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牛の消化器病による被害を減らしましょう!

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牛の消化器病による被害を減らしましょう!
平 成 2 4 年 1 2 月 発 行
最 上 家 畜 保 健 衛 生 所
最上地域家畜畜産物衛生指導協会
Tel: 29-1357 Fax: 23-2944
~子牛の管理~ その②
牛の消化器病による被害を減らしましょう!
辺りは雪景色となり、長い冬の季節となりました。冬は子牛の風邪(呼吸器病)や下痢
(消化器病)が増える時期でもあります。できるだけ疾病による被害を減らし、暖かい春
を迎えましょう!
というわけで、前回に引き続き子牛の管理シリーズの第2弾として、今回は子牛の下痢
(消化器病)について原因と対策をご紹介します。
【母牛の
母牛のエネルギー不足
エネルギー不足は
不足は子牛を
子牛を下痢にする
下痢にする!
にする!】
ただの下痢と侮ってはいけません。下痢にはウイルスや細菌といった病原
体が原因で起こる感染症によるものもありますが、一方で、母乳や餌が原因
の下痢もあります。
母牛の栄養が足りていないと消化の悪い乳が出るため、子牛が下痢を発症
してしまうのです。
消化の
消化の悪い乳
栄養不足
下痢発症
また、ルーメンがしっかりとできてない子牛に硬い粗飼料や変敗した飼料
を与えたり、餌を急変することでも、ルーメン内コンディションが悪化し、
下痢の原因になることがあります。
子牛の下痢が増えると、治療費がかさんだり、増体が悪い、サシ
の入りも悪いなど、経済的な被害も増加します!
…子牛の
子牛の下痢はどうやったら
下痢はどうやったら防
げるの?
はどうやったら防げるの?
① 元気な子牛は母牛の管理から!
授乳する母牛の飼料は十分にありますか?
子牛は母乳(代用乳)をしっかり飲んでいますか?量が足りていますか?
子牛が元気に育つためには哺乳期の栄養が欠かせません。
分娩前1~2ヶ月からの増飼で母牛の栄養管理を。
★強い子牛を
子牛を育てるにはまず母牛
てるにはまず母牛から
母牛から!!
から!!
発育の悪い子牛は腹が落ちる!
② 哺乳子牛の餌の管理も重要です!
子牛へのスターター、水の給与は足りていますか?
スターターはルーメンの絨毛を作り、粗飼料はその
容積を拡げ、水は微生物の発酵を促進します。
スターターや水が足りないと、ルーメンの絨毛が十分に
発達せず結果的に『腹ができてない子牛』になります。
十分なスターターと水(この時期は温水が良)、そして
1ヶ月齢くらいから柔らかい粗飼料をあげてください。
★子牛の
子牛のルーメンを
ルーメンを育てる適切
てる適切な
飼料給与をしましょう。
適切な飼料給与をしましょう
をしましょう。
③ 感染症による下痢には、ワクチン接種と環境改善!
牛下痢5
牛下痢5種混合不活化ワクチン
種混合不活化ワクチンは母牛に免疫を与え、その初乳によって産子の
ワクチン
ロタウイルス病、コロナウイルス病、大腸菌症を予防することができます。
また、不衛生で寒い環境では子牛に過度のストレスがかかり、疾病にもかかり
やすくなります。
★ワクチン
ワクチン接種
環境改善を
めた総合的な
対策が大切です
大切です。
ワクチン接種、
接種、環境改善
改善を含めた総合的
総合的な対策が
です。
母牛・子牛ともに十分な栄養とストレス軽減を!
ご意見・お問い合わせは下記まで
連絡先:最上家畜保健衛生所 (総合支庁家畜保健衛生課)
電話番号:0233-29-1357 (24時間対応)
~ インターネットHPを開設しております。是非そちらもご覧下さい。 ~
HPアドレス http://www.pref.yamagata.jp/ou/sogoshicho/mogami/314047/
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