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「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書

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「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」 報告書
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
団 体 名
事 業 名
鳥取県
地域を元気にするガイナーレ鳥取と消防団との連携事業
本事業は、鳥取県全県をホームタウンとする地域密着型のJリー
グ加盟プロサッカークラブ「ガイナーレ鳥取」と地元消防団が連携
し、ホームゲーム等における消防団のPRイベント、ガイナーレ鳥
取の広報機能やスマートデバイスを活用した新たな消防団PR活
動等を展開することにより、女性や若者をはじめとして幅広く消防
団活動への理解と消防団への入団促進を図るものです。
取組経緯
※
山陰唯一のJリーグ加盟プロサッカークラブである「ガイナー
レ鳥取」は、クラブスピリッツに「スポーツを通したまちづくり、
人づくり」を掲げ、地域との交流活動を行うなど地域に密着した
クラブ運営を行っています。また、県内では数少ないプロスポー
ツゲームが開催されることから、連日、テレビや新聞等で報道さ
れ、子どもや若者、女性から高い人気を集め、熱気のある多くの
サポーターやボランティアから支援を受けるなど、「ガイナーレ
鳥取」は地域に夢と勇気と希望を与える存在となっています。
実施期間
平成 27 年 7 月~平成 27 年 11 月
ガイナーレ鳥取のホームゲーム(米子市:チュウブYAJINス
タジアム)等を通じて、同じく地域に密着し、郷土愛護の精神で地
域貢献活動を行う消防団を応援することで、特に子どもや女性、若
者に対する消防団活動への理解とイメージアップを図り、消防団へ
の入団促進に繋げるため、次に掲げる事業を実施するものです。
[各事業の概要]
事業内容
1「がんばる消防団応援スペシャルマッチ」の開催
趣旨:消防団の活動紹介や入団促進PRを強力に実施するため、
10月18日(日)のホームゲームで「がんばる消防団応援ス
ペシャルマッチ」を開催しました。
試合の開始前には、スタジアム場内で、鳥取県副知事と県内
の消防団員による消防団紹介イベントを実施したほか、会場に
消防団PR看板を設置し、消防団応援の場内アナウンスも実施
しました。
また、地元の米子市少年消防クラブメンバーらによる選手の
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
エスコートやフラッグキッズへの参加を通じて、子どもたちへ
消防団の理解を図っていることを観客に印象づけました(3
子どもの憧れの気持ちを育むも参照)。
(1)バナー広告の作成
ガイナーレ鳥取と消
防団応援PRを目的と
して、バナー広告を作
成し、新聞広告やパン
フレットその他媒体に使用したほか、このバナーを用いた看板
を製作し、試合当日にスタジアム内に設置しました。
(2)来場者への消防団PRグッズの配布
来場者に配布する試合のプログラムの1ページ(A4)を割
いて、消防団募集広告を打ったほか、消防団をPRするクリア
ファイルを配布しました。
(ウラ面)
(オモテ面)
※観客に配布したクリアファイル
(3)スマートデバイスの活用
ホームゲームの試合パンフレットやクリアファイルには、A
R(拡張現実)を活用して倉吉市制作の消防団PR動画を埋め
込み、消防団とその活動を動画で紹介しました(AURASM
Aアプリを利用して再生が可能なほか、Youtubeに直接
リンクしたQRコードも添付;別添PPT資料参照)。このPR
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
動画は、今回作成した消防団募集パンフレットに印刷した写真
をトリガーとしていつでもアクセスが可能であり、今後も様々
な形で利用を図っていきたいと考えています。
(4)消防団員によるPR
キックオフ前のプレイベント
として、鳥取県副知事と、鳥取
市、米子市、境港市及び南部町
の各消防団員の皆さんが、消防
団のPRを行いました。
このイベントでは、境港市の
女性団員の司会により、鳥取市
の学生団員や南部町の女性団員
などの紹介に引き続いて、副知事が消防団の重要性と団員の激励
を行うなど、来場者に消防団を強く印象づけることができまし
た。
(5)エスコートキッズ・フラッグキッズ
米子市少年消防クラブのメ
ンバーをはじめとする地元の
子どもたちに、「がんばる消防
団応援スペシャルマッチ」当日
の選手のエスコートとフラッ
グキッズを務めていただきま
した。米子市少年消防クラブの
メンバーには、消防服を着用し
ていただき、その姿を来場者に披露して、消防団への理解の一助
としました。
その後、「がんばる消防団応援スペシャルマッチ」の看板を囲
んで記念撮影に臨んだ子どもたちに、消防団を強く印象づけまし
た。
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
(6)消防団員への感謝
消防団員の日頃の活動に感謝し、その労をねぎらうとともに、
今回のホームゲームを消防団員
やその家族などにとっての記念
となるよう、団員とその家族を当
日の試合に無料招待し、記念Tシ
ャツをプレゼントしました。
記念Tシャツは、平素から着用
しやすいデザインとし、日常的に
消防団のPRが行えるよう配慮
しました。
(7)その他
試合当日には、スタジアムへの観客の導線に専用ブースを設
置し、消防団員募集ポスターを掲示して消防団募集をPRしま
した。
また、会場に向かう観客に対し
て県や市の職員が消防団の紹介
パンフレットや団員募集を呼び
かけるチラシを配布するなどし
て、消防団のPRを行いました。
2
地域に貢献する消防団PR
「がんばる消防団応援スペシャルマッチ」の開催日以外にも、
様々な機会を通じて、地域の防火・防災に貢献する消防団とその
活動をPRしたほか、公益財団法人鳥取県消防協会が推進する
「消防団応援の店」事業の拡大のため、地元企業等への働きかけ
も行いました。
(1)岡野雅行氏(ガイナーレ鳥取GM)による消防団PR
鳥取県が主催して10月3日
(土)に日吉津村のショッピング
モールで開催された「鳥取県西部
地震から15年とっとり防災フ
ェスタ2015」に際して、元サ
ッカー日本代表としてワールド
カップ出場経験もあるガイナー
レ鳥取のジェネラルマネージャ
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
ーを勤める岡野雅行氏が、消防団員によるポンプ操法訓練を視察
したほか、会場に設置したメインステージ上で、消防団員の激励
と消防団のPRを行いました。
(2)ガイナーレ鳥取のスポンサー企業への働きかけ
消防団員に様々な優遇を提供する目的で、公益財団法人鳥取県
消防協会が推進する「消防団応援の店」事業について、ガイナー
レ鳥取を運営する株式会社SC鳥取が、そのスポンサー企業に対
して協力を呼びかけました。
3
子どもの憧れの気持ちを育む
将来の消防団を担って行く児童・生徒に消防団とその活動のP
Rや防火・防災学習の機会を通じて消防団を強く印象づけ、消防
団に対する憧れの気持ちを育むための様々な機会を設けました。
(1)エスコートキッズ・フラッグキッズ(再掲;1(5参照))
(2)防火・防災学習
秋の全国火災予防運動の期
間中の11月14日(土)に、
ガイナーレ鳥取の所属選手ら
によるサッカー教室の機会を
利用して、消防団員や消防署員
らの指導のもと、防火・防災学
習に臨みました。
このイベントでは、煙ハウス
や水消火器を用いた防火・防災学習を実施し、子どもたちだけで
なくその保護者も参加して防火・防災の知識の習得に努めるとと
もに、消防団とその活動に対する理解を深め、将来の消防団員と
なる子どもたちに消防団に対する関心を惹起しました。
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
1「がんばる消防団応援スペシャルマッチ」の開催
○職員等の動員
鳥取県、米子市、及び境港市の職員等 10 人
鳥取市消防団、米子市消防団、境港市消防団、及び南部町消防団
の団員 11 人
米子市少年消防クラブ、及び米子市立伯仙小学校のみなさん 28
人
株式会社 SC 鳥取のみなさん
2 地域に貢献する消防団PR
○職員等の動員
鳥取県の職員等
鳥取県西部の各市町村の消防団員等
株式会社 SC 鳥取のみなさん
実施体制
3 子どもの憧れの気持ちを育む
○職員等の動員
鳥取県、及び米子市の職員等 3 人
米子市消防団 10 人
米子消防署員 2 人
米子市立住吉小学校サッカークラブのみなさんとその保護者等
約 40 人
株式会社 SC 鳥取のみなさん 4 人
主
催 : 鳥取県
連携主体 : 株式会社SC鳥取
協
力 : 鳥取市、米子市、倉吉市、境港市、南部町
鳥取市消防団、米子市消防団、境港市消防団、南
部町消防団
鳥取県西部広域行政管理組合消防局
米子市少年消防クラブのみなさん
米子市立伯仙小学校のみなさん
米子市立住吉小学校のみなさん
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
1「がんばる消防団応援スペシャルマッチ」の開催
○観客動員数 2,253 人
○エスコートキッズ・フラッグキッズの子どもたち 28 人
○来場者に消防団PRの看板や場内アナウンス、観客に配布し
たパンフレットやクリアファイルなどを通じて、消防団に対
する関心を惹起したほか、消防団員等による消防団とその活
動のPRを通じて、来場者に消防団を強く印象づけ、入団促
進の動機づけを図りました。
○米子市少年消防クラブの皆さんには、平素のクラブ活動でも
着用する消防服を着用していただき、試合の観戦に訪れた観
客に対して、その姿を強く印象づけるとともに、周囲の子ど
もたちにもクラブをアピールして消防団に対する関心を惹
起し、将来の消防団員確保の裾野を広げることができまし
た。
2
事業成果
地域に貢献する消防団PR
○防災フェスタ来場者 約 10,000 人
○知名度と人気のある岡野雅行氏が来場者に対して消防団と
その活動内容をアピールし、来場者に対する消防団への理解
の深化を図るとともに、多くの女性や若者に消防団への入団
を促しました。
○「消防団応援の店」への登録事業者が、飲食店やスポーツ用
品店などを中心に、全県で 30 社を超えました。
3 子どもの憧れの気持ちを育む
○エスコートキッズ・フラッグキッズ(再掲)
○防火・防災学習 地元のサッカークラブの児童やその保護者
など 約 40 人
○ガイナーレ鳥取の所属選手らとのふれあいの中で実施した
防火・防災学習であり、また地域の顔見知りの消防団員によ
る防火・防災指導であることとも相俟って、子どもたちに対
し消防団を印象づける機会となりました。また、保護者に対
しても、消防団とその活動の理解を深める契機となりまし
た。
「女性や若者をはじめとした消防団加入促進モデル事業」
報告書
本事業の
課題等
本事業は、女性や若者の消防団への加入を促進することを目
的としたものであり、来場者をはじめとする県民の皆様に消防
団をPRし一定の成果を挙げることができました。しかしなが
ら、消防団への入団は消防団とその活動に対する理解を深める
にとどまらず、消防団の活動に対する動機が特に必要なもので
あり、事業の効果は短期的に現れるものではなありません。し
たがって、こうした取り組みを一過性のものとして終わらせる
ことなく、効果の検証も行いながら、継続して実施する必要が
あるものと認識しています。
限られた予算の中で、女性や若者のライフスタイルや価値観
の変化に応じた効果的な取り組みを展開するためには、時代の
背景と地域の特性に応じた工夫が必要であり、この点が本事業
を実施して認識された課題です。
今後の取組
鳥取県は、消防団員が漸減傾向にあり、消防団員の平均年齢
も上昇基調にあります。女性消防団員は過去最高を更新したも
のの、その増加率も頭打ちとなっています。こうした現状を打
開して、女性や若者を数多く消防団への入団に導くためには、
引き続き、本件事業のような取り組みを展開していく必要があ
ります。
そのため、本件事業で認識された課題を踏まえ、効果的な取
り組みとなるよう市町村とも協力し、本件事業に際して提供を
受けた様々な媒体も最大限活用して、女性や若者の消防団への
加入促進を図っていきます。
女性や若者をはじめとする
消防団加入促進モデル事業
実施結果報告書
2015年12月1日(火)
鳥取県危機管理局消防防災課
モデル事業の概要
(目的)
鳥取県全県をホームタウンとする地域密着型のJリーグ加盟プロサッカークラ
ブ「ガイナーレ鳥取」と地元消防団が連携し、ホームゲーム等における消防団の
PRイベント、ガイナーレ鳥取の広報機能やスマートデバイスを活用した新たな消
防団PR活動等を展開することにより、女性や若者をはじめとして幅広く消防団
活動への理解と消防団への入団促進を図ることを目的とするものです。
[実施内容]
事業概要
1
2
3
4
項目
内容
ガイナーレ鳥取の試合に際して。消防
がんばる消防団応援
団とその活動をPRするとともに、消防
実施主体
スペシャルマッチ
団員を激励。
県(消防庁から県に事業を委託、全国で採択された28事業
子どもを対象とした 少年サッカークラブメンバーに対する
のうちの一つ)
防火・防災学習
防火・防災学習を実施
連携主体
岡野GMによる消防 ガイナーレ鳥取の岡野GMが消防団
株式会社SC鳥取
団訓練展示のPR・ 員によるポンプ操法展示をPRすると
受託金額
消防団員激励
ともに、消防団員を激励
上限額:2,500千円(国費10/10)
ガイナーレ鳥取のスポンサー企業等
実施期間
「消防団応援の店」
に対して、「消防団応援の店」に対する
平成27年8月27日~11月30日
の推進
参加協力等を呼びかけ
この事業は、ガイナーレ鳥取を運営する株式会社SC鳥取のほか、鳥取市(学生団員の参
加)、米子市(消防団員及び市役所職員の参加)、倉吉市(映像資料の提供)、境港市(女
性消防団員の参加)、および南部町(女性消防団員の参加)の協力を得て実施されました。
がんばる消防団応援スペシャルマッチ
ガイナーレ鳥取の公式戦の機会に、観戦に訪れた女性や若者に対し
したほか、
し消防
団への理解と入団を促しました。
また、消防団員を激励するため、消防団員等を試合観戦に招待し、消防団PRのた
めのTシャツをプレゼントしました。
実施概要
1 日時・場所
平成27年10月18日(日)@チュウブYAJINスタジアム(米子市)
※13時キックオフ前のプレイベントとして実施
2 参加者
米子市、境港市及び南部町の消防団員
米子市少年消防クラブのメンバー
鳥取県副知事 など
3 イベントの内容等
消防団員等による消防団とその活動の紹介
鳥取県副知事による消防団激励
米子市少年消防クラブのメンバーらによる選手のエスコート
フラッグキッズによる消防団PR
観客に配布するパンフレットやクリアファイルに消防団のPRを掲載
消防団募集についての場内アナウンスを実施
消防団員とその関係者を試合観戦に招待
消防団PRのためのTシャツを記念に配布
消防団PRブースの設置
スタジアムへの導線に消防団PRブース
を設置し、来場者に消防団紹介パンフ
レットや消防団員募集チラシなどを配布
2,253人
記念Tシャツ
来場者に配布したクリアファイル
公式バナー広告
スマートメディアを利用したPR
Aurasmaアプリを利用したAR(拡張現実)
スマートフォンやタブレットをかざすと、「とっと
りAR」から上のプロモーションムービーを再生
できるほか、
Youtubeで動画再生
動画に直リンクするQRコードを利
用して、Youtubeで動画を再生す
ることもできるようにしました。
がんばる消防団応援スペシャルマッチ
団員による消防団とその活動の紹介の様子
(キックオフ前プレイベント)
少年消防クラブメンバーらと
選手との記念撮影
少年消防クラブメンバーらによる
選手のエスコート
競技場内に設置された看板
フラッグキッズ
競技場入り口に設けられた
消防団PRブース
少年サッカークラブ防火イベント
秋の全国火災予防運動に際して、ガイナーレ鳥取の選手とのふれあいの機
会に、消防団員等の支援を得て、少年たちに防火・防災の知識の啓発を図
りました。
(実施概要)
1 日時・場所
平成27年11月14日(土)13時30分~14時45分
@チュウブYAJINスタジアム(米子市)
2 参加者
米子市立住吉小学校サッカー部員(23名)及びその保護者
ガイナーレ鳥取の選手(3名、スタッフ1名)
米子市消防団員(10名)
米子消防署員(2名)
鳥取県、米子市など自治体職員等(3名) など
計 約60名
3 イベントの内容等
米子市消防団員と米子消防署員が進行役となり、小学生とその保護
者が防火体験(「水消火器」及び「煙ハウス」)を実施。
その後、ガイナーレ鳥取選手とサッカーミニゲーム及び記念撮影。
その他、会場内にはポンプ車等を展示して、防火啓発の資とした。
その他のイベント等
鳥取県主催の防災フェスタで、ガイナーレ鳥取の岡野GMが消防団の紹介
や激励を行ったほか、株式会社SC鳥取のスポンサー企業に公益財団法人
鳥取県消防協会が取り組んでいる「消防団応援の店」への協力を呼びかけ
ました。
項目
内容
「鳥取県西部地震15年防災フェスタ2015」にガイナーレ鳥取の岡野GMが参加し、会
岡野GMによる消防団紹介、
場ステージ上で消防団の紹介を実施した。
激励等
また、消防団ポンプ操法展示に際して、消防団員を激励した。
株式会社SC鳥取のスポンサー企業に、「消防団応援の店」の推進への協力を依頼。
「消防団応援の店」の推進 平成27年10月末日現在、消防団員に対する利用料の割引など、消防団を応援する
趣旨に賛同し、協力を申し出た企業が33事業所に達した。
岡野GMが防災フェスタ会場で
消防団とその活動をPR
米子市消防団員によるポンプ操法を
見学する岡野GM
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