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かわさき自然調査団(PDF、1.98MB)
自 然 保 護・ 保 全・ 復 元 所在地 所在地 神奈川県 川崎の自然に関する知見を共有し、大都市における 生物多様性について考えるシンポジウムの開催及び 市民連携モニタリング・ネットワーク構築に向けた検討 一 入般 門 助成 ◆団体名 (特非)かわさき自然調査団 ◆所在地 〒216-0002 神奈川県川崎市宮前区東有馬1-1-26-702 TEL:090-2171-7214 URL:http://www.geocities.jp/npo_konrac/ ◆団体の設立経緯・目的 本法人は1983 年から川崎市青少年科学館と専門家と市民の協働に よる川崎市自然環境調査を行ってきた市民活動団体であり、2003 年に NPO法人として設立認証を得ており、川崎市域の自然環境に関する継続 的な調査研究を推進し、市民、行政、団体等に対して、自然環境に係る啓 発、社会教育普及活動、生態学的見地からの助言または支援、協力活動、 あるいは、環境保全及びまちづくり等に対する提案及び提言活動などの 事業を行い、これからの大都市圏において人間が人間らしく居住し続ける ために必要な環境保全を推進し、もって、公共の利益の増進に寄与するこ とを目的とする。 ◆主な活動対象地域 川崎市 ◆活動形態 知識の提供・普及啓発 ◆活動分野 自然保護・保全・復元 ◆本プロジェクト助成継続年数 1年間 川崎市青少年科学館で開催したシンポジウムの風景 活動の概要 ■助成活動の趣旨・目的 神奈川県川崎市という都会における生物多様性の保全 を目的として、川崎の生物相について分かりやすく報告、 及び生物多様性についてのシンポジウムの基調講演と意 見交換などを通して、行政及び自然に関する活動をして いる市民団体などに対して適切な啓発を行うとともに、 今後の地域の自然調査のネットワーク・システムの構築 を目指して試験的な合同調査を行ない、具体的な方向性 や連携のあり方を考える。 を与えてくれ、またシンポジウムの基調講演は川崎の里 山保全についての道標となるものであった。もちろん、 参加した多くの市民にとっても得ることの多い会であっ たと確信している。今後は得られた成果をもとに都会の 生物多様性についての啓発を進めるとともに、同様の実 践活動をしている団体との負担にならない連携を進めた いと考えている。 (助成金額:500 千円) ■助成活動の実施結果 川崎市内各地における生物調査が当該地区で活動して いる市民団体にとっても楽しく有益なものとなるような 調査方法を検討するために、実験的に市内 6 ヶ所で、種 子植物班とシダ植物班の調査を行った。また、川崎の生 物多様性について考える機会をつくるためにシンポジウ ムを開催し、参加者 128 人を集めた。シンポジウムの第 1 部は、川崎の生物相を表現した川崎の生物 100 選の報 告であり、第 2 部は 4 人の専門家を講師に迎えて生物多 様性について身近な問題を通して考える機会とした。こ の川崎の生物 100 選は調査団の 30 年間の調査に基づくも ので、パネルにして川崎市青少年科学館と生田緑地ビジ ターセンターにおいて展示を行った。シンポジウムの記 録は報告書として 150 部印刷製本したほか、ホームペー ジからダウンロードできるようにした。これらは今後の 啓発活動に活用する。 ■助成活動の成果と効果 連携調査の試みは、調査する側にとっても楽しかった ようであり、また団体間の交流が少し進展した。連携の あり方は各団体の置かれている状況により異なるが継続 することで都市域における適切な市民調査の進め方を確 立していけると考えている。川崎の生物 100 選は近い将 来、川崎の野生生物目録作成に対して多くの示唆と刺激 - 62 -