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健康ひとくちコラム 乳がんの原因と予防②
関東労災病院 勤労者予防医療センター 平成25年7月 平成25年7月 vol.9 vol.92 7月は梅雨が明け、いよいよ夏本番です。暑さのなか、 冷たいビールを楽しみにされている方もいるでしょう。 7月28日はWHOが定めた「世界肝炎デー」です。B・C型肝炎といったウイルス性の肝炎に対す る差別・偏見の解消や、感染予防の推進を図ることが目的で制定されました。一方、肝炎にはウイル ス性だけでなく、過剰飲酒によるアルコール性の肝炎や、内臓脂肪蓄積による脂肪肝からの非アルコ ール性肝炎もあります。いずれも飲み過ぎ、食べ過ぎ、運動不足といった生活習慣の見直しにより予 防可能な肝炎です。暑いからと、ビールを含めアルコールの飲み過ぎは肝炎への一歩。世界肝炎デー のこの7月だからこそ、アルコールの摂り方も今一度振り返ってみましょう。 △▼△今後の予定△ 今後の予定△▼△ 関東労災病院勤労者予防医療センターまでご予約ください 東労災病院勤労者予防医療センターまでご予約ください ☎044044-434434-6337 【半日体験教室 脂肪をためない体を作る】 7月 20 日(土) 9:00~13:30 理学療法士:内間康知 管理栄養士:荒木由美子 8月 10 日(土) 【生活習慣病予防講演会】 7月 20 日(土) 「夏バテ・熱中症予防のための食事と水分の摂り方 夏バテ・熱中症予防のための食事と水分の摂り方」 夏バテ・熱中症予防のための食事と水分の摂り方 管理栄養士 :荒木由美子 8月 10 日(土)「コレステロールとの上手な コレステロールとの上手な付き合 保 健 師 :岩﨑房子 コレステロールとの上手な付き合い 付き合い方」 受付 13:30 講演 14:00~15:00 【ヘルシー料理講習会】 7月 10 日(水)「暑い夏をのりきる!~元気が出る料理 暑い夏をのりきる!~元気が出る料理」 暑い夏をのりきる!~元気が出る料理 8月 7日(水)「脂肪をためない!低カロリー料理 脂肪をためない!低カロリー料理」 脂肪をためない!低カロリー料理 受付 14:00 講習 14:30~15:30 管理栄養士:荒木由美子 健康ひとくちコラム乳がん 健康ひとくちコラム乳がん 乳がんの原因と予防 の原因と予防② の原因と予防② 前回は乳がんの発生原因として、女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」が大きく 関係していることを説明しました。今回は、乳がんを予防するための生活習慣上の注 意点について取り上げます。 乳がん発生と関係する生活習慣としては前回、飲酒や閉経後の肥満、喫煙(受動喫煙も含む) を紹介しました。飲酒 飲酒は乳がん発生の原因として「ほぼ確実」であるとされています。飲酒の 飲酒 頻度や種類よりも、アルコールそのものの摂取量との関連が強いといいます。アルコール摂取 量が多ければ多いほど、リスクも高くなると考えられています。したがって飲酒が習慣となっ ている方は飲酒量を見直し、週に2回は休肝日を設けることが必要です。ちなみに女性の場合、 1回の適正飲酒量はビールなら 250ml(ビール小瓶1本が 334ml)程度と言われています。 次に閉経後の肥満 閉経後の肥満は乳がん発生原因として「確実」とされています。閉経されている方で、 閉経後の肥満 体重(kg)÷身長(m 換算)÷身長(m)=25 以上の方は、減量に努めることが必要です。食事の摂取 量と運動量を見直してください。肥満解消は足腰への負担軽減にも効果があります。 喫煙は乳がん発生原因として「ほぼ確実」 、受動喫煙 受動喫煙は「可能性がある」とされています。喫 喫煙 受動喫煙 煙は乳がんだけでなく、体のすべての部位でのがん発生リスクを高め、とくに女性では肌荒れ やシミ・シワの原因にもなります。全身のためにも禁煙が必要です。 生活習慣の見直しと同時に、定期的な乳がん検診の受診も重要な予防策となります。 独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」 、日本乳癌学会「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」参照 年間連載シリーズ No.4 年間連載シリーズの第 4 回目です。関東労災病院勤労者筋・骨格系疾患 研究センターの松平浩センター長による研究内容を基にお送りします。 原因のはっきりしない腰痛には、腰への負担が引き金になって 起こるタイプと心理的なストレスが引き金になって起こるタイプがあることは 前回取り上げました。松平浩センター長は研究をとおして、「何かを持ち上げたり、前かがみになったり、体をひねる ような動作が背骨に負担を与え、背骨の機能に不具合をもたらす。一方、仕事への不満など心理的なストレスは脳 の機能に不具合を起こすことがある。どちらの不具合も同時に起こることがあり、その割合は動作による背骨へのスト レスの状況や、心理的なストレスの状況によって変わる」と考えています。 腰への負担によって骨や筋肉の機能に不具合が起こるタイプは、ある動作や姿勢によって痛みが強くなるのが特 徴で、介護作業や重い荷物を運ぶ仕事に従事している方々に多くみられるものです。このタイプでは、 腰の周囲に痛みが限られる傾向もみられ、画像検査でははっきりしないものの、脊椎や関節に不具合 が生じている可能性が高いと松平センター長は言います。 一方、心理的ストレスが要因となっている腰痛の特徴として、腰痛以外にもストレスが原因と思われる 体の不調があることが挙げられます。頭痛や首の痛み、肩こりなど複数の部位に症状をあわせ持って いる場合が多くあり、その場合、その後の仕事の能力などに支障をきたすリスクが増えるとされていま す。心理的ストレスが原因の腰痛の場合、腰痛以外の症状がさらにストレスとなるケースも少なくなく、 痛みや不快感の抑制が困難となり、腰痛もますます悪化するという悪循環に陥ると言います。 出典:「腰痛持ち」をやめる本 第1章 なぜ腰が痛くなるのか、松平 浩、2013 浩、2013 年、マキノ出版 「夏バテ」は医学用語ではなく、夏に食欲がなくなり身体がだるくなる 状態として一般化しているものです。 夏バテの大きな原因のひとつにビタミン B1 不足があります。 夏場は暑さでビタミン B1 の消耗が激しくなります。体内で不足すると食品から摂った 栄養をエネルギーに変えることが出来なくなり、 疲れやすい、だるいなど夏バテの症状が現れます。 夏場はビタミン B1 の多い豚肉(特にもも肉や ヒレ肉)、うなぎ、玄米などを積極的に食事に取 り入れましょう。またニンニク、にら、ねぎ、 玉ねぎなど香りの強い野菜と一緒に食べると吸収 がよくなります。 勤労者予防医療センターへ ようこそ! 関東労災病院勤労者予防医療センターでは、働く方のメンタルヘルス対策の一環として 対 面 式 でのカウンセリングを行 っています。職 場 での悩 みをお持 ちの方 やストレスが たまっていると感じる方はもちろん、ご家族からのご相談もお受けしております。 カウンセリングには①抱えている問題についての解決策を探る、②ストレスの対処法を 探る、③職場でのコミュニケーション能力を高める、といった効果が期待できます。 身体の病気と同じように心の病も予防することが大切です。気になることがあれば、 お気軽にご相談下さい。 。 ◎相談時間:月曜日~金曜日 10:30~12:30(約45分間×2枠) 土曜日 10:30~16:00(約45分間×5枠) ※土曜日は毎月1回のみ開催です。詳細はお問い合わせください。 ※予約制ですので、お電話でのご予約をお願いいたします。【☎ 044-434-6337】 ※個人情報等、守秘義務は厳守いたします ※相談料は無料です ※通院中の方はご相談ください