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全国安全週間(PDF:1.86MB)

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全国安全週間(PDF:1.86MB)
 腰痛は、休業4日以上の職業性疾病の6割を占める労働災害となっています。
皆様の事業所・現場での腰痛予防対策に、ぜひお役立てください。
腰 痛 は こ う やって予防しましょう
・両足を揃えて
椅子に座り、
背筋を伸ばす
・作業姿勢を工夫する
同じ体勢を長く続けない
室温を下げすぎない工夫
太陽光を浴びる
・なるべく室内に
こもらず、
日光にあたる
時間をもつ
特 集
持ち上げる姿勢に気を付ける
温かい食事を心がける
全国安全週間
2016年
7月号の予告
平成27年労働災害発生状況
「リスクアセスメント」
と
「KY活動」
を一体的に安全衛生活動を
建設業の工事安全パトロール
入浴の工夫
6月1日∼30日は
準備期間です!
・熱すぎない温度の
湯にゆっくり入る
好ましい姿勢
規則正しい生活をする
好ましくない姿勢
運動は適度にする
・残業で疲れをため
ず、定時で退社し、
家へ直帰する
・野菜は温野菜などを選ぶなどし、
体の中から温める工夫をする
十分な広さの休憩設備を設ける
・横になって
くつろげる
ような十分な
広さの休憩設備
を設ける
設備や作業台の設置
・適切な作業位置、
作業姿勢などが
確保できるように
設備や作業台などを
設置する
昇降
可能
・軽い運動を日常的に行う
朝食はしっかり摂る
十分な睡眠を取る
・毎日なるべく
同じ時間に就寝し、
十分な睡眠時間を
確保する
はやく
ねろ!
適切な照度を確保する
・作業場所、通路、
階段、機械類
などの形状が
わかるように
照度を確保する
救急・救命
腰痛にならないために
・適度な空調管理をし、
体を冷やしすぎない
・時折屈伸や腰を伸ばす
などして、軽い運動を
心がける
・温かいもので
栄養バランスを
考えて摂る
目 次
良い姿勢を心がける
立って
い
る
時
も!
良い姿勢
を意識し
て!
前かがみや中腰を避ける
※参考:厚生労働省「腰痛の防止のために」
安全ニュース130号/2012年10月号
椅子の配置
・立ち作業が長時間
続く場合には、
椅子を配置し、
小休止・休憩が
できるように
する
平成
28年度
スローガン
全国安全週間は、昭和3年に初めて実施されて以来、「人命尊重」という崇高な基本理念のもと、「産業
界での自主的な労働災害防止活動を推進し、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図ること」
を目的に、一度も中断することなく続けられ、今年で89回目を迎えます。
この間、労働災害は長期的に減少し、平成27年は統計を取り始めて以来初めて、年間の死亡者数が
1,000人を下回りました。
一方、近年の産業構造の変化に伴って、経験が浅い労働者が職場に潜む危険を察知できないことなどを
背景として、休業災害を含む労働災害全体の数は十分な減少傾向にあるとは言えない現状であり、この
機会に職場における労働災害防止活動の大切さを再確認し、積極的に安全活動に取り組みましょう。
主唱者:厚生労働省、中央労働災害防止協会 実施者:各事業場
簡 単 に で き る腰痛予防運動
※参考:平成6年9月6日付基発第547号「職場における腰痛予防対策の推進について」
※参考:厚生労働省 労働災害発生状況資料
厚生労働省がまとめた平成27
業種別死傷災害発生状況(死亡災害及び休業4日以上の死傷災害)
年1月∼12月に発生した労働災
害発生状況では、死傷者数は
息を止めずにゆっくりと全身
を伸ばす背伸び運動。
背伸びの姿勢から左右にゆっ
くりと息を止めずに曲げる。
力を抜いて前に落としたら、
背筋を伸ばして体をそらす。
背筋を伸ばして両手を後に組
み左右に横回しの運動。
両脚を広く開いて膝を伸ばし、
開脚体ねん転の運動。
114,292人(前年同期比2,941人減
少、2.5%減少)、死亡者数は932
人(前年同期比83人減少、8.2%
減少)と、いずれも減少傾向と
平成
26年
速報値
平成
27年
なっています。しかしながら、
業種別に見てみると、死傷者数
両脚を広く開き、身体を大きく
回す、開脚上体回しの運動。
脚先を平行に開き、膝で反動
をつけながら屈伸運動。
腰を十分に下げて、反動的
に屈伸する脚の伸展運動。
前後に脚を広く開き両手を腰に
あて、押すように腰を深く沈める。
左右交互にはずんだり、駆け足
をする。
※ストレッチ中やストレッチ後に痛みが強くなるなどの異常を感じたら、
すぐに中止し、
すみやかに病院で医師の指示を仰ぐようにしてください。
っと一息
ちょ
豆知 識
「梅雨
(ばいう)
」
はもともと中国で生まれた言葉といわれています。中国では梅の実ができる頃に長雨の時期があることから、
梅の雨=梅雨となったという説。もうひとつは、長雨によって黴
(カビ)
が生えやすいことから黴雨と書いて
「ばいう」
と読んで
いたのを、後から梅の実ができるこの時期柄に合わせ、梅という字を当てて梅雨となった、という説があります。
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K
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速報値
では製造業が26,034人と最も多く、
となっており、全産業の中で
建設業は労働災害の発生が比較
的に多い業種であることから、
労働災害防止活動の大切さを
再確認し、積極的に安全活動に
取り組む必要があります。 20,000
40,000
60,000
80,000
100,000 120,000
業種別死亡災害発生状況
次いで建設業が15,331人、死亡者
数では、建設業が最も多く317人
0
平成
26年
速報値
平成
27年
速報値
(単位:人)
今号では、自主的な安全衛生活動の促進として実施者が取り組むべき事項として、経験の浅い建設作業員が現場での危険の認識に効果が期待
できる
「リスクアセスメントとKY活動の一体化」
による安全衛生活動の推進と、安全管理の状況や安全衛生管理体制を点検するための
「工事安全
パトロール」
についてご紹介します。ご参考としていただければ幸いです。
★ ホームページにも掲載しております!是非ご覧ください。★
ヒヤリ・
ハット
の
放置はダ
メ!
更なる労働災害の減少を図るために、職場や現場全体の危険に対する感受性を高め、危険に対
する認識を共有するため、事前に危険性や有害性を洗い出してリスク低減対策を作業手順に反映
させる「リスクアセスメント」と、すぐに行う作業に起こりうる危険について対策を立て実行する
「KY活動」を組み合わせ、一体的に安全衛生活動を進めましょう。
経営トップのリーダーシップのもと、全員が一致協力してそれぞれの立場・持ち場で自主的、
安全の
先取り
危険の
芽を
摘む!
自発的に問題解決行動を実践することが大切です。
参考:厚生労働省「事例でわかる職場のリスクアセスメント」
①進め方
②準備
Step1 危険要因の洗い出し(特定)
作業を
順序立てて
分解して
みましょう。
①過去に労働災害が発生した作業
②危険を感じた(ヒヤリ・ハット事例)
作業 ③作業者が日常不安を感じている作業
④過去に設備に係わる事故があった作業 ⑤作業・操作方法が複雑で、説明書等による
手順が必要となる機械等の操作作業
Step2 リスクの見積もり
①特定した危険性または
有害性についてのリスクを
見積もりする。
②負傷または疾病の対象者および
内容の予測を立てる。
③機械設備、作業の特性に応じた見積もりする。
④優先度を評価・決定する。
Step3 リスクの評価
①「災害発生の可能性」、
「災害の重篤度」をもとに、
対策の優先順位を決定
Step4
リスク低減の
「内容の検討」
と
「実施」
①リスク評価をもとに、優先度の高いものから、
「リスクの除去」
「低減措置」実施。
②低減措置は、法令で定められた事項は必ず実施。
Step5 実施内容の記録
リスクアセスメントおよび対策等の実施内容を記録する。
記録すべき
事項
①洗い出した作業
②特定した危険性又は有害性
③見積もったリスク
④設定したリスク低減対策の優先度
⑤実施したリスク低減対策の内容
エンジンが掛かっている
状態なので、万一不用意
に旋回したりして、間にい
る作業員が挟まれるかも
身を乗り出したら
衣類が操作レバー
にひっかかるかも
よって、パトロールでは、常に現場で作業する人々の安全を確保できるよう
工事安全パトロールの心構え
状 況
エンジンをかけたままで
停止している掘削機のオ
ペレーターに、横に停車
中のトラックから窓越し
に書類を渡そうとしてい
ます。
オペレーターが
書類を受け取ろ
うと身を乗り出
したら掘削機か
ら転落するかも
また、安全衛生会議や朝礼などで指示された事や、リスクアセスメントや
進捗確認なども行え、現場でのよい関係を築くことができるのです。
●イラストを見て考えられる危険をどんどん出し合う
①リスクアセスメント実施の決定
②決定した趣旨や内容の通知
③対象工事・工種・作業等の決定
④施工する工事に関係する情報の
入手
⑤計画の管理者・担当者の決定
こと」とされています。
の緊張感を維持させることができ、不安全行為だけでなく、挨拶や工事の
第1R 【現状把握】どんな危険が潜んでいるか?
リスクアセスメントの実施
「目で見てわかる不安全要素について、現場に存在する災害の芽をチェックリストを用いて確認し、探し、潰す
真剣に行う必要があります。また、現場で作業者に声をかけることで、現場
●危険への「感受性」を鋭くする
●要所要所で「集中力」を高める
●安全衛生推進への「やる気」を強める
●職場や現場のリスクを明確化
●危険に対する認識の共有化
●安全衛生対策の合理的な優先順位の決定
●「決まり事」ができた理由の明確化
●職場や現場全体の危険に対する感受性の高揚
準 備
参考:中央労働災害防止協会「ゼロ災運動・KY(危険予知)」
実施によって期待できる効果
実施によって期待できる効果
促すことにより労働災害や公衆災害を未然に防止します。
かをチェックする事もできます。
「KY活動」の
「リスクアセスメント」
の
工事安全パトロールでは、建設工事現場の安全管理の状況や施工業者の安全衛生管理体制を点検し、注意を
KY活動から導き出された低減措置や行動目標が、きちんと行われている
「KY活動」の実施
「KY活動」の実施
「リスクアセスメント」の実施
「リスクアセスメント」の実施
参考:建設業災害防止協会 各支部安全パトロール報告/東京都建設局 工事施工の安全について
パトロールする人は、絶対ケガをしないように
服装は作業員の模範となるものを着用
保護具(ヘルメット、安全靴等)は正しく着用
河川工事等、必要に応じライフジャケット着用
ポケットハンドや腕組はしない
床面より高い場所、低い場所への昇降は階段等
を必ず使用(安全帯を携行、使用)
機械や設備等には安易に手を触れない
●特に重要な危険に○印
●さらに絞り込んで
「危険のポイント」に◎印
とアンダーラインをひく
1 オペレーターが書類を受け
取ろうと身を乗り出して 掘削機から転落する
2 エンジンが掛かっているの
に、
不用意に旋回して、間に
いる作業員が挟まれる
3 身を乗り出したら衣類が操
機械から離れる際に、キーが抜かれているか
定期自主検査が行われているか
作業開始前点検が行われているか
工事用車両の車止め措置は行われているか
作業半径内の立ち入り禁止措置は適切か
誘導員、監視人、合図者の配置は適切か
定格荷重、吊荷重量、据付位置は適切か
主たる用途外の作業をしていないか
操作レバー
をロック
する
エンジン停止
第4R 【目標設定】私たちはこうする!
●対策を絞り込む
チーム行動目標
「作業停止中は作業装置を
下ろし、操作レバーはロック
をかけ、エンジンを停止する
確 認
●指差し呼称項目を決める
エンジン停止ヨシ!
指差し呼称項目(3 回唱和)
定期自主検査が
行なわれているか
工事安全パトロールの指摘例
第3R 【対策樹立】あなたならどうする?
●アイデアをどんどん出し合う
※建設機械等の災害防止項目より抜粋
運転者、取扱者名の明示が適切か
障害物、架空電線の養生、明示がされているか
キーが抜かれているか
◎印の項目が 作レバーにひっかかる
特に重要!
タッチ・アンド・コール
保安柵、各種保安施設、掲示板、広報板、
交通誘導員の配置(道路工事等協議書)
歩行者通路(段差、誘導板、照明など)
足場、土留支保工、仮設物
地上、地下工作物(埋設管など)、樹木
豪雨、出水、土石流対策
点検中はヘルメット、安全ベスト、
安全帯、安全靴着用
工事安全パトロールの点検事例
第2R 【本質追求】これが危険のポイントだ!
ゼロ災でいこうヨシ!
工事安全パトロールのポイント
無理をせず、お互
いに降車して行う
ヨシ!
アウトリガーの設置場所が不安定である
(砕石をもう少し盛って、水平を確保すべき)
休止中の重機を不安定な盛土の上に留置している
(平場あり)
電源ボックスに施錠がされていない
交通誘導員が交通を見ていない
吸がら入れの近くに可燃物があり、消火器がない
(安衛則279、289、291条)
ボンベ類には直射日光が当たらない様、
日除けが設置されてない
玉掛け用ベルトスリングの切れ損傷がある
(クレーン則第218条)
休止中の重機のキーを差したままにしている、
もしくは、座席の上などに放置したままである
200V
アウトリガーの設置場所が不安定
電源ボックスに施錠がされていない
不安定な盛土の上に留置している
交通誘導員が交通を見ていない
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