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子どもの防犯対策
女性のための生活情報紙 2010 年 2 月 27 日 1298 号 無料/土曜日発行 次回発行は 3 月 6 日です リビング新聞は ● 独自の厳しい掲載基準を設けています ● 読者の個人情報の取り扱いには最善の注意を払っています ● 木曜日または金曜日にリビングレディがお届けしています 発行/ INDEX 5 ∼ 8 悠々時間 9 …… しずおかトピックス 12 …… 井上あずみ・雪村いづみコンサート 家庭でもできることは? もうすぐ新学期。ことに、小学校入学をひか えた家庭では、喜びとともに、子どもの安全に 強い不安を抱いているのでは? そこで、各方 面での子どもの防犯対策を取材。家庭でもでき る対策を教えてもらいました。 (小林かおり記者) 子ども の 防犯対策 不審者に、私服捜査官が出動 不審者情報のメール配信も 最新の緊急通報システムを開発 「こどもの防犯」ブログも注目 セコム 最新防犯の グッズ+知識で わが子を守ろう 静岡県くらし交通安全室 「5 つの約束」 で 子どもの防犯 意識育てよう 静岡県警察本部 「声かけ、つきまといなどの不審者の届出は、昨年 1 年間 に県下で約 1000 件発生。県警でも、犯罪被害防止対策に は重点を置いています」と、生活安全企画課の中西浩さん。 県警では昨年春に、 「子ども・女性安全対策係」という 新たなセクションを設置。これまでパトロール強化な どで対処していた不審者対策を強化し、私服捜査官が 職務質問するなど、検挙または指導・警告を積極的に 実施しています。「4 ∼ 12 月には、わいせつ事件など で 37 人を検挙、盗撮などで 40 人を指導警告しました」。 一方、全国 15 のモデル地区の一つとして、2 月 26 日から、藤枝駅周辺 25 カ所に、子どもの見守りを目 的とした防犯カメラが設置運用開始されることに。犯 罪の抑止力が期待されます。 また昨年 10 月からは、登録した携帯電話に警察か ら不審者情報がメールされる、 「エスピーくん安心メー ル」をスタート。 「その情報を子どもに伝え注意できる ので、安心だと好評です」。ぜひ利用してみては。 「静岡県でも、子どもの安全は最重要課題。平成 16 年から、 地域ぐるみで防犯対策を行う“防犯まちづくり”を進めています」 と、静岡県くらし交通安全室の後藤哲範さん。防犯まちづくりは、 PTA や自治会などがスクラムを組み、通学路での見守りやパト ロールなどの防犯活動を行うこと。現在では、県下に約 200 の 地区安全会議が誕生するなど、取り組みの輪が広がっています。 一方、防犯イベントで活用するぬり絵など、子ども目線の意 識啓発グッズの考案も進んでいます。中でも人気なのが、ご当 地キャラクター「スンプ レンジャー」をモデルに した 20 枚のカード。裏 には「ひとりで遊びませ ん」などの「5 つの約束」 が印刷され、楽しみなが ら防犯意識を浸透させる ようになっています。 「5 つの約束」 「エスピーくん安心 メール」の登録は、 この二次元コードか ら。県警のホームペ ージからも登録でき ます ●ひとりであそびません ●今日あったことは必ず家の人に話します ●声をかけられてもついていきません ●外に行くときは必ず行き先を言います ●こわいと思ったら大きな声を出して逃げます 学校や地域の 防犯対策に 参加しよう 横内小学校&学校応援団 学校と地域の防犯活動の具体例を求めて、静岡市立横 内小学校を訪ねました。「学校にとって、子どもの命を 守るのは最も重要なこと。地域全体で子どもたちを見守 る体制が必要です」と言うのは、教頭の新谷昭江さん。 同校では教員が笛を携帯し、校内各所に「さすまた」や 「ネットランチャー」(網で不審者を捕獲)を設置。不 審者情報は、ほぼ全員の保護者にメール配信されます。 PTA も「安全委員会」を立ち上げ、子どもが逃げ込める 「おたすけハウス」を店舗や施設、家庭に依頼するなど、 積極的に活動しています。 さらに同校には、ボランティアで組織する「学校応援 団」が存在。活動の一環には安全パトロールが含まれ、 登録住民 400 人が腕章をつけ、買い物や散歩がてら、周 囲の見守りを行うほか、登下校時の声かけをしています。 「どの学校でも、それぞれ対策はしています。どんな 対策をしているのかを知り、参加・協力することが大切 ですね」 校内には﹁さすまた﹂などを準備し、不審者 の侵入に備える横内小学校 学校も自衛手段を模索 地域みんなで、子ども見守る 地域住民の見守りの成果で、地域の不審者出 没例は少なく、抑止力になっている 県 警 は、 子 ど も の 見 守 り 活 動 と不審者の取り締まりを強化。 事 件 へ の 発 展 を、 未 然 に 防 ぐ ねらいが 最新グッズなどの役立つ防犯知識を、セキュリティーの プロ「セコム」の、コーポレート広報部・東本光司さんに 聞きました。 「セコムは、現代は子どもたち自身への防犯意識の啓発 が欠かせない時代であると考えています。そこで、防犯絵 本やテレビ番組を監修するほか、 “セコムこども安全教室” を無償で全国展開しています」 そんなセコムが開発したのが、屋外での子どもの緊急通 報サービス「ココセコム」 。操作ボタンは緊急通報ボタンだ けで、非常に簡単です。 また 3 月からは、KDDI と の コ ラ ボ で、 「ココセコム」 の機能を標準装備した子ども 向け携帯電話も誕生します。 一方、注目なのが、セコム の「子どもの防犯」ブログ。 現在、 「入学準備特集 2010」 を掲載中です。 「子どもを誘 う 手 口 」 な ど、 具 体 的 な 事 例が紹介され、親子で一歩踏 み込んだ対策を話し合う手立 屋外用の携帯緊急通報サービス て に な り そ う で す。http:// 「ココセコム」。小さい子でも使 www.cocobouhan.com/ いやすく設計されている 地域ぐるみの防犯対策を支援 子ども目線の啓発グッズ考案 “エスピーくん 安心メール” に登録しよう