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不動産市場の回復を皮切りに売上高が前年比68.3%増の1兆356億ドン
キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 62 号 日本証券業協会加入 技術インフラ開発株式会社 (コード:IJC) (2014 年決算)不動産市場の回復を皮切りに売上高が前年比 68.3%増の 1 兆 356 億ドン 2015 年 05 月 12 日 ■ 会社の概要 株式情報 ビンズオン投資・工業開発総公社(ベカメックス IDC)傘下の技術インフラ 開発株式会社(コード:IJC)はビンズオン市における大手不動産会社である。 不動産販売・賃貸を展開している他、通行料金徴収所、ホテルやレストラン とスーパーの運営も手掛けている。 2014 年 9 月に子会社 MTV 商業 IJC 社は同社の 100%資本(60 億ドン・ 約 33 万円)で設立され、一員有限会社の形態で「I.Mart」スーパーマーケット 運営において活動している。それにより、2014 年 12 月 31 日現在、傘下に子 会社 2 社、従業員 491 人(IJC 親会社:295 人、MTV ホテル IJC 社:124 人、 MTV 商業 IJC 社:72 人)の規模を持つ。 2014 年の売上高の構成は、主要事業とする不動産販売事業 73.2%、 通行料金徴収サービス 19.6%、ホテルやレストラン運営 4.7%、不動産賃貸 1.3%、スーパー運営 1.2%となっている。上位事業は不動産販売および通 行料徴収とも、今後も同社業績を引き続き牽引する。 ■ 業績動向 (2015年5月12日現在) 上場期日 資本金(億ドン) 発行済株式数(千株) 政府の保有率(%) 外国人保有率(%) 外国人保有率の上限 株価(千ドン) 時価総額(億ドン) (億円) 2010/4/5 27,419 274,195 79.6% 12.9% 49.0% 11.1 30,436 167 PER(実績、倍) PBR(実績、倍) ROE(実績、%) 配当利回り(実績、%) 13.2 1.0 7.5 7.2 自己資本比率(%) 45.6 IJC 社が公表している 2014 年(以下「当年」)の連結損益計算書(監査済 み)によると、売上高は前年比 68.3%増の 1 兆 356 億ドン(約 57 億円)、営 株価とVN指数 業利益は同 65.7%増の 3310 億ドン(約 18.2 億円)、税引き後利益は同 16500 650 42.7%増の 2304 億ドン(約 12.7 億円)となり、前年の減益から転換した。し 14500 600 かしながら、売上高と税引き後利益の通年目標に対する達成率はそれぞれ 12500 76.4%、74.6%に留まり未達成となった。これにより、当年の 1 株当たり税 10500 引き後利益(EPS)は前年の 589 ドン(約 3.2 円)から同 42.6%増の 840 ドン 8500 (約 4.6 円)に上昇した。(図表 1) 6500 【図表 1: 業績推移】 500 IJC VN Index (右目盛) Jan-13 Feb-13 Mar-13 Apr-13 Jun-13 Jul-13 Aug-13 Sep-13 Oct -13 Nov-13 Jan-14 Feb-14 Mar-14 Apr-14 Jun-14 Jul-14 Aug-14 Sep-14 Oct -14 Dec-14 Jan-15 Feb-15 Mar-15 May-15 4500 550 450 400 この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が 会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって はご自身の責任でご判断下さい。 1 キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 62 号 日本証券業協会加入 2012 年の売上高の年次伸び率がマイナス 53.6%、2013 年 【図表 2: 売上高・伸び率の推移】 の 0.5%と比べて、当年の 68.3%がやや落ち着き感を取り戻し つつあると見えた(図表 2)。当年の売上高が 1 兆 356 億ドン(約 57 億円)と過去 3 年の最高水準を更新した。昨年末にビンズオ ン市において安定化の兆しを見せた不動産市場が当年に回復 傾向を継続したことを好感し、当年の不動産販売事業の売上 高が前年に比べ 2 倍強の水準にあり、売上高全体に最大寄与 した。加えて、「通行料徴収」、「ホテルやレストラン運営」と「ス ーパー運営」による売上高が前年比で一斉に増加したことも、 売上高後押しの一つの要因とされる。(図表 3、4) 【図表 3:売上高の事業別構成】 【図表 4: 当年の売上高構成】 事業別を見ると、不動産販売事業は主力収入となり、売上高が 【図表 5: 通行車量】 前年比 129.9%増の 7583 億ドン(約 41.7 億円)となった。同事業の増 収を招いたのは、不動産市場が回復しつつあり、ドンドー都市区案件、 ヴィンタン複合都市、プリンスタウン都市区、アロマ・アパートとグリー ンリバー別荘の案件に対する購買力が高まったことだ。 通行料徴収事業による売上高はは前年比 3.8%増の 2027 億ドン (約 11.2 億円)であった。同事業の主な収入源は、ホーチミン市とビン フオック省、ビンズオン省、南中部高原地方を繋ぐ国道 13 号で「ヴィ ン・フー」および「スイ・ジュア」といった 2 カ所の有料道路の料金収入 いかんだ。その 2 か所の通行車量が前年の 1420 万台から当年は 1.8%増の 1445 万台に増加したことが、同事業の増収に貢献した。(図 表 5) ほかの事業では、ホテルやレストラン運営が前年比 90.8%増の 488 億ドン(約 2.7 億円)、スーパー運営が同 179.8%増の 119 億ド ン(約 6555 万円)を記録した。スーパー運営事業の 2 倍弱は、ベカメ ックスタワー2 階における「I.Mart・第 1 店」スーパー運営が安定的なキ <国道 13 号における IJC 社の通行料徴収所> ャッシュ・フローを創出しているとともに、当年の第 4 四半期にヴィンタン複合都市における「I.Mart・第 2 店」新規スーパ ーを導入したためとされる。同社は現在、2 店舗のスーパーを持っている。「ベカメックスタワーオフィスビル」を初めとす る不動産賃貸事業は 23.5%減と前年割れだったが、売上高に 139 億ドン(約 7622 万円)を寄与した。 この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が 会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって はご自身の責任でご判断下さい。 2 キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 62 号 日本証券業協会加入 対売上高の原価比率が前年の 57.4%から当年の 61.9%に上昇したため、売上総利益が売上高伸び率を下回る 前年比 50.3%増で 3943 億ドン(約 21.7 億円)に留まった。上位事業の売上高総利益率を見ると、不動産販売事業が前 年の 30.7%から当年の 28.9%に低下したものの、通行料徴収事業が 78.1%から 79.0%に上昇した。うち、不動産販売 事業は当年の売上高に 7 割強の貢献をしたが、同事業の原価が売上高の 7 割強まで負担したがゆえに、大きく利益を 削いでいることがわかる。一方、通行料徴収事業は、売上高の 2 割弱を占めていたといえども、売上総利益の 4 割強を 占めた。 販売費及び一般管理費の総経費が前年比で 1.3%増加したものの、売上高販売費率は前年の 6.9%から 3.0 ポ イント低の 3.9%に低下し、売上高一般管理費率は前年の 5.7%から から 2.1 ポイント低の 3.6%に低下した。売上原 価と総経費の増加を反映し、当年の営業利益は 3310 億ドン(約 18.2 億円)となり、営業利益の伸び率が 65.7%で売 上高の伸び率を若干下回った。 金融投資による利益(営業外収益)が前年の 129 億ドン 【図表 6: 税引き後利益・伸び率の推移】 (約 7099 万円)の赤字から当年は 491 億ドン(約 2.7 億円) の赤字に拡大したほか、その他利益が前年の 12 億ドン(約 684 万円)の赤字から当年は 34 億ドン(約 1884 億円)の赤字 に拡大したことから打撃を受け、利益へマイナスになった。そ の結果、当年の税引き前利益は前年比 1.5 倍の 2785 億ド ン(約 15.3 億円)となり、成長率が営業利益と売上高の伸び 率を下回った。法人税の 480 億ドン(前年比 99.2%増)を引 いた あとに、当年の税引き後利益は前年比 42.7%増の 2304 億ドン(約 12.7 億円)となった。(図表 6) ■最新経営情報および今後の事業計画 1. 【I.MART-第 2 店】 2014 年 11 月 29 日、ヴィンタン複合都市にスーパーマ ーケット「I.MART-第 2 店」が開業した。店舗の面積は 1000 ㎡、食品から日常用品、化粧品までの 3000 商目 を取り揃えているので、ヴィンタン都市内の住民だけ ではなく、ビンズオン新都市の県民もターゲットにして いる。 2. 2015 年の売上高及び税引き後利益の目標は下表の通りに設定されている。2015 年の売上高と税引き後利益は 当年に比べそれぞれ 19.3%と 9.8%増加すると予想される。 【2015 年の経営計画の予想】 【2015 年の税引き後利益構成の予想】 ※2015 年度配当計画は 1 株当たり 800 ドンの配当金と確定 された。また、2014 年配当の 800 ドンは 2015 年第 2 四半期 末に支払う予定だ。 この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が 会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって はご自身の責任でご判断下さい。 3 キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 62 号 日本証券業協会加入 この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が 会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって はご自身の責任でご判断下さい。 4 キャピタル・パートナーズ証券株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 62 号 日本証券業協会加入 この資料は、情報提供に限定したものとして、Capital Partners Vietnam Consulting Company(略称:CPVN)が作成したものです。この資料の内容は、CPVN が 会社発表の情報に基づき作成したもので、正確性・完全性を保証するものではなく、今後予告なく修正・変更されることがあります。資料のご利用にあたって はご自身の責任でご判断下さい。 5