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(3)漢字書字困難のリスク要因と支援(スライド・PDFファイル・759kB)

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(3)漢字書字困難のリスク要因と支援(スライド・PDFファイル・759kB)
漢字書字について
―低成績の背景要因の検討とその支援―
◆従来
漢字の書字には、音韻情報処理や言語性短期記憶、視覚記憶などの関
連が指摘されています。
一方、部首の知識や、筆順など漢字学習の基礎スキルについてはこれま
で検討されていません。
◆目的
漢字が本格導入される小学2年生から6年生の、
漢字書字の苦手さにかかわる背景要因について、認知情報処
理と漢字基礎スキルのレベルで把握し、効果的な漢字書字の学
1
習支援を検討します。
調査課題
(1)漢字読字・書字テスト
(2)漢字基礎スキルテスト
部品検出テスト
部首名テスト
筆順テスト
(3)認知スキルテスト
言語性記憶テスト
視覚記憶テスト
漢字書字テストの平均値(SD)
2年生
3年生
4年生
5年生
6年生
92.77(10.54)
89.43(18.20)
85.36(18.43)
82.58(18.99)
86.72(16.49)
2
結果
◆漢字書字低成績の背景要因:
漢字読字や部品検出、部首位置と部首名などの漢字書字基礎スキル
の強低成績が関与する。
漢字読字の指導と合わせて、漢字部品の検出や部首知識の
形成を図る指導が効果的であり、漢字書字低成績に対する直
接的な予防効果が大きい可能性が示されました。
漢字部品や部首の知識を習得することによって、
画要素のチャンキングが促進され、その結果、漢字書字の成
績が改善する可能性
3
認知情報処理の特徴・部首に関する知識
を活用した支援の例
言語性短期記憶が弱い場合
草と葉っぱがあって
手がのびて
肉球が3つ
りんごの木
菜
電
傘があって
雨がふっていて
くもから カミナリ!
言語性短期記憶が強く視覚認知が弱い場合
4
漢字習得の推移
・通常、学校や宿題で実施しているような反復学習では、直後ポスト、1週間後の保持
テストともに未定着です。
・学習支援初期には、正答率50%ほどですが、中期以降は、2週間後の保持②でも
正答率が高く、安定する様子が見られました。
反復学習漢字
第1・2回 学習漢字
第3・4回 学習漢字
第5・6回 学習漢字
第7・8回 学習漢字
第9・10回 学習漢字
第11・12回学習漢字
大プレ : 学習前アセスメント(4月)
プレ
: 各回学習前テスト
ポスト : 各回学習直後テスト
保持① : 学習1週間後テスト
保持② : 学習2週間後テスト
大ポスト : 学習後最終テスト(8月)
5
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