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消火設備設置基準

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消火設備設置基準
消火設備設置基準
■ 屋内消火栓設備〔1号消火栓〕
項 目
内 容
関係法令・規
配 置
各階ごとに設けその階の各部分から1のホース接続口までの水平距離25m
以下とすること。
令 第11条第3項1号イ
ホ ー ス の 長 さ
ホース接続口からの水平距離が25mの範囲内に有効に放水することができ
る長さとすること。
令 第11条第3項1号ロ
設置個数が最も多い階における当該設置個数(2を超えるときは2とする)
に2.6m3を乗じて得た量以上の量。
令 第11条第3項1号ハ
0.17MPa以上、0.7MPa以下。130L/min以上。いずれの階においても、
当該階のすべて(最大2個)の屋内消火栓を同時に使用した場合。
令 第11条第3項1号ニ
水
放
放
源
水
圧
水
力
量
❶ 点検に便利で、かつ、火災等の災害による被害を受けるおそれが少ない箇所に設けること。 令 第11条第3項1号ホ
❷ 加圧送水装置の吐出側直近部分の配管には、逆止弁・止水弁を設けること。
規 第12条6号ロ、
❸ 加圧送水装置は直接操作によってのみ停止されるものであること。
7号ト
ポ ン プ 方 式
❶ 水源の水位がポンプより低い場合は、ポンプを有効に作動できる容量
の専用呼水槽(減水警報および自動補給水装置付)を設けること。
❷ 吸水管はポンプごとに専用とし、ろ過装置(フート弁に附属するもの
を含む)を設け、水源水位がポンプより低い場合はフート弁を、その
他のものにあっては止水弁を設けること。尚、フート弁は容易に点検
を行うことができるものであること。
❸ ポンプの吐出量は、
設置数が最も多い階(2以上にあっては2として計
算する)の設置個数に150L/minを乗じて得た水量以上とする。
❹ ポンプ全揚程は次式により求めた値以上とする。
H = h1 + h2 + h3 + 17m
但し、H = ポンプ全揚程(m)
h1 = ホース摩擦損失水頭(m)
h2 = 配管摩擦損失水頭(m)
h3 = 落差(m)
❺ ポンプの吐出量が定格の150%における全揚程は、定格の65%以上で
あること。
❻ ポンプは専用とする。但し、他の消火設備と兼用する場合は、それぞれ
の設備の性能に支障を生じないものにあってはこの限りでない。
❼ ポンプには、吐出側に圧力計、吸込側に連成計を設けること。
❽ ポンプには、性能試験装置(定格運転試験)および締切運転時の水温
上昇防止用逃し配管を設けること。
❾ 原動機は電動機(モーター)を使用すること。
高架水槽方式
❶ 落差(水槽の下端からホース接続口までの垂直距離)は次式により求
めた値以上とする。
H = h1 + h2 + 17m
但し、H = 必要な落差(m)
h1 = ホースの摩擦損失水頭(m)
h2 = 配管の摩擦損失水頭(m)
❷ 高架水槽には、水位計、排水管、溢水用排水管、補給水管および、マ
ンホールを設けること。
圧力水槽方式
❶ 圧力水槽の圧力は、次式により求めた値以上とする。
P = p1 + p2 + p3 + 0.17MPa
但し、P = 必要な圧力(MPa)
p1 = ホースの摩擦損失水頭圧(MPa)
規 第12条第1項7号ロ
p2 = 配管の摩擦損失水頭圧(MPa)
(イ)
(ロ)
(ハ)
p3 = 落差の換算水頭圧(MPa)
❷ 水量は、圧力水槽の体積の2/3以下とすること。
❸ 圧力水槽には、圧力計、水位計、排水管、補給水管、溢水用排水管、
およびマンホールを設けること。
加
圧
送
水
装
置
基消
準火
設
備
設
置
配
起
121
動
装
規 第12条第1項3号の
2イ、ロ、ハ
6号ハ(イ)∼
(ハ)
規 第12条第1項7号ハ
(イ)∼(チ)
(注)
ポンプモーターおよ
び附属品について
は、消防庁告示第8
号(平成9年)によ
る認定品が使用され
ている。
規 第12条第1項7号イ
(イ)
(ロ)
管
主配管のうち立上り管は、管の呼びで50mm以上のものとすること。
規 第12条第1項6号へ
置
直接操作できるものであり、かつ、屋内消火栓箱の内部又はその直近の箇
所に設けられた操作部(自動火災報知設備のP型発信機を含む。
)から遠隔
操作できるもの、又は開放弁の開放、ホースの延長操作等と連動して起動
するものであること。
規 第12条第1項7号へ
消火設備設置基準
■ 屋内消火栓設備〔2号消火栓〕
項 目
内 容
配 置
ホ ー ス の 長 さ
水
放
放
源
水
圧
水
関係法令・規
各階ごとに設け、その階の各部分から1のホース接続口までの水平距離
15m以下とすること。
令 第11条第3項2号イ
ホース接続口からの水平距離が15mの範囲内に有効に放水することができ
る長さとすること。
令 第11条第3項2号イ
設置個数が最も多い階における当該設置個数(2を超えるときは2とする)に
1.2m3を乗じて得た量以上の量。
令 第11条第3項2号イ
力 0.25MPa以上。60L/min以上。いずれの階においても、当該階のすべて
量 (最大2個)の屋内消火栓を同時に使用した場合。
(1)
(2)
(4)
令 第11条第3項2号イ
(5)
令 第11条第3項2号イ
❶ 点検に便利で、かつ、火災等の災害による被害を受けるおそれが少ない箇所に設けること。
(6)
❷ 加圧送水装置の吐出側直近部分の配管には、逆止弁・止水弁を設けること。
規 第12条6号ロ、
❸ 加圧送水装置は直接操作によってのみ停止されるものであること。
7号ト
加
圧
ポ ン プ 方 式
送
水
装
高架水槽方式
置
圧力水槽方式
配
起
動
装
❶ 水源の水位がポンプより低い場合には、ポンプを有効に作動できる容
量の専用呼水槽(減水警報および自動補給水装置付)を設けること。
❷ 吸水管はポンプごとに専用とし、ろ過装置(フート弁に附属するもの
を含む)を設け、水源水位がポンプより低い場合はフート弁を、その
他のものにあっては止水弁を設けること。尚、フート弁は容易に点検
を行うことができるものであること。
❸ ポンプの吐出量は、設置数が最も多い階(2以上にあっては2として
計算する)の設置個数に70L/minを乗じて得た水量以上とする。
❹ ポンプ全揚程は次式により求めた値以上とする。
H = h1 + h2 + h3 + 25m
但し、H = ポンプ全揚程(m)
h1 = ホース摩擦損失水頭(m)
h2 = 配管摩擦損失水頭(m)
h3 = 落差(m)
❺ ポンプの吐出量が定格の150%における全揚程は、定格の65%以上で
あること。
❻ ポンプは専用とする。但し、他の消火設備と兼用する場合は、それぞ
れの設備の性能に支障を生じないものにあってはこの限りでない。
❼ ポンプには、吐出側に圧力計、吸込側に連成計を設けること。
❽ ポンプには、性能試験装置(定格運転試験)および締切運転時の水温
上昇防止用逃し配管を設けること。
❾ 原動機は電動機(モーター)を使用すること。
❶ 落差(水槽の下端からホース接続口までの垂直距離)は次式により求
めた値以上とする。
H = h1 + h2 + 25m
但し、H = 必要な落差(m)
h1 = ホースの摩擦損失水頭(m)
h2 = 配管の摩擦損失水頭(m)
❷ 高架水槽には、水位計、排水管、溢水用排水管、補給水管および、マ
ンホールを設けること。
規 第12条第1項3号の
2イ、ロ、ハ
6号ハ(イ)∼
(ハ)
規 第12条第1項7号ハ
(ハ)∼(チ)
規 第12条第2項5号ハ
イ、ロ
(注)
ポンプモーターお
よび附属品につい
ては、消防庁告示
第8号(平成9年)
による認定品が使
用されている。
規 第12条第1項7号イ
(ロ)
規 第12条第2項3号
❶ 圧力水槽の圧力は、次式により求めた値以上とする。
P = p1 + p2 + p3 + 0.25MPa
但し、P = 必要な圧力(MPa)
規 第12条第1項7号ロ
p1 = ホースの摩擦損失水頭圧(MPa)
p2 = 配管の摩擦損失水頭圧(MPa)
(ロ)
、
(ハ)
規 第12条第2項4号
p3 = 落差の換算水頭圧(MPa)
❷ 水量は、圧力水槽の体積の2/3以下とすること。
❸ 圧力水槽には、圧力計、水位計、排水管、補給水管、溢水用排水管、
およびマンホールを設けること。
管
主配管のうち立上り管は、管の呼びで32mm以上のものとすること。
規 第12条第2項2号
置
加圧送水装置は、直接操作により起動できるものであり、かつ、開閉弁の
開放、消防用ホースの延長操作等と連動して、起動することができるもの
であること。
規 第12条第2項6号
基消
準火
設
備
設
置
122
消火設備設置基準
■ 屋内消火栓設備〔広範囲2号消火栓〕
項 目
内 容
配 置
ホ ー ス の 長 さ
水
放
放
源
水
圧
水
各階ごとに設け、その階の各部分から1のホース接続口までの水平距離
25m以下とすること。
令 第11条第3項2号ロ
ホース接続口からの水平距離が25mの範囲内に有効に放水することができ
る長さとすること。
令 第11条第3項2号ロ
設置個数が最も多い階における当該設置個数(2を超えるときは2とする)に
1.6m3を乗じて得た量以上の量。
令 第11条第3項2号ロ
力 0.17MPa以上。80L/min以上。いずれの階においても、当該階のすべて
量 (最大2個)の屋内消火栓を同時に使用した場合。
❶ 点検に便利で、かつ、火災等の災害による被害を受けるおそれが少ない箇所に設けること。
❷ 加圧送水装置の吐出側直近部分の配管には、逆止弁・止水弁を設けること。
❸ 加圧送水装置は直接操作によってのみ停止されるものであること。
加
圧
ポ ン プ 方 式
送
水
令 第11条第3項2号ロ
(5)
令 第11条第3項2号ロ
(6)
規 第12条6号ロ、
7号ト
規 第12条第1項3号の
2イ、ロ、ハ
6号ハ(イ)∼
(ハ)
規 第12条第1項7号
ハ(ロ)∼(チ)
規 第12条第3項2号
(注)
ポンプモーターお
よび附属品につい
ては、消防庁告示
第8号(平成9年)
による認定品が使
用されている。
圧力水槽方式
配
123
(4)
❶ 圧力水槽の圧力は、次式により求めた値以上とする。
P = p1 + p2 + p3 + 0.17MPa
但し、P = 必要な圧力(MPa)
p1 = ホースの摩擦損失水頭圧(MPa)
規 第12条第1項7号ロ
p2 = 配管の摩擦損失水頭圧(MPa)
(イ)
(ロ)
(ハ)
p3 = 落差の換算水頭圧(MPa)
❷ 水量は、圧力水槽の体積の2/3以下とすること。
❸ 圧力水槽には、圧力計、水位計、排水管、補給水管、溢水用排水管、
およびマンホールを設けること。
置
起
(2)
高架水槽方式
基消
準火
設
備
設
置
❶ 水源の水位がポンプより低い場合には、ポンプを有効に作動できる容
量の専用呼水槽(減水警報および自動補給水装置付)を設けること。
❷ 吸水管はポンプごとに専用とし、ろ過装置(フート弁に附属するもの
を含む)を設け、水源水位がポンプより低い場合はフート弁を、その
他のものにあっては止水弁を設けること。尚、フート弁は容易に点検
を行うことができるものであること。
❸ ポンプの吐出量は、設置数が最も多い階(2以上にあっては2として
計算する)の設置個数に90L/minを乗じて得た水量以上とする。
❹ ポンプ全揚程は次式により求めた値以上とする。
H = h1 + h2 + h3 + 17m
但し、H = ポンプ全揚程(m)
h1 = ホース摩擦損失水頭(m)
h2 = 配管摩擦損失水頭(m)
h3 = 落差(m)
❺ ポンプの吐出量が定格の150%における全揚程は、定格の65%以上で
あること。
❻ ポンプは専用とする。但し、他の消火設備と兼用する場合は、それぞ
れの設備の性能に支障を生じないものにあってはこの限りでない。
❼ ポンプには、吐出側に圧力計、吸込側に連成計を設けること。
❽ ポンプには、性能試験装置(定格運転試験)および締切運転時の水温
上昇防止用逃し配管を設けること。
❾ 原動機は電動機(モーター)を使用すること。
(1)
❶ 落差(水槽の下端からホース接続口までの垂直距離)は次式により求
めた値以上とする。
H = h1 + h2 + 17m
但し、H = 必要な落差(m)
h1 = ホースの摩擦損失水頭(m)
h2 = 配管の摩擦損失水頭(m)
❷ 高架水槽には、水位計、排水管、溢水用排水管、補給水管および、マ
ンホールを設けること。
装
関係法令・規
動
装
規 第12条第1項7号イ
(イ)
(ロ)
管
主配管のうち立上り管は、管の呼びで40mm以上のものとすること。
規 第12条第3項1号
置
加圧送水装置は、直接操作により起動できるものであり、かつ、開閉弁の
開放、消防用ホースの延長操作等と連動して、起動することができるもの
であること。
規 第12条第2項6号
消火設備設置基準
■ 屋内消火栓設備〔共通〕
項 目
内 容
関係法令・規
規 第12条第1項1号
消 防 用 ホ ー ス ・
ノ
ズ
ル
消防庁長官が定める基準に適合するものとすること。
開
弁
床面から1.5m以下の位置又は天井に設けること。
(天井に設ける場合は、
開閉弁は自動式のものとすること。
)
規 第12条第1項1号
灯
赤色とし、屋内消火栓箱の内部又はその直近の箇所に設けること。
(位置
表示灯が点滅する方式でもよい。
)
規 第12条第1項2号
示
屋内消火栓箱の表面には「消火栓」と表示すること。
規 第12条第1項3号イ
灯
屋内消火栓箱の上部に、取付け面と15度以上の角度となる方向に沿って
10m離れたところから容易に識別できる赤色の灯火を設けること。
開放弁を天井に設ける場合は、次によること。
❶ 屋内消火栓箱の直近の箇所には、取付け位置から10m離れたところ
で、かつ、床面からの高さが1.5mの位置から容易に識別できる赤色
の灯火を設けること。
❷ 消防用ホースを降下させるための装置の上部には、取付け面と15度
以上の角度となる方向に沿って10m離れたところから容易に識別でき
る赤色の灯火を設けること。
始
閉
動
表
示
表
位
置
表
示
の2
規 第12条第1項3号
ロ、ハ(イ)
(ロ)
❶ 配管は専用とすること。但し、消火栓起動装置を操作することにより、直ちに他の消火設 規 第12条第1項6号
備の配管への送水を遮断し、当該屋内消火栓設備の性能に支障をあたえないものにあって
イ、ニ、ホ
はこの限りでない。
第12条第1項6号
❷ 配管は、JIS G 3442、G 3448、G 3452、G 3454、G 3459に適合するか、それらと同等
チ、リ
以上の強度、耐食性、耐熱性を有する金属製の管を使用すること。または、気密性、強度、
第12条第1項7号チ
耐食性、耐候性及び耐熱性を有するものとして消防庁長官が定める基準に適合する合成樹
脂製の管とすること。
❸ 管継手は下表に示す規格に適合するか、それらと同等以上のものを使用すること。
配
管
フ
ラ
ン
種 類
ね じ 込 み 式 継 手
ジ
継
手
溶 接 式 継 手
ね じ 込 み 式 継 手
フランジ継手以外の継手
溶 接 式 鋼 管 継 手
❹
❺
❻
❼
弁
類
非
常
電
源
日本工業規格(JIS)
B 2220又はB 2239
B 2220
B 2301、B 2302又はB 2308の
うち材料にG 3214(SUS F
304又はSUS F 316に限る。
)
又はG 5121(SCS 13又は
SCS 14に限る。
)を用いるも
の
B 2311、B 2312又はB 2313
(G 3468を材料とするものを
除く。
)
合成樹脂性の管を接続するものは、消防庁長官が定める基準に適合するものであること。
配管の管径は、水力計算により算出された管の呼び径とすること。
配管の耐圧は、加圧送水装置の締切圧力の1.5倍以上の水圧に耐えること。
配管およびホースの摩擦損失計算は消防庁長官が定める基準によること。
❶ 材質は、JIS G 5101、G 5501、G 5502、G 5705、H 5705(黒心可鍛鋳鉄品に限る。
)
、
H 5120もしくはH 5121に適合するもの又はこれらと同等以上の強度、耐食性及び耐熱性
を有するものとして消防庁長官が定める基準に適合するものであること。
❷ 開閉弁、止水弁及び逆止弁にあっては、JIS B 2011、B 2031若しくはB 2051に
適合するもの又はこれらと同等以上の性能を有するものとして消防庁長官が定める基準に
適合するものであること。
❸ 開閉弁又は止水弁にあってはその開閉方向を、逆止弁にあっては流水方向を表示したもの
であること。
❶ 屋内消火栓設備には非常電源を附置すること。
❷ 非常電源は、非常電源専用受電設備、自家発電設備、又は蓄電池設備とし、特定防火対象
物で延べ面積が1000m2以上のものにあっては、自家発電設備又は蓄電池設備とすること。
規 第12条6号ト
基消
準火
設
備
設
置
令 第11第3項1号ヘ
規 第12条4号
124
消火設備設置基準
■ 屋内消火栓設備〔共通〕
(その2)
項 目
内 容
関係法令・規
配
線
操作回路又は、位置表示灯の配線は、電気工作物に係る法令の規定によるほか次によること。
❶ 600V2種ビニル絶縁電線又は、これと同等以上の耐熱性を有する電線を使用すること。
❷ 金属管・可とう電線管・金属ダクト工事又は不燃性ダクト内に布設したケーブルによ 規 第12条5号イ、ロ
り設けること。但し、消防庁長官が定める基準に適合する電線を使用する場合はこの
限りでない。
耐
震
措
置
貯水槽、加圧送水装置、非常電線、配管等には地震による震動等に耐えるための有効な措
置を講ずること。
規 第12条9号
■ ドレンチャー設備
項 目
内 容
スプリンクラー設備
の 緩 和
防火対象物10階以下の部分にある開口部で甲種防火戸、乙種防火戸又
はドレンチャー設備が設けられている開口部には、スプリンクラー設
備を設けない事ができる。
ヘ ッ ド の 設 置
ドレンチャーヘッドは開口部の上枠に当該上枠の長さ2.5m以下ごとに
1個設けること。
ドレンチャーヘッド
の放水量放水圧
基消
準火
設
備
設
置
125
(N個又は5個を同時に放射した場合)
放水圧力 0.1MPa以上
}ドレンチャーヘッドの先端において。
放 水 量 20L/min以上
関係法令・規
令 第12条第2項3号
規 第15条
規 第15条第2項1号
規 第15条第2項4号
水 源 水 量 Qm3
ドレンチャーヘッドの設置個数。但し設置個数が5をこえるときは5と
し、5個に0.4m3乗じた量。N個又は5個×0.4m3=Qm3
規 第15条第2項3号
加 圧 送 水 装 置
点検に便利でかつ火災の災害による被害を受けるおそれの少ない場所
に設けること。
規 第15条第2項5号
制
防火対象物の階ごとに設け床面からの高さ0.8m以上1.5m以下に設け
ること。
規 第15条第2項2号
御
弁
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備
項 目
ヘッドの
種別
内 容
関係法令・規
舞台部及び高天井の部分以外に設けるものにあっては閉鎖型(国家検定合格
品)とする。
規 第13条の2第1項
2項、3項
標準型ヘッド
防火対象物の天井又は小屋裏に、その部分から1のヘッドまでの水平距離が
下表の数値以下となるように設けること。
高感度型
1種・2種
1種 有効散水半径r2.6以上 有効散水半径r2.3
有効散水半径以下
耐 火
2.3m以下
下記(b)∼(f) 以外
非耐火
2.1m以下
0.9×有効散水半径以下
指定可燃物を大量に貯蔵、取扱い 0.75×有効散水半径以下
1.7m以下
天井の室内面および天井裏の部分に設けること(但
し、天井の室内面を不燃材仕上げ、又は天井裏の高
さが0.5m未満にあっては天井裏には設けないこと
地下街
ができる)
。
0.75×有効散水半径以下
1.7m以下
厨房等
0.9×有効散水半径以下
2.1m以下
その他
天井の室内面に設けること。
0.75×有効散水半径以下
1.7m以下
厨房等
準地下街
2.3m以下
耐 火 有効散水半径以下
その他
2.1m以下
非耐火 0.9×有効散水半径以下
ラック式 ヘッド種類 標準型ヘッドで有効散水半径が2.3m、ヘッドの呼び径が20のもの
収納物等の種類
倉庫
等級
収納物
収容容器、梱包材等
危険物の規制に関する政令別表
危険物政令別表第4に
第4に定める数量の1000倍[高
定 め る 数 量 の10倍 以 Ⅰ
熱量溶融性物品(指定可燃物の
上の高熱量溶融性物品
うち燃焼熱量が34kJ/g以上で
あって、炎を接した場合に溶融
する性状の物品をいう。以下こ
その他のもの
の表において同じ。)にあっては、
等 級 区 分 300倍]以上の指定可燃物。
Ⅱ
危険物政令別表第4に定める 危険物政令別表第4に
数量の100倍(高熱量溶融 定 め る 数 量 の10倍 以
性物品にあっては、30倍) 上の高熱量溶融性物品
以上の指定可燃物。
その他のもの
危険物政令別表第4に
Ⅲ
定 め る 数 量 の10倍 以
その他のもの
上の高熱量溶融性物品
Ⅳ
その他のもの
水平距離 2.5m以下
棚又はこれ
等級Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ
に類するも
他のSPヘッドから散水され
4m以下毎
のに設けた 設置高さ
た水がかかるのを防止する
等級Ⅳ
部分
ための措置を講ずること。
6m以下毎
2.1m以下
天井又は小屋裏
防火対象物
(a)
(b)
(c)
(d)
閉
鎖
型
ヘ
ッ
ド ヘッドの
設 置 間隔
の 等
設
置
基
準
(e)
令 第12条第2項2号イ
規 第13条の2第3項
令 第12条第2項2号
ハ
規 第13条の5第7項
1号、2号、第9項
1号、2号
令 第12条第2項2号
ハ
規 第13条の5第3項
4項、5項
ラック等を設けた部分には、以下のとおり水平遮へい板
を設けること。ただし、ラック式倉庫の等級がⅢ又はⅣ
であり、かつ、消防庁長官が定めるところによりSPヘッ
ドが設けられている場合にあっては、この限りでない。
❶材質は難燃材料とすること。
❷ラック等との間に延焼防止上支障となるすき間を生じ
水平遮へい
板
ないように設けること。
❸等級ごとの設置高さピッチ(天井又は小屋裏は水平遮
へい板とみなす)
。
等級
Ⅰ
Ⅱ及びⅢ
Ⅳ
基消
準火
設
備
設
置
高さ
4m以内
8m以内
12m以内
甲・乙種防火戸もしくはドレンチャー設備が設置さ 令 第12条第2項3号
(f) 開口部
10階以下の部分にあっては、 れている場合はヘッドを設けないことができる。
建基法第2条6号に規定する延 上枠の長さ
規 第13条の2第4項
2.5m以下ごと
焼のおそれのある部分に限る。 高 さ
1号ヘ
上枠より0.15m以内の高さの壁面
126
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備(その2)
項 目
内 容
関係法令・規
小区画型ヘッド 1種 特殊パターン(湿式スプリンクラー設備のみに使用可能)
防火対象物
設置基準
令別表1の(5) (6)項の旅館、ホテル、共
同住宅、病院及び福祉施設のうち、
これらの宿泊室等(宿泊室、病室そ
の他これらに類する部分)
ヘッドの
設置間隔
閉
鎖
型
ヘ
ッ
ド
の
設
置
ヘッドの
取付条件
基
準
基消
準火
設
備
設
置
127
防火対象物の天井の各部から1のヘッ 規 第13条の3第1項
第2項 1号、2号、
ドまでの水平距離が、2.6m以下で、
3号
かつ、1のヘッドにより防護される部
分の面積が13m2以下となるように設
けること。
側壁型ヘッド 1種
防火対象物
設置基準
適用防火対象物は、令別表1の(5) (6)
項の旅館、ホテル、共同住宅、病院
及び福祉施設等で、かつ、これらの
宿泊室及び廊下、通路等
防火対象物の壁の室内に面する部分
に、床面の各部分が1つのヘッドによ
り防護される床面の部分(ヘッドを
取り付ける面の水平方向の両側にそ
れぞれ1.8m以内、かつ、前方3.6m以
内となる範囲を水平投影した床面の
部分をいう)に包含されるように設
けること。
規 第13条の3第3項
1号、2号、3号
標準型ヘッド
❶スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの取付け面から0.4m以上突き出し
たはり等によって区画された部分ごとに設けること。ただし、当該はり等
の相互間の中心距離が1.8m以下である場合にあっては、この限りでない。
❷給排気用ダクト、棚等(以下「ダクト等」という。
)でその幅又は奥行が
1.2mを超えるものがある場合には、当該ダクト等の下面にもスプリンク
ラーヘッドを設けること。
❸スプリンクラーヘッドのデフレクターと当該ヘッドの取付け面との距離
は、0.3m以下であること。
❹スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの軸心が当該ヘッドの取付け面に対 規 第13条の2第4項
1号イ∼ト
して直角となるように設けること。
❺スプリンクラーヘッドのデフレクターから下方0.45m(易然性の可燃物を
収納する部分に設けられるスプリンクラーヘッドにあっては0.9m)以内で、
かつ、水平方向0.3m以内には、何も設けられ、又は置かれていないこと。
❻開口部に設けるスプリンクラーヘッドは、当該開口部の上枠より0.15m以
内の高さの壁面に設けること。
❼乾式又は予差動式の流水検知装置の2次側に設けるスプリンクラーヘッド
は、デフレクターがスプリンクラーヘッドの取付け部より上方になるよう
に取付けて使用するスプリンクラーヘッドとすること。ただし、凍結する
おそれのない場所に設ける場合は、この限りでない。
小区画型ヘッド
❶スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの取付け面から0.4m以上突き出し
たはり等によって区画された部分ごとに設けること。
❷給排気用ダクト、棚等(以下「ダクト等」という。
)でその幅又は奥行が
1.2mを超えるものがある場合には、当該ダクト等の下面にもスプリンク
ラーヘッドを設けること。
❸スプリンクラーヘッドのデフレクターと当該ヘッドの取付け面との距離
規 第13条の3第2項
は、0.3m以下であること。
❹スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの軸心が当該ヘッドの取付け面に対
して直角となるように設けること。
❺スプリンクラーヘッドのデフレクターから下方0.45m(易然性の可燃物を
収納する部分に設けられるスプリンクラーヘッドにあっては0.9m)以内で、
かつ、水平方向0.3m以内には、何も設けられ、又は置かれていないこと。
❻開口部に設けるスプリンクラーヘッドは、当該開口部の上枠より0.15m以
内の高さの壁面に設けること。
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備(その3)
項 目
内 容
関係法令・規
側壁型ヘッド
閉
鎖
型
ヘ
ッ
ド
ヘッドの
取付条件
の
設
❶給排気用ダクト、棚等(以下「ダクト等」という。
)でその幅又は奥行が
1.2mを超えるものがある場合には、当該ダクト等の下面にもスプリンク
ラーヘッドを設けること。
❷スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの軸心が当該ヘッドの取付け面に対
して直角となるように設けること。
❸スプリンクラーヘッドのデフレクターから下方0.45m(易然性の可燃物を
収納する部分に設けられるスプリンクラーヘッドにあっては0.9m)以内
で、かつ、水平方向0.3m以内には、何も設けられ、又は置かれていないこと。
第13条の3第3項
❹開口部に設けるスプリンクラーヘッドは、当該開口部の上枠より0.15m以 規
4号、 5号、 6号
内の高さの壁面に設けること。
❺乾式又は予差動式の流水検知装置の2次側に設けるスプリンクラーヘッド
は、デフレクターがスプリンクラーヘッドの取付け部より上方になるよう
に取付けて使用するスプリンクラーヘッドとすること。ただし、凍結する
おそれのない場所に設ける場合は、この限りでない。
❻スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドを取り付ける面から0.15m以内とな
るように設けること。
❼スプリンクラーヘッドのデフレクターは、天井面から0.15m以内となるよ
うに設けること。
❽スプリンクラーヘッドのデフレクターから下方0.45m以内で、かつ、水平
方向0.45m以内には、何も設けられ、又は置かれていないこと。
標準型ヘッド、小区画型ヘッド、側壁型ヘッド
ヘッドは、その取付場所の正常時における最高周囲温度に応じて、下表の標
示温度を有するものを設けること。
置
取付ける場所の最 高 周 囲 温 度
基
39℃未満
79℃未満
39℃∼64℃未満
79℃∼121℃未満
準
64℃∼106℃未満
121℃∼162℃未満
106℃以上
162℃以上
開 ヘッドの種別
放
型
ヘ ヘッドの
ッ 設置間隔
ド
の
設
置 ヘッドの
基 取付条件
準
放
水
型
ヘ
ッ
ド
等
の
設
置
基
準
適用防火
対 象 物
標
示
温
度
舞台部に設けるものにあっては、開放型とする。
1.7m
舞台部の天井又は小屋裏で室内に面する部分及びすのこ又は渡りの
下面の部分に設ける。但し、すのこ又は渡りの上部の部分に、可燃
物が設けられない場合は、当該天井又は小屋裏の室内に面する部分
には設けないことができる。
規 第14条第1項7号
規 第13条の2第1項
令 第12条2項2号
規 第13条の2第4項
2号
❶ ヘッドのデフレクターから下方0.45m以内で、かつ、水平方向0.3m以内
規 第13条の2第4項
には何も設けられ、又は置かれていないこと。
1号ニ、ホ
❷ ヘッドは、ヘッドの軸芯が、取付面に対して直角となるように設けること。
以下の部分には、放水型ヘッド等を設置しなければならない。
❶ 指定可燃物を貯蔵し、または取り扱う部分で天井までの高さが6mを超
える部分。
❷ 百貨店、マーケット、その他の物品販売業を営む店舗又は展示場で天井
までの高さが6mを超える部分。但し通路・階段その他これらに類する
部分は10mを超える部分。
❸ 特定防火対象物が存する複合用途防火対象物で、❷の用途に供される部
分で天井までの高さが6mを超える部分。但し通路、階段等を除く。
❹ 地下街の店舗、事務所その他これらに類する部分で、天井までの高さが
6mを超える部分。但し地下道を除く。
❺ 準地下街で、かつ、特定防火対象物(地下街、準地下街を除く。
)の用
途に供される部分の床面積が500m2以上のもので、天井までの高さが
6mを超える部分。
❻ ❶∼❺及び舞台部を除く、天井までの高さが10mを超える部分。
令 第12条第2項2号
ロ
規 第13条の4第1項
1号、2号
基消
準火
設
備
設
置
128
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備(その4)
項 目
内 容
ヘッドの
性
能
放
水
型
ヘ
ッ
ド
等
の
設
置
基
準
ヘッドの
取付条件
感
連
知
部
動
関係法令・規
❶ 放水型ヘッド等は、放水区画の床面積1m2につき5L/minで計算した水量
が放水されるように設ける。
(小型ヘッド)但し、指定可燃物を貯蔵し、
又は取り扱う部分は10L/minとする。
(大型ヘッド)
・一つの放水区域は、その床面積が100m2以上となるように設定するこ
と。但し、高天井となる部分の面積が200m2未満の場合にあっては、
固
一つの放水区域の面積を100m2未満とすることができる。
定
規 第13条の4第1項
式 ・二つ以上の放水区域を設けるときは、火災を有効に消火できるように
2項、3項
隣接する放水区域が相互に重複するようにすること。
第13条の6第2項
可 ・放水区域は、高天井となる部分の床面を可動式ヘッドの放水により有効
5号
動
に包含し、かつ、当該部分の火災を有効に消火できるよう設けること。
式
消防庁告示第6号
平成8年8月19日
感知部は、当該感知器の種別に応じ、火災を有効に感知するように設けるこ
と。但し、警戒区域内の自火報の感知器の火災信号と連動して、放水部から
放水できる機能を有する場合は、感知部を設けないことができる。
当該警戒区域で火災が発生した場合は、その区域を受信部に表示すると共
に、放水を自動的に開始することができるものであること。
放水区域の選択及び放水操作は、手動でも行えること。
水源水量は、下表により算出した個数に1.6m3を乗じて得た量以上を設けること。また、小区画
ヘッドについては1m3を乗じて得た量以上(ラック式倉庫のうち等級がⅢ又はⅣのもので水平遮
水 へい板が設けられているものにあっては2.28m3、その他のものにあっては3.42m3を乗じて得た量
以上)を設けること。但し、ヘッドの設置個数が表の個数に満たないときは、当該設置個数とする。
源
水
量
閉 (a)倉庫(14)項のうちラック
式倉庫
(b)指定可燃物の貯蔵、取扱い
鎖
(c)地下街(16の2)項
(d)準地下街(16の3)項
(e)百貨店(4項)
、
(1000m2以
型
上の小売店を含む)複合用
途の百貨店
対 10
象階
物以
(f)百貨店以外の小売
下
店・展示場等、複合
の
ヘ
用途の百貨店以外の
対 11
小売店、展示場等の 象 階
部分
物以
上
の
対 10
象階
ッ
(6)
項 物以
(g)令別表(5)項、
下
及び複合用途の
(5)
の
項、
(6)
項該当部
対
11
〔旅館、ホテル、病院 象 階
福祉施設、養護学校〕 物 以
上
の
ド
(h)上記
(a)
∼
(g)以外
の防火対象物
等級
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
4m以内
高感度型
1種 r2.3
使用不可
6m以内
H≦6m
16
H≦6m
12
2種 r2.3
24 ※4
30 ※4
16 ※4
−
20 ※4
20
小区画型
1種
地下道
−
15
−
15
−
15
−
15
令 第12条第2項4号
−
15
規 第13条の6第1項
−
10
−
10
−
15
−
15
※2
H≦10m
12
※3
H≦6m
12
使用不可
※2
通路、階段その他
類する部分
上記以外の部分
通路、階段その他
類する部分
上記以外の部分
通路、階段その他
類する部分
上記以外の部分
宿泊室等
廊下、通路等
宿泊室等
廊下、通路等
10階以下の防火対象物
11階以上の防火対象物
H≦10m
12
※3
H≦6m
12
1号∼5号
※2
H≦10m
8
H≦6m
8
※3
※2
H≦10m
12
※3
H≦6m
12
※2
H≦10m
8
−
10
8 ※5
8
※3
H≦10m
8
−
10
使用不可
8
※3
H≦10m
12
−
15
12 ※5
12
※3
H≦10m
12
−
15
使用不可
※3
H≦10m
8
−
10
−
15
※3
H≦10m
12
※3
上記個数に1.5を乗じて得た個数
※1 天井高6mを超える場合には、放水型ヘッド等(固定式ヘッド、放水銃等)を使用。
(消防庁告示第6号)
散水密度10L/
(min・m2)以上。
※2 天井高6mを超える場合には、放水型ヘッド等(固定式ヘッド、放水銃等)を使用。
(消防庁告示第6号)
散水密度 5L/
(min・m2)以上。
※3 天井高10mを超える場合には、放水型ヘッド等(固定式ヘッド、放水銃等)を使用。
(消防庁告示第6号)
散水密度 5L/
(min・m2)以上。
※4 予作動式は不可。
※5 乾式、予作動式(乾式のもの)は不可。
129
側壁型
1種
※1
事務所、店舗等
乾式又は予作動式の流水検知装置が設けられている設備の同時開放個数
基消
準火
設
備
設
置
同時開放個数
ヘッド取付
高さ/天井 高感度型
高
1種 r2.6以上
防火対象物の区分
使用不可
12
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備(その5)
項 目
水
源
水
量
放
水 固定式ヘッド
型
ヘ
ッ
ド 可動式ヘッド
等
開
放
型
ヘ
ッ
ド
内 容
関係法令・規
最大放水区域のヘッド個数の当該ヘッドの1分間当りの放水量で20分
間放水することができる量。
規 第13条の6第1項
当該ヘッドの1分間当りの放水量が最大となる場合における放水量で、
20分間放水することができる量。
舞台部が防火対象物の10階以
下の階に存するとき
最大放水区域のヘッド個数に1.6m3を乗じて得た
水量×1.6
舞台部が防火対象物の11階以
上の階に存するとき
設置個数が最も多い階の個数に1.6m を乗じて得た
水量
3
ヘッドの放水圧力および放水量は、前表により算出した個数のヘッドを同時に使用した場
放 合に、それぞれの先端の放水圧力が、0.1MPa以上、1MPa以下の範囲内で、かつ放水量が
)であること。但し、小区画型
水 80L/min以上(ラック式倉庫にあっては114L/min以上。
ヘッドについては、放水量が0.1MPa以上、1MPa以下の範囲内で、かつ50L/min以上であ
量
ること。なお、放水型ヘッド等においては、当該ヘッドの性能による。
❶ 水源に連結する加圧放水装置は、点検に便利で、かつ、火災等の災害による被害を受
けるおそれが少ない箇所に設けること。
❷ 加圧送水装置の吐出側直近部分の配管には、逆止弁・止水弁を設けること。
❸ 加圧送水装置は直接操作によってのみ停止されるものであること。
加
圧
送
水
装
置
ポ ン プ 方 式
❶ 水源の水位がポンプより低い場合には、ポンプを有効に作動でき
る容量の専用呼水槽(減水警報および自動補給水装置付)を設け
ること。
❷ 吸水管は、ポンプごとに専用とし、ろ過装置(フート弁に附属す
るものを含む)を設ける水源水位がポンプより低い場合はフート
弁を、その他のものにあっては止水弁を設けること、尚、フート
弁は容易に点検を行うことができるものであること。
❸ ポンプの吐出量は、ヘッドの同時開放個数に90L/min(小区画型
ヘッドにあっては60L/min、ラック式倉庫にあっては130L/min)
を乗じて得た量以上の量とすること。
❹ ポンプの全揚程は、次式により求めた値以上の値とすること。
H = h1 + h2 + 10m
但し、H = ポンプの全揚程
h1 = 配管の摩擦損失水頭(m)
h2 = 落差(m)
❺ ポンプの吐出量が定格の150%における全揚程は、定格の65%以
上であること。
❻ ポンプは専用とする、但し、他の消火設備と兼用する場合で、そ
れぞれの設備の性能に支障を生じないものにあってはこの限りで
ない。
❼ ポンプには、吐出側に圧力計、吸込側に連成計を設けること。
❽ ポンプには、性能試験装置(定格運転試験)および締切運転時の
水温上昇防止用逃し配管を設けること。
❾ 原動機は電動機(モーター)を使用すること。
高架水槽方式
❶ 落差(高架水槽の下端からヘッドまでの垂直距離)は、次式によ
り求めた値以上とする。
H = h1 + 10m
但し、H = 必要な落差(m)
h1 = 配管の摩擦損失水頭(m)
❷ 高架水槽には水位計、排水管、溢水用排水管、補給水管、および
マンホールを設けること。
5号
消防庁告示第6号
平成8年8月19日
規 第13条の6第1項
4号
令 第12条第2項5号
規 第13条の6第2項
1号∼5号
令 第12条第2項6号
規 第14条第1項10
号、11号
規 第14条第1項5号、
10号、11号、
同号ハ
(注)
昭 和 55 年 12 月 1 日
以降の建築着工物件
に設置されているポ
ンプモーターおよび
附属品については、
消防庁第111号、昭
和55年6月2日 付 通
達による認定品が使
用されている。
規 第14条第1項
11号、同号イ
基消
準火
設
備
設
置
130
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備(その6)
項 目
加
圧
送
水
装
置
自
動
警
報
装
置
圧力水槽方式
131
関係法令・規
❶ 圧力水槽の圧力は、次式により求めた値以上とすること。
P = p1 + p2 + 0.1MPa
但し、P = 必要な圧力(MPa)
規 第14条第1項
p1 = 配管の摩擦損失水頭圧(MPa)
p2 = 落差の換算水頭圧力(MPa)
11号、同号ロ
❷ 水量は、圧力水槽の体積の2/3以下とすること。
❸ 圧力水槽には、圧力計、水位計、排水管、補給水管、給
気管、およびマンホールを設けること。
❶ スプリンクラーヘッドの開放又は補助散水栓の開閉弁の開放により警報を
発すること。発信部(流水検知装置等)と受信部(表示装置部)により構
成すること。
❷ 自火報設備により警報が発せられる場合は、音響警報装置を設けないこと
ができる。
発
受
基消
準火
設
備
設
置
内 容
信
信
部
❶ 各階(ラック式倉庫にあっては、配管の系統)又は放水
区域ごとに設け、当該発信部は流水検知装置等を用いる
こと。
❷ 流水検知装置等にかかる圧力は、流水検知装置等の最高
使用圧力以下とすること。
❸ 流水検知装置は、国家検定合格品を使用すること。
部
❶ スプリンクラーヘッド又は、火災感知用ヘッドが開放し
た階又は放水区域が覚知できる表示装置を防災センター
等に設けること。ただし、総合操作盤が設けられている
場合は、この限りでない。
❷ 受信部が2以上設置されているときは、相互間での同時
通話設備を設けること。
制
御
弁
❶ 制御弁は、開放型ヘッドを用いる設備にあっては放水区域ごとに、閉鎖型
ヘッドを用いる設備にあっては、防火対象物の階ごと(ラック式倉庫に
あっては配管の系統)に、床面からの高さが0.8m以上1.5m以下の箇所に
設けること。
❷ みだりに閉止できない措置が講じられていること。
❸ その直近の見やすい箇所にスプリンクラー設備の制御弁である旨を表示し
た標識を設けること。
末
端
試
験
弁
❶ 閉鎖型ヘッドを用いる設備の配管の末端には、流水検知装置等の作動を試
験するための弁を設けること。
❷ 流水検知装置等の設けられる配管系統ごとに、放水圧力が最も低くなると
予想される部分に設けること。
❸ 一次側には、圧力計、二次側にはヘッドと同等の放水性能を有するオリ
フィス等の試験用放水口を設けること。
❹ その直近の見やすい箇所に末端試験弁である旨を表示した標識を設けるこ
と。
送
水
口
❶ 消防ポンプ自動車が容易に接近できる位置に専用の双口型を附置するこ
と。
❷ 結合金具は、地盤面からの高さが、0.5m∼1m以内で、かつ送水に支障の
ない位置に設けること。
❸ 加圧送水装置から流水検知装置等若しくは一斉開放弁又は手動式開放弁ま
での管路に、専用の配管をもって接続すること。
❹ 結合金具は差し込み式又はねじ式のもので、規格省令に規定する呼称65A
の差し込み式の受け口又は、ねじ式のしめ輪のめねじに適合するものであ
ること。
❺ その直近の見やすい箇所に送水口である旨および送水圧力範囲を表示した
標識を設けること。
法 第21条の2
規 第14条第1項4号
規 第14条第1項3号
規 第14条第1項5号
の2
令 第12条第2項7号
規 第14条第1項6号
検 S.39年省令第10
号、S.45年省令
第8号
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備(その7)
項 目
起
動
自動式
の起動
装置
内 容
開
放
型
ヘ
ッ
ド
関係法令・規
自火報設備の感知器の作動、又は、火災感知用ヘッドの開放
による起動用水圧開閉装置(自動起動装置の圧力スイッチ)
の作動と連動して加圧送水装置の起動および一斉開放弁を起
動することができるものとする。ただし、自動火災報知設備
の受信機若しくはスプリンクラー設備の表示装置が防災セン
ター等に設けられ、又は、第12号の規定若しくは第24条第9
号の規定により総合操作盤が設けられており、かつ、火災時
に直ちに手動式の起動装置により加圧送水装置及び一斉開放
弁を起動させることができる場合にあっては、この限りでない。
規 第14条第1項8号
閉
鎖
型
装
ヘ
ッ
ド
置
手動式の
起動装置
一
斉
開
放
弁
非
常
電
源
ヘッドの開放又は補助散水栓の開閉弁の開放による流水検知
装置又は起動用水圧開閉装置(自動起動装置の圧力スイッ
チ)の作動と連動して加圧送水装置を起動することができる
ものとする。
❶ 直接操作又は遠隔操作により、加圧送水装置および一斉
開放弁又は手動式開放弁を起動または開栓することがで
きるものとすること。
❷ 2以上の放水区域を有する設備にあっては、放水区域を
選択できること。
❶ 一斉開放弁は、国家検定合格品を使用すること。
❷ 放水区域ごとに設け、一斉開放弁又は手動式開放弁にかかる圧力は、弁の
最高使用圧力以下とすること。
❸ 起動操作部(手動起動装置)は舞台部と同一階で、舞台部の火災のときも
容易に接近することができ、かつ、床面からの高さが、0.8m∼1.5m以内
法 第21条の2
の箇所に設けること。
規 第14条第1項1号、
❹ 二次側配管部分には放水区域に放水することなく、当該弁の作動試験を行
2号
うことのできる試験装置を設けること。
❺ 手動式開放弁(手動起動装置を含む)の開閉操作に必要な力は150N以下
であること。
❻ 放水区域の数は一の舞台部で4以下とし、2以上の放水区域がある場合は、
隣接する放水区域が相互に重複するようにすること。
❶ スプリンクラー設備には非常電源を設けること。
❷ 非常電源は、屋内消火栓設備の規定(規第12条第4号)の例により設ける
こと。
配
線
操作回路の配線は、屋内消火栓設備の規定(規第12条第5号)に準じて設ける
こと。
配
管
配管は、屋内消火栓設備の規定(規第12条第6号)に準じて設けること。又、
配管の摩擦損失水頭の計算は消防庁長官が定める基準によること。
耐 措 貯水槽、加圧送水装置、非常電源、配管等には、地震による震動等に耐えるた
震 置 めの有効な措置を講ずること。
開
口
部
用
ド
レ
ン
チ
ャ
ー
設
備
ヘ
ッ
ド
ヘッドは閉口部の上枠に、上枠の長さ2.5m以内ごとに一個
設けること。
制
御
弁
防火対象物の階ごとに、床面からの高さ0.8m∼1.5m以内の
位置に設けること。
水
源
設置個数(5以上にあっては5とする)に0.4m3を乗じて得た
量以上となるように設けること。
放水量放水圧
すべてのヘッド(5以上にあっては5とする)を同時に使用した
場合に、それぞれのヘッドの先端において、放水圧力が0.1MPa
以上でかつ、放水量が20L/min以上の性能のものとする。
加圧送水装置
水源に連結する加圧送水装置は、点検に便利で、かつ、火災等
の災害による被害を受けるおそれが少ない箇所に設けること。
令 第12条第2項7号
規 第14条第1項6号
の2
規 第14条第1項9号
規 第14条第1項
10号、11号ホ
規 第14条第1項13号
基消
準火
設
備
設
置
規 第15条
132
消火設備設置基準
■ スプリンクラー設備(その8)
項 目
スプリンクラー設備には、総務省令で定めるところにより、
令 第12条第2項8号
補助散水栓を設けることができる。
加圧送水装置
の
落
差
規則第14条第1項11号イ、ロ若くはハ(ロ)により求められ
た値、又は第12条第2項3号、4号若くは、5号ロの規定の例
により求められた値のうちいずれか大きい方の値以上の値と
すること。
設置水平距離
防火対象物の階ごとに、その階の各部分から一のホース接続
口までの水平距離が15m以下となるように設けること。
ホースの長さ
ホース接続口からの水平距離が15mの範囲内(スプリンク
ラーヘッドが設けられている部分を除く)に有効に放水する
ことができる長さとすること。
放水圧力・
放水量
補助散水栓が設置されるいずれの階においても、当該階のす
べての補助散水栓(設置個数が2を超えるときは、2個(隣接
する補助散水栓のホース接続口相互の水平距離が30mを超え
る場合にあっては1個)の補助散水栓とする)を同時に使用
する場合にそれぞれのノズルの先端において、放水圧力が
0.25MPa以上で、かつ、放水量が60L/min以上の性能のもの
とすること。
表示・標識灯
❶ 補助散水栓箱には、その表面に「消火用散水栓」と表示
すること。
❷ 補助散水栓箱の上部に、取付面と15度以上の角度となる
方向に沿って10m離れたところから容易に識別できる赤
色の灯火を設けること。
助
散
水
栓
基消
準火
設
備
設
置
133
関係法令・規
設 置 基 準
補
内 容
規 第12条第2項4号、
6号
規 第14条第1項11号
規 第13条の6第4項
1号
規 第13条の6第4項
6号イ、ロ
規 第13条の6第4項
2号
規 第13条の6第4項
3号
規 第13条の6第4項
開 閉 装 置
ノズルには、容易に開閉できる装置を設けること。
開閉弁の
設置高さ
補助散水栓の開閉弁は、床面からの高さが1.5m以下の位置
に設けること。
規 第13条の6第4項
ホースの
収納状態
消防用ホースは、延長及び格納の操作が容易にできるよう収
納されていること。
規 第13条の6第4項
4号
5号
6号
消火設備設置基準
■ 共同住宅用消防用設備
「特定共同住宅等における防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令」総務省令第40号
にて規定されている。
(平成17年3月25日)
特定共同住宅等(令別表第一
(五)
項口)における共同住宅用スプリンクラー設備の設置基準
項 目
内 容
【例】
二
方
向
避
難
・
開
放
型
告
示
に
よ
る
設
置
基
準
開放廊下
設
置
免
除
設
置
【例】
・11階以上の階で上記以外の住戸、共用室及び管理人室
は設置
・11階以上の住戸、共用室及び管理人室に設置
バルコニー
二
方
向
避
難
型
設
置
非開放廊下
・11∼14の階で、内装制限 ※1かつ共用室の開口部に防
火戸が設けられている場合は設置免除
【例】
設
置
免
除
開
放
型
開放廊下
設
置
【例】
非
二
方
向
避
難
・
非
開
放
型
【記】
※1
バルコニー
・11階以上の階で、内装制限※1かつ共用室の開口部に防
火戸が設けられている場合は設置免除
・11∼14の階で上記以外
・15階以上の住戸、共用室及び管理人室は設置
・11階以上の住戸、共用室及び管理人室に設置
設
置
基消
準火
設
備
設
置
内装制限とは、壁等〔壁及び天井(天井がない場合にあっては、上階の床又は屋根)の室内に面する
部分(回り縁、窓台その他これらに類する部分を除く。
)を言う。
〕の仕上げを不燃材料又は準不燃材料
で施してあるもの。
134
消火設備設置基準
特定共同住宅の基準を満たした場合、省令40号に基づき次の通りとすることができる。▼
特定共同住宅等の種類
5項ロもしくは令8区画された5項ロの部分に
限る建築構造の要件を満たすもの※
○
5階建て以下
○
6階∼10階建て以下
○
○
11階建て以上
○
○
10階建て以下
○
11階建て以上
○
○
10階建て以下
○
○
11階建て以上
○
○
○
○注2
○注3
○注2
○注4
○
誘導灯及び誘導標識
○
避難器具
11階建て以上
非 常警報器具又は非常警報設備
○
スプリンクラー設備
○
屋内消火栓設備
6階∼10階建て以下
動力消防ポンプ設備
○
屋外消火栓設備
○注2
5階建て以下
自動火災報知設備
11
通常用いられる消防用設備等
(左記○印(白抜き)を一式設置することにより免除できる設備)
消火器具
共同住宅用スプリンクラー設備
︵ 階以上の部分︶
非二方向避
難非開放型
共 同住宅用自動火災報知設備
二方向避難
開放型
住戸用自火報設備及び 共同住宅用非常警報設備
開放型
住戸用消火器及び消火器具
階数
構造類型
二方向避難型
必要とされる防火安全性能を有する
消防の用に供する設備等
●
●
●
●
●
●注5
●
●
●
●
●
●注5
●
●
●
●
●注1
●
●注5
●
●
●
●
●注5
●
●注5
●注5
●
●
●
●
●注5
●
●注5
●注5
●
●
●
●
●注6
●
●注5
●注5
●
●
●
●
●注5
●
●注5
●注5
●
●
●
●
●注6
●
●注5
●注5
●
●
●
●
●
●注5
●
●
●
●
●
●注5
●注1
●
●
●
●
(特定共同住宅等とは)
令別表第一(五)項ロに掲げる防火対象物及び同表(十六)項イに掲げる防火対象物で同表(五)項ロ並びに(六)項ロ及びハに掲げる
防火対象物の用途以外の用途に供される部分が存せず、かつ同表(六)項ロ及びハに掲げる防火対象物の用途に供する各独立部分の
床面積がいずれも百平方メートル以下であって火災の発生又は延焼のおそれが少ないもの。
<表の見方>
1. 表中、○印(白抜き)を設置することで、●印(黒塗り潰し)設備が免除できます。
(但し、「通常用いられる消防用設備等」において、空欄部分は消防法通り設置の有無を決定します。
)
また、都合のよい設備だけを選択することはできません。
2. ●注1 … 共同住宅用スプリンクラー設備を設置した階のみ屋内消火栓設備が免除できます。
3. ○注2 … どちらか一方の設備を選択できます。
4. 上記表にある設備の他、共通項目として、「共同住宅用連結送水管、共同住宅用非常コンセント設備」があります。
この2つの設備は、通常の設置基準に代えて、階段室型の場合、階数が3以内ごとに、歩行距離50m以下となるよう設置するこ
とができます。
5. ※建築構造の要件とは・・・
① 4つの構造類型について、主要構造が耐火構造、共用部分の壁及び天井の仕上げが準不燃材料、住戸等は開口部の無い耐火構造
の床又は、壁で区画する、住戸等と共用部分を区画する壁の開口部の防火性能を有するもの。
② 非開放型の住戸等の開口部の制限(1の住戸につき4m2以下(1の開口部は2m2以下)共用室にあっては8m2以下)、床又は壁を
貫通する配管等の制限及び特定光庭、避難光庭がある場合は、それぞれの基準を満足したもの。
但し、共同住宅用スプリンクラー設備を設置したものを除く。
6. ○注3 … 11階∼14階の部分においてのみ、内装制限かつ、共用室の開口部に防火戸が設けられている場合に免除ができます。
この場合、15階以上の階には設置が必要です。(福祉施設部分を除く)
7. ○注4 … 11階以上において、内装制限かつ、共用室の開口部に防火戸が設けられている場合に免除ができます。(福祉施設部分
を除く)
8. ●注5 … 福祉施設部分を除く。
9. ●注6 … 10階以下の部分では、福祉施設部分を除く。
基消
準火
設
備
設
置
135
消火設備設置基準
■ 共同住宅用スプリンクラー設備
「共同住宅用スプリンクラー設備の設置及び維持に関する技術上の基準」消防庁告示第17号(平成18年5月
30日)等に基づく設置・技術基準の細目を下表に示します。
項 目
内 容
関係法令・規
共同住宅用スプリンク 特定共同住宅等における火災時に火災の拡大を初期に抑制す 総務省令第40号
るための設備
ラー設備の定義
(平成17年)
設 置 場 所
❶ 特定共同住宅等の11階以上の階に設置すること。
総務省令第40号
❷ 住戸、共用室、管理人室の居室(建築基準法第2条第4項 (平成17年)
に規定)及び収納室(納戸等で4m2以上のものをいう) 建築基準法第2条
に設置すること。
第4項
性 能
総務省令第40号
❶ 「閉鎖型スプリンクラーヘッドに係る技術上の規格を定
める省令(昭和40年自治省令第2号)
」に規定する小区画 (平成17年)
型ヘッドのうち、感度種別が1種であるものに限ること。 消防庁告示第17号
❷ 4個のスプリンクラーヘッドを同時に使用した場合に、放 (平成18年)
水圧力が0.1MPa以上で、かつ、放水量が50L/min以上で 規 第13条の6第2項
放水する性能があること。
第2号
自治省令第2号
(昭和40年)
ス
❶ スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの取付け面から
0.4m以上突き出したはり等によって区画された部分ごと
に設けること。
❷ 給排気用ダクト、棚等でその幅又は奥行が1.2mを超える
ものがある場合には、当該ダクト等の下面にもスプリン
クラーヘッドを設けること。
❸ スプリンクラーヘッドのデフレクターと当該ヘッドの取
付け面との距離は、0.3m以下であること。
❹ スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの軸心が当該ヘッ
ドの取付け面に対して直角となるように設けること。
❺ 開口部に設けるスプリンクラーヘッドは、当該階後部の
上枠より0.15m以内の高さの壁面に設けること。
❻ 閉鎖型スプリンクラーヘッドは、その取り付ける場所の
正常時における最高周囲温度に応じて次の表で定める標
示温度を有するものを設けること。
プ
リ
ン
ク
ラ
ー
総務省令第40号
(平成17年)
消防庁告示第17号
(平成18年)
規 第13条の2第4項
設 置 基 準
ヘ
ッ
ド
取り付ける場所の最高
周囲温度
標 示 温 度
39℃未満
79℃未満
39℃以上64℃未満
79℃以上121℃未満
64℃以上106℃未満
121℃ 以上162℃ 未満
106℃以上
162℃以上
第1号
規 第13条の6第2項
第4号
規 第14条第1項第7号
❼ スプリンクラーヘッドのデフレクターから下方0.45m以
内で、かつ、水平方向の壁面までの間の範囲には、著し
い散水障害とならないように何も設けられ又は置かれて
いないこと。
❽ スプリンクラーヘッドは、天井の各部分から−のスプリ
ンクラーヘッドまでの水平距離が2.6m以下で、かつ、−
のスプリンクラーヘッドにより防護される部分の面積が
13m2以下となるように設けること。
同時開放個数
4個
総務省令第40号
(平成17年)
基消
準火
設
備
設
置
136
消火設備設置基準
■ 共同住宅用スプリンクラー設備(その2)
項 目
内 容
設 置 場 所
❶ 住戸、共用室又は管理人室ごとに床面からの高さが0.8m
以上、1.5m以下の箇所に設けること。
消防庁告示第17号
❷ パイプシャフト・パイプダクトその他これらに類するも
(平成18年)
のの中に設けるとともに、外部から容易に操作でき、か
つ、みだりに閉止できない措置が講じられていること。
表 示 等
❶ 直近の見やすい箇所に共同住宅用スプリンクラー設備の
制御弁である旨を表示すること。
消防庁告示第17号
❷ 住戸、共用室又は管理人室のものかを識別できる標識を (平成18年)
設けること。
自動警報装置
(流水検知装置・圧力
検知装置・試験弁)
❶ スプリンクラーヘッドの開放により、音声警報を発する
ものとすること。
❷ 発信部は、住戸、共用室、又は管理人室ごとに設けるも
のとし、当該発信部には、流水検知装置又は圧力検知装
置を用いること。
❸ 流水検知装置又は圧力検知装置にかかる圧力は、当該流
水検知装置又は圧力検知装置の最高使用圧力以下とする
こと。
❹ 受信部は、表示装置、総合操作盤又は住棟受信機とする
こと。
❺ 二以上の受信部が設けられているときは、相互間で同時 消防庁告示第17号
に通話することができる設備を設けること。
(平成18年)
❻ 流水検知装置は湿式のものとすること。
規 第14条第1項
❼ 流水検知装置の一次側には、圧力計を設けること。
第4号
❽ 流水検知装置又は圧力検知装置の二次側の配管には、試
験弁を設けること。
❾ 試験弁の一次側には圧力計が、二次側にはスプリンクラー
ヘッドと同等の放水性能を有するオリフィス等の試験用
放水口が取付けられているものであること。
試験弁にはその直近の見やすい箇所に試験弁である旨を
表示した標識を設けること。
試験弁を開放した場合に、住戸、共用室及び管理人室の
音声警報装置が音声警報(戸外表示器の音声警報を除く)
を発しない措置を講じることができるものであること。
制
御
弁
表 示 装 置
音 声 警 報 装 置
❶ スプリンクラーヘッドが開放した階又は放水区域を覚知
できるものであること。
消防庁告示第17号
❷ 防災センター等を有する場合はその場所に、それ以外の (平成18年)
場合は管理人室に設けること。ただし、常時人がいない
場合は、スプリンクラーヘッドが開放した旨の表示を容
易に確認できる場所に設置すること。
❶ 住戸、共用室及び管理人室に設ける音響警報装置(補助
音響装置の音声警報装置を含む)の音圧は、取り付けら
消防庁告示第17号
れた音声警報装置から1m離れた位置で70デシベル以上あ
(平成18年)
ること。この場合、各室に1個以上設けること。ただし、
規 第25条の2第2項
有効に音声警報が伝わらないおそれがある部分について
第3号
は、音声警報を有効に伝達することができるように補助
音響装置を設けること。
基消
準火
設
備
設
置
137
関係法令・規
消火設備設置基準
■ 共同住宅用スプリンクラー設備(その3)
項 目
音 声 警 報 装 置
内 容
関係法令・規
❷ ❶以外の部分に設ける音響警報装置の音圧は、取り付け
られた音声警報装置から1m離れた位置で、L級:92デシ
ベル以上、M級:87デシベル以上92デシベル未満、S級:
84デシベル以上87デシベル未満であること。また、この
場合、スピーカーの設置は次に定めるところによること。
● スピーカーは、階段又は傾斜路以外の場所に設置する
場合、100m2を超える放送区域(防火対象物の二以上
の階にわたらず、かつ、床、壁又は戸(障子、ふすま
等遮音性能の著しく低いものを除く。
)で区画された部
分をいう。以下において同じ。
)に設置するものはL級
のもの、50m2を超え100m2以下の放送区域に設置する
ものにあってはL級又はM級のもの、50m2以下の放送
区域に設置するものはL級、M級又はS級のものを設け
ること。
● スピーカーは、上記に規定する場所に設置する場合、
放送区域ごとに、当該放送区域の各部分から一のス
ピーカーまでの水平距離が10m以下となるように設け
ること。だだし、居室及び居室から地上に通じる主た
る廊下その他の通路にあっては6m2以下、その他の部
分にあっては30m2以下の放送区域については、当該放
送区域の各部分から隣接する他の放送区域に設置され
たスピーカーまでの水平距離が8m以下となるように設
けられているときは、スピーカーを設けないことがで
きるものとする。
● スピーカーは、階段又は傾斜路に設置する場合、垂直
距離15mにつきL級のものを一個以上設けること。
❸ 音声警報音は、シグナル(非常警報設備の基準による)
消防庁告示第17号
及びメッセージ(男声により、火災が発生した場所・避
(平成18年)
難誘導及び火災である旨の情報又はこれに関連する内容)
規 第25条の2第2項
により構成すること。
第3号
❹ 音声警報音は、サンプリング周波数8kHz以上及び再生周
波数帯域3kHz以上のAD-PCM符号化方式による音声合成
音又はこれと同等以上の音質を有するものであること。
❺ 音声警報を発する区域は、スプリンクラーヘッドが開放
した住戸、共用室及び管理人室のほか、次のとおりとす
ること。
● 階段室型特定共同住宅(すべての住戸、共用室及び管
理人室について、その主たる出入口が階段室等に面す
る特定共同住宅等をいう。
)等の住戸、共用室及び管理
人室の主たる出入口が面する階段室等のうち、6以上
の階にわたらない部分を一の区域として、当該区域及
びその直上の区域並びに当該区域に主たる出入口が面
する住戸、共用室、管理人室並びにエレベーターの昇
降路を含めること。
● 廊下型特定共同住宅(すべての住戸、共用室及び管理
人室について、その主たる出入口が階段室等以外の廊
下等の通路に面する特定共同住宅等をいう。
)等の住
戸、共用室及び管理人室の存する階が2以上の階に存
する場合にあっては当該階及びその直上階、1階に存
する場合にあっては当該階、その直上階及び地階、地
階に存する場合にあっては当該階、その直上階及びそ
の他の地階を含めること。
❻ 音声警報の構成は、第1シグナル、メッセージ、1秒間の
無音状態、第2シグナルの順に連続する警報を1単位とし
て、これを10分間以上連続して繰り返すものであること。
❼ 住戸、共用室又は管理人室ごとに、音声警報を停止でき
る機能を設けることができること。
基消
準火
設
備
設
置
138
消火設備設置基準
■ 共同住宅用スプリンクラー設備(その4)
項 目
内 容
加 圧 送 水 装 置
呼
非
起
配
配
水
常
動
装
電
装
関係法令・規
❶ 規則第14条第1項第11号(ハ
(イ)
を除く。
)の規定の例に
よるほか、次に定めるところによること。
消防庁告示第17号
❷ 点検に便利で、かつ、火災等の災害による被害を受ける (平成18年)
おそれが少ない場所に設けること。
規 第14条第1項
❸ ポンプを用いる加圧送水装置のポンプの吐出量は、
第11号
240L/min以上の量とすること。
置
水源の水位がポンプより低い位置にある加圧送水装置には、次
の❶から❸までに定めるところにより呼水装置を設けること。
消防庁告示第17号
❶ 呼水装置には専用の呼水槽を設けること。
(平成18年)
❷ 呼水槽の容量は、加圧送水装置を有効に作動できるもの
規 第12条第1項第3の
であること。
2号
❸ 呼水槽には減水警報装置及び呼水槽へ水を自動的に補給
するための装置が設けられていること。
源
規則第14条第1項第6号の2及び規則第12条第1項第4号ロ
(イ)
の規定の例によるほか、警報及び表示に要する容量にあって
は、次に定める容量以上であること。
❶ 5の住戸、共用室又は管理人室に設置されている音声警報
消防庁告示第17号
装置が10分間以上連続して鳴動することができる容量
(平成18年)
❷ 5の作動表示灯(表示器に設けられ、当該表示器が設置さ
規 第12条第1項第4号
れた住戸、共用室及び管理人室の感知器が作動した旨を
ロ
(イ)
表示する表示灯をいう。
)が10分間以上連続して点滅する
規
第14条第1項第6号
ことができる容量
の2
❸ 5の制御弁表示灯(表示器に設けられ、当該表示器が設置
された住戸、共用室及び管理人室の制御弁を閉止した旨
を表示する表示灯をいう。
)が10分間以上連続して点滅す
ることができる容量
置
閉鎖型スプリンクラーヘッドを用いるスプリンクラー設備に
消防庁告示第17号
あっては、スプリンクラーヘッドの開放又は補助散水栓の開
(平成18年)
閉弁の開放による流水検知装置又は起動用水圧開閉装置の作
規 第14条第1項第8号
動と連動して加圧送水装置を起動することができるものとす
イ
(ロ)
ること。
線
操作回路の配線、表示装置から流水検知装置又は圧力検知装
置までの配線並びに流水検知装置又は圧力検知装置から表示
器、音声警報装置までの配線は、規則第14条第1項第9号の規
定の例により、電気工作物に係る法令の規定によるほか、以
下によること。
❶ 600V2種ビニル絶縁電線又は、これと同等以上の耐熱性を有
する電線を使用すること。
❷ 金属管・可とう電線管・金属ダクト工事又は不燃性ダクト
内に布設したケーブルにより設けること。但し、消防庁長
官が定める基準に適合する電線を使用する場合はこの限り
でない。
管
消防庁告示第17号
(平成18年)
規 第12条第1項第5号
規 第14条第1項第9号
❶ 規則第12条第1項第6号並びに規則第14条第1項第10号の 消防庁告示第17号
規定の例によること。
(平成18年)
❷ 消防予第33号「合成樹脂管を消火設備の配管として使用 消防予第33号
する場合の取扱いについて」に基づく評価を活用し、合 (平成8年)
成樹脂管を使用することが可能である。
規 第12条第1項第6号
規 第14条第1項
基消
準火
設
備
設
置
第10号
139
消火設備設置基準
■ 共同住宅用スプリンクラー設備(その5)
項 目
表
示
操
内 容
器
作
盤
関係法令・規
❶ 消防庁告示第17号(平成18年)第10号に規定する戸外表
示器の例によること。
❷ スプリンクラーヘッドが開放した場合に当該スプリンク 消防庁告示第17号
ラーヘッドが開放した住戸、共用室及び管理人室の作動 (平成18年)
表示灯が点滅すること。
規 第12条第1項第6号
❸ 制御弁を閉止した場合に当該制御弁に係る住戸、共用室 規
第14条第1項
及び管理人室の制御弁表示灯が点滅すること。
第10号
❹ 作動表示灯および制御弁表示灯は、相互に兼用すること
ができること。
規則第14条第1項第12号に規定される操作盤について準用す 消防庁告示第17号
(平成18年)
る。
規 第14条第1項
第12号
送
水
口
規則第14条第1項第6号の規定の例によることのほか、消防ポ 総務省令第40号
ンプ自動車が容易に接近することができる位置に単口形又は双 (平成17年)
口形の送水口を設けること。
規 第14条第1項第6号
貯水槽、加圧送水装置、非常電源、配管等には地震による振動 消防庁告示第17号
(平成18年)
等に耐えるための有効な措置を講じること。
耐
震
措
置
規 第12条第1項第9号
規 第14条第1項
第13号
基消
準火
設
備
設
置
140
消火設備設置基準
■ 特定施設水道連結型スプリンクラー設備
「消防法施行令の一部を改正する政令(平成19年政令第179号)及び消防法施行規則の一部を改正する省令
(平成19年総務省令第66号)
」
(平成19年6月13日)に基づく設置・技術基準の細目を下表に示します。
項 目
内 容
関係法令・規
特 定 施 設 水 道 連 結 型 スプリンクラーに使用する配管が水道の用に供する水管に連結 令 第12条第2項第3号
の2
スプリンクラー設備の定義 された設備。
設 置 場 所
性
能
ス
プ
令 第12条第1項第1号
消防法施行令 別表第1
(6)
項イ
(1)
(
、2)
、および(6)
項ロに掲げる
防火対象物。
令 第12条第2項第3号
基準面積が1000㎡未満のもの。
の2
規 第13条の5第1項
❶ 床面から天井までの高さが3m未満の部分にあっては小区
画型スプリンクラーヘッド、床面から天井までの高さが
規 第13条の6第2項第
3m以上10m以下の部分にあっては小区画型スプリンク
2号
ラーヘッド又は開放型スプリンクラーヘッドとする。
規 第13条の6第2項第
❷ 特定施設水道連結型スプリンクラー設備は、最大の放水
4号
区域に設置されるスプリンクラーヘッドの個数(4以上の
消防予第230号
場合は、4)のスプリンクラーヘッドを同時に使用した場
(平成19年)
合に、それぞれの先端において、放水圧力が0.02MPa以
消防予第131号
上で、かつ、放水量が15L/min以上で有効に放水するこ
(平成21年)
とが出来る性能があること。
❸ 内装仕上げが不燃材料、準不燃材料以外の場合は、放水圧
力が0.05MPa以上で、かつ、放水量が30L/min以上で有
効に放水することが出来る性能とする。
❶ スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの取付け面から
0.4m以上突き出したはり等によって区画された部分ごと
に設けること。
❷ 給排気用ダクト、棚等でその幅又は奥行が1.2mを超える
ものがある場合には、当該ダクト等の下面にもスプリン
クラーヘッドを設けること。
❸ スプリンクラーヘッドのデフレクターと当該ヘッドの取
付け面との距離は、0.3m以下であること。
❹ スプリンクラーヘッドは、当該ヘッドの軸心が当該ヘッ
ドの取付け面に対して直角となるように設けること。
❺ 開口部に設けるスプリンクラーヘッドは、当該開口部の
上枠より0.15m以内の高さの壁面に設けること。
❻ 閉鎖型スプリンクラーヘッドは、その取り付ける場所の
正常時における最高周囲温度に応じて次の表で定める標
示温度を有するものを設けること。
リ
ン
ク
ラ
ー
ヘ
設 置 基 準
ッ
ド
取り付ける場所の最高周囲温度
標示温度
39℃未満
79℃未満
39℃以上64℃未満
79℃以上121℃未満
64℃以上106℃未満
121℃以上162℃未満
106℃以上
162℃以上
規 第13条の2第3項
規 第13条の2第4項第
1号
規 第13条の3第2項第
3号
規 第14条第1項第7号
❼ スプリンクラーヘッドのデフレクターから下方0.45m以
内で、かつ、水平方向の壁面までの間の範囲には、著し
い散水障害とならないように何も設けられ又は置かれて
いないこと。
❽ スプリンクラーヘッドは、天井の各部分から一のスプリ
ンクラーヘッドまでの水平距離が2.6m以下で、かつ、一
のスプリンクラーヘッドにより防護される部分の面積が
13㎡以下となるように設けること。
基消
準火
設
備
設
置
同時開放個数
4個
規 第13条の6第1項第
2号
[ 注意 ]「消防法施行令の一部を改正する政令等の交付について(消防予第492号)
」
(平成25年12月27日)
によって、防火対象物によっては延べ面積が275㎡未満でも設置が必要となります。
[平成27年4月1日より施行]
141
消火設備設置基準
■ 特定施設水道連結型スプリンクラー設備(その2)
項 目
制
内 容
設 置 場 所
御
関係法令・規
防火対象物又はその部分ごとに、それぞれ設けること。
規 第14条第1項第3号
❶ みだりに閉止できない措置が講じられていること。
❷ 直近の見やすい箇所にスプリンクラー設備の制御弁である
旨を表示した標識を設けること。
規 第14条第1項第3号
❶ 流水検知装置を設けないことができる。
❷ 自動警報装置及び、自動火災報知設備により警報が発せら
自動警報装置(流水
れる場合は音響警報装置を設けないことができる。
検 知 装 置 ・制 御 弁 ) ❸ 放水圧力及び放水量を測定することができる場合は、末端
試験弁を設けないことができる。
規 第14条第1項第4号
弁
水
表
示
等
源
2号
規 第14条第1項第5の
2号
❶ スプリンクラーヘッドの種別に応じ総務省令(消防法施行 令 第12条第2項第4号
規則)で定めるところより算出した量以上の水量を設ける。
規 第13条の6第1項第
ただし、スプリンクラー設備に使用する配管が水道の用に
2号
供する水管に連結されたものについては、この限りでない。
❷ 水源は1.2㎥とする。但し、内装仕上げが不燃材料、準不
燃材料以外の場合は放水区域に設置されるスプリンクラー
ヘッドの個数(4以上の場合は、4)に0.6㎥を乗じて得た
数とする。
❶ 正常な作動に必要な水圧、放水量を得られない場合は、水
槽等による水源の確保や加圧送水装置を用いる。
❷ 呼水装置を設けないことができる。
加 圧 送 水 装 置
規 第14条第1項第4の
規 第14条第1項第5号
規 第14条第1項第
11号
❶ ポンプの吐出量は、スプリンクラーヘッドの個数 規
第14条第1項第
(4以上の場合は、4)に20L/min、内装仕上げが
11の2号
不燃材料、準不燃材料以外の場合は、35L/minを 消防予第390号
乗じて得られた量とすること。
(平成19年)
❷ ポンプの全揚程は、次の式により求めた値以上と
する。
ポンプ
H=h1+h2+X
方式
但し、H =ポンプの全揚程(m)
h1=配管の摩擦損失水頭(m)
h2=落差(m)
X =2m(火災予防上支障がある場合:5m)
※
落差(高架水槽の下端からヘッドまでの垂直距離)
は、次式により求めた値以上とする。
高架水 H=h1+X
槽方式 但し、H =必要な落差(m)
h1=配管の摩擦損失水頭(m)
※
X =2m(火災予防上支障がある場合:5m)
圧力水槽の圧力は、次式により求めた値以上とする。
P=p1+p2+X
但し、P =必要な圧力(MPa)
圧力水
p1=配管の摩擦損失水頭圧(MPa)
槽方式
p2=落差の換算水頭圧力(MPa)
X =0.02MPa(火災予防上支障がある場合:
※
0.05MPa)
※「火災予防上支障がある場合」
:内装材が準不燃材未満
(難燃材、
その他)
の場合
基消
準火
設
備
設
置
142
消火設備設置基準
■ 特定施設水道連結型スプリンクラー設備(その3)
項 目
非
常
電
内 容
源
非常電源回路
配線
非常電源を設けないことができる。
関係法令・規
令 第12条第2項
第7号
配線は、電気工作物に係る法令の規定によるほか、他の回路に 規 第12条第1項
第4号
よる障害を受けることのないような措置を講じるとともに、以
規 第12条第1項
下に定める。
第5号
❶ 600V2種ビニル絶縁電線又はこれと同等以上の耐熱性を
規 第14条第1項
有する電線を使用すること。
第9号
❷ 電線は耐火構造とした主要構造部に埋設すること。その他
これと同等以上の耐熱効果のある方法により保護するこ
と。ただし、MIケーブル又は消防庁長官が定める基準
(認定)に適合する電線を使用する場合は、この限りでな
い。
❸ 開閉器、過電流保護器その他の配線機器は、耐熱効果のあ
る方法で保護すること。
配線は、電気工作物に係る法令の規定によるほか、以下に定め
る。
❶ 600V2種ビニル絶縁電線又はこれと同等以上の耐熱性を
有する電線を使用すること。
操 作 回 路
❷ 金属管工事、可とう電線管工事、金属ダクト工事又はケー
ブル工事(不燃性のダクトに布設するものに限る。
)によ
り設けること。ただし、消防庁長官が定める基準(認定)
に適合する電線を使用する場合は、この限りではない。
配
送
耐
基消
準火
設
備
設
置
143
水
震
措
管
規 第12条第1項
❶ JIS G 3442、G 3448、G 3452、G 3454若しくは
第6号
G 3459に適合する管又はこれらと同等以上の強度、耐食
消防予第344号
性及び耐熱性を有する金属製の管。
❷ 気密性、強度、耐食性、耐候性及び耐熱性を有するものと (平成20年)
して消防庁長官が定める基準(認定)に適合する合成樹脂
製の管。
口
送水口を設けないことができる。
置
貯水槽、加圧送水装置、非常電源、配管等には地震による震
動等に耐えるための有効な措置を講じる。
令 第12条第2項
第7号
規 第12条第1項
第9号
消火設備設置基準
■ 泡 消 火 設 備
項 目
配
置
内 容
泡
ヘ
ッ
ド
① フォーム・ウォーター・スプリンクラーヘッド
..................................8m2につき1個以上
② フォームヘッド
..................................9m2につき1個以上
高
泡
発
放
泡
出
用
口
放出口は、防護区画の床面積500m2ごとに1個以上設置。
移
動
イ、ロ
規 第18条第1項3号
イ(ロ)
令 第15条2号
泡放射用器具を格納する箱は、ホース接続口から3m以内の
距離に設けること。
令 第15条3号
式
泡放出口の種類
泡 放 出 口 の 種 別
泡ヘッド(フォームヘッド、
膨 張 比 2 0 以 下 ( 低 発 泡 ) フォームウォータースプリン
クラーヘッド)
膨張比80以上1000未満
(高 発 泡)
防火対象物又は
そ の 部 分
フォームヘッド
道路の用に供さ
れる部分、駐車
場、修理工場等
指 定 可 燃 物
防 火 対 象 物
又 は
そ の 部 分
航空機の格納庫
屋上部分の回転
翼航空機の発着
場
高
泡
規 第18条第1項2号
ホース接続口は、すべての防護対象物の各部分から1のホー
ス接続口までの水平距離が15m以下。
膨張比による泡の種別
放
出
量
施行令・施行規則
発 泡 用
放 出 口
(全 域)
駐車場、修理工
場等
ぼ ろ ・紙 く ず
(油 が し み 込 ん
でいる)可燃性
固体・液体類
指 定 可 燃 物
( 上 記 以 外 )
規 第18条第1項1号
高 発 泡 用 泡 放 出 口
泡
消
火
剤
m2 当 り 放 射 量
た
ん
白
泡
6.5L/min以上
合成界面活性剤
8.0 〃
水
成
膜
泡
3.7 〃
た
ん
白
泡
6.5L/min以上
規 第18条第1項2号
合成界面活性剤
6.5 〃
水
6.5 〃
成
膜
泡
放出口の膨張比に
よ
る
種
別
冠 泡 体 積 1m3
当 り の 放 射 量
(L/min)
膨張比80以上
250未満(第1種)
2.0L以上
膨張比250以上
500未満(第2種)
0.50L以上
膨張比500以上
1000未満(第3種)
0.29L以上
第 1 種
1.11L以上
第 2 種
0.28L以上
第 3 種
0.16L以上
第 1 種
1.25L以上
第 2 種
0.31L以上
第 3 種
0.18L以上
第 1 種
1.25L以上
ハ
規 第18条第1項3号
基消
準火
設
備
設
置
144
消火設備設置基準
■ 泡 消 火 設 備(その2)
項 目
放
出
量
高
泡
内 容
発 泡 用
放 出 口
(局 所)
ヘッド種類
フ ォ ー ム
ウォーター
スプリンク
ラーヘッド
施行令・施行規則
防護対象物の最高位の高さの3倍、又は1mのうち大きな数
値を、防火対象物の各部分から水平に延長した外周線で包囲
した部分の面積1m2につき下記数値の割合で計算した量以上
防
設
護
対
象
物
1m2 当 り の 放 射 量
指定可燃物
3L/min以上
その他のもの
2L/min以上
置
場
所
水
源
水
規 第18条第1項3号
のロ(ロ)
量
回転翼航空機の
格納庫
床面積1/3以上にある
ヘ ッ ド 全 個 数
(n個)
75L/min×n個
×10分間
規 第18条第2項1号
指 定 可 燃 物
床 面 積50m2に 設 け ら
れたヘッド全個数
(n個)
75L/min×n個
×10分間
規 第32条
駐車場、修理工
場等
天井面より40cm以上
突き出したはりで区
画された床面積の
ヘッド全個数又はは
り な し 床 面 積50m2の
ヘッド全個数(n個)
設 置 さ れ た
ヘッドの設計
放 射 量 L/min×
n個×10分間
道路の用に供さ
れる部分
床 面 積80m2の 全 ヘ ッ
ド個数(n個)
同 上
そ
最大床面積=最大放
射区画のヘッド全個
数(n個)
同 上
泡
ヘ
ッ
水 ド
フ ォ ー ム
ヘ ッ ド
源
放 射 区 域
水
高 発 泡 用
量
泡 放 出 口
(全 域)
の
他
フォームヘッドを用いる泡消火設備の一放射区域は、道路の
用に供される部分は80m2以上160m2以下、その他のものは
50m2以上100m2以下とする。
泡
放
出
口
の
種
別
規 第18条第2項2号
規 第18条第4項5号
冠泡体積1m3当りの泡水溶液
量m3/冠泡体積1m3当り
第 1 種
0.040
第 2 種
0.013
第 3 種
0.008
規 第18条第2項3号
イ
床面積×(高さ+0.5m)= 冠泡体積
冠泡体積×m3/冠泡体積1m3当り=泡水溶液量
高発泡用
(局所) 上記1m2当りの放出量×20分間=泡水溶液量
泡放出口
設 置 場 所
基消
準火
設
備
設
置
移
動
式
道路の用に供される部分
駐車場、修理工場等
そ の 他
145
規 第18条第2項3号
ロ
水 源 水 量
100L/min×15分間×2台
(最大) 規 第18条第2項4号
200L/min×15分間×2台
(最大)
消火設備設置基準
■ 泡 消 火 設 備(その3)
項 目
技
術
上
の
基
準
内 容
施行令・施行規則
水源水量又は、
貯蔵量は、総務省令で定める防護対象物の火災を有効に消火
泡消火薬剤の
する量以上の量とする。
貯
蔵
量
令 第15条4号
泡消火薬剤の
貯 蔵 場 所
点検に便利で火災の延焼のおそれ及び衝撃による損傷が少な
く、薬剤の変質するおそれの少ない場所に設けること。
加圧送水装置
規則12条7号イ(ロ)
、ロ(ロ)
(ハ)
、ハ(ハ)∼(チ)
、ニ、 規 第18条第4項9号
ト、チによる。
イ、ロ、ハ、ニ
手 動 式 の
起 動 装 置
火災のとき容易に接近することができ、かつ床面からの高さ
0.8m以上1.5m以下に設けること。
規 第18条第4項10号
自動警報装置
規則第14条1項4号の規定による。
規 第18条第4項12号
非 常 電 源
非常電源は規則第12条第1項4号の規定による。
規 第18条第4項13号
泡 放 出 口
泡 消 火 薬 剤
混 合 装 置
消防庁長官の定める基準に適合したものであること。
規 第18条第4項14号
令 第15条5号
ロ
(ハ)
■ 二酸化炭素消火設備
項 目
内 容
施行令・施行規則
不燃材料(建築基準法第2条第9号に規定する不燃材料をい
う)で造った壁、柱、床又は天井(天井のない場合にあって
は、はり又は屋根)により区画され、かつ、開口部に自動閉
防 護 区 画 鎖装置(建築基準法第2条第9号の2ロに規定する防火設備
(防火戸)又は不燃材料で造った戸で不活性ガス消火剤が放
射される直前に開口部を自動的に閉鎖する装置をいう)が設
けられている部分
全
噴射ヘッドの
放 射 圧 力
❶ 高圧式(消火剤が常温で容器に貯蔵されているもの)
...........................................1.4MPa以上
❷ 低圧式(消火剤が−18℃以下で容器に貯蔵されているも
の) ..............................................0.9MPa以上
放 射 時 間
出
方
7分以内
その他の防火対象物、又はその部分
1分以内
(m3)
防護区画
の体積1m3
当りの消
火剤の量
(kg)
消火剤
の総量
の最低
限 度
(kg)
50未満
1.00
̶
防 火 対 象 物
防護区画
又 は
の 体 積
そ
必 要 ガ ス 量
規 第19条第2項3号
指定可燃物(可燃性固体類、液体類を除く)を
貯蔵、又は取扱う防火対象物、又はその部分
式
の
部
規 第19条第2項2号
3.5分以内
通信機器室
放
規 第19条1項
放射時間
防火対象物又はその部分
域
令 第16条1号
分
車 庫 ・駐 車 場 、
道路の用に供さ
れる部分、指定
可燃物(可燃性
固体・液体類の
み )発 電 機 室 、
乾燥室、変圧器
室、ボイラー室等
50∼
150未満
開口部
1m2 当
りの附
加 量
(kg)
規 第19条第4項1号
基消
準火
設
備
設
置
イ
0.90
50
5.0
150∼
1500未満
0.80
135
1500以上
0.75
1200
146
消火設備設置基準
■ 二酸化炭素消火設備(その2)
項 目
内 容
防護区画の体
積1m3当りの消
火剤の量 (kg)
開口部
附加量
(kg)
1.2
10
綿花類、木毛、
かんなくず、油
のしみこんで
いないぼろ又
は 紙 く ず 、糸
類、わら類、不
燃 性 ・難 燃 性
でないゴム
2.7
20
木材加工品、又
は木くずに係
るもの
2.0
15
0.75
5
防火対象物又はその部分
通信機器室
全
域
放
出
方
式
指定可燃物
必 要 ガ ス 量 (可 燃 性 固
体 ・液 体 類
を除く)を貯
蔵又は取扱
う防火対象
物又はその
部分
合成樹脂類に
係るもの
(不燃性、難燃
性でないゴム
を除く)
局
所
放
出
方
式
基消
準火
設
備
設
置
移
動
式
規 第19条第4項1号
イ
設 置 ガ ス 量
全域又は局所方式の設備において同一対象物又はその部分に
防護区画が2以上ある場合は最大区画のガス量を設置し、共
用分配する。
必 要 ガ ス 量
(面積式)
可燃性固体・液体類を上面に開放した容器に貯蔵する場合、
その他、火災のときの燃焼面が一面に限定され、可燃物が飛
散するおそれがない場合
規 第19条第4項2号
Sm2 × 13kg/m2×乗数
イ
S .......一辺の長さが0.6m以下にあっては、当該辺の長さを
0.6mとして計算した防護対象物の表面積 (m2)
乗数 ......1.4(高圧式)
、1.1(低圧式)
必 要 ガ ス 量
(体積式)
上記面積式以外の場合
Vm3 × Qkg/m3×乗数
V...........防護対象物のすべての部分から0.6m離れた部分に
よって囲まれた空間の体積 (m3)
a
Q= 8 − 6
A
但し :
Q..........単位体積当りの消火剤の量 (kg/m3)
a...........防護対象物の周囲に実際に設けられた壁面積の合
計 (m2)
A..........防護空間の壁の面積(壁のない部分は壁があると
仮定した当該部分の面積)の合計(m2)
乗数........1.4(高圧式)
、1.1(低圧式)
放 射 時 間
上記の消火剤の量を30秒以内に放射できること。
規 第19条第3項3号
消火剤の限定
局所放出方式の不活性ガス消火設備に使用する消火剤は、二
酸化炭素とすること。
規 第19条第5項2号
配
ホース接続口は、すべての防護対象物について、当該防護対
象物の各部分から、1のホース接続口までの水平距離が15m
以下となること。
令 第16条3号
1のノズルにつき90kg以上の量とすること。
規 第19条第4項4号
置
必 要 ガ ス 量
147
施行令・施行規則
規 第19条第4項3号
規 第19条第4項2号
ロ
の3
消火設備設置基準
■ 二酸化炭素消火設備(その3)
項 目
技
術
基
準
の
細
目
技
術
上
の
基
準
内 容
設備方式
の限定
❶ 駐車の用に供される部分及び通信機器室は、全域放出方
式の設備とする。
❷ 常時人がいない部分以外の部分には、全域放出方式又は
局所放出方式の不活性ガス消火設備を設けてはならな
い。
施行令・施行規則
規 第19条第5項1号
規 第19条第5項
1号の2
消火剤は、JIS K 1106の2種又は3種に適合すること。
規 第19条第5項2号
換 気 装 置
防護対象区画の換気装置は、消火剤の放射前に停止できるこ
と。
規 第19条第5項3号
全域放出方式
における開口
部
❶ 階段室、非常用エレベーターの乗降ロビーおよびこれら
に類する場所に面していないこと。
❷ 階高の2/3以下にある開口部で消火効果を減ずるか、保
安上危険があるものには消火剤放射前に閉鎖できる自動
閉鎖装置を設けること。
❸ 自動閉鎖装置を設けない開口部面積の合計数値は下記に
よる。
イ. 通信機器室、又は指定可燃物(可燃性固体・液体類
を除く)を貯蔵、又は取り扱う場所
.................囲壁面積の1%以下
ロ. その他の対象物、又はその部分
.................対象区画の体積又は囲壁面積の小さい方
の10%以下
囲壁面積...........防護区画の壁、床、天井、又は屋根の面
積の合計
貯 蔵 容 器
❶ 貯蔵容器の充てん比は、高圧式1.5以上1.9以下、低圧式
1.1以上1.4以下であること。
❷ 直射日光及び雨水のかかる恐れがなく、周囲温度が40℃
以下であり、かつ温度変化が少ない防護区画以外に設け
ること。
❸ 貯蔵容器には消防庁長官が定める基準に適合する容器弁
を使用し、基準に適合する安全装置付とすること。
配 管
❶ 専用とすること。
❷ 鋼管を用いる配管は、
JIS G 3454、
第2種継目無鋼管とし、 規 第19条第5項7号
高圧式にあってはスケジュール80以上の亜鉛メッキ等の
イ、ロ
防食処理管を使用すること。
消
火
剤
規 第19条第5項4号
イ
規 第19条第5項5号イ、
6号、6号の2、
8号
配 管 落 差
落差(配管の最も低い位置にある部分から最も高い位置にあ
る部分までの垂直距離をいう。
)は、50m以下であること。
規 第19条第5項7号
継 手
高圧式にあっては16.5MPa以上の圧力に耐えるものとし、亜
鉛メッキ等の防食処理を施したものを使用すること。
規 第19条第5項7号
選 択 弁
❶ 防護区画又は防護対象物が2以上存し、貯蔵容器を共用
するときは区画ごとに選択弁を設けること。
❷ 防護区画以外の場所に設けること。
❸ 選択弁である旨およびいずれの区画の選択弁であるか表
示すること。
❹ 選択弁は消防庁長官の定める基準に適合するものである
こと。
起動用
ガス容器
❶ 容器の内容積は1L以上とし、耐圧力は24.5MPa、貯蔵
ガス量は充てん比1.5以上で、0.6kg以上であること。
❷ 起動用ガス容器は消防庁長官の定める基準に適合する安
全装置、および容器弁を設けること。
ニ
ハ
規 第19条第5項11号
イ∼ニ
基消
準火
設
備
設
置
規 第19条第5項13号
イ∼ハ
148
消火設備設置基準
■ 二酸化炭素消火設備(その4)
項 目
内 容
起動装置は手動式とすること。ただし、常時人のいない防火
対象物、その他、手動式が不適当な場所に限って自動式(感
知器等と連動)とすることができる。
技
術
上
の
基
準
技
術
基
準
の
細
目
基消
準火
設
備
設
置
起 動 装 置
規 第19条第5項14号
イ
手
動
式
❶ 起動装置は区画外で、区画内を見とおすことができ
る出入口付近に設け、操作者が容易に退避できる箇
所とする。
❷ 区画又は防護対象物ごとにそれぞれ設けること。
❸ 操作部は、床面から0.8∼1.5m以内に設けること。
❹ 起動装置の外面は赤色とし、起動装置である旨の表
示をすると共に、電気式にあっては電源表示灯を設
けること。
❺ 放出用スイッチは音響装置を起動させた後でなくて
は操作できない構造とし、有効な防護装置で保護す
ること。
❻ その直近に消火剤の種類、区画名、取扱方法、保安
上の注意等の表示をすること。
自
動
式
❶ 自火報設備の感知器の作動と連動して起動すること。
❷ かぎ等によらなければ切替えの行えない自手動切替
装置を設け、自動、手動の状態を表示する表示灯を 規 第19条第5項16号
設けること。
イ、ロ、ニ
❸ 自手動切替え装置は容易に操作できる箇所に設ける
と共に取扱い方法を表示すること。
規 第19条第5項15号
イ∼チ
音 響 警 報
装 置
❶ 手動、自動起動装置の操作又は作動と連動して自動的に
警報を発し消火剤放出前に遮断されないこと。
❷ 防護区画又は防護対象物にいる者に有効に報知できるよ
うに設けること。
❸ 全域放出方式の設備には音声警報装置を設けること、た
だし常時人のいない防火対象物にあってはこの限りでな
い。
❹ 音響警報装置は消防庁長官が定める基準に適合するもの
であること。
保 安 措 置
❶ 貯蔵容器から噴射ヘッドまでの間に選択弁等を設けるも
のには、貯蔵容器と選択弁間(一般的に分岐ヘッダー)
に消防庁長官が定める基準に適合する安全装置、又は破
壊板を設けること。
❷ 消火設備を設置した場所には、その放出された消火剤を
規 第19条第5項
安全な場所に排出するための措置を講じること。
❸ 全域放出方式にあっては次の保安措置を講じること。
12号、18号、
イ. 起動装置の作動から貯蔵容器弁、又は放出弁の開放
19号イ
までの時間が20秒以上となる遅延装置を設けること。
ロ. 手動起動装置には、20秒以内に消火剤が放出されな
い措置を講じること。
ハ. 防護区画の出入口等、見易い箇所に消火剤が放出さ
れた旨の表示灯を設けること。
隣 接 区 画
149
施行令・施行規則
全域放出方式の二酸化炭素消火設備を設置した防護区画に隣
接する部分に開口部が存する場合は、以下の措置を講じるこ
と。但し、隣接する部分に消火剤が流入する恐れがない場合
又は保安上の危険性がない場合はこの限りでない。
❶ 消火剤を安全な場所に排出するための措置を講じるこ
と。
❷ 隣接する部分の出入口等の見やすい箇所に消火剤が放出
された旨の表示灯を設けること。
❸ 隣接する部分に消火剤が防護区画内に放射される旨を有
効に報知することができる音響警報装置を設けること。
規 第19条第5項17号
イ∼ニ
規 第19条第5項19号
の2
消火設備設置基準
■ 二酸化炭素消火設備(その5)
項 目
内 容
施行令・施行規則
非 常 電 源
非常電源は、自家発電設備又は蓄電池設備とし、当該設備を
有効に1時間作動できる容量以上とする。
令 第16条6号
規 第19条第5項20号
配 線
操作回路等の配線は、 規 第12条第5号の規定により設けるこ
と。
規 第19条第5項21号
耐 震 措 置
貯蔵容器、配管、非常電源には、地震による震動に耐える有
効な措置を講じること。
規 第19条第5項24号
圧力損失計算
配管、継手、弁類等の消火剤放出時の圧力計算は消防庁長官
が定める基準によること。
規 第19条第5項22号
技
術
基
準
の
細
目
移 動 式 設 備
❶ ノズルは60kg/min(20℃)以上の消火剤を放射できる
こと。
❷ 貯蔵容器の容器弁又は放出弁は、ホース設置場所で手動
で開閉できること。
❸ 貯蔵容器はホースを設置する場所ごとに設けること。
❹ 貯蔵容器の直近の見易い個所に赤色の標示灯を設け、移
規 第19条第6項
動式消火設備である旨を表示した標識を設けること。
1∼6号
❺ 火災の時、煙が著しく充満するおそれのない場所に設置
すること。
❻ 道路の用に供される部分に設置する場合にあっては、屋
上部分に限り設置できること。
❼ ホース、ノズル、ノズル開閉弁およびホースリールは、
消防庁長官が定める基準に適合するものであること。
■ 窒素消火設備
項 目
防
護
区
内 容
不燃材料(建築基準法第2条第9号に規定する不燃材料をい
う)で造った壁、柱、床又は天井(天井のない場合にあって
は、はり又は屋根)により区画され、かつ、開口部に自動閉
画 鎖装置(建築基準法第2条第9号の2ロに規定する防火設備
(防火戸)又は不燃材料で造った戸で不活性ガス消火剤が放
射される直前に開口部を自動的に閉鎖する装置をいう)が設
けられている部分。
施行令・施行規則
令 第16条1号
規 第19条1号
噴 射 ヘ ッ ド の
放
射
圧
力
1.9MPa以上
規 第19条第2項2号ロ
放
間
必要消火剤量の90%を1分以内に放射できること。
規 第19条第2項3号ロ
量
防護区画の体積1m3当たり0.516∼0.740m3
規 第19条第4項1号ロ
必
射
要
時
ガ
ス
規 第19条第5項2号
設備方式の限定
窒素消火設備は全域放出方式のみ
消
剤
JIS K 1105の2級に適合するもの
規 第19条第5項2号
置
防護区画の換気装置は、消火剤放出前に停止出来る構造とす
ること。
規 第19条第5項3号
部
開口部には消火剤放射前に閉鎖できる自動閉鎖装置を設ける
こと。
規 第19条第5項4号ロ
換
開
火
気
装
口
の3
基消
準火
設
備
設
置
150
消火設備設置基準
■ 窒素消火設備(その2)
項 目
内 容
器
❶ 貯蔵容器の充てん比は、温度35℃において30MPa以下で
あること。
❷ 直射日光及び雨水のかかる恐れがなく、周囲温度が40℃
以下であり、かつ温度変化が少ない防護区画以外に設ける
こと。
❸ 貯蔵容器には消防庁長官が定める基準に適合する容器弁を
使用し、基準に適合する安全装置付とすること。
配
管
❶ 専用とすること。
❷ 鋼管を用いる配管はJIS G 3454第2種継目無鋼管とし、ス
ケジュール80以上の亜鉛メッキ等による防食処理を施し
たもの。但し、圧力調整装置の2次側配管は、温度40℃に
おける最高調整圧力に耐える強度を有する鋼管(亜鉛メッ
キ等の防食処理を施したものに限る)を用いることが出来
る。
継
手
上記と同様
落
差
配管の落差は50m以下
弁
❶ 防護区画又は防護対象物が2以上存し、貯蔵容器を共用す
るときは区画ごとに選択弁を設けること。
❷ 防護区画以外の場所に設けること。
❸ 選択弁である旨およびいずれの区画の選択弁であるか表示
すること。
❹ 選択弁は消防庁長官の定める基準に適合するものであるこ
と。
起動用ガス容器
❶ 容器の内容積は1L以上とし、耐圧力は24.5MPa、貯蔵ガ
ス量は充てん比1.5以上で、0.6kg以上であること。
❷ 起動用ガス容器は消防庁長官の定める基準に適合する安全
装置、および容器弁を設けること。
貯
蔵
選
容
択
自動式(感知器等と連動)とすること。
起
基消
準火
設
備
設
置
151
動
装
置
自
動
式
❶ 自火報設備の感知器の作動と連動して起動するこ
と。
❷ 起動装置の放出用スイッチ等の作動により直ちに貯
蔵容器の容器弁又は放出弁を開放すること。
❸ かぎ等によらなければ切替えの行えない自手動切替
装置を設け、自動、手動の状態を表示する表示灯を
設けること。
❹ 自手動切替え装置はその直近の箇所には取扱い方法
を表示すること。
施行令・施行規則
規 第19条第5項5号ロ、
6号、6号の2、8号
規 第19条第5項7号
ロ(ロ)
規 第19条第5項7号
ハ(ロ)
規 第19条第5項7号ニ
規 第19条第5項11号
イ∼ニ
規 第19条第5項13号
イ∼ハ
規 第19条第5項14号
ロ
規 第19条第5項16号
イ∼二
消火設備設置基準
■ 窒素消火設備(その3)
項 目
内 容
音 響 警 報 装 置
❶ 手動、自動起動装置の操作又は作動と連動して自動的に
警報を発し消火剤放出前に遮断されないこと。
❷ 防護区画又は防護対象物にいる者に有効に報知できるよ
うに設けること。
❸ 全域放出方式の設備には音声警報装置に設けること、た
だし常時人のいない防火対象物にあってはこの限りでな
い。
❹ 音響装置は消防庁長官が定める基準に適合するものであ
ること。
保
安
措
置
❶ 貯蔵容器から噴射ヘッドまでの間に選択弁等を設けるも
のには、貯蔵容器と選択弁間(一般的に分岐ヘッダー)
に消防庁長官が定める基準に適合する安全装置、又は破
壊板を設けること。
規 第19条第5項12号、
❷ 消火設備を設置した場合には、その放出された消火剤を
18号、19号ロ
安全な場所に排出するための措置を講じること。
❸ 防護区画の出入口等、見易い箇所に消火剤が放出された
旨の表示灯を設けること。
非
常
電
源
非常電源は、自家発電設備又は蓄電池設備とし、当該設備を
有効に1時間作動できる容量以上とする。
令 第16条6号
規 第19条第5項20号
線
操作回路等の配線は、 規 第12条第5号の規定により設けるこ
と。
規 第19条第5項21号
置
貯蔵容器、配管、非常電源には、地震による震動に耐える有
効な措置を講じること。
規 第19条第5項24号
圧 力 損 失 計 算
配管、継手、弁類等の消火剤放出時の圧力計算は消防庁長官
が定める基準によること。
規 第19条第5項22号
避
当該防護区画内の圧力上昇を防止するための措置を講じるこ
と。
配
耐
震
圧
措
措
置
施行令・施行規則
規 第19条第5項17号
イ∼ニ
規 第19条第5項22号
の2
基消
準火
設
備
設
置
152
消火設備設置基準
■ 不活性ガス消火設備:設置の可否
放出方式
全域
消火剤
局所
移動
CO2
窒素
CO2
CO2
×
特例
×
○
屋上部分
×
特例
×
○
その他の部分
×
特例
×
×
○
特例
自動車の修理又は整備の用に供される部分
○
○
○
○
駐車の用に供される部分(自走式を除く)
○
○
×
×
多量の火気を使用する部分
○
特例
○
○
ガスタービン発電機等
○
特例
○
○
その他の発電機等
○
○
○
○
○
○
×
×
綿花類、木毛及びかんなくず、ぼろ及び紙くず(動植
物油がしみ込んでいる布・紙及びこれらの製品を除
く)
、糸類、わら類又は合成樹脂類(不燃性・難燃性
でないゴム製品・ゴム半製品・原料ゴム・ゴムくずに
限る)に係るもの
木材加工品及び木くずに係るもの
○
特例
×
×
可燃性固体類、可燃性液体類又は合成樹脂類(不燃性
又は難燃性でないゴム製品・ゴム半製品・原料ゴム及
びゴムくずを除く)に係るもの
○
特例
○
○
防火対象物又はその部分
常時無人でない部分
常時無人でない部分で
道路の用に供する部分
防護区画の面積:1,000m 以上又は
防護区画の体積:3,000m3以上のもの
2
常
時
無
人
で
あ
る
部
分
発電機室等
そ
の
他
の
も
の
通信機器室
指定可燃
物を貯蔵
又は取り
扱う部分
※「特例」
:設置に当たっては所轄消防との協議及び承認が必要です。なお、特例申請が必要となります
(ガス系消火設備等評価が必要となる場合もあります)
。
基消
準火
設
備
設
置
153
消火設備設置基準
■ ハロン1301消火設備
項 目
全
域
放
出
方
式
施行令・施行規則
不燃材料(建築基準法第2条第9号に規定する不燃材料をい
う)で造った壁、柱、床又は天井(天井のない場合にあって
は、はり又は屋根)により区画され、かつ、開口部に自動閉
防 護 区 画 鎖装置(建築基準法第2条第9号の2ロに規定する防火設備
(防火戸)又は不燃材料で造った戸でハロゲン化物消火剤が
放射される直前に開口部を自動的に閉鎖する装置をいう)が
設けられている部分。
令 第17条1号
噴射ヘッドの
放 射 圧 力
0.9MPa以上
規 第20条第1項2号イ
放 射 時 間
30秒以内に放射できること。
規 第20条第1項3号イ
防火対象室又はその部分
駐車場・自動車修理工場、発
電機、変圧器、その他の電気
設備、鍛造場、ボイラー室、
乾燥室、その他の多量の火気
を使用する部分、及び通信機
器室
必要消火剤量
指定可燃物を貯
蔵し、又は取り
扱う防火対象
物、又はその部
分
設置消火剤量
局
所
放
出
方
式
内 容
必要消火剤量
(面積式)
防護区画の
開口部1m2当
体積1m3当り
りの消火剤
の消火剤の
の量 (kg)
量 (kg)
0.32
2.4
規 第20条第3項1号
可燃性固
体 ・液 体
類
0.32
2.4
木材加工
品、木くず
0.52
3.9
合成樹脂
類 (不 燃
性 、難 燃
性でない
ゴムを除
く)
0.32
2.4
イ
全域又は局所放出方式の設備において同一対象物又はその部
分に防護区画が2以上ある場合は最大区画のガス量を設置し、 規 第20条第3項3号
共用分配とする。
可燃性固体・液体類を上面を開放した容器に貯蔵する場合、
その他、火災のときの燃焼面が1面に限定され、可燃物が飛
散するおそれがない場合
Sm2 × Qkg/m2 × 乗数
S : 1辺の長さ0.6m以下の場合にあっては0.6mとして計 規 第20条第3項2号
算した面積。
(m2)Q及び乗数は下表による。
イ
Q : 防 護 対 象 物 の 表 面 積 1m 2 当りの消火剤の
量(kg)
乗 数
6.8
1.25
基消
準火
設
備
設
置
154
消火設備設置基準
■ ハロン1301消火設備(その2)
項 目
内 容
施行令・施行規則
V m 3 × Qkg/m3 × 乗数
V : 防護対象物のすべての部分から0.6m離れた部分によって
囲まれた空間の体積
(m3)
局
所
放
出
方
式
移
動
式
技
術
基
準
の
細
目
a
Q = XーY A
必要消火剤量
(体積式)
Xの値
Yの値
乗 数
4.0
3.0
1.25
放 射 時 間
上記の消火剤の量を30秒以内に放射できること。
規 第20条第2項1号
配 置
ホース接続口は、すべての防護対象物について当該防護対象
物の各部分から、1のホース接続口までの水平距離が20m以
下となること。
令 第17条2号
必 要 ガ ス 量
1のノズルにつき45kg以上の量とすること。
規 第20条第3項4号
設備方式の
限定
駐車の用に供される部分、及び通信機器室、指定可燃物(可
燃性固体・液体類を除く)を貯蔵し、又は取扱う防火対象物
又はその部分は全域放出方式の設備とすること。
規 第20条第4項1号
換 気 装 置
防護対象区画の換気装置は、消火剤の放射前に停止できるこ
と。
規 第20条第4項
全域放出方式
における開口
部
❶ 階高の2/3以下にある開口部で消火効果を減ずるか、保
安上危険があるものには消火剤放射前に閉鎖できる自動
閉鎖装置を設けること。
❷ 自動閉鎖装置を設けない開口部面積の合計数値は下記に
よる。
イ. 通信機器室、又は指定可燃物(可燃性固体・液体類
を除く)を貯蔵、又は取り扱う場所
...................囲壁面積の1%以下。
ロ. その他の対象物、又はその部分
...................対象区画の体積又は囲壁面積の小さい方
の10%以下。
囲壁面積............防護区画の壁、床、天井、又は屋根の面
積の合計。
貯 蔵 容 器
❶ 貯蔵容器の充てん比は0.9以上、1.6以下であること。
❷ 直射日光及び雨水のかかる恐れがなく、周囲温度が40℃
以下であり、かつ温度変化が少ない防護対象区画以外に
設けること。
❸ 貯蔵容器には消防庁長官が定める基準に適合する容器弁
を使用し、基準に適合する安全装置付とすること。
❹ 貯蔵容器には見易い箇所に消火剤量、消火剤の種類、製
造年月日及び製造者名を表示すること。
❺ 容器は20℃において2.5MPa、又は4.2MPaとなるよう
に窒素ガスで加圧したものであること。
配 管
❶ 専用配管とすること。
❷ 鋼管を用いる配管は、JIS G 3454第2種継目無鋼管とし、 規 第20条第4項7号
スケジュール40以上の亜鉛メッキ等の防食処理管を使用
イ、ロ
すること。
基消
準火
設
備
設
置
継 手
155
aは防護対象物の周囲に実際に設けられた壁の面積の合計
(m2) 規 第20条第3項2号
Aは防護空間の壁の面積(壁のない部分にあっては壁がある
ロ
と仮定した場合における当該部分の面積)の合計
(m2)
Xの値及びYの値。乗数は下表による。
鋼管と同等以上の圧力に耐えるものとし、亜鉛メッキ等の防
食処理を施したものを使用すること。
規 第20条第4項
2号の4イ
規 第20条第4項3号
4号、5号、8号
規 第20条第4項7号
ニ
消火設備設置基準
■ ハロン1301消火設備(その3)
項 目
落
技
術
基
準
の
細
目
内 容
差
落差は50m以下であること。
施行令・施行規則
規 第20条第4項7号ホ
選 択 弁
❶ 防護区画又は防護対象物が2以上存し、貯蔵容器を共用
するときは区画ごとに選択弁を設けること。
❷ 防護区画以外の場所に設けること。
❸ 選択弁である旨およびいずれの区画の選択弁であるか表
示すること。
❹ 選択弁は消防庁長官の定める基準に適合するものである
こと。
規 第20条第4項10号
起動用ガス
容器
❶ 容器の内容量は1L以上とし、耐圧力は24.5MPa、貯蔵
ガス量は充てん比1.5以上で、0.6kg以上であること。
❷ 起動用ガス容器は消防庁長官の定める基準に適合する安
全装置、および容器弁を設けること。
規 第20条第4項12号
起動装置は手動式とすること。ただし、常時人のいない防火
対象物、その他、手動式が不適当な場所に限って自動式(感
知器等と連動)とすることができる。
起 動 装 置
手
動
式
❶ 起動装置は区画外で、区画内を見とおすことができ
る出入口付近に設け操作者が容易に退避できる箇所
とする。
❷ 区画又は防護対象物ごとにそれぞれ設けること。
❸ 操作部は床面から0.8∼1.5m以内に設けること。
❹ 起動装置の外面は赤色とし、起動装置である旨の表
示をすると共に、電気式にあっては電源表示灯を設
けること。
❺ 放出用スイッチは音響装置を起動させた後でなくて
は操作できない構造とし、有効な防護装置で保護す
ること。
❻ その直近に消火剤の種類、区画名、取扱方法、保安
上の注意等の表示をすること。
自
動
式
❶ 自火報設備の感知器の作動と連動して起動するこ
と。
❷ かぎ等によらなければ切替えの行えない自手動切替
装置を設け、自動、手動の状態を表示する表示灯を
設けること。
❸ 自手動切替え装置は容易に操作できる箇所に設ける
と共に取扱い方法を表示すること。
音響警報装置
❶ 手動、自動起動装置の操作又は作動と連動して自動的に
警報を発し、消火剤放出前に遮断されないこと。
❷ 防護区画又は防護対象物にいる者に有効に報知できるよ
うに設けること。
❸ 音響装置は消防庁長官が定める基準に適合すること。
保 安 措 置
❶ 貯蔵容器から噴射ヘッドまでの間に選択弁を設けるもの
には、貯蔵容器と選択弁間(一般的に分岐ヘッダー)に
消防庁長官が定める基準に適合する安全装置、又は破壊
板を設けること。
❷ 消火設備を設置した場所には、その放出された消火剤を
安全な場所に排出するための措置を講じること。
❸ 起動装置の作動から貯蔵容器の容器弁又は放出弁の開放
までの時間が20秒以上となる遅延装置を設けること。
(設
けないこともできる。
)
❹ 防護区画の出入口等見易い箇所に消火剤が放出された旨
の表示灯を設けること。
非 常 電 源
非常電源は、自家発電設備又は蓄電池設備とし、当該設備を
有効に1時間作動できる容量以上とする。
規 第20条第4項12
号の2イ
規 第20条第4項13号
規 第20条第4項11号
規 第20条第4項
基消
準火
設
備
設
置
規 第20条第4項14号
イ
令 第17条5号
規 第20条第4項15号
156
消火設備設置基準
■ ハロン1301消火設備(その4)
項 目
技
術
基
準
の
細
目
基消
準火
設
備
設
置
157
内 容
施行令・施行規則
配 線
操作回路等の配線は、 規 第12条第5号の規定により設けるこ
と。
規 第20条第4項15号
耐 震 措 置
貯蔵容器、配管、非常電源には、地震による震動に耐える有
効な措置を講じること。
規 第20条第4項18号
圧力損失計算
配管、加圧ガス容器、継手、弁類等の消火剤放出時の圧力計
算は、消防庁長官が定める基準によること。
規 第20条第4項16号
移 動 式 設 備
❶ ノズルは35kg/min(20℃)以上の消火剤を放射できる
こと。
❷ 貯蔵容器の容器弁又は放出弁は、ホース設置場所で手動
で開閉できること。
❸ 貯蔵容器はホースを設置する場所ごとに設けること。
規 第20条第5項1号
❹ 貯蔵容器の直近の見易い個所に赤色の表示灯を設け、移
2号
動式消火設備である旨を表示した標識を設けること。
❺ 火災の時、煙が著しく充満するおそれのない場所に設置
すること。
❻ ホース、ノズル、ノズル開閉弁およびホースリールは、
消防庁長官が定める基準に適合するものであること。
消火設備設置基準
■ ハロゲン化物消火設備:設置の可否
放出方式
全域
消火剤
防火対象物又はその部分
2402 1211 1301
×
○
特例
○
○
×
×
○
特例
自動車の修理又は整備の用に供される部分
×
×
○
○
○
○
駐車の用に供される部分(自走式を除く)
×
×
○
○
×
×
多量の火気を使用する部分
×
×
○
特例
○
○
ガスタービン発電機等
×
×
○
特例
○
○
その他の発電機等
×
×
○
○
○
○
×
×
○
○
×
×
可燃性固体類又は可燃性液体類に係る
もの
○
○
○
特例
○
○
木材加工品及び木くずに係るもの
合成樹脂類(不燃性・難燃性でないゴ
ム製品・ゴム半製品・原料ゴム・ゴム
くずに限る)に係るもの
×
○
○
特例
×
×
防護区画の面積:1,000m2以上又は
防護区画の体積:3,000m3以上のもの
そ
の
他
の
も
の
発電機室等
通信機器室
指定可燃
物を貯蔵
又は取り
扱う部分
移動
HFC等 ハロン ハロン
×
常時無人でない部分
常
時
無
人
で
あ
る
部
分
局所
ハロン
※「特例」
:設置に当たっては所轄消防との協議及び承認が必要です。なお、特例申請が必要となります
(ガス系消火設備等評価が必要となる場合もあります)
。
基消
準火
設
備
設
置
158
消火設備設置基準
■ 粉末消火設備
項 目
消 火 剤 の 種 別
内 容
施行令・施行規則
炭酸水素ナトリウム ...............................................第
炭酸水素カリウム ...................................................第
リン酸塩類 ...............................................................第
炭酸水素カリウムと尿素の反応物 ........................第
1
2
3
4
種粉末
種粉末
種粉末
種粉末
消 火 剤 の
種 別
防護区画の体積1m3
当りの消火剤の量
(kg)
開口部附加量自動閉鎖
装置を設けない場合
(kg/m2)
第1種粉末
0.60
4.5
放
第 2 種
粉末
第 3 種
0.36
2.7
出
第4種粉末
0.24
1.8
全
域
方
式
必要ガス量
規 第21条第3項1号
イ
規 第21条第3項1号
イ、ロ
消火剤の限定
駐車の用に供される部分は第3種粉末に限定。
規 第21条第4項1号
放 射 時 間
上表の消火剤の量を30秒以内に放射できること。
規 第21条第1項2号
放 射 圧 力
噴射ヘッドの放射圧力は、0.1MPa以上のこと。
規 第21条第1項1号
火災のときの燃焼面が一面に限定され、かつ可燃物が飛散す
るおそれがない場合。
Sm2 × Qkg/m2 × 乗数
S : 1辺の長さ0.6m以下の場合にあっては0.6mとして計算
した面積
(m2)
Q及び乗数は下表による。
局
必 要 ガ ス 量
(面積式)
防護対象物の表面積1m2当り
の消火剤の量(kg)
乗 数
第 1 種粉末
8.8
1.1
第2種第3種粉末
5.2
1.1
第 4 種粉末
3.6
1.1
消 火 剤 の 種
規 第21条第3項2号
イ
所
放 射 時 間
規 第21条第2項1号
上記の消火剤の量を30秒以内に放射できること。
V m 3 × Qkg/m3 × 乗数
V : 防護対象物のすべての部分から0.6m離れた部分によっ
て囲まれた空間の体積(m3)
放
a
Q=XーYA
出
a : 防護対象物の周囲に実際に設けられた壁の面積の合
計
(m2)
A : 防護空間の壁の面積(壁のない部分にあっては壁がある
と仮定した場合における当該部分の面積)の合計
(m2)
方
必 要 ガ ス 量
( 体 積 式 )
消火剤の種別
基消
準火
設
備
設
置
規 第21条第3項2号
Xの値及びYの値。乗数は下表による。
式
ロ
X の 値
Y の 値
乗 数
第 1 種粉末
5.2
3.9
1.1
第2種第3種粉末
3.2
2.4
1.1
第 4 種粉末
2.0
1.5
1.1
但し、通信機室にあっては防護空間の体積を乗じた量に0.7
を乗じた量とすること。
放 射 時 間
159
上表消火剤の量を30秒以内に放射できること。
規 第21条第2項1号
消火設備設置基準
■ 粉末消火設備(その2)
項 目
移
動
式
内 容
配 置
配 管
落
技
術
上
の
基
準
移動式の粉末消火設備のホース接続口は、すべての防護対象
物について、当該防火対象物の各部分から1のホース接続口
までの水平距離が15m以下に設けること。道路の用に供され
る部分には移動式に限る。
消 火 剤 の 種 別
必 要 ガ ス 量
選
差
択
弁
施行令・施行規則
の2
消 火 剤 の 量(kg)
第1種粉末
50
第2種第3種粉末
30
第4種粉末
20
❶ 配管は専用とすること。
❷ 鋼管を用いる配管は、JIS G 3452の亜鉛メッキ等による
防食処理を施したもの又は同等以上。
❸ 蓄圧式のもののうち温度20度における圧力が2.5MPaを
超え、4.2MPa以下のものは JIS G 3454第2種継目無鋼
管でスケジュール40以上に適合し、亜鉛メッキ防食処理
を施したもの又は同等以上のもの。
❹ 銅管を用いる配管はJIS H 3300に適合し、これと同等以
上の強度耐食性を有し調整圧力又は最高使用圧力の1.5
倍以上の圧力に耐えるもの。
❺ 管継手は規則第12条6号のホ(イ)により設けること。
落差は50m以下であること。
❶ 防護区画又は防護対象物が2以上に存し、貯蔵容器を共
用するときは区画ごとに選択弁を設けること。
❷ 防護区画以外の場所に設けること。
❸ 選択弁である旨およびいずれの区画の選択弁であるか表
示すること。
❹ 選択弁は消防庁長官の定める基準に適合するものである
こと。
起動装置は手動式とすること。ただし、常時人のいない防火対象
物、その他、手動式が不適当な場所に限って自動式(感知器等と
連動)とすることができる。
起動装置
令 第18条2号
規 第21条第4項1号
規 第21条第3項4号
規 第21条第4項7号
イ∼ニ
規 第21条第4項7号ト
規 第21条第4項11号
規 第21条第4項14号
手
動
式
❶ 起動装置は区画外で、区画内を見とおすことができる出
入口付近に設け、操作者が容易に退避できる箇所とする。
❷ 区画又は防護対象物ごとにそれぞれ設けること。
❸ 操作部は、床面から0.8∼1.5m以内に設けること。
❹ 起動装置の外面は赤色とし、起動装置である旨の表示を
すると共に、電気式にあっては電源表示灯を設けること。
❺ 放出用スイッチは音響装置を起動させた後でなくては操
作できない構造とし、有効な防護装置で保護すること。
❻ その直近に消火剤の種類、区画名、取扱方法、保安上の 規 第21条第4項14号
注意等の表示をすること。
自
動
式
❶ 自動火災報知設備の感知器の作動と連動して起動すること。
❷ かぎ等によらなければ切替えの行なえない自手動切替装
置を設け、自動、手動の状態を表示する表示灯を設ける
こと。
❸ 自手動切替え装置は容易に操作できる箇所に設けると共
に取扱い方法を表示すること。
保 安 の 措 置
❶ 起動装置の作動から貯蔵容器の容器弁又は放出弁の開放
までの時間が20秒以内となる遅延装置を設けること。
❷ 手動起動装置は20秒以内に消火剤が放出しない措置を講
ずること。
❸ 防護区画の出入口等の見易い箇所に放出された旨の表示
灯を設けること。
基消
準火
設
備
設
置
規 第21条第4項16号
160
消火設備設置基準
■ 粉末消火設備(その3)
項 目
内 容
施行令・施行規則
音響警報装置
❶ 手動、自動起動装置の操作又は作動と連動して自動的に
警報を発し消火剤放出前に遮断されないこと。
❷ 防護区画又は防護対象物にいる者に有効に報知できるよ
うに設けること。
❸ 全域放出方式の設備には音声警報装置を設けること、た
だし常時人のいない防火対象物にあってはこの限りでな
い。
❹ 音響装置は消防庁長官が定める基準に適合するものであ
ること。
規 第21条第4項15号
非 常 電 源
非常電源は自家発電設備又は、蓄電池設備によるものとし、
1時間作動できる容量以上とする。
配
操作回路等の配線は、 規 第12条第5号の規定により設ける
こと。
技
術
上
の
基
準
規 第21条第4項17号
線
■ 屋外消火栓設備
項 目
内 容
置
建築物の各部分から1のホース接続口までの水平距離が40m
以下とすること。
令 第19条第3項1号
ホ ー ス の 長 さ
ホース接続口からの水平距離が40mの範囲内に有効に放水す
ることができる長さとすること。
令 第19条第3項2号
配
水 源 水 量 (m3) 7.0m3 × N個(2を超えるときは2とする)
161
0.25MPa以 上
350L/min以上
令 第19条第3項3号
N≦2の同時使用の条件でノズル先端に
おける値
令 第19条第3項4号
放水用器具の位置
屋外消火栓から歩行距離5m以内に設けること、ただし建築
物の外壁の見やすい箇所に設けるときは、この限りでない。
規 第22条第1項2号
消火栓開閉弁の位置
地盤面からの深さ0.6m以内
地盤面からの高さ1.5m以下
ホース接続口は、地盤面からの深さが0.3m以内
規 第22条第1項1号
呼 水 槽
呼水槽には減水警報装置を設ける。
規 第22条第1項5号
非 常 電 源
屋外消火栓設備には非常電源を附置すること。
令 第19条第3項6号
規 第22条第1項6号
標
示
消火栓箱には「ホース格納箱」と表示すること。屋外消火栓
は、その直近の見やすい箇所に「消火栓」と表示すること。
ポンプ設置場所
点検に便利で火災等の災害による被害をうけるおそれの少な
いところに設置する。
規 第22条第1項9号
表 示 灯
加圧送水装置の始動を明示する表示灯は赤色とし、操作部又
は直近に設けること。
規 第22条第1項3号
配 線
操作回路の配線は、屋内消火栓設備の規定(規則12条1項5
号)に準じて設けること。
規 第22条第1項7号
配 管
配管は、屋内消火栓設備の規定(規則12条1項6号)に準じ
て設けること。又、配管の摩擦損失水頭の計算は消防庁長官
が定める基準によること。
規 第22条第1項8号
加 圧 送 水 装 置
(ポンプ関係)
ポンプ吐出量 : 設置個数(当該設置個数が2を超えるときは2
個)に400L/minを乗じて得た量以上の量とすること。
放
放
基消
準火
設
備
設
置
施行令・施行規則
水
圧
水
力
量
規 第22条第1項4号
イ、ロ
規 第22条第1項10号
ハ(イ)
消火設備設置基準
■ 連結送水管
項 目
内 容
放水口の設置条件
階段室、非常エレベーターの乗降ロビー、その他これらに類
する場所で消防隊が有効に消火活動できる位置。
防火対象物
地階を除く階数が7以上の
もの。
設置面積
有 効 設 置
距
離
−
3階以上
50m
地階を除く階数が5以上で延べ面積6,000m2
以上
放水口設置基準
地下街
( 令 別 表 1 の16の2)
施行令・施行規則
延べ面積
1,000m2以上
延長50m以上のアーケード
道路の用に供される部分
3階以上
50m
送 水 口
令 第29条第1項
1号∼5号
令 第29条第2項
1号イ∼ニ
地階
50m
25m
床面からの高さ0.5m以上1m以下とする。
主 管
令 第29条第2項1号
規 第31条2号
送水口、放水口の結合金具は、差し込み式またはネジ式のも
のとし、呼称は65Aとすること。
規 第31条3号
主管の内径は100mm以上とすること。
令 第29条第2項2号
❶ 送水口は連結送水管の立管の数以上の数を地盤面からの
高さ0.5m以上1m以下に設けること。
❷ 送水口、放水口は見やすい箇所に標識を設けること。
規 第31条第1項1号
規 第31条第1項4号
規 第31条第1項5号
放 水 圧 力
0.6MPa以上
加 圧 送 水 装 置
地上11階以上で高さ70mを超える建築物は湿式とするとと
もに加圧送水装置を設けること。
規 第31条第1項6号
ポンプ吐出量、隣接した2の階に設けられる設置個数が最大
イ(イ)
となる当該設置個数(設置個数が3を超えるときは3とする)
に800L/minを乗じて得た量以上の量。
非 常 電 源
非常電源を附置し2時間以上作動とすること。
11階以上の放水口
放水口は、双口形とすること。
ホ ー ス 格 納 箱
11階以上には放水用器具を格納した箱を附置すること。
(放
水用器具は長さ20mのホース4本以上筒先2本以上とする。
)
格納箱は1の直通階段について階数3以内ごとに1の放水口か
ら歩行距離5m以内で消防隊が有効に消火活動ができる位置。
配
管
JIS G 3442、G 3448、G 3452、G 3454、G 3459又は同等
以上の管とする。但し、設計送水圧力が1MPaを超える場合
は、JIS G 3448若しくはG 3454のうちスケジュール40以上
若しくはG 3459のうちスケジュール10以上又は、
同等以上の
管とする。
ロ
規 第31条第1項7号
令 第29条第2項4号
イ
令 第29条第2項4号
ハ
規 第31条第1項6号
ロ∼ニ
規 第31条第1項5号
基消
準火
設
備
設
置
162
消火設備設置基準
■ 連結散水設備
項 目
内 容
ヘ ッ ド 種 類
水 平 距 離 (m)
施行令・施行規則
1の送水区域
のヘ ッ ド 数
耐 火 建 築 物 2.3 以 下
閉 鎖 型 散 水
ヘ
ッ
ド
耐 火 建 築 物 以 外2.1以 下
地下街
厨 房 1.7 以 下
20以下
それ以外2.1以下
規 第30条の3、1号
散水ヘッド配置
開 放 型 散 水
ヘ
ッ
ド
3.7以下
10以下
イ∼ヘ
❶ 散水ヘッドを傾斜した天井又は屋根の下面に設ける場合
ヘッドの軸心が取付面に対して直角になること。
❷ 散水ヘッドは開放型又は閉鎖型いずれか一つの種類とす
る。
❸ 消防庁長官が定める基準に適合するものであること。
選 択 弁
選択弁を設ける場合は送水口付近に設けること。
送
送水口は、消防ポンプ自動車が容易に接近できる位置に設け
ること。
水
口
位
置
配 管
規 第30条の3第1項
2号
令 第28条の2
第2項2号
❶ 管継手バルブ類の材質は JIS G 5101又はG 5702に適合 規 第12条第1項6号
イ及びニ
し又は同等以上の強度、耐食性及び耐熱性を有するもの。
❷ 管は亜鉛メッキ他、耐食措置を講じたもの。
❸ 管の接続は、ねじ接続とすること(差込溶接式の管継
手、耐熱措置を講じたフランジ継手等を使用するときは
この限りでない。
)
❹ 配管の支持金具は堅ろうで耐熱性のもの。
❺ ヘッドの個数に応じ管径は次表による。
(開放型ヘッド) 規 第30条の3第1項
3号
6ケ以上
1ケ
散水ヘッドの個数
2ケ
3ケ 4ケ又は5ケ
10ケ以下
管 の 呼 径 32A以上 40A以上 50A以上 65A以上 80A以上
送 水 口
基消
準火
設
備
設
置
163
❶ 送水口は双口形のものとすること。
❷ 地盤面からの高さ0.5m以上1m以下又は地盤面からの深
さが0.3m以内の箇所に設けること。
❸ 送水口は、見やすい箇所に連結散水設備の送水口である
旨を表示した標識を設け送水区域、選択弁、送水口を明
示した系統図を設けること。
規 第30条の3第1項
4号
Fly UP