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グループ協議「わたしたちの道徳」の活用について(まとめ)

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グループ協議「わたしたちの道徳」の活用について(まとめ)
平成26年度 豊かな心をはぐくむ道徳教育講座 研修後配付資料 2014/12/12 県立教育センター 道徳チーム 作成
グループ協議「わたしたちの道徳」の活用について(まとめ)
・読み物資料として活用する他、道徳の時間の導入、まとめで、関連ある所を取り上げ、「読ませる」「書き込ませる」
○小学校 道徳の授業の最後に、その日の授業と関連あるページを読んだり、コメントを書いたりする。
家庭と関連ある内容の時に、読んだり、コメントを書いた後に持ち帰って家庭で読んでもらう。(音読の宿題にしたり)
○中2、中3で、1学期に「私たちの道徳」を使用した授業を1時間ずつ実施した。
中3「言葉の向こうに」担当者が指導(略)案やワークシートを準備し、学年全部で足並みをそろえて実施した。
(ネットトラブルやいじめとも関連させて、一斉に同様の指導ができて良かった。)
○中学校 価値付ける際に利用している。書き込める枠を用いて、思いを書かせる。
インパクトのある資料を拡大して、教室内に提示。
○中学校 副読本の資料とともに、「わたしたちの道徳」の短い読み物資料を読んだり、詩を読んだりして感じたりしたことなどを記入。
○中学校 道徳の時間の終末(まとめ)に詩や言葉を紹介する。
・学級の月目標や生活科の単元にあわせて進める。
(
1
・小
2学
年校
生
)
○P8~自分を見つめて(生活の見直し) ・P52~ 人とともに(あいさつ) ・P116~みんなとともに(約束や手伝い)
P88~ いのちにふれて(いのちを大切に、生きものにやさしく)【生活】
○1年生のスタート時に、生活の時間と関連して活用し、自分を見つめ、友だちと関わる際に活用した。
P6「あなたのことを教えてね」、P10~(1)規則正しく
○P20~夏休み明け、「生活を振り帰ってみよう」を実施。1年生の子どもたちにはキャラクターが印象に残り、生活リズムを整えることの
大切さを少し考えることができた。
○P10身の回りの整理整頓、1-1は入学式直後、意識付けを図る上で有効
○夏休み中の生活と関連させて、家や地域でできることの取組を書き、自分、お家の方と振り返らせた。
→家での仕事や役割分担などの意識付けができた。お家の方の一言で意欲が見られた。
・学期はじめ、職場験験活動や体育祭等、行事や児童、生徒活動、そして教科等と関連付けて活用する。(学活、総合)
各
学
校
に
お
け
る
活
用
事
例
小
学
校
○低学年P42~P42「してはなtらないこと」 6月の「いじめ見逃しゼロスクール週間」において学習。
P54~「気持ちのよいふるまいを」 生活目標と関連付けながら活用(あいさつ)
○中学年P72 「友だちの良い所を見つけよう」 校内思いやり旬間で実施。
自分のよさを見つめてもらって良かった。 自分はそんないい点がある。 例 笑顔、ムードメーカー
○中学年 夏休みの課題として全校で共通の課題を設定。(学年部で相談)キャリア教育に関連させて、保護者との連携を図りながら
例 中学年 「わたしたちの道徳」P132~133 (2)はたらくことの大切さを知って 「家や地域でみんなのためにできること」
家での仕事を夏休み中に実践。家族から一言かいてもらう。
○中学年P130~ (2)「はたらくことの大切さを知って」 キャリア教育:「親子で仕事を語る会」6月実施
保護者から自分の仕事について話をしていただく。→P130~P133の書き込み
P133は夏休みに家での仕事を継続して行い、家族から一言書いてもらう。 ⇒ 家族の役に立っている有用感の
醸成につながった。
○中学年P76 読み物資料「同じ仲間だから」を使った授業を運動会前に行った。
○中学年 P56 「誰に対しても真心をもって」 校外学習 P66 読み物資料「心と心の握手」 総合(福祉学習)
P82「そんけいと感謝の気持ちをもって」社会科との関連を図った。
○高学年P28「1-(3)自律的で責任ある行動を」→具体的なめあて 委員会活動、運動会での活躍
4-(1) 法や決まりを守って 読み物資料「決まりは何のために」 学級のルール作りと関連づけて
○高学年 5年国語、伝記を扱う単元で、「わたしたちの道徳」内の様々な偉人を紹介する部分をピックアップし、その生き方から学ぶという
関連付けができた。
中
学
校
○中学校 P6~「今の私」 年度はじめの学級づくりの際、(中1)「今の私」のページを書かせ、グループで紹介し合い、
その後、新しい”気付き”などを付け加えたり、中学校生活の目標を考えたりする活動につなげていった。
はじめの「今の私」を1学期の最初に書かせ、これを自己紹介としてクラスの掲示する。(ページはコピーしておく.)
3年間比較できるように記入欄が分かれていて、いいと思うことがある。
○中学校 P172~ 学年総合学習「働くことについて考える」とき、P172~175を活用。
○総合的な学習での活用-職場体験-
中学校P148 「つながりを持ち住みよい社会に」…社会の一員としてやるべき事を考える
P172 「勤労や奉仕を通して社会に貢献する」…働くことの意義 将来の夢 を考え、語る。
調べる学習だけでなく、考える、自分を見つめる上で役に立った。
○中学校 P60~生涯の友を「読み物」を参考に・・・。 友人のためにできること、友人からの嬉しかった言動・行動
(「For You ~みんなのために~」をテーマに取り組んだ。→ 評価→ 感想
○中学校 P16~ 市内大会などで、「努力」をテーマにした道徳の時間の導入で、活用した。
他の名言を紹介し、やり抜く意志や決意について、各自返りができた。
○中学校 校内の様々なキャンペーン後に関連するページを記入する。
○中学校 総合的な学習 地域貢献活動や職場体験の後のまとめ活動に入る前に活用
○中学校 学校の教育目標にもある「自律」について考えさせる材料としてP22~25を使い、N中生としてあるべき姿について考えさせた。
保護者・地域との連携の取組
○1・2年生 夏休み中に保護者にも記入してもらうことのできる内容を読んで、記入してもらう形で活用
○長期休業中(夏休み)に家庭に持ち帰り、家族の一員として自分にできることを考えさえ、活動後、家の人に感想を記入してもらった。
学級だよりで話題を出し、今後も継続できるようお願いした。
○夏休みは持ち帰って、興味あるところを読んだり、指定された所に記入したりして、9月にまた学校に持ってきた。
○夏休み前に配布説明し、終業式の日に持ち帰らせた。8/6を課題の中間点検日としているが、このときに回収し、生徒の記述、保護者の記述を
担任が読み、コメントを記入した。
部活登校する際などを利用して持ち帰らせ、夏休み後も活用させた。記入する項目について、保護者に説明の文書を作成・配布し、協力を仰いだ。
○公開授業で使用。
活
用
を
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め
る
上
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課
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ト
4月配布。校内で活用について共通理解を図る時間的な余裕もなくスタートでした。そのため、学級担任の裁量を生かすなど、取組に差が生じ、様々な
実践上の課題を抱えながら、各校では取り組んでいただいていたようです。
課題は大きくは2つでした。
○ 全校体制で、計画的に使用(活用)することについて(協議の中で出された今後の方策として)
① 道徳教育の年間指導計画にどのように組み込むか
② 活用方法の提示(いつ、どの場面で、どのページを活用するのか)
③ 計画的な使用 2年間使う(中学校は3年間)ので、クラス替えがある場合、学級によって差が出るため
○ 家庭での使用、保護者、地域との連携について
① 保護者の理解や協力を得ながら進めるには(学校から便りをだしたり、長期休業中の課題として出したり、様々な工夫がされているが)
② 持ち帰らせた場合の不安(その後の使いたい時に全員そろうかどうか不安)
◎受講者の学校での取組例としては
・年度末に実践を集約し、年間指導計画、別葉に活用場面(内容・時期など)を位置付ける。(見直し・修正を加える)
・月別学校目標や年間行事計画とのリンクをさせながら、「私たちの道徳」を使用する内容・時期を明確にする。
・3年間の活用計画をたてる。
・副読本と私たちの道徳の対応表を作成
それを用いて ○道徳の時間の導入やまとめの時間に活用 自分の考えをまとめたり、他の視点での考えに気付かせたりする
○学級活動 「自分を見つめて伸ばして」の所を用いて、自分の目標を決めたり、生活の仕方を振り返らせる。
○総合的な学習 地域貢献活動や職場体験の後のまとめ活動に入る前に活用
校内の実践例の蓄積、板書の記録など
・家庭・地域との連携
文書での周知の他、学校便り、保護者会、公開授業での活用 等が出されました。
⇒活用のポイントは 【中等教育資料 平成26年10月 No.941 P10~21】を参考にすると
① 道徳の全体計画、道徳の時間の年間指導計画、学級のおける指導計画、道徳学習指導案に明確に位置付けこと
② 読み物資料を道徳の時間で効果的に使用すること
③ 人物のコラムを指導に生かすこと(具体的あ生き方に学ぶ、教材を自作する際の素材として、中心的な資料として使う場合は配慮が必
要)
④ 「書き込みページ」を有効に活用すること(心のノートの良さ、児童生徒の心の記録となる冊子に)
⑤ 特設ページでシャープに切り込んでいくこと(いじめ問題への対応、情報モラル、我が国の伝統文化)
講師の赤堀先生が講義で紹介された例や以上を参考にしていただき、道徳部を中心に、教職員の共通理解を図り、児童生徒の発達段階を
踏まえた計画的な活用が進められますことを期待しています。
文部科学省では、今年度、指導用の参考資料を作成し、各学校に配布する予定です。
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