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平成21年度 第17回 パソコンスピード認定試験(日本語)問題

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平成21年度 第17回 パソコンスピード認定試験(日本語)問題
主催
日本情報処理検定協会
後援
文部科学省
平成21年度 第17回 パソコンスピード認定試験(日本語)問題
フランス料理は、16世紀にイタリアからもたらされ、その後も確かな体系を持ちなが
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ら常に進化を遂げています。国が変わっても、ほとんどの晩さん会で採用されていること
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から、その価値の高さが分かります。日本はフランスと比べても、見劣りがしないどころ
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か、とても独創性の高い食文化を持っていると考えられています。さらに、とても勤勉で
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器用なうえに、味覚に敏感な舌がありますから、食べることはもちろん、作る技術や感性
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もあるといえるでしょう。そうした素養を発揮して、フランス料理を理解すれば、食事は
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今よりもっと楽しいものになるでしょう。↵
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フランス料理は、よく音楽に例えられます。口取りから始まって、前菜、スープ、魚料
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理、肉料理、そしてデザート。これは、まるで交響曲のように無駄のない流れとなってい
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ます。前奏で軽やかに、中盤で味わいの異なる盛り上がりを、そして最後に夢のような時
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間へとまとめあげられています。シェフが献立を決めるときも初めは小さな驚きを、次の
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場面では安らぎを、最後には満ち足りた感動を味わってほしい、そんなふうに考えている
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ようです。作る人の思いを皿から感じ取ることこそ、フランス料理を楽しむ神髄なの かも
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しれません。↵
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では、レストランで食べるコース料理の流れを説明してみましょう。お店へ行き、席に
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着くと、飲み物と一緒に口取りが出されます。これが下がると、次からが正式な料理の始
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まりとなります。前菜は、音楽でいえば前奏に当たります。特に色合いや盛りつけといっ
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た見た目のセンスに気が配られ、酸味をアクセントにして仕上げることが多いようです。
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そして、少しおなかが満たされたところでスープが出されます。これは 、食欲をより刺激
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し、あとに続く料理の消化を促すためのもので、ここまでがコースの前半です。↵
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魚介類に関しては、世界でいちばんの舌を持つのが日本人だといわれています。魚料理
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の調理方法は、生、蒸し、焼きなど、種類や季節によってさまざまです。その中で、既成
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概念にとらわれない魚のメニューが次々に生まれているのです。そして、フランス料理を
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構成する要素の中で、最もシェフが神経を遣い、個 性を表現するのは、何といっても肉料
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理でしょう。最近では、食材を真空にして加熱するなど、新しい技術がどんどん開発され
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ています。経験だけではなく、積極的に知識を広げることでメイン料理は飛躍的に幅を広
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げているのです。↵
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食事が終わると、いよいよデザートです。みりんや砂糖を使う和食と違って、料理の味
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付けは、基本的に甘い調味料を用いないため、最後にお菓子を取ることで味わいとして完
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結し、満腹感を得ることができるのです。コーヒーや紅茶は、食事の油脂成分を分解させ
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るタンニンを含んでいるので、消化作用を促す効果があります。このように、 メニューの
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一つ一つに意味があり、料理人の思い入れも詰まっているのです。↵
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日本の陶磁器の歴史は、世界で最も古い土器といわれている縄文に始まります。わたし
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たちもよく知っているように、粘土ひもを巻き上げて作る方法が採られ、窯を築かず、野
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焼きで作成されていました。その次に続くのが弥生です。紀元前3世紀ごろに北九州を中
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心に始まったとされています。それまでの狩猟生活から農耕への変化がその誕生の要因で
問題
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その1
主催
日本情報処理検定協会
後援
文部科学省
平成21年度 第17回 パソコンスピード認定試験(日本語)問題
あり、貯蔵用のつぼや食器など、いろいろな土器が作られるようになりました。中国や朝
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鮮からもたらされた技術が革新を生み出し、量産が可能になったのです。 ↵
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陶器の始まりは、7世紀後半に出現した焼き物の表面に上薬を施したものです。奈良平
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安には、低い温度で焼かれ、鉛を使って緑や白などを発色させた物と、高い火 度で灰を用
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いて作られた物の大きく二つに分けられます。前者は中国や朝鮮の影響で生まれました。
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後者は8世紀後半から愛知県で生産が始まっており、人工的な 上薬を施した日本で最初の
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焼き物となりました。↵
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中世では、古代の系譜を引きながらも、少しずつ変化した技法が確立された時期となり
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ました。主に基盤となったのは、灰黒色と赤褐色の二種類です。前者は、文様の飾りとそ
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の色でオリジナルの風格を作り出し、後者は、赤みがかった土と重厚な感じの造形を特徴
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としていました。現在でも引き続きその系統が生産されているのは赤褐色のほう で、岡山
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が有名な産地となっています。また、中世を代表する陶器としてはもう一つ、 上薬を使わ
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ない物がこのころに登場しています。東海地方で生産された日常の 皿やわんなどがそうで
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す。愛知県をはじめ、岐阜県や三重県など、現在までに200以上の窯の跡が発見されて
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います。この流れは11世紀から12世紀末にかけて、北陸から西日本で、つぼや鉢など
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の量産へとつながっていきました。一方、同じ中部地方でも瀬戸や美濃は、この時代にこ
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こだけが上薬を用いて陶器を生産した地域でした。いろいろな技法を駆使して、中国の磁
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器などの写しをたくさん行ったのだそうです。日常品から高級な器まで、あらゆるライン
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ナップが特徴です。↵
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そして近世となり、茶の湯における価値観にふさわしい製品が求められるようになって
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いきます。漆黒の半筒形の茶わんや、緑色の端正な造形などが人気となり、和物の地位は
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ここで大きく向上しました。ほかには高麗茶わんと呼ばれる朝鮮の器が流行して、日本の
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製品にも大きな影響を及ぼしたのだそうです。また、瀬戸や美濃では、それまでの半地下
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から、高度の焼成と大量生産が可能な、地上の窯への転換という技術革新が行われたので
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す。江戸時代になると、芸術の都でもあった京で、楽や清水など趣味性の高い器が作られ
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るようになっていきました。現代にも作品を残す名工が登場したのもこのころで、彼ら職
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人の名の入った品は、今でいうブランドのような感覚であこがれの的となり、高値で取引
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されていました。↵
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その後、土だけでなく硬質な石を材料とする磁器が、九州で作られるようになります。
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丈夫で繊細なラインがとても美しく、何より豪華けんらんな色絵が特徴の時代を迎えるこ
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とになるのです。17世紀には、装飾性の高い製品が海外でも認められ、ヨーロッパに輸
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出されるようになりました。18世紀には本州のいろいろな地域でも磁器が製造されるよ
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うになり、驚くほど生産量を伸ばしました。
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問題
その2
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