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HP 事業継続・災害対策ソリューション

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HP 事業継続・災害対策ソリューション
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事業継続・災害対策ソリューション
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約50%が事業を再開できず、90%が2年以内に破綻
それが災害によりデータを失った企業の現実です
あなたの会社は災害に耐えられますか?
数十年、あるいは数百年に一度かもしれないものの、
昨今、地震・津波、台風などによる被災の頻発状況からも、身近な危機であると認識すべきでしょう。
また、企業の集まる大都市を狙ったテロという新たな脅威も生まれています。
ビジネスとITとが有機的に連携する今日の企業環境の中では、
万が一、災害やテロによってITシステムが深刻な被害を受けてしまうと、
業務停止により甚大な経済的損失を被るのはもちろん、ブランドや社会的信用の失墜、
さらにはビジネスそのものの継続さえ極めて困難になりかねません。
米国での調査によると、金融業の貸し出し業務の場合、1時間のシステムダウンが
約8.6億円もの損失につながるという報告があります※1。
また、災害でデータを失った企業のうち、ほぼ50%がその後、事業を再開できず、
その90%は2年以内に破綻しているという、厳しい調査結果さえあるのです※2。
こうした直接・間接の被害に加え、災害対策に関するガイドラインの策定、
IT事故に関する企業格付けの検討といった行政からの規制も年ごとに強まっており、
事業継続・災害対策は、あらゆる企業にとって先延ばしできない不可欠のテーマとなっています。
そうした取り組みを、経営的な観点も視野にいれながら一貫してサポートするのが、
HPの事業継続・災害対策ソリューションです。
※1)出典:Contingency Planning Research, 2002 $1=110円換算 ※2)出典:University of Texas Center for Research on Information Systems
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テクノ
ロジ
プ
ー
セス
ロ
計画策定から構築、運用までをカバーする
HPの事業継続・災害対策ソリューションが
事業の継続性にまで
踏み込んだ解決策を提供します
事業継続・
災害対策
ソリューション
人
真の災害対策は、可用性を含む事業継続性まで
HPはエンド・ツー・エンドのソリューションを提供
ITに関する世界中の災害対策で積み上げてきた
HPの圧倒的な経験値とプレゼンス
いったん大規模な災害が発生した場合、その被害はITシステム
HPでは、世界中で発生する災害やテロに対する企業の事業継
だけにとどまらず、施設や社員、などの広範な領域に及びます。 続・災害対策への取り組みを長年にわたってサポートしてきま
真剣に災害対策を講じようとするなら、ITシステムの可用性だ
した。その数は、1984年以降で5000件以上にも上っています。
けにスポットを当てた対策では極めて不十分であり、ITからプロ
また、こうした歴史の中で、36カ国に50ヶ所以上のリカバリセ
セス、人までを含めて、どのように事業を継続させていくかに
ンター網を構築。平均18年の経験を持ったリカバリスペシャリ
重点を置くことがいかに大切かは明らかでしょう。
ストを数多く配置し、お客様からの切実なニーズに応えてきま
こうした点に気づいた企業では、人・プロセス・テクノロジーと
した。この結果、現在では、クレジットカード取引情報の60%、
いった観点から事業内容や提供サービスの重要度を整理し、適
証券取引情報の95%、テレコム分野ではアジア、欧州の携帯電
切な運用基準としてまとめ上げた事業継続性計画(BCP)を策定
話用課金システムの80%、あるいはエネルギーインフラの制御
し始めています。しかし、こうした取り組みを進めている先進的
支援の65%といったように、社会的にIT事故の許されない幅広
な企業はまだまだ少数であり、災害に対する十分な耐性を備え
い業界において、飛び抜けたプレゼンスを確立しています。
たITシステムの整備さえ満足に行われていないというのが現状
です。災害の被害をいかに最小限に抑え、災害後の復旧をいか
にスピーディに実現するかを徹底的に考え抜いたBCPの策定や
ITシステムの整備の必要性はますます高まっています。
• 人、プロセス、テクノロジーを三位一体で提供
HPの提供する事業継続・災害対策ソリューションは、事業継続を
重視した一連の災害対策のために、人、プロセス、テクノロジー
を三位一体で提供できることが大きな強みです。
• 実行のためのマネジメントが重要に
たとえば、人の面では、災害対策システムに関するコンサルティ
企業やビジネスを取り巻く環境は常に変化し続けており、せっ
ングや構築、運用の豊富な経験を備えたエンジニアを多数配置
かく優れたBCPを策定し、災害対策システムを構築したとして
し、その知恵を提供できる体制を整備。プロセスの面では、セ
も、完成した時点から変化し続けているビジネス環境とのズレ
キュリティ管理、ハイアベイラビリティ/ミッションクリティカル、
が生じてしまいます。さらに一歩先を目指すなら、BCPや災害
そして事業継続・復旧の各領域のサービスをベースにした業務
対策システムの完成ではなく、完成後のそれらを時代の変化に
リスクモデルを持つ唯一の企業として、BCMの継続的な改善を
合わせて常に適応させていくことを事業継続・災害対策のゴー
サポートします。テクノロジーの面では、フォルトトレラント技術
ルとして定める、事業継続性管理(BCM)の発想が極めて重要に
をはじめ、クラスタリング技術、レプリケーションやRAIDといっ
なってきます。そしてBCM実現のためには、事業継続・災害対
たデータ保護技術などで業界をリードしています。またプロダ
策のための計画立案から災害対策システムの構築、そして運用
クトはHP IntegrityサーバやHP NonStopサーバなどのサーバ製
までを視野に入れ、常に改善を進めるためのPDCAサイクルを
品、HP StorageWorksなどのストレージ製品などを幅広くライ
回し続けていく必要があるのです。
ンナップ。また、ハイアベイラビリティ・クラスタウェアである
こうした要求に一貫したソリューションを提供できるのが、
HPの事
HP Serviceguard、統合管理ツールHP OpenViewといったソフト
業継続・災害対策ソリューションです。
このソリューションでは、
HP
ウェア製品も提供しています。
のこれまでの経験や実績をベースに、
計画立案の基となる経営
こうした総合力が、HPの事業継続・災害対策ソリューションから
的視点に立ったコンサルティングから具体的な計画の立案、
災害
生まれる安心感を一層高めているのです。
対策システムの構築、
災害を想定した運用サービスまでを一貫し
てサポート。
BCPだけでなくBCMの観点で災害対策を実施しよう
とする企業の取り組みを総合的に、
そして強力に支援します。
事業継続、災害対策の検討ステップ
分析
災害対策対象業務の
選定
対策を講じる業務を
絞り込む
BIA(ビジネスインパ
クトアナリシス)
ITが稼動しない 場合に
業 務に対してどのよう
な影響を考えるか
IT関連性分析
設計
構築
運用
災害対策
システムの検討
災害対策システムの
設計、構築
災害対策
システムの運用
災害対策要件を満たす
災害対策システムの概
要を検討
左記の検討結果を元に
設計・構築を行う
構築された災害対策
システムを運用する
様々なITがどのようにど
のような関連性が存在
するのか
計画フェーズ
構築フェーズ
運用フェーズ
1
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◆
計画フェーズ
いかなる状況下でも、次の一手がはっきりしている
先を見通した適切な青写真を用意しておくことが
事業継続・災害対策の確実な実施につながります
災害対策に関する経営レベルの理解を促し
現状評価、災害発生時の影響をコンサルティング
HPが提供する主なサービス
HPの事業継続・災害対策ソリューションでは、ビジネスの継続に
災害対策システムを構築する際の基本的なコンセプトや、構築
フォーカスし、ITライフサイクルを構成する計画、構築、運用の
計画を立案する際のポイントなどを理解していただくために、
3つのフェーズにわたって必要とされる一連の多彩なサービス
災害対策の一般論やHPが実践してきた具体的な手法などを紹
を提供しています。お客様のニーズに応じて、包括的なソリュー
介。そのうえで、お客様の現状のシステムを事例としたワーク
ションとして活用できるうえ、一部のサービスだけを選択し組
ショップを2回(1回につき2時間)を実施し、災害対策システム
み合わせて利用することも可能です。
の基本指針を作成します。
(限定された範囲での実施となります)
計画フェーズにおいては、現在、あるいは今後予定しているも
• 災害対策企画策定支援
のも含めてお客様の事業を分析し、事業継続・災害対策の対象
となるITをまず絞り込みます。同時に、ITが稼働しない状況が発
生した場合に、どのような影響が事業に生じるかを検討。さま
ざまなIT間の関連性も考慮したうえで、会社としてとるべき事
業継続・災害対策のグランドデザインをまとめ上げます。
• ワークショップ
企業の経営層に対して災害対策の重要性や具体的な対策企画を
提案するために、IT部門の企画立案の支援を行います。企画案
を策定するためのベースとなるお客様の業務プロセスとITシス
テムとの関連性を明確化し、各システムごとの重要度を分析。
現状と目標とすべき災害対策レベルとの差異を整理し、災害対
策システム構築のプロセス検討。さらに、災害対策の大まかな
事業継続計画、災害復旧計画の体系
BCM(事業継続管理)を稼動させるためには下記のような様々な要素が存在します。
BCM (Business Continuity Management)
BCP(事業継続計画) DRP(災害復旧計画)方針
進め方やスケジュール策定までをカバーします。企画、検討の
精度を高めることにより、災害対策実施に関する正確なマネジ
メント判断を可能にします。
• 事業継続計画(BCP)策定支援
災害が発生した場合でもいかに事業を継続させるか。そのため
事業部別SOP
(標準手順書)
事業部別SOP
(標準手順書)
事業部別SOP
(標準手順書)
設備(オフィス、工場 など)
に必要となる具体的な対応手順や備えておくべき情報などを整
理した事業継続計画(BCP)
。このサービスでは、経済産業省の
ガイドラインなども参考にしながらIT部門におけるBCP策定を支
援し、事業継続性を向上を図ります。
災害対策システム
経済産業省ガイドラインサマリー
経済産業省の研究会でもHPのBCP事例に関心
企業、各種機関からコンシューマまで、幅広い顧客層を対象に、 Risk Mitigation(リスク緩和)をベースにしている。これは、リス
計画
フェーズ
2
構築
フェーズ
運用
フェーズ
グローバルにITサービス事業やコンピュータ関連製品を提供し
クを0にしようとするのではなく、リスクを前提として、リスク
ているこの企業
(HP)
では、業務のIT 依存度も高いため、BCPの策
が現実化した場合の影響をできるだけ緩和するような仕組みを
定に早くから取り組んでいた。全社的にBCPの必要性が意識さ
構築しておくというものである。また、リスクマネジメントツー
れ始めたのは12年程前のことであるが、組織や部署によっては
ルを活用しながら、PDCAサイクルによるBCPの継続的な改善を
既にBCPを策定していたところもあった。BCPを役員レベルの
実施している。
危機管理委員会が管轄するリスクマネジメントの一部と位置付
けている点が特徴的である。リスクマネジメントの考え方は、
出典:経済産業省「企業における情報セキュリティガバナンスのあり方に関する研究
会 報告書 参考資料」P.48、
「参考8 ベストプラクティス:BCP構築事例」
より
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◆
構築フェーズ
損害と投資額との最適なバランスを見つけ出し
重要度に応じたシステム投資を行うことが
災害対策のトータルコストを削減します
災害対策の指標となるRTOとRPO
最適なコストでこれらの最小化を目指す
• 災害対策システム運用管理計画策定支援
計画フェーズで策定した検討結果を基に、事業継続を重視した
と本来の力を発揮できません。このサービスでは、災害対策シ
災害対策システムの設計や具体的な構築作業を行うのが構築
ステムならではの運用管理計画の立案を支援します。災害対策
フェーズです。このフェーズではITインフラや運用面についても
システムの運用管理におけるあるべき姿を検討し、ITサービス
あらかじめ災害を想定した基本計画を策定しなくてはなりませ
マネジメントの管理項目に基づいた運用項目や管理項目、プロ
ん。また、災害対策システムとして不可欠な、データをいかにし
セス、組織などに関する総合的な計画を立案。同時に、災害対
災害対策システムは、運用までをあらかじめ考慮しておかない
て守るかということを優先したシステム設計も必要となります。 策システム運用を効率化するための運用統合の進め方について
特に、データ保護のための手法は極めて多様であり、お客様の
も計画を策定します。
業務の重要度やニーズに応じて、最適な手法を選ぶことが大切
の指標となるRPO(Recovery Point Objective)
、災害発生からど
企業の特性を十分に考慮したうえで
バランスのベストポイントを複数検討する
れだけの時間でシステムを稼働できるかの指標となるRTO
計画策定の際に最も重視すべきことは、自社に最適なRTO・PRO
(Recovery Time Objective)
。この2つの指標と投入できるコストと
のポイントをいかに探し出すかということです。その前提とな
を最適にバランスさせることのできる計画やデータ保護手法
るのは、初期投資および運用費用と、災害で被る想定損害(影
を、HPはその豊富な経験を活かして提案します。
響)をいかにバランスさせるか。システムの耐災害性を高めよ
です。災害発生時点からどこまで遡ってデータを復旧できるか
うとすれば、初期投資や運用のためのコストは指数級数的に膨
災害対策要件(RTO、RPO)
災害対策システムを構築する際の最も基礎となる要件として、
「RYO」、
「RPO」が存在します。
らんでしまいます。したがって、被る損害を見極め、コストの検
討をする必要があるのです。
投資額
RTO、RPOを被災に近い時間
直後、直前に近づけるほど、
災害対策システムへ の投資
額は莫大なものとなる
しかし、ベストなバランスポイントは企業によってそれぞれ異
なります。企業方針、企業の置かれている社会的な立場、企業
の財務状況……。たとえば、公共性、社会的責任の大きな企業
であれば、損害を最小限に抑えるため、高額であってもコスト
時間
災害
RPO
RTO
(Recovery Point Objective)
データをどの時点のデータ
まで戻せるか
(Recovery Time Objective)
災害発生からシステムが稼
動するまでの時間
を負担する必要があるかもしれません。こうした点を十分に考
慮したうえで、その企業に最適なバランスポイントを探ってい
くことになります。
また、災害対策システムの構築を具体的に検討する際には、初
めからRTO・PROに見合ったソリューションのみに限定してしま
HPが提供する主なサービス
わないことも大切です。望ましいRTO・PROの周辺のソリュー
• 災害対策共通基盤実装計画作成支援
ションを、最も厳しい条件、中程度、優しい条件といったように
災害対策環境を実現していく際の基本は、ITインフラの共通基
複数何パターン検討し、費用対効果を比較してソリューションを
盤をいかに構築するか。その構築計画の作成をサポートします。 絞り込んでいく必要があります。
具体的には、要求されるサービスレベルを確認したうえで、こ
れを実現するための基本方針を作成、要件定義を行います。さ
らに、共通基盤の将来像を描き、そこに至るまでの大まかな流
れと進め方を検討します。
計画
フェーズ
構築
フェーズ
運用
フェーズ
3
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不可能になってしまいます。顧客情報や製品情報、取り引き履歴
いったん失うと復旧が困難なデータ
重要な資産であるデータを災害から守るため
構築に際しては最適な実装形態を選ぶべきです
など企業の資産ともいえる貴重なデータをいかに守るかは、災
害対策システムを構築する際に決して見落とすことのできない
重要なファクターです。ただし、限られた投資コストの中で、目
的に合った最適な仕組みを実装しなくてなりません。
多様なニーズに応えることが可能な
実装形態の選択肢を幅広くラインナップ
そこでHPの事業継続・災害対策ソリューションでは、扱うデータ
ハードウェアやソフトウェアは、災害によってもし破壊されたとし
ストに応じて、多彩なデータ保護形態をベースとして、災害対策
の重要度、復旧までにかかる期間の指標となるRTO、そしてコ
ても、新しいものと入れ替えることで復旧は可能です。しかし、 システムの実装形態を整理。ニーズに合った最適な方式を選択
できるよう、多彩な構築技術を提供しています。
データの場合、いったん破壊され消失してしまうと、復旧はほぼ
Client/User Side
Server/Datacenter Side
ホット・スタンバイ
2システム、データ同期型
データ同期型、近∼中距離対応
System
コールド・スタンバイ
hp BL45p
専
用
型
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
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hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
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SAN
SAN
スタンバイ・マシン
Continuous Access
キャンパス/メトロ クラスタ
Continuous Access
ホット・スタンバイ
データ非同期型、長距離対応
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
データ同期型、長距離対応
hp BL45p
SAN
コンチネンタル クラスタ
Continuous Access
HP NonStop Solution
職場共有使用権
ストレージリソース共有
代替機器共有使用権
代替オフィス、作業・
LAN・Print環境
ストレージホスティング、バックアップ
同等代替機、作業環境
数
社
共
有
型
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
SAN
Office Recovery
Shared Storage Service
Shared Rights Service
データ保護
データ保護
リモートバックアップ/
リモート管理
非同期保護、世代管理
保
護
・
保
守
計画
フェーズ
4
構築
フェーズ
Data & Components
SAN
Safety Box Service/
Consolidated Client
Infrastructure
Tape Backup
Business Copy & Tape Backup
NAS Backup
データ保護
同期保護、遠隔退避
遠隔退避、管理
機材保守
拡張修理/代替機
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
SAN
運用
フェーズ
Accident Support
OpenView Storage Mirroring
Continuous Access
Tape/Media
Management
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HP StorageWorks Business Copy & テープバックアップ
■保護、保守
■
局所的で小規模な災害やシステム障害には
大容量データ、動的に更新されるデータをバックアップする際の大きな
日ごろからのデータ保護対策が効果を発揮
懸念点はバックアップ時間の長時間化やデータ整合性の問題です。これ
データ消失のリスクは、災害が発生したときだけに限られるも
のではなく、日常のちょっとしたシステム障害時にも潜んでいま
す。そこで重要になるのは、どのようなITシステムであっても、
ら通常業務のダウンタイム増大、アプリケーションの性能低下、データ損
失 を 招 く ケ ー ス も あり え ま す。
Business Copyを利用すれば、スナ
ップショットやクローン作成が可能
データ保護レベルの仕組みを必ず組み込んでおくということで
となり、通常業務への影響を最小
す。このレベルのバックアップでは、身近で頻度の高い災害が起
限に抑え、データの安全性を確保
SAN
きてもデータだけは消失させないことをまず第1優先とします。 しながら短時間でのバックアップ
ただし、広域もしくは甚大な被害を被った場合の業務復旧は、 が可能になります。
被災後に機器類の手配・実施が前提であり、RTOは1ヶ月以上か
かる可能性が高くなります。HPでは、基本となるデータ保護に
関し、後述のような構築サービスと実装形態を用意しています。
■
NASバックアップ
ネットワークに接続されたクライアントPCのデータを、ファイル共有サー
ビスを提供する専用機NAS(Network Attached Storage)上にバックアッ
HPが提供する主なサービス
• リモートミラーリング環境構築
災害対策のために、遠隔地にリアルタイムでデータを複製でき
プしておくという実装形態です。最
もベーシックな方法ですが、導入
や管理の容易性、低コストというメ
リットがあります
る機能を備えたシステムを導入しようとしているお客様に、要
HP OpenView Storage Mirroring
件定義から設計、構築、テストまでの支援を行うサービスです。
■
具体的には、要求されるリモートミラーリングの運用(RPO)
レベ
ストレージソフトウェアOpenView Storage Mirroringを利用することで、
ルを確認したうえで、そのレベルを実現するための技術的な設
ネットワークを介した遠隔地のサーバやNASにバックアップが可能にな
計、リモートミラーリングソフトウェアの設定や動作確認、運用
ります。こうしたリモートミラーリング機能に加え、他のサーバにフェイ
の操作説明書作成、教育などを実施します。
ルオーバーの設定が可能なフェイルオーバー機能、既存サーバから新規
サーバへのデータ移行を容易にす
• バックアップ環境構築
るデータ・マイグレーション機能な
データ保護のためのバックアップ環境を導入したいと考えてい
ども備えており、万が一のトラブル
るお客様に対する支援サービスです。前述した遠隔地クラスタ
環境構築などと同様なサポートを提供します。
にもダウンタイムを最小化するこ
とが可能です。
■
主な実装形態
HP StorageWorks Continuous Access
災害に対し、最も信頼性の高いデータ保護手法となるのは、遠隔地への
リアルタイムなバックアップです。ストレージベースのデータ・レプリケー
■
計画
フェーズ
構築
フェーズ
テープバックアップ
ションを提供するContinuous Accessはを利
保存のためのコスト削減を優先したいなら、テープバックアップが有利
用すれば、これが可能になります。さら
です。またテープは、ハードディスクと比べ、搬送性に優れるため、テー
に、ディザスタリカバリの自動化、管理
プにバックアップしたデータを遠隔
サーバ経由でのリモートアクセス、フェイ
地に送って保管しておくことで、災害
ルオーバー/フェイルバック・オペレー
が発生してもデータを安全に守るこ
ションなどを実現できるため、可用性の
とが可能です。
一層の向上につながります。
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
SAN
運用
フェーズ
5
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■数社共有型災害対策
■専用型災害対策
リソース共有型の対策で最小限のコスト
業務継続を意識してデータ消失を回避するなら
迅速な災害復旧を目指して
構築すべきはディザスタトレラント・クラスタ
一般的に災害対策システムの構築は自社システムとの緊密な連
災害により短期間のシステムダウンが起こっても、ビジネスの
動を前提に構築されるため、自社のみのシステムとして構築さ
遂行に深刻な影響を与えてしまうミッションクリティカルなシス
れがちです。しかし、災害対策システムの検討は進めたものの、 テム。こうしたシステムに関しては、事業継続性を第一に考え、
ハードウェアやソフトウェア、運用にかかる人件費といったコス
短時間での復旧が可能な実装形態を選択する必要があります。
ト面での折り合いがつかず対策自体を断念してしまうケースも
目標とするRTOは72時間以下を設定しています。この厳しい要
少なくありません。
求に応えられるのが、それ自身に堅牢性をビルトインしたオペ
そこで、災害発生時に想定しているRTO、RPOのレベルが共通す
レーティング環境であるHP-UXと、世界中で多くの導入実績を積
る数社のシステムを対象に、リソースの共有サービスを提供し
み上げてきたクラスタリング・ソフトウェアHP Serviceguardの
ています。これにより、被災時に発生する数々の復旧手順の一
組み合わせです。
部に対して対策を講じることができ、サービス復旧までの時間
HPの事業継続・災害対策ソリューションでは、両者を有機的に結
を低減させることが可能です。
合させることで、優れた事業継続性を実現するディザスタトレ
※各種サービスは後日発表予定
ラント・クラ ス タ を 提 供し ま す。ま た 、ストレ ー ジ 製 品 HP
StoregeWorksが備えるミラーリング機能を活用したディザスタ
トレラント・クラスタの提供も実現。ニーズに応じた自由な選
択を可能にしています。
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
HPが提供する主なサービス
• 災害対策共通基盤構築
SAN
災害対策を考慮したITインフラの統合計画をベースに、ITインフ
ラの共通基盤を構築するための実作業を支援します。まず、目
標とするサービスレベル、オペレーションレベルを確認し、これ
に沿って共通基盤を構成するITコンポーネントごとの設計規則
作成、さらに実装の詳細設計へと落とし込みます。システム完
成後は、各種ハードウェア、ソフトウェアの設定や動作確認を実
施し、運用のための操作説明書作成、教育までをカバーします。
hp BL45p
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hp BL45p
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hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
• 遠隔地クラスタ環境構築
遠隔地のシステムに半自動で処理を切り替えることのできる遠
隔クラスタの機能を備えたシステムを導入しようとしているお
客様に、要件定義、技術設計、ソフトウェアの設定や動作確認、
操作説明書の作成、教育などに関する支援を提供します。
計画
フェーズ
6
構築
フェーズ
運用
フェーズ
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究極の事業継続性を追及するための
主な実装形態
■
“止めなくていい”ノンストップソリューション
スタンバイ・マシン
証券のオンライン取引のように、一瞬のサービス停止も許され
アクティブ-スタンドバイの回復モードで2つ
ない極めてミッションクリティカルなシステム要求にも、HPの事
のクラスタを結び、ストレージ間のミラー
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
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hp BL45p
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hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
リングを同期させたものが、スタンバイ・
業継続・災害対策ソリューションは最適な回答を用意できます。
マシンタイプのディザスタトレラント・クラ
スタです。アクティブ-スタンドバイの設定
その鍵を握っているのは、30年にわたって代表的なフォールト
トレラント・サーバとしてユーザーから高い評価を集めてきたHP
SAN
により、アクティブなシステムに障害が発生
NonStopサーバの存在です。
した場合、スタンドバイのシステムに処理
HP NonStopサーバでは、ハードウェア、ソフトウェアの両面か
を切り替え、サービスを提供し続けます。
らフォールトトレラント性能を突き詰めていることはもちろん、
■
定期メンテナンスのときでさえサーバを止めずに済むような
キャンパス クラスタ
高度な機能を数多く搭載しています。たとえばオンライン中で
アクティブ-アクティブの回復モードで、ス
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
トレージ間のミラーリングを同期させた
あっても、あらゆるハードウェア・コンポーネントが交換でき、
キャンパス クラスタは、クラスタ・シス
ソフトウェアのアップグレード、ディスクやプロセッサの追加
テム内のノード間を最大100kmまで離
拡張も可能です。また、サーバの稼働中にデータベースの構成
すことができます。最新のネットワーク
技術を利用することで、
“キャンパス”
と
変更やメンテナンス処理さえ実施できてしまいます。
SAN
いう地域を超えた距離での構成も実現
こうした高度な機能により、計画内、あるいは計画外のサービ
することが可能です。
スの停止時間を極限まで最小化。地球規模で遠隔システムを構
成可能で、万が一大規模な災害に襲われたとしても、確実な事
■
業継続性を極めて高いレベルで実現します。
メトロ クラスタ
データ複製にストレージアレイ・ベースの
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
技術を採用することで、よりデータの保護
■
HP NonStop Solution
を重視したクラスタ構成です。アクティブアクティブの回復モードで、ストレージ間の
ミラーリングを同期させたメトロ クラス
タでは、100kmまでの距離で重大な災害
SAN
に対応しながらも、十分なシステム・パ
フォーマンスと、サービスの迅速なフェイ
ルオーバーとを実現することができます。
■
コンチネンタル クラスタ
その名称どおり、WANを利用して、
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
hp BL45p
遠距離に配置されたサイト間でのク
ラスタ構成を実現します。アクティ
ブ-スタンドバイの回復モードで、ス
トレージ間のミラーリングを非同期
にしたコンチネンタル クラスタでは、
SAN
データ複製やフェイルオーバーなど
計画
フェーズ
構築
フェーズ
運用
フェーズ
の方式に関して、システム構成を最
も柔軟に選択することが可能です。
7
HP_DR_2_Part2_1019 05.11.7 1:14 PM ページ 11
◆
運用フェーズ
使用不能になったオフィスの復活から
システムの復旧までをトータルに提供
次の改善につなげるための分析もサポート
ミッションクリティカル・システムに対しても
ダウンタイムを最小化する万全のサポートを提供
• アセスメントサービス
広範囲にわたり、かつ複雑な計画フェーズと災害対策システム
Infrastructure Library)をベースとしてHPの経験を元にプロセス
ITサ ービ ス 管 理 に お け る ベ ストプ ラクティス で あ る ITIL( IT
。そこで
を設計し作り上げる構築フェーズという2つの大きな山を越し、 を詳細化、発展させたHP ITSM(IT Service Management)
実際にシステムが稼働し始めると、事業継続・災害対策は完成
規定されている
「サービス継続性管理」をベストプラクティスと
したものと思い込みがちになります。しかし、災害やテロなど
して、ヒアリングなどによる調査により、お客様の現状のITサー
による脅威は、稼働後の長い期間にわたる運用フェーズの間に
ビス管理とのギャップ分析を実施。事業継続性、災害耐性を一
襲ってくるのが現実です。大規模な災害からいかに事業の継続
層強化するための推奨事項を整理し、提示します。事業継続性
性を守っていけるか。これが本当に試されるのは運用フェーズ
管理(BCM)
という観点から、こうした活動は近年ますます重要
であるといっても過言ではありません。
になっています。
こうした現実を知り尽くしているHPの提供する支援サービスは、
運用フェーズにおいて業界内で群を抜く充実度を誇っています。
• ミッションクリティカル・サポート
■
被害を最小限に抑え、いかに短期間で復旧を果たすことができ
ITILマネージャの認定資格をもったHPのエンジニアがHP ITSM
るか。ユーザーへのサービス提供を一瞬たりとも止められない
に基づいたアセスメント結果にのっとって、お客様の運用管
というミッションクリティカルなシステムの非常にシビアな要求
理プロセスの改善を一年を通してサポートします。サービス
に対しても、HPなら満足のいく事業継続性と大きな安心感を提
供できるのです。
継続性とより高い運用効率の実現を目的としたサービスです。
■
合わせ、企業のビジネスに極めて大きな影響を持つお客様の
• HPリカバリサイト運用サービス
基幹システムのダウンタイムを低減し、システム全体の可用
お客様の基幹システムのバックアップ機を堅牢なHPのデータセ
でシステム運用を監視し、災害発生などの有事にはHPのスタッ
フが迅速にバックアップ機への切り替えや立ち上げをサポート。
計画された最短の時間でお客様の業務を復旧し、ビジネスリス
クを回避することが可能になります。
• HPオフィスリカバリサービス
予期しない災害や事故で、お客様のビジネス拠点であるオフィ
ススペースが使用不能になった場合に、代替オフィスを提供し
ます。セキュリティを完備したオフィススペースにデスクや電
話、ファクス、コピー等の什器類も配置。各デスクにはPCを用
意し、ネットワークやインターネット、プリンタなどを移転直後
から利用できます。また、サーバシステムをデータセンターで
預かることも可能です。
計画
フェーズ
8
構築
フェーズ
運用
フェーズ
クリティカル・サービス
より充実したプロアクティブ・サービス、迅速な障害復旧を組
HPが提供する主なサービス
ンター内にお預かりするサービスです。普段から24×7の体制
ミッションクリティカル・パートナーシップ
性を向上させることを目的としたサービスです。
■
プロアクティブ24
ハードウェア保守、ソフトウェア保守サービスに加え、プロア
クティブ(予防保全)
・サービスを組み込んだ総合的なサービ
ス・パッケージです。経験豊富なエンジニアがプロアクティ
ブ・サービスの総合的な窓口となり、お客様のITインフラスト
ラクチャの運用と技術に対する支援を行います。
HP_DR_2_Part2_1019 05.11.7 1:15 PM ページ 12
事業継続・災害対策のために
HPが育んできたサービスやテクノロジー
その思想はプロダクトにも生きています
HP NonStopサーバ
ハードウェアの面からもノンストップ性を追及し、
次元の違うパーフェクトな可用性を実現
24時間365日連続稼働という厳しい要求に応える、無停止型超並列コンピュータ
です。25年間にわたって培われた卓越した超高可用性技術により、世界の証券取
り引きの95%以上、クレジットカード取り引きの66%、日本国内のほとんどの通
信事業者など、ミッションクリティカル性能を厳密に求められるビジネス分野で高
い評価を受けています。
S78000/S88000
NS16000
HP Integrityサーバ
高信頼を低コストで実現するオープンシステム、
多くの災害対策システムに豊富な採用実績
ミッションクリティカルなオープン系システムで力を発揮する、エンタープライズク
ラスの堅牢かつ柔軟な64ビットUNIXオペレーティング環境であるHP-UX。これに対
応したサーバがHP Integrityサーバです。HP Integrityサーバは、Itanium®2プロセッ
サを搭載し、コストパフォーマンスに優れたエントリーサーバから、ミッションクリ
ティカル分野で多くの実績がある128CPU搭載可能なハイエンドサーバまで提供。
HP-UX、Windows®、LinuxのマルチOSをサポートする柔軟性も相まって、ビジネス
ニーズに合わせて最適なシステムを提供します。
rx4640-8
rx8620-32
HP Superdome
HP StorageWorks
テープからディスクアレイまでのラインナップで
事業継続を意識したストレージ・インフラを提供
HP StorageWorksは 、エ ン タ ー プ ラ イク ラ ス の 要 求 に 応 え る 高 性 能 の HP
StorageWorks Enterprise Virtual Array/XPから、エントリーレベルのオンライン・スト
レージHP StorageWorks Modular Smart Array、コストパフォーマンスに優れたテー
プストレージなど幅広いラインナップを提供。NASソリューションやSANソリュー
ションにも対応し、ニーズに応じた最適なストレージソリューションを提供します。
EVA8000
XP12000
9
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お問い合わせはカスタマー・インフォメーションセンターへ
03-6416-6660 月∼金 9:00∼19:00
土 10:00∼18:00(日、祝祭日、年末年始および5/1を除く)
事業継続・災害対策ソリューションに関する情報は
http://www.hp.com/jp/infrastructure_bca
記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
記載事項は2005年10月現在のものです。
本カタログに記載された内容は、予告なく変更されることがあります。
© Copyright 2005 Hewlett-Packard Development Company,L.P.
日本ヒューレット・パッカード株式会社
〒140-8641 東京都品川区東品川2-2-24 天王洲セントラルタワー
JSL05624-01
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