計~
司
会:武田 暁 平成基礎科学財団理事、東京大学・東北大学名誉教授
対
象:高校生・大学生
構
成:80分授業2回+質疑応答
共
催:東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
後
援:NHK
出席者:44名
★この「楽しむ科学教室」は平成基礎科学財団がDVDに制作し、全国高等学校・大学に
9
寄贈した。
第74回
開催日:2012年11月11日(日)
会
場:中小企業振興センター 401会議室 (福岡県)
講
師:駒宮 幸男
東京大学大学院理学系研究科 教授
東京大学素粒子物理国際研究センター センター長
題
目:
「素粒子と宇宙」 ~極微の世界と壮大な宇宙を結ぶ加速器~
司
会:荒船 次郎 平成基礎科学財団理事、東京大学名誉教授
対
象:高校生・大学生
構
成:80分授業2回+質疑応答
協
賛:福岡県
後
援:NHK
出席者:30名
第75回
開催日:2012年11月18日(日)
会
場:東京大学 小柴ホール
講
師:花垣 和則 大阪大学大学院理学研究科 准教授
題
目:
「誕生直後の宇宙を眺める」 ~巨大加速器でさぐる宇宙のはじまり~
司
会:武田 暁 平成基礎科学財団理事、東京大学・東北大学名誉教授
対
象:高校生・大学生
構
成:80分授業2回+質疑応答
共
催:東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
後
援:NHK
出席者:70名
★この「楽しむ科学教室」は平成基礎科学財団がDVDに制作し、全国高等学校・大学に
寄贈した。
第76回
開催日:2012年12月8日(土)
会
場:とりぎん文化会館(鳥取県民文化会館)第2会議室
講
師:八代 嘉美 慶應義塾大学医学部 総合医科学研究センター 特任准教授
題
目:
「再生医療ってなんだろう?」 ~モノ・細胞の先にみえるもの~
司
会:武田 暁 平成基礎科学財団理事、東京大学・東北大学名誉教授
対
象:高校生・大学生
構
成:80分授業2回+質疑応答
協
賛:鳥取県・鳥取県教育委員会
後
援:NHK
10
出席者:49名
第77回
開催日:2013年3月9日(土)
会
場:佐賀県 アバンセ第1研修室
講
師:浅井 祥仁 東京大学大学院 理学系研究科 准教授
題
目:
「ヒッグス粒子に迫る」 ~最先端加速器LHCで探る宇宙創成の謎~
司
会:武田 暁 平成基礎科学財団理事、東京大学・東北大学名誉教授
対
象:高校生・大学生
構
成:80分授業2回+質疑応答
協
賛:佐賀県・佐賀県教育委員会
後
援:NHK
出席者:56名
4.DVDの制作と配布
目
的:基礎科学の分野に関心を持つ若い人材を育てる目的において、高校生と大学生を主
たる対象に全国で開催している「楽しむ科学教室」の実録をDVDに作成し、教材
として、全国の高等学校や大学等に無料で配布することにより、理科教育の普及を
目指す。
提供先:1)学校教育法第1条に定める以下の学校
(1)中学校
(2)高等学校
(3)中等教育学校
(4)大学
(5)高等専門学校
2)公立図書館(学校付属の図書館は学校として申込む。
)
本体価格:無料(非売品)
送
料:無料
制作件数:4件/年
作品:
製品番号
HFBS0026
タイトル
楽しむ科学教室
講演名
「ケイ素の化学」 ~シリコンとシリコーン~
講
師
荻野 博 放送大学名誉教授
講演開催日
2012年5月13日(日)
会
場
東京大学「小柴ホール」
協
力
東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
提供先
希望する学校・大学317校へ寄贈。
11
製品番号
HFBS0027
タイトル
楽しむ科学教室
講演名
「進化とは何だろうか?」
講
長谷川 眞理子
師
~生物の進化、ヒトの進化~
総合研究大学院大学 先導科学研究科 生命共生体進化学専攻 教授
講演開催日
2012年7月21日(土)
会
場
東京大学「小柴ホール」
協
力
東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
提供先
希望する学校・大学317校へ寄贈。
製品番号
HFBS0028
タイトル
楽しむ科学教室
講演名
「宇宙誕生から 1 秒も狂わない時計を作る」 ~時空の歪みをみる時計~
講
香取 秀俊
師
東京大学大学院工学系研究科・物理工学専攻・教授、
理化学研究所・香取量子計測研究室・招聘主任研究員
講演開催日
2012年9月30日(日)
会
場
東京大学「小柴ホール」
協
力
東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
提供先
希望する学校・大学318校へ寄贈。
製品番号
HFBS0029
タイトル
楽しむ科学教室
講演名
講
師
「誕生直後の宇宙を眺める」 ~巨大加速器でさぐる宇宙のはじまり~
花垣 和則 大阪大学大学院理学研究科 准教授
講演開催日
2012年11月18日(日)
会
場
東京大学「小柴ホール」
協
力
東京大学理学部・東京大学素粒子物理国際研究センター
提供先
希望する学校・大学318校へ寄贈。
12
II.処務の概要
1. 役員に関する事項
第2期役員
役職名
名前
所 属 ・ 職 名
理事長
小柴 昌俊
東京大学特別栄誉教授
理事
荒船 次郎
東京大学名誉教授
理事
海部 宣男
国立天文台名誉教授
理事
梶田 隆章
東京大学宇宙線研究所所長
理事
小林
理事
佐藤 勝彦
自然科学研究機構長
理事
鈴木 厚人
高エネルギー加速器研究機構長
理事
武田
東京大学・東北大学名誉教授
理事
山田 作衛
東京大学名誉教授・高エネルギー加速器研究機構名誉教授
監事
中村
中村合同特許法律事務所・弁護士
監事
田村 忠雄
誠
暁
稔
高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授・
日本学術振興会学術システム研究センター所長
國法律事務所・税理士
第1期評議員
役職名
2.
名前
所
属 ・ 職 名
評議員
古在 由秀
群馬県立ぐんま天文台長
評議員
朽津 耕三
東京大学名誉教授、東京農工大学客員教授
評議員
佐藤 文隆
京都大学名誉教授
評議員
白川 英樹
筑波大学名誉教授
役員会等に関する事項
(1)理事会
(1)第3回理事会
開催日:2012年5月31日
議事事項:
1)2011年度事業報告及び収支決算報告について
原案通り承認。
2)定時評議員会への第2期理事・監事候補者推薦について
原案通り下記候補者に満場一致で決定。
理事:小柴昌俊、荒船次郎、海部宣男、梶田隆章、小林 誠、佐藤勝彦、
鈴木厚人、武田 暁、山田作衛
監事:中村 稔、田村忠雄
3)第2期理事選任後の理事長選任について
原案通り満場一致で決定。
理事長:小柴昌俊
4)定時評議員会の招集について
原案通り承認。
13
(2)第4回理事会
開催日:2013年3月5日
議事事項:
1)
「折戸周治賞・戸塚洋二賞」次期選考委員選任の件
原案通り承認。
*「折戸周治賞」選考委員
選考委員長:山田作衛
選考委員: 荒船次郎、川合 光、駒宮幸男、生出勝宣、鈴木厚人
任期:2013年4月1日-2015年3月31日
*「戸塚洋二賞」選考委員
選考委員長:荒船次郎
選考委員:川合 光、駒宮幸男、生出勝宣、鈴木厚人、山田作衛
任期:2013年4月1日-2015年3月31日
2)2013年度事業計画及び収支予算の件
原案通り承認
(2)評議員会
(1)第2回定時評議員会
開催日:2012年6月15日
議事事項:
1)2011年度事業報告及び収支決算報告について
原案通り承認。
2)次期理事及び監事の選任の件
理事会より推薦された理事候補者9氏、監事候補者2氏を満場一致で選任。
*第2期理事
小柴昌俊、荒船次郎、海部宣男、梶田隆章、小林 誠、佐藤勝彦、鈴木厚人、
武田 暁、山田作衛
*第2期監事
中村 稔、田村忠雄
3.
許可、認可及び承認に関する事項
申請事項
有効期限
許可・認可年月日
平成基礎科学財団ロゴマークの商標登録
2005 年 2 月 18 日
10年
2015 年 2 月 18 日
平成基礎科学財団
2005 年 2 月 18 日
「楽しむ科学教室」ロゴマーク
の商標登録
一般社団法人及び一般財団法人に関する法律及
び公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関
する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関す
る法律(平成18年法律第50号)第44条の規
定に基づき「公益財団法人」として認定
税額控除に係る証明書(租税特別措置法施行令
第二十六条の二十八の二第一項に規定する要件
14
10年
2015 年 2 月 18 日
2011 年 3 月 30 日
期限なし
2011 年8月1日
5年
2016 年7月 31 日
を満たしていることの証明)
4.
契約に関する事項
契約年月日
相手方
2006 年1月1日
ロヴィ株式会社
(前マクロヴィジョン株式会
社)
6年
三菱地所株式会社
2012 年 10 月1日
2012 年 4 月 18 日
契約有効期間
契約自動更新
~2015 年 9 月 30
契約の概要
DVD コピー防止技術適
用
丸の内ビルディング
11 階 1109A の賃借
日
2007 年 1 月 19 日
2006 年 2 月 13 日
2013 年 3 月1日
5.
平成基礎科学財団の
所有するコンピューターシステ
ム及び WEB サーバーの管理
アプリケーションソフトウ
ェアテクノロジー株式会社
1年
株式会社ポニーキャニオン
エンタープライズ
1年
株式会社NHKエデュケー
ショナル
2013 年 4 月 1 日~ 2013 年度平成基礎科
学財団が企画・主催す
2014 年 3 月 31 日
る「楽しむ科学教室」
の映像音声を記録し
DVDの原盤を制作
する。
契約自動更新
契約自動更新
平成基礎科学財団が
取り扱う録音録画物
の製造委託
寄付に関する事項
1)賛助会員
高貴な御二方
2円
代表者名
法人会員
(敬称略)
口数
(1万円/口)
社会福祉法人仁生社 江戸川病院
加藤 正弘
50
学校法人工学院大学
髙田 貢
30
社団法人日本理科教育振興協会
大久保 昇
5
社団法人日本医師会
横倉 義武
30
三井金属鉱業株式会社
竹林 義彦
500
国立大学法人東京大学
濱田 純一
36
株式会社コイデカメラ
小出 良蔵
10
医療法人本町診療所
佐瀬くらら
10
熊本防錆工業株式会社
山崎 周一
2
国立大学法人香川大学工学部
増田 拓朗
1
国立大学法人北見工業大学
鮎田 耕一
3
太陽 ASG 監査法人
梶川 融
15
15
国立大学法人愛媛大学
柳沢 康信
12
株式会社フジクラ
長浜 洋一
5
東京大学素粒子物理国際研究センター
駒宮 幸男
350
医療法人社団徳仁会
藤井 大吾
1
株式会社チームルマン
土沼 広芳
1
医療法人 岡胃腸科内科
岡 葉子
3
医療法人社団 大畑内科呼吸器科
大畑 一郎
5
富士通株式会社
山本 正巳
10
松本大学
住吉 廣行
2
代表者名
団体会員
(敬称略)
口数
(1万円/口)
岐阜県
古田 肇
30
富山県
石井 隆一
53
鳥取県
平井 伸治
60
福岡県
小川 洋
500
佐賀県
古川 康
85
飛騨市
井上 久則
30
豊橋市
佐原 光一
40
横須賀市
吉田 雄人
50
横浜市
林 文子
200
杉並区
田中 良
50
上岡 龍一
10
黒川 英一
12
崇城大学生物生命学部応用生命科学科
上岡研究室
デンソー技術会
個人会員
(敬称略)
口数
(1万円/口)
200
青井
子
池田
健
2
池田
喜紀
3
石川
秀幸
50
石田
尚豊
1
石原
祐教
1
井手下 桂子
1
伊藤
謙哉
3
伊藤
尚子
10
稲川
弘子
1
岩井
隆夫
1
16
鵜髙
重三
3
大門
隆
2
大西
武
1
岡
潔
1
岡
紫乃
1
岡
道太
1
岡
晃
1
小野
章子
1
梶川
敦子
1
柏木
明
5
加藤
てい子
1
加藤
登美子
1
加藤
治彦
1
加藤
佳久
1
狩浦
健次
2
熊谷
國光
1
小柴
俊
1
小柴
昌俊
20
小松
利行
1
小宮山 潔子
1
小宮山 宏
1
齊藤
1
文彦
1
佐久間 祐治
50
佐藤
美代子
佐野
二郎
1
三田
一郎
3
三戸
利泰
1
清水
恭一
1
重城
洋三
3
須貝
喜久雄
4
髙松
京子
1
田中
善喜
1
田中
文彬
1
谷口
二三子
1
谷口
征宣
1
千田
勝久
1
堤
1
重雄
中尾
久喜子
2
中島
千加子
1
17
中島
俊明
1
中辻
隆子
1
永冶
真樹
1
法村
香音子
2
袴田
敏一
2
福多
清光
1
古田
豊
堀江
滋夫
5
増田
輝子
5
15
匿名希望
1
松生
紀子
2
水野
雅彦
1
美濃部 時子
1
三原
茂
1
壬生
真康
1
宮澤
功吉
10
目徳
良治
1
森井
外吉
1
安富
律征
2
栁瀬
聡
1
山内
正光
2
山本
平蔵
3
鎗田
淳子
1
横田
嘉昭
1
吉田
敦史
3
吉見
育子
3
米内山 満
2
渡辺
明
1
渡辺
三惠
1
2)寄付者
寄付者名(敬称略)
金額
(円)
青木
紀代美
300,000
天野
真家
500,000
100,000
株式会社安藤忠雄建築研究所
石川
丈文
1,956
石田
栄子
20,135
伊藤
秀樹
90,000
18
200,000
岩野
圭子、昌夫
枝澤
聖文
36,500
岡村
龍昌
5,000
100,000
匿名希望
菊池
佳子
10,000
久保
公人
30,000
窪田
真理子
20,000
熊谷
俐乃
20,000
越田
圭治
20,000
小柴
正幸
1,000
佐藤
君子
1,000
佐野
文彦
130,000
白梅皐月会 代表
4,100
佐久山玲子
鈴木
厚人
60,000
瀧澤
ヤウ子
10,000
竹内
正幸
10,000
武田
元信
100,000
遠山
一行
200,000
中島
弘二
20,000
ナカダニ トシオ
3,274
中西
20,000
林
泰子
7,003
祥史
日向
5,000
淳一
ヒノデ ケンジ
10,000
カ)フアムコ
10,000
古谷
5,000,000
トミ
355,000
匿名希望
6.
八木
修
36,500
柳澤
昭雄
10,000
ワカモト オサム
10,000
その他の重要事項
特になし。
7.
職員に関する事項
職名
事務長
氏名
髙松 理美子
担当事務
事務全般の統括
以上
19
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