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人生をつくるもの、それは言葉 自分にどんな声かけをしていますか? 学校
平成28年3月17日 〒175-0082 東京都板橋区高島平 2‐24‐1 Tel 03(3936)1591 Fax03(3935)6441 板橋区立高島第二中学校校長 荒 井 秀 樹 人生をつくるもの、それは言葉 自分にどんな声かけをしていますか? 「賢者の書」を以前紹介しました。一人の少年が世界中の賢者を訪ね、教えを受け、最高の賢者を目指す 話です。今回はその中の言葉の賢者、看護師でもあるワーズワースの話を紹介します。 少年が出会った賢者ワーズワースは、言葉の大切さについて教えてくれます。皆さんは、 「あなたの人生 を創っているものは何だと思いますか?」と聞かれたら何て答えますか。 「行動」と答える人もいるでしょ う、あるいは人生は決断の連続なのだから「決断」と答える人も多いでしょう。 決断も行動も、人生を作る大きな要素に違いありません。でもワーズワースは、もっと基 本的なところで人生が創られていると考えているのです。 それは「言葉」です。普段、何気なく使っている言葉、その言葉が意識的にであれ、無意 識であれ、その言葉によって自分の周りにいる人が引き寄せられたり、離れていったりして いるのです。言葉が、大切な人との出会いや別れを生んでいるのです。 言葉によって行動が引き起こされ、言葉によって選択の場面が生まれ、決断をする。行動 も決断も言葉によって導き出されていると、ワーズワースは考えているのです。 人はよく「運がいい」とか「悪い」とか言ったりします。でもそう思っているのは自分だけかもしれませ ん。普段その人が話している内容を知っている周りの人から見れば、当然の結果、むしろそういう結果にな るのは当たり前、と思われていることが多いのかもしれません。 少年は自分の周りの大人にも、 「運が悪い」と言っている大人が大勢いることを思い出します。まじめに 働こうともせず、うまくいかないことを周りのせいにして、いつも「俺は運が悪い」と言っている人。 「運 が悪い」という言葉を利用して、自分を変えようとしない人。本当は自分が悪いと知っていながらその事実 から逃げようとしている人。そんな大人が自分の周りにも大勢いるように感じたのです 賢者ワーズワースは言います。 「私たちの心は、日頃耳にするすべての言葉の影響を受けてつくられてい くの。気づかないうちにすべての言葉を受け入れているのよ。そして、人間は言われた通りの人間になって しまうの。 『お前には才能がない』と言われ続ければ、どんなにすばらしい才能をもって生まれたとしても、 自分には才能がないと思い込んでしまうの。そうしてつくられた弱い心で、すべてを判断し、行動するよう になってしまうの。本当の賢者は言葉の影響力について知っておかなければいけないの」と。 そして言葉には 2 種類あることを教えてくれます。一つは音として口から発せられる言葉、そしてもう一 つは自分の心の中だけで発せられる言葉です。 「自分の心の中の言葉を聞いているのは自分自身。ということは、自分自身の人生は、自分の言葉に一番 大きな影響を受けているということになるの。 『自分の人生は不幸だ』 『いつも俺はツイていない』 『自分に は無理だ』といつも心の中の叫びを自分自身に聞かせている人に、素晴らしい人生がやってくるということ はないのです。なぜなら、自分はダメだと思っている人が、自分を変えようと判断し、自分を変えるために 行動をおこすことはないのだから。どうせなら、なりたい自分をイメージし、その姿を心の中の言葉で自分 自身に言い聞かせることが大切なの。 」と少年に語りました。 ワーズワースは最後に、 「せっかくもって生まれてきた心であり、口でしょ。世の人や自分の中に、良い ものばかりを生む言葉を発することもできれば、悪いものばかりを生む言葉を発することもできるの。どう せ言葉を使って生きるのなら、人に勇気、元気、感動を与えたり、良いものを生み出すために言葉を使って 生きたほうがいいでしょ。もちろん、自分にもね」と少年に語りかけました。 <この文章は朝読書の読み物教材として作成しました> 学校運営連絡協議会 地域とつくるよりよい学校 9日(水)、今年3回目となる学校運営連絡協議会を開催しました。この協議会は、地域や保護者の代表の 皆様から、学校運営に関する意見を幅広く求め、地域との連携をより強化した特色ある学校づ くりを行うために、板橋区内の各小・中学校に設置されています。 年度当初に立てた学校の教育活動の計画や目標の達成度について、委員の皆様から意見をい ただきました。また、学校運営や生徒の様子、今年度の教育活動についての意見もいただきま した。そして、学力向上への一層の取組、家庭との連携や協力、人間性をはぐくむ教育などに ついて話し合いました。来年度以降の学校運営に生かしていきたいと思います。 2 年生校外学習 私立高校訪問・都内施設訪問 2 年生は 8 日(火)に校外学習を実施しました。今回の校外学習では、来年の進路選択を見据えて、都内 の私立高校を訪問し、そして都内の施設の訪問も合わせて行いました。自分たちで立てた計画に従い、朝は 高島平駅に班ごとに集合し、最初に来年の修学旅行での集合場所となる東京駅を目指しました。 私立学校訪問では、高校の先生方に学校を案内してもらい、学校生活や授業の様子、受験生へのアドバイ スなどをいただきました。今回訪問した 18 校についての情報は、班ご とに模造紙に新聞としてまとめ、学年全体に情報を共有していきます。 施設訪問では、都内の観光名所や博物館、歴史的名所や公的施設など を計画に従い、公共交通機関を使って訪問してきました。東京に住んで いても、都内の施設をめぐる機会は意外に少ないものです。計画段階にいろいろ調べ、 マイタウン東京について知る良い機会になったのではないでしょうか。 三年生 卒業までの学年行事 一つ一つの行事が絆を深める 明日はいよいよ卒業式です。3 年間の集大成として、保護者の皆様に、そして後輩たちに、3 年生 の立派な姿を目に焼き付けられるよう、高二中での最後の一日を過ごしてほしいと思います。この 3 年間、 友達と過ごし、先生方と過ごし、多くの思い出ができたことと思います。そして卒業間際のこの 2 週間、皆 さんの絆はさらに深まったと思います。この 2 週間の 3 年生の姿をお伝えします。 1 締めくくりの奉仕活動 お世話になった街をきれいに 2 日(水) 、3 年生はこれまでお世話になった地域の方々への感謝の気持ちを込め、 地域清掃活動に取り組みました。クラスごとに割り振られた高島警察から赤塚公園に かけての通り、高島平駅周辺の美化活動に取り組みました。ごみ取りバサミとゴミ袋 を手に、各クラスに分かれ歩道や植え込みに落ちているゴミを拾って歩きました。寒 い中ではありますが、1 時間 30 分近くを清掃活動に費やし、その間に街の人たちから、 「ご苦労さま」の声を掛けられるなど、ねぎらいの言葉をいただきました。 2 最後の球技大会 勝っても負けてもいい思い出 8 日(火) 、最後のクラス対抗戦でもある球技大会を行いました。男子はグラウンドでサッカー、女子は体 育館でドッヂボールを行いました。体育館で行われた開会式後、各クラスとも円陣を組んで、大きな掛け声 とともに必勝を誓い合う姿は印象的でした。 どの試合も好勝負が繰り広げられました。皆が一球一球に大き な歓声があげ、仲間の健闘を見守りました。試合結果は、男子は 3 組が制し、女子は 2 組が制しました。総合優勝の勝ち点を計算 した結果、1,2,3 組が同点となり、最後にふさわしく、全学級 仲良く同点優勝という結果になりました。クラスを超えて仲のい い 3 年生らしい結果だったと思います。 3 最後の校外学習 笑顔で過ごす夢の国 11 日(金) 、3 年生は中学校生活最後の校外学習を行いました。東京ディズニーランドは人を笑顔にして くれる魔法の国。最後の朝礼で、東京ディズニーランドのキャストの思いやりについて話しました。一流の サービスと言われるディズニーランドのキャストですが、細部にわたっての接客マニュア ルがあるわけではないようです。常にディズニーランドのキャストであるという誇りをも って「どうしたらゲストが喜んでくれるかを考え、キャストのできる最善を尽くす」とい う精神のもとに、最高のサービスが提供されているのです。 ゲストが楽しく笑顔で過ごせる陰には、キャストの皆さんのゲストを思う気持ちがある ことを 3 年生は肌で感じ取ってくれた一日になったでしょう。 4 校内清掃 3 年間過ごした校舎を磨き上げる 16 日(水) 、入学以来の 3 年間を過ごした校舎を、心をこめて掃除しました。毎日、 友達と共に喜びやつらさを分かち合った教室、毎日見つめた黒板、使い慣れた机や椅子、 思い出の一つ一つを宝物のように、磨き上げてくれました。 4 月になると後輩に引き継がれ、新たな生活がスタートします。卒業生の皆さんの心 が後輩に伝わるといいですね。 平成 27 年度 体育優良生徒 中学校体育連盟が、3 年間を通じて優れた実績を残した生徒を表彰するものです。 3 年 3 組 白鳥俊介(サッカー) 3 年 3 組 佐藤涼香(体操競技) 茶道部 3 年奨励賞 茶道部の活動をつづけた 3 年生に裏千家家元から奨励賞 3 年 1 組 佐藤俊輔 松橋美生 3 年 2 組 山本莉瑠 3 年 3 組 中島拓斗 井上ありす 近藤花音