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第二回目

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第二回目
American Life Report 2
================List of contents================
1. Introduction
2. Life observation
3. Study observation
4. Postscript
============================================
Name: Keisuke Takazawa
Affiliation: Otaru University of Commerce
Grade: junior
Major: Commerce
1. Introduction
はてさて、第二回目のアメリカ留学生活定期報告書となりました。今月は秋休みを挟ん
で中間テスト、そしてハロウィンと様々な出来事があったので、話すことに欠かない報告
書となりそうです。
2ヶ月を経ての今の心境としては、ありきたりながらも大変貴重な体験をさせて頂いて
いると思っている次第です。留学前には、大学の同期生との同時期での就職と留学を天秤
にかけて悩んでいましたが、今はこの選択に後悔はしていません。
もちろんアメリカに来るということだけだったら、いつでも出来るのかもしれません。
将来の仕事や旅行で訪れることはままあるでしょう。しかし、同い年の学生として青い悩
みを他国の人と話し合ったり、倫理的な話からしょうもない話まで、そういった経験に一
年を費やせることに今は自分なりの価値を見つけることができました。
時に、
「何をしに来たんだ…」と自問自答することも勿論ありますが、自分の軸に戻って
くることで落ち着けている気がします。そういった面では、この生活は自分の軸を試す場
となっているかもしれません。
長くなりましたが、それでは第二回目アメリカ留学生活定期報告を始めたいと思います。
本当のところを言いますと、レポート文中の英語は僕が訳すことによって本来の意味合い
が変わってしまう気がしてならないので避けたいのですが、読んで下さっている方の手間
を省くために僕が訳させてもらっています。出来れば御自身で訳してみて下さい。
(ニューヨークまのドライブ:空が広い)
(ニューヨークまでのドライブ:とうきび畑)
2. Life Observation
今回は生活面と兼ねて少しアメリカにおける商業の面をご紹介したいと思います。とは
いっても、高度な専門知識ではなく僕はスーパーやレストランで体験したことに基づいて
いるので気楽に構えて下さい。
ここアメリカには、ターゲットという巨大なチェーン展開のスーパーマーケットがあり
ます。生鮮食品以外は、何でも揃っているという感じでしょうか。何件か訪れてみた結果
からすると、郊外立地戦略であるかと思います。勿論それなりの面積がなければならない
のでかなり大きい敷地を持っていますが、日本のジャスコ(イオン)よりは圧倒的に小さ
いかと思います。ジャスコ(イオン)は専門店街を取り込んだ大きさでしか把握してない
ので、イオン単体の売り場と比較するならばやや小さいというぐらいでしょうか。店舗よ
り駐車場がでかいのは日本のイオンと同じです。
しかし、ここでふつふつと疑問が出てきました。それはイオン単体とターゲット単体で
見ることの違いなのですが、何故かターゲットは一階建てなのです。4件のターゲットを
自分の足で訪れましたが、どれも一階建てです。
「何故階層構造にして土地を活用しないの
か?」というのが率直な疑問です。
建築コストに関しては全く知識がありませんが、考えられることとしては階層構造にする
よりも土地を買った方が安いという理由があるのかもしれません。何せアメリカには、少
し街を出れば森だらけの広大な土地があります。
加えてターゲットのカートは僕がカートに入れるぐらいの大きさです。週に一度大量に買
って大量に家に溜め込むというアメリカの家庭に合わせた形でしょう。このカートがなか
なかの曲者で、僕にはでかくて重すぎてなかなか上手く扱えずに非常に不便だと感じてい
ます。ここからは容易に想像できると思うのですが、このようなカートを押しながら乗れ
るエスカレーターを用意するというのはまず無理でしょう。一方で、以前旗本先生が管理
会計論で話して下さった話を振り返ると、エレベーターを用意するのは非常にコストがか
かるそうです。加えて、カートに合わせてエレベーターも大きくしなければいけない、待
ち時間も長い…となると非常に効率が悪いと思います。所変わればなんとやら、こちらの
スーパー事情にはそういったものがあるのかもしれません。あくまでも僕の憶測の範疇で
すが。
(ニューヨークまでのドライブ:夕暮れ、橋の上)
また、ターゲットにはプライスチェッカー(名称不確かです)なるものがあります。こ
れはバーコードをプライスチェッカーにかざすと値段等がわかるというものです。スーパ
ーやコンビニの仕入れ時に使われている機械を、顧客も使えるようにしたという感じでし
ょうか。
この機械の存在自体が凄くアメリカの市場らしいなと思うのですが、要するに棚に正確な
値札がついていないからこのような機械があるのです。違う商品のプライスプレートが商
品陳列棚に貼られていたり、そもそもプライスプレートがなかったりと「おいおい」と思
う次第です。日本では、こういった店を見つける方が難しいかもしれません。
しかし、こちらで出来た僕の友人達は価格タグがなくても手にとって買っていくことがま
まあります。店内を観察していてもプライスチェッカーの利用頻度は低いと思います。時
に子供が母親に言われてか、とことこ歩いてきて玩具の値段をチェックしていくぐらいで
す。こういったことを考えると、アメリカの市場よりも日本の市場の方が価格に敏感であ
ると言えるかもしれません。
(ニューヨーク市街教会:とても不思議な雰囲気)
はてさて、先月は 10 月 13 日から 16 日までの秋休みを使ってニューヨークに行って来ま
した。インド系アメリカ人の友人ニールの家に泊まらせて頂いて色々と面白い経験をして
きました。ニールはニューヨークの郊外に住んでおり、お父さんが小児科医ということで
リッチな家庭です。日本でいうと別荘を建てるような穏やかな土地に住んでいて、家の中
には卓球台やビリヤード台、バーカウンター等もあって素直に驚きました。話によると「こ
こはお金持ちのコミュニティなんだ」とのことでした。日本で考えると、コミュニティと
いうのはなかなか馴染みがありませんが、アメリカには沢山のコミュニティが存在します。
ラテン系コミュニティや黒人系コミュニティ、ユダヤ系コミュニティといったものです。
コミュニティごとに住む場所がわかれていたりするそうで、もちろん住む場所によって治
安も変わってくるようです。様々な無数の小さなコミュニティあり、皆が何処かに寄り添
ってかたまって生活しているというのが今の僕のアメリカのイメージです。
(ニューヨーク市街教会:騒がしい街の静かな場所)
ニューヨーク市街へも遊びにいってきました。タイムズスクウェアやセントラルパーク、
エンパイアステートビル等々、久々に観光気分でアメリカを歩いた感じでした。ニューヨ
ークには奇人変人が多いと聞いていましたが、噂どおり沢山いました。何をしているのか
わからないし、何をしでかすかわからないといった様子で、少し狂気じみたものを感じた
のも偽らざるところです。まさに超高層ビルを地面に埋めたような町並みをみて、どこと
なくアメリカに小さなコミュニティが沢山ある理由がわかったような気もしました。
やや驚いたのが、M&M が HERSHEY といったチョコレート会社がタイムズスクエアに
店を構えていることです。たかがチョコレート会社されどチョコレート会社といったとこ
ろでしょうか。店の中では、チョコレートの他にトレーナーやゴルフ用品、スニーカーな
ども売られています。私事ながら、M&M のキャラクターには色の違いしか見出せない上に
全く魅力を感じないことに加えて、お菓子もそんなに美味しくないと感じているせいか、
タイムズスクエアに店を構えることにある種のステータス的な意味合いを感じました。
HERSHEY にいたってはテーマパーク経営もしているということで、日本のロッテと似た
部分があるかもしれません。
(M&M:この T シャツの需要は果たして…)
ニューヨークでは久々に、日本人も沢山見掛けました。夕食時にも修学旅行生の団体が
いて、僕と一緒にいたニールが、「どうして男と女の生徒が完全に離れて座ってるのか?」
を不思議がっていた光景が印象的でした。
観光のお話は、あまり聞いても面白くないであろうかと思うのと、ニューヨークガイドブ
ックなどを日本で読めば分かるようなことばかりなので、省かさせて頂きます。帰ってか
ら、個人的に話しましょう。
(M&M:下のチョコの数をあてると賞金 Get)
3. Study Observation
こ ち ら は 今 、 2 週 間 程 前 に 中 間 テ ス ト を 終 え た 時 期 で す 。 僕 も Small Business
Management と Entrepreneurial Studies という両科目で中間テストを終えて、ほっと一
息ついているところです。しかし、中間テストの最中にもいつものように課題があるとい
うところは非常にタフでした。加えて少人数クラスなので欠席はすぐに発覚しますし、2
回の無断欠席で単位が取得できないというのは、非常にこちらの学生にはシビアではない
のかと感じています。
以前もお伝えしたかもしれませんが、こちらのミューレンバーグ大学はプライベートス
クールです。そのため、なんと学費は一年間で$40.000 です。$1 を 118 円で換算すると、
一年間に 4.720.000 円ということになります。僕は幸いにも、留学プログラムのために学費
は商大に払う形で学ばさせて頂いてます。しかし、寮費や食事を考えるとそれでも年間に
僕も$8.000 を払っているため、こちらの一般的な学生は一年間に$48.000 つまり 5.664.000
円を払っていることになります。これを4年で卒業するとなると 22.656.000 円かかること
になります。一年長くいればさらに$48.000 かかるとなると、やはり一生懸命やらねばなら
ないというのも頷けます。考えてみれば、日本の教育制度は優れているのだなぁと実感し
た次第です。
(ニューヨーク:上から刺さったようなビル・ビル・ビル)
さて、ここからは少しビジネスに偏った話になりますが、何分専門科目のためご容赦下
さい。ビジネスメジャーの学生はほとんどが知っていると思われる 5force model ですが、
日本で学んだ際は以下のようでした。
新規参入の脅威
売り手の交渉力
市場間の競争
買い手の交渉力
代替品の脅威
しかし、Small Business Management という起業に焦点をあてた科目ならなのか、テキス
トにはこのように記されていました。
Barriers to entry in the
industry
Threat from supplier’s
Rivalry among existing
Threat from buyer’s
bargaining power
industry firms
bargaining power
Threat from substitute
products
注目して頂きたいのは、一番上の「Barriers to entry in the industry」というところで
す。日本で学んだ新規参入の脅威というのは、新規参入しやすいかし難いかを参入障壁で
判断し「高」「低」で定まるものだったのに対し、こちらの図では「産業への参入障壁」そ
のものという形でより直接的な原因に結びついている気がします。
これは一見何の違いもないように思われるかもしれませんが、僕は若干捉える意味合い
が違うと思います。何故ならば、「新規参入の脅威」という言葉が持つイメージとして既存
の企業が「新規参入を退けるための障壁度合い」といったものがあるかと思います。しか
し、「産業への参入障壁」という形でみるとビジネスを0から始める際に「どのような障壁
を突破しなければならないのか」というイメージがあるかと思います。要するにどういう
視点から分析するのかによって、見えるものが変わってくるのではないかということです。
こういった言葉のイメージというのはとても不思議なもので、この英語の 5force model を
知ることで、5force model の見方が若干変わりました。皆さんにも何か変化があれば幸い
です。
(ニューヨークの夜)
次に Entrepreneurial Studies で学んだことをお話したいと思います。
それは
「Define the
customer ‘’Needs”」つまり、
「顧客ニーズとは何か定義しなさい」というテーマの下でのお
話です。
ビジネスを学んでいる際によく出てくるのは、「顧客ニーズを考えろ」だとか「顧客ニーズ
に合わせろ」だとかという言葉です。ではそもそも顧客ニーズとは何なのか。顧客ニーズ
を満たすためには何をどうすれば良いのか。そんなところを説明するために、ここでは
Need と Want を比較したいと思います。
キーワードは、ビジネスにおいて「Need とは Futures(特徴)であり、Want とは Benefits
(利益)である。」です。とどのつまり「顧客ニーズは製品の特徴において満たされて、そ
れによる利益を顧客は欲しがる。」というものです。
顧客ニーズを考えるということにおいては、Need を Benefit(利益)と取り違えないこと
が大切です。同様に Want を Futures(特徴)と取り違えてはいけません。よもすると僕は
これをやってしまいそうだなというのが素直な感想です。
「顧客が欲しいのは製品としての
特徴ではなく利益である。そして顧客が必要なのは利益ではなくて特徴である。」これが
Need と Want の定義です。つまり、起業側としても顧客側としても利益が欲しいから特徴
が必要だという流れが絶対なのでしょう。
特徴を付けたから利益が出るという考えは逆のもので、気をつけたいところです。
(NY GUCCI 前:お金持ち来店中のため警戒中)
Entrepreneurial Studies は学期末にビジネスプランの提出が求められるため、最近は常
にビジネスプランを書きつつ、他の課題も勧めているような学習スタイルをとっています。
以前商大でも喫茶店についてのビジネスプランを書いたことがあるので早々にビジネスプ
ランを仕上げたいと思いつつも、これまた以前と同じで何処まで書いても終わらないとい
った感じです。Small Business Management では、先月は農家に行ってオーナーの方にイ
ンタビューをしてくるといった貴重な経験もさせてもらいました。とにもかくにも広大な
農家に見とれていました。これからレポートにまとめて後日プレゼンする予定です。
(友人ニール宅)
4. Postscript
日本語で長文を書くのは英語学習に悪影響のような気もしつつも、英語でこの程度の中
身も書けない自分の至らなさを恥じる次第です。まだまだ書き連ねたいところですが、こ
ちらでやるべきこともあるので今回はこの辺にしておきたいと思います。
今回は、やや何でもかんでもビジネスや商業に結びつけた感じになってしまい、読んで
いて疲れたかもしれません。また改良を加えていきたいと思います。
こちらは段々寒くなってきており、冷え性の僕にとっては非常に困ったものです。1日
3食だった僕も今や2食となったにも関わらず、体重は変わらず…おそるべしアメリカン
フード…困ったものです。
「ハロウィンでは、大学生だろうと大人だろうと仮装するんだ!」と友人達にアプロー
チされ、ハロウィン当日に僕は何故か女装していました。それもただの女装ならぬフレン
チメイドというとっておきです。どうにもやってしまった感が否めません…日本でやって
いたら不審者として職務質問されても正当なぐらいです。写真が何枚かあるのですが、残
念ながらお見せすることは出来ません。墓場までもって行きたいと思います。
こちらではハロウィンは本当に大きなイベントで、ほぼ全員が何かかしらの仮装をして
いました。住宅もハロウィンモードに切り替わったり、スーパーもハロウィンモードに切
り替わったりと、街がハロウィンに染まる雰囲気がとても面白くユニークでした。その経
済効果を見てみると、いかに大きなイベントなのかがよりわかるかもしれません。
はてさて、今月は Thanksgiving Break という短い休みがあるので、また少し遠出しよう
と思います。何人か自宅へ誘ってくれている友人がいるので、何処かにお邪魔することに
なりそうです。また、来月の中頃から長期休みに入るので、今はラスベガス~ロサンゼル
ス~サンフランシスコ~ニューヨークへの旅をオランダからの留学生と企画しているとこ
ろです。
最後になりましたが、感想や近況報告のメールを送って頂いた方々ありがとうございま
す。近況報告は楽しく読んでおり、感想は次に繋げられるように活用したいと思います。
それでは、また次回御会いしましょう。
(タイムズスクエアにて友人ニールと)
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