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(議事次第など)(PDF形式:407KB)
今の時代に求められる ”おせっかい” ~セクハラ・パワハラと言われない具体的事例のご紹介~ 2016年7月15日 担当講師 笹木純子 1.現代の若者の結婚観について ◆ 数字で見るイメージ ⇒ 結婚に後ろ向きな若者が増加している危機的状況 ・ 婚姻件数の減少 ・ 未婚率の増加 ◆ 実態は? ⇒ 約9割の男女が結婚を望んでいる!! ◆なぜ婚姻件数が減少しているのか? ⇒ 経済状況の悪化 ライフスタイルや結婚観の変化 2.“おせっかい” は 立派な社会貢献です 日本の人口ピラミッド推移(厚生労働省ホームページより) 国力低下の危機 ・ 働き手の減少 ・ 経済の低迷 ・ 社会保障制度 崩壊のリスク 3.婚活&社内結婚推進企業の 事例紹介 ①日本食研ホールディングス (愛媛県今治市) ・「社内結婚神社」の建立 ・会長自らがおせっかい役を担う ・社内結婚ハッピー手当の支給 ・転勤は夫婦で一緒に ・極めて低い離婚率 社内結婚神社の様子 画像出典:Sankei Biz サイトより 3.婚活&社内結婚推進企業の 事例紹介 ②明治図書出版株式会社(東京都北区) ・ 企業として結婚相談所 株式会社パートナーエージェント と契約 ・ 結婚相談所登録費用など 最大6割支援 株式会社パートナーエージェント プレスリリースより(2011/12/05付) 【明治図書出版における社員婚活支援内容詳細】 ◇活動費支給・その1 登録料、初期費用、成婚料の補助 25~29歳 登録料、初期費用、成婚料の2/3を補助 (最大12万3200円) 30~39歳 登録料、初期費用、成婚料の1/2を補助 (最大 9万2400円) 40歳以上 登録料、初期費用、成婚料の1/3を補助 (最大 6万1600円) ◇活動費支給・その2 月会費の補助 【月会費:16,800円】 ・利用開始から2年間 2/3補助 (1万1200円) ・2年超過から4年間 1/2補助 ( 8400円) ・4年超過した場合は補助は無し 明治図書出版 ホームページより 3.婚活&社内結婚推進企業の 事例紹介 ③ローム株式会社(京都市右京区) ・ 社内結婚を推奨する企業風土 ⇒ 結婚する社員の約2割が社内結婚 ・ クルージングやハイキング、スポーツ大会など 多くのイベント費用を全額会社負担で開催 ・ 社内結婚カップルには 通常の結婚祝い金+ “社内結婚祝い金”を支給 ローム ホームページより 3.婚活&社内結婚推進企業の 事例紹介 ④ トヨタ自動車労働組合(愛知県豊田市) 組合員数6万人以上/1年以上勤務する期間従業員も含む ・ 結婚相談所 ツヴァイとの法人契約 ・ 社内婚活パーティを開催(年2~3回) ワイン会や カップル成立率は4割を誇る。 ・ パーティー直前に、専門家による身だしなみや メイクセミナー、コミュニケーションセミナーを実施。 ※ 労組イベント以外に、住宅関連企業 トヨタすまいるライフ(株)が運営する婚活パーティも開催 トヨタすまいるライフ(株) 運営 恋活プログラム奏 TOPページ 3.婚活&社内結婚推進企業の 事例紹介 ⑤株式会社サタケ(広島県東広島市) 広島県仕事と家庭の両立支援企業登録制度 サタケは登録第2号 ファミリー・フレンドリー企業表彰「厚生労働大臣優良賞」 家庭用精米機 ギャバミル【マジックミル】 ワーク・ライフ・バランス大賞「組織内活動・優秀賞」 他 仕事と家庭の両立支援に関する受賞多数 ◆次世代育成支援対策行動計画【第2期】 ※平成22~26年度の5年間 ・社内結婚をしたカップルに結婚祝品(家庭用精米機)を贈呈する。 ・結婚後2人ともが5年間継続勤務した場合に、サタケ商品購入券を支給する。 ・子どもを社内保育室に預ける場合は、割引料金(5%OFF)を適用する。 社内保育室 「Bam Boo!(ばん・ぶー)」 4.なぜ今企業が“おせっかい“なのか ・結婚に伴う有能社員の流出阻止 企業の体力と競争力を高める ・女性だけでなく、男性も含めた働き方に対する意識改革 長期的な視点に立った人財育成 ・産休前後、育休前後、育休復帰後の社員に対する 正しい理解と応対の促進 ・優秀な社員の獲得(ロールモデルの育成) ワークライフバランスの充実 新卒採用を優位に進める 5.“おせっかい“と セクシュアルハラスメントの関係 ◆男女雇用機会均等法 2006年改正(2007年施行) ⇒ 「セクシュアルハラスメント対策の強化」 ・ 性別による職業や処遇の差別がなくなる ・ 以前にも増して女性が積極登用される ・ 結婚を話題にすることが避けられ始めた 晩婚化 未婚化に 拍車 6.理想の結婚相手 今昔物語 ◆昔の結婚相手好条件(バブル経済時代) 女性:家庭的、容姿端麗 男性:三高(高学歴・高身長・高収入) 男性は仕事 女性は家庭 ◆今の結婚相手好条件 (経済低迷、働き方の多様化、女性の社会進出) 女性:経済的自立 男性:三平(平均的年収・平凡な外見・平穏な性格)で良い。生活的自立 7.結婚にまつわるセクハラ発言例 ◆ 以下のような発言は、セクシュアルハラスメントの事例 として扱われます! × 「付き合っている人、いるの?」 → 交際相手の有無に関する内容 × 「結婚しないの?」、「早くいい人見つけて結婚しなさい」 → 結婚観に関する内容 × 「佐藤さんのような美人、誰も放っておかないでしょう?」 → 容姿に関する内容 × 「選り好みしすぎだよ」 → 志向に対する意見 × 「もっと女らしい服装をしたら?」、「男のくせに」 → 男性像、女性像に関する内容 8.社内での“おせっかい”実例紹介 ☆【社内おせっかい】をされた女性にインタビュー <女性データ> 広島市出身。結婚時年齢35歳。総合サービス系企業勤務の女性。 上司から婚活中の男性(当時関東在住の甥)を紹介される。 平成27年10月に結婚。現在はご退職。広島市内でご主人の家業をサポート。 (インタビュー結果を入力) 9.セクハラ、パワハラと言われない “おせっかい”の心得 10箇条 ① 「女性は家庭、男性は外で仕事」という古い概念は捨てるべし! ② 結婚相手に求める一番の条件は、昔も今も「人柄」であると心得よ! ③ 結婚後のキャリアを全面的にサポートすることを明示せよ! ④ “おせっかい”は、上司であるあなたと、部下である彼(または彼女)との 日頃の関係が良好であることが絶対条件と心得よ! ⑤ 日頃から、上司と部下の節度あるコミュニケーションを大切にせよ! ⑥ 相手に断る余裕を与えるべし! ⑦ 断られても上機嫌であるべし! ⑧ 紹介後の交際状況の詮索は慎むべし! ⑨ おしゃべりは厳に慎むべし! ⑩ 手柄を吹聴すべからず! 10.「褒め褒めゲーム」のススメ 【ゲームの遊び方】 ① 二人一組になる。 ② 二人でジャンケンをする。負けた人は、勝った人の良いところを一つ褒める。 ③ 一つ褒めたら、もう一度ジャンケンをする。負けた人は、勝った人の良いところを 一つ褒める。 < ② と ③ をタイムリミットまで繰り返す > ④ 制限時間内に、相手をよりたくさん褒めることができたチームの勝ち! 11.「褒め褒めゲーム」から学ぶこと 相手を褒めること = 興味・関心を持つ ・相手に関心を持ち、なるべく感心し、感動する ・褒める行為は、プラスストローク ・褒められる側はもちろん、褒める側も必ず笑顔になる ・笑顔は壁を取り払い、良好な人間関係を作る 職場環境の改善 風通しがよくなる ☟ “おせっかい“も 夢でなくなる! 12.あなたの会社のAさんに “おせっかい”をしましょう! ☆ “おせっかい”の具体的な順序と方法 ① Aさんの長所をみつける ② Aさんに紹介したい相手(Bさん)の長所を見つける ③ AさんとBさんが結婚するメリットを探す 【例】 AさんとBさんの実家が同じ区内 ⇒ 双方の実家が近いと、子どもが生まれた後の育児で頼りやすい Aさんは独り暮らしが長く、身の回りのことは自分でできる ⇒ 残業が多いBさんの家事負担を減らせる ④ Aさんにメリットを感じられる“おせっかい文“を考える ⑤ “おせっかい“をする。ただし、必ず逃げ道を残すこと! 13.最後に 婚活支援は、有能な人財確保に有効な手段である 優秀な社員を他社に流出させない 企業の婚活支援を充実させるなら、ワークライフバランスを考えることは不可欠 男性も女性も家庭を大切にできる職場環境作りを意識しよう “おせっかい“ができる環境=良好な人間関係の職場である