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東京都中央区日本橋小伝馬

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東京都中央区日本橋小伝馬
平成1
3年7月1
6日(月4回・月曜日発行)
株 式 会 社 村 松 仙 春(
週刊
平成6年1
1月2
4日第三種郵便物認可
東京都中央区日本橋小伝馬
) 合 資 会 社 府 川 商 店( 町10―11
)
設
立 昭和27年
代 表 者 村松光祐子
事業内容 貸しビル業・酒類小売・模型小売
・コインランドリー経営
会社沿革
建物概要
構造/鉄骨鉄筋コンクリート造
規模/地下1階、地上7階建
延床面積/830坪
設備/コンセント、照明器具。自動火災報知
器、電話配線(ビル全体80本)、TV 共聴、
避雷針、光ケーブル完備、エレベーター(9
名乗り、荷重:630キロ)、建物敷地内に駐車
場有り
オーナープロフィール
現在、同社で代表取締役を務めている村松
光祐子さんは昭和16年に広島で生まれ、京都
女子大学を卒業した。その後、呉の銘酒千福
(株式会社三宅本店)で働いていた叔父の所
に下宿をしながら仕事を手伝っていた。親戚
が村松家の土地を借りたことが縁となり、村
松家に嫁入りして酒屋経営に携わることとな
った。
事業内容
JR 山手線新橋駅徒歩3分の場所で村松ビ
ルを経営。同ビルは他に営団銀座線新橋駅・
都営浅草線新橋駅から徒歩3分と好立地条件
である。
セキュリティ対策
昨年の夏に「ビル荒らし」の被害にあった。
6階のテナントに侵入され金庫を開けられて
しまった。26年のビル経営で初めての被害だ
ったことでショックが大きかったが、セキュ
リティに対する認識を強めることとなり、テ
ナントのカギを全て取り替え、土曜日も表入
口のシャッターを閉めるなどの対策を構じ
本社ビル
本社ビル
会社概要
昭和27年に有限会社村松酒店として東京新
橋に創業。その後昭和47年に株式会社村春に
するが、一族の間から村松の名を復活する声
が多く上がったため平成11年に現社名に。仙
春と書いて「せんしゅ」と読む。仙の字は昔
から代々名前に付けられており、春の字は社
長の亡夫の父母が春のつく名前であったこと
から村松仙春に。「せんしゅん」ではなく「せ
んしゅ」としたのは「しゅ」を家業である酒
とかけたもの。貸しビル業の他、コインラン
ドリーの経営や模型の小売りなど幅広く事業
展開している。
第2
4
6号
東京都港区東新橋2―2―10
会社概要
設 立 大正15年
代表者 府川守一
資本金 300万円
従業員 4人
事業内容 貸事務所業
会社の歴史
創業明治25年の家具問屋を営んでいた府川
オーナーが貸しビル業に進出したのは15年
前。創業以来日本橋小伝馬町で続けていた家
業を廃業しての転業だった。家具の問屋街と
して栄えた日本橋だったが、その数も減少し
ていき、府川オーナーも事業撤廃を決意し
た。新規事業に貸しビル業を選択したのは江
戸通り面している土地の有効活用と相続対策
のためだった。
た。また被害にあったテナントが盗難保険に
入っておらず、補償をどうするかでもめるな
どビル経営における問題点が浮き彫りになっ
た事件となった。「それまでは機械警備があ
るから安心という慢心がありました。今後ビ
ル経営をしていく上で勉強できたと思ってい
ます。」
リニューアル
昭和48年のビル建設以来の和式トイレを平
成7年にウォッシュレットに改装した。「テ
ナントが快適に過ごせるような環境作りに今
後も取り組んでいきたいです。」また、ビルの
目の前を JR 線が走っている為、防音対策に
は力を入れている。
ビル取得経緯
JR 新橋駅に近く国道に面している立地条
件の良さを活かす為、地権者と共同でビルを
建設。昭和48年から貸しビル業を開始した。
テナント概要
7F 共栄火災損害調査
池田法律事務所
6F 日本PTA全国協議会
東京都小学校協議会
5F 共同保険サービス
4F
3F 日刊建設工業新聞
2F
〃
1F 村松酒類
B1 村松仙春
日刊建設工業新聞
建物概要
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
規模 地上10階建
設備 各階個別空調完備、OA 対応可、エレ
ベーター(11人乗)2基、タワーパーキング完
備、警備会社による機械警備、24時間使用可
交通 営団日比谷線小伝馬町駅徒歩1分、JR
総務快速線新日本橋駅徒歩4分、都営新宿線
馬喰横山駅徒歩5分、日比谷・浅草線人形町
駅徒歩8分、営団銀座線三越前駅徒歩10分、
JR 神田駅徒歩12分で、各線6駅をフル活用
できる立地条件の良さが売りになっている。
副社長プロフィール
す。家具問屋という商いをしてきたわけです
から学ぶべきものはたくさんあります。私は
我が社の商いの歴史を研究してビル経営に活
かそうと思っています。特に昭和恐慌を乗り
切った方法には関心があります。これについ
ては文献が残っていますし、言い伝えられて
いることもあります。今の平成不況を乗り切
るヒントが必ずあるはずですから、家具問屋
で受け継がれてきた経営手法を研究し、参考
になるところはどんどん取り入れていくつも
りです。私はビル経営とは大型タンカーの船
長だと思っています。長い航海を安全無事に
行うための長期的努力をしながらも不測の事
態が起きた時には修正できるだけの余裕を持
ち続けたいものです。」
オーナーの息子である府川順一氏は副社長
としてビル経営を行っている。昭和32年東京
テナント概要
都で生まれる。明治大学農学部を卒業後、1
年間の食品会社勤務を経て家業に携わるよう 10F
府川商店
になる。府川商店4代目。
9F
カイト化学工業
8F
〃
セキュリティ対策
7F
建設物価メディア
東京食品機械
10年前にビル内で痴漢の被害があったがそ 6F
マドック
の場で捕まえた。犯人はセールスマンで女子 5F
アイクレオ
トイレに忍び込んでいた。それ以来入口に監 4F
ツーリストサービス
視カメラを設置し、警備会社のステッカーを 3F
貼るなどして知らない人が入りづらいビルに
するようになった。「入ってからのことより 1F
入る前の対策が必要だと思います。1∼2時
間ごとに見回りも行っていますしテナントの
安全を第一に考えています。警備会社のステ
ッカーを貼るようになってから被害はありま
せんが、セキュリティ問題は今後も課題の一
つです。」
∼
(1
5)
経営理念
「日本橋で創業以来百年以上経過していま
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