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“心を伝えられる”存在に 月組新トップスター誕生!
ロ ン ド たま き 月組 珠城りょうさん 現在、上演中の月組宝塚大劇場公演『グランド ロ ン ド ホテル』 『カルーセル輪舞曲』。1993年に月組で 初演され感動を呼んだブロードウェーの名作と、 新年の幕開けにふさわしい華麗なレビューの中 心に立つのは、今公演が宝塚大劇場お披露目 となる月組新トップスター・珠城りょうさんです。昨 けい こ 年末、稽古中の心境や意気込みを伺いました。 『カルーセル輪舞曲』の見どころは? 新トップスターとしての心境も教えてください。 ショーは本当に盛りだくさんです!回転木馬に命 が宿る美しい幕開きから、 エネルギッシュなサン バの中詰、 『モン・パリ』の機関車のラインダンス えん び をアレンジした場面、 そして黒燕尾姿の男役とド レス姿の娘役が “我が巴里” に乗せて踊るフィ ナーレまで、宝塚レビューの世界を堪能いただけ “心を伝えられる”存在に── 月組新トップスター誕生! ると思います。 月組の代表として背負うものはやはり大きく、 プ レッシャーがないと言えば嘘になりますが、今は私も含め、皆が良い舞台を 作るためにどうすべきかを必死に考え、稽古に集中している状態。下級生 かっ とう 『グランドホテル』への印象や意気込みをお願いします。 ち みつ の頃は、 もっとしっかりしなければ…と思うあまり、葛藤した時期もありまし たが、組の皆に助けられ、今は気負わず自然体で取り組めている気がしま とても緻密な作品で、 「 初演でこれを演じ切った方々はすごい」 と日々感じ す。 とはいえ、 まだまだ未熟な点も多いので、組を引っ張るというよりは、 自 ます。私が演じるフェリックスは、男爵らしい高貴さを持つ一方で、周りを見 分自身が真摯に舞台に向き合い、 その姿が下級生たちの励みになれば 下し、 自らの人生をも軽んじているという、二面性のある人物。そんな彼が と…。お客様をはじめ、皆様から “愛” をたくさん頂く立場として、 それをどう しん し グルーシンスカヤという女性に出会い、生きる意味を見出していく…その お返ししていけるかを常に考えながら取り組み、 “心を伝えられる” 存在であ 変化をきちんと表現したいですね。先日、初演時にオットー役で主演された りたいです。月組の皆と共に、精一杯頑張ります。 涼風真世さんにお話を伺えたことも勉強になりました。今回はフェリックス が主役ということで、初演にはないナンバーや演出もありますので、 “2017 年・宝塚版” の『グランドホテル』 をぜひお楽しみください。私自身、課題は 山積みですが、 この作品を通じてさらに成長できればと考えています。 珠城りょうさん 愛知県出身。2008年『ME AND MY GIRL』 で 初舞台。2016年9月、 月組トップスターに就任。 愛称は “りょう” “たまき”。